JPH05333515A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH05333515A
JPH05333515A JP13523992A JP13523992A JPH05333515A JP H05333515 A JPH05333515 A JP H05333515A JP 13523992 A JP13523992 A JP 13523992A JP 13523992 A JP13523992 A JP 13523992A JP H05333515 A JPH05333515 A JP H05333515A
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JP
Japan
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roller
image
photosensitive material
image recording
receiving material
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Pending
Application number
JP13523992A
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English (en)
Inventor
Nagao Ogiwara
永夫 荻原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱現像転写によって画像が形成された画像記録
材料に不要な痕跡を残すことなく搬送することができ、
画像の品質が向上する画像記録装置を得る。 【構成】加熱ドラムから剥離された受像材料108を搬
送する受材排出ローラ172、173、175は、画像
形成面側が樹脂製ローラとされ、反画像形成面側がゴム
製ローラとされている。また、受像材料108の搬送経
路近傍には、ドラムファン168及びセラミックヒータ
210が配置されている。これにより、受像材料108
には確実に搬送力のみが付与され、乾燥が促進されるこ
とと相まって、その画像形成面にはローラ痕跡を残すこ
となく搬送でき、記録された画像の品質が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二種の画像記録材料を
用いて画像記録処理を行う画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二種の画像記録材料、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が
知られている。
【0003】この種の画像記録装置では、感光材料と受
像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞれ
ロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処理
を行う度に順次引き出して使用される。また画像記録装
置には、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するための水
塗布部が配置されており、さらに、加熱ドラムとこの加
熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回転する無端
圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置されている。
【0004】マガジンから所定寸法引き出されて切断さ
れた感光材料は、搬送ローラによって挟持搬送されなが
ら画像が露光され、さらに水塗布部において画像形成用
溶媒としての水が塗布された後に熱現像転写部へ送り込
まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様にマガジン
から所定寸法引き出されて切断され、搬送ローラによっ
て感光材料と同期して熱現像転写部へ送り込まれる。熱
現像転写部においては、水塗布後の感光材料が受像材料
と重ね合わされ、この状態で加熱ドラムの外周へ密着し
て巻き付けられる。さらに、両材料は加熱ドラムと無端
圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感光材料が熱現
像されると共に受像材料へ画像が転写され、所定の画像
が受像材料に形成(記録)される構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の画像記録装置では、所定の画像が形成(記録)さ
れた受像材料は、剥離爪等によって感光材料から分離さ
れると共に加熱ドラムから剥離され、さらに、複数の搬
送ローラ対によって挟持搬送されて装置外へ取り出され
る構成となっているが、搬送ローラ対によって挟持され
ることにより、このローラの痕跡が受像材料に残ってし
まう不具合があった。特に、受像材料の画像形成面にこ
のようなローラの痕跡が残ると、画像の品質が著しく低
下する。
【0006】この場合、前述の加熱ドラムと無端圧接ベ
ルトとの間で所定の画像が熱現像転写された受像材料
が、加熱ドラムから剥離された時点で(搬送ローラに挟
持される時点で)完全に乾燥した状態であれば、このよ
うな問題は生じないが、感光材料から分離され加熱ドラ
ムから剥離された受像材料を短時間で完全に乾燥した状
態とすることは極めて困難である。また、受像材料が完
全に乾燥した状態となるまでその後の搬送等の処理を中
断するのでは、全体的な画像記録処理の時間が大幅に増
加し、根本的な解決にはならない。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、熱現像転写に
よって画像が形成された画像記録材料に不要な痕跡を残
すことなく搬送することができ、画像の品質が向上する
画像記録装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像記録装
置は、異なる二種の画像記録材料を用い、一方の画像記
録材料を搬送しながら像露光し水塗布部で画像形成用溶
媒を塗布した後に、他方の画像記録材料を前記一方の画
像記録材料と密着して重ね合わせて加熱ドラムに巻き付
け、熱現像転写処理をして他方の画像記録材料に画像を
形成した後に、前記両方の画像記録材料を互いに分離す
ると共に加熱ドラムから剥離して画像記録処理を行う画
像記録装置において、前記他方の画像記録材料の加熱ド
ラムからの剥離位置の直後に前記他方の画像記録材料を
乾燥する乾燥手段を設けると共に、前記他方の画像記録
材料を挟持して搬送する複数の搬送ローラ対を設け、前
記複数の搬送ローラ対のうち、前記他方の画像記録材料
の画像形成面側に対応する搬送ローラを樹脂ローラとす
ると共に、画像形成面と反対側に対応する搬送ローラを
ゴムローラとし、前記複数の搬送ローラ対による前記他
方の画像記録材料の挟持圧を50gから300gの範囲
に設定した、ことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成の画像記録装置では、加熱ドラムに巻
き付けられて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
(記録)された受像材料は、加熱ドラムから剥離された
後に、乾燥手段によって乾燥が促進され、さらに、複数
の搬送ローラ対によって挟持搬送されて装置外へ取り出
される。
【0010】ここで、他方の画像記録材料の画像形成面
側に対応する搬送ローラは樹脂ローラとされるため、画
像記録材料との密着性(粘着性)は低く容易に離れる。
また、画像形成面と反対側に対応する搬送ローラはゴム
ローラとされており、かつ、その挟持圧が最適に設定さ
れているため、確実に他方の画像記録材料に搬送力を付
与することができる。
【0011】したがって、熱現像転写によって画像が形
成された後に搬送される他方の画像記録材料は、乾燥が
促進されることと相まって、その画像形成面にローラの
痕跡が残ることがなく、大幅に画像の品質が向上する。
【0012】
【実施例】図1には、本発明に係る画像記録装置10の
概略全体構成図が示されている。また図2には、この画
像記録装置10の外観図が示されている。
【0013】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉13、側面扉15が
取り付けられている。各扉を開放することにより機台1
2内を露出状態とすることができる。なお、各扉には図
示を省略した所謂インターロック機構による安全装置が
施されており、扉が開放されると同時に所定部位の電源
が切れるようになっている。
【0014】画像記録装置10の機台12内には感材マ
ガジン14が配置されており、感光材料16がロール状
に巻取られて収納されている。この感光材料16の幅方
向寸法は、例えば224mmとなっている。また感光材
料16は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダ
ー、色素供与性物質、還元剤を有するものであり、その
感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られてい
る。
【0015】感材マガジン14は、感光材料16の幅方
向寸法に対応した長さに形成された図示を省略した胴部
とこの胴部の両端部に固定された一対の側枠部から構成
されており、機台12に設けられた収容部内に収容され
ている。
【0016】また、この収容部の感材マガジン14の引
出部分には図示を省略した内扉が配置されており、感材
マガジン14が収容部内に収納された状態では、機台1
2の前面扉13が開放した場合であっても収容部内に外
光が入り込むことが無く、収納された感光材料16が不
用意に感光しないようになっている。
【0017】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。カッタ20は、例
えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタ
とされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動
させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断すること
ができる。カツタ20の作動後にはニツプローラ18が
逆転し、このニツプローラ18に感光材料16の先端部
が僅かにニツプされる程度まで巻き戻されるようになっ
ている。
【0018】カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ
19、21、23、24、26、及びガイド板27が配
置されており、所定長さに切断された感光材料16を露
光部22へ搬送することができる。
【0019】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。
【0020】なお、搬送ローラ23、搬送ローラ24に
よる感光材料16の搬送速度(露光部の通過速度)は、
例えば20mm/secとなっている。
【0021】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。露光装置38には、3種のLD、レンズユ
ニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されて
いる(何れも、図示省略)。
【0022】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。
【0023】図4に詳細に示す如く、水塗布部62では
塗布タンク64が配置されている。また、塗布タンク6
4の感光材料16搬送方向上流側の端部には一対の供給
ローラ66が配置されており、さらに、感光材料16搬
送方向下流側の端部には一対のスクイズローラ68が配
置されている。
【0024】供給ローラ66およびスクイズローラ68
は、例えば、共に外径20mmのシリコンゴムローラと
されており、さらにそのゴム硬度は、供給ローラ66が
例えば60±5とされスクイズローラ68が例えば40
±5とされている。また、各ローラは、長手方向両端部
においてそれぞれ所定の加圧力(例えば、1kg)が加
えられている。また、供給ローラ66は、前述のスイッ
チバック部40から搬送された感光材料16の所謂スキ
ューを矯正するためのレジストレーションローラを兼ね
ている。
【0025】また、塗布タンク64の上方には、塗布タ
ンク64に対向してガイド板70が取り付けられてい
る。ガイド板70はアルミ等の金属材料によって形成さ
れており、このガイド板70と塗布タンク64との間が
感光材料16の通過部となっている。したがって、塗布
タンク64内に水が充填された場合には、供給ローラ6
6によってスキューが矯正された感光材料16がガイド
板70と塗布タンク64との間へ送り込まれて水が塗布
され、さらに、スクイズローラ68により挟持搬送され
ることによって余分な水が除去されるようになってい
る。
【0026】なおこの場合、ガイド板70と塗布タンク
64との間における感光材料16の水塗布長さ(感光材
料16が水の中を通過する長さ)は例えば100mmと
なっており、またその浸水時間は例えば2.5秒となっ
ている。さらに、水塗布処理後(すなわち、スクイズロ
ーラ68通過後)の感光材料16には、11±1gr/
2 の水が塗布されるようになっている。
【0027】塗布タンク64の底面、すなわち感光材料
16通過面には、複数列のリブ76が感光材料16の搬
送方向に対し傾斜して形成されており、感光材料16が
ガイド板70と塗布タンク64との間を通過する際の摩
擦抵抗を減少すると共に、感光材料16の一定位置に傷
が付くことを防止できるようになっている。また、塗布
タンク64には、スクイズローラ68の収容部に連通す
る排水口90、オーバーフロー槽92に連通するオーバ
ーフロー口94及び補助オーバーフロー口95が形成さ
れている。
【0028】一方、前述したガイド板70の中心部には
貫通孔72が形成されて水の供給路とされている。ガイ
ド板70の上部にはセラミックヒータ102が取りつけ
られており、貫通孔72を通過する水を昇温(例えば、
40±2℃)させて塗布タンク64内へ充填することが
できる。
【0029】以上の構成による塗布タンク64、ガイド
板70及びスクイズローラ68は全体として一つのユニ
ットとして構成されている。
【0030】前述の如く構成された水塗布部62には複
数のパイプが連結されて水を供給できるようになってい
る。ここで、図5には水塗布部62の給水系統図が示さ
れている。
【0031】水塗布部62のガイド板70の貫通孔72
には供給パイプ78が連結されている。この供給パイプ
78の中間部にはポンプ80およびフィルタ82が配置
されており、さらに供給パイプ78の他端は開放蓋84
に支持されて補充タンク86内に位置している。補充タ
ンク86には、画像形成用溶媒としての水が充填されて
いる。このため、ポンプ80を駆動することによって補
充タンク86内の水をガイド板70を介して塗布タンク
64へ充填(補充)することができるようになってい
る。
【0032】一方、塗布タンク64の排水口90には、
一端が補充タンク86に連結された排出パイプ96の他
端が連結されており、さらに、この排出パイプ96の中
間部には電磁弁98が配置されている。この電磁弁98
は、通常(電源ON時)は閉鎖状態となっているが、電
源がOFFされた場合には開放状態となって排出パイプ
96を介して塗布タンク64内の水を補充タンク86へ
排出することができる。また電磁弁98は、機台12に
対し若干傾斜した状態で固定されており、内部に排水が
残留することを防止している。また、塗布タンク64の
オーバーフロー口94には、一端が排水パイプ96の中
間部(電磁弁98と補充タンク86との間)に連結され
た排出パイプ100の他端が連結されている。さらに、
補助オーバーフロー口95には排水パイプ101が連結
されており、さらに排水パイプ101の他端はタンクト
レイ103内に導かれている。
【0033】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された(スクイズローラ6
8通過後の)感光材料16が送り込まれるようになって
いる。
【0034】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の幅方向寸法は感光材料16よりも小さく(例え
ば、210mm)形成されている。また、受像材料10
8の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布
されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて巻き
取られている。
【0035】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
【0036】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。
【0037】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせる
ことにより、受材マガジン106から引き出された受像
材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
【0038】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。また、搬送ローラ114は、受
像材料搬送部180から搬送された受像材料108の所
謂スキューを矯正するためのレジストレーションローラ
を兼ねている。このため、受像材料108は搬送ローラ
114によってスキューを矯正されて熱現像転写部10
4へ送りこまれる。
【0039】図6に示す如く、熱現像転写部104は加
熱ドラム116と無端圧接ベルト118とによって構成
されており、さらに、水塗布部62側の加熱ドラム11
6外周には貼り合わせローラ120が配置されている。
【0040】この貼り合わせローラ120と水塗布部6
2のスクイズローラ68との間には、感光材料16の搬
送経路上側にガイド板122が配置されており、スクイ
ズローラ68から送られる感光材料16の裏面(画像形
成面と反対側)に対応してこれを貼り合わせローラ12
0へ案内している。
【0041】また、ガイド板122に対向する位置には
ブレードガイド124が配置されている。このブレード
ガイド124は、貼り合わせローラ120と受像材料1
08の搬送ローラ114との間に位置しており、搬送ロ
ーラ114から送られる受像材料108に対応してこれ
を貼り合わせローラ120へ案内している。ブレードガ
イド124の表面にはゴミ取りシートが貼り付けられ、
受像材料108に付着した塵を除去している。
【0042】貼り合わせローラ120は、軸線方向中央
部の外径が例えば22mmのローラで、外周面にはシリ
コンゴム(例えば、肉厚2.35mm)が被覆されてお
り、さらにそのゴム硬度はほぼ40度とされている。ま
た、貼り合わせローラ120は、長手方向両端部におい
てそれぞれ所定の加圧力(例えば、9kg)が加えられ
て加熱ドラム116外周に圧接されている。この貼り合
わせローラ120は、図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて回転されるようになっている。
なおここで、貼り合わせローラ120による感光材料1
6と受像材料108の搬送速度に対し、スクイズローラ
68や搬送ローラ114による感光材料16または受像
材料108の搬送速度が若干(例えば、2%程度)遅く
なるように設定されており、これによって、感光材料1
6および受像材料108には、貼り合わせローラ120
へ送り込まれる際にバツクテンシヨンが作用するように
なっている。
【0043】加熱ドラム116は、薄肉のアルミパイプ
によって製作されており、本実施例においては、肉厚3
mm、外径166mm、軸線方向有効幅300mmに形
成されている。加熱ドラム116の外周面及び内周面に
は、何れも黒色アルマイト処理が施されている。
【0044】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ(本実施例
においては20mm)先行した状態で貼り合わせローラ
120と加熱ドラム116との間に送り込まれて重ね合
わせられるようになっている。この場合、受像材料10
8は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法
がいずれも小さい寸法となっているため、図7に示す如
く、感光材料16の周辺部は四辺とも受像材料108の
周辺部から突出した状態で重ね合わせられる構成であ
る。
【0045】またさらに、加熱ドラム116の側壁には
カム130及びフィラー131が固着されている。この
カム130は、後述する剥離爪154及び剥離爪176
に係合可能となっており、加熱ドラム116の回転に伴
って剥離爪154及び剥離爪176を回動させるように
なっている。一方、フィラー131は、加熱ドラム11
6と感光材料16及び受像材料108の位置合わせの検
出用に使用されている。
【0046】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロ
ゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400
Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の
表面を昇温(例えば、約82℃)できるようになってい
る。この場合、昇温開始時には二つのハロゲンランプ1
32A、132Bが共に用いられ、その後の通常運転時
には一方のハロゲンランプ132Aのみが用いられるよ
うになっている。
【0047】加熱ドラム116の外周に圧接する無端圧
接ベルト118は、織布材をゴムで被覆した構成となっ
ており、本実施例においては幅方向寸法が224mmに
形成されている。織布材は、芳香族ポリアミド繊維(例
えば、ケブラーあるいはノーメツクス:いずれもdu
Pont社の登録商標)等の耐熱性の繊維によって縫製
されている。また、被覆用のゴムはカーボンを含有した
シリコンゴムとされており、導電性を有している。
【0048】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、、135、136、138、140
に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛
けローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116
の外周に圧接されている。
【0049】この場合、図8に示す如く、無端圧接ベル
ト118は感光材料16及び受像材料108を加熱ドラ
ム116とによって挟持すると共に、加熱ドラム116
に対し外側に位置する感光材料16の幅方向両端部は、
内側に位置する受像材料108幅方向両端部から突出し
て重ね合わされているため、この突出部分が加熱ドラム
116の外周に密着されるようになっている。したがっ
て、内側に位置する受像材料108は外側に位置する感
光材料16によって包み込まれるようにして保持される
ことになり、両材料は強固に密着しずれることが防止さ
れている。
【0050】巻き掛けローラ134、135、136、
138はそれぞれステンレス製とされている。また、巻
き掛けローラ138はその軸線方向両端部が外側へ拡が
るテーパ状に形成されており、その長手方向両端部にお
いてそれぞれ2.0kg(実用範囲は、1.0〜3.0
kg)の加圧力を加熱ドラム116から離間する方向へ
加えている。これによって、無端圧接ベルト118を所
定の張力に保持すると共に片寄りを防止している。
【0051】一方、巻き掛けローラ140はゴムローラ
とされており、さらに図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転さ
れるようになっている。巻き掛けローラ140が回転さ
れると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無
端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無
端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間
の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて加熱ド
ラム116が従動的に回転される構成である。この場
合、加熱ドラム116の回転周速度は、40mm/se
cとなっている。
【0052】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、スクイズローラ68、及び、後述する屈曲案
内ローラ142、剥離ローラ174、感材排出ローラ1
58、160、剥離ローラ174、受材排出ローラ17
2、173、175、を共に駆動している。
【0053】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、
加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜1
5秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時にお
いて加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が
得られる構成である。
【0054】図3に詳細に示す如く、無端圧接ベルト1
18の材料供給方向下流側の加熱ドラム116下部に
は、屈曲案内ローラ142が配置されている。屈曲案内
ローラ142は、シリコンゴム製のゴムローラとされて
おり、ドラムモータ200の駆動力を伝達されて回転す
る。また、屈曲案内ローラ142は加熱ドラム116の
外周に所定の圧力(例えば、800g)で圧接されてお
り、このため、加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8とによって搬送された感光材料16または受像材料1
08をさらに挟持搬送できる。
【0055】屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が軸15
6によって回動可能に軸支されており、さらに、ピンチ
ローラ157が配置されている。
【0056】剥離爪154は加熱ドラム116の外周に
対応しており、前述のカム130の作動によって加熱ド
ラム116に接離可能となっている。剥離爪154が加
熱ドラム116に当接した状態では、無端圧接ベルト1
18と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材
料16と受像材料108のうち、所定長さ先行した状態
で重ね合わされた感光材料16の先端部のみに係合し、
この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させるこ
とができる。一方、ピンチローラ157は、剥離爪15
4に連動して作動され、剥離爪154が加熱ドラム11
6から離間した状態では前記屈曲案内ローラ142に所
定の圧力(例えば、600g)で圧接される。したがっ
て、剥離爪154によって剥離された感光材料16は、
ピンチローラ157によって押圧されながら屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ、下方へ移動される構成であ
る。
【0057】屈曲案内ローラ142及び剥離爪154の
下方には感材排出ローラ158、160および複数のガ
イドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料1
6を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積で
きる。この感材排出ローラ158、160は、前述の如
く熱現像転写部104駆動用のドラムモータ200の駆
動力を伝達されて回転するようになっている。なお、感
材排出ローラ158、160の回転速度は、加熱ドラム
116の回転周速度よりも1〜3%遅くなるように設定
されており、感光材料16に張力を与えることを防止し
ている。
【0058】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0059】図3に詳細に示す如く、屈曲案内ローラ1
42の側方の加熱ドラム116近傍には、剥離ローラ1
74及び剥離爪176が配置されている。剥離ローラ1
74は、シリコンゴム製のゴムローラで表面荒さは25
S以上とされており、前述の如くドラムモータ200の
駆動力を伝達されて回転するようになっている。また、
剥離ローラ174は加熱ドラム116の外周に所定の圧
力(例えば、800g)で圧接されている。このため、
剥離ローラ174は、加熱ドラム116と共に移動する
受像材料108を、剥離爪176と共に作用して加熱ド
ラム116の外周から剥して屈曲案内することができ
る。
【0060】剥離ローラ174および剥離爪176の下
方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出
ローラ172、173、175が配置されており、剥離
ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム1
16から剥離された受像材料108を案内搬送すること
ができる。
【0061】ここで、各受材排出ローラ172、17
3、175は、それぞれ、受像材料108の画像形成面
側に対応する樹脂ローラ(例えば、フェノール樹脂やポ
リアセタール樹脂)と、画像形成面と反対側に対応する
ゴムローラ(例えば、シリコンゴムやエチレンプロピレ
ンゴム)とによって構成されている。すなわち、受材排
出ローラ172は、受像材料108の画像形成面側に対
応する樹脂ローラ172Aと画像形成面と反対側に対応
するゴムローラ172Bとによって構成され、同様に、
受材排出ローラ173は樹脂ローラ173Aとゴムロー
ラ173Bとによって構成され、受材排出ローラ175
は樹脂ローラ175Aとゴムローラ175Bとによって
構成されている。
【0062】各受材排出ローラ172、173、175
は、それぞれ100gから300gの挟持力(ニップ
力)が与えられている(長手方向両端部においてそれぞ
れ50g〜150gの圧力)。
【0063】剥離ローラ174の近傍には、乾燥手段と
してのドラムファン168が配置されている。このた
め、加熱ドラム116に沿って移動する受像材料108
は、加熱ドラム116の熱によって乾燥されるのみなら
ず、このドラムファン168によっても乾燥を促進され
る。なお、このドラムファン168は雰囲気条件に対応
して必要な場合に作動する。これは加熱ドラム116の
温度分布を均一に維持するためである。さらに、受材ガ
イド170には、乾燥手段としてのセラミックヒータ2
10が配置されており、搬送される受像材料108の乾
燥を更に促進している。なお、セラミックヒータ210
の温度は、70℃に設定されている。
【0064】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪176によって加熱ドラム116の外周
から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド1
70及び受材排出ローラ172、173、175によっ
て搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0065】以上のような構成による熱現像転写部10
4は、全体として一つのユニツトとして構成されてお
り、機台12に対し水塗布部62配設位置と反対方向
(感材マガジン14や受材マガジン106と反対側)へ
回動可能となっている。このため、機台12の側面扉1
5Aを開放した後に熱現像転写部104を開放移動させ
ることによって、感光材料16や受像材料108が搬送
の途中において詰まり(所謂ジヤム)を生じた場合に
も、容易にこれを補修できるようになっている。
【0066】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、ニツプローラ18が作動され、感光材料1
6がニツプローラ18によって引き出される。感光材料
16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、
感光材料16が所定長さに切断される。
【0067】カッタ20の作動後は、切断後の感光材料
16が搬送ローラ19、21、23、24、26によっ
て搬送される。搬送ローラ19、21、23、24、2
6によって搬送される感光材料16は、反転されてその
感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ搬送
される。感光材料16が搬送ローラ23にニツプされた
時点で搬送ローラ23の駆動が一旦停止され、感光材料
16は露光部22の直前で待機状態となる。
【0068】次いで、搬送ローラ23および搬送ローラ
24の駆動が開始され、感光材料16は露光部22を所
定速度(例えば、20mm/sec)で通過する。この
感光材料16の搬送(露光部22の通過)と同時に露光
装置38が作動し、露光部22に位置する感光材料16
へ走査露光される。
【0069】露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ送り込
まれる。
【0070】水塗布部62では、搬送された感光材料1
6が、供給ローラ66の駆動によってガイド板70と塗
布タンク64との間へ送り込まれ、さらに、スクイズロ
ーラ68によって挟持搬送される。ここで、塗布タンク
64内にはポンプ80の駆動によって補充タンク86内
の水が充填(補充)されており、したがって、供給ロー
ラ66によってガイド板70と塗布タンク64との間へ
送り込まれた感光材料16に水が塗布され、さらに、ス
クイズローラ68によって余分な水が除去されながら水
塗布部62を通過する。
【0071】なおこの場合、塗布タンク64の底部に
は、複数列のリブ76が感光材料16の搬送方向に対し
傾斜して形成されているため、感光材料16がガイド板
70と塗布タンク64との間を通過する際の摩擦抵抗が
減少されると共に、感光材料16の一定位置に傷が付く
ことが防止される。またさらに、ガイド板70にはセラ
ミックヒータ102が取りつけられて塗布タンク64内
に充填された水を所定温度(例えば、40±2℃)に昇
温させているため、塗布タンク64を通過する感光材料
16の乳剤面への水の浸透量(浸潤量)が多くなり確実
に飽和量に達する。
【0072】水塗布部62において画像形成用溶媒とし
ての水が塗布された感光材料16は、スクイズローラ6
8によって熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0073】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0074】カッタ112の作動後は、切断後の受像材
料108が受像材料搬送部180のガイド板182によ
って案内されながら搬送ローラ190、186、114
によって搬送される。この場合、受像材料108の切断
後にはニツプローラ110によるニツプが解除され、受
像材料108の先端部(画像形成面)が長時間ニツプさ
れることによる変形及び物性の変化が防止される。
【0075】受像材料108の先端部が搬送ローラ11
4によって挟持されると、受像材料108は熱現像転写
部104の直前で待機状態となる。
【0076】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
【0077】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。また、貼り合わせローラ120と受像材料1
08の搬送ローラ114との間にはブレードガイド12
4が配置されており、受像材料108も確実に貼り合わ
せローラ120へ案内される。さらに、貼り合わせロー
ラ120へ送り込まれる感光材料16と受像材料108
には、バツクテンシヨンが作用しているため、皺が発生
することなく送り込まれる。
【0078】さらにここで、熱現像転写部104へ搬送
される受像材料108は感光材料16の搬送に同期し、
感光材料16が所定長さ(本実施例においては20m
m)先行した状態で貼り合わせローラ120と加熱ドラ
ム116との間に送り込まれて重ね合わされる。さらに
この場合、受像材料108は感光材料16よりも幅方向
寸法および長手方向寸法がいずれも小さい寸法となって
いるため、図7に示す如く、感光材料16の周辺部は四
辺とも受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね
合わせられる。
【0079】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。さらに、重ね合わされた感光材料
16と受像材料108が加熱ドラム116と無端圧接ベ
ルト118との間に完全に収まった時点で、加熱ドラム
116は回転を一旦停止し(例えば、5〜15秒間)、
これにより感光材料16と受像材料108が加熱され
る。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時において
加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの色素
が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が得ら
れる。
【0080】この場合、無端圧接ベルト118と加熱ド
ラム116とによって挟持される感光材料16及び受像
材料108のうち、加熱ドラム116に対し外側に位置
する感光材料16の幅方向両端部は、内側に位置する受
像材料108幅方向両端部から突出して重ね合わされて
いるため、この突出部分が加熱ドラム116の外周に密
着される。したがって、内側に位置する受像材料108
は外側に位置する感光材料16によって包み込まれるよ
うにして保持されることになる。したがって、必要摩擦
力が確保され、両材料は強固に密着されている。このた
め、仮に無端圧接ベルト118と加熱ドラム116との
間において回転速度の僅かな差が生じて両材料間に剪断
力が作用した場合であっても、両材料は強固に密着した
ままでずれることが無く、したがって転写ずれのない良
質の画像が得られる。
【0081】また、無端圧接ベルト118は導電性を有
しているので、加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8あるいは感光材料16や受像材料108との摩擦によ
る静電気の発生が防止され、受像材料108に得られる
画像にカブリが発生することもない。
【0082】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動される。
【0083】この場合、屈曲案内ローラ142はシリコ
ンゴム製のゴムローラとされているため、この屈曲案内
ローラ142とピンチローラ157とによる感光材料1
6の挟持力は、感光材料16と受像材料108との密着
力よりも大きい。このため、感光材料16は受像材料1
08と接着状態のまま共に移動することなく受像材料1
08から確実に剥がされ、この部位において詰まり(所
謂、ジャム)を生じることがない。
【0084】屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ感光
材料16は、さらにガイドローラ162に案内されなが
ら感材排出ローラ158、160によって搬送され、こ
の際に乾燥ファン165によって乾燥されて廃棄感光材
料収容箱178内に集積される。
【0085】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られる。受像材料108の先
端部が剥離ローラ174(加熱ドラム116との間)に
よって挟持されると、再びカム130によって剥離爪1
76が移動され、受像材料108の先端部に剥離爪17
6が係合して受像材料108が加熱ドラム116の外周
から剥離される。
【0086】この場合、剥離ローラ174はシリコンゴ
ム製のゴムローラとされているため、感光材料16はこ
の剥離ローラ174と加熱ドラム116との間へ入り込
む易い。このため、剥離ローラ174と屈曲案内ローラ
142との間で受像材料108に弛みを生じることがな
く、受像材料108が弛みを生じて剥離爪154に接触
することによる痕跡を防止することができる。
【0087】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送され、この際にドラムファン
168及びセラミックヒータ210によって乾燥されな
がらトレイ177へ排出される。
【0088】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0089】このように、画像記録装置10において
は、加熱ドラム116に巻き付けられて熱現像転写処理
されて所定の画像が形成(記録)された受像材料108
は、加熱ドラム116から剥離された後に、ドラムファ
ン168及びセラミックヒータ210等の乾燥手段によ
って乾燥が促進され、さらに、複数の受材排出ローラ1
72、173、175によって挟持搬送されて装置外へ
取り出される。ここで、各受材排出ローラ172、17
3、175は、それぞれ、受像材料108の画像形成面
側に対応する側が樹脂ローラとされた構成であるため、
受像材料108の画像形成面との密着性(粘着性)は低
く容易に離れる。また、受像材料108の画像形成面と
反対側に対応する側がゴムローラとされ、かつ、その挟
持圧が最適に設定されているため(それぞれ50gから
300gの範囲のニップ力)、確実に受像材料108に
搬送力を付与することができる。
【0090】したがって、熱現像転写処理によって画像
が形成された後に搬送される受像材料108は、乾燥が
促進されることと相まって、その画像形成面に受材排出
ローラ172、173、175の痕跡が残ることがな
く、大幅に画像の品質が向上する。
【0091】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用い、感光材
料16を受像材料108の外側に位置するようにして搬
送させる構成としたが、これに限らず、感光材料16が
内側に位置して搬送される場合であっても適用可能であ
り、さらに、これらの材料に限らず他のシート状の画像
記録材料であっても適用可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、熱現像転写によって画像が形成された画像記録
材料に不要な痕跡を残すことなく搬送することができ、
画像の品質が大幅に向上するという優れた効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】画像記録装置の外観図である。
【図3】感光材料及び受像材料の排出搬送経路を示す図
1の要部拡大図である。
【図4】水塗布部の塗布タンク及び周辺部品を示す分解
斜視図である。
【図5】水塗布部の給水系統図である。
【図6】熱現像転写部の加熱ドラムの斜視図である。
【図7】感光材料と受像材料の重ね合わせ状態を示す平
面図である。
【図8】感光材料と受像材料の密着状態を示す加熱ドラ
ム及び無端圧接ベルトの部分断面図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料(画像記録材料) 38 露光装置 62 水塗布部 104 熱現像転写部 108 受像材料(画像記録材料) 116 加熱ドラム 118 無端圧接ベルト 142 屈曲案内ローラ 154 剥離爪 165 乾燥ファン 168 ドラムファン(乾燥手段) 172 受材排出ローラ(搬送ローラ対) 172A樹脂ローラ 172Bゴムローラ 173 受材排出ローラ(搬送ローラ対) 173A樹脂ローラ 173Bゴムローラ 174 剥離ローラ 175 受材排出ローラ(搬送ローラ対) 175A樹脂ローラ 175Bゴムローラ 176 剥離爪 210 セラミックヒータ(乾燥手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる二種の画像記録材料を用い、一方
    の画像記録材料を搬送しながら像露光し水塗布部で画像
    形成用溶媒を塗布した後に、他方の画像記録材料を前記
    一方の画像記録材料と密着して重ね合わせて加熱ドラム
    に巻き付け、熱現像転写処理をして他方の画像記録材料
    に画像を形成した後に、前記両方の画像記録材料を互い
    に分離すると共に加熱ドラムから剥離して画像記録処理
    を行う画像記録装置において、 前記他方の画像記録材料の加熱ドラムからの剥離位置の
    直後に前記他方の画像記録材料を乾燥する乾燥手段を設
    けると共に、前記他方の画像記録材料を挟持して搬送す
    る複数の搬送ローラ対を設け、 前記複数の搬送ローラ対のうち、前記他方の画像記録材
    料の画像形成面側に対応する搬送ローラを樹脂ローラと
    すると共に、画像形成面と反対側に対応する搬送ローラ
    をゴムローラとし、 前記複数の搬送ローラ対による前記他方の画像記録材料
    の挟持圧を50gから300gの範囲に設定した、 ことを特徴とする画像記録装置。
JP13523992A 1992-05-27 1992-05-27 画像記録装置 Pending JPH05333515A (ja)

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