JP2942684B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2942684B2
JP2942684B2 JP32328492A JP32328492A JP2942684B2 JP 2942684 B2 JP2942684 B2 JP 2942684B2 JP 32328492 A JP32328492 A JP 32328492A JP 32328492 A JP32328492 A JP 32328492A JP 2942684 B2 JP2942684 B2 JP 2942684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方の画像記録材料と
他方の画像記録材料とを貼り合わせローラで貼り合わせ
ながら加熱し、熱現像転写処理を行うことにより他方の
画像記録材料に画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一方の画像記録材料、例えば感光材料
と、他方の画像記録材料、例えば受像材料とを用いて画
像記録処理を行う画像記録装置が知られている。
【0003】この種の画像記録装置では、感光材料及び
受像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞ
れロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処
理を行う度に順次引き出して使用される。また、画像記
録装置には、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するため
の水塗布部が配置されており、さらに、加熱ドラムとこ
の加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回転する
無端圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置されてい
る。
【0004】マガジンから所定寸法引き出されて切断さ
れた感光材料は、搬送ローラによって挟持搬送されなが
ら画像が露光され、さらに水塗布部において画像形成用
溶媒としての水が塗布された後に余剰水分がスクイズロ
ーラ対によって絞り取られてから熱現像転写部へ送り込
まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様にマガジン
から所定寸法引き出されて切断され、搬送ローラによっ
て感光材料と同期して熱現像転写部へ送り込まれる。熱
現像転写部においては、水塗布後の感光材料が受像材料
と加熱ドラムの周面に配設された貼り合わせローラによ
って貼り合わされ、この状態で加熱ドラムの外周へ密着
して巻き付けられる。さらに、両材料は加熱ドラムと無
端圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感光材料が熱
現像されると共に受像材料へ画像が転写され、所定の画
像が受像材料に形成(記録)される構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像記録装置では、図4に示されるように、
感光材料350の先端部350Aがスクイズローラ対3
52を通過した後貼り合わせローラ354の周面と加熱
ドラム356の周面との間に挿入された際に、加熱ドラ
ム356の周面に当接した反動で感光材料350が図4
に二点鎖線で図示した如く若干撓むことがある。この場
合、撓んだ感光材料350がスクイズローラ対352の
下側のローラの周面に部分的(図4の角度θの範囲)に
再接触する。従って、スクイズローラ対352の周面に
付着した画像形成溶媒としての水分が再度感光材料35
0に付着されるので、水塗布量が変化し画像不良が生じ
るという問題点がある。
【0006】また、図5に示されるように、感光材料3
50と受像材料358との貼り合わせが進み、感光材料
350の後端部350Bがスクイズローラ対352を通
過すると、感光材料350の後端部350Bには屈曲に
よるテンションが作用しているのでテンションをなくす
方向へ移動しようとする力が生じる。このため、感光材
料350の後端部350Bが受像材料358と近接する
方向(図5の矢印P方向)へ移動し、貼り合わせローラ
354による貼り合わせ以前の状態で感光材料350の
後端部350Bが受像材料358と接触する。従って、
画像不良が生じるという問題点がある。
【0007】つまり、感光材料350の先端部350A
及び後端部350Bのそれぞれの挙動によって、画像不
良が生じるという問題点がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、画像形成溶媒
が塗布された方の画像記録材料の先端部及び後端部のそ
れぞれの挙動に起因した画像不良が生じるのを防止する
ことができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、像露光後に画像形成溶媒が塗布された後スクイズロ
ーラ対で余剰の前記画像形成溶媒が絞り取られた一方の
画像記録材料と、画像被転写用の他方の画像記録材料
と、を貼り合わせローラで貼り合わせながら加熱し、熱
現像転写処理を行うことにより前記他方の画像記録材料
に画像を記録する画像記録装置であって、前記スクイズ
ローラ対の配置位置付近でかつ前記一方の画像記録材料
の搬送方向下流側となる位置に、前記スクイズローラ対
を通過後の前記一方の画像記録材料の先端部が前記貼り
合わせローラの周面へ挿入された際に、前記一方の画像
記録材料が撓むことによる前記スクイズローラ対の周面
との再接触を阻止する回転自在な再接触阻止手段と、前
記一方の画像記録材料と前記他方の画像記録材料との貼
り合わせ時に双方の画像記録材料が出合う位置付近に、
前記一方の画像記録材料の後端部が前記スクイズローラ
対を通過した後に、前記一方の画像記録材料における前
記他方の画像記録材料への貼り合わせ前の部分が前記貼
り合わせローラによる貼り合わせ前に前記他方の画像記
録材料に接触することを阻止する回転自在な接触阻止手
段と、を別個独立に備えていることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の本発明に係る画像記録装置
は、請求項1記載の本発明において、前記再接触阻止手
段は、前記一方の画像記録材料が撓んだ際に前記一方の
画像記録材料と点接触する回転部材であることを特徴と
している。
【0011】請求項3記載の本発明に係る画像記録装置
は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記
接触阻止手段は、前記一方の画像記録材料の後端部が前
記スクイズローラ対を通過した後に前記一方の画像記録
材料と点接触する回転部材であることを特徴としてい
る。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明では、像露光後に画像形
成溶媒が塗布された後スクイズローラ対で余剰の画像形
成溶媒が絞り取られた一方の画像記録材料と、画像被転
写用の他方の画像記録材料とが、貼り合わせローラによ
って貼り合わされながら加熱され、熱現像転写処理が行
われ、他方の画像記録材料に画像が記録される。
【0014】ここで、スクイズローラ対を通過した後の
一方の画像記録材料の先端部が貼り合わせローラの周面
へ挿入された際、この一方の画像記録材料はその際の反
動で若干撓み、スクイズローラ対の周面に再び接触しよ
うとする。しかしながら、本発明によれば、スクイズロ
ーラ対の配置位置付近でかつ一方の画像記録材料の搬送
方向下流側となる位置に回転自在な再接触阻止手段を設
けたので、撓んだ一方の画像記録材料は再接触阻止手段
に当接する。従って、一方の画像記録材料とスクイズロ
ーラ対の周面との再接触が阻止される。この結果、画像
不良が生じるのを防止することができる。しかも、本発
明における再接触阻止手段は回転自在であるため、撓ん
だ一方の画像記録材料が再接触阻止手段に当接した際に
は、当該再接触阻止手段は回転される。従って、一方の
画像記録材料が再接触阻止手段と擦れ合うのを防止する
ことができ、画像に引っかきムラ等の画像不良が生じる
こともない。
【0015】
【0016】また、一方の画像記録材料と他方の画像記
録材料との貼り合わせローラによる貼り合わせが進む
と、一方の画像記録材料の後端部がスクイズローラ対か
ら外れる。このため、一方の画像記録材料の後端部には
貼り合わせにより屈曲されたことによるテンションが作
用しているため、一方の画像記録材料はテンションがな
くなる方向へ移動しようとする。つまり、一方の画像記
録材料の後端部は、貼り合わせローラによる貼り合わせ
以前に他方の画像記録材料に接触しようとする。しかし
ながら、本発明によれば、一方の画像記録材料と他方の
画像記録材料との貼り合わせ時に双方の画像記録材料が
出合う位置付近に、回転自在な接触阻止手段を設けたの
で、一方の画像記録材料における貼り合わせ前の部分は
接触阻止手段に当接する。従って、一方の画像記録材料
における貼り合わせ前の部分と他方の画像記録材料との
接触が阻止される。この結果、画像不良が生じるのを防
止することができる。しかも、本発明における接触阻止
手段は回転自在であるため、一方の画像記録材料が接触
阻止手段に当接した際には、当該接触阻止手段は回転さ
れる。従って、一方の画像記録材料が接触阻止手段と擦
れ合うのを防止することができ、画像に引っかきムラ等
の画像不良が生じることもない。さらに、本発明では、
一方の画像記録材料が撓むことによるスクイズローラ対
の周面への再接触という現象に対しては再接触阻止手段
を配設することで対応し、又一方の画像記録材料の後端
部がテンションによって貼り合わせ方向へ移動して他方
の画像記録材料に接触するという現象に対しては接触阻
止手段を配設することで対応する、即ち各現象に対して
別個独立に対応する構成であるため、確実な効果を期待
することができる。
【0017】請求項2記載の本発明では、請求項1記載
の本発明において、再接触阻止手段が所定の回転部材と
され、一方の画像記録材料が撓むと回転部材がこれに点
接触するので、面接触する場合に比べ、接触面積が少な
くなる。従って、再接触阻止手段と一方の画像記録材料
とが接触することによる画像不良も防止することができ
る。
【0018】請求項3記載の本発明では、請求項1又は
請求項2記載の本発明において、接触阻止手段が所定の
回転部材とされ、一方の画像記録材料の後端部がスクイ
ズローラ対を通過すると回転部材がこれに点接触するの
で、面接触する場合に比べ、接触面積が少なくなる。従
って、接触阻止手段と一方の画像記録材料とが接触する
ことによる画像不良も防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施
例に係る画像記録装置10について説明する。この際、
画像記録装置10の作動に沿って構成及び作用を説明す
るものとする。
【0020】図2にはこの画像記録装置10の概略全体
構成図が示されており、この図に示されるように画像記
録装置10は全体として箱型に構成されており、機台1
2には図示しない前面扉、側面扉が取り付けられてい
る。各扉を開放することにより機台12内を露出状態と
することができる。なお、各扉には図示を省略した所謂
インターロック機構による安全装置が施されており、扉
が開放されると同時に所定部位の電源が切れるようにな
っている。
【0021】画像記録装置10の機台12内には感材マ
ガジン14が配置されており、感光材料16がロール状
に巻取られて収納されている。この感光材料16の幅方
向寸法は、例えば224mmとなっている。また、感光
材料16は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダ
ー、色素供与性物質、還元剤を有するものであり、その
感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られてい
る。
【0022】感材マガジン14は、感光材料16の幅方
向寸法に対応した長さに形成された図示を省略した胴部
とこの胴部の両端部に固定された一対の側枠部から構成
されており、機台12に設けられた収容部内に収容され
ている。
【0023】また、この収容部の感材マガジン14の引
出部分には図示を省略した内扉が配置されており、感材
マガジン14が収容部内に収納された状態では、機台1
2の前面扉が開放した場合であっても収容部内に外光が
入り込むことが無く、収納された感光材料16が不用意
に感光しないようになっている。
【0024】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
にはニップローラ18が配置されており、感材マガジン
14から感光材料16を引き出して搬送することができ
る。なお、ニップローラ18による感光材料16の引出
し搬送速度は、例えば50mm/secとなっている。
【0025】ニップローラ18の側方には、カッタ20
が配置されており、ニップローラ18によって感材マガ
ジン14から所定長さ引き出された感光材料16を切断
することができる。カッタ20は、例えば固定刃と移動
刃から成るタイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせ感
光材料16を切断することができる。カッタ20の作動
後にはニップローラ18が逆転し、このニップローラ1
8に感光材料16の先端部が僅かにニップされる程度ま
で巻き戻されるようになっている。
【0026】カッタ20の上側方には、搬送ローラ1
9、搬送ローラ21、及びガイド板27が配置されてお
り、所定長さに切断された感光材料16を露光部22へ
搬送することができる。これらの搬送ローラ19、搬送
ローラ21は、搬送速度を例えば50mm/secまたは1
1mm/secに切り換えて感光材料16を搬送することが
できる。
【0027】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。なお、搬送ローラ23、搬送ローラ24に
よる感光材料16の搬送速度(露光部の通過速度)は、
例えば11mm/secとなっている。
【0028】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。露光装置38には、3種のLD、レンズユ
ニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されて
いる(何れも、図示省略)。
【0029】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。
【0030】図1に示されるように、水塗布部62には
塗布タンク64が配置されている。塗布タンク64は皿
状に形成されており、その内部には画像形成用溶媒とし
ての水が充填される。また、塗布タンク64はその底壁
が機台12のレール(図示省略)にスライド移動可能に
支持されており、前面扉を開放した状態で機台12の前
面側へスライドさせることにより着脱自在とされてい
る。
【0031】また、塗布タンク64の感光材料16の搬
送方向下流側の端部には、一対のスクイズローラ68が
配置されている。スクイズローラ68は、例えば、外径
20mmでゴム硬度が40±5のシリコンゴムローラとさ
れており、長手方向両端部においてそれぞれ所定の加圧
力(例えば、1kg)が加えられている。このスクイズロ
ーラ68は、塗布タンク64に固定されたカバー69に
よって支持されていると共に被覆されている。これによ
り、スクイズローラ68からの水の蒸発を防止している
と共にスクイズローラ68は塗布タンク64と一体的に
ユニットとして構成されている。
【0032】さらに、塗布タンク64には、スクイズロ
ーラ68の収容部に連通する排水口90が形成されてい
ると共に、端部にはオーバーフロー槽92及びこれに連
通するオーバーフロー口94が形成されている。
【0033】一方、塗布タンク64の感光材料16の搬
送方向上流側の端部には、供給ローラ66が配置されて
いる。供給ローラ66は、例えば、外径20mmでゴム硬
度が60±5のシリコンゴムローラとされており、長手
方向両端部においてそれぞれ所定の加圧力(例えば、1
kg)が加えられている。この供給ローラ66は、機台1
2に支持されており、従って塗布タンク64がレールに
沿ってスライド移動して取り外される場合には、塗布タ
ンク64とは分離される構成である。また、供給ローラ
66は、前述のスイッチバック部40から搬送された感
光材料16の所謂スキューを矯正するためのレジストレ
ーションローラを兼ねている。
【0034】塗布タンク64の上方には、塗布タンク6
4に対向してガイド板70が取り付けられている。ガイ
ド板70はアルミ等の金属材料によって形成されてお
り、前記供給ローラ66と同軸的に軸71によって回転
可能に支持されている。これにより、ガイド板70は塗
布タンク64に接離移動することができる。
【0035】このガイド板70が塗布タンク64に接近
した状態では、ガイド板70と塗布タンク64との対向
間隙によって感光材料16の通過部が構成される。従っ
て、この状態で塗布タンク64内に水が充填されると、
供給ローラ66によってスキューが矯正された感光材料
16がガイド板70と塗布タンク64との間へ送り込ま
れて水が塗布され、更にスクイズローラ68により挟持
搬送されることによって余分な水が除去される構成であ
る。なお、この場合ガイド板70と塗布タンク64との
間における感光材料16の水塗布長さ(感光材料16が
水の中を通過する長さ)は、例えば100mmとなってお
り、またその浸水時間は例えば2.5秒となっている。
さらに、水塗布処理後(即ち、スクイズローラ68通過
後)の感光材料16には、11±1gr/m2 の水が塗布
されるようになっている。
【0036】このガイド板70の中心部には、複数の貫
通孔72が互いに並行に形成されて水の供給路とされて
いる。また、ガイド板70の上部には、セラミックヒー
タ102が取り付けられており、貫通孔72を通過する
水を昇温(例えば、40±2°C)させて塗布タンク6
4内へ充填することができる。また、貫通孔72には、
中間部にポンプ及びフィルタが配置され他端部が画像形
成溶媒としての水が充填された補充タンク内に位置され
た図示しない供給パイプが連結されている。従って、ポ
ンプを駆動することにより補充タンク内の水をガイド板
70(貫通孔72)を介して塗布タンク64へ充填(補
充)することができる。
【0037】一方、塗布タンク64の排水口90には、
中間部に電磁弁が配置され他端部が前記補充タンクに連
結された図示しない排出パイプの一端部が連結されてい
る。なお、電磁弁は、ガイド板70が接近した通常の状
態では閉鎖状態となっているが、ガイド板70が軸71
回りに回動されて塗布タンク64から離間した場合には
開放状態となる。
【0038】また、塗布タンク64のオーバーフロー口
94には、他端部が前記補充タンクの逆止弁に連結され
た図示しない排出パイプの一端部が連結されている。な
お、この逆止弁は、通常の状態では開放されて排出パイ
プを補充タンク86に連通しており、機台12の前面扉
が開放された場合には閉鎖状態となって排出パイプと補
充タンクとを遮断する構成である。
【0039】上述した水塗布部62の側方には熱現像転
写部104が配置されており、水塗布された(スクイズ
ローラ68通過後の)感光材料16が送り込まれるよう
になっている。
【0040】一方、図2に示されるように、感材マガジ
ン14の側方の機台12には受材マガジン106が配置
されており、受像材料108がロール状に巻取られて収
納されている。受像材料108の幅方向寸法は感光材料
16よりも小さく(例えば、210mm)形成されてい
る。また、受像材料108の画像形成面には媒染剤を有
する色素固定材料が塗布されており、この画像形成面が
装置の上方へ向いて巻き取られている。
【0041】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図2紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
【0042】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。
【0043】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
タイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によ
って上下に移動させて固定刃と噛み合わせることによ
り、受材マガジン106から引き出された受像材料10
8を感光材料16よりも短い長さに切断するようになっ
ている。
【0044】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。また、搬送ローラ114は、受
像材料搬送部180から搬送された受像材料108の所
謂スキューを矯正するためのレジストレーションローラ
を兼ねている。このため、受像材料108は搬送ローラ
114によってスキューを矯正されて熱現像転写部10
4へ送りこまれる。
【0045】熱現像転写部104は加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118とによって構成されており、さら
に、水塗布部62側の加熱ドラム116外周には貼り合
わせローラ120が配置されている。
【0046】貼り合わせローラ120は、軸線方向中央
部の外径が例えば22mmのローラで、外周面にはシリコ
ンゴム(例えば、肉厚2.35mm)が被覆されており、
さらにそのゴム硬度はほぼ40度とされている。また、
貼り合わせローラ120は、長手方向両端部においてそ
れぞれ所定の加圧力(例えば、9kg)が加えられて加熱
ドラム116外周に圧接されている。この貼り合わせロ
ーラ120は、図示を省略した駆動系を介してドラムモ
ータ200に連結されており、ドラムモータ200の駆
動力が伝達されて回転されるようになっている。なおこ
こで、貼り合わせローラ120による感光材料16と受
像材料108の搬送速度に対し、スクイズローラ68や
搬送ローラ114による感光材料16または受像材料1
08の搬送速度が若干(例えば、2%程度)遅くなるよ
うに設定されており、これによって、感光材料16およ
び受像材料108には、貼り合わせローラ120へ送り
込まれる際にバックテンシヨンが作用するようになって
いる。
【0047】図1に示されるように、加熱ドラム116
の外周部には、貼り合わせローラ120と受像材料10
8の搬送ローラ114(図2参照)との間に金属板状の
ブレードガイド124が配置されている。ブレードガイ
ド124は加熱ドラム116の軸方向に沿って所定の間
隔で4枚設けられており、それぞれ支持フランジ74に
支持されている。支持フランジ74の幅方向両端部は直
角に屈曲されており、軸75で機台12に軸支されてい
る。なお、ブレードガイド124は図示しない付勢手段
によって加熱ドラム116の周面へ接近する方向へ付勢
されている。
【0048】また、ブレードガイド124の表面にはゴ
ミ取りシート76が貼られていると共に、ブレードガイ
ド124の両側には支持フランジ74にL型のフランジ
を介して軸支されたローラ77がそれぞれ配置されてい
る。これらのローラ77は、加熱ドラム116がセット
位置(図1図示位置)にある場合にはその周面に当接し
ている。この状態では、ブレードガイド124の先端部
124Aと加熱ドラム116の周面とのギャップが所定
距離に維持されている。つまり、加熱ドラム116が水
塗布部62から離間された後リセットされた際、加熱ド
ラム116の周面にローラ77が当接し、そのときの衝
撃を前記付勢手段の付勢力に抗してブレードガイド12
4及び支持フランジ74が軸75回りに回転して吸収す
ることにより、ブレードガイド124の先端部124A
と加熱ドラム116の周面とのギャップを常に一定に保
持している。
【0049】また、加熱ドラム116の側面には、ブレ
ードガイド124と対向する位置にく字形のガイド部材
78が取り付けられている。このガイド部材78とゴミ
取りシート76との間を貼り合わせローラ120側へ受
像材料108が搬送(上昇)されるようになっている。
【0050】さて、上述した塗布タンク64には再接触
阻止手段としてのスターホイル79が配設されており、
またブレードガイド124を支持する支持フランジ74
には接触阻止手段としてのスターホイル80が配設され
ている。
【0051】塗布タンク64側のスターホイル79は、
略L字型の支持フランジ81の先端部に軸支されてい
る。支持フランジ81の他端部は、中間部でクランクさ
れた取付フランジ82の一端にボルト83で固定されて
いる。取付フランジ82の他端は塗布タンク64の加熱
ドラム116と対向する側の端面にボルト84で固定さ
れている。このようにして塗布タンク64に取り付けら
れるスターホイル79は、塗布タンク64の幅方向(加
熱ドラム116の軸方向)の両端部に各々一対づつ(合
計4個)配置されている。そして、このスターホイル7
9の外周円(歯の先尖端を結ぶ円)は、一対のスクイズ
ローラ68間に位置されている。従って、感光材料16
が一対のスクイズローラ68間を通って貼り合わせロー
ラ120側へ搬送されていく際には殆ど感光材料16と
スターホイル79とは非接触の状態を維持している。し
かし、感光材料16におけるその搬送方向側の先端部が
貼り合わせローラ120の周面に到達し加熱ドラム11
6の周面に当接したときに、その反動で感光材料16が
下方側へ若干撓もうとすると、感光材料16とスターホ
イル79の歯の尖端部とが接触し、下側のスクイズロー
ラ68の周面に感光材料16が再接触するのを阻止して
いる。
【0052】一方、ブレードガイド124側のスターホ
イル80も、支持フランジ85の先端部に軸支されてい
る。支持フランジ85の他端部は、ブレードガイド12
4を支持する支持フランジ74にボルト86で固定され
ている。このようにして固定されたスターホイル80
は、中央二枚のブレードガイド124付近の位置に所定
の間隔をあけて一対配置されている。さらに、このスタ
ーホイル80の配置位置を説明すると、貼り合わせロー
ラ120の直下付近であり、感光材料16と受像材料1
08との貼り合わせ時に両者が出合う位置とされてい
る。このため、感光材料16と受像材料108との貼り
合わせローラ120による貼り合わせが後述するように
して進み、感光材料16の後端部が一対のスクイズロー
ラ68から外れ、更に塗布タンク64側のスターホイル
79をも越えた場合に、感光材料16の後端部が貼り合
わせローラ120によって受像材料108と貼り合わせ
られる以前に感光材料16の後端部が受像材料108と
接触するのを阻止している。
【0053】上述した塗布タンク64側のスターホイル
79及びブレードガイド124側のスターホイル80は
いずれも薄肉とされ、かつ、感光材料16と接触したと
きは歯の尖端部が点接触するようになっている。従っ
て、スターホイル79、80が感光材料16と接触した
場合において、感光材料16の画像に悪影響を及ぼすこ
とはない。
【0054】このようにして熱現像転写部104へ搬送
されてきた感光材料16は、貼り合わせローラ120と
加熱ドラム116との間に送り込まれ、また、受像材料
108は感光材料16の搬送に同期し、感光材料16が
所定長さ(本実施例においては20mm)先行した状態
で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間に
送り込まれて重ね合わせられるようになっている。この
場合、受像材料108は感光材料16よりも幅方向寸法
および長手方向寸法がいずれも小さい寸法となっている
ため、図3に示す如く、感光材料16の周辺部は四辺と
も受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられる構成である。
【0055】一方、加熱ドラム116は、薄肉のアルミ
パイプによって製作されており、本実施例においては、
肉厚3mm、外径166mm、軸線方向有効幅300mmに形
成されている。加熱ドラム116の外周面及び内周面に
は、何れも黒色アルマイト処理が施されている。
【0056】また、加熱ドラム116の内部には、一対
のハロゲンランプ132A、132Bが配置されてい
る。ハロゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例え
ば400Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム
116の表面を昇温(例えば、約82℃)できるように
なっている。この場合、昇温開始時には二つのハロゲン
ランプ132A、132Bが共に用いられ、その後の通
常運転時には一方のハロゲンランプ132Aのみが用い
られるようになっている。
【0057】さらに、加熱ドラム116の側壁にはカム
130及びフィラー131が固着されている。このカム
130は、後述する剥離爪154及び剥離爪176に係
合可能となっており、加熱ドラム116の回転に伴って
剥離爪154及び剥離爪176を回動させるようになっ
ている。一方、フィラー131は、加熱ドラム116と
感光材料16及び受像材料108の位置合わせの検出用
に使用されている。
【0058】加熱ドラム116の外周に圧接する無端圧
接ベルト118は、織布材をゴムで被覆した構成となっ
ており、本実施例においては幅方向寸法が224mmに形
成されている。織布材は、芳香族ポリアミド繊維(例え
ば、ケブラーあるいはノーメックス:いずれもdu P
ont社の登録商標)等の耐熱性の繊維によって縫製さ
れている。また、被覆用のゴムはカーボンを含有したシ
リコンゴムとされており、導電性を有している。
【0059】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、135、136、138、140に
巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛け
ローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116の
外周に圧接されている。
【0060】この場合、無端圧接ベルト118は感光材
料16及び受像材料108を加熱ドラム116とによっ
て挟持すると共に、加熱ドラム116に対し外側に位置
する感光材料16の幅方向両端部は、内側に位置する受
像材料108幅方向両端部から突出して重ね合わされて
いるため、この突出部分が加熱ドラム116の外周に密
着されるようになっている。したがって、内側に位置す
る受像材料108は外側に位置する感光材料16によっ
て包み込まれるようにして保持されることになり、両材
料は強固に密着しずれることが防止されている。
【0061】巻き掛けローラ134、135、136、
138はそれぞれステンレス製とされている。また、巻
き掛けローラ138はその軸線方向両端部が外側へ拡が
るテーパ状に形成されており、その長手方向両端部にお
いてそれぞれ2.0kg(実用範囲は、1.0〜3.0k
g)の加圧力を加熱ドラム116から離間する方向へ加
えている。これによって、無端圧接ベルト118を所定
の張力に保持すると共に片寄りを防止している。
【0062】一方、巻き掛けローラ140はゴムローラ
とされており、さらに図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転さ
れるようになっている。巻き掛けローラ140が回転さ
れると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無
端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無
端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間
の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて加熱ド
ラム116が従動的に回転される構成である。この場
合、加熱ドラム116の回転周速度は、40mm/secと
なっている。
【0063】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、スクイズローラ68、及び、後述する屈曲案
内ローラ142、剥離ローラ174、感材排出ローラ1
58、160、受材排出ローラ172、173、17
5、を共に駆動している。
【0064】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、
加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜1
5秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時にお
いて加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が
得られる構成である。なお、上述した加熱ドラム11
6、無端圧接ベルト118等は、水塗布部62に対して
一体的に接離可能とされている。
【0065】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142は、シリコン
ゴム製のゴムローラとされており、ドラムモータ200
の駆動力を伝達されて回転する。また、屈曲案内ローラ
142は加熱ドラム116の外周に所定の圧力(例え
ば、800g)で圧接されており、このため、加熱ドラ
ム116と無端圧接ベルト118とによって搬送された
感光材料16または受像材料108をさらに挟持搬送で
きる。
【0066】屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が軸によ
って回動可能に軸支されており、さらに、ピンチローラ
が配置されている。
【0067】剥離爪154は加熱ドラム116の外周に
対応しており、前述のカム130の作動によって加熱ド
ラム116に接離可能となっている。剥離爪154が加
熱ドラム116に当接した状態では、無端圧接ベルト1
18と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材
料16と受像材料108のうち、所定長さ先行した状態
で重ね合わされた感光材料16の先端部のみに係合し、
この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させるこ
とができる。一方、ピンチローラは、剥離爪154に連
動して作動され、剥離爪154が加熱ドラム116から
離間した状態では前記屈曲案内ローラ142に所定の圧
力(例えば、600g)で圧接される。したがって、剥
離爪154によって剥離された感光材料16は、ピンチ
ローラによって押圧されながら屈曲案内ローラ142に
巻き掛けられ、下方へ移動される構成である。
【0068】屈曲案内ローラ142及び剥離爪154の
下方には感材排出ローラ158、160および複数のガ
イドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料1
6を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積で
きる。この感材排出ローラ158、160は、前述の如
く熱現像転写部104駆動用のドラムモータ200の駆
動力を伝達されて回転するようになっている。なお、感
材排出ローラ158、160の回転速度は、加熱ドラム
116の回転周速度よりも1〜3%遅くなるように設定
されており、感光材料16に張力を与えることを防止し
ている。
【0069】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0070】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174は、シリコンゴム製
のゴムローラで表面荒さは25S以上とされており、前
述の如くドラムモータ200の駆動力を伝達されて回転
するようになっている。また、剥離ローラ174は加熱
ドラム116の外周に所定の圧力(例えば、800g)
で圧接されている。このため、剥離ローラ174は、加
熱ドラム116と共に移動する受像材料108を、剥離
爪176と共に作用して加熱ドラム116の外周から剥
して屈曲案内することができる。
【0071】剥離ローラ174および剥離爪176の下
方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出
ローラ172、173、175が配置されており、剥離
ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム1
16から剥離された受像材料108を案内搬送すること
ができる。各受材排出ローラ172、173、175
は、それぞれ100gから300gの挟持力(ニップ
力)が与えられている(長手方向両端部においてそれぞ
れ50g〜150gの圧力)。
【0072】剥離ローラ174の近傍には、ドラムファ
ン168が配置されている。このため、加熱ドラム11
6に沿って移動する受像材料108は、加熱ドラム11
6の熱によって乾燥されるのみならず、このドラムファ
ン168によっても乾燥を促進される。なお、このドラ
ムファン168は雰囲気条件に対応して必要な場合に作
動する。これは加熱ドラム116の温度分布を均一に維
持するためである。さらに、受材ガイド170には、セ
ラミックヒータ210が配置されており、搬送される受
像材料108の乾燥を更に促進している。なお、セラミ
ックヒータ210の温度は、70℃に設定されている。
【0073】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪176によって加熱ドラム116の外周
から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド1
70及び受材排出ローラ172、173、175によっ
て搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0074】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、ニップローラ18が作動され、感光材料1
6がニップローラ18によって引き出される。感光材料
16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、
感光材料16が所定長さに切断される。
【0075】カッタ20の作動後は、切断後の感光材料
16が搬送ローラ19、21、23、24、26によっ
て搬送される。搬送ローラ19、21、23、24、2
6によって搬送される感光材料16は、反転されてその
感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ搬送
される。感光材料16が搬送ローラ23にニップされた
時点で搬送ローラ23の駆動が一旦停止され、感光材料
16は露光部22の直前で待機状態となる。
【0076】次いで、搬送ローラ23および搬送ローラ
24の駆動が開始され、感光材料16は露光部22を所
定速度(例えば、20mm/sec)で通過する。この感光
材料16の搬送(露光部22の通過)と同時に露光装置
38が作動し、露光部22に位置する感光材料16へ走
査露光される。
【0077】露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ送り込
まれる。
【0078】水塗布部62では、搬送された感光材料1
6が、供給ローラ66の駆動によってガイド板70と塗
布タンク64との間へ送り込まれ、さらに、スクイズロ
ーラ68によって挟持搬送される。このスクイズローラ
68によって挟持搬送される際に、感光材料16に付着
した余分な水分が除去される。このようにして水塗布部
62において画像形成用溶媒としての水が塗布された感
光材料16は、スクイズローラ68によって熱現像転写
部104へ送り込まれる。ここで、感光材料16がスク
イズローラ68によって熱現像転写部104へ送り込ま
れると、まず感光材料16の先端部が貼り合わせローラ
120の周面に到達し加熱ドラム116の周面に当接す
る。この際、当接による反動で感光材料16が下側へ若
干撓もうとする。しかしながら、スクイズローラ68の
近傍にスターホイル79が配設されているので、下側へ
撓もうとした感光材料16はこのスターホイル79の歯
の尖端部に当接する。このため、下側のスクイズローラ
68の周面に感光材料16が再度接触することを阻止す
ることができる。
【0079】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニップローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0080】カッタ112の作動後は、切断後の受像材
料108が受像材料搬送部180のガイド板182によ
って案内されながら搬送ローラ190、186、114
によって搬送される。この場合、受像材料108の切断
後にはニップローラ110によるニップが解除され、受
像材料108の先端部(画像形成面)が長時間ニップさ
れることによる変形及び物性の変化が防止される。
【0081】受像材料108の先端部が搬送ローラ11
4によって挟持されると、受像材料108は熱現像転写
部104の直前で待機状態となる。
【0082】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
【0083】この場合、貼り合わせローラ120と受像
材料108の搬送ローラ114との間にはブレードガイ
ド124及びガイド部材78が配置されており、受像材
料108も確実に貼り合わせローラ120へ案内され
る。さらに、貼り合わせローラ120へ送り込まれる感
光材料16と受像材料108には、バックテンシヨンが
作用しているため、皺が発生することなく送り込まれ
る。
【0084】また、熱現像転写部104へ搬送される受
像材料108は感光材料16の搬送に同期し、感光材料
16が所定長さ(本実施例においては20mm)先行した
状態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との
間に送り込まれて重ね合わされる。この場合、受像材料
108は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向
寸法がいずれも小さい寸法となっているため、図3に示
す如く、感光材料16の周辺部は四辺とも受像材料10
8の周辺部から突出した状態で重ね合わせられる。
【0085】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。
【0086】ここで、感光材料16の後端部がスクイズ
ローラ68を通過してスターホイル79をも通過した状
態では、感光材料16は既にある程度貼り合わせローラ
120によって受像材料108との貼り合わせが進み加
熱ドラム116の周面に巻き付けられているため、テン
ションが作用している。このため、感光材料16の後端
部はテンションが無くなる方向(受像材料108と接触
する方向)へ移動しようとする。しかし、感光材料16
と受像材料108とが出合う位置付近(貼り合わせロー
ラ120の直下付近)にスターホイル80が配設されて
いるので、テンションが無くなる方向へ移動しようとし
た感光材料16の後端部はこのスターホイル80の歯の
尖端部に接触する。従って、感光材料16の後端部は貼
り合わせローラ120による貼り合わせ以前の状態で受
像材料108に接触することを阻止される。
【0087】このようにして先端部及び後端部の挙動に
起因したスクイズローラ68及び受像材料108との再
接触及び接触が阻止された感光材料16は、貼り合わせ
ローラ120によって完全に受像材料108に貼り合わ
せられ重合される。重ね合わされた感光材料16と受像
材料108が加熱ドラム116と無端圧接ベルト118
との間に完全に収まると、この時点で、加熱ドラム11
6は回転を一旦停止し(例えば、5〜15秒間)、これ
により感光材料16と受像材料108が加熱される。感
光材料16はこの挟持搬送時及び停止時において加熱さ
れると、可動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像
材料108の色素固定層に転写されて画像が得られる。
【0088】この場合、無端圧接ベルト118と加熱ド
ラム116とによって挟持される感光材料16及び受像
材料108のうち、加熱ドラム116に対し外側に位置
する感光材料16の幅方向両端部は、内側に位置する受
像材料108幅方向両端部から突出して重ね合わされて
いるため、この突出部分が加熱ドラム116の外周に密
着される。したがって、内側に位置する受像材料108
は外側に位置する感光材料16によって包み込まれるよ
うにして保持されることになる。したがって、必要摩擦
力が確保され、両材料は強固に密着されている。このた
め、仮に無端圧接ベルト118と加熱ドラム116との
間において回転速度の僅かな差が生じて両材料間に剪断
力が作用した場合であっても、両材料は強固に密着した
ままでずれることが無く、したがって転写ずれのない良
質の画像が得られる。
【0089】また、無端圧接ベルト118は導電性を有
しているので、加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8あるいは感光材料16や受像材料108との摩擦によ
る静電気の発生が防止され、受像材料108に得られる
画像にカブリが発生することもない。
【0090】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラが感光材料
16を押圧し、これにより、感光材料16はピンチロー
ラによって押圧されながら屈曲案内ローラ142に巻き
掛けられ、下方へ移動される。
【0091】屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ感光
材料16は、さらにガイドローラ162に案内されなが
ら感材排出ローラ158、160によって搬送され、こ
の際に乾燥ファン165によって乾燥されて廃棄感光材
料収容箱178内に集積される。
【0092】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られる。受像材料108の先
端部が剥離ローラ174(加熱ドラム116との間)に
よって挟持されると、再びカム130によって剥離爪1
76が移動され、受像材料108の先端部に剥離爪17
6が係合して受像材料108が加熱ドラム116の外周
から剥離される。
【0093】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送され、この際にドラムファン
168及びセラミックヒータ210によって乾燥されな
がらトレイ177へ排出される。
【0094】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0095】このように本実施例では、スクイズローラ
68の近傍下流側に、感光材料16の先端部が貼り合わ
せローラ120の周面へ挿入されて加熱ドラム116の
周面に当接した際に、その反動で感光材料16が若干下
側へ撓むことにより下側のスクイズローラ68の周面に
感光材料16が再接触するのを阻止するスターホイル7
9を配設したので、感光材料16の水塗布量にムラが生
じるのを防止することができる。従って、感光材料16
の画像を良好に維持することができる。
【0096】また、本実施例では、感光材料16と受像
材料108との貼り合わせローラ120による貼り合わ
せ時に両者が出合う位置に、貼り合わせローラ120に
よる貼り合わせが行われる前の状態で、感光材料16の
後端部が受像材料108に接触するのを阻止するスター
ホイル80を配設したので、貼り合わせ時に既に感光材
料16の後端部と受像材料108とがずれた状態で密着
している等の貼り合わせ不良が生じることや水塗布量に
変化が生じることを防止することができる。従って、感
光材料16の画像を良好に維持することができる。
【0097】さらに、感光材料16にはスターホイル7
9もしくはスターホイル80が接触するが、これらはい
ずれも歯の尖端部が鋭角であり感光材料16と点接触す
るので、これらのスターホイル79、80と感光材料1
6とが接触することによる画像不良が生じることもな
い。
【0098】この結果、感光材料16の画像は確実かつ
良好に維持されるので、受像材料108へ記録される画
像も良好なものとなる。
【0099】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用い、感光材
料16を受像材料108の外側に位置するようにして搬
送させる構成としたが、これに限らず、感光材料16が
内側に位置して搬送される場合であっても適用可能であ
り、さらに、これらの材料に限らず他のシート状の画像
記録材料であっても適用可能である。
【0100】また、本実施例では、再接触阻止手段とし
てスターホイル79を用い、接触阻止手段としてスター
ホイル80を用いたが、これに限らず、感光材料16と
点接触するような回転部材であればよく、例えば、支持
フランジ81もしくは支持フランジ85へ取り付けられ
る支軸の周面に所定の間隔で針状の突起を植設した構造
のものを用いてもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る画像記録装置は、スクイズローラ対の配置位置
付近でかつ一方の画像記録材料の搬送方向下流側となる
位置に回転自在な再接触阻止手段を設けたので、当該画
像記録材料の先端部の挙動に起因した画像不良が生じる
のを防止することができ、又一方の画像記録材料と他方
の画像記録材料との貼り合わせ時に双方の画像記録材料
が出合う位置付近に回転自在な接触阻止手段を設けたの
で、当該画像記録材料の後端部の挙動に起因した画像不
良が生じるのを防止することができるという優れた効果
を有する。
【0102】
【0103】また、請求項2記載の本発明に係る画像記
録装置は、請求項1記載の本発明において、一方の画像
記録材料が撓んだ際に一方の画像記録材料と接触する回
転部材によって再接触阻止手段を構成したので、一方の
画像記録材料に再接触阻止手段が接触することによる画
像不良が生じるのを防止することができるという優れた
効果を有する。
【0104】さらに、請求項3記載の本発明に係る画像
記録装置は、請求項1又は請求項2記載の本発明におい
て、一方の画像記録材料の後端部がスクイズローラ対を
通過した後に一方の画像記録材料と点接触する回転部材
によって接触阻止手段を構成したので、一方の画像記録
材料に接触阻止手段が接触することによる画像不良が生
じるのを防止することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置において、二箇所
に設けられたスターホイルを中心に水塗布部から貼り合
わせローラ付近までの要部を示す装置側方から見た断面
図である。
【図2】本実施例に係る画像記録装置の概略全体構成図
である。
【図3】感光材料と受像材料との重ね合わせ状態を示す
平面図である。
【図4】従来例に係る装置の問題点を説明するための要
部拡大図である。
【図5】従来例に係る装置の問題点を説明するための要
部拡大図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料(一方の画像記録材料) 38 露光装置 62 水塗布部 68 スクイズローラ(スクイズローラ対) 79 スターホイル(再接触阻止手段、回転部材) 80 スターホイル(接触阻止手段、回転部材) 104 熱現像転写部 108 受像材料(他方の画像記録材料) 116 加熱ドラム 120 貼り合わせローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像露光後に画像形成溶媒が塗布された後
    スクイズローラ対で余剰の前記画像形成溶媒が絞り取ら
    れた一方の画像記録材料と、画像被転写用の他方の画像
    記録材料と、を貼り合わせローラで貼り合わせながら加
    熱し、熱現像転写処理を行うことにより前記他方の画像
    記録材料に画像を記録する画像記録装置であって、 前記スクイズローラ対の配置位置付近でかつ前記一方の
    画像記録材料の搬送方向下流側となる位置に、前記スク
    イズローラ対を通過後の前記一方の画像記録材料の先端
    部が前記貼り合わせローラの周面へ挿入された際に、前
    記一方の画像記録材料が撓むことによる前記スクイズロ
    ーラ対の周面との再接触を阻止する回転自在な再接触阻
    止手段と、 前記一方の画像記録材料と前記他方の画像記録材料との
    貼り合わせ時に双方の画像記録材料が出合う位置付近
    に、前記一方の画像記録材料の後端部が前記スクイズロ
    ーラ対を通過した後に、前記一方の画像記録材料におけ
    る前記他方の画像記録材料への貼り合わせ前の部分が前
    記貼り合わせローラによる貼り合わせ前に前記他方の画
    像記録材料に接触することを阻止する回転自在な接触阻
    止手段と、 を別個独立に備えている ことを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記再接触阻止手段は、前記一方の画像
    記録材料が撓んだ際に前記一方の画像記録材料と点接触
    する回転部材であることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記接触阻止手段は、前記一方の画像記
    録材料の後端部が前記スクイズローラ対を通過した後に
    前記一方の画像記録材料と点接触する回転部材であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録
    装置。
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