JPH11194187A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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JPH11194187A
JPH11194187A JP33153397A JP33153397A JPH11194187A JP H11194187 A JPH11194187 A JP H11194187A JP 33153397 A JP33153397 A JP 33153397A JP 33153397 A JP33153397 A JP 33153397A JP H11194187 A JPH11194187 A JP H11194187A
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slide body
main shaft
roller
advance
rail
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JP33153397A
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English (en)
Inventor
Toru Miyake
透 三宅
Manabu Okada
学 岡田
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱に強く、スライド体の移動経路の真直度
を向上させることができ、さらに負荷トルクも小さく、
安定した動作が得られるものとする。 【解決手段】 基台1に静圧直動軸受2を介してスライ
ド体3を進退自在に設置する。スライド体3を進退駆動
する摩擦進退駆動装置4を、回転駆動される主軸5と、
その回りに傾き角度をもって接する複数のローラ9とで
構成する。ローラ9には、予圧部材15を介して主軸5
に対する予圧を与える。スライド体3および静圧直動軸
受2のレール2aはセラミックス製とする。また、基台
1にレール状に設けられた磁性体42とスライド体3と
の間に磁気吸引力を作用させる磁石41をスライド体3
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクマス
タリング装置、半導体検査装置等の精密装置におけるス
ライド体の位置決めに使用される位置決め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、光
ディスクマスタリング装置や半導体検査装置等の高度に
精密性が要求される機器において、静圧直動軸受を介し
てスライド体を進退自在に設置したエアスライド装置が
用いられている。スライド体の駆動には、ボイスコイル
型のリニアモータが一般に用いられ、位置検出器として
干渉レーザ測長器やリニアスケールを使用し、閉ループ
制御方式が採用されている。また、半導体検査装置等の
ように位置決め後にワークを観察するために静止状態を
保つことが必要な装置では、スライド体の駆動にボール
ねじを用いたものが採用されている。
【0003】しかし、ボイスコイル型リニアモータ付き
のエアスライド装置では、完全非接触であるため、外乱
の影響を受け易い。そのため、分解能を上げるのに限度
があった。また、ボールねじをスライド体の駆動に用い
たものでは、ねじ溝形状やボール径の誤差などで、微動
しながら軸方向に動くような速度むらが生じる。さら
に、従来の静圧直動軸受は、軸受の剛性を十分に得るこ
とが難しく、剛性不足が位置決め精度に影響していた。
【0004】この発明は、上記の課題を解消するもので
あり、速度むらが生じることなく、安定した送りが行
え、また外乱に強く、分解能の向上が図れる位置決め装
置を提供することを目的とする。この発明の他の目的
は、スライド体の移動経路の真直度を向上させることが
でき、また負荷トルクも小さく、安定した動作が得られ
る位置決め装置を提供することである。この発明のさら
に他の目的は、ローラ間の角度誤差を少なくでき、より
一層安定した動作が得られるようにすることである。こ
の発明のさらに他の目的は、ローラと主軸との接触面の
潤滑性を確保し、動作の円滑性をより一層向上させるこ
とである。この発明のさらに他の目的は、剛性の向上に
よる一層の位置決め精度の向上を図ることである。この
発明のさらに他の目的は、スライド体の静圧支持の安定
が図れるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の位置決め装置は、基台に対してスライド体を進退自在
に設置し、このスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動
装置を設け、前記スライド体と基台の間を静圧支持した
ものである。前記摩擦進退駆動装置は、前記基台に設置
されて回転駆動される主軸と、前記主軸の回りに複数設
けられ各々前記主軸に対して傾き角度を持って接するロ
ーラとを備え、このローラに主軸に対する予圧を与える
予圧手段を有する。この構成によると、スライド体は、
基台に静圧支持された状態で、摩擦進退駆動装置により
進退駆動され、位置決めされる。摩擦進退駆動装置は、
主軸を回転させると、各ローラが主軸に対して傾き角度
だけリード角を持って回転することになり、その接触部
の摩擦力により、スライド体を軸方向に移動させる。ロ
ーラは予圧手段で主軸に対する予圧が与えられているた
め、安定して主軸に接触する。前記摩擦進退駆動装置
は、主軸とローラとで構成され、構成部品が簡素な形状
であるため、容易に高精度に加工可能であり、ボールね
じと異なり、ねじ溝形状やボール径の誤差などで速度む
らが生じることがなく、安定した送りが行える。この構
成の位置決め装置は、このように静圧支持と摩擦進退駆
動装置とを組み合わせたため、静圧支持により高精度に
スライド体を案内でき、またスライド体は、進行方向に
対して、主軸とローラとの接触で機械的に支持されてい
るため、完全非接触のものに比べて外乱に強く、静圧支
持の弱点を補える。また、前記のように速度むらが生じ
ることなく、安定した送りが行える。これらのため、分
解能の向上が図れる。
【0006】上記構成の位置決め装置において、前記各
ローラは、ローラ軸の外周に転動体を介して回転自在に
設けられたものであって、前記ローラ軸を、スライド体
に設けられた固定支持体と予圧部材との間で軸方向に挟
み込み、これら固定支持体と予圧部材とは、ローラ軸端
部の軸方向位置を規制する軸保持手段を有し、かつ前記
予圧部材は軸方向と軸方向に垂直な方向の変位が可能な
ものとすることが好ましい。前記予圧手段は、前記予圧
部材と弾性体とで構成する。この構成の場合、予圧部材
は、軸方向と垂直な方向に自由度を持っているため、基
台の静圧支持の案内となる部分と主軸とのミスアライメ
ントを吸収できる。このため、真直度は基台の静圧支持
の案内となる部分の精度に依存することになり、スライ
ド体の移動経路の真直度が向上する。すなわち、ローラ
軸がスライド体に固定設置されていると、静圧支持の案
内手段と主軸とのミスアライメントが生じていた場合
に、これを吸収することができず、十分な真直度を得る
ことが難しいが、上記の構成よりこのようなミスアライ
メントの吸収が行える。また、この構成によると、前記
ローラは、転動体を介してローラ軸に回転自在に支持し
たものであるため、負荷トルクが小さい。また、ローラ
軸の両端を軸保持手段で位置規制するようにしたため、
安定した動作が得られる。この構成において、前記ロー
ラ軸は両端を球面状とし、前記軸保持手段は、各々前記
固定支持体および予圧部材に隣接して設けられて、複数
のローラのローラ軸を内周の隅部で規制する一対の枠状
の保持板としても良い。このようにローラ軸の両端を球
面状とすることにより、ミスアライメントの吸収が円滑
に行われる。また、上記のような保持板を使用すること
より、2枚の保持板を同時加工することによって、ロー
ラ間の角度誤差を小さくすることができる。また、これ
らの構成において、前記ローラの外周面に接する固形潤
滑剤を設けても良い。このように固形潤滑剤を用いるこ
とにより、摩擦部に一定の潤滑剤を長期に渡り、安定し
て供給でき、より一層安定した動作が得られる。
【0007】この発明の請求項5記載の位置決め装置
は、レールに対してスライド体を進退自在に設置し、こ
のスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動装置を設け、
前記レールをセラミックス製とし、前記スライド体を、
前記レールに静圧支持されたセラミックス製としたもの
である。この構成の場合、静圧支持と摩擦進退駆動装置
との組み合わせにより、速度むらのない安定した送り、
外乱に強い送りが行えるうえ、セラミックス製としたこ
とによって、レールおよびスライド体の剛性が高くで
き、剛性不足による位置決め精度の低下がなくせる。そ
のため、セラミックス製のレールおよびスライド体を用
いた静圧支持と、摩擦進退駆動装置との相乗効果によ
り、より一層精度の高い位置決めが可能になる。この発
明の請求項6記載の位置決め装置は、基台に対してスラ
イド体を進退自在に設置し、このスライド体を進退駆動
する摩擦進退駆動装置を設け、前記スライド体を基台に
静圧支持すると共に、前記スライド体と基台を互いに吸
引させる磁石を前記スライド体に設けたものである。こ
の構成の場合、スライド体と基台との間に磁気吸引力を
作用させながら、この吸引力に抗して静圧支持を行うよ
うにしたため、スライド体が浮上し過ぎることが防止さ
れ、スライド体の一層安定した静圧支持が行える。この
ように安定度の高い静圧支持と、摩擦進退駆動装置との
併用により、より一層の位置決め精度の向上が図れる。
このセラミックス製のレールおよびスライド体を用いた
構成と、前記磁石をスライド体に設ける構成とは併用す
ることができる。この併用により、その案内の剛性向上
の効果と過剰浮上の防止効果とが相まって、一層の位置
決め精度の向上が達成できる。前記請求項5および請求
項6記載の位置決め装置において、摩擦進退駆動装置
は、例えば、請求項1記載の位置決め装置における摩擦
進退駆動装置と同様に、前記基台に設置されて回転駆動
される主軸と、前記主軸の回りに複数設けられ各々前記
主軸に対して傾き角度を持って接するローラと、このロ
ーラに主軸に対する予圧を与える予圧手段とを備えるも
のとする。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図3と共に説明する。図1に示すように、基台1に静
圧直動軸受2を介して、テーブルとなるスライド体3が
進退自在に設置され、静圧直動軸受2の幅方向の中央
に、摩擦進退駆動装置4の主軸5が設置されている。ス
ライド体3は、図2(B)および図3に示すように、天
板部3aとその両側縁から立ち下がる側板部3bとで鞍
形に形成され、静圧直動軸受2のレール2aに跨がって
いる。レール2aは、基台1に設けられてスライド体3
を案内する案内部となるものである。この例では、レー
ル2aは、厚肉の上向き溝形に形成され、溝内に主軸5
が挿通されている。レール2aおよびスライド体3は、
いずれもセラミックス製としてある。このセラミックス
としては、炭化珪素(SiC)、酸化アルミニウム(A
2 3 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、窒化珪素
(Si3 4 )等を用いることができる。静圧直動軸受
2は、レール2aとスライド体3との間に微小な軸受隙
間d(図3(B))を形成し、スライド体3の天板部3
aおよび側板部3bに設けられた多数のノズル43から
軸受隙間dに圧縮空気を噴出することにより、軸受隙間
dの静圧でスライド体3を非接触で支持するものであ
る。各ノズル43は、スライド体3内に設けられた共通
の空気供給路44に連通しており、この空気供給路44
にはスライド体3の一箇所に設けられた供給口45を介
して、圧縮空気の供給源(図示せず)にフレキシブルチ
ューブ等で接続される。空気供給路44は、スライド体
3の天板部3a内に進退方向に沿って設けられた左右一
対の主経路44aと、この主経路44aから分岐した複
数の分岐経路44bと、分岐経路44bに連通して側板
部3bに形成された縦経路44cとで構成され、主経路
44aの各部および各縦経路44cに前記ノズル43が
設けられている。各経路44a〜44cは直線状のドリ
ル孔からなり、2本の主経路44aは一端で外部の配管
46により連通させてある。主経路44aの他端および
分岐経路44bの開口側端は、いずれも埋め栓47で閉
じてある。各ノズル43は、図3(C)に示すように、
オリフィス絞りに成形してある。この実施形態に用いた
静圧直動軸受2では、スライド体3の浮き上がりを規制
する手段として、スライド体3の両側の側板部3b,3
bの下端に磁石41を設け、この磁石41との間に吸引
力を生じさせる磁性体42を、レール2aの両側に沿っ
てレール状に設けてある。磁性体42は、断面L字状と
し、その横片部分を、レール2aの下面両側縁に設けた
切欠状部分に嵌合状態に配置してある。図1に示すよう
に、摩擦進退駆動装置4は、減速機6を介して回転駆動
源であるモータ7により主軸5を回転させ、主軸5の回
転を、スライド体3に設置されたローラ9を介してスラ
イド体3の進退動作に変換するものである。モータ7
は、スライド体3の移動量を検出する測長器10で検出
し、制御手段(図示せず)により閉ループ制御を行う。
モータ7には、この例ではACサーボモータを用いてい
る。
【0009】摩擦進退駆動装置4のローラ9は、主軸5
の周囲に複数個(この例では3個)設けられており、そ
の支持は、図2のように行われている。ローラ9は、ロ
ーラ軸11の外周に転動体12を介して設置されたもの
である。この例では、ローラ9は、前記転動体12を含
むアンギュラ玉軸受等の一対の転がり軸受13,13を
介してローラ軸11の外周に設けてある。ローラ軸11
は、ローラ9の両側へ突出するものであり、一対の転が
り軸受13は、その内輪が、ローラ軸11に設けられた
拡径部とローラ軸11の雄ねじ部に螺合するナット部材
との間で締め付けてローラ軸11に固定されている。ロ
ーラ軸11の両端は、球面状部11aに形成され、これ
ら球面状部11aは、板状の固定支持体14と、予圧手
段15Aの構成部品である板状の予圧部材15との間で
軸方向に挟み込まれている。固定支持体14は、スライ
ド体3に固定設置されたものであり、予圧部材15は、
スライド体3に固定設置された予圧部材支持体16に、
圧縮コイルばね等の予圧ばねからなる弾性体17を介し
て、主軸5の軸方向の変位、および軸方向に直交する方
向の変位が可能に支持されている。
【0010】これら固定支持体14と予圧部材15の対
向面には、ローラ軸11を支持する軸保持手段18とな
る一対の保持板18A,18Bが固定されている。これ
ら保持板18A,18Bは、正面形状が三角形の枠状に
形成され、その内周の各隅部で、ローラ軸11の端部の
球面状部11aが位置規制される。この場合に、図2
(B)に示すように、予圧部材15は、その一側部がば
ね部材等の弾性体40で予圧を掛けられており、これに
より予圧部材15と片方の保持板18Bとに回転方向の
力が与えられる。そのため、前記のように保持板18
A,18Bで位置規制されたローラ軸11は、主軸5に
対して若干の傾き角度が生じるように支持される。弾性
体40の一端はスライド体3に支持される。前記予圧部
材15、弾性体17,40により、前記予圧手段15A
が構成される。なお、ローラ9の外周面は、幅方向の中
央部が大径に、両側部が小径となる段付き円筒面状に形
成されている。このローラ9の外周面は、幅方向の中央
部が大径となるように、断面が円弧状となったものであ
っても良い。
【0011】図1に示すように、減速機6は、摩擦車2
1,22を複数段に設け、予圧機構33を設けたものと
してある。モータ7は、第1の揺動板24に設置され、
この揺動板24上に一対の軸受ユニット25A,25B
で支持された駆動側軸26に連結されている。揺動板2
4は、支軸27の回りに揺動自在なように、基台1に支
持されている。駆動側軸26に接する第1の摩擦車21
は、第2の揺動板28に一対の軸受ユニット29A,2
9Bで支持された第2の駆動側軸30に固定されてい
る。第2の揺動台28は、支軸31の回りに揺動自在な
ように、基台1に支持されている。第2の摩擦車22
は、主軸5の摩擦車取付軸部5aに固定されており、摩
擦車取付軸部5aは、基台1に設置された一対の軸受ユ
ニット32A,32Bに支持されている。各揺動板2
4,28の揺動方向は、主軸5に対する遠近方向であっ
て、第1,第2の駆動側軸26,30の軸心は、主軸5
の軸心と同一水平面内にあり、第1の揺動板24は予圧
手段33で第1の摩擦車21側に付勢されている。この
付勢により、第1の摩擦車21を介して、第2の駆動側
軸30も第2の摩擦車22側へ付勢されている。前記予
圧手段33は、基台1に設置したばね支持部材33a
と、弾性体である予圧ばね33bとからなる。なお、前
記軸受ユニット25A,32Aは、ケーシング内に減速
機構を収容した個別の減速機であっても良い。
【0012】基台1には、各摩擦車21,22に接触す
る固形潤滑剤35が取付けられ、またスライド体3には
各ローラ9に接するように固形潤滑剤36が取付けられ
ている。
【0013】上記構成の動作を説明する。モータ7の回
転は、減速機6の第1,第2の摩擦車21,22を介し
て減速して主軸5に伝えられる。主軸5が回転すると、
各ローラ9が主軸5に対して傾き角度だけリード角を持
って回転することになり、その接触部の摩擦力のため、
スライド体3が軸方向に移動する。この構成の装置によ
ると、次の各作用および利点が得られる。 スライド体3は、進行方向に対して、主軸5とローラ
9との接触で機械的に支持されているため、完全非接触
のものに比べて外乱に強い。 予圧部材15は、軸方向と垂直な方向に自由度を持っ
ているため、静圧直動軸受2と主軸5とのミスアライメ
ントを吸収できる。このため、真直度は案内となる静圧
直動軸受2の精度に依存することになり、スライド体3
の移動経路の真直度が向上する。 摩擦進退駆動装置の主軸5は静圧直動軸受2の幅方向
の中心に設置され、スライド体3の幅方向の中心を駆動
するため、ヨーイング等の精度悪化要因を少なくでき
る。 減速機6を使用しているため、モータ7の回転むらの
影響を小さくできる。 各摩擦車21,22およびローラ9に対して、これら
に各々接触する固形潤滑剤35,36を設けているた
め、摩擦部に一定の潤滑剤を供給でき、安定した回転が
得られる。 減速機6は、各駆動側軸26,30を揺動により変位
を可能とし、予圧手段33で予圧しているため、摩擦車
21,22の半径方向の誤差が吸収でき、摩擦車21,
22と駆動側軸26,30との確実な接触が得られて、
確実で安定した回転伝達が行える。 主軸5に接する各ローラ9は、ローラ軸11の両端を
球面状としているため、上記のミスアライメントの吸収
が円滑に行われる。また、上記のような枠状の保持板1
8A,18Bを使用するため、2枚の保持板18A,1
8Bを同時加工することによって加工精度を向上させ、
各ローラ9の相互間の角度誤差を小さくすることができ
る。 ローラ9は、転動体12を介してローラ軸11に回転
自在に支持したものであるため、負荷トルクが小さい。 レール2aおよびスライド体3をセラミックス製とし
たため、剛性を高くでき、より精度の高い位置決めが可
能となる。また、磁石41を設けたため、スライド体3
のより一層安定した静圧支持が行える。
【0014】なお、前記実施形態において、前記摩擦進
退駆動装置におけるローラは、転がり軸受を用いたもの
であっても良く、また例えば単体のローラの両端面に円
すい状のボール係合孔を設け、このボール係合孔に係合
するボールを介して回転自在に支持したものなどであっ
ても良い。
【0015】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の位置決め装置
は、スライド体を基台に静圧支持し、主軸に傾き角度を
持って接触するローラおよびその予圧手段を有する摩擦
進退駆動装置により前記スライド体を進退させるものと
したため、速度むらを生じることなく、安定した送りが
行え、また外乱に強く、分解能の向上を図ることができ
る。前記各ローラが、ローラ軸の外周に転動体を介して
回転自在に設けられたものであって、前記ローラ軸を、
スライド体に設けられた固定支持体と予圧部材との間で
軸方向に挟み込み、これら固定支持体と予圧部材とは、
ローラ軸端部の軸方向位置を規制する軸保持手段を有
し、かつ前記予圧部材は軸方向と軸方向に垂直な方向の
変位が可能なものとした場合は、基台と主軸とのミスア
ライメントを吸収して直進度が向上し、さらに負荷トル
クも小さく、安定した動作が得られる。前記ローラ軸の
両端を球面状とし、前記軸保持手段を、各々前記固定支
持体および予圧部材に隣接して設けられて、複数のロー
ラのローラ軸を内周の隅部で規制する一対の枠状の保持
板とした場合は、ローラ間の角度誤差を少なくでき、よ
り一層安定した動作が得られる。ローラの外周面に接す
る固形潤滑剤を設けた場合は、簡単な構成で摩擦部に一
定の潤滑剤の供給が行え、一層安定した動作が得られ
る。この発明の請求項5記載の位置決め装置は、レール
に対してスライド体を進退自在に設置し、このスライド
体を進退駆動する摩擦進退駆動装置を設け、前記レール
をセラミックス製とし、前記スライド体を、前記レール
に静圧支持されたセラミックス製としたため、剛性を高
くでき、より精度の高い位置決めが可能となる。この発
明の請求項6記載の位置決め装置は、基台に対してスラ
イド体を進退自在に設置し、このスライド体を進退駆動
する摩擦進退駆動装置を設け、前記スライド体を基台に
静圧支持すると共に、前記スライド体と基台を互いに吸
引させる磁石を前記スライド体に設けたものであるた
め、スライド体の静圧支持の安定が図れ、これによって
も、より一層精度の高い位置決めが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる位置決
め装置の平面図、(B)は同側面図、(C)は同位置決
め装置のモータ設置部の拡大側面図、(D)は同図
(A)のD−D線断面図である。
【図2】(A)は同位置決め装置の摩擦進退駆動装置を
示す破断側面図、(B)は同図(A)のB−B線断面図
である。
【図3】(A)は静圧直動軸受のスライド体の平面図、
(B)は同スライド体とレールとの関係を示す断面図、
(C)はそのスライド体のノズル部分の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基台 14…固定支持体 2…静圧直動軸受 15…予圧部材 2a…レール 15A…予圧手段 3…スライド体(テーブル) 17…弾性体 4…摩擦進退駆動装置 18…軸保持手段 5…主軸 18A,18B…保持
板 6…減速機 21,22…摩擦車 7…モータ(回転駆動源) 33…予圧手段 9…ローラ 40…弾性体 11…ローラ軸 41…磁石 12…転動体 42…磁性体 13…軸受

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に対してスライド体を進退自在に設
    置し、このスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動装置
    を設け、この摩擦進退駆動装置は、前記基台に設置され
    て回転駆動される主軸と、前記主軸の回りに複数設けら
    れ各々前記主軸に対して傾き角度を持って接するローラ
    とを備え、このローラに主軸に対する予圧を与える予圧
    手段を設けており、前記スライド体と基台の間を静圧支
    持したことを特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記予圧手段は予圧部材と弾性体とで構
    成され、前記各ローラは、ローラ軸の外周に転動体を介
    して回転自在に設けられたものであって、前記ローラ軸
    を、スライド体に設けられた固定支持体と予圧部材との
    間で軸方向に挟み込み、これら固定支持体と前記予圧部
    材とは、ローラ軸端部の軸方向位置を規制する軸保持手
    段を有し、かつ前記予圧部材は軸方向と軸方向に垂直な
    方向の変位が可能なものとした請求項1記載の位置決め
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ軸は両端を球面状とし、前記
    軸保持手段は、各々前記固定支持体および予圧部材に隣
    接して設けられて、複数のローラのローラ軸を内周の隅
    部で規制する一対の枠状の保持板とした請求項2記載の
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラの外周面に接する固形潤滑剤
    を設けた請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の位
    置決め装置。
  5. 【請求項5】 レールに対してスライド体を進退自在に
    設置し、このスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動装
    置を設け、前記レールをセラミックス製とし、前記スラ
    イド体を、前記レールに静圧支持されたセラミックス製
    とした位置決め装置。
  6. 【請求項6】 基台に対してスライド体を進退自在に設
    置し、このスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動装置
    を設け、前記スライド体を基台に静圧支持すると共に、
    前記スライド体と基台を互いに吸引させる磁石を前記ス
    ライド体に設けた位置決め装置。
  7. 【請求項7】 レールに対してスライド体を進退自在に
    設置し、このスライド体を進退駆動する摩擦進退駆動装
    置を設け、前記レールをセラミックス製とし、前記スラ
    イド体を、前記レールに静圧支持されたセラミックス製
    とし、前記スライド体と基台を互いに吸引させる磁石を
    前記スライド体に設けた位置決め装置。
  8. 【請求項8】 前記摩擦進退駆動装置は、前記基台に設
    置されて回転駆動される主軸と、前記主軸の回りに複数
    設けられ各々前記主軸に対して傾き角度を持って接する
    ローラと、このローラに主軸に対する予圧を与える予圧
    手段とを備える請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載の位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356375A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Ngk Insulators Ltd 窒化珪素製細長物の製造方法

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