JPH0695259A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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Publication number
JPH0695259A
JPH0695259A JP24516992A JP24516992A JPH0695259A JP H0695259 A JPH0695259 A JP H0695259A JP 24516992 A JP24516992 A JP 24516992A JP 24516992 A JP24516992 A JP 24516992A JP H0695259 A JPH0695259 A JP H0695259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
photosensitive material
image
image recording
heating drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP24516992A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Morita
直之 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP24516992A priority Critical patent/JPH0695259A/ja
Publication of JPH0695259A publication Critical patent/JPH0695259A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッファ領域を保持しつつ低コストで装置設
置空間を縮小する。 【構成】 露光部22の下流側の搬送経路Aに正逆転可
能な駆動ローラ26Aとゴムローラ26Bとからなる搬
送ローラ26を取り付け、この搬送ローラ26の隣に感
光材料16を一旦保持するバッファ板260を設ける。
露光部22と搬送ローラ26との間の搬送経路Aは、片
持ち状に支持された弾性シート材264が開閉可能に閉
塞している。従って、露光部22から搬送される感光材
料16は弾性シート264を変形させて搬送ローラ26
側に送られるが、駆動ローラ26Aが逆転しても弾性シ
ート264が搬送経路Aを閉塞しているため、露光部2
2に戻ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二種の画像記録材料を
用いて画像記録処理を行う画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二種の画像記録材料、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が
知られている。
【0003】この種の画像記録装置では、感光材料と受
像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞれ
ロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処理
を行う度に順次引き出して使用される。また画像記録装
置には、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するための画
像形成用溶媒塗布部が配置されており、さらに、加熱ド
ラムとこの加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に
回転する無端圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置さ
れている。
【0004】マガジンから所定寸法引き出されて切断さ
れた感光材料は、搬送ローラによって挟持搬送されなが
ら画像が露光され、さらに画像形成用溶媒塗布部におい
て画像形成用溶媒としての水が塗布された後に熱現像転
写部へ送り込まれる。一方、受像材料は、感光材料と同
様にマガジンから所定寸法引き出されて切断され、搬送
ローラによって感光材料と同期して熱現像転写部へ送り
込まれる。熱現像転写部においては、水塗布後の感光材
料が受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラムの
外周へ密着して巻き付けられる。さらに、両材料は加熱
ドラムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感
光材料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写さ
れ、所定の画像が受像材料に形成(記録)される構成で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の画像記録装置では、ロール状に巻き取られた感光
材料をシート状に切断し、画像の品質を高めるべく、低
速で搬送して像露光すると共に露光時の感光材料の搬送
速度を維持するバッファ領域を通させた後、次処理工程
に搬送するようにしていた。
【0006】例えば図9に示すように、感光材料16
は、露光部322側の搬送ローラ323、324及び搬
送ローラ310により搬送されるが、露光部322での
搬送速度と画像形成用溶媒塗布部である水塗布部312
での搬送速度とは異なるから、1枚の感光材料分の長さ
を有するバッファ領域314が、露光部322と次処理
工程である水塗布部312との間に必要となっていた。
この結果として搬送方向に沿って装置が大きくなり、装
置設置のために大きな空間が必要となるという欠点を有
し、画像記録装置としての商品性を損なっていた。
【0007】この為、処理速度の遅い工程である露光部
に合わせるべく搬送速度を低下させたり、複雑な機構を
用いたりして、この欠点を解消することが考えられる
が、商品性を低下させたりコストアップとなったりし、
実用的ではなかった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、画像の品質を
確保するべくバッファ領域を保持しつつ、低コストで装
置設置空間を縮小できる画像記録装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による画像記録装
置は、異なる二種の画像記録材料を用い、一方の画像記
録材料を搬送しながら像露光し画像形成用溶媒塗布部で
画像形成用溶媒を塗布した後に、他方の画像記録材料を
前記一方の画像記録材料と密着して重ね合わせて加熱ド
ラムに巻き付け、熱現像転写処理をして他方の画像記録
材料に画像を形成した後に、前記両方の画像記録材料を
互いに分離すると共に加熱ドラムから剥離して画像記録
処理を行う画像記録装置において、前記一方の画像記録
材料を搬送する正逆転可能な搬送ローラを、前記一方の
画像記録材料を像露光する露光部と画像形成用溶媒塗布
部との間に設けると共に、前記一方の画像記録材料を搬
送する搬送経路を弾性変形により開閉可能としつつこの
搬送経路の下流側から閉塞するシート材を片持ち状に支
持する開閉部を、前記搬送ローラと前記露光部との間に
設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の画像記録装置では、一方の画像記録
材料を搬送しながら像露光し画像形成用溶媒塗布部で画
像形成用溶媒を塗布した後に、他方の画像記録材料を前
記一方の画像記録材料と密着して重ね合わせて加熱ドラ
ムに巻き付け、熱現像転写処理をして他方の画像記録材
料に画像を形成して所定の画像を受像材料形成(記録)
する。ここで一方の画像記録材料を像露光する露光部と
画像形成用溶媒塗布部との間に正逆転可能な搬送ローラ
が設けられ、さらにシート材を片持ち状に支持して搬送
経路を開閉する開閉部を設けたことから、露光部から搬
送される一方の画像記録材料がシート材を弾性変形させ
て搬送ローラ側に通過し、搬送ローラによりさらに搬送
されて一方の画像記録材料が開閉部を完全に通過した
後、搬送ローラが逆転して一方の画像記録材料を逆方向
に搬送し、一方の画像記録材料が画像形成用溶媒塗布部
に送られる。この際、シート材が搬送経路を閉塞してい
る為、一方の画像記録材料は露光部に戻ることはない。
【0011】従って、搬送ローラが一方の画像記録材料
を送る搬送経路がバッファ領域となるが、搬送ローラが
逆転し、一方の画像記録材料を逆方向に搬送することか
ら、露光部、バッファ領域及び画像形成用溶媒塗布部が
連続して直線状に並ぶことがなく、画像記録装置の大き
さを小さくすることができる。
【0012】従って、簡易な構造によりバッファ領域を
保持しつつ装置の小型化が可能となり、結果として低コ
ストで画像記録装置の装置設置空間を縮小できる。
【0013】
【実施例】図1には、本発明に係る画像記録装置10の
概略全体構成図が示されている。また図2には、この画
像記録装置10の外観図が示されている。
【0014】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉13、側面扉15が
取り付けられている。各扉を開放することにより機台1
2内を露出状態とすることができる。なお、各扉には図
示を省略した所謂インターロック機構による安全装置が
施されており、扉が開放されると同時に所定部位の電源
が切れるようになっている。
【0015】画像記録装置10の機台12内には感材マ
ガジン14が配置されており、感光材料16がロール状
に巻取られて収納されている。この感光材料16の幅方
向寸法は、例えば224mmとなっている。また感光材
料16は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダ
ー、色素供与性物質、還元剤を有するものであり、その
感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られてい
る。
【0016】感材マガジン14は、感光材料16の幅方
向寸法に対応した長さに形成された図示を省略した胴部
とこの胴部の両端部に固定された一対の側枠部から構成
されており、機台12に設けられた収容部内に収容され
ている。
【0017】また、この収容部の感材マガジン14の引
出部分には図示を省略した内扉が配置されており、感材
マガジン14が収容部内に収納された状態では、機台1
2の前面扉13が開放した場合であっても収容部内に外
光が入り込むことが無く、収納された感光材料16が不
用意に感光しないようになっている。
【0018】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。カッタ20は、例
えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタ
とされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動
させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断すること
ができる。カツタ20の作動後にはニツプローラ18が
逆転し、このニツプローラ18に感光材料16の先端部
が僅かにニツプされる程度まで巻き戻されるようになっ
ている。
【0019】カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ
19、21、23、24、26、及びガイド板27が配
置されており、所定長さに切断された感光材料16を露
光部22へ搬送することができる。
【0020】露光部22は、それぞれ一対の搬送ローラ
である上流側の搬送ローラ23と下流側の搬送ローラ2
4との間に位置しており、これらの搬送ローラ23、2
4間に露光点を有し、露光点上を感光材料16が搬送ロ
ーラ23、24にそれぞれ挟まれて通過するようになっ
ている。そして、搬送ローラ23、24による感光材料
16の搬送速度(露光部22の通過速度)は、例えば1
2mm/secとなっている。
【0021】また、露光部22の直上には露光装置38
が設けられている。露光装置38には、3種のLD、レ
ンズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置
されている(何れも、図示省略)。
【0022】さらに、露光部22の側方にはスイッチバ
ック部40が設けられており、露光部22の下方には画
像形成用溶媒塗布部である水塗布部62が設けられてい
る。感材マガジン14の側方を上昇し露光部22にて露
光された感光材料16は、一旦スイッチバック部40へ
送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によって、
露光部22の下方に設けられた搬送経路を経て水塗布部
62へ送り込まれる構成である。
【0023】つまり、図4及び図5に示すように、露光
部22を挟んで位置する搬送ローラ23、24の下流側
の搬送経路Aには、下側に位置する駆動ローラ26Aと
駆動ローラ26Aに当接し且つ上側に位置するシリコン
ゴム製のゴムローラ26Bとで構成されている搬送ロー
ラ26が位置し、感光材料16がこの搬送ローラ26に
挟まれて通過するようになっている。そして、駆動ロー
ラ26Aは、図示しない正逆転可能なモータと連結され
ており、このモータの駆動力により正転方向及び逆転方
向に回転され得ることとなる。
【0024】また、機台12には、感光材料16が送ら
れる搬送経路Aの上側に位置するガイド板252が、ゴ
ムローラ26Bの上下流にわたって取り付けらており、
ゴムローラ26Bに対応する位置に切欠部254が形成
されている。そして、ガイド板252に対向する搬送経
路Aの下側には、ガイド板256が位置しており、ガイ
ド板256にも駆動ローラ26Aに対応する位置に切欠
部258が形成されている。このガイド板256の図4
上、左上側には、ガイド板256を延長してバッファ領
域を形成するバッファ板260が機台12に取り付けら
れて延びていて、スイッチバック部40に搬送された感
光材料16をこのバッファ板260が支持するようにな
っている。
【0025】一方、ガイド板256の図4上、右側であ
って搬送経路Aの下側には、感光材料16をガイド板2
56にまで案内する為の断面がV字形をしたガイド板2
61の上面がガイド板252と平行になるように位置
し、このガイド板261の端部が機台12に取り付けら
れている。また、このガイド板261と搬送ローラ26
との間の位置に、右下側から左上側に沿って延びるよう
に形成された支持板262が機台12に取り付けられて
いる。そして支持板262には、厚さ0.1mmの例え
ばポリエチレンテレフタレートフィルム(一例として、
「マイラー」:du Pont社の登録商標)で形成さ
れた弾性シート材264が、両面テープ等で支持板26
2に接着されて、片持ち状に支持されており、図5に示
すように、弾性シート材264の先端部上面側がガイド
板252の下面側に接している。つまり、支持板262
及び弾性シート材264が開閉部270を構成すること
となる。
【0026】さらに、支持板262の右下側に連続し
て、湾曲状に案内部分が形成されたガイド板266が機
台12に取り付けられて位置している。従って、搬送経
路Aはガイド板252、256、261、266、支持
板262等により挟まれた略Y字形の空間となってい
る。
【0027】以上より、露光部22より搬送ローラ2
3、24により搬送されて送られる感光材料16がガイ
ド板252、261に案内されつつ駆動ローラ26Aと
ゴムローラ26Bとの間に挟まれて、搬送経路Aに沿っ
てバッファ板260側に送られることとなる。そして、
感光材料16の後端部が挟まれている状態であって開閉
部270を通りすぎた状態で搬送ローラ26が一端停止
することになり、この後駆動ローラ26Aが逆転して、
図5に示すように、感光材料16がガイド板266側に
送られていくことになる。この際、弾性シート材264
により露光部22側の搬送経路Aが閉塞されている為、
感光材料16は露光部22側には侵入せず、ガイド板2
66に案内されて水塗布部62に向かって搬送されてい
くこととなる。
【0028】一方、図1に示す如く、水塗布部62には
塗布タンク64が配置されている。この塗布タンク64
の感光材料16搬送方向上流側の端部には供給ローラ6
6が配置されており、さらに、感光材料16搬送方向下
流側の端部には一対のスクイズローラ68が配置されて
いる。
【0029】供給ローラ66およびスクイズローラ68
は、例えば、共に外径20mmのシリコンゴムローラと
されており、さらにそのゴム硬度は、供給ローラ66が
例えば60±5とされスクイズローラ68が例えば40
±5とされている。また、各ローラは、長手方向両端部
においてそれぞれ所定の加圧力(例えば、1kg)が加
えられている。また、供給ローラ66は、前述のスイッ
チバック部40から搬送された感光材料16の所謂スキ
ューを矯正するためのレジストレーションローラを兼ね
ている。
【0030】また、塗布タンク64の上方には、塗布タ
ンク64に対向してガイド板70が取り付けられてい
る。ガイド板70はアルミ等の金属材料によって形成さ
れており、このガイド板70と塗布タンク64との間が
感光材料16の通過部となっている。したがって、塗布
タンク64内に水が充填された場合には、供給ローラ6
6によってスキューが矯正された感光材料16がガイド
板70と塗布タンク64との間へ送り込まれて水が塗布
され、さらに、スクイズローラ68により挟持搬送され
ることによって余分な水が除去されるようになってい
る。
【0031】なおこの場合、ガイド板70と塗布タンク
64との間における感光材料16の水塗布長さ(感光材
料16が水の中を通過する長さ)は例えば100mmと
なっており、またその浸水時間は例えば2.5秒となっ
ている。さらに、水塗布処理後(すなわち、スクイズロ
ーラ68通過後)の感光材料16には、11±1gr/
2 の水が塗布されるようになっている。
【0032】以上の構成による塗布タンク64、ガイド
板70及びスクイズローラ68は、全体として一つのユ
ニットとして水塗布部62を構成しており、このように
構成された水塗布部62には図示しない複数のパイプが
連結されて水を供給できるようになっている。
【0033】一方、図1に示すように、感材マガジン1
4の側方の機台12には受材マガジン106が配置され
ており、受像材料108がロール状に巻取られて収納さ
れている。受像材料108の幅方向寸法は感光材料16
よりも小さく(例えば、210mm)形成されている。
また、受像材料108の画像形成面には媒染剤を有する
色素固定材料が塗布されており、この画像形成面が装置
の上方へ向いて巻き取られている。
【0034】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
【0035】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。
【0036】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせる
ことにより、受材マガジン106から引き出された受像
材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
【0037】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。また、搬送ローラ114は、受
像材料搬送部180から搬送された受像材料108の所
謂スキューを矯正するためのレジストレーションローラ
を兼ねている。このため、受像材料108は搬送ローラ
114によってスキューを矯正されて熱現像転写部10
4へ送りこまれる。
【0038】図6に示す如く、熱現像転写部104は加
熱ドラム116と無端圧接ベルト118とによって構成
されており、さらに、水塗布部62側の加熱ドラム11
6外周には貼り合わせローラ120が配置されている。
【0039】この貼り合わせローラ120と水塗布部6
2のスクイズローラ68との間には、感光材料16の搬
送経路上側にガイド板122が配置されており、スクイ
ズローラ68から送られる感光材料16の裏面(画像形
成面と反対側)に対応してこれを貼り合わせローラ12
0へ案内している。
【0040】また、ガイド板122に対向する位置には
ブレードガイド124が配置されている。このブレード
ガイド124は、貼り合わせローラ120と受像材料1
08の搬送ローラ114との間に位置しており、搬送ロ
ーラ114から送られる受像材料108に対応してこれ
を貼り合わせローラ120へ案内している。ブレードガ
イド124の表面にはゴミ取りシートが貼り付けられ、
受像材料108に付着した塵を除去している。
【0041】貼り合わせローラ120は、軸線方向中央
部の外径が例えば22mmのローラで、外周面にはシリ
コンゴム(例えば、肉厚2.35mm)が被覆されてお
り、さらにそのゴム硬度はほぼ40度とされている。ま
た、貼り合わせローラ120は、長手方向両端部におい
てそれぞれ所定の加圧力(例えば、9kg)が加えられ
て加熱ドラム116外周に圧接されている。この貼り合
わせローラ120は、図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて回転されるようになっている。
なおここで、貼り合わせローラ120による感光材料1
6と受像材料108の搬送速度に対し、スクイズローラ
68や搬送ローラ114による感光材料16または受像
材料108の搬送速度が若干(例えば、2%程度)遅く
なるように設定されており、これによって、感光材料1
6および受像材料108には、貼り合わせローラ120
へ送り込まれる際にバツクテンシヨンが作用するように
なっている。
【0042】加熱ドラム116は、薄肉のアルミパイプ
によって製作されており、本実施例においては、肉厚3
mm、外径166mm、軸線方向有効幅300mmに形
成されている。加熱ドラム116の外周面及び内周面に
は、何れも黒色アルマイト処理が施されている。
【0043】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ(本実施例
においては20mm)先行した状態で貼り合わせローラ
120と加熱ドラム116との間に送り込まれて重ね合
わせられるようになっている。この場合、受像材料10
8は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法
がいずれも小さい寸法となっているため、図7に示す如
く、感光材料16の周辺部は四辺とも受像材料108の
周辺部から突出した状態で重ね合わせられる構成であ
る。
【0044】またさらに、加熱ドラム116の側壁には
カム130及びフィラー131が固着されている。この
カム130は、後述する剥離爪154及び剥離爪176
に係合可能となっており、加熱ドラム116の回転に伴
って剥離爪154及び剥離爪176を回動させるように
なっている。一方、フィラー131は、加熱ドラム11
6と感光材料16及び受像材料108の位置合わせの検
出用に使用されている。
【0045】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロ
ゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400
Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の
表面を昇温(例えば、約82℃)できるようになってい
る。この場合、昇温開始時には二つのハロゲンランプ1
32A、132Bが共に用いられ、その後の通常運転時
には一方のハロゲンランプ132Aのみが用いられるよ
うになっている。
【0046】加熱ドラム116の外周に圧接する無端圧
接ベルト118は、織布材をゴムで被覆した構成となっ
ており、本実施例においては幅方向寸法が224mmに
形成されている。織布材は、芳香族ポリアミド繊維(例
えば、ケブラーあるいはノーメツクス:いずれもdu
Pont社の登録商標)等の耐熱性の繊維によって縫製
されている。また、被覆用のゴムはカーボンを含有した
シリコンゴムとされており、導電性を有している。
【0047】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、、135、136、138、140
に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛
けローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116
の外周に圧接されている。
【0048】この場合、図8に示す如く、無端圧接ベル
ト118は感光材料16及び受像材料108を加熱ドラ
ム116とによって挟持すると共に、加熱ドラム116
に対し外側に位置する感光材料16の幅方向両端部は、
内側に位置する受像材料108幅方向両端部から突出し
て重ね合わされているため、この突出部分が加熱ドラム
116の外周に密着されるようになっている。したがっ
て、内側に位置する受像材料108は外側に位置する感
光材料16によって包み込まれるようにして保持される
ことになり、両材料は強固に密着しずれることが防止さ
れている。
【0049】巻き掛けローラ134、135、136、
138はそれぞれステンレス製とされている。また、巻
き掛けローラ138はその軸線方向両端部が外側へ拡が
るテーパ状に形成されており、その長手方向両端部にお
いてそれぞれ2.0kg(実用範囲は、1.0〜3.0
kg)の加圧力を加熱ドラム116から離間する方向へ
加えている。これによって、無端圧接ベルト118を所
定の張力に保持すると共に片寄りを防止している。
【0050】一方、巻き掛けローラ140はゴムローラ
とされており、さらに図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転さ
れるようになっている。巻き掛けローラ140が回転さ
れると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無
端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無
端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間
の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて加熱ド
ラム116が従動的に回転される構成である。この場
合、加熱ドラム116の回転周速度は、40mm/se
cとなっている。
【0051】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、スクイズローラ68、及び、後述する屈曲案
内ローラ142、剥離ローラ174、感材排出ローラ1
58、160、剥離ローラ174、受材排出ローラ17
2、173、175、を共に駆動している。
【0052】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、
加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜1
5秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時にお
いて加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が
得られる構成である。
【0053】図3に詳細に示す如く、無端圧接ベルト1
18の材料供給方向下流側の加熱ドラム116下部に
は、屈曲案内ローラ142が配置されている。屈曲案内
ローラ142は、シリコンゴム製のゴムローラとされて
おり、ドラムモータ200の駆動力を伝達されて回転す
る。また、屈曲案内ローラ142は加熱ドラム116の
外周に所定の圧力(例えば、800g)で圧接されてお
り、このため、加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8とによって搬送された感光材料16または受像材料1
08をさらに挟持搬送できる。
【0054】屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が軸15
6によって回動可能に軸支されており、さらに、ピンチ
ローラ157が配置されている。
【0055】剥離爪154は加熱ドラム116の外周に
対応しており、前述のカム130の作動によって加熱ド
ラム116に接離可能となっている。剥離爪154が加
熱ドラム116に当接した状態では、無端圧接ベルト1
18と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材
料16と受像材料108のうち、所定長さ先行した状態
で重ね合わされた感光材料16の先端部のみに係合し、
この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させるこ
とができる。一方、ピンチローラ157は、剥離爪15
4に連動して作動され、剥離爪154が加熱ドラム11
6から離間した状態では前記屈曲案内ローラ142に所
定の圧力(例えば、600g)で圧接される。したがっ
て、剥離爪154によって剥離された感光材料16は、
ピンチローラ157によって押圧されながら屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ、下方へ移動される構成であ
る。
【0056】屈曲案内ローラ142及び剥離爪154の
下方には感材排出ローラ158、160および複数のガ
イドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料1
6を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積で
きる。この感材排出ローラ158、160は、前述の如
く熱現像転写部104駆動用のドラムモータ200の駆
動力を伝達されて回転するようになっている。なお、感
材排出ローラ158、160の回転速度は、加熱ドラム
116の回転周速度よりも1〜3%遅くなるように設定
されており、感光材料16に張力を与えることを防止し
ている。
【0057】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0058】図3に詳細に示す如く、屈曲案内ローラ1
42の側方の加熱ドラム116近傍には、剥離ローラ1
74及び剥離爪176が配置されている。剥離ローラ1
74は、シリコンゴム製のゴムローラで表面粗さは25
S以上とされており、前述の如くドラムモータ200の
駆動力を伝達されて回転するようになっている。また、
剥離ローラ174は加熱ドラム116の外周に所定の圧
力(例えば、800g)で圧接されている。このため、
剥離ローラ174は、加熱ドラム116と共に移動する
受像材料108を、剥離爪176と共に作用して加熱ド
ラム116の外周から剥して屈曲案内することができ
る。
【0059】剥離ローラ174および剥離爪176の下
方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出
ローラ172、173、175が配置されており、剥離
ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム1
16から剥離された受像材料108を案内搬送すること
ができる。
【0060】各受材排出ローラ172、173、175
は、それぞれ100gから300gの挟持力(ニップ
力)が与えられている(長手方向両端部においてそれぞ
れ50g〜150gの圧力)。
【0061】剥離ローラ174の近傍には、乾燥手段と
してのドラムファン168が配置されている。このた
め、加熱ドラム116に沿って移動する受像材料108
は、加熱ドラム116の熱によって乾燥されるのみなら
ず、このドラムファン168によっても乾燥を促進され
る。なお、このドラムファン168は雰囲気条件に対応
して必要な場合に作動する。これは加熱ドラム116の
温度分布を均一に維持するためである。さらに、受材ガ
イド170には、乾燥手段としてのセラミックヒータ2
10が配置されており、搬送される受像材料108の乾
燥を更に促進している。なお、セラミックヒータ210
の温度は、70℃に設定されている。
【0062】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪176によって加熱ドラム116の外周
から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド1
70及び受材排出ローラ172、173、175によっ
て搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0063】以上のような構成による熱現像転写部10
4は、全体として一つのユニツトとして構成されてお
り、機台12に対し水塗布部62の配設位置と反対方向
(感材マガジン14や受材マガジン106と反対側)へ
回動可能となっている。このため、機台12の側面扉1
5を開放した後に熱現像転写部104を開放移動させる
ことによって、感光材料16や受像材料108が搬送の
途中において詰まり(所謂ジヤム)を生じた場合にも、
容易にこれを補修できるようになっている。
【0064】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、ニツプローラ18が作動され、感光材料1
6がニツプローラ18によって引き出される。感光材料
16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、
感光材料16が所定長さに切断される。
【0065】カッタ20の作動後は、切断後の感光材料
16が搬送ローラ19、21、23、24、26によっ
て搬送される。搬送ローラ19、21、23、24、2
6によって搬送される感光材料16は、反転されてその
感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ搬送
される。感光材料16が搬送ローラ23にニツプされた
時点で搬送ローラ23の駆動が一旦停止され、感光材料
16は露光部22の直前で待機状態となる。
【0066】次いで、搬送ローラ23および搬送ローラ
24の駆動が開始され、感光材料16は露光部22を所
定速度(例えば、12mm/sec)で通過する。この
感光材料16の搬送(露光部22の通過)と同時に露光
装置38が作動し、露光部22に位置する感光材料16
へ走査露光される。
【0067】露光が終了すると、露光後の感光材料感光
材料16は、図4に示すように、露光部22側から開閉
部270を通りガイド板252に案内されて駆動ローラ
26Aとゴムローラ26Bとの間に入り、さらにこれら
駆動ローラ26Aとゴムローラ26Bとでバッファ板2
60により形成されるスイッチバック部40側に送られ
る。この開閉部270を感光材料16が通過する際に
は、感光材料16の先端部が、片持ち状に支持されると
共に先端部がガイド板252に当接している弾性シート
材264を押して、弾性シート材264の先端側を湾曲
して搬送経路Aを開放し、感光材料16が滑らかに通過
することとなる。
【0068】そして、開閉部270を感光材料16が通
過した後は、弾性シート材264の弾性により搬送経路
Aを再度閉塞することとなる。
【0069】この後、感光材料16の後端部が駆動ロー
ラ26Aとゴムローラ26Bとの間に挟まれた状態でモ
ータが停止することにより搬送ローラ26が停止して、
一旦感光材料16の搬送が停止する。さらに、駆動ロー
ラ26Aが逆転して感光材料16が右側に戻されること
となる。この時、開閉部270の弾性シート材264は
露光部22側との間の搬送経路Aを閉塞している為、図
5に示すように、誤って露光部22側に感光材料16が
戻ることが無い。
【0070】さらに、逆転した駆動ローラ26Aが水塗
布部62側に向かって感光材料16を案内するガイド板
266に感光材料16を送りだし、感光材料16がガイ
ド板266に案内されて水塗布部62に送られる。
【0071】水塗布部62では、搬送された感光材料1
6が、供給ローラ66の駆動によってガイド板70と塗
布タンク64との間へ送り込まれ、さらに、スクイズロ
ーラ68によって挟持搬送される。ここで、塗布タンク
64内にはポンプ(図示せず)の駆動によって水が充填
(補充)されており、したがって、供給ローラ66によ
ってガイド板70と塗布タンク64との間へ送り込まれ
た感光材料16に水が塗布され、さらに、スクイズロー
ラ68によって余分な水が除去されながら水塗布部62
を通過する。そして、水塗布部62において画像形成用
溶媒としての水が塗布された感光材料16は、スクイズ
ローラ68によって熱現像転写部104へ送り込まれ
る。
【0072】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0073】カッタ112の作動後は、切断後の受像材
料108が受像材料搬送部180のガイド板182によ
って案内されながら搬送ローラ190、186、114
によって搬送される。この場合、受像材料108の切断
後にはニツプローラ110によるニツプが解除され、受
像材料108の先端部(画像形成面)が長時間ニツプさ
れることによる変形及び物性の変化が防止される。
【0074】受像材料108の先端部が搬送ローラ11
4によって挟持されると、受像材料108は熱現像転写
部104の直前で待機状態となる。
【0075】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
【0076】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。また、貼り合わせローラ120と受像材料1
08の搬送ローラ114との間にはブレードガイド12
4が配置されており、受像材料108も確実に貼り合わ
せローラ120へ案内される。さらに、貼り合わせロー
ラ120へ送り込まれる感光材料16と受像材料108
には、バックテンションが作用しているため、皺が発生
することなく送り込まれる。
【0077】さらにここで、熱現像転写部104へ搬送
される受像材料108は感光材料16の搬送に同期し、
感光材料16が所定長さ(本実施例においては20m
m)先行した状態で貼り合わせローラ120と加熱ドラ
ム116との間に送り込まれて重ね合わされる。さらに
この場合、受像材料108は感光材料16よりも幅方向
寸法および長手方向寸法がいずれも小さい寸法となって
いるため、図7に示す如く、感光材料16の周辺部は四
辺とも受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね
合わせられる。
【0078】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。さらに、重ね合わされた感光材料
16と受像材料108が加熱ドラム116と無端圧接ベ
ルト118との間に完全に収まった時点で、加熱ドラム
116は回転を一旦停止し(例えば、5〜15秒間)、
これにより感光材料16と受像材料108が加熱され
る。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時において
加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの色素
が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が得ら
れる。
【0079】この場合、無端圧接ベルト118と加熱ド
ラム116とによって挟持される感光材料16及び受像
材料108のうち、加熱ドラム116に対し外側に位置
する感光材料16の幅方向両端部は、内側に位置する受
像材料108の幅方向両端部から突出して重ね合わされ
ているため、この突出部分が加熱ドラム116の外周に
密着される。したがって、内側に位置する受像材料10
8は外側に位置する感光材料16によって包み込まれる
ようにして保持されることになる結果、必要な摩擦力が
確保され、両材料は強固に密着されている。このため、
仮に無端圧接ベルト118と加熱ドラム116との間に
おいて回転速度の僅かな差が生じて両材料間に剪断力が
作用した場合であっても、両材料は強固に密着したまま
でずれることが無く、転写ずれのない良質の画像が得ら
れる。
【0080】また、無端圧接ベルト118は導電性を有
しているので、加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8あるいは感光材料16や受像材料108との摩擦によ
る静電気の発生が防止され、受像材料108に得られる
画像にカブリが発生することもない。
【0081】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動される。
【0082】この場合、屈曲案内ローラ142はシリコ
ンゴム製のゴムローラとされているため、この屈曲案内
ローラ142とピンチローラ157とによる感光材料1
6の挟持力は、感光材料16と受像材料108との密着
力よりも大きい。このため、感光材料16は受像材料1
08と接着状態のまま共に移動することなく受像材料1
08から確実に剥がされ、この部位において詰まり(所
謂、ジャム)を生じることがない。
【0083】屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ感光
材料16は、さらにガイドローラ162に案内されなが
ら感材排出ローラ158、160によって搬送され、こ
の際に乾燥ファン165によって乾燥されて廃棄感光材
料収容箱178内に集積される。
【0084】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られる。受像材料108の先
端部が剥離ローラ174(加熱ドラム116との間)に
よって挟持されると、再びカム130によって剥離爪1
76が移動され、受像材料108の先端部に剥離爪17
6が係合して受像材料108が加熱ドラム116の外周
から剥離される。
【0085】この場合、剥離ローラ174はシリコンゴ
ム製のゴムローラとされているため、感光材料16はこ
の剥離ローラ174と加熱ドラム116との間へ入り込
み易い。このため、剥離ローラ174と屈曲案内ローラ
142との間で受像材料108に弛みを生じることがな
く、受像材料108が弛みを生じて剥離爪154に接触
することによる痕跡を防止することができる。
【0086】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送され、この際にドラムファン
168及びセラミックヒータ210によって乾燥されな
がらトレイ177へ排出される。
【0087】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0088】このように、画像記録装置10において
は、加熱ドラム116に巻き付けられて熱現像転写処理
されて所定の画像が形成(記録)された受像材料108
は、加熱ドラム116から剥離された後に、ドラムファ
ン168及びセラミックヒータ210等の乾燥手段によ
って乾燥が促進され、さらに、複数の受材排出ローラ1
72、173、175によって挟持搬送されて装置外へ
取り出される。
【0089】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用い、露光
後、感光材料16を受像材料108の外側に位置するよ
うにして搬送させる構成としたが、これに限らず、感光
材料16が内側に位置して搬送される場合であっても適
用可能であり、さらに、これらの材料に限らず他のシー
ト状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可
能である。
【0090】また、本実施例において、水塗布部62を
湾曲したガイド板266を介してスイッチバック部40
と接続するような構造としたが、ガイド板266の替わ
りに直線状に形成されたガイド板を設置し、露光部22
の直下に水塗布部62を位置させることとしてもよい。
さらに、シート材としては、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム以外の合成樹脂製材料を用いることとしても
よく、また、金属を薄く伸ばした箔片等の薄いシートを
用いることとしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、画像の品質を確保するべくバッファ領域を保持
しつつ、低コストで装置設置空間を縮小できるという優
れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】画像記録装置の外観図である。
【図3】感光材料及び受像材料の排出搬送経路を示す図
1の要部拡大図である。
【図4】スイッチバック部及び開閉部の周辺を示す図1
の要部拡大図であって、感光材料が開閉部を通過する状
態を示す図である。
【図5】スイッチバック部及び開閉部の周辺を示す図1
の要部拡大図であって、感光材料がスイッチバック部か
ら水塗布部側に搬送される状態を示す図である。
【図6】熱現像転写部の加熱ドラムの斜視図である。
【図7】感光材料と受像材料の重ね合わせ状態を示す平
面図である。
【図8】感光材料と受像材料の密着状態を示す加熱ドラ
ム及び無端圧接ベルトの部分断面図である。
【図9】従来技術における露光部、バッファ領域及び水
塗布部の配置を示す概略図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 機台 16 感光材料(画像記録材料) 22 露光部 26 搬送ローラ 26A 駆動ローラ 26B ゴムローラ 38 露光装置 40 スイッチバック部 62 水塗布部 104 熱現像転写部 108 受像材料(画像記録材料) 116 加熱ドラム 118 無端圧接ベルト 142 屈曲案内ローラ 252 ガイド板 256 ガイド板 260 バッファ板 262 支持板 264 弾性シート材 270 開閉部 A 搬送経路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる二種の画像記録材料を用い、一方
    の画像記録材料を搬送しながら像露光し画像形成用溶媒
    塗布部で画像形成用溶媒を塗布した後に、他方の画像記
    録材料を前記一方の画像記録材料と密着して重ね合わせ
    て加熱ドラムに巻き付け、熱現像転写処理をして他方の
    画像記録材料に画像を形成した後に、前記両方の画像記
    録材料を互いに分離すると共に加熱ドラムから剥離して
    画像記録処理を行う画像記録装置において、 前記一方の画像記録材料を搬送する正逆転可能な搬送ロ
    ーラを、前記一方の画像記録材料を像露光する露光部と
    画像形成用溶媒塗布部との間に設けると共に、 前記一方の画像記録材料を搬送する搬送経路を弾性変形
    により開閉可能としつつこの搬送経路の下流側から閉塞
    するシート材を片持ち状に支持する開閉部を、前記搬送
    ローラと前記露光部との間に設けたことを特徴とする画
    像記録装置。
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