JPH06148858A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH06148858A
JPH06148858A JP29324792A JP29324792A JPH06148858A JP H06148858 A JPH06148858 A JP H06148858A JP 29324792 A JP29324792 A JP 29324792A JP 29324792 A JP29324792 A JP 29324792A JP H06148858 A JPH06148858 A JP H06148858A
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roller
photosensitive material
cutter
image receiving
roller pair
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Noriya Kobayashi
仙哉 小林
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体のモータ数を低減し効率的に処理を
行う。 【構成】 複数のギヤを介してモータの駆動力を回転カ
ム300及びポンプに伝達するように構成する。回転カ
ム300のセクターギヤ304に噛み合うようにギヤ4
88を配置し、ギヤ486を介してニップローラ18を
感光材料の巻き戻し方向に回転させるようにする。回転
カム300のカム曲面438に追従するように、リンク
432、リンク437、レバー444を設け、これらに
よってニップローラ110の受像材料のニップ解除を行
う。また、回転カム300のカム溝460に追従するよ
うにリンク472を設けて感光材料を切断するカッタ2
0を駆動し、リンク462を設けて受像材料を切断する
カッタ112を駆動する。上記構成とすることにより単
一のモータによって、ポンプの駆動、感光材料の巻き戻
し、カッタ20の駆動、カッタ112の駆動、受像材料
のニップ解除を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像記録装置に係り、特
に、2種の画像記録材料を用いて画像記録処理を行う画
像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置として、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が
知られている。
【0003】この種の画像記録装置では、感光材料と受
像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞれ
ロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処理
を行う度に引出しローラによって挟持されて順次引き出
して使用される。また画像記録装置には、感光材料に画
像形成用溶媒を塗布するための水塗布部が配置されてお
り、さらに、加熱ドラムとこの加熱ドラムの外周に圧接
し加熱ドラムと共に回転する無端圧接ベルトから成る熱
現像転写部が配置されている。
【0004】マガジンから所定寸法引き出された感光材
料は、マガジンとカッタとの間に設けられた引出しロー
ラによってカッタ側へ搬送され、カッタで所定長さに切
断される。所定長さに切断された感光材料は、搬送ロー
ラによって挟持搬送されながら画像が露光され、さらに
水塗布部において画像形成用溶媒としての水が塗布され
た後に熱現像転写部へ送り込まれる。一方、受像材料
は、感光材料と同様にマガジンから所定寸法引き出され
てカッタで所定長さに切断される。所定長さに切断され
た受像材料は、搬送ローラによって感光材料と同期して
熱現像転写部へ送り込まれる。熱現像転写部において
は、水塗布後の感光材料が受像材料と重ね合わされ、こ
の状態で加熱ドラムの外周へ密着して巻き付けられる。
さらに、両材料は加熱ドラムと無端圧接ベルトとの間で
挟持搬送されながら感光材料が熱現像されると共に受像
材料へ画像が転写され、所定の画像が受像材料に形成
(記録)される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の画像記録装置では、感光材料をマガジンから引き
出す引出しローラ、引き出された感光材料を切断するカ
ッタ、マガジンから引き出された受像材料を切断するカ
ッタにそれぞれ専用のモータが用いられ、さらに貯水タ
ンクの水を水塗布部へ供給するポンプにも専用のモータ
が用いられており、装置全体としてのモータ数が多く、
これに伴ってモータの制御が煩雑となりコスト高となっ
ている。
【0006】また、所定の処理が終了した後では、マガ
ジンから引き出された受像材料は引出しローラに挟持さ
れたままであり、機器の停止時間が長い場合等に、引出
しローラに挟持された受像材料にローラ跡が付き、受像
材料の品質を低下させる場合がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、装置全体のモ
ータ数を低減し、複雑な制御を要することなく効率的に
処理を行うと共に、受像材料の品質を低下させることの
ない画像記録装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像記録装置は、感光材料に画像を露光し、画像の露光さ
れた感光材料又は画像が転写される受像材料に画像形成
用溶媒を付与した後に、感光材料と受像材料とを重ね合
わせて熱現像転写を行い、受像材料に画像を転写する画
像記録装置であって、感光材料収容マガジンから引き出
された感光材料を挟持して搬送する第1のローラ対と、
前記第1のローラ対によって搬送された前記感光材料を
前記第1のローラ対の感光材料収容マガジン側とは反対
側で切断する第1のカッタと、受像材料収容マガジンか
ら引き出された受像材料を挟持して搬送する第2のロー
ラ対と、前記第2のローラ対の一方のローラを他方のロ
ーラに対して接離方向に移動可能とするガイド手段と、
前記第2のローラ対によって搬送された前記受像材料を
前記第2のローラ対の受像材料収容マガジン側とは反対
側で切断する第2のカッタと、前記感光材料又は受像材
料に画像形成用溶媒を付与する溶媒塗布部へ画像形成用
溶媒タンクの画像形成用溶媒を搬送するポンプと、前記
第1のローラ対、前記第1のカッタ、前記第2のローラ
対、前記第2のカッタ、前記ガイド手段を駆動すると共
に前記ポンプを駆動するための回転駆動源と、前記第1
のローラ対、前記第1のカッタ、前記第2のローラ対、
前記第2のカッタ、前記ガイド手段及び前記ポンプと前
記回転駆動源との間に設けられ、前記回転駆動源の正回
転時に前記第1のカッタを前記第1のローラ対による前
記感光材料の引出し後の所定のタイミングで作動させ、
前記第1のカッタで前記感光材料を切断した後に前記第
1のローラ対で挟持された前記感光材料を感光材料収容
マガジン側へ搬送する方向に前記第1のローラ対を回転
させ、前記第2のカッタを第2のローラ対による前記受
像材料の引出し後の所定のタイミングで作動させ、前記
第2のローラ対の一方のローラを前記受像材料の搬送時
以外のときに他方のローラから離間させると共に、前記
回転駆動源の逆回転時に前記ポンプに駆動力を伝達する
駆動力伝達手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2に係る発明の画像記録装置は、請
求項1に記載の画像記録装置において、前記駆動力伝達
手段は、前記回転駆動源側に設けられるセクターギヤ
と、前記第1のローラ対側に設けられる歯車と、を備
え、前記セクターギヤは、前記感光材料を前記第1のカ
ッタで切断した後に前記歯車と噛み合って、前記第1の
ローラ対を逆転させて前記感光材料を感光材料収容マガ
ジン側へ所定量搬送することを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明の画像記録装置は、請
求項1または請求項2に記載の画像記録装置において、
前記駆動力伝達手段は前記回転駆動源によって回転され
外周にカム曲面を有する平板カムと、前記カム曲面に追
従して前記第2のローラ対の一方のローラを前記他方の
ローラに対して接離方向に移動させるカム曲面追従リン
クと、を備え、前記カム曲面及び前記カム曲面追従リン
クは、前記受像材料の搬送時以外の時に前記ガイド手段
を移動させて第2のローラ対の一方のローラを他方のロ
ーラから離間させることを特徴としている。
【0011】また、請求項4に係る発明の画像記録装置
は、請求項3に記載の画像記録装置において、前記駆動
力伝達手段は、前記平面カムに形成されるカム溝と、前
記カム溝に追従して第1のカッタを駆動させる第1のリ
ンクと、前記カム溝に追従して第2のカッタを駆動させ
る第2のリンクと、を備え、前記カム溝及び前記第1の
リンクは、前記第1のローラ対によって搬送された前記
感光材料を所定寸法で切断するように第1のカッタを駆
動し、前記第2のローラ対によって搬送された前記受像
材料を所定寸法で切断するように前記第2のカッタを駆
動することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の画像記録装置では、感光材料収
容マガジンから引き出された感光材料は第1のローラ対
によって挟持搬送される。一方、回転駆動源が正転する
と、回転駆動源の駆動力が駆動力伝達手段に伝達され、
第1のカッタが駆動されて第1のローラ対によって挟持
搬送された感光材料が所定長さに切断される。感光材料
の切断後には、第1のローラ対が感光材料を感光材料収
容マガジン側へ搬送する方向に所定量回転され、感光材
料収容マガジンから引き出された感光材料が感光材料収
容マガジン側へ戻される。これによって、感光材料収容
マガジンから突出する感光材料の寸法が短くなる。
【0013】また、受像材料収容マガジンから引き出さ
れた受像材料が第2のローラ対によって挟持搬送され、
搬送された受像材料が駆動力伝達手段を介して駆動され
る第2のカッタによって所定長さに切断される。
【0014】所定長さに切断された感光材料は、画像が
露光される。その後、感光材料又は受像材料に画像形成
用溶媒が付与され、感光材料と受像材料とが重ね合わさ
れて熱現像転写が行われ、受像材料に画像が転写され
る。
【0015】なお、第2のカッタによる受像材料の切断
後、第2のローラ対の一方のローラが他方のローラから
離間され、すなわち、第2のローラ対による受像材料の
挟持が解除され、受像材料収容マガジンから引き出され
た受像材料は第2のローラ対によって挟持されなくな
る。したがって、受像材料収容マガジンから引き出され
た受像材料が第2のローラ対によって長時間挟持される
ことがない。
【0016】一方、回転駆動源が逆転されるとポンプが
駆動され、画像形成用溶媒タンクか画像形成用溶媒が溶
媒塗布部へ搬送される。なお、回転駆動源の逆転時に
は、第1のカッタ、第1のローラ対、第2のカッタ及び
第2のローラ対には回転駆動手段の駆動力が伝達されな
い。
【0017】このように、請求項1に記載の発明に係る
画像形成装置では、単一の駆動源で第1のカッタの駆
動、第1のローラ対による感光材料の巻き戻し、第2の
カッタの駆動、第2のローラ対による受像材料のニップ
及びポンプの駆動を行うことができる。したがって、第
1のカッタ、第1のローラ対、第2のカッタ、第2のロ
ーラ対の一方のローラを前記受像材料の搬送時以外のと
きに他方のローラから離間させる及びポンプのそれぞれ
駆動用のモータを設け、各モータを独立して制御を行な
う必要がなく、モータ数が減少し複雑な制御も不要とな
りコストも低減する。また、回転駆動源の回転方向を単
に正逆に切り換えることにより、第1のカッタ、第1の
ローラ対、第2のカッタ、第2のローラ対の一方のロー
ラを前記受像材料の搬送時以外のときに他方のローラか
ら離間させる駆動と、ポンプの駆動とを別々に行うこう
とができる。
【0018】請求項2記載の画像記録装置では、駆動力
伝達手段のセクターギヤが回転されると、第1のローラ
対側に設けられる歯車がセクターギヤに噛み合った時に
のみ第1のローラ対が逆転して感光材料が感光材料収容
マガジン側へ所定量搬送される。なお、セクターギヤの
回転方向位置を所定の位置に設定し、セクターギヤの歯
数及び歯車の歯数をそれぞれ所定数に設定することによ
り、感光材料の感光材料収容マガジン側への搬送量及び
搬送タイミングを適宜設定することができる。これによ
って、感光材料収容マガジンから突出する感光材料の寸
法が短くなる。
【0019】請求項3記載の画像記録装置では、回転力
駆動手段によって平面カムが回転されると、外周に設け
られたカム曲面にカム曲面追従リンクが追従し、受像材
料の搬送時以外の時に第2のローラ対の一方のローラが
他方のローラから離間するようにガイド手段が移動され
る。したがって、受像材料収容マガジンから引き出され
た受像材料が第2のローラ対によって長時間挟持される
ことがない。
【0020】また、請求項4記載の画像記録装置では、
回転力駆動手段によって平面カムが回転されると、第1
のカッタを駆動させる第1のリンクがカム溝に追従して
第1のローラ対によって搬送された感光材料を所定寸法
で切断し、また、第2のカッタを駆動させる第2のリン
クがカム溝に追従して第2のローラ対によって搬送され
た受像材料を所定寸法で切断する。なお、カム溝を所定
の形状に形成し、第1のリンク及び第2のリンクをそれ
ぞれカム溝の所定位置に対応させることにより所定のタ
イミングで第1のカッタ及び第2のカッタを駆動して感
光材料及び受像材料を所定長さに切断することができ
る。
【0021】
【実施例】図3には本発明に係る画像記録装置10の概
略全体構成図が示されており、図2には画像記録装置1
0の外観斜視図が示されている。先ず、この画像記録装
置10の全体構成を説明する。
【0022】図2に示すように、画像記録装置10は全
体として箱型に構成されており、機台12には、前面扉
13、側面扉15等が取り付けられている。各扉を開放
することにより機台12内を露出状態とすることができ
る。なお、各扉には図示を省略した所謂インターロック
機構による安全装置が施されており、扉が開放されると
同時に所定部位の電源が切れるようになっている。
【0023】画像記録装置10の機台12内には感光材
料収容マガジンとしての感材マガジン14が配置されて
おり、感光材料16がロール状に巻取られて収納されて
いる。この感光材料16の幅方向寸法は、例えば224
mmとなっている。また感光材料16は、支持体上に感
光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性物質、還元
剤を有するものであり、その感光(露光)面が装置の下
方へ向いて巻き取られている。
【0024】感材マガジン14は、感光材料16の幅方
向寸法に対応した長さに形成された箱状とされ機台12
内部に設けられたフレーム17の開口部17Aを介して
収容部内に収容される。
【0025】フレーム17には、開口部17Aを覆う開
閉可能な内扉25が設けられており、感材マガジン14
が収容部内に収納された状態では、機台12の前面扉1
3が開放した場合であっても収容部内に外光が入り込む
ことが無く、収納された感光材料16が不用意に感光し
ないようになっている。
【0026】図3に示すように、感材マガジン14の感
光材料取出し口近傍には、第1のローラ対としてのニッ
プローラ18が配置されている。このニップローラ18
は、図示されないモータ及び後述する駆動系が連結され
ている。なお、ニップローラ18による感光材料16の
引出し搬送速度は、例えば50mm/secとなってい
る。
【0027】ニップローラ18の側方には、第1のカッ
タとしてのカッタ20が配置されており、ニップローラ
18によって感材マガジン14から所定長さ引き出され
た感光材料16を切断することができる。カッタ20
は、固定刃20Aと移動刃20Bから成るタイプのカッ
タとされており、移動刃20Bを回転させて固定刃20
Aと噛み合わせ感光材料16を切断することができる。
なお、カッタ20の作動後にはニップローラ18が逆転
し、このニップローラ18に感光材料16の先端部が僅
かにニップされる程度まで巻き戻されるようになってい
る。カッタ20の作動及びニップローラ18による感光
材料16の巻き戻しは、後述する駆動系によって行なわ
れる。
【0028】カッタ20の上側方には、搬送ローラ1
9、搬送ローラ21及びガイド板27が配置されてお
り、所定長さに切断された感光材料16を露光部22へ
搬送することができる。これらの搬送ローラ19、搬送
ローラ21は図示されない駆動系によって回転され、搬
送速度を例えば50mm/secまたは11mm/se
cとに切り換えて感光材料16を搬送することができ
る。
【0029】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。
【0030】なお、搬送ローラ23、搬送ローラ24に
よる感光材料16の搬送速度(露光部の通過速度)は、
例えば11mm/secとなっている。
【0031】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。露光装置38には、3種のLD、レンズユ
ニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されて
いる(何れも、図示省略)。
【0032】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には溶媒
塗布部としての水塗布部62が設けられている。感材マ
ガジン14の側方を上昇し露光部22にて露光された感
光材料16は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれ
た後に、搬送ローラ26の逆回転によって、露光部22
の下方に設けられた搬送経路を経て水塗布部62へ送り
込まれる構成である。
【0033】水塗布部62では塗布タンク64が配置さ
れている。塗布タンク64には図示されない補充タンク
に充填された画像形成用溶媒としての水がポンプ426
(図4参照、図3には図示せず)によって供給されるよ
うになっている。このポンプ426の作動は、後述する
駆動系によって行なわれる。
【0034】また、塗布タンク64の感光材料16搬送
方向上流側の端部には供給ローラ66が配置されてお
り、さらに、感光材料16搬送方向下流側の端部には一
対のスクイズローラ68が配置されている。
【0035】供給ローラ66およびスクイズローラ68
は、例えば、共に外径20mmのシリコンゴムローラと
されており、さらにそのゴム硬度は、供給ローラ66が
例えば60°±5°とされスクイズローラ68が例えば
40°±5°とされている。また、各ローラは、長手方
向両端部においてそれぞれ所定の加圧力(例えば、1k
g)が加えられている。また、供給ローラ66は、前述
のスイッチバック部40から搬送された感光材料16の
所謂スキューを矯正するためのレジストレーションロー
ラを兼ねている。
【0036】また、塗布タンク64の上方には、塗布タ
ンク64に対向してガイド板70が取り付けられてい
る。ガイド板70はアルミ等の金属材料によって形成さ
れており、このガイド板70と塗布タンク64との間が
感光材料16の通過部となっている。したがって、塗布
タンク64内に水が充填された場合には、供給ローラ6
6によってスキューが矯正された感光材料16がガイド
板70と塗布タンク64との間へ送り込まれて水が塗布
され、さらに、スクイズローラ68により挟持搬送され
ることによって余分な水が除去されるようになってい
る。
【0037】なおこの場合、ガイド板70と塗布タンク
64との間における感光材料16の水塗布長さ(感光材
料16が水の中を通過する長さ)は例えば100mmと
なっており、またその浸水時間は例えば2.5秒となっ
ている。さらに、水塗布処理後(すなわち、スクイズロ
ーラ68通過後)の感光材料16には、11±1グラム
/m2 の水が塗布されるようになっている。また、ガイ
ド板70の上部にはセラミックヒータが取りつけられて
おり、水を昇温(例えば、40℃±2℃)させて塗布タ
ンク64内へ充填することができる。
【0038】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された(スクイズローラ6
8通過後の)感光材料16が送り込まれるようになって
いる。
【0039】一方、機台12には感材マガジン14の側
方に受像材料収容マガジンとしての受材マガジン106
が配置されており、受像材料108がロール状に巻取ら
れて収納されている。受像材料108の幅方向寸法は感
光材料16よりも小さく(例えば、210mm)形成さ
れている。また、受像材料108の画像形成面には媒染
剤を有する色素固定材料が塗布されており、この画像形
成面が装置の上方へ向いて巻き取られている。
【0040】図2に示すように、受材マガジン106
は、感材マガジン14と同様に箱状とされ、フレーム1
7の開口部17Bを介して収容部内に収容される。
【0041】図3に示すように、受材マガジン106の
受像材料取出し口近傍には、第2のローラ対としてのニ
ップローラ110が配置されている。このニップローラ
110は、駆動側のローラ部110Aと従動側のローラ
部110Bとによって構成される。
【0042】図1に示すように、ローラ部110Aに
は、一端にギヤ454が固着されており、このギヤ45
4は図示されないモータに連結され、このモータは受材
マガジン106から受像材料108を引き出す方向(図
1矢印C方向)にローラ部110Aを回転させることが
できる。
【0043】一方、ローラ部110Bは、ガイド手段と
してのスライド軸受111へ回転可能に支持されてお
り、このスライド軸受111は図示されないガイドに沿
ってローラ部110Aと接離する方向(図1紙面上下方
向)に移動可能となっている。
【0044】ニップローラ110の側方には第2のカッ
タとしてのカッタ112が配置されている。カッタ11
2は前述の感光材料用のカッタ20と同様に、固定刃1
12Aと移動刃112Bから成るタイプのカッタとされ
ており、移動刃112Bを上下に移動させて固定刃11
2Aと噛み合わせることにより、受材マガジン106か
ら引き出された受像材料108を切断する。
【0045】なお、スライド軸受111の移動及びカッ
タ112の駆動は、後述する駆動系によって行なわれ
る。
【0046】図3に示すように、カッタ112の側方に
は、感材マガジン14の側方に位置して受像材料搬送部
180が設けられている。受像材料搬送部180には、
搬送ローラ186、190、114、及びガイド板18
2が配置されており、所定長さに切断された受像材料1
08を熱現像転写部104へ搬送できる。また、搬送ロ
ーラ114は、受像材料搬送部180から搬送された受
像材料108の所謂スキューを矯正するためのレジスト
レーションローラを兼ねている。このため、受像材料1
08は搬送ローラ114によってスキューを矯正されて
熱現像転写部104へ送りこまれる。
【0047】熱現像転写部104は加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118とによって構成されており、さら
に、水塗布部62側の加熱ドラム116外周には貼り合
わせローラ120が配置されている。
【0048】貼り合わせローラ120は、軸線方向中央
部の外径が例えば22mmのローラで、外周面にはシリ
コンゴム(例えば、肉厚2.35mm)が被覆されてお
り、さらにそのゴム硬度はほぼ40°とされている。ま
た、貼り合わせローラ120は、長手方向両端部におい
てそれぞれ所定の加圧力(例えば、9kg)が加えられ
て加熱ドラム116外周に圧接されている。この貼り合
わせローラ120は、図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて回転されるようになっている。
なおここで、貼り合わせローラ120による感光材料1
6と受像材料108の搬送速度に対し、スクイズローラ
68や搬送ローラ114による感光材料16または受像
材料108の搬送速度が若干(例えば、2%程度)遅く
なるように設定されており、これによって、感光材料1
6および受像材料108には、貼り合わせローラ120
へ送り込まれる際にバックテンションが作用するように
なっている。
【0049】加熱ドラム116は、薄肉のアルミパイプ
によって製作されており、本実施例においては、肉厚3
mm、外径166mm、軸線方向有効幅300mmに形
成されている。加熱ドラム116の外周面及び内周面に
は、何れも黒色アルマイト処理が施されている。
【0050】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ(本実施例
においては20mm)先行した状態で貼り合わせローラ
120と加熱ドラム116との間に送り込まれて重ね合
わせられるようになっている。この場合、受像材料10
8は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法
がいずれも小さい寸法となっているため、感光材料16
の周辺部は四辺とも受像材料108の周辺部から突出し
た状態で重ね合わせられる構成である。
【0051】またさらに、加熱ドラム116の側壁には
カム130及びフィラー131が固着されている。この
カム130は、後述する剥離爪154及び剥離爪176
に係合可能となっており、加熱ドラム116の回転に伴
って剥離爪154及び剥離爪176を回動させるように
なっている。一方、フィラー131は、加熱ドラム11
6と感光材料16及び受像材料108の位置合わせの検
出用に使用されている。
【0052】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロ
ゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400
Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の
表面を昇温(例えば、約82℃)できるようになってい
る。この場合、昇温開始時には二つのハロゲンランプ1
32A、132Bが共に用いられ、その後の通常運転時
には一方のハロゲンランプ132Aのみが用いられるよ
うになっている。
【0053】加熱ドラム116の外周に圧接する無端圧
接ベルト118は、織布材をゴムで被覆した構成となっ
ており、本実施例においては幅方向寸法が224mmに
形成されている。織布材は、芳香族ポリアミド繊維(例
えば、ケブラーあるいはノーメツクス:いずれもdu
Pont社の登録商標)等の耐熱性の繊維によって縫製
されている。また、被覆用のゴムはカーボンを含有した
シリコンゴムとされており、導電性を有している。
【0054】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、、135、136、138、140
に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛
けローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116
の外周に圧接されている。
【0055】巻き掛けローラ134、135、136、
138はそれぞれステンレス製とされている。また、巻
き掛けローラ136はその軸線方向両端部が外側へ拡が
るテーパ状に形成されており、その長手方向両端部にお
いてそれぞれ2.0kg(実用範囲は、1.0〜3.0
kg)の加圧力を加熱ドラム116から離間する方向へ
加えている。これによって、無端圧接ベルト118を所
定の張力に保持すると共に片寄りを防止している。
【0056】一方、巻き掛けローラ140はゴムローラ
とされており、さらに図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転さ
れるようになっている。巻き掛けローラ140が回転さ
れると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無
端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無
端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間
の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて加熱ド
ラム116が従動的に回転される構成である。この場
合、加熱ドラム116の回転周速度は、40mm/se
cとなっている。
【0057】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、スクイズローラ68、及び、後述する屈曲案
内ローラ142、剥離ローラ174、感材排出ローラ1
58、160、剥離ローラ174、受材排出ローラ17
2、173、175、を共に駆動している。
【0058】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、
加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜1
5秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時にお
いて加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が
得られる構成である。
【0059】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142は、シリコン
ゴム製のゴムローラとされており、ドラムモータ200
の駆動力を伝達されて回転する。また、屈曲案内ローラ
142は加熱ドラム116の外周に所定の圧力(例え
ば、800g)で圧接されており、このため、加熱ドラ
ム116と無端圧接ベルト118とによって搬送された
感光材料16または受像材料108をさらに挟持搬送で
きる。
【0060】屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が回動可
能に軸支されており、さらに、ピンチローラ157が配
置されている。
【0061】剥離爪154は加熱ドラム116の外周に
対応しており、前述のカム130の作動によって加熱ド
ラム116に接離可能となっている。剥離爪154が加
熱ドラム116に当接した状態では、無端圧接ベルト1
18と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材
料16と受像材料108のうち、所定長さ先行した状態
で重ね合わされた感光材料16の先端部のみに係合し、
この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させるこ
とができる。一方、ピンチローラ157は、剥離爪15
4に連動して作動され、剥離爪154が加熱ドラム11
6から離間した状態では前記屈曲案内ローラ142に所
定の圧力(例えば、600g)で圧接される。したがっ
て、剥離爪154によって剥離された感光材料16は、
ピンチローラ157によって押圧されながら屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ、下方へ移動される構成であ
る。
【0062】屈曲案内ローラ142及び剥離爪154の
下方には感材排出ローラ158、160および複数のガ
イドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料1
6を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積で
きる。この感材排出ローラ158、160は、前述の如
く熱現像転写部104駆動用のドラムモータ200の駆
動力を伝達されて回転するようになっている。なお、感
材排出ローラ158、160の回転速度は、加熱ドラム
116の回転周速度よりも1〜3%遅くなるように設定
されており、感光材料16に張力を与えることを防止し
ている。
【0063】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0064】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174は、シリコンゴム製
のゴムローラで表面荒さは25S以上とされており、前
述の如くドラムモータ200の駆動力を伝達されて回転
するようになっている。また、剥離ローラ174は加熱
ドラム116の外周に所定の圧力(例えば、800g)
で圧接されている。このため、剥離ローラ174は、加
熱ドラム116と共に移動する受像材料108を、剥離
爪176と共に作用して加熱ドラム116の外周から剥
して屈曲案内することができる。
【0065】剥離ローラ174および剥離爪176の下
方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出
ローラ172、173、175が配置されており、剥離
ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム1
16から剥離された受像材料108を案内搬送すること
ができる。各受材排出ローラ172、173、175
は、それぞれ100gから300gの挟持力(ニップ
力)が与えられている(長手方向両端部においてそれぞ
れ50g〜150gの圧力)。
【0066】剥離ローラ174の近傍には、乾燥手段と
してのドラムファン168が配置されている。このた
め、加熱ドラム116に沿って移動する受像材料108
は、加熱ドラム116の熱によって乾燥されるのみなら
ず、このドラムファン168によっても乾燥を促進され
る。なお、このドラムファン168は雰囲気条件に対応
して必要な場合に作動する。これは加熱ドラム116の
温度分布を均一に維持するためである。さらに、受材ガ
イド170には、乾燥手段としてのセラミックヒータ2
10が配置されており、搬送される受像材料108の乾
燥を更に促進している。なお、セラミックヒータ210
の温度は、70°Cに設定されている。
【0067】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪176によって加熱ドラム116の外周
から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド1
70及び受材排出ローラ172、173、175によっ
て搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0068】以上のような構成による熱現像転写部10
4は、全体として一つのユニツトとして構成されてお
り、機台12に対し水塗布部62配設位置と反対方向
(感材マガジン14や受材マガジン106と反対側)へ
回動可能となっている。このため、機台12の側面扉1
5Aを開放した後に熱現像転写部104を外方へ移動さ
せることによって、感光材料16や受像材料108が搬
送の途中において詰まり(所謂ジヤム)を生じた場合に
も、容易にこれを補修できるようになっている。
【0069】次に、前述のニップローラ18、カッタ2
0、ニップローラ110、カッタ112及びポンプ42
6を駆動する駆動系について詳細に説明する。
【0070】図4及び図5には、これらニップローラ1
8、カッタ20、ニップローラ110、カッタ112及
びポンプ426の駆動系の詳細が示されている。
【0071】図4に示すように、駆動系には駆動力伝達
手段の一部を構成する回転カム300が備えられてい
る。この回転カム300は、3層構造とされ、軸方向一
方の側から、大ギヤ部302、円板部303及び平面カ
ムとしてのカム部306となっている。なお、後述する
ギヤ308、400、402、412、414、41
6、422、424、486、488 ワンウエイクラ
ッチ408、420、軸410、リンク432、43
7、456、472、レバー444、移動刃支持板46
4、478は駆動力伝達手段の他の一部を構成してい
る。
【0072】回転カム300の大ギヤ部302には、ギ
ヤ308が噛み合っており、ギヤ308にはギヤ400
の小ギヤ部400Aが噛み合っている。ギヤ400の大
ギヤ部400Bには、ギヤ402の小ギヤ部402Aが
噛み合っており、ギヤ402の大ギヤ部402Bにはギ
ヤ406が噛み合っている。
【0073】ギヤ406は、ワンウエイクラッチ408
を介して軸410に連結支持されている。このワンウエ
イクラッチ408は、軸410が図4矢印A方向に回転
したときに回転力をギヤ406へ伝達し、反対方向(図
4矢印B方向)に回転した場合には回転力をギヤ406
へ伝達しないようになっている。
【0074】この軸410の一端にはギヤ412が固着
されており、このギヤ412は、ギヤ414に噛み合っ
ている。ギヤ414は、回転駆動源としてのモータ41
8の回転軸418Aに固着されたギヤ416に噛み合っ
ている。モータ418は正方向(軸410を矢印A方向
に回転させる方向)及び逆方向(軸410を矢印B方向
に回転させる方向)にそれぞれ回転できる。
【0075】一方、軸410の他端には、ワンウエイク
ラッチ420を介してギヤ422が連結支持されてい
る。このワンウエイクラッチ420は、軸410が図4
矢印B方向に回転したときに回転力をギヤ422へ伝達
し、図4矢印A方向に回転したときには回転力をギヤ4
22へ伝達しないようになっている。このギヤ422に
は、ギヤ424が噛み合っており、ギヤ424はポンプ
426の駆動軸428に固着されたギヤ430に噛み合
っている。この駆動軸428が回転されると、図示され
ない補充タンクに充填された画像形成用溶媒としての水
が塗布タンク64(図3参照、図4には図示せず)に供
給される。
【0076】図1に示すように、回転カム300の図1
紙面右方には、カム曲面追従リンクとしてのリンク43
2が配設されている。リンク432は、長手方向が略上
下方向に配設され、上端側が軸434によって軸支され
ており、長手方向中間部に回転可能に設けられた小ロー
ラ436がカム部306の外周に形成されたカム曲面4
38に追従して揺動するようになっている。
【0077】このカム曲面438は、回転中心からの半
径が小さく、且つ一定とされた第1曲面438Aと、回
転カム300の外周半径と同一半径とされた第2曲面4
38Bと、第1曲面438Aよりも時計回り方向に設け
られ第1曲面438Aの一端と第2曲面438Bの一端
を連結する第3曲面438Cと、第1曲面438Aの他
端と第2曲面438Bの他端を連結する第4曲面438
Dと、を有している。
【0078】リンク432の下端には、軸435が固着
されており、この軸435はリンク437の上端に設け
られた長孔439に挿入されている。リンク437の下
端は、回転カム300の回転中心の下方に配設され、軸
440によって軸支されており、これによってリンク4
37は、軸440回りに回転可能となっている。リンク
437の下端には、略水平方向に延びるレバー442が
一体的に設けられている。
【0079】このレバー442の図1紙面左側方には、
レバー444が配設されている。レバー444は、水平
部446及び水平部446の中央部から下方に延びる垂
直部448とからなるT字形状を呈し、水平部446と
垂直部448との交差部分が軸450によって軸支され
ており、この軸450回りに回転可能となっている。こ
の水平部446の図1紙面右側方下面には、前記レバー
442の図1紙面左側先端部が当接するようになってい
る。また、垂直部448の先端には、引張コイルスプリ
ング452の一端が係止されており、引張コイルスプリ
ング452は、レバー444を矢印D方向に回転する方
向に付勢している。これによって、リンク437が矢印
E方向に回転付勢され、さらにリンク432が矢印F方
向に回転付勢され、リンク432に設けられた小ローラ
436がカム部306のカム曲面438に所定の接触圧
で押圧されながら追従することがでる。
【0080】レバー444の水平部446の図1紙面左
側端部上方には、前述したニップローラ110のスライ
ド軸受111が配設されており、レバー444が矢印D
方向に回転すると、スライド軸受111が上方に移動し
て、ローラ部110Bがローラ部110Aに押圧される
ようになっている。
【0081】ニップローラ110の上方には、細長の三
角形状を呈した第2のリンクとしてのリンク456が配
設されている。リンク456には、図1紙面右側の先端
部に、小ローラ458が回転可能に取り付けられてお
り、この小ローラ458は、カム部306の側面に形成
されたカム溝460に挿入されている。
【0082】このカム溝460は、回転中心からの半径
が小さく、且つ一定とされた第1溝部460Aと、第1
溝部460Aの時計回り方向側の一端に連結され回転中
心からの半径が次第に大きくされた第2溝部460B
と、第1溝部460Aの他端と第2溝部460Bの回転
中心からの半径が大きい側の端部とを連結する第3溝部
460Cとから構成されている。
【0083】リンク456は、図1紙面左側の上方側端
部が軸462に軸支されており、この軸462回りに回
転可能となっている。
【0084】リンク456の軸462の下方には、移動
刃支持板464が配設されている。移動刃支持板464
の上端には、長孔466が形成されており、この長孔4
66には、リンク456の、図1紙面左側の下方側端部
に固着された軸468が挿入されている。移動刃支持板
464は、長孔466の下側が、軸470によって軸支
されており、この軸470回りに回転可能となってい
る。この移動刃支持板464には、前述したカッタ11
2の移動刃112Bが連結されており、移動刃支持板4
64が矢印G方向に回転すると、移動刃112Bが下方
に移動されて固定刃112Aと噛み合うようになってい
る。
【0085】リンク456の上方には、三角形状を呈し
た第1のリンクとしてのリンク472が配設されてい
る。リンク472には、図1紙面下側の先端部に、小ロ
ーラ474が回転可能に取り付けられており、この小ロ
ーラ474は、カム溝460に回転カム300の回転中
心を挟んで小ローラ458とは反対側へ挿入されてい
る。リンク472は、図1紙面左側端部が軸476に軸
支されており、この軸476回りに回転可能となってい
る。リンク472の斜め上方には、移動刃支持板478
が配設されている。移動刃支持板478の下端には、長
孔480が形成されており、この長孔480には、リン
ク472の、図1紙面上側端部に固着された軸482が
挿入されている。移動刃支持板478は、長孔480の
上側が、軸484によって軸支されており、この軸48
4回りに回転可能となっている。この移動刃支持板47
8には、前述したカッタ20の移動刃20Bが連結され
ており、移動刃支持板478が矢印H方向に回転する
と、移動刃20Bが固定刃20Aと噛み合うようになっ
ている。
【0086】ニップローラ18は、駆動側のローラ部1
8Aと従動側のローラ部18Bとによって構成されてい
る。ローラ部18Aの軸の一方には、図示されないモー
タが連結されており、このモータは、ローラ部18Aを
矢印I方向、即ち、感光材料16を感材マガジン14か
ら引き出す方向に回転させる。また、ローラ部18Bの
軸の他方には、ギヤ486が固着されており、ギヤ48
6はギヤ488に噛み合っている。ギヤ488は、回転
カム300の円板部303の半径方向外側に配設されて
おり、円板部303の外周面に接触しないようになって
いるが、円板部303の外周面に設けられたセクターギ
ヤ304には噛み合うようになっている。なお、ローラ
部18Bは、通常はローラ部18Aに接触してローラ部
18Aと共に回転するようになっているが、図示されな
いレバーを作動させることによりローラ18Aから離間
させることができる。
【0087】なお、回転カム300の円板部303に
は、セクターギヤ304の反対側に薄板状のシャッター
490が固着されており、このシャッター490は、回
転カム300の図1左側方に配設された第1光センサ4
92及び図1下側方に配設された第2光センサ494を
遮るようになっている。
【0088】なお、回転カム300には、回転カム30
0の回転角度を検出するロータリエンコーダが連結され
ていおり、このロータリエンコーダは制御装置(共に図
示せず)に連結されている。また、第1光センサ49
2、第2光センサ494も制御装置に連結されており、
制御装置は、ロータリエンコーダ、第1光センサ492
及び第2光センサ494からの信号によりモータ418
及び他のモータの回転を制御することができる。
【0089】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、感材マガジン14内に収容された感光材料
16はニップローラ18によって引き出され、カッタ2
0によって所定寸法に切断された後に搬送ローラ19、
搬送ローラ21によって搬送される。
【0090】すなわち、感光材料16の引出しの際に
は、図示しないモータを回転させて、ニップローラ18
を回転させると、感光材料16が感材マガジン14から
50mm/secの速度で引き出される。
【0091】このニップローラ18の回転と並行して図
示されないモータによって搬送ローラ19、搬送ローラ
21も回転される。これにより、ニップローラ18によ
って引き出された感光材料16は搬送ローラ19、搬送
ローラ21によって更に50mm/secの搬送速度で
搬送される。
【0092】次いで、感光材料16が所定長さ引き出さ
れると、モータ418が正方向に回転され、ギヤ414
を介して回転力が伝達されてギヤ412、即ち、軸41
0が矢印A方向に回転する。ここで、軸410に設けら
れたワンウエイクラッチ408は、軸410の矢印A方
向の回転力(すなわち、モータ412の正回転)のみを
ギヤ406に伝達可能であるため、軸410の回転力は
ギヤ402、400、308を介して回転カム300に
伝達され、回転カム300が図1及び図4の矢印J方向
(時計回り方向とは反対方向)に回転される(図1及び
図4参照)。なお、軸410に設けられたワンウエイク
ラッチ420は、軸410の矢印B方向の回転力をギヤ
422に伝達しないため、モータ412の正転時にポン
プ426は駆動されない。
【0093】駆動系の動作を図1及び図5乃至図7にし
たがって説明する。先ず、初期状態では、回転カム30
0は、図1に示すようにシャッター490が第1光セン
サ492に対応した位置となっている。モータ418が
正方向に回転されると、ここから回転カム300が矢印
J方向に回転され、シャッター490が第2光センサ4
94に対応した位置(初期状態から110°回転した位
置、図5参照)まで回転されて一旦停止する。ここで
は、最初に小ローラ458が、カム溝460の第1溝部
460Aを案内されて回転カム300の回転中心から離
れる方向へ移動し(回転カム300の回転角10°〜1
07°、図7参照)、これによってリンク472が矢印
K方向へ回転し、さらに移動刃支持板478が矢印H方
向に回転して、カッタ20の移動刃20Bが固定刃20
Aと噛み合って感光材料16が所定長さに切断される。
また、カム部306のカム曲面438に当接する小ロー
ラ436が、第4曲面438Dに案内されて回転カム3
00の半径方向内方へ移動され(回転カム300の回転
角47°以降、図7参照)、リンク432が矢印F方
向、リンク437が矢印E方向、さらに、レバー444
が矢印D方向に回転され、ローラ部110Bがローラ部
110A側に移動して受像材料108がローラ部110
Bとローラ部110Aとにニップされる。
【0094】その後、回転カム300はさらに矢印J方
向に回転され、初期状態から200°の位置で一旦停止
する。ここで、セクターギヤ304は回転カム300の
角度で115°〜195°の間でギヤ488に噛み合っ
て、ギヤ488に噛み合うギヤ486、即ちニップロー
ラ18が矢印I方向とは反対方向に回転し、感光材料1
6が感材マガジン14側へ所定長さ戻される。このた
め、感光材料16の感材マガジン14から突出する寸法
が短くなり、感材マガジン14を引き出す際に、感光材
料16がフレーム17の開口部17Aに引っ掛かること
がない。なお、感材マガジン14を取り出す際には、手
動操作にてローラ部18Bをローラ18Aから離間さ
せ、感光材料16のニップを解除した後に行う。また、
小ローラ474が、カム溝460の第3溝部460Cを
案内されて回転カム300の回転中心側へ移動し(回転
カム300の回転角で160°まで、図7参照)、リン
ク472及び移動刃支持板478が回転してカッタ20
の移動刃20Bが固定刃20Aから離間する。
【0095】ニップローラ18によって引き出されカッ
タ20によって所定寸法に切断された後の感光材料16
は、引出しの際の搬送速度と異なる速度で(11mm/
secに減速されて)搬送ローラ19、搬送ローラ21
によって搬送され、さらに搬送ローラ23、24、26
によって露光部22へ搬送され、露光部22を所定速度
(例えば、11mm/sec)で通過する。この感光材
料16の搬送(露光部22の通過)と同時に露光装置3
8が作動し、露光部22に位置する感光材料16へ走査
露光される。露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ送り込
まれる。
【0096】水塗布部62では、搬送された感光材料1
6が、供給ローラ66の駆動によってガイド板70と塗
布タンク64との間へ送り込まれ、さらに、スクイズロ
ーラ68によって挟持搬送される。ここで感光材料16
に水が塗布され、さらにスクイズローラ68によって余
分な水が除去されながら水塗布部62を通過する。水塗
布部62において画像形成用溶媒としての水が塗布され
た感光材料16は、スクイズローラ68によって熱現像
転写部104へ送り込まれる。
【0097】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108が受材マガジン106か
らニップローラ110によって所定寸法引き出されて搬
送され、さらに、モータ418が正転を始め、回転カム
300がさらに矢印J方向に回転され初期状態から31
0°の位置まで回転されて一旦停止する。ここで、リン
ク456の小ローラ458が第2溝部460Bに案内さ
れて回転カム300の半径方向外方側へ移動し(回転カ
ム300の回転角:210°〜307°、図6及び図7
参照)、これによってリンク456が矢印L方向へ回転
し、さらに移動刃支持板464が矢印G方向に回転し
て、カッタ112の移動刃112Bが下方に移動して固
定刃112Aと噛み合って受像材料108が所定長さに
切断される。
【0098】その後、図示されないモータによってニッ
プローラ110が逆転され、ニップローラ110にニッ
プされた受像材料108が受材マガジン106側へ所定
寸法巻き戻される。また、回転カム300がさらに矢印
J方向に回転され,シャッター490が第1光センサ4
92に対応した位置(360°回転された位置、即ち初
期状態の位置)まで回転されて停止される。ここで、カ
ム曲面438に当接する小ローラ436は、第3曲面4
38Cに案内されて回転カム300の半径方向外方側へ
移動され、リンク432が矢印F方向とは反対方向、リ
ンク437が矢印E方向とは反対方向、さらに、レバー
444が矢印D方向とは反対方向に回転され、ローラ部
110Bがローラ部110Aから離間して受像材料10
8のニップが解除される(回転カム300の回転角:3
20°以降図7参照)。したがって、受像材料108
は、次の処理が行われるまではローラ部110Bとロー
ラ部110Aとに挟持されないので、受像材料108に
ローラ部110B及びローラ部110Aの押し跡が付か
ない。また、小ローラ458は第2溝部460Bに案内
されて回転カム300の半径方向内側へ移動しリンク4
56が矢印L方向とは反対方向へ回転し、さらに移動刃
支持板464が矢印G方向とは反対方向に回転して、カ
ッタ112の移動刃112Bが上方に移動して固定刃1
12Aから離間する。
【0099】カッタ112の作動後は、切断後の受像材
料108が受像材料搬送部180のガイド板182によ
って案内されながら搬送ローラ190、186、114
によって搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状
態となる。
【0100】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。これにより、貼り合わせローラ120
によって重ね合わされた感光材料16と受像材料108
とは、重ね合わせた状態のままで加熱ドラム116と無
端圧接ベルト118との間で挟持されて加熱ドラム11
6のほぼ2/3周(巻き掛けローラ134と巻き掛けロ
ーラ140の間)に渡って搬送される。さらに、重ね合
わされた感光材料16と受像材料108は、加熱ドラム
116によって加熱される。感光材料16はこの挟持搬
送時及び停止時において加熱されると、可動性の色素を
放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固定層
に転写されて画像が得られる。
【0101】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動される。屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ感光材料16は、さらにガイ
ドローラ162に案内されながら感材排出ローラ15
8、160によって搬送され、この際に乾燥ファン16
5によって乾燥されて廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。
【0102】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られる。受像材料108の先
端部が剥離ローラ174(加熱ドラム116との間)に
よって挟持されると、再びカム130によって剥離爪1
76が移動され、受像材料108の先端部に剥離爪17
6が係合して受像材料108が加熱ドラム116の外周
から剥離される。
【0103】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送され、この際にドラムファン
168及びセラミックヒータ210によって乾燥されな
がらトレイ177へ排出される。
【0104】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0105】なお、塗布タンク64に補充タンクの水を
供給する場合には、モータ418を逆転させる。これに
よって、ギヤ414を介してモータ418回転力が伝達
されてギヤ412、即ち、軸410が矢印B方向に回転
する。ここで、軸410に設けられたワンウエイクラッ
チ420は、軸410の矢印B方向の回転力(すなわ
ち、モータ418の逆転時の回転力)のみをギヤ422
に伝達可能であるため、軸410の回転力はギヤ42
2、424、430を介してポンプ426の駆動軸42
8に伝達され、ポンプ426が駆動されて、補充タンク
の水が塗布タンク64に供給される。なお、モータ41
8の逆転時には、軸410に設けられたワンウエイクラ
ッチ408は、軸410の矢印B方向の回転力をギヤ4
06に伝達しないので、回転カム300は駆動されず、
カッタ20、カッタ112、ニップローラ18及びスラ
イド軸受111は駆動されない。また、塗布タンク64
に補充タンクの水を供給するタイミングは、上記回転カ
ム300を回転させる時以外では、いつでも行うことが
できる。
【0106】以上説明した如く、画像記録装置10にお
いては、単一のモータ418の回転方向を単に正逆で切
り換えることにより、感材マガジン14から引き出され
た感光材料16の切断、感光材料16のニップローラ1
8による巻き戻し、受像材料108を挟持搬送するニッ
プローラ110のニップ解除及び受像材料108の切
断、さらに、これらとは別にポンプ426の駆動を単独
で行うことができる。したがって、装置に使用されるモ
ータの点数が減少し複雑な制御も不要となり、コストも
低減する。すなわち、感光材料16の切断、感光材料1
6のニップローラ18による巻き戻し、受像材料108
を挟持搬送するニップローラ110のニップ解除及び受
像材料108の切断、さらに、ポンプ426の駆動にそ
れぞれ別にモータ等の駆動源を配置して独立してモータ
の制御を行なう必要がなく、部品点数や配置スペースが
減少しコストも低減する。
【0107】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用いた構成と
したが、これに限らず、他のシート状の画像記録材料で
あっても本発明は適用可能である。
【0108】また、本実施例では、画像の露光された感
光材料に画像形成用溶媒(本実施例では水)を付与する
構成としたが、本発明はこれに限らず、受像材料に画像
形成用溶媒を付与してもよい。
【0109】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、以下の効果を有している。
【0110】請求項1に係る発明の画像記録装置は、複
数個の回転駆動源を必要ととなく単一の回転駆動源によ
るコンパクトな構造で、複雑な制御を要することなく効
率的に、感光材料の切断、感光材料の感光材料収容マガ
ジン側への搬送、受像材料の切断、受像材料の第2のロ
ーラ対による挟持の解除及びポンプの駆動を行うことが
できる。しかも、感光材料の切断、感光材料の感光材料
収容マガジン側への搬送、受像材料の切断及び受像材料
の第2のローラ対による挟持の解除と、ポンプの駆動と
は、回転駆動源の回転の正逆を切り換えるという簡単な
制御で別々に行うことができる。さらに、受像材料の切
断後には第2のローラ対による受像材料の挟持が解除さ
れるので、受像材料が第2のローラ対によって長時間挟
持されることがなく、受像材料にローラ跡が付かず、ま
た、感光材料の切断後に第1ローラ対に挟持された感光
材料を感光材料収容マガジン側へ所定量搬送するので、
感光材料収容マガジンから突出する感光材料の寸法が短
くなり、感光収容マガジンを画像記録装置から引き出し
易くなる。
【0111】請求項2記載に係る発明の画像記録装置で
は、セクターギヤと歯車との簡単な構成で感光材料の感
光材料収容マガジン側への所定量の搬送を所定のタイミ
ングで容易に行うことができる。
【0112】請求項3記載に係る発明の画像記録装置で
は、平面カムとカム曲面追従リンクとの簡単な構成で受
像材料の搬送時以外の時に第2のローラ対の一方のロー
ラが他方のローラから離間するようにガイド手段を移動
することができる。
【0113】また、請求項4記載の画像記録装置では、
平面カムのカム溝に第1のカッタを駆動させる第1のリ
ンクと第2のカッタを駆動させる第2のリンクとを追従
させるという簡単な構成で、感光材料及び受像材料をそ
れぞれ所定のタイミングで、かつ所定寸法に切断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の駆動系の
一部を示す側面図である。
【図2】画像記録装置の外観斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図4】画像記録装置の駆動系の他の一部を示す斜視図
である。
【図5】カムが110°回転した状態を示す図1に対応
する側面図である。
【図6】カムが310°回転した状態を示す図1に対応
する側面図である。
【図7】カムの回転角度と駆動系の動きとの関係を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
10 画像記録装置 14 感材マガジン(感光材料収容マガジン) 16 感光材料 18 ニップローラ(第1のローラ対) 20 カッタ(第1のカッタ) 62 水塗布部(溶媒塗布部) 106 受材マガジン(受像材料収容マガジン) 108 受像材料 110 ニップローラ(第2のローラ対) 111 スライドガイド(ガイド手段) 112 カッタ(第2のカッタ) 300 回転カム(駆動力伝達手段) 304 セクターギヤ 306 カム部(平板カム) 308 ギヤ(駆動力伝達手段) 400 ギヤ(駆動力伝達手段) 402 ギヤ(駆動力伝達手段) 408 ワンウエイクラッチ(駆動力伝達手段) 410 軸(駆動力伝達手段) 412 ギヤ(駆動力伝達手段) 414 ギヤ(駆動力伝達手段) 416 ギヤ(駆動力伝達手段) 418 モータ(回転駆動源) 420 ワンウエイクラッチ(駆動力伝達手段) 422 ギヤ(駆動力伝達手段) 424 ギヤ(駆動力伝達手段) 426 ポンプ 432 リンク(駆動力伝達手段、カム曲面追従リン
ク) 437 リンク(駆動力伝達手段) 438 カム曲面 444 レバー(駆動力伝達手段) 456 リンク(駆動力伝達手段、第2のリンク) 460 カム溝 464 移動刃支持板(駆動力伝達手段) 472 リンク(駆動力伝達手段、第1のリンク) 478 移動刃支持板(駆動力伝達手段) 486 ギヤ(駆動力伝達手段) 488 ギヤ(駆動力伝達手段、歯車)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に画像を露光し、画像の露光さ
    れた感光材料又は画像が転写される受像材料に画像形成
    用溶媒を付与した後に、感光材料と受像材料とを重ね合
    わせて熱現像転写を行い、受像材料に画像を転写する画
    像記録装置であって、 感光材料収容マガジンから引き出された感光材料を挟持
    して搬送する第1のローラ対と、 前記第1のローラ対によって搬送された前記感光材料を
    前記第1のローラ対の感光材料収容マガジン側とは反対
    側で切断する第1のカッタと、 受像材料収容マガジンから引き出された受像材料を挟持
    して搬送する第2のローラ対と、 前記第2のローラ対の一方のローラを他方のローラに対
    して接離方向に移動可能とするガイド手段と、 前記第2のローラ対によって搬送された前記受像材料を
    前記第2のローラ対の受像材料収容マガジン側とは反対
    側で切断する第2のカッタと、 前記感光材料又は受像材料に画像形成用溶媒を付与する
    溶媒塗布部へ画像形成用溶媒タンクの画像形成用溶媒を
    搬送するポンプと、 前記第1のローラ対、前記第1のカッタ、前記第2のロ
    ーラ対、前記第2のカッタ、前記ガイド手段を駆動する
    と共に前記ポンプを駆動するための回転駆動源と、 前記第1のローラ対、前記第1のカッタ、前記第2のロ
    ーラ対、前記第2のカッタ、前記ガイド手段及び前記ポ
    ンプと前記回転駆動源との間に設けられ、前記回転駆動
    源の正回転時に前記第1のカッタを前記第1のローラ対
    による前記感光材料の引出し後の所定のタイミングで作
    動させ、前記第1のカッタで前記感光材料を切断した後
    に前記第1のローラ対で挟持された前記感光材料を感光
    材料収容マガジン側へ搬送する方向に前記第1のローラ
    対を回転させ、前記第2のカッタを第2のローラ対によ
    る前記受像材料の引出し後の所定のタイミングで作動さ
    せ、前記第2のローラ対の一方のローラを前記受像材料
    の搬送時以外のときに他方のローラから離間させると共
    に、前記回転駆動源の逆回転時に前記ポンプに駆動力を
    伝達する駆動力伝達手段と、を備えたことを特徴とする
    画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記駆動力伝達手段は、前記回転駆動源側
    に設けられるセクターギヤと、前記第1のローラ対側に
    設けられる歯車と、を備え、 前記セクターギヤは、前記感光材料を前記第1のカッタ
    で切断した後に前記歯車と噛み合って、前記第1のロー
    ラ対を逆転させて前記感光材料を感光材料収容マガジン
    側へ所定量搬送することを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】前記駆動力伝達手段は前記回転駆動源によ
    って回転され外周にカム曲面を有する平板カムと、前記
    カム曲面に追従して前記第2のローラ対の一方のローラ
    を前記他方のローラに対して接離方向に移動させるカム
    曲面追従リンクと、を備え、 前記カム曲面及び前記カム曲面追従リンクは、前記受像
    材料の搬送時以外の時に前記ガイド手段を移動させて第
    2のローラ対の一方のローラを他方のローラから離間さ
    せることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画
    像記録装置。
  4. 【請求項4】前記駆動力伝達手段は、前記平面カムに形
    成されるカム溝と、前記カム溝に追従して第1のカッタ
    を駆動させる第1のリンクと、前記カム溝に追従して第
    2のカッタを駆動させる第2のリンクと、を備え、 前記カム溝及び前記第1のリンクは、前記第1のローラ
    対によって搬送された前記感光材料を所定寸法で切断す
    るように第1のカッタを駆動し、前記第2のローラ対に
    よって搬送された前記受像材料を所定寸法で切断するよ
    うに前記第2のカッタを駆動することを特徴とする請求
    項3記載の画像記録装置。
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