JPH09211833A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH09211833A
JPH09211833A JP1878596A JP1878596A JPH09211833A JP H09211833 A JPH09211833 A JP H09211833A JP 1878596 A JP1878596 A JP 1878596A JP 1878596 A JP1878596 A JP 1878596A JP H09211833 A JPH09211833 A JP H09211833A
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JP
Japan
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image recording
donor
heating drum
recording material
peeling
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JP1878596A
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English (en)
Inventor
Masaru Nagai
優 永井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な制御が不要で部品点数が少ない簡単か
つコンパクトな構造で加熱ドラムの回転に常に正確に同
期して画像記録材料を互いに分離し、剥離爪を特に移動
させなくとも感光材料等の記録材料を加熱ドラムから剥
離できる画像記録装置を得ること。 【解決手段】 異なる二種の画像記録材料を重ねて加熱
ドラムに第一の画像記録材料が先行するように巻き付け
熱現像転写処理をした後、第一の画像記録材料の加熱ド
ラムの回転方向側の先端部を加熱ドラムの曲率と異なる
曲率で湾曲させる加熱ドラムに設けた湾曲部と、第一の
画像記録材料を湾曲させた時に生じる張力によって浮き
上がった前記先端部をすくい上げて前記加熱ドラムの回
転に従って第一の画像記録材料を前記加熱ドラムから剥
離する固定された剥離爪とを有する画像記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異なる二種の画像記
録材料を用い、像露光し画像形成用溶媒を塗布した第一
の画像記録材料と第二の画像記録材料を密着して重ね合
わせ加熱ドラムに巻き付け熱現像転写処理をした後、両
方の画像記録材料を互いに分離してから前記加熱ドラム
から剥離して画像記録処理を行う画像記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された後で画像形成用溶媒を
塗布した感光材料に受像材料を重ね合わせて加熱ドラム
に巻き付け、加熱ドラムと加熱ドラムの外周に圧接し加
熱ドラムと共に回転する無端圧接ベルトとの間で挟持搬
送しながら熱現像転写処理を行った後、加熱ドラムの近
傍に配置された剥離爪によって互いに分離されると共に
加熱ドラムから剥離され、画像を記録した受像材料を記
録物として装置外へ取り出す画像記録装置が知られてい
る。
【0003】特開平1−315742号公報には、前記
の画像記録装置で、加熱ドラムの外周へ巻き付けられた
感光材料および受像材料のうち加熱ドラムの外周に対し
て外側に巻き付けられた感光材料から剥離すると共に安
定して確実に他方の受像材料と分離させる機構が提案さ
れている。
【0004】また前記公報記載の剥離分離機構の構造の
複雑さや剥離爪の作動タイミング制御の困難さを改善す
るため、加熱ドラムの回転位置センサや剥離爪作動用の
ソレノイドを廃止し、カムとリンク機構によるメカニカ
ルな剥離分離機構が特開平6−130632号公報で提
案されている。特開平6−130632号公報には、こ
の画像形成装置は加熱ドラムの回転位置センサや剥離爪
作動用のソレノイドが不要であり、さらに加熱ドラムの
回転に正確に同期して画像記録材料を互いに分離し、ま
た加熱ドラムから剥離できる点が優れていると記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−130632号公報で提案された画像記録装置の剥
離分離機構では加熱ドラムに剥離爪と対応した位置に剥
離溝を穿ち、剥離爪を感光材料と加熱ドラムとの隙間で
ある剥離溝に潜らせて引き上げることで感光材料を加熱
ドラムから剥離させている。そのために前記公報に記載
のカムとリンク機構は、剥離爪を適正なポジション、タ
イミングで動作させる必要から機構系が複雑で部品点数
が多くコスト高になり、また剥離機構部の占有スペース
が大きく装置の小型化に不利であった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、複雑な制御が
不要で部品点数が少ない簡単かつコンパクトな構造で加
熱ドラムの回転に常に正確に同期して画像記録材料を互
いに分離し、剥離爪を特に移動させなくとも感光材料等
の記録材料を加熱ドラムから剥離できる画像記録装置を
得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、異なる二種の画像記録
材料を用い、第一の画像記録材料に像露光し、画像形成
用溶媒を塗布した後に、第二の画像記録材料を溶媒を塗
布した前記第一の画像記録材料と密着して重ね合わせ加
熱ドラムに第一の画像記録材料が先行するように巻き付
け熱現像転写処理をした後、重ね合わせた画像記録材料
を互いに分離してから前記加熱ドラムから剥離して画像
記録処理を行う画像記録装置において、加熱ドラムに巻
き付いた第一の画像記録材料の加熱ドラムの回転方向下
流側の先端部を加熱ドラムの曲率と異なる曲率で湾曲さ
せる加熱ドラムに設けた湾曲部と、前記第一の画像記録
材料を前記湾曲部で湾曲させた時に生じる張力によって
浮き上がった前記先端部をすくい上げて前記加熱ドラム
の回転に従って第一の画像記録材料を前記加熱ドラムか
ら剥離する固定された剥離爪とを有することを特徴とす
る画像記録装置。
【0008】なお先端部とは、画像記録材料の搬送方向
の先端縁とそのやや上流側の部位を含む範囲を言う。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
乃至図9に基づいて説明する。
【0010】本発明の画像記録装置に用いる画像記録処
理は熱現像転写処理(以下熱現像転写プロセスとも言
う)である。まず熱現像転写プロセスの概略を説明し、
次に熱現像転写プロセスを行う画像記録装置1の詳細な
説明を行う。
【0011】像露光により潜像形成されたドナーに少量
の水を塗布する。この水は本発明の画像形成用溶媒に係
り、水塗布プロセスはドナーと受像紙双方に組み込まれ
た塩基プレカーサを拡散させ、現像(色素放出)、拡散
転写をスタートさせる一つの条件であるアルカリを発生
させるためのプロセスである。なおここでドナーとは本
発明の第一の画像記録材料にかかり、受像紙とは第二の
画像記録材料にかかる。水塗布プロセスでは、水を均一
にドナーに飽和させるとともに、余分な水滴等はドナー
から除く必要がある。本実施の形態で用いたドナーは1
0cc/m2程度の水を吸収する。
【0012】次に水塗布されたドナーと受像紙を重ね合
わせる重合わせプロセスを適当な圧力をかけながら行
う。重合わせプロセスは、ドナーと受像紙が重ね合わせ
た後にズレずに、重ね合わせる前に双方の材料が接触せ
ずに、ドナーと受像紙の間に空気、異物等を巻き込まず
に加熱ドラムに巻き付けるように行われる。
【0013】次に重合わせプロセスで重ね合わせたドナ
ーと受像紙を、ある程度圧力をかけたままで適当な温度
で適当な時間をかけて加熱ドラムにより加熱する加熱プ
ロセスを行う。加熱プロセスは、重ね合わせたドナーと
受像紙を適度な圧力下で加熱して現像(還元)と色素放
出(酸化)、拡散転写、色素固定を行う。
【0014】次に加熱プロセスが終わったドナーと受像
紙を加熱ドラムから剥がす剥離分離プロセスを行い、互
いに分離して使用済みドナーはストッカーへ、受像紙は
プリントとして機外へそれぞれ搬送し、熱現像転写プロ
セスが終了する。
【0015】図1は第一の実施の形態に係る画像記録装
置1の全体構成を示す断面図である。ドナーDおよび受
像紙Pはマガジンに入ったロールで供給される。受像紙
Pは受像紙マガジン20から受像紙引き出しローラ21
によって所定長さ引き出され、受像紙カッター22によ
ってカットされる。カットされた受像紙Pは搬送ローラ
23a〜23cによって搬送され受像紙センサ25で受
像紙供給ローラ24に入った事が検出されると受像紙供
給ローラ24に挟持されたまま一旦待機する。
【0016】ドナーDはドナーマガジン10からドナー
引き出しローラ11によって所定長さ引き出され、ドナ
ーカッター12によりカットされる。カットされたドナ
ーDは搬送ローラ13a〜13cによって露光部へ搬送
される。ここでドナーDの搬送は副走査ローラ31、3
2に渡され、書き込みユニット30のレーザー光により
露光された後、搬送ローラ13d〜13eによって搬送
されて、水塗布部40直前のドナー供給ローラ14に渡
される。レーザー書き込みが終わったドナーDは水塗布
部40直前のドナー供給ローラ14から水塗布部40に
送られる。
【0017】水塗布部40の浸漬槽41は樹脂で所定曲
率の皿状に形成した。ガイドブロック42は浸漬槽41
の所定曲率に対応した形状の円筒面をもち、浸漬槽41
との隙間がドナーDの通過する水塗布パス43となる。
画像記録装置1は後述するように、図示しない水循環系
と制御部によって水塗布パス43内の水を約40°Cに
保ち、プリント1枚ごとに水を充填して水塗布パス43
からオーバーフローさせて水量を一定とするように管理
する。
【0018】水塗布パス43のパスの長さは100mm
でこの中のドナーDの搬送の線速は40mm/sec、
浸水時間は2.5秒として、浸水中にドナーDの吸水が
飽和するようにした。浸水時間は使用する感材の特性、
水温と密接な関係があり、浸水時間はこの値以外に設定
してもよい。水塗布パス43の下側(浸漬槽41側)と
上側(ガイドブロック42側)ではパスの長さが変わ
り、浸水時間が若干変わるのでスクイズローラ16によ
る搬送速度とドナー供給ローラ14による実搬送速度を
等しくさせた。
【0019】ドナーDは水塗布部40に送られて浸漬槽
41の底面と接触しつつ搬送される。浸漬槽41の底
面、すなわちドナー通過面には、ドナーが通過するとき
の接触摩擦を軽減するための凸部(エンボス)を設け
た。この凸部(エンボス)はドナーDが同じ所を摺動し
て傷が付くのを防ぐ。加えてドナーDの全面にわたっ
て、付着した気泡をおとす効果がある。画像記録装置1
は加熱した水を使用しているので中に細かい気泡があ
り、これが付着するとその部分だけ吸水不足となり、班
点状の画像欠陥となる。凸部(エンボス)はドナーDと
接触しその接触面を摺擦して気泡を排除する。なお凸部
(エンボス)に代えて、ドナーDとの接触面にRをつけ
たリブをドナーDの搬送方向に対して斜めに配置しても
よい。この場合のリブはドナーDの片面全体と摺擦して
気泡を排除できる事が好ましい。またリブを複数設けて
気泡の排除を行う領域を分担するようにしてもよい。
【0020】ドナー供給ローラ14の直後には重ね合わ
せのタイミングセンサとしてドナーセンサ15がある。
ドナーセンサ15が搬送されてきたドナーDを検出して
から所定のディレータイムが経過すると、加熱ドラム6
0の駆動が開始されるとともに受像紙Pの搬送が再開さ
れる。ドナーDは浸漬槽41の水塗布パス43を通りス
クイズローラ16で余分な水滴を落とされる。スクイズ
ローラ16はA3よりも若干大きいサイズのドナーDの
利用に対応するために芯鋼径12mm、直径20mmの
シリコンゴムローラ対でゴム硬度は40、両端の加圧力
は片側につき1kgとした。
【0021】後述するように管理されて約40℃に温め
られた水は、水塗布パス43からも蒸発するが特にスク
イズローラ16から蒸発しやすい。この水蒸気が水塗布
部40の上方の部品、特に書き込みユニット30などに
悪影響を与えないようにスクイズローラ16にはカバー
をつけた。また、水塗布部40周辺の金属部品は防錆加
工をおこなった。
【0022】画像記録装置1の水塗布プロセスではメン
テナンス性等の観点から浸漬槽41とスクイズローラ1
6によるディップ塗布方式を採用したが、ローラやブレ
ードによる塗布、撥水性ローラを用いたビード塗布であ
ってもよい。
【0023】ドナーDは余分な水滴を落とされた後、重
合わせローラ50で受像紙Pと重ね合わせられるのと同
時に、加熱された加熱ドラム60と現像ベルト51の間
に挟み込まれて加熱され、所定の現像時間停止して現像
転写が行われる。画像記録装置1では、一例として現像
温度は90℃で現像時間は20秒で熱現像転写プロセス
を実行する制御を行う。
【0024】重ね合わせたドナーDと受像紙Pは均一に
加熱することが必要で、また重ね合わせてからは速やか
に加熱プロセスに入ったほうが良いということから、加
熱ドラム60はドナーを巻き付けられる周長にするとと
もに加熱ドラム60の外周に圧接したエンドレスベルト
状の現像ベルト51を設けて、ドナーDと受像紙Pを両
者の間に巻き付けて加熱現像する構成とした。また、重
合わせローラ50での重合わせプロセスも加熱ドラム6
0と重合わせローラ50との間で巻き付けと同時に行う
ように制御する構成とした。
【0025】重合わせローラ50は受像紙Pと水塗布さ
れたドナーDを加熱ドラム60上で重ね合わせる。加熱
ドラム60に受像紙PとドナーDが重ね合わされると、
加熱が行われる。受像紙Pと水塗布されたドナーDは、
重ね合わせ面に空気や異物を巻き込まず、重ね位置精度
が確保されることが必要である。
【0026】加熱ドラム60は直径220mm、肉厚5
mmのパイプを加工し、表面はドナーDが剥がれやすい
ようにテフロンのコーティングを施した。加熱ドラム6
0は両端にフランジが圧入され、内径40mmのベアリ
ングで受ける構成とした。ハロゲンランプヒーター61
は長さ420mm、径8mm、400Wのものでドラム
内に2本取り付けた。受像紙剥離爪82の軸にサーミス
タ(図示せず)が取り付けられ加熱ドラム60に接触摺
動している。画像記録装置1はサーミスタの検出温度に
応じてハロゲンランプヒーター61をON/OFFコン
トロールし加熱ドラム60の表面温度を90℃±2℃に
制御している。
【0027】現像ベルト51はケブラーあるいはノーメ
ックス等の耐熱繊維織布材の外側面をシリコンゴムで被
覆したエンドレスベルトで、加熱ドラム60を包み込む
ように圧接し、駆動ローラ52によって矢印Aの方向に
回転し摩擦力によって加熱ドラム60を矢印Bのように
反時計回りに回転させる。テンションローラ53は両端
に行くに従って大きくなるいわゆる逆クラウニングロー
ラで、現像ベルト51の片寄りを防ぐ。テンションロー
ラ53の両端には片側1kgの加圧力を与えた。現像ベ
ルト51の周長差は±1mm(レンジで2mm)程度あ
り、回し始めると周長差に応じた量片寄り、やがてバラ
ンスして止まる。テンションローラ53では現像ベルト
51の張力が不均一になり現像ベルト51にしわができ
る。ベルトガイド(図示せず)は現像ベルト51と接触
してこのしわを補正する。ベルトガイドは回転させない
で現像ベルト51を摺動させたほうがしわを補正する効
果が大きいので好ましい。
【0028】現像ベルト51と加熱ドラム60の圧接部
はA3サイズのドナーDの長さよりも少し長く設定し
て、A3サイズのプリントに対応するようにした。ドナ
ーDと受像紙Pは重合わせローラ50によって重ね合わ
せながら加熱ドラム60と現像ベルト51のあいだに巻
き付けられ、ドナーDがすべて現像ベルト51の中に入
ったら所定の現像時間になるまで加熱ドラム60と現像
ベルト51の回転動作が停止し、熱現像転写が行われ
る。画像記録装置1は一例としてドナーDの長さが45
0mm、加熱ドラム60の線速が40mm/secなの
で巻き付けの開始から完了迄の所要時間、即ち巻き付け
時にドナーDの先端部が加熱されている時間は約11
秒、現像時間は20秒としたので加熱ドラム60の停止
時間は約9秒に設定した。
【0029】画像記録装置1では一例として重合わせロ
ーラ50は芯鋼径20mm、硬度40のシリコンゴムの
厚み3mm、ローラ径を26mm、加圧力は片側7kg
とした。同じ重合わせローラ50で加圧力は片側7±2
kgの範囲に設定してもよい。
【0030】次に図2の重合わせ位置の概念図を用いて
ドナーDと受像紙Pの加熱ドラム60上での重合わせ位
置に関する説明する。
【0031】図2に示すように加熱ドラム60にはドナ
ー剥離のためのドナー剥離溝74を直径20mmのボー
ルカッターで深さ1.5mm、長さはドナーの幅よりも
若干長く切削した。ドナーDの搬送方向(矢印Cの方
向)側の先端はドナー剥離溝74の搬送方向前縁74a
に対して所定範囲に巻き付ける。画像記録装置1では前
記所定範囲はドナーDの加熱ドラム60に対するオーバ
ーラップ量Xで表したときX=3.5±1mmとした。
一方受像紙PはドナーDの先端からの後退量YはY=2
5mmとして重ね合わされるようにした。なおドナー剥
離溝74の幅は15mm強である。
【0032】再び図1で重ね合わせの動作を説明する。
【0033】加熱ドラム60は前のプリント終了後に図
示しないドラムセンサによってドナー剥離溝74が重合
わせローラ50より手前の初期位置に位置するように待
機している。また受像紙Pは先に説明したとおり受像紙
センサ25まで搬送され待機している。ドナーセンサ1
5から重合わせローラ50までのドナーDのパスが一番
長くなるように設定されており、ドナーセンサ15の信
号をトリガにして加熱ドラム60、受像紙供給ローラ2
4それぞれ所定のディレータイム経過の後回し始め、受
像紙PとドナーDは重合わせローラ50の位置で加熱ド
ラム60と重合わせローラ50に挟持されることで重ね
合わせ巻き付けられる。ドナーセンサ15、受像紙セン
サ25はアクチュエーター型フォトインタラプタを用い
た。受像紙センサ25はセンサに受像紙Pが当たる位置
によってセンサのONのタイミングが変わるので、なる
べくローラの近くに設けるようにすることが好ましい。
ドナー供給ローラ14と受像紙供給ローラ24はレジス
トレーションローラで、例えばドナー供給の場合は一旦
ドナー供給ローラ14を止めてドナーDを突き当て、傾
きを補正した後再度回し始める。
【0034】ドナーDと受像紙Pを重ね合わせるときに
は、異物の巻き込みはもちろんのこと、空気が小さな気
泡となって封入されるのを防がなければならない。異物
の巻き込みと空気の封入が生じるとその部分でドナーD
と受像紙Pが物理的に接触できない。ドナーDと受像紙
Pが物理的に接触していない部分では全く色素が転写さ
れないので、プリントがいわゆる白ポチ欠陥となる。空
気の封入は重合わせローラ50に入る前にドナーDと受
像紙Pが互いに接触すると起こりやすい。コロ54は厚
さ1mmで、スクイズ後のドナーDを重合わせローラ5
0に送り込むガイドとして並べている。コロ54は摺擦
してドナーDに傷が付くのを防止するためと、水を吸収
して非常にくっつきやすくなったスクイズ後のドナーD
を安定に送るためにドナー搬送経路と受像紙搬送経路の
間に設置したもので、ドナーDと受像紙Pとが重合わせ
ローラ50で重ね合わせられる前に互いに接触するのを
防止する。ガイド板26は受像紙供給ローラ24の後流
で受像紙Pを重合わせローラ50に案内する。重ねガイ
ド板55は重合わせローラ50の直前でやはり受像紙P
とドナーDとの重ね前接触防止を行う。重合わせローラ
50に入るドナーDと受像紙Pの相対角度は30°とし
た。
【0035】接触の防止と並んで重合わせローラ50直
前のドナーDおよび受像紙Pがたるまないようにするこ
とが空気の封入防止に効果的である。加熱ドラム60の
線速はドナーDと受像紙Pの送り線速度よりも2〜3%
速くしてあり、スクイズローラ16、ドナー供給ローラ
14及び受像紙供給ローラ24にワンウェイクラッチを
入れた。これによりドナーDと受像紙Pには常にバック
テンションが与えられ、張った状態になるので重ね前接
触防止と、空気の巻き込み封入を防止している。異物は
受像紙PやドナーDをカットしたときの紙粉や搬送中に
つくほこりなどである。ドナーDの異物はドナーDが水
の中を通るさいにある程度除かれる。ガイド板26は受
像紙Pとの接触面に不織布等を貼り付けてあり、紙粉等
の異物をドナーDとの重ね合わせの前に除くようにし
た。
【0036】加熱ドラム60の停止時間である約9秒が
経過すると再び加熱ドラム60が回り始め、加熱ドラム
60の回転に従って剥離分離プロセスが実行される。剥
離分離プロセスでは、分離の方向と速度は重ね合わせと
等しいことが望ましい。何故なら、加熱プロセスで現像
が進行すると放出された色素のみが受像紙に転写され、
銀像や未使用のハロゲン化銀はドナーDに残っている。
そしてドナーDと受像紙Pは重ね合わせた状態では例え
加熱ドラム60からの剥離後も余熱によりわずかに現像
転写が進むこととなる。このため、本発明ではドナーD
を受像紙Pより若干先行させて重ね合わせ、ドナーDを
加熱ドラム60から剥離すると同時に受像紙と分離する
方法がとられている。
【0037】図3は加熱ドラム周りの機構の斜視図であ
る。
【0038】図4、5は第一の実施の形態の画像記録装
置の剥離・分離機構部の部分断面図である。本発明の画
像記録処理にもちいた熱現像転写プロセスでは重ね合わ
せたままだと加熱ドラム60から剥離しても余熱により
若干熱現像転写プロセスが進行するので、剥離分離プロ
セスでは重ね合わせ先端から重ね合わせと等速度で分離
する構成とした。
【0039】本実施の形態で用いたドナーDのベース厚
は150μm、受像紙Pのベース厚は220μmで、本
発明の剥離分離プロセスはこの感材の腰の強さの差を利
用した曲率分離方式で、先に腰の弱いドナーDを加熱ド
ラム60から剥離し、ドナーDの剥離が進むのと同時に
ドナーDと腰の強い受像紙Pを分離するところに特徴が
ある。そのためにドナーDと受像紙Pを加熱ドラム60
上で重ね合わせ巻き付けるときにドナーDを受像紙Pよ
りも先行して重ね、かつ加熱ドラム60上のドナー先端
位置をばらつかないように制御する構成とした。
【0040】図2を用いて先に説明したとおり、加熱ド
ラム60にはドナー剥離の際、ドナーDの先端部を持ち
上げるための剥離溝74が形成されている。なおドナー
剥離溝74は請求項1の湾曲部にかかる。ドナー剥離溝
74は直径20mmのボールカッターで深さ1.5m
m、長さはドナーDの幅よりも若干長く切削されてい
る。ドナーDはこのドナー剥離溝74を覆うように巻き
付けられ、現像転写後に本発明の画像記録材料浮かせロ
ーラにかかるドナー浮かせローラ71がドナーDととも
にこのドナー剥離溝74に落ち込み、ドナーDの搬送方
向下流側(加熱ドラム60の回転方向下流側と一致す
る)先端縁よりやや上流の部位を湾曲させる。ドナーD
の先端縁よりやや上流の部位が湾曲すると、ドナーDに
は湾曲した状態から回復しようとする張力が生じてドナ
ーDの腰によりドナー剥離溝74の回転下流側のエッジ
74aを支点にして搬送方向に対するドナーDの先端縁
が持ち上げられ、ドナー剥離爪73にかかる。そして、
ドナーDの先端縁はドナーDの搬送方向に平行の方向に
生じる張力によってエッジ74aを支点にして剥離され
るものである。エッジ74aを基準としてドナーDのオ
ーバーラップ量X(mm)の許容値はある範囲にコント
ロールしないと、ドナーDの先端縁が加熱ドラム60か
ら持ち上がるタイミングとドナー剥離爪73が持ち上が
ったドナーDの先端縁と加熱ドラム60との間に入るタ
イミングがずれてしまう。実験の結果X=3.5±1m
mの範囲にあれば問題ないことが判った。
【0041】ドナー剥離爪73の数は11本としてドナ
ーDの腰が強くて爪と爪の中間ではドナー剥離ローラ7
2のほうに曲げられないことを防止した。爪の位置、形
状などによってドナー剥離爪73の本数は適宜選択でき
る 図3でドナー浮かせローラ71は直径16mmのシリコ
ンゴムローラで長さはドナーの幅寸法プラス6mm(片
側3mm)とした。ゴムローラの両端にはベアリング軸
受けの突き当てコロ71aがあり、直径は16.8mm
とした。ドナー浮かせローラ71は両側のドナー剥離ア
ーム76(図4参照)に回転可能に支持されている。ド
ナー剥離アーム76にはドナー浮かせローラ71と対で
回転する本発明の画像記録材料剥離ローラに係るドナー
剥離ローラ72が支持されている。ドナー浮かせローラ
71とドナー剥離ローラ72はギヤで連結され、駆動力
を与えられている。ドナー剥離ローラ72は部分的にゴ
ムが削られたいわゆる団子ローラで、複数のドナー剥離
爪73はゴムローラの無い部分に入り込むかたちで加熱
ドラム60から一定距離を保つように固定してある。ド
ナー剥離アーム76は回転軸76aによって両側の側板
に支持され、ドナー浮かせローラ71が加熱ドラム60
に圧接する方向にバネ77で付勢されており、突き当て
コロ71aが常に加熱ドラム60に突き当たり位置が決
められている。ドナー浮かせローラ71はドナー剥離溝
74に落ちる寸法とした。一方、重合わせローラ50や
受像紙剥離ローラ81はドナー剥離溝74よりも長さを
長くして落ちない構成とした。ドナー剥離爪73は先端
形状の耐久性、耐熱性、非粘着性等を考慮してカーボン
入りPAI(ポリアミドイミド)を採用した。ドナー剥
離爪73とドナーDの接触面はなるべく線接触になるよ
うに途中から面取りをした。剥離された直後のドナーD
は非常にくっつきやすくなっている。そこでドナー剥離
ローラ72以降のガイド板等も、接触面にコロ(図示せ
ず)を設けてドナーが付着してジャムが発生するのを防
止した。
【0042】さて、加熱ドラム60はドナーDの先端が
ドナー剥離溝74にかかったまま回転を続けるのでドナ
ーDの先端はドナー剥離爪73に沿って持ち上げられ、
引き続きドナー浮かせローラ71とドナー剥離ローラ7
2に挟み込まれて排出方向へ送られる。図5はこの状態
を示している。ドナー剥離爪73の先端は受像紙の通過
に支障がない位置に設定されている。ドナーは突き当て
コロ71aとドナー剥離ローラ72のゴムローラの段差
0.4mmの隙間を通っている。この隙間がないとドナ
ー剥離爪73とドナー浮かせローラ71に挟まれてドナ
ーDに折り目が付き、隙間が大きいとドナーDをたわま
せる量が少なくなり、いずれにしてもドナーD先端の持
ち上げ量が少なくなり、ドナー剥離爪73が掛かりにく
くなる。突き当てコロ71aとドナー剥離ローラ72の
ゴムローラの段差は0.3〜0.5mmが好ましい。
【0043】ドナー浮かせローラ71またはドナー剥離
ローラ72にはモーターから駆動力が与えられている。
その線速は加熱ドラム60の線速の1.2〜1.5倍に
設定されており、モーターからローラまでの動力伝達系
の途中にはトルクリミッタが設けられている。これによ
り、ドナーDはドナー剥離爪73からドナー剥離ローラ
対に送られて急速にたるみが取り除かれ、その後はトル
クリミッタがスリップしながら加熱ドラム60と同じ速
度で次の排出ローラに送られる。トルクリミッタの伝達
トルクは200〜300gcmに設定すると良い。この
機構がないとローラ対の上流側剥離爪の部分でたるみが
取れず、ジャムが発生することがある。またドナー剥離
溝74はエッジ74aを面取りしてモーターの負荷を低
減してもよい。
【0044】ドナーDはドナー剥離ローラ72に送られ
ると、ドナー浮かせローラ71に沿って半径8mmのR
で曲げられ、排出方向に送られる。ドナーDと受像紙P
の接着力は、腰の強い受像紙Pをこの曲率で曲げるほど
強くはないのでここでドナーDと受像紙Pは分離し、受
像紙Pは加熱ドラム60上に残ったまま受像紙剥離爪8
2へ送られる。受像紙Pの加熱ドラム60と接している
面は乳剤面ではないのでもともと接着力は弱いし、現像
ベルト51から出てくると余熱と空気に触れることで急
速に乾燥するので剥がれやすくなっている。受像紙剥離
爪82は加熱ドラム60上に設けられたカム83により
受像紙Pの先端が来たときだけ加熱ドラム60に押しつ
けられ、剥離された受像紙Pは受像紙剥離爪82のRに
沿って曲げられ、排出経路91へ送られる。その後受像
紙Pは排出経路91でファンによって送風している乾燥
部を通って完全にドライプリントとして画像記録装置1
の機外に排出される。ドナーDは排出経路92を経由し
て機内底部の使用済みドナーストッカーに送られる。
【0045】画像記録装置1は水循環系によって水塗布
部40の水を管理する。
【0046】水補給を容易に行うために前扉側に設置さ
れた樹脂製の水補給タンク(図示せず)は1.5リット
ルの容量とした。水補給タンクの水は水垢や異物をフィ
ルターで除去されてからヒートパイプで加熱、昇温され
て約40℃で浸漬槽41に注ぎ込まれる。水交換の時期
は水の吸光率センサ、phセンサ、ドナーDの枚数カウ
ンタなどにより検知して、ユーザーに知らせるのが良
い。
【0047】水循環系はウォームアップ中にポンプを所
定時間回して所定温度に維持したヒートパイプ中に水を
循環させる。一方プリント時にドナーが浸漬槽に入る直
前に電磁弁で流路を切り換えて約40℃の水を浸漬槽4
1に注ぎ込む。画像記録装置1は約40℃の水を得るた
めにヒートパイプを約50℃に加温した状態で循環させ
る。また、タンク内の水温が低すぎる場合にはウォーム
アップ時間が異常に長くなるのでタンクに補助ヒーター
を設けるとさらに好ましい。
【0048】水フィルタは活性炭をカートリッジに詰め
て交換可能とし、受像紙Pのロールを受像紙カッター2
2でカットしたときの紙粉やその他のごみ、水垢等を吸
着するようにした。フィルターは活性炭でなく中空糸、
イオン交換樹脂等を使ってもよい。
【0049】ヒートパイプで温められた水が給水口から
水塗布パス43に注ぎ込まれ、その中をドナーDが通る
時に、ドナーDは吸水をする。余分な水はスクイズロー
ラ16で除去される。水塗布パス43の中央部には排水
をスムースにするための傾斜を持った溝が形成され、排
水管46がつながっている。排水管46の下流側の末端
には電磁弁47を設けた。また水塗布パス43のドナー
出口44には水位を決めるオーバーフロー溝が形成さ
れ、スクイズローラ16から落ちた排水とともに直接水
補給タンクへ戻るようになっている。浸漬槽41の下に
は漏水パン(図示せず)を設けてあり、ドナーが水塗布
パス43に入ったとき浸漬槽41とドナーDのすきまに
水が上がってきて浸漬槽41のドナー入口45から下に
水が漏れたり、メンテナンスのため浸漬槽41を取り出
すときに残っていた水が漏れても悪影響が出ないように
した。電磁弁47は前扉と連動させて、水補給タンクを
交換するまでに浸漬槽41に残っていた水が排水される
ようにした。
【0050】電磁弁47は通常開タイプの水用バルブ
で、プリント1枚ごとに通電して排水管46を閉じ、水
塗布パス43内に水を充填する。連続プリント時にはド
ナーDの通過によって減った分だけ水を補給するのが望
ましい。浸漬槽41にはヒーターを設けて、連続プリン
ト時の水の保温を行う構成とした。
【0051】次に本発明の画像記録装置にかかる第二の
実施の形態について図6、7、8、9を用いて説明す
る。図6、7、8は、第二の実施の形態の画像記録装置
の剥離・分離機構部の部分断面図である。図9は、第二
の実施の形態の画像記録装置の加熱ドラム及び剥離・分
離機構部の一部を示す部分断面図である。なお第一の実
施の形態と共通する部材には共通の番号を付した。
【0052】図6で、加熱ドラム60の一部には溝70
Xが形成されており、この溝70Xにはシーソー板78
が配設されている。シーソー板78は、表面が加熱ドラ
ム60と同じ曲率で、両端をストッパー79(図9参
照)によって加熱ドラム60から脱落しないように止め
られている。シーソー板78は裏面の長手方向半分が斜
めにカットしてあり、このコーナー78aを支点として
カットした角度の範囲で溝70Xの中で回動して傾斜す
ることが可能となっている。またシーソー板78の裏面
には板バネ78bが融着されており、この板バネ78b
によってカットした面が加熱ドラム60の溝70Xから
離れる方向、つまりシーソー板78の表面(加熱ドラム
60と同じ曲率の曲面)が加熱ドラム60にならう(飛
び出さない)ように付勢されている。
【0053】現像ベルト51が掛け回された駆動ローラ
52の下流には押し上げローラ71Xが、画像記録装置
1の側板(図示せず)に加熱ドラム60に垂直方向に移
動可能に支持されているとともに、バネ77によって常
に加熱ドラム60に圧接する方向に付勢されている。ま
た押し上げローラ71Xの下流には複数のドナー剥離爪
73をもつドナー剥離ガイド73aが側板に支持されて
いる。このドナー剥離爪73は加熱ドラム60との間に
所定間隔の隙間が設けてあり、ドナー剥離爪73よりも
さらに下流で加熱ドラム60より剥離される受像紙Pの
通過を妨げない間隔の隙間とするように固定されてい
る。またドナー剥離ガイド73aの近傍にはシーソー板
78およびドナー剥離ガイド73aによって加熱ドラム
60より剥離されたドナーDを、排紙トレー(図示せ
ず)に搬送するドナー剥離ローラ72a,72bが設け
られている。
【0054】次にドナーの剥離機構の動作を順次説明す
る。水塗布されたドナーDと受像紙Pは重合わせローラ
50でそれぞれ重ね合わせられ、続いて加熱ドラム60
と現像ベルト51に挟持されて加熱プロセスが行われる
点は第一の実施の形態と共通である。ドナーDと受像紙
Pは図示しない制御機構系によってそれぞれの先端位置
が決められており、図6で示したようにドナーDはシー
ソー板78より少し下流側の位置(イ)、受像紙Pは上
流側でシーソー板78にかからない位置(ロ)に先端が
来るようにコントロールされている。
【0055】加熱プロセスが終了すると加熱ドラム60
は再び反時計方向に回転し、先ず押し上げローラ71X
がドナーDの先端にのり上げる。次に押し上げローラ7
1Xはシーソー板78に差しかかる。押し上げローラ7
1Xがこの位置ではドナーDは湾曲しない。さらに加熱
ドラム60が回転して押し上げローラ71Xがコーナー
78aを過ぎるとバネ77によってシーソー板78がコ
ーナー78aを支点として回転し、溝70Xと斜めにカ
ットした裏面との隙間分傾斜する。
【0056】図7で示したようにシーソー板78が傾斜
すると、シーソー板78の下流側端部コーナー78cお
よびドナーDの搬送方向下流側(加熱ドラム60の回転
方向下流側と一致する)先端縁よりやや上流の部位が湾
曲するように持ち上げられる。ドナーDの先端縁よりや
や上流の部位が湾曲するように持ち上げられると、ドナ
ーDには湾曲した状態から回復しようとする張力が生じ
てドナーDの腰により先端縁が加熱ドラム60の円筒面
から持ち上げられ、ドナーDの先端縁はドナー剥離爪7
3に掛かる。ドナーDの先端縁はドナーDの搬送方向に
平行の方向に生じる張力によってエッジ74aを支点に
して剥離されるものである。
【0057】図8で示したようにさらに回転して押し上
げローラ71Xがシーソー板78を通過すると板バネ7
8bの付勢によってシーソー板78の表面(加熱ドラム
60と同じ曲率の曲面)が加熱ドラム60にならう状態
に復帰する。このときドナーDの先端はドナー剥離ガイ
ド73aに沿って送られドナー剥離ローラ72a、bに
渡され使用済みドナーストッカーに搬送される。
【0058】図9でカット溝78dは本発明の通過溝に
係りシーソー板78の表面にドナー剥離ガイド73aの
ドナー剥離爪73の位置に対応してカットされた溝で、
シーソー板78とドナーDの先端が持ち上げられたとき
に、シーソー板78がドナー剥離爪73と接触しないで
通過するようにした。
【0059】即ち、図6と図8ではシーソー板78の表
面が加熱ドラム60にならう位置にあるので、カット溝
78dは加熱ドラム60表面よりも凹んだ状態であり、
図7に示したドナーDの先端部が持ち上げられた状態で
は、シーソー板78は傾斜して加熱ドラム60表面にな
らう位置から突出している位置にあるものの、カット溝
78dはシーソー板78の表面程には突出していない位
置にある。
【0060】カット溝78dを設けることでシーソー板
78がドナー剥離爪73と接触し、若しくは下流側端部
コーナー78cがドナー剥離爪73と衝突したら、機械
的なストレスが生じるという悪影響を防止した。
【0061】なお第二の実施の形態では剥離分離プロセ
スのうちドナーDの剥離に関して説明したが、他のプロ
セスである水塗布プロセス、重合わせプロセス、加熱プ
ロセス、またドナーDを分離後の受像紙Pの剥離、乾
燥、排紙等は、第一の実施の形態の画像記録装置と同様
に行うものである。
【0062】
【発明の効果】剥離爪が固定でよいのでドナー剥離の際
に剥離爪を移動させて剥離溝に入れ、受像紙通過時には
爪を逃がすという動作が不要となり、タイミングカム、
カムフォロア、伝達レバー、駆動アーム等の複雑な機構
を省いた簡単な構成で常にドラムの回転に同期してドナ
ーの先端を持ち上げるのでドナーを確実に排紙搬送ロー
ラ対に導くことができ、部品点数が少なく低コストかつ
省スペースで安定した剥離機構を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る画像記録装置1の全体
構成を示す断面図である。
【図2】重合わせ位置の概念図である。
【図3】加熱ドラム周りの機構の斜視図である。
【図4】第一の実施の形態の画像記録装置の剥離・分離
機構部の部分断面図である。
【図5】第一の実施の形態の画像記録装置の剥離・分離
機構部の部分断面図である。
【図6】第二の実施の形態の画像記録装置の剥離・分離
機構部の部分断面図である。
【図7】第二の実施の形態の画像記録装置の剥離・分離
機構部の部分断面図である。
【図8】第二の実施の形態の画像記録装置の剥離・分離
機構部の部分断面図である。
【図9】第二の実施の形態の画像記録装置の加熱ドラム
及び剥離・分離機構部の一部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置 50 重合わせローラ 51 現像ベルト 52 駆動ローラ 53 テンションローラ 55 重ねガイド板 60 加熱ドラム 71 ドナー浮かせローラ 71X 押し上げローラ 72 ドナー剥離ローラ 73 ドナー剥離爪 73a ドナー剥離ガイド 74 ドナー剥離溝 76 ドナー剥離アーム 77 バネ 78 シーソー板 79 ストッパー 81 受像紙剥離ローラ 82 受像紙剥離爪 83 受像紙剥離カム D ドナー P 受像紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる二種の画像記録材料を用い、第一
    の画像記録材料に像露光し、画像形成用溶媒を塗布した
    後に、第二の画像記録材料を溶媒を塗布した前記第一の
    画像記録材料と密着して重ね合わせ加熱ドラムに第一の
    画像記録材料が先行するように巻き付け熱現像転写処理
    をした後、重ね合わせた画像記録材料を互いに分離して
    から前記加熱ドラムから剥離して画像記録処理を行う画
    像記録装置において、 加熱ドラムに巻き付いた第一の画像記録材料の加熱ドラ
    ムの回転方向下流側の先端部を加熱ドラムの曲率と異な
    る曲率で湾曲させる加熱ドラムに設けた湾曲部と、 前記第一の画像記録材料を前記湾曲部で湾曲させた時に
    生じる張力によって浮き上がった前記先端部をすくい上
    げて前記加熱ドラムの回転に従って第一の画像記録材料
    を前記加熱ドラムから剥離する固定された剥離爪とを有
    することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の画像記録材料の巻き付き幅よ
    り外の両端で前記加熱ドラムに圧接する自由回転可能な
    コロを設けた画像記録材料浮かせローラと、 前記画像記録材料浮かせローラに圧接され一対で回転す
    る画像記録材料剥離ローラとを有し、 前記湾曲部は、軸方向の長さが前記重ね合わせローラよ
    りも短く且つ前記画像記録材料浮かせローラよりも長く
    前記加熱ドラム上に形成された剥離溝であり、 前記剥離爪は前記画像記録材料浮かせローラが前記剥離
    溝に前記第一の画像記録材料とともに落ち込んだときに
    生じる張力によって浮き上がった前記先端部をすくい上
    げて前記加熱ドラムの回転に従って第一の画像記録材料
    を前記加熱ドラムから剥離する固定された剥離爪である
    事を特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の画像記録材料の巻き付き幅よ
    り外の両端で前記加熱ドラムに圧接する自由回転可能な
    コロを設けた画像記録材料浮かせローラと、 前記画像記録材料浮かせローラに圧接され一対で回転す
    る画像記録材料剥離ローラを有し、 さらに前記湾曲部は軸方向の長さが前記重ね合わせロー
    ラよりも短く且つ前記画像記録材料浮かせローラよりも
    長く且つ前記加熱ドラムの円筒面の曲率と同じ曲率の曲
    面が前記加熱ドラムの外周面の形状にならう第一の位置
    とならわない第二の位置とに変位可能に前記加熱ローラ
    に設置されたシーソー板を有し、 前記剥離爪は前記画像記録材料浮かせローラが前記シー
    ソー板を前記第一の位置から前記第二の位置に変位せし
    めたときに生じる張力によって浮き上がった前記先端部
    をすくい上げて前記加熱ドラムの回転に従って第一の画
    像記録材料を前記加熱ドラムから剥離する固定された剥
    離爪である事を特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記シーソー板は前記第二の位置にある
    時に前記剥離爪が通過する通過溝を有する事を特徴とす
    る請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画像記録材料浮かせローラおよび前
    記画像記録材料剥離ローラの周速が、前記加熱ドラムの
    周速よりも大きくなるように設定したことを特徴とする
    請求項2、3または4に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像記録材料浮かせローラおよび前
    記画像記録材料剥離ローラの駆動源と、前記画像記録材
    料浮かせローラおよび前記画像記録材料剥離ローラの間
    の動力伝達機構内にトルクリミッタを設けたことを特徴
    とする請求項2、3、4または5に記載の画像記録装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122594A1 (de) * 2000-02-02 2001-08-08 Agfa-Gevaert AG Vorrichtung zum Transport von Einzelblättern durch eine Einrichtung zum Belichten oder Bedrucken der Einzelblätter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122594A1 (de) * 2000-02-02 2001-08-08 Agfa-Gevaert AG Vorrichtung zum Transport von Einzelblättern durch eine Einrichtung zum Belichten oder Bedrucken der Einzelblätter
US6481710B2 (en) 2000-02-02 2002-11-19 Agfa-Gevaert Ag Apparatus for transporting individual sheets through a device for exposing or printing the sheets

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