JPH09211337A - 載物台 - Google Patents
載物台Info
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- JPH09211337A JPH09211337A JP1887596A JP1887596A JPH09211337A JP H09211337 A JPH09211337 A JP H09211337A JP 1887596 A JP1887596 A JP 1887596A JP 1887596 A JP1887596 A JP 1887596A JP H09211337 A JPH09211337 A JP H09211337A
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- JP
- Japan
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- movable
- base
- guide
- guides
- pair
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- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無用な応力が加わらない状態で1枚のテーブ
ルを位置規制してX,Y移動させることを可能とした、
小型で高精度、かつ安価な載物台を提供する。 【解決手段】 基台11の上面に、ベアリングユニット
13により水平全方向に移動可能にテーブル12が保持
される。テーブル12の直交2側面にそれぞれの両端部
で支持されて基台11に平行にかつ各側面に平行に配置
された互いに直交する1組の円柱ガイド15a,15b
が設けられ、円柱ガイド15a,15bには摺動可能に
可動ブッシュ16a,16bが取り付けられる。送り装
置のマイクロメータヘッド19a,19bは基台11に
取り付けられて、それらのスピンドル20a,20bの
先端がアンギュラーベアリング18a,18bを介して
可動ブッシュ16a,16bに回転自在に係合される。
ルを位置規制してX,Y移動させることを可能とした、
小型で高精度、かつ安価な載物台を提供する。 【解決手段】 基台11の上面に、ベアリングユニット
13により水平全方向に移動可能にテーブル12が保持
される。テーブル12の直交2側面にそれぞれの両端部
で支持されて基台11に平行にかつ各側面に平行に配置
された互いに直交する1組の円柱ガイド15a,15b
が設けられ、円柱ガイド15a,15bには摺動可能に
可動ブッシュ16a,16bが取り付けられる。送り装
置のマイクロメータヘッド19a,19bは基台11に
取り付けられて、それらのスピンドル20a,20bの
先端がアンギュラーベアリング18a,18bを介して
可動ブッシュ16a,16bに回転自在に係合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は同一面上の2軸移
動が可能な載物台に係り、特に基台上に水平方向に移動
可能なテーブルを備え、顕微鏡や投影機のような光学測
定機および輪郭形状測定機のような測定機に利用される
に好適なX−Yテーブルに関する。
動が可能な載物台に係り、特に基台上に水平方向に移動
可能なテーブルを備え、顕微鏡や投影機のような光学測
定機および輪郭形状測定機のような測定機に利用される
に好適なX−Yテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ICパターンや部品の形状寸
法を測定するために、被測定物を顕微鏡の載物台の移動
テーブル上に載置し、鏡筒を覗いたり、テレビ画面を監
視しつつ被測定物の一方の位置をレチクル線に合わせ、
次にXまたはY方向にテーブルを移動させて、測定する
他方の位置をレチクル線に合わせた後、移動テーブルの
移動量を基台に取付けられたマイクロメータ等の測定器
で読み取るという方法が用いられている。このような測
定に用いられるX−Yテーブルは、従来、図10に示す
ように、基台31上にXテーブル32とYテーブル33
を重ねて構成されていた。Xテーブル32は、基台31
に設けられたリニヤベアリング34にガイドされてX方
向に移動可能とされ、Yテーブル33は、Xテーブル3
2上に設けられたリニアベアリング34にガイドされて
Y方向に移動可能とされている。そして、基台31に支
持されたマイクロメータヘッド等のスピンドル36,3
7により、Xテーブル32、Yテーブル33が前進後退
駆動される。
法を測定するために、被測定物を顕微鏡の載物台の移動
テーブル上に載置し、鏡筒を覗いたり、テレビ画面を監
視しつつ被測定物の一方の位置をレチクル線に合わせ、
次にXまたはY方向にテーブルを移動させて、測定する
他方の位置をレチクル線に合わせた後、移動テーブルの
移動量を基台に取付けられたマイクロメータ等の測定器
で読み取るという方法が用いられている。このような測
定に用いられるX−Yテーブルは、従来、図10に示す
ように、基台31上にXテーブル32とYテーブル33
を重ねて構成されていた。Xテーブル32は、基台31
に設けられたリニヤベアリング34にガイドされてX方
向に移動可能とされ、Yテーブル33は、Xテーブル3
2上に設けられたリニアベアリング34にガイドされて
Y方向に移動可能とされている。そして、基台31に支
持されたマイクロメータヘッド等のスピンドル36,3
7により、Xテーブル32、Yテーブル33が前進後退
駆動される。
【0003】しかし、図10のX−Yテーブルは、基
台、Y方向テーブル、X方向テーブルの3層からなるの
で載物台の高さが高くなり、装置全体も大きくなる。ま
た構成部品の点数も多くなりコストが高くなるという欠
点があった。
台、Y方向テーブル、X方向テーブルの3層からなるの
で載物台の高さが高くなり、装置全体も大きくなる。ま
た構成部品の点数も多くなりコストが高くなるという欠
点があった。
【0004】このような問題を解決するために、1枚の
移動テーブルを用いた載物台が既に本出願人により提案
されている(特開昭58−106514号および特開昭
58−109238号)。その構成を図11に示す。移
動テーブル42は、基台41上に、複数のボールをリテ
ーナにより保持したベアリングユニット43等によって
X,Y方向に移動可能に保持されている。テーブル42
の直交2側面には、各側面を平行移動させるために、基
台41に保持されてマイクロメータヘッド46a,46
bにより平行駆動される位置規制部材44a,44bが
設けられている。位置規制部材44a,44bはそれぞ
れ両端部に設けられた回転ローラ45a,45bにより
テーブル42の各側面に当接する。テーブル42は、そ
の直交2側面が回転ローラ45a,45bに常に追従し
て当接するように、一端が基台41のコーナー部に固定
されたばね47により付勢されている。
移動テーブルを用いた載物台が既に本出願人により提案
されている(特開昭58−106514号および特開昭
58−109238号)。その構成を図11に示す。移
動テーブル42は、基台41上に、複数のボールをリテ
ーナにより保持したベアリングユニット43等によって
X,Y方向に移動可能に保持されている。テーブル42
の直交2側面には、各側面を平行移動させるために、基
台41に保持されてマイクロメータヘッド46a,46
bにより平行駆動される位置規制部材44a,44bが
設けられている。位置規制部材44a,44bはそれぞ
れ両端部に設けられた回転ローラ45a,45bにより
テーブル42の各側面に当接する。テーブル42は、そ
の直交2側面が回転ローラ45a,45bに常に追従し
て当接するように、一端が基台41のコーナー部に固定
されたばね47により付勢されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11の構成
では、ばね47が基台41のコーナーと移動テーブル4
2の間に掛け渡させて、移動テーブル42の直交2側面
に対して傾斜して、また移動テーブル42の上面に対し
ても傾斜して配設されるため、移動テーブル42に回転
モーメントが作用するようになっている。このため、テ
ーブル42の基準面である2側面が正しく直角に加工さ
れていても微小なミクロンオーダーの誤差を避けること
ができなかった。また、テーブル42の2側面の直交す
る角度はある程度の精度で加工できるが、その角度を維
持したまま高精度な平面度をだすには極めて高度な技術
が必要であった。
では、ばね47が基台41のコーナーと移動テーブル4
2の間に掛け渡させて、移動テーブル42の直交2側面
に対して傾斜して、また移動テーブル42の上面に対し
ても傾斜して配設されるため、移動テーブル42に回転
モーメントが作用するようになっている。このため、テ
ーブル42の基準面である2側面が正しく直角に加工さ
れていても微小なミクロンオーダーの誤差を避けること
ができなかった。また、テーブル42の2側面の直交す
る角度はある程度の精度で加工できるが、その角度を維
持したまま高精度な平面度をだすには極めて高度な技術
が必要であった。
【0006】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、無用な応力が加わらない状態で1枚のテーブル
を位置規制してX,Y移動させることを可能とした、小
型で高精度、かつ安価な載物台を提供することを目的と
している。
もので、無用な応力が加わらない状態で1枚のテーブル
を位置規制してX,Y移動させることを可能とした、小
型で高精度、かつ安価な載物台を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る載物台
は、基台と、この基台の上面に水平方向に移動可能に保
持された、少なくとも1組の互いに直交する側面を有す
るテーブルと、このテーブルの前記各側面に沿って前記
基台と平行に配設された互いに直交する1組のガイド
と、この1組のガイドのそれぞれに直進摺動可能に取り
付けられた1組の可動係合部材と、前記基台上の前記テ
ーブルの各側面に対向する位置にそれぞれ取り付けられ
て、前記1組の可動係合部材に先端が係合されて前記1
組のガイドのそれぞれに直交しかつ前記基台に平行に進
退動可能に配置された駆動軸を有する1組の駆動手段と
を備えたことを特徴としている。この発明において好ま
しくは、前記可動係合部材は、前記ガイドに直交する孔
を有し、この孔にアンギュラーベアリングを介して前記
駆動軸の先端部が固定されるようにした可動ブッシュに
より構成される。また前記ガイドは、前記可動係合部材
を保持してこれを各側面に沿って直進摺動できるもので
あればよく、円柱ガイドの他、リニアガイド、アリ溝ガ
イド等の各種ガイド部材を用いることができる。
は、基台と、この基台の上面に水平方向に移動可能に保
持された、少なくとも1組の互いに直交する側面を有す
るテーブルと、このテーブルの前記各側面に沿って前記
基台と平行に配設された互いに直交する1組のガイド
と、この1組のガイドのそれぞれに直進摺動可能に取り
付けられた1組の可動係合部材と、前記基台上の前記テ
ーブルの各側面に対向する位置にそれぞれ取り付けられ
て、前記1組の可動係合部材に先端が係合されて前記1
組のガイドのそれぞれに直交しかつ前記基台に平行に進
退動可能に配置された駆動軸を有する1組の駆動手段と
を備えたことを特徴としている。この発明において好ま
しくは、前記可動係合部材は、前記ガイドに直交する孔
を有し、この孔にアンギュラーベアリングを介して前記
駆動軸の先端部が固定されるようにした可動ブッシュに
より構成される。また前記ガイドは、前記可動係合部材
を保持してこれを各側面に沿って直進摺動できるもので
あればよく、円柱ガイドの他、リニアガイド、アリ溝ガ
イド等の各種ガイド部材を用いることができる。
【0008】この発明による載物台は、テーブルの直交
2側面に設けられたガイドとこれに摺動可能に取り付け
られた可動係合部材とからなる案内機構により、1枚の
テーブルを、従来のようにバネで付勢することなく位置
規制して、X,Y両方向に移動させることができる。バ
ネによる斜め方向への付勢がないから、テーブルやガイ
ドに取り付けられる可動係合部材に対して無用な応力が
かかることはなく、従って高精度の位置規制が可能であ
る。また、テーブルが1枚であるため、全体の高さを抑
えて小型化ができ、部品点数も少なく、安価なX−Yテ
ーブルが得られる。
2側面に設けられたガイドとこれに摺動可能に取り付け
られた可動係合部材とからなる案内機構により、1枚の
テーブルを、従来のようにバネで付勢することなく位置
規制して、X,Y両方向に移動させることができる。バ
ネによる斜め方向への付勢がないから、テーブルやガイ
ドに取り付けられる可動係合部材に対して無用な応力が
かかることはなく、従って高精度の位置規制が可能であ
る。また、テーブルが1枚であるため、全体の高さを抑
えて小型化ができ、部品点数も少なく、安価なX−Yテ
ーブルが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1はこの発明の一実施例による
X−Yテーブルの平面図であり、図2は図1のA−A′
位置での側面図である。基台11は、鋼材、石材、また
はセラミックス等で形成され、上面を平滑に加工された
もので、その上面にテーブル12が水平全方向に移動可
能に保持されている。基台11とテーブル12の間は、
複数の鋼球をリテーナで保持したリング状のベアリング
ユニット13により摺動可能となっている。テーブル1
2は、鋼材、石材、またはセラミックス等で形成され上
下両面を平行な平滑面に加工されたものである。
の実施例を説明する。図1はこの発明の一実施例による
X−Yテーブルの平面図であり、図2は図1のA−A′
位置での側面図である。基台11は、鋼材、石材、また
はセラミックス等で形成され、上面を平滑に加工された
もので、その上面にテーブル12が水平全方向に移動可
能に保持されている。基台11とテーブル12の間は、
複数の鋼球をリテーナで保持したリング状のベアリング
ユニット13により摺動可能となっている。テーブル1
2は、鋼材、石材、またはセラミックス等で形成され上
下両面を平行な平滑面に加工されたものである。
【0010】テーブル12は、少なくとも1組の直交す
る側面A,Bを有する。これらの側面A,Bにはそれぞ
れ、両端部の保持部14a,14bで保持されて各側面
A,Bに平行に、かつ基台11およびテーブル12の上
面に平行に配設された、互いに直交する1組の円柱ガイ
ド15a,15bが取り付けられている。具体的に保持
部14a,14bは、テーブル部材の一部を突出させて
貫通孔を形成したもので、この貫通孔に金属製の丸棒で
ある円柱ガイド15a,15bの両端を挿入し、接着材
により固定する。この場合、予め貫通孔の孔径は円柱ガ
イド15a,15bの径よりわずかに大きくしておき、
接着のときに円柱ガイド15a,15bが正確に直交す
るように治具で固定した状態で接着材を硬化させる。こ
れにより円柱ガイド15a,15bは互いに直交し、か
つ基台11およびテーブル12の面に高い精度で平行に
配置される。
る側面A,Bを有する。これらの側面A,Bにはそれぞ
れ、両端部の保持部14a,14bで保持されて各側面
A,Bに平行に、かつ基台11およびテーブル12の上
面に平行に配設された、互いに直交する1組の円柱ガイ
ド15a,15bが取り付けられている。具体的に保持
部14a,14bは、テーブル部材の一部を突出させて
貫通孔を形成したもので、この貫通孔に金属製の丸棒で
ある円柱ガイド15a,15bの両端を挿入し、接着材
により固定する。この場合、予め貫通孔の孔径は円柱ガ
イド15a,15bの径よりわずかに大きくしておき、
接着のときに円柱ガイド15a,15bが正確に直交す
るように治具で固定した状態で接着材を硬化させる。こ
れにより円柱ガイド15a,15bは互いに直交し、か
つ基台11およびテーブル12の面に高い精度で平行に
配置される。
【0011】円柱ガイド15a,15bには、予め可動
ブッシュ16a,16bが摺動可能に取り付けられてい
る。一方の可動ブッシュ16aの部分の拡大した断面図
と側面図を示すと、図3(a)(b)のようになってい
る。即ち可動ブッシュ16a,16bに設けられた貫通
孔にスライド軸受(リニアブッシュ)17a,17bが
内挿されており、可動ブッシュ16a,16bはこのス
ライド軸受17a,17bにより円柱ガイド15a,1
5bに取り付けられている。円柱ガイド15a,15b
は円筒度が高精度でかつ、スライド軸受17a,17b
に静合状態に嵌合され、これにより可動ブッシュ16
a,16bはガタのない状態で円柱ガイド15a,15
bに取り付けられる。
ブッシュ16a,16bが摺動可能に取り付けられてい
る。一方の可動ブッシュ16aの部分の拡大した断面図
と側面図を示すと、図3(a)(b)のようになってい
る。即ち可動ブッシュ16a,16bに設けられた貫通
孔にスライド軸受(リニアブッシュ)17a,17bが
内挿されており、可動ブッシュ16a,16bはこのス
ライド軸受17a,17bにより円柱ガイド15a,1
5bに取り付けられている。円柱ガイド15a,15b
は円筒度が高精度でかつ、スライド軸受17a,17b
に静合状態に嵌合され、これにより可動ブッシュ16
a,16bはガタのない状態で円柱ガイド15a,15
bに取り付けられる。
【0012】テーブル12の送り駆動装置であるマイク
ロメータヘッド19a,19bは、基台11に直立して
ネジ止めされた固定金具21a,21bによって、それ
ぞれ基台11に平行でかつ、円柱ガイド15a,15b
に直交するように、基台11に支持固定されている。そ
して、送り装置の駆動軸であるマイクロメータヘッド1
9a,19bのスピンドル20a,20bの先端部には
2個1組となったアンギュラーベアリング(深溝玉軸
受)18a,18bが固定され、これが可動ブッシュ1
6a,16bのスライド軸受17a,17bが内挿され
た貫通孔と直交するように設けられた孔にガタ付きのな
い状態で挿入されている。アンギュラーベアリング18
a,18bは、スピンドル20a,20bのねじり運動
(即ち回転と直動)を可動ブッシュ16a,16bの直
線運動に変換するものである。
ロメータヘッド19a,19bは、基台11に直立して
ネジ止めされた固定金具21a,21bによって、それ
ぞれ基台11に平行でかつ、円柱ガイド15a,15b
に直交するように、基台11に支持固定されている。そ
して、送り装置の駆動軸であるマイクロメータヘッド1
9a,19bのスピンドル20a,20bの先端部には
2個1組となったアンギュラーベアリング(深溝玉軸
受)18a,18bが固定され、これが可動ブッシュ1
6a,16bのスライド軸受17a,17bが内挿され
た貫通孔と直交するように設けられた孔にガタ付きのな
い状態で挿入されている。アンギュラーベアリング18
a,18bは、スピンドル20a,20bのねじり運動
(即ち回転と直動)を可動ブッシュ16a,16bの直
線運動に変換するものである。
【0013】このように、可動ブッシュ16a,16b
は、マイクロメータヘッド19a,19bのスピンドル
20a,20bの先端を円柱ガイド15a,15bに対
して回転自在に係合させる係合部材であり、かつ円柱ガ
イド15a,15bとともに、マイクロメータヘッド1
9a,19bにより駆動されるテーブル12のX,Y方
向移動の案内機構を構成している。マイクロメータヘッ
ド19a,19bのシンブルを回転すると、スピンドル
20a,20bの回転および直動運動がアンギュラーベ
アリング18a,18bにより可動ブッシュ16a,1
6bの直線運動に変換されて、円柱ガイド15a,15
bが可動ブッシュ16a,16b内をスライド軸受17
a,17bによってスライドしながら、X,Y方向のテ
ーブル12の進退動が制御される。
は、マイクロメータヘッド19a,19bのスピンドル
20a,20bの先端を円柱ガイド15a,15bに対
して回転自在に係合させる係合部材であり、かつ円柱ガ
イド15a,15bとともに、マイクロメータヘッド1
9a,19bにより駆動されるテーブル12のX,Y方
向移動の案内機構を構成している。マイクロメータヘッ
ド19a,19bのシンブルを回転すると、スピンドル
20a,20bの回転および直動運動がアンギュラーベ
アリング18a,18bにより可動ブッシュ16a,1
6bの直線運動に変換されて、円柱ガイド15a,15
bが可動ブッシュ16a,16b内をスライド軸受17
a,17bによってスライドしながら、X,Y方向のテ
ーブル12の進退動が制御される。
【0014】このような構成として、テーブル12の上
に被測定物を載せ、2個のマイクロメータヘッド19
a,19bのシンブルを回転させ、スピンドル20a,
20bを前進、後退させることにより、テーブル12を
任意の方向に自由に移動させることができる。マイクロ
メータヘッド19aは円柱ガイド15bと平行に、また
マイクロメータヘッド19bは円柱ガイド15aと平行
に取り付けられているので、移動量はマイクロメータヘ
ッド19a,19bに付けられた目盛りによって正確に
読み取ることができ、またシンブルを回転して目盛に合
わせることによって正確に目的の位置にテーブル12を
移動することができる。
に被測定物を載せ、2個のマイクロメータヘッド19
a,19bのシンブルを回転させ、スピンドル20a,
20bを前進、後退させることにより、テーブル12を
任意の方向に自由に移動させることができる。マイクロ
メータヘッド19aは円柱ガイド15bと平行に、また
マイクロメータヘッド19bは円柱ガイド15aと平行
に取り付けられているので、移動量はマイクロメータヘ
ッド19a,19bに付けられた目盛りによって正確に
読み取ることができ、またシンブルを回転して目盛に合
わせることによって正確に目的の位置にテーブル12を
移動することができる。
【0015】この実施例によれば、図10の従来例のよ
うに2枚のテーブルを重ね合わせる構造と異なり、1個
のテーブルがX,Y両方向に移動するので、全体の高さ
を低くして小型、軽量にできる。また、テーブルの側面
に一体に設けられた円柱ガイドと、これに摺動可能に取
り付けられた可動ブッシュにマイクロメータヘッドのス
ピンドルを係合して、テーブルの位置規制を行っている
から、図11の従来例の様にテーブルと別に設けられた
位置規制部材に対してテーブルを押し付けるためのバネ
を必要としない。従って、テーブルが回転モーメントを
受けて揺動するような無用の応力が加わることがなく、
更にテーブルからスピンドルにかかる押圧力が変化する
こともなく、極めて高精度の位置規制が可能となる。ま
たこの実施例では、円柱ガイドを接着剤によってX,Y
方向に直角になるように固定するので真直度も容易にだ
すことができる。更にテーブルからスピンドル先端とテ
ーブルの接触を維持するために必要な部品の点数も少な
く、部品の加工精度も要求されることなく、組立時の僅
かな調整で高い精度をだすことができるので安価なX−
Yテーブルを得ることができる。
うに2枚のテーブルを重ね合わせる構造と異なり、1個
のテーブルがX,Y両方向に移動するので、全体の高さ
を低くして小型、軽量にできる。また、テーブルの側面
に一体に設けられた円柱ガイドと、これに摺動可能に取
り付けられた可動ブッシュにマイクロメータヘッドのス
ピンドルを係合して、テーブルの位置規制を行っている
から、図11の従来例の様にテーブルと別に設けられた
位置規制部材に対してテーブルを押し付けるためのバネ
を必要としない。従って、テーブルが回転モーメントを
受けて揺動するような無用の応力が加わることがなく、
更にテーブルからスピンドルにかかる押圧力が変化する
こともなく、極めて高精度の位置規制が可能となる。ま
たこの実施例では、円柱ガイドを接着剤によってX,Y
方向に直角になるように固定するので真直度も容易にだ
すことができる。更にテーブルからスピンドル先端とテ
ーブルの接触を維持するために必要な部品の点数も少な
く、部品の加工精度も要求されることなく、組立時の僅
かな調整で高い精度をだすことができるので安価なX−
Yテーブルを得ることができる。
【0016】図4〜図6は、この発明の他の実施例の構
造を上記実施例の図1〜図3に対応させて示したもので
ある。先の実施例と対応する部分には先の実施例と同一
符号を付して詳細な説明は省く。この実施例では、円柱
ガイド15a,15bに代わって、テーブル12の直交
2側面A,Bのそれぞれにリニアガイド22a,22b
が設けられている。可動ブッシュ16a,16bは先端
部がベアリング23を介してリニアガイド22a,22
bに挟持された状態で直進摺動可能とされている。この
実施例によっても先の実施例と同様の効果が得られる。
造を上記実施例の図1〜図3に対応させて示したもので
ある。先の実施例と対応する部分には先の実施例と同一
符号を付して詳細な説明は省く。この実施例では、円柱
ガイド15a,15bに代わって、テーブル12の直交
2側面A,Bのそれぞれにリニアガイド22a,22b
が設けられている。可動ブッシュ16a,16bは先端
部がベアリング23を介してリニアガイド22a,22
bに挟持された状態で直進摺動可能とされている。この
実施例によっても先の実施例と同様の効果が得られる。
【0017】図7〜図9は更に別の実施例の構造を、上
記実施例の図1〜図3に対応させて示したものである。
やはり先の実施例と対応する部分には先の実施例と同一
符号を付して詳細な説明は省く。この実施例では、円柱
ガイド15a,15bに代わって、テーブル12の直交
2側面A,Bのそれぞれにアリ溝ガイド24a,24b
が設けられている。可動ブッシュ16a,16bは先端
部がアリ溝ガイド24a,24bにはめ込まれて、直進
摺動可能とされている。この実施例によっても先の実施
例と同様の効果が得られる。
記実施例の図1〜図3に対応させて示したものである。
やはり先の実施例と対応する部分には先の実施例と同一
符号を付して詳細な説明は省く。この実施例では、円柱
ガイド15a,15bに代わって、テーブル12の直交
2側面A,Bのそれぞれにアリ溝ガイド24a,24b
が設けられている。可動ブッシュ16a,16bは先端
部がアリ溝ガイド24a,24bにはめ込まれて、直進
摺動可能とされている。この実施例によっても先の実施
例と同様の効果が得られる。
【0018】実施例では、テーブルの移動と位置寸法の
読み取りをマイクロメータで行うものとしたが、ノギス
やリニヤエンコーダ、ダイヤルゲージのようなリニヤに
移動をする測定器でもよい。また適当なねじ機構を用い
たテーブル移動装置を取付け、位置の読み取りは基台と
テーブルにXYエンコーダを取付け相対的な移動量を光
学的電気的に読み取るようにしてもよい。さらにXエン
コーダ、Yエンコーダを可動ブッシュとテーブルに設け
てもよい。またさらに、自動位置決め装置等でロータリ
ーエンコーダとモータにより送りねじで適当なスピンド
ルを進退させる装置であってもよい。そのような場合で
あってもテーブル移動部材の先端に可動ブッシュがつ
き、ガイドを摺動する構成があればよい。
読み取りをマイクロメータで行うものとしたが、ノギス
やリニヤエンコーダ、ダイヤルゲージのようなリニヤに
移動をする測定器でもよい。また適当なねじ機構を用い
たテーブル移動装置を取付け、位置の読み取りは基台と
テーブルにXYエンコーダを取付け相対的な移動量を光
学的電気的に読み取るようにしてもよい。さらにXエン
コーダ、Yエンコーダを可動ブッシュとテーブルに設け
てもよい。またさらに、自動位置決め装置等でロータリ
ーエンコーダとモータにより送りねじで適当なスピンド
ルを進退させる装置であってもよい。そのような場合で
あってもテーブル移動部材の先端に可動ブッシュがつ
き、ガイドを摺動する構成があればよい。
【0019】基台とテーブルの間のベアリングはテーブ
ルからはずれないように基台またはテーブルにはずれ止
めの突起を設けたり、移動範囲に凹部を設けてもよい。
またベアリングを削除し、一方を平坦に他方に平坦な接
触部を有する突起を設けて摺動させてもよい。その場合
はさらに部品の点数が減り安価になるとともに、テーブ
ル移動の平面精度が向上する。さらに基台とテーブルの
間にエアーベアリングを用いることも可能である。
ルからはずれないように基台またはテーブルにはずれ止
めの突起を設けたり、移動範囲に凹部を設けてもよい。
またベアリングを削除し、一方を平坦に他方に平坦な接
触部を有する突起を設けて摺動させてもよい。その場合
はさらに部品の点数が減り安価になるとともに、テーブ
ル移動の平面精度が向上する。さらに基台とテーブルの
間にエアーベアリングを用いることも可能である。
【0020】マイクロメータの二つの固定金具は、一方
を固定した後、他方が円柱ガイドに対して円滑に摺動す
るように調整して固定すれば、精密に直交した状態にな
る。実施例では固定金具はねじで固定したが、接着でも
よい。また実施例では、送り装置としてマイクロメータ
ヘッドを用いたが、その他、ボールネジ、台形ネジ、三
角ネジ等を用いることができ、更に駆動軸がねじり運動
をするものに限らず、エアシリンダのような直動方式で
あってもよい。マイクロメータ等の送り装置の取付方法
も実施例に限定されるものでなく送り装置の種類によっ
て適当な方法が選択される。
を固定した後、他方が円柱ガイドに対して円滑に摺動す
るように調整して固定すれば、精密に直交した状態にな
る。実施例では固定金具はねじで固定したが、接着でも
よい。また実施例では、送り装置としてマイクロメータ
ヘッドを用いたが、その他、ボールネジ、台形ネジ、三
角ネジ等を用いることができ、更に駆動軸がねじり運動
をするものに限らず、エアシリンダのような直動方式で
あってもよい。マイクロメータ等の送り装置の取付方法
も実施例に限定されるものでなく送り装置の種類によっ
て適当な方法が選択される。
【0021】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、部
品点数が少なく、小型で、加工精度が要求されず、組立
によって高精度をだすことができ、精密なテーブル送り
を実現できる安価な載物台を提供できるという効果を有
する。
品点数が少なく、小型で、加工精度が要求されず、組立
によって高精度をだすことができ、精密なテーブル送り
を実現できる安価な載物台を提供できるという効果を有
する。
【図1】 この発明の一実施例によるX−Yテーブルを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】 図1のA−A′位置での断面図である。
【図3】 図1の可動ブッシュ部の構造を拡大して示す
図である。
図である。
【図4】 他の実施例によるX−Yテーブルを示す平面
図である。
図である。
【図5】 図4のA−A′位置での断面図である。
【図6】 図4の可動ブッシュ部の構造を拡大して示す
図である。
図である。
【図7】 他の実施例によるX−Yテーブルを示す平面
図である。
図である。
【図8】 図7のA−A′位置での断面図である。
【図9】 図7の可動ブッシュ部の構造を拡大して示す
図である。
図である。
【図10】 従来のX−Yテーブルを示す。
【図11】 従来のX−Yテーブルの他の例を示す。
11…基台、12…テーブル、A,B…直交2側面、1
3…ベアリングユニット、14a,14b…保持部、1
5a,15b…円柱ガイド、16a,16b…可動ブッ
シュ(係合部材)、17a,17b…スライド軸受、1
8a,18b…アンギュラーベアリング、19a,19
b…マイクロメータヘッド、20a,20b…スピンド
ル、21a,21b…固定金具、22a,22b…リニ
アガイド、24a,24b…アリ溝ガイド。
3…ベアリングユニット、14a,14b…保持部、1
5a,15b…円柱ガイド、16a,16b…可動ブッ
シュ(係合部材)、17a,17b…スライド軸受、1
8a,18b…アンギュラーベアリング、19a,19
b…マイクロメータヘッド、20a,20b…スピンド
ル、21a,21b…固定金具、22a,22b…リニ
アガイド、24a,24b…アリ溝ガイド。
Claims (5)
- 【請求項1】 基台と、 この基台の上面に水平方向に移動可能に保持された、少
なくとも1組の互いに直交する側面を有するテーブル
と、 このテーブルの前記各側面に沿って前記基台と平行に配
設された互いに直交する1組のガイドと、 この1組のガイドのそれぞれに直進摺動可能に取り付け
られた1組の可動係合部材と、 前記基台上の前記テーブルの各側面に対向する位置にそ
れぞれ取り付けられて、前記1組の可動係合部材に先端
が係合されて前記1組のガイドのそれぞれに直交しかつ
前記基台に平行に進退動可能に配置された駆動軸を有す
る1組の駆動手段とを備えたことを特徴とする載物台。 - 【請求項2】 前記可動係合部材は、前記ガイドに直交
する孔を有し、この孔にアンギュラーベアリングを介し
て前記駆動軸の先端部が固定されるようにした可動ブッ
シュであることを特徴とする請求項1記載の載物台。 - 【請求項3】 前記ガイドは円柱ガイドであることを特
徴とする請求項1記載の載物台。 - 【請求項4】 前記ガイドはリニアガイドであることを
特徴とする請求項1記載の載物台。 - 【請求項5】 前記ガイドはアリ溝ガイドであることを
特徴とする請求項1記載の載物台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1887596A JPH09211337A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 載物台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1887596A JPH09211337A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 載物台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09211337A true JPH09211337A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11983733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1887596A Pending JPH09211337A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 載物台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09211337A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102043240A (zh) * | 2009-10-10 | 2011-05-04 | 张前 | 带有快速转接装置的显微镜精密测量载物台 |
CN103837975A (zh) * | 2013-12-05 | 2014-06-04 | 济南大学 | 一种可调角度的显微硬度测试载物台 |
US8964290B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-02-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Microscope |
CN105258618A (zh) * | 2015-11-14 | 2016-01-20 | 芜湖天金机械有限公司 | 一种轴承架角平分度检测仪 |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP1887596A patent/JPH09211337A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102043240A (zh) * | 2009-10-10 | 2011-05-04 | 张前 | 带有快速转接装置的显微镜精密测量载物台 |
US8964290B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-02-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Microscope |
CN103837975A (zh) * | 2013-12-05 | 2014-06-04 | 济南大学 | 一种可调角度的显微硬度测试载物台 |
CN105258618A (zh) * | 2015-11-14 | 2016-01-20 | 芜湖天金机械有限公司 | 一种轴承架角平分度检测仪 |
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