JPH0695338A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0695338A
JPH0695338A JP24307292A JP24307292A JPH0695338A JP H0695338 A JPH0695338 A JP H0695338A JP 24307292 A JP24307292 A JP 24307292A JP 24307292 A JP24307292 A JP 24307292A JP H0695338 A JPH0695338 A JP H0695338A
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JP
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solvent
image
image recording
roller
filled
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JP24307292A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kachi
泰彦 可知
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録材料に画像形成用溶媒を確実に塗布
できるのみならず、この塗布部分の取り外しを容易に行
なうことができ作業性が向上する画像記録装置を得る。 【構成】 感光材料16に水塗布する水塗布部62は、
装置本体に着脱可能とされた塗布タンク64と、装置本
体に支持されたガイド板70によって構成されている。
ガイド板70は塗布タンク64に接離移動可能であり、
接近状態では感光材料16を案内搬送路を形成し、離間
状態では塗布タンク64と分離独立する。したがって、
単にガイド板70を回動させて塗布タンク64から離間
させるのみで塗布タンク64を取り外すことができ、セ
ラミックヒータ102への電源供給や制御用のケーブル
等が塗布タンク64の取り外しの妨げになることがな
く、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二種の画像記録材料を
用い一方の画像記録材料に記録された画像を画像形成用
溶媒の存在下で他方の画像記録材料へ転写することによ
り画像を得る画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を得る画像記録装置として、
熱現像感光材料と受像材料を用い、熱現像感光材料に画
像を露光した後に熱現像部へと送り、露光後の感光材料
に受像材料を密着させて熱現像転写工程により受像材料
に画像を得るように構成された画像記録装置が知られて
いる。
【0003】このような画像記録装置において処理され
る熱現像感光材料又は受像材料は熱現像転写部へ送られ
る前に、熱現像転写効率を向上するため、予め水等の転
写助剤(画像形成用溶媒)が塗布されるようになってい
る。
【0004】このため、従来の画像記録装置において
は、画像形成用溶媒としての水が充填される塗布タンク
を設けると共に、給水パイプが連結されたガイド板を塗
布タンクの上部に固定して塗布タンクとガイド板との間
で案内搬送路を形成し、これにより、塗布タンク内に水
を充填すると共に塗布タンク内(案内搬送路)へ熱現像
感光材料又は受像材料を搬送しながら直接浸漬させて水
を塗布する構成としている。
【0005】またさらに、このような従来の画像記録装
置では、熱現像感光材料又は受像材料に付与される水の
浸透量(浸潤量)を多くするために、水を昇温させるヒ
ータが設けられている。このヒータは塗布タンクの底部
やガイド板に固定されており、水を昇温しながら塗布タ
ンク内へ送給すると共に塗布タンクに水が充填された後
にはこれを全体的に加熱する構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱現像感光材料や受像材料へ水塗布処理を行なう塗布タ
ンクは、充填された水が劣化した場合等に洗浄したり内
部の点検作業のために、あるいは熱現像感光材料や受像
材料の搬送においてジャムが発生した場合等には、装置
本体から取り外す必要がある。
【0007】しかしながらこの場合、従来の画像記録装
置では、前述の如く塗布タンクやガイド板に固定された
ヒータには、電源供給や温度制御用のケーブルが接続さ
れており、したがって、塗布タンクを取り外す際には、
これらのケーブルのコネクタ等を外した後に塗布タンク
を取り外す必要があり、塗布タンクの取り外しのための
作業性が悪い欠点があった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、画像記録材料
に画像形成用溶媒を確実に塗布できるのみならず、この
塗布部分の取り外しを容易に行なうことができ作業性が
向上する画像記録装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像記録装置は、異なる二種の画像記録材料を用い、一方
の画像記録材料に像露光した後に画像形成用溶媒を塗布
し、他方の画像記録材料を前記一方の画像記録材料と密
着して重ね合わせ熱現像転写処理をして他方の画像記録
材料に画像を得る画像記録装置において、皿状に形成さ
れ装置本体に着脱自在に配置されると共に、内部に画像
形成用溶媒が充填され、この充填された画像形成用溶媒
内に前記一方の画像記録材料を浸漬させて塗布する溶媒
充填皿部材と、前記溶媒充填皿部材に対向し溶媒充填皿
部材に接離移動可能に装置本体に支持され、前記溶媒充
填皿部材に接近した状態において前記溶媒充填皿部材へ
連通する給水路が内部に形成されかつ前記給水路を流れ
る画像形成用溶媒を昇温させる昇温手段を有し、前記溶
媒充填皿部材に接近した状態では前記溶媒充填皿部材へ
画像形成用溶媒を昇温して給水すると共に前記溶媒充填
皿部材との対向間隙が画像記録材料の通路とされて前記
一方の画像記録材料を案内するガイド部材と、を備えた
ことを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明の画像記録装置は、請
求項1記載の画像記録装置において、前記ガイド部材が
前記溶媒充填皿部材から離間した状態において開放する
排水弁を前記溶媒充填皿部材に接続し、前記ガイド部材
が前記溶媒充填皿部材から離間した状態では前記溶媒充
填皿部材に充填された画像形成用溶媒を排出することを
特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明の画像記録装置は、請
求項2記載の画像記録装置において、前記画像記録材料
の搬送におけるジャム等の異常発生時に、前記排水弁を
開放状態とすることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の画像記録装置では、通常はガイ
ド部材は溶媒充填皿部材に接近した状態とされて、溶媒
充填皿部材とガイド部材との対向間隙によって画像記録
材料の通路が構成される。
【0013】画像形成用溶媒を塗布する際には、ガイド
部材の給水路を流れる画像形成用溶媒が昇温手段によっ
て昇温され、この状態で直接供給されて溶媒充填皿に充
填される。さらに、溶媒充填皿部材とガイド部材との間
へ画像記録材料が搬送されて移動し、溶媒充填皿部材に
充填された画像形成用溶媒内に画像記録材料が直接浸漬
されて塗布される。
【0014】ここで、溶媒充填皿部材を洗浄したり内部
の点検作業の際には、この溶媒充填皿部材をガイド部材
とは分離して装置本体から取り外すことができる。すな
わち、単にガイド部材を移動させて溶媒充填皿部材から
離間した状態とすることにより、溶媒充填皿部材はガイ
ド部材とは分離独立して開放状態となり、装置本体から
容易に取り外すことができる。
【0015】この場合、画像形成用溶媒を昇温させる昇
温手段はガイド部材に設けられているため(換言すれ
ば、ガイド部材と共に装置本体側に設けられているた
め)、溶媒充填皿部材の取り外しには何ら影響しない。
したがって、従来の如く電源供給や温度制御用のケーブ
ル等が取り外しの際の妨げになることがなく、溶媒充填
皿部材の取り外しのための作業性が大幅に向上する。
【0016】請求項2記載の画像記録装置では、溶媒充
填皿部材を装置本体から取り外す際には(すなわち、ガ
イド部材を移動させて溶媒充填皿部材から離間した状態
とすると)、溶媒充填皿部材に接続された排水弁が開放
されて溶媒充填皿部材内の画像形成用溶媒が排出され
る。
【0017】したがって、溶媒充填皿部材を装置本体か
ら取り外す際に画像形成用溶媒が溢れ落ちることがな
く、溶媒充填皿部材の取り外しの作業性がより一層向上
する。
【0018】請求項3記載の画像記録装置では、画像記
録材料の搬送の際にジャムが発生したり、何らかの原因
により装置扉が不要に開放する等の異常が発生すると、
溶媒充填皿部材に接続された排水弁が開放されて溶媒充
填皿部材内の画像形成用溶媒が排出される。
【0019】したがって、溶媒充填皿部材を装置本体か
ら取り外して点検等を行なう際に画像形成用溶媒が溢れ
落ちることがなく、溶媒充填皿部材の取り外しの作業性
が向上して点検作業も容易に行なうことができる。
【0020】
【実施例】図1には本発明に係る画像記録装置10の概
略全体構成図が示されており、図2には画像記録装置1
0の外観斜視図が示されている。
【0021】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉13、側面扉15等
が取り付けられている。各扉を開放することにより機台
12内を露出状態とすることができる。なお、各扉には
図示を省略した所謂インターロック機構による安全装置
が施されており、扉が開放されると同時に所定部位の電
源が切れるようになっている。
【0022】画像記録装置10の機台12内には感材マ
ガジン14が配置されており、感光材料16がロール状
に巻取られて収納されている。この感光材料16の幅方
向寸法は、例えば224mmとなっている。また感光材料
16は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、
色素供与性物質、還元剤を有するものであり、その感光
(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られている。
【0023】感材マガジン14は、感光材料16の幅方
向寸法に対応した長さに形成された図示を省略した胴部
とこの胴部の両端部に固定された一対の側枠部から構成
されており、機台12に設けられた収容部内に収容され
ている。
【0024】また、この収容部の感材マガジン14の引
出部分には図示を省略した内扉が配置されており、感材
マガジン14が収容部内に収納された状態では、機台1
2の前面扉13が開放した場合であっても収容部内に外
光が入り込むことが無く、収納された感光材料16が不
用意に感光しないようになっている。
【0025】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
にはニップローラ18が配置されており、感材マガジン
14から感光材料16を引き出して搬送することができ
る。なお、ニップローラ18による感光材料16の引出
し搬送速度は、例えば50mm/secとなっている。
【0026】ニップローラ18の側方には、カッタ20
が配置されており、ニップローラ18によって感材マガ
ジン14から所定長さ引き出された感光材料16を切断
することができる。カッタ20は、例えば固定刃と移動
刃から成るタイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせ感
光材料16を切断することができる。なお、カッタ20
の作動後にはニップローラ18が逆転し、このニップロ
ーラ18に感光材料16の先端部が僅かにニツプされる
程度まで巻き戻されるようになっている。
【0027】カッタ20の上側方には、搬送ローラ1
9、搬送ローラ21、及びガイド板27が配置されてお
り、所定長さに切断された感光材料16を露光部22へ
搬送することができる。これらの搬送ローラ19、搬送
ローラ21は、搬送速度を例えば50mm/secまたは11
mm/secとに切り換えて感光材料16を搬送することがで
きる。
【0028】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。なお、搬送ローラ23、搬送ローラ24に
よる感光材料16の搬送速度(露光部の通過速度)は、
例えば11mm/secとなっている。
【0029】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。露光装置38には、3種のLD、レンズユ
ニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されて
いる(何れも、図示省略)。
【0030】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。
【0031】ここで、図3には水塗布部62の斜視図が
示されており、図4及び図5には水塗布部62の断面図
が示されている。
【0032】水塗布部62では溶媒充填皿部材としての
塗布タンク64が配置されている。塗布タンク64は皿
状に形成されており、内部には画像形成用溶媒としての
水が充填される。また、塗布タンク64はその底壁が機
台12のレール65にスライド移動可能に支持されてお
り、前面扉13を開放した状態で機台12の前面側へス
ライドさせることにより着脱自在とされている。
【0033】塗布タンク64の底面、すなわち感光材料
16通過面には、複数列のリブ76が感光材料16の搬
送方向に対し傾斜して形成されており、感光材料16が
後述するガイド板70と塗布タンク64との間を通過す
る際の摩擦抵抗を減少すると共に、感光材料16の一定
位置に傷が付くことを防止できるようになっている。
【0034】また、塗布タンク64の感光材料16搬送
方向下流側の端部には、一対のスクイズローラ68が配
置されている。スクイズローラ68は、例えば、外径2
0mmでゴム硬度が40±5のシリコンゴムローラとされ
ており、長手方向両端部においてそれぞれ所定の加圧力
(例えば、1kg)が加えられている。このスクイズロー
ラ68は、塗布タンク64に固定されたカバー69によ
って支持されると共に被覆されている。これにより、ス
クイズローラ68からの水の蒸発を防止すると共にスク
イズローラ68は塗布タンク64と一体的にユニットと
して構成されている。
【0035】さらに、塗布タンク64には、スクイズロ
ーラ68の収容部に連通する排水口90が形成されると
共に、端部にはオーバーフロー槽92及びこれに連通す
るオーバーフロー口94が形成されている。
【0036】一方、塗布タンク64の感光材料16搬送
方向上流側の端部には、供給ローラ66が配置されてい
る。供給ローラ66は、例えば、外径20mmでゴム硬度
が60±5のシリコンゴムローラとされており、長手方
向両端部においてそれぞれ所定の加圧力(例えば、1k
g)が加えられている。この供給ローラ66は、機台1
2に支持されており、したがって、塗布タンク64がレ
ール65に沿ってスライド移動して取り外される場合に
は、塗布タンク64とは分離される構成である。また、
供給ローラ66は、前述のスイッチバック部40から搬
送された感光材料16の所謂スキューを矯正するための
レジストレーションローラを兼ねている。
【0037】塗布タンク64の上方には、塗布タンク6
4に対向してガイド部材としてのガイド板70が取り付
けられている。ガイド板70はアルミ等の金属材料によ
って形成されており、前記供給ローラ66と同軸的に軸
71によって回転可能に支持されており、これにより塗
布タンク64に接離移動できる。
【0038】このガイド板70が塗布タンク64に接近
した状態では、ガイド板70と塗布タンク64との対向
間隙によって感光材料16の通過部が構成される。した
がって、この状態で塗布タンク64内に水が充填される
と、供給ローラ66によってスキューが矯正された感光
材料16がガイド板70と塗布タンク64との間へ送り
込まれて水が塗布され、さらに、スクイズローラ68に
より挟持搬送されることによって余分な水が除去される
構成である。なおこの場合、ガイド板70と塗布タンク
64との間における感光材料16の水塗布長さ(感光材
料16が水の中を通過する長さ)は例えば100mmとな
っており、またその浸水時間は例えば2.5秒となって
いる。さらに、水塗布処理後(すなわち、スクイズロー
ラ68通過後)の感光材料16には、11±1gr/m
2 の水が塗布されるようになっている。
【0039】一方、ガイド板70が塗布タンク64から
離間した状態では、ガイド板70は塗布タンク64とは
分離独立され、これにより塗布タンク64のレール65
に沿ったスライド移動が可能となる構成である。
【0040】このガイド板70の中心部には、複数の貫
通孔72が互いに並行に形成されて水の供給路とされて
いる。またガイド板70の上部には、昇温手段としての
セラミックヒータ102が取り付けられており、貫通孔
72を通過する水を昇温(例えば、40±2℃)させて
塗布タンク64内へ充填することができる。
【0041】塗布タンク64の下方の機台12には補助
オーバーフロー槽103が配置されると共に、この補助
オーバーフロー槽103にはオーバーフロー口95が形
成されている。
【0042】前述の如く構成された水塗布部62には複
数のパイプが連結されて水を供給できるようになってい
る。ここで、図6には水塗布部62の給水系統図が示さ
れている。
【0043】水塗布部62のガイド板70の貫通孔72
には供給パイプ78が連結されている。この供給パイプ
78の中間部にはポンプ80およびフィルタ82が配置
されており、さらに供給パイプ78の他端は補充タンク
86内に位置している。補充タンク86には、画像形成
用溶媒としての水が充填されている。このため、ポンプ
80を駆動することによって補充タンク86内の水をガ
イド板70(貫通孔72)を介して塗布タンク64へ充
填(補充)することができる。
【0044】一方、塗布タンク64の排水口90には排
出パイプ96の一端が連結されている。排出パイプ96
の他端は補充タンク86に連結されており、さらに、排
出パイプ96の中間部には電磁弁98が配置されてい
る。この電磁弁98は、ガイド板70が塗布タンク64
に接近し感光材料16の通過部が構成された状態(通常
の状態)では閉鎖状態となっているが、ガイド板70が
軸71周りに回動されて塗布タンク64から離間した場
合には開放状態となる。したがって、ガイド板70が回
動されて塗布タンク64をスライド移動させて取り外す
際には、排出パイプ96を介して塗布タンク64内の水
を補充タンク86へ排出することができる。
【0045】なお、この電磁弁98の開閉を、感光材料
16の搬送の際のジャム発生検出、あるいは装置の電源
のON/OFF(例えば、機台12の前面扉13や側面
扉15等が不要に開放されてインターロック機構が作動
して電源が切れた場合)等の異常発生時に連動させ、こ
れらの場合には電磁弁98が開放して塗布タンク64内
の水が補充タンク86へ排出される構成としてもよい。
【0046】また、塗布タンク64のオーバーフロー口
94には、排出パイプ100の一端が連結されている。
排水パイプ100の他端は、補充タンク86に取り付け
られた逆止弁88に連結されている。この逆止弁88
は、通常の状態では開放されて排水パイプ100を補充
タンク86に連通しており、機台12の前面扉13が開
放された場合には閉鎖状態となって排水パイプ100と
補充タンク86とを遮断する構成である。
【0047】さらに、オーバーフロー口95には排水パ
イプ101の一端が連結されており、排水パイプ101
の他端は前記排水パイプ100と同様に逆止弁88に連
結されている。
【0048】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された(スクイズローラ6
8通過後の)感光材料16が送り込まれるようになって
いる。
【0049】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の幅方向寸法は感光材料16よりも小さく(例え
ば、210mm)形成されている。また、受像材料108
の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布さ
れており、この画像形成面が装置の上方へ向いて巻き取
られている。
【0050】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
【0051】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。
【0052】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
タイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によ
って上下に移動させて固定刃と噛み合わせることによ
り、受材マガジン106から引き出された受像材料10
8を感光材料16よりも短い長さに切断するようになっ
ている。
【0053】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。また、搬送ローラ114は、受
像材料搬送部180から搬送された受像材料108の所
謂スキューを矯正するためのレジストレーションローラ
を兼ねている。このため、受像材料108は搬送ローラ
114によってスキューを矯正されて熱現像転写部10
4へ送りこまれる。
【0054】熱現像転写部104は加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118とによって構成されており、さら
に、水塗布部62側の加熱ドラム116外周には貼り合
わせローラ120が配置されている。
【0055】貼り合わせローラ120は、軸線方向中央
部の外径が例えば22mmのローラで、外周面にはシリコ
ンゴム(例えば、肉厚2.35mm)が被覆されており、
さらにそのゴム硬度はほぼ40度とされている。また、
貼り合わせローラ120は、長手方向両端部においてそ
れぞれ所定の加圧力(例えば、9kg)が加えられて加
熱ドラム116外周に圧接されている。この貼り合わせ
ローラ120は、図示を省略した駆動系を介してドラム
モータ200に連結されており、ドラムモータ200の
駆動力が伝達されて回転されるようになっている。なお
ここで、貼り合わせローラ120による感光材料16と
受像材料108の搬送速度に対し、スクイズローラ68
や搬送ローラ114による感光材料16または受像材料
108の搬送速度が若干(例えば、2%程度)遅くなる
ように設定されており、これによって、感光材料16お
よび受像材料108には、貼り合わせローラ120へ送
り込まれる際にバツクテンシヨンが作用するようになっ
ている。
【0056】加熱ドラム116は、薄肉のアルミパイプ
によって製作されており、本実施例においては、肉厚3
mm、外径166mm、軸線方向有効幅300mmに形成され
ている。加熱ドラム116の外周面及び内周面には、何
れも黒色アルマイト処理が施されている。
【0057】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ(本実施例
においては20mm)先行した状態で貼り合わせローラ1
20と加熱ドラム116との間に送り込まれて重ね合わ
せられるようになっている。この場合、受像材料108
は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法が
いずれも小さい寸法となっているため、感光材料16の
周辺部は四辺とも受像材料108の周辺部から突出した
状態で重ね合わせられる構成である。
【0058】またさらに、加熱ドラム116の側壁には
カム130及びフィラー131が固着されている。この
カム130は、後述する剥離爪154及び剥離爪176
に係合可能となっており、加熱ドラム116の回転に伴
って剥離爪154及び剥離爪176を回動させるように
なっている。一方、フィラー131は、加熱ドラム11
6と感光材料16及び受像材料108の位置合わせの検
出用に使用されている。
【0059】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロ
ゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400
Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の
表面を昇温(例えば、約82℃)できるようになってい
る。この場合、昇温開始時には二つのハロゲンランプ1
32A、132Bが共に用いられ、その後の通常運転時
には一方のハロゲンランプ132Aのみが用いられるよ
うになっている。
【0060】加熱ドラム116の外周に圧接する無端圧
接ベルト118は、織布材をゴムで被覆した構成となっ
ており、本実施例においては幅方向寸法が224mmに形
成されている。織布材は、芳香族ポリアミド繊維(例え
ば、ケブラーあるいはノーメツクス:いずれもdu P
ont社の登録商標)等の耐熱性の繊維によって縫製さ
れている。また、被覆用のゴムはカーボンを含有したシ
リコンゴムとされており、導電性を有している。
【0061】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、135、136、138、140に
巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛け
ローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116の
外周に圧接されている。
【0062】巻き掛けローラ134、135、136、
138はそれぞれステンレス製とされている。また、巻
き掛けローラ136はその軸線方向両端部が外側へ拡が
るテーパ状に形成されており、その長手方向両端部にお
いてそれぞれ2.0kg(実用範囲は、1.0〜3.0k
g)の加圧力を加熱ドラム116から離間する方向へ加
えている。これによって、無端圧接ベルト118を所定
の張力に保持すると共に片寄りを防止している。
【0063】一方、巻き掛けローラ140はゴムローラ
とされており、さらに図示を省略した駆動系を介してド
ラムモータ200に連結されており、ドラムモータ20
0の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転さ
れるようになっている。巻き掛けローラ140が回転さ
れると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無
端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無
端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間
の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて加熱ド
ラム116が従動的に回転される構成である。この場
合、加熱ドラム116の回転周速度は、40mm/secとな
っている。
【0064】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、スクイズローラ68、及び、後述する屈曲案
内ローラ142、剥離ローラ174、感材排出ローラ1
58、160、剥離ローラ174、受材排出ローラ17
2、173、175、を共に駆動している。
【0065】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が加熱ドラム116と
無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、
加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜1
5秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時にお
いて加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が
得られる構成である。
【0066】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142は、シリコン
ゴム製のゴムローラとされており、ドラムモータ200
の駆動力を伝達されて回転する。また、屈曲案内ローラ
142は加熱ドラム116の外周に所定の圧力(例え
ば、800g)で圧接されており、このため、加熱ドラ
ム116と無端圧接ベルト118とによって搬送された
感光材料16または受像材料108をさらに挟持搬送で
きる。
【0067】屈曲案内ローラ142の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が回動可
能に軸支されており、さらに、ピンチローラ157が配
置されている。
【0068】剥離爪154は加熱ドラム116の外周に
対応しており、前述のカム130の作動によって加熱ド
ラム116に接離可能となっている。剥離爪154が加
熱ドラム116に当接した状態では、無端圧接ベルト1
18と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材
料16と受像材料108のうち、所定長さ先行した状態
で重ね合わされた感光材料16の先端部のみに係合し、
この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させるこ
とができる。一方、ピンチローラ157は、剥離爪15
4に連動して作動され、剥離爪154が加熱ドラム11
6から離間した状態では前記屈曲案内ローラ142に所
定の圧力(例えば、600g)で圧接される。したがっ
て、剥離爪154によって剥離された感光材料16は、
ピンチローラ157によって押圧されながら屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ、下方へ移動される構成であ
る。
【0069】屈曲案内ローラ142及び剥離爪154の
下方には感材排出ローラ158、160および複数のガ
イドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料1
6を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積で
きる。この感材排出ローラ158、160は、前述の如
く熱現像転写部104駆動用のドラムモータ200の駆
動力を伝達されて回転するようになっている。なお、感
材排出ローラ158、160の回転速度は、加熱ドラム
116の回転周速度よりも1〜3%遅くなるように設定
されており、感光材料16に張力を与えることを防止し
ている。
【0070】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0071】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174は、シリコンゴム製
のゴムローラで表面荒さは25S以上とされており、前
述の如くドラムモータ200の駆動力を伝達されて回転
するようになっている。また、剥離ローラ174は加熱
ドラム116の外周に所定の圧力(例えば、800g)
で圧接されている。このため、剥離ローラ174は、加
熱ドラム116と共に移動する受像材料108を、剥離
爪176と共に作用して加熱ドラム116の外周から剥
して屈曲案内することができる。
【0072】剥離ローラ174および剥離爪176の下
方には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出
ローラ172、173、175が配置されており、剥離
ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラム1
16から剥離された受像材料108を案内搬送すること
ができる。各受材排出ローラ172、173、175
は、それぞれ100gから300gの挟持力(ニップ
力)が与えられている(長手方向両端部においてそれぞ
れ50g〜150gの圧力)。
【0073】剥離ローラ174の近傍には、乾燥手段と
してのドラムファン168が配置されている。このた
め、加熱ドラム116に沿って移動する受像材料108
は、加熱ドラム116の熱によって乾燥されるのみなら
ず、このドラムファン168によっても乾燥を促進され
る。なお、このドラムファン168は雰囲気条件に対応
して必要な場合に作動する。これは加熱ドラム116の
温度分布を均一に維持するためである。さらに、受材ガ
イド170には、乾燥手段としてのセラミックヒータ2
10が配置されており、搬送される受像材料108の乾
燥を更に促進している。なお、セラミックヒータ210
の温度は、70℃に設定されている。
【0074】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪176によって加熱ドラム116の外周
から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド1
70及び受材排出ローラ172、173、175によっ
て搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0075】以上のような構成による熱現像転写部10
4は、全体として一つのユニツトとして構成されてお
り、機台12に対し水塗布部62配設位置と反対方向
(感材マガジン14や受材マガジン106と反対側)へ
回動可能となっている。このため、機台12の側面扉1
5Aを開放した後に熱現像転写部104を開放移動させ
ることによって、感光材料16や受像材料108が搬送
の途中において詰まり(所謂ジヤム)を生じた場合に
も、容易にこれを補修できるようになっている。
【0076】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、感材マガジン14内に収容された感光材料
16はニップローラ18によって引き出され、カッタ2
0によって切断された後に搬送ローラ19、搬送ローラ
21によって搬送される。
【0077】その後は、搬送ローラ19、搬送ローラ2
1によって搬送される感光材料16は、さらに搬送ロー
ラ23、24、26によって搬送されて露光部22へ搬
送され、露光部22を所定速度(例えば、11mm/sec)
で通過する。この感光材料16の搬送(露光部22の通
過)と同時に露光装置38が作動し、露光部22に位置
する感光材料16へ走査露光される。露光が開始された
後は、露光後の感光材料16が一旦スイッチバック部4
0へ送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によっ
て水塗布部62へ送り込まれる。
【0078】水塗布部62では、ガイド板70は塗布タ
ンク64に接近した状態とされており、このガイド板7
0と塗布タンク64との対向間隙によって感光材料16
の通路が構成されている。したがって、搬送された感光
材料16が、供給ローラ66の駆動によってガイド板7
0と塗布タンク64との間へ送り込まれ、さらに、スク
イズローラ68によって挟持搬送される。
【0079】ここで、塗布タンク64内にはポンプ80
の駆動によって補充タンク86内の水が充填(補充)さ
れており、したがって、供給ローラ66によってガイド
板70と塗布タンク64との間へ送り込まれた感光材料
16に水が塗布され、さらに、スクイズローラ68によ
って余分な水が除去されながら水塗布部62を通過す
る。
【0080】この場合、ガイド板70にはセラミックヒ
ータ102が取り付けられているため、ガイド板70の
貫通孔72を流れる水は所定温度(例えば、40±2
℃)に昇温されながらこの状態で塗布タンク64へ直接
供給されて塗布タンク64に充填される。さらに充填さ
れた水はガイド板70を介しても加熱され所定温度に維
持される。このため、塗布タンク64を通過する感光材
料16の乳剤面への水の浸透量(浸潤量)が多くなり確
実に飽和量に達する。
【0081】またさらに、スクイズローラ68はカバー
69によって被覆されているため、スクイズローラ68
からの水の蒸発が防止される。このため、塗布タンク6
4内の水の減少が低減されると共に、水塗布部62の上
方に位置する露光部22等の他の部位へ水蒸気が流入す
ることが防止される。
【0082】水塗布部62において画像形成用溶媒とし
ての水が塗布された感光材料16は、スクイズローラ6
8によって熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0083】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。カッタ112の作動後は、切断後の受像材料108
が受像材料搬送部180のガイド板182によって案内
されながら搬送ローラ190、186、114によって
搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状態とな
る。
【0084】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。これにより、貼り合わせローラ120
によって重ね合わされた感光材料16と受像材料108
とは、重ね合わせた状態のままで加熱ドラム116と無
端圧接ベルト118との間で挟持されて加熱ドラム11
6のほぼ2/3周(巻き掛けローラ134と巻き掛けロ
ーラ140の間)に渡って搬送される。さらに、重ね合
わされた感光材料16と受像材料108は、加熱ドラム
116によって加熱される。感光材料16はこの挟持搬
送時及び停止時において加熱されると、可動性の色素を
放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固定層
に転写されて画像が得られる。
【0085】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動される。屈曲案内ロ
ーラ142に巻き掛けられ感光材料16は、さらにガイ
ドローラ162に案内されながら感材排出ローラ15
8、160によって搬送され、この際に乾燥ファン16
5によって乾燥されて廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。
【0086】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られる。受像材料108の先
端部が剥離ローラ174(加熱ドラム116との間)に
よって挟持されると、再びカム130によって剥離爪1
76が移動され、受像材料108の先端部に剥離爪17
6が係合して受像材料108が加熱ドラム116の外周
から剥離される。
【0087】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送され、この際にドラムファン
168及びセラミックヒータ210によって乾燥されな
がらトレイ177へ排出される。
【0088】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0089】ここで、画像記録装置10の水塗布部62
では、塗布タンク64を洗浄したり内部の点検作業の際
には、この塗布タンク64をガイド板70とは分離して
装置本体(機台12)から取り外すことができる。すな
わち、単にガイド板70を軸71周りに移動させて塗布
タンク64から離間した状態とすることにより、塗布タ
ンク64はガイド板70とは分離独立して開放状態とな
り、機台12から容易に取り外すことができる。
【0090】この場合、塗布タンク64に充填される水
を昇温させるセラミックヒータ102はガイド板70に
設けられているため(換言すれば、ガイド板70と共に
機台12側に設けられているため)、塗布タンク64の
取り外しには何ら影響しない。したがって、従来の如く
セラミックヒータ102への電源供給や温度制御用のケ
ーブル等が塗布タンク64の取り外しの際の妨げになる
ことがなく、塗布タンク64の取り外しのための作業性
が大幅に向上する。また、画像記録装置10では、塗布
タンク64を機台12から取り外す際には(すなわち、
ガイド板70を移動させて塗布タンク64から離間した
状態とすると)、塗布タンク64の排水口90に連結さ
れた排出パイプ96の電磁弁98が開放状態となる。し
たがって、この塗布タンク64の取り外しの際には、排
出パイプ96を介して塗布タンク64内の水が補充タン
ク86へ排出される。したがって、塗布タンク64を機
台12から取り外す際に水が溢れ落ちることがなく、塗
布タンク64の取り外しの作業性がより一層向上する。
【0091】さらに、画像記録装置10では、感光材料
16の搬送の際にジャムの発生が検出された場合や、機
台12の前面扉13や側面扉15等が不要に開放されて
インターロック機構が作動して装置の電源がOFFされ
た場合等の異常発生時には、前述と同様に電磁弁98が
開放されて、塗布タンク64内の水が補充タンク86へ
排出される。したがって、これらの場合にも、塗布タン
ク64から水が溢れ落ちることがなく、点検作業も容易
に行なうことができる。
【0092】このように、本実施例に係る画像記録装置
10は、感光材料16に水を確実に塗布できるのみなら
ず、この水塗布を行なう水塗布部62においては、塗布
タンク64の取り外しを容易に行なうことができ、洗浄
や点検の作業性が大幅に向上する。
【0093】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用いた構成と
したが、これに限らず、他のシート状の画像記録材料で
あっても適用可能である。
【0094】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、以下の効果を有している。
【0095】請求項1に係る発明の画像記録装置は、画
像記録材料に画像形成用溶媒を確実に塗布できるのみな
らず、この塗布部分の取り外しを容易に行なうことがで
き作業性が向上する。
【0096】請求項2に係る発明の画像記録装置は、画
像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する部分を装置本体
から取り外す際に画像形成用溶媒が溢れ落ちることがな
く、取り外しの作業性がより一層向上する。
【0097】請求項3に係る発明の画像記録装置は、画
像記録材料の搬送の際にジャム等の異常が発生した場合
の点検等を行なう際に画像形成用溶媒が溢れ落ちること
がなく、作業性が向上して点検作業も容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】画像記録装置の外観図である。
【図3】水塗布部の塗布タンク、ガイド板及び周辺部品
を示す分解斜視図である。
【図4】水塗布部のガイド板が塗布タンクに接近した通
常状態を示す断面図である。
【図5】水塗布部のガイド板が回動し塗布タンクから離
間した状態を示す図4に対応する断面図である。
【図6】水塗布部の給水系統図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 機台(装置本体) 16 感光材料(画像記録材料) 38 露光装置 62 水塗布部 64 塗布タンク(溶媒充填皿部材) 70 ガイド板(ガイド部材) 72 貫通孔(給水路) 98 電磁弁(排水弁) 102 セラミックヒータ(昇温手段) 104 熱現像転写部 108 受像材料(画像記録材料)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる二種の画像記録材料を用い、一方
    の画像記録材料に像露光した後に画像形成用溶媒を塗布
    し、他方の画像記録材料を前記一方の画像記録材料と密
    着して重ね合わせ熱現像転写処理をして他方の画像記録
    材料に画像を得る画像記録装置において、 皿状に形成され装置本体に着脱自在に配置されると共
    に、内部に画像形成用溶媒が充填され、この充填された
    画像形成用溶媒内に前記一方の画像記録材料を浸漬させ
    て塗布する溶媒充填皿部材と、 前記溶媒充填皿部材に対向し溶媒充填皿部材に接離移動
    可能に装置本体に支持され、前記溶媒充填皿部材に接近
    した状態において前記溶媒充填皿部材へ連通する給水路
    が内部に形成されかつ前記給水路を流れる画像形成用溶
    媒を昇温させる昇温手段を有し、前記溶媒充填皿部材に
    接近した状態では前記溶媒充填皿部材へ画像形成用溶媒
    を昇温して給水すると共に前記溶媒充填皿部材との対向
    間隙が画像記録材料の通路とされて前記一方の画像記録
    材料を案内するガイド部材と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材が前記溶媒充填皿部材か
    ら離間した状態において開放する排水弁を前記溶媒充填
    皿部材に接続し、前記ガイド部材が前記溶媒充填皿部材
    から離間した状態では前記溶媒充填皿部材に充填された
    画像形成用溶媒を排出することを特徴とする請求項1記
    載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像記録材料の搬送におけるジャム
    等の異常発生時に、前記排水弁を開放状態とすることを
    特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
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