JPH09211853A - 感光性着色組成物 - Google Patents

感光性着色組成物

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JPH09211853A
JPH09211853A JP1649596A JP1649596A JPH09211853A JP H09211853 A JPH09211853 A JP H09211853A JP 1649596 A JP1649596 A JP 1649596A JP 1649596 A JP1649596 A JP 1649596A JP H09211853 A JPH09211853 A JP H09211853A
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meth
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hydroxyethyl
soluble
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Hirofumi Mori
宏文 森
Yoichiro Kamei
洋一郎 亀井
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子のバックライトにより変色する
ことがないカラーフィルターを得ることができる感光性
着色組成物を提供する。 【解決手段】 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶性ジ
アゾ樹脂からなる感光性着色組成物であって、鉄族化合
物が添加されている感光性着色組成物、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹
脂、顔料、及び、水溶性ジアゾ樹脂からなる感光性着色
組成物であって、酸化防止剤が添加されている感光性着
色組成物、並びに、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶
性ジアゾ樹脂からなる感光性着色組成物であって、ラジ
カル重合禁止剤が添加されている感光性着色組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子のカ
ラーフィルターを作製する際のレジスト液として好適に
用いることができる感光性着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性着色組成物は、その溶液(レジス
ト液)を透明基板上に塗布し、乾燥させて塗膜を形成
し、その上にフォトマスクをのせ、これに光を照射して
塗膜を硬化させ、光を透過しない部分に残った未硬化の
塗膜を溶解除去して、所望の形状の着色硬化膜を形成す
ることができるものであり、液晶表示素子のカラーフィ
ルターを作製する際のレジスト液として、広く用いられ
ている。
【0003】このような感光性着色組成物としては、例
えば、特開平4−179954号公報、特開平5−12
7382号公報、特開平5−215913号公報、特開
平6−95378号公報及び特開平7−104468号
公報等には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶性ジア
ゾ樹脂からなる感光性着色組成物が開示されている。
【0004】これらの感光性着色組成物は、水溶液とし
て使用することができるので、引火や中毒の恐れがな
い。しかも、顔料の分散が容易であり、光の照射により
強固で透明な着色硬化膜を形成し、また、未硬化部分の
塗膜は、水により簡単に取り除くことができる利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな感光性着色組成物より得られるカラーフィルター
は、液晶表示素子のバックライトの点灯時間経過と共に
変色し、液晶表示素子の色のバランスが崩れてしまう。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、液晶表示素子のバックライト
により変色することがないカラーフィルターを得ること
ができる感光性着色組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶
性樹脂、顔料、及び、水溶性ジアゾ樹脂からなる感光性
着色組成物であって、鉄族化合物が添加されている感光
性着色組成物によって達成することができる。
【0008】また、上記の目的は、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹脂、顔
料、及び、水溶性ジアゾ樹脂からなる感光性着色組成物
であって、酸化防止剤が添加されている感光性着色組成
物によって達成することができる。
【0009】更に、上記の目的は、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹脂、顔
料、及び、水溶性ジアゾ樹脂からなる感光性着色組成物
であって、ラジカル重合禁止剤が添加されている感光性
着色組成物によって達成することができる。以下に本発
明を詳述する。
【0010】本発明の感光性着色組成物は、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性
樹脂、顔料、及び、水溶性ジアゾ樹脂に、更に、鉄族化
合物が添加されてなるか、酸化防止剤が添加されてなる
か、又は、ラジカル重合禁止剤が添加されてなるもので
ある。
【0011】上記2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートを主成分とする水溶性樹脂は、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートモノマーを主成分とし、上記
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートモノマーと
その他の水溶性の共重合モノマーとを適当な溶媒に溶解
し、重合開始剤を用いて共重合させることにより得るこ
とができる。
【0012】上記共重合モノマーとしては特に限定され
ず、例えば、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、エトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N−
ビニルピロリドン、アクリルアミド−t−ブチルスルホ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸等の
水溶性ビニル系モノマー等が挙げられる。これらは単独
で又は2種以上を併用することができる。
【0013】上記溶媒としては特に限定されず、例え
ば、メチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド等の有機
溶媒等が挙げられるが、本発明においては、使用するモ
ノマーが全て水溶性であるので、水又は酢酸水溶液等が
好適に用いられる。
【0014】上記重合開始剤としては特に限定されず、
水又は酢酸水溶液中で共重合させる場合においては、例
えば、過硫酸アンモニウム、2,2′−アゾビス(N,
N′−ジメチレンイソブチルアミジン)ハイドロクロラ
イド、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハ
イドロクロライド、4,4′−アゾビス(4−シアノペ
ンタノイックアシッド)、2,2′−アゾビス{2−メ
チル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}等が挙げられ
る。
【0015】上記共重合の方法としては特に限定され
ず、例えば、上記2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートモノマー、上記共重合モノマー及び上記重合開始
剤を均一に溶解した水溶液又は酢酸水溶液を作り、これ
を水又は酢酸水溶液を入れた反応器中に滴下又は分割添
加しながら、反応器を攪拌下で加熱し、適度の温度に維
持して共重合を行う方法等を採用することができる。上
記2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートモノマー
及び上記共重合モノマーを一括して仕込んで共重合させ
ると、重合過程での反応溶液の急激な粘度上昇が起こ
り、反応溶液がゲル化することがある。上記共重合の際
における重合温度は、重合開始剤の種類によって異なる
が、通常70〜90℃が好ましい。上記共重合の際にお
ける重合時間は、数時間である。
【0016】上記2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートを主成分とする水溶性樹脂においては、上記2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート成分が50〜9
0重量%占めるのが好ましい。50重量%未満である
と、光反応するヒドロキシル基が不足して架橋度が低下
することがあり、90重量%を超えると、共重合反応中
にゲル化しやすくなり、また、ゲル化しない場合でも水
に溶けにくくなる。より好ましくは60〜80重量%で
ある。
【0017】上記共重合モノマーは、主に、本発明の感
光性着色組成物の水溶性を改善するためのものであるの
で、上記共重合モノマー成分の割合が少ないとその効果
が低く、多くなると相対的に上記2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート成分の比率が低下し、架橋度が低
下する。
【0018】本発明においては、上記2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹脂の
分子量は、重量平均分子量で1万〜20万が好ましい。
重量平均分子量が1万未満であると、得られる液晶表示
素子の解像度が低下することがあり、重量平均分子量が
20万を超えると、光を照射して硬化させた後に、未硬
化部分を溶解して硬化部分から除去しにくくなる。
【0019】本発明においては、共重合により得た上記
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分と
する水溶性樹脂に、顔料、水溶性ジアゾ樹脂、及び、鉄
族化合物、酸化防止剤又はラジカル重合禁止剤を混合す
る。
【0020】上記顔料は、有機顔料、無機顔料のいずれ
でもよいが、本発明においては、透過光スペクトルの選
択の幅が広いので、有機顔料を用いるのが好ましい。上
記有機顔料としては特に限定されず、例えば、フタロシ
アニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、アゾレーキ系、
アントラキノン系、キナクリドン系、イソインドリノン
系、ペリレン系、ジオキサン系等が挙げられる。
【0021】上記顔料は、微粉末状として上記2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶
性樹脂中に混合分散させる。上記顔料微粉末は、その粒
子の大きさが、その色の波長より大きいと濁って見える
ことがあるので、平均粒径0.5μm以下のものが好ま
しい。
【0022】上記顔料微粉末を上記2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹脂中に
混合分散させる方法としては特に限定されず、例えば、
分散剤が含まれている水溶液中に顔料微粉末を予め分散
させておき、上記顔料微粉末の分散液を、上記2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶
性樹脂の水溶液中に添加して混合する方法等を採用する
ことができる。この場合においては、ターボミキサー、
ボールミル、アトライター、ビーズミル等を用いること
ができる。
【0023】上記分散剤としては特に限定されず、例え
ば、水溶性ポリマー、界面活性剤等が挙げられる。これ
らは単独で又は2種以上を併用することができる。
【0024】上記分散剤として水溶性ポリマーを用いる
場合は、ポリビニルアルコール系分散剤が好適に用いら
れる。ポリビニルアルコール系分散剤は、顔料分散性に
優れているうえ、水溶性ジアゾ樹脂による光反応性の一
層良好な組成物が得られる。上記ポリビニルアルコール
系分散剤としては、鹸化度75〜85モル%、平均分子
量4万〜10万のものが好適に用いられる。
【0025】上記分散剤として界面活性剤を用いる場合
は、非イオン性のものが好適に用いられる。このような
ものとしては特に限定されず、例えば、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等が挙げ
られる。
【0026】上記顔料の配合量は、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹脂10
0重量部に対して50〜200重量部が好ましい。50
重量部未満であると、着色度が不足することがあり、2
00重量部を超えると、感光性が低下するうえ、上記2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とす
る水溶性樹脂の不足によって皮膜形成能が低下したりし
て、微細な画像を作りにくくなる。
【0027】本発明においては、光硬化剤として、水溶
性ジアゾ樹脂を用いる。上記水溶性ジアゾ樹脂は、芳香
族ジアゾニウム化合物とホルムアルデヒドとの縮合によ
り得られる低重合度の樹脂である。上記芳香族ジアゾニ
ウム化合物としては特に限定されず、例えば、p−ジア
ゾジフェニルアミン塩、2,5−ジメトキシ−4−p−
トリメルカプトベンゼンジアゾニウム、2,5−ジメト
キシ−4−モルホリノベンゼンジアゾニウム等が挙げら
れる。これらのうち、光感度が一層向上するので、p−
ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物
のメタンスルホン酸塩、又は、p−ジアゾジフェニルア
ミンの誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物のメタンス
ルホン酸塩が好適に用いられる。
【0028】上記水溶性ジアゾ樹脂の配合量は、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水
溶性樹脂100重量部に対して5〜30重量部が好まし
い。5重量部未満であると、硬化不良がおこりやすくな
り、30重量部を超えると、ジアゾ樹脂による光吸収が
大きくなって硬化不良がおこりやすくなる。
【0029】本発明においては、鉄族化合物、酸化防止
剤、又は、ラジカル重合禁止剤を添加することにより、
本発明の感光性着色組成物を用いて得られるカラーフィ
ルターは、液晶表示素子のバックライトの点灯時間経過
と共に変色することがなく、その結果、液晶表示素子の
色のバランスが崩れることがない。本発明においては、
本発明の効果を阻害しない範囲で、上記鉄族化合物、上
記酸化防止剤及び上記ラジカル重合禁止剤のうち、2種
以上併用することもできる。
【0030】上記鉄族化合物としては特に限定されず、
例えば、鉄、コバルト、ニッケルの有機酸塩、有機錯体
等が挙げられ、このようなものとしては、例えば、ナフ
テン酸鉄、クエン酸鉄等の脂肪酸の鉄塩、鉄アセチルア
セトネート、ナフテン酸コバルト、脂肪酸のコバルト
塩、(11−フェロセニル)ウンデシルトリデカエチレ
ングリコールエーテル等のフェロセン化合物等が挙げら
れる。
【0031】上記鉄族化合物の添加量は、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹
脂100重量部に対して鉄分として0.05〜2重量部
が好ましい。0.05重量部未満であると、変色防止効
果が発現しにくくなり、2重量部を超えると、紫外線を
吸収して光硬化性が低下することがある。
【0032】上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン、ジブ
チルヒドロキシトルエン等のフェノール化合物、イオウ
系酸化防止剤等が挙げられる。
【0033】上記酸化防止剤の添加量は、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶性樹
脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましい。1
重量部未満であると、変色防止効果が発現しにくくな
り、20重量部を超えると、均一な溶解性や分散性が低
下したり、光硬化性が低下したり、色調を損ない易くな
る。より好ましくは5〜10重量部である。
【0034】上記ラジカル重合禁止剤としては特に限定
されず、例えば、ハイドロキノン;ハイドロキノンモノ
メチルエーテル;N−ニトロソフェニルヒドロキシルア
ミン、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンのアル
ミニウム塩等のニトロソ化合物等が挙げられる。
【0035】上記ラジカル重合開始剤の添加量は、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする
水溶性樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部が
好ましい。0.1重量部未満であると、反応速度が小さ
くなりすぎることがあり、10重量部を超えると、生成
するポリマーの分子量が低下して造膜能力が不足するこ
とがある。より好ましくは0.5〜2重量部である。
【0036】本発明の感光性着色組成物を得る方法とし
ては特に限定されず、例えば、上記鉄族化合物、上記酸
化防止剤、又は、上記ラジカル重合禁止剤を予め顔料微
粉末の分散液に混合しておき、この混合液を、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分とする水溶
性樹脂の水溶液に加えてよく攪拌して混合した後、水溶
性ジアゾ樹脂の水溶液を加え、更によく攪拌して溶解さ
せる方法等を採用することができる。
【0037】上述のようにして得られた感光性着色組成
物の水溶液は、例えば、スピンコーター、ロールコータ
ー等によって、ガラス基板等の基板上に容易に塗布する
ことができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0039】実施例1 顔料液の調製 下記の配合量で、緑色顔料分散液をサンドミルを用いて
調製した。 シアニングリーン 70重量部 ジスアゾイエロー 30重量部 ポリオキシエチレンモノオレイルエーテル 20重量部 脱イオン水 380重量部
【0040】得られた緑色顔料分散液に、下記の配合量
で、鉄族化合物であるフェロセン化合物として(11−
フェロセニル)ウンデシルトリデカエチレングリコール
エーテルを加えて、2時間攪拌し、更に、下記の配合量
で、8%ポバール水溶液及び脱イオン水を滴下し、3時
間攪拌を続け、顔料液を調製した。 緑色顔料分散液 100重量部 フェロセン化合物 1重量部 8%ポバール水溶液 75重量部 脱イオン水 60重量部
【0041】水溶性樹脂の調製 下記配合量で、フラスコに混合物を入れ、窒素ガスを流
しながら、60℃で8時間攪拌し、共重合反応を行い、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを主成分と
する水溶性樹脂の水溶液を調製した。 メトキシメチルアクリルアミド 10重量部 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート 79重量部 メタクリルアミド 10重量部 アクリル酸 1重量部 2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレン イソブチルアミジン)ハイドロクロライド 1重量部 15重量%酢酸水溶液 400重量部 得られた水溶性樹脂の水溶液に10重量%酢酸水溶液を
加えて希釈し、水溶性樹脂の水溶液の濃度を10重量%
に調製した。この水溶性樹脂の水溶液を濾過して精製し
た。
【0042】感光性着色組成物の調製 下記配合量で、得られた水溶性樹脂の水溶液に顔料液に
加え、3時間攪拌した。 水溶性樹脂の水溶液 70重量部 顔料液 100重量部 上記混合液170重量部に対して、10%水溶性ジアゾ
樹脂水溶液5重量部を加えて、感光性着色組成物の水溶
液を得た。
【0043】感光性着色組成物の使用試験 得られた感光性着色組成物の水溶液を、ITO付きガラ
ス板にスピンコートし、露光、現像して、厚さ0.85
μmの硬化膜を得た。更に、オーバーコート及び配向剤
を塗布した。このものに、ITO付きガラス板に配向剤
を塗布し、直径5μmのスペーサーを散布したものを、
周辺シール剤を用いて張り合わせ、セルを形成した。更
に、液晶を注入し、加熱アニーリングして、液晶セルを
作製した。
【0044】得られた液晶セルの両電極間に電圧を印加
し、CIE色度系のY値を測定し、印加電圧との関係を
調べた。更に、この液晶セルを、オーバーヘッドプロジ
ェクタの上に置いて、4時間照射した。Y値/印加電圧
曲線を、照射の前後で比較したところ、殆ど重なってい
た。
【0045】実施例2 フェロセン化合物の代わりに、酸化防止剤であるビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート1重量部を用いたこと以外は、実施例1
と同様にして液晶セルを作製し、評価した。Y値/印加
電圧曲線は、照射の前後で殆ど重なっていた。
【0046】実施例3 フェロセン化合物の代わりに、重合禁止剤であるハイド
ロキノンモノメチルエーテルを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして液晶セルを作製し、評価した。Y値/
印加電圧曲線は、照射の前後で殆ど重なっていた。
【0047】比較例1 フェロセン化合物を添加しなかったこと以外は、実施例
1と同様にして、液晶セルを作製し、評価した。照射後
のY値/印加電圧曲線は、同一Y値に対して、印加電圧
が、0.3ボルト低下していた。
【0048】実施例1、実施例2及び実施例3における
液晶セルは、オーバーヘッドプロジェクタによる照射の
前後において、Y値/印加電圧曲線にほとんど変化がな
く、安定した性能を示した。これに対して、比較例1に
おける液晶セルは、オーバーヘッドプロジェクタによる
照射の前後において、Y値/印加電圧曲線に変化が生じ
ており、このような感光性着色組成物を用いてRGBカ
ラーフィルターを作製すると、バックライトの点灯時間
経過と共に色のバランスが崩れる。
【0049】
【発明の効果】本発明の感光性着色組成物は、上述の構
成よりなるので、本発明の感光性着色組成物より得られ
るカラーフィルターは、液晶表示素子のバックライトの
点灯時間経過と共に変色することがなく、液晶表示素子
の色のバランスが崩れることがない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/029 G03F 7/029 7/033 7/033

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ートを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶性ジ
    アゾ樹脂からなる感光性着色組成物であって、鉄族化合
    物が添加されていることを特徴とする感光性着色組成
    物。
  2. 【請求項2】 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ートを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶性ジ
    アゾ樹脂からなる感光性着色組成物であって、酸化防止
    剤が添加されていることを特徴とする感光性着色組成
    物。
  3. 【請求項3】 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ートを主成分とする水溶性樹脂、顔料、及び、水溶性ジ
    アゾ樹脂からなる感光性着色組成物であって、ラジカル
    重合禁止剤が添加されていることを特徴とする感光性着
    色組成物。
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