JP5252777B2 - 垂直2次元面の走査機構および走査方法 - Google Patents

垂直2次元面の走査機構および走査方法 Download PDF

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Description

本発明は、垂直2次元面の走査機構および走査方法に係り、詳しくは垂直状態に配置される2つの被検面に沿って走査する垂直2次元面の走査機構および走査方法に関する。
例えば液晶表示装置のアクティブマトリクス基板に使用されるマザーガラス基板、あるいは石英ガラス基板から成るフォトマスクは、益々大型化し重量化している。ここで、上記フォトマスクは、アクティブマトリクス基板の薄膜トランジスタ等の回路形成に必須なフォトリソグラフィにおけるパターン転写で使用される。これ等のガラス基板は、現在では、幅2000mm(W)×高さ1500mm(H)の寸法を超え、その基板の板厚は〜20mm(D)程度になってきている。
上記大型重量化したガラス基板を製造し製品として出荷する場合には、ガラス基板表面の形状の規格範囲内のものを検査選別することが必須になる。また、上記基板の製造管理においても、基板表面の形状の計測が必要になる。そこで、必要な作業として、上記基板の表面あるいは裏面の2次元面に沿った例えば非接触レーザ変位計の走査による表面形状測定が行わる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−055641号公報
近年、上述したような液晶表示装置における高精細化あるいはそのドライバー用ICの混載に伴い、上記転写パターンの微細化あるいは高精度化が必須になってきている。そして、それに伴い上記ガラス基板の表面および裏面の両面の凹凸形状、平坦度、その板厚の面内分布等(以下、基板の両面性状と呼称する)の計測とその厳重な品質管理が強く要求されるようになってきた。このような基板の両面性状の測定および管理の要求は、ガラス基板の他にも半導体装置の製造に使用される半導体基板等においても同様になっている。
しかしながら、上記大型重量化した基板を固定状態にし、被検体である基板の2つの被検面に沿って高い真直度あるいは高い繰り返し精度の走査ができ、基板の両面性状を簡便にしかも高精度に計測することを可能にする垂直2次元面の走査機構は未だ開発されていない。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その構造が簡素であり、走査の繰り返し精度が高く、しかも高い真直度が可能になる垂直2次元面の走査機構および走査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる垂直2次面の走査機構は、V−Vころがり案内あるいはV−Vすべり案内によりその水平軸スライダが水平軸方向に移動可能なX軸移動機構と、気体静圧案内により垂直軸方向に移動可能であって、前記X軸移動機構の前記水平軸スライダを介して互いに固定して搭載された第1のY軸移動機構と第2のY軸移動機構と、を有し、前記第1のY軸移動機構および前記第2のY軸移動機構はY軸方向に同期して移動するよう構成されており、前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、それぞれアルミニウム製の案内軸とスライダを備え、前記案内軸とスライダの静圧気体軸受において前記スライダの内径面に田ノ字状の溝を有する表面絞りが設けられており、かつ前記スライダの内径面がアルマイト処理されており、前記X軸移動機構と前記第1のY軸移動機構により第1の垂直2次元面の走査がなされ、前記X軸移動機構と前記第2のY軸移動機構により第2の垂直2次元面の走査がなされるという構成になっている。
上記構成にすることで、垂直2次元面の走査機構における水平方向のX軸移動機構とその垂直方向の2つのY軸移動機構とが、高い真直度と位置決め精度とを有し、しかもそれ等が一体構造になる。このことから、本発明の垂直2次元面の走査機構は、2つの垂直2次面を極めて迅速にしかも高精度で正確な走査をすることが可能になる。更に、その走査の繰り返しにおける再現性の精度は非常に高いものとなる。
上記発明において、前記X軸移動機構、そして前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、モータによるボールネジの回転により駆動する構成になっている。
上記構成にすることで、本発明の垂直2次元面の走査機構は、垂直状態に固定して配置される大型重量化した基板の両面性状測定に極めて好適なものになる。それは、上述したように高精度で正確な走査が可能である上に、基板の大型重量化に伴って上記Y軸移動機構が大型重量化しても、これ等のY軸移動機構はY軸駆動機構のボールネジとの螺合を介して垂直移動することから、Y軸移動機構の重力による落下が完全に防止され、その安全性が極めて高いものとなるからである。
そして、本発明にかかる垂直2次面の走査方法は、被検体の第1の被検面および第2の被検面を垂直状態に固定し、V−Vころがり案内あるいはV−Vすべり案内によりその水平軸スライダが水平軸方向に移動可能なX軸移動機構を、前記被検体の下部に配置し、気体静圧案内により垂直軸方向に移動可能であって前記X軸移動機構の前記水平軸スライダを介して互いに固定して搭載された第1のY軸移動機構と第2のY軸移動機構を、前記被検体を挟んで配置し、前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、それぞれアルミニウム製の案内軸とスライダを備え、前記案内軸とスライダの静圧気体軸受において前記スライダの内径面に田ノ字状の溝を有する表面絞りが設けられており、かつ前記スライダの内径面がアルマイト処理されており、前記X軸移動機構と前記第1のY軸移動機構により前記第1の被検面に沿う走査と同期して、前記X軸移動機構と前記第2のY軸移動機構により前記第2の被検面に沿う走査を行うという構成になっている。
上記発明において、前記第1のY軸移動機構および前記第2のY軸移動機構をY軸方向に同期して走査する構成になっている。
本発明により、その構造が簡素であり、走査の繰り返し精度が高く、しかも高い真直度が可能になる垂直2次元面の走査機構および走査方法が提供される。そして、例えば大型重量化して垂直状態に固定して配置される基板の両面性状が簡便にしかも高精度に計測される。
本発明の好適な実施形態について図1ないし図6を参照して説明する。図1は、垂直2次元面の走査機構を示す斜視図である。図2は、走査機構における案内軸とスライダの結合部を示す横断面図である。図3は、上記案内軸とスライダの結合部の静圧気体軸受を示す縦断面図である。図4は、上記スライダとそれを移動させる駆動機構との連結部の横断面図である。図5は、上記走査機構の別の一例を示す案内軸部分の斜視図である。そして、図6は、2つの被検面の沿い走査する走査ヘッドの一例を示す断面図である。
垂直2次元面の走査機構10は、その主要構成として、例えば金属製のベース11、該ベース11上面に配設された一対のV溝12、該V溝12を水平案内軸とし水平方向に直線運動する水平軸スライダ13、該水平軸スライダ13に固定して形設された第1の垂直案内軸14および第1の垂直軸スライダ15と第2の垂直案内軸16および第2の垂直軸スライダ17を有する。図1では、ベース11はその水平の方向が途中まで示されているが、この水平方向は所要の長さに延在して設けられる。
上記水平軸スライダ13は、例えば金属製のテーブルから成り、水平ボールネジ受け部材18に結合される。そして、この水平ボールネジ受け部材18が水平ボールネジ19に螺合して取り付けられている。水平ボールネジ19は、ベース11の内部に固定されたモータ(不図示)により回転駆動する。この回転駆動により水平ボールネジ受け部材18がベース11内の空洞部20を水平軸方向(X軸方向)に駆動し、それに伴い水平軸スライダ13が水平方向に直線運動するようになっている。
ここで、上記V溝12、水平軸スライダ13等から成るV−Vころがり(すべり)案内がX軸移動機構を構成する。そして、上記水平ボールネジ受け部材18、水平ボールネジ19およびモータ等がX軸駆動機構を構成する。
互いに結合する上記X軸移動機構の水平軸スライダ13と、上記X軸駆動機構の水平ボールネジ受け部材18との間には、例えば平行バネのような吸震部材(不図示)が設けられ、水平ボールネジ19の回転駆動により水平ボールネジ受け部材18に生じる微小震動が吸震される。この吸震により、X軸駆動機構からX軸移動機構への微小震動の伝達は制止される。また、上記V−Vころがり(すべり)案内では、微小うねりが極めて小さくなりしかも高い真直度が得られるようになる。これ等のことから、X軸移動機構の水平軸スライダ13における水平方向の直線運動は極めて平滑したものとなり、その速度むらが大きく低減する。
このように、上記水平軸スライダ13の水平方向の移動における真直度は極めて高くなり、ベース11上面におけるX平軸方向2000mmのストロークに対してその真直度は0.5μm以下となる。そして、その位置決め精度は極めて高くなり例えば0.1μm以下になる。
また、上記第1の垂直案内軸14および第1の垂直軸スライダ15は、例えばアルミニウム材から成り、これらは互いに静圧気体軸受を介して結合している。そして、第1の垂直軸スライダ15は、第1の垂直ボールネジ受け部材21と連結部で結合している。更に、この第1の垂直ボールネジ受け部材21が第1の垂直ボールネジ22に螺合している。そして、第1の垂直ボールネジ22は、上記水平軸スライダ13の内部に固定したモータ(不図示)により回転駆動する。この回転駆動により第1の垂直ボールネジ受け部材21が垂直軸方向(Y軸方向)に駆動し、それに伴い第1の垂直軸スライダ15が垂直方向に直線運動するようになる。
同様にして、上記第2の垂直案内軸16および第2の垂直軸スライダ17はアルミニウム材から成り互いに静圧気体軸受を介して結合し、第2の垂直軸スライダ17は第2の垂直ボールネジ受け部材24と連結部で結合し、この第2の垂直ボールネジ受け部材23が第2の垂直ボールネジ24に螺合している。そして、第2の垂直ボールネジ24が水平軸スライダ13の内部で固定されたモータ(不図示)により回転駆動する。この回転駆動により第2の垂直ボールネジ受け部材23はY軸方向に駆動し、それと共に第2の垂直軸スライダ17が垂直方向に直線運動するようになる。
上述したように、第1の垂直案内軸14および第1の垂直軸スライダ15と、第2の垂直案内軸16および第2の垂直軸スライダ17は、水平軸スライダ13上に垂直状態に配置されている。ここで、第1の垂直案内軸14および第2の垂直案内軸16の下端は水平軸スライダ13に固定して取り付けられ、それらの上端が補強部材25により支持されている。また、第1の垂直ボールネジ22および第2の垂直ボールネジ24は、水平軸スライダ13に設けられた孔を貫通し、しかもそれらの上端が例えばアルミ製の補強部材25で支持され、回転自在になっている。
ここで、上記第1の垂直案内軸14および第1の垂直軸スライダ15を備えた気体静圧案内が第1のY軸移動機構を構成する。そして、上記第1の垂直ボールネジ受け部材21、第1の垂直ボールネジ22およびモータ等が第1のY軸駆動機構を構成する。同様にして、上記第2の垂直案内軸16および第2の垂直軸スライダ17を備えた気体静圧案内が第2のY軸移動機構を構成し、上記第2の垂直ボールネジ受け部材23、第2の垂直ボールネジ24およびモータ等が第2のY軸駆動機構を構成する。
上記第1のY軸駆動機構および第2のY軸駆動機構において使用されるモータは、例えばステッピングモータ、DCサーボモータあるいはACサーボモータ等から成る。そして、上記モータは、第1のY軸駆動機構および第2のY軸駆動機構に共通に駆動する1つのモータにより構成されていてもよいし、それぞれ別々に駆動する2つのモータで構成されていてもよい。
次に、上記第1の垂直案内軸14と第1の垂直軸スライダ15の結合部、および、第2の垂直案内軸16と第2の垂直軸スライダ17の結合部について図2と図3を参照して説明する。これ等の結合部は全く同じ構造になっている。図2に示すように、第1の垂直案内軸14と第1の垂直軸スライダ15、あるいは第2の垂直案内軸16と第2の垂直軸スライダ17は、それぞれ軸受すきま26に形成される静圧気体軸受を介して結合している。
ここで、図3に示すように、上記軸受すきま26を構成している第1の垂直軸スライダ15あるいは第2の垂直軸スライダ17の内径面がアルマイト処理されアルミナ層が形成されている。そして、この領域には、いわゆる表面絞り層27が形成されている。この表面絞り層27は、図3に示すように圧縮気体の絞り溝28による田ノ字パターンに形成されている。ここで、この絞り溝28の幅は例えば500μm程度にされ、その深さは5μm程度にされる。そして、第1の垂直軸スライダ15あるいは第2の垂直軸スライダ17に形成した給気孔29から絞り溝28を通して軸受すきま26に圧縮気体(例えば圧縮空気)が供給され、静圧気体軸受が形成される。上記絞り溝28の幅は、上記表面絞り型軸受の軸受剛性がそのピークから少し低下する領域になるように設定されている。
同様に、図4に示すように、上記第1の垂直軸スライダ15と第1の垂直ボールネジ受け部材21との連結部、第2の垂直軸スライダ17と第2の垂直ボールネジ受け部材23との連結部は、軸受すきま30に形成される静圧気体軸受を介して結合する構造になっている。ここでも、図3に示したのと同様に、第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17の内径面に表面絞り層が形成され、給気孔を通して軸受すきま30に圧縮気体が供給される。なお、これ等の連結部は、図示しないが、第1の垂直ボールネジ受け部材21の第1の垂直軸スライダ15からの脱離、および、第2の垂直ボールネジ受け部材23の第2の垂直軸スライダ17からの脱離が生じない組み込み構造になっている。
上述したような静圧気体軸受により、第1のY軸駆動機構から第1のY軸移動機構への微小震動の伝達は略完全に遮断される。同様に、上記第2のY軸駆動機構から第2のY軸移動機構への微小震動の伝達も遮断される。また、上記気体静圧案内における微小うねりは極めて小さくしかも高い真直度が得られる。これ等により、第1のY軸移動機構の第1の垂直軸スライダ15および第2のY軸移動機構の第2の垂直軸スライダ17における垂直方向の直線運動は極めて平滑になり、その速度むらが大幅に低減する。
このようにして、上記第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17の垂直方向の移動における真直度が極めて高くなる。例えば、ベース11上面におけるY平軸方向2000mmのストロークに対してその真直度は0.1μm以下となる。そして、その位置決め精度は0.1μm以下の高精度なものとなる。
図1に示した垂直2次元面の走査機構10では、第1の垂直案内軸14と第2の垂直案内軸16とが水平軸スライダ13の一端部に平行に固定して取り付けられ、第1の垂直ボールネジ22と第2の垂直ボールネジ24とが水平軸スライダ13の他端部に平行に配置されている。この水平軸スライダ13における第1の垂直案内軸14、第2の垂直案内軸16、第1の垂直ボールネジ22および第2の垂直ボールネジ24の配設では、上記第1の垂直案内軸14と第1の垂直ボールネジ22の配置の入れ替え、第2の垂直案内軸16と第2の垂直ボールネジ24の配置の入れ替えがあってもよい。例えば、図5に示すように、第1の垂直案内軸14と第2の垂直案内軸16とが水平軸スライダ13の対角線上位置になるように取り付けられてもよい。それと共に、第1の垂直ボールネジ22と第2の垂直ボールネジ24とが水平軸スライダ13の対角線上位置になるように配置される。
次に、上述した垂直2次元面の走査機構10の主要な操作および動作について説明する。この説明の中で垂直2次元面の走査方法が示される。
図6に示すように、第1の垂直軸スライダ15は、その所定の箇所に固定して取り付けられた第1の走査ヘッド31を備える。同様に、第2の垂直軸スライダ17は、それに固定して取り付けられた第2の走査ヘッド32を備える。ここで、上記第1の走査ヘッド31と第2の走査ヘッド32にそれぞれ第1の位置センサ33および第2の位置センサ34が取り付けられている。
図1において、X軸移動機構の水平軸スライダ13は、第1のY軸移動機構の第1の垂直軸スライダ15と第2のY軸移動機構の第2の垂直軸スライダ17を搭載し、一対のV溝12に沿ってX軸方向に一体に直線運動させる。また、それと同時に、第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17を、それぞれ第1の垂直軸案内14および第2の垂直軸案内16に沿ってY軸方向に直線運動させる。
ここで、上記第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17は同期した走査になると好適である。そこで、図6に示した第1の位置センサ33と第2の位置センサ34がレーザ光を通して同期した垂直運動となるように制御する。すなわち、例えば第1の位置センサ33から出射するレーザ光を第2の位置センサ33が常に受光するように第1のY軸駆動機構および第2のY軸駆動機構の作動が制御される。
上記X軸移動機構および2つのY軸移動機構における移動の制御は、コンピュータ(不図示)により入力したプログラムに基づき、上記X軸駆動機構、第1のY軸駆動機構および第2のY軸駆動機構によって行われる。そして、図1に示したX−Yで張られる第1の垂直2次元面と、X−Yで張られる第2の垂直2次元面の2つの垂直面の走査が同時に行われる。
上述したように、本実施形態における垂直2次元面の走査機構10では、X軸移動機構の水平軸スライダ13に第1のY軸移動機構と第2のY軸移動機構が簡素な一体構造に取り付けられている。そして、V−Vころがり(すべり)案内により、上記ベース11上において一対のV溝12に沿って2つのY軸移動機構がX軸方向に一体に移動できるようになっている。また、上記水平軸スライダ13上において第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17が垂直軸方向に同期して一緒に移動する。このようにして、この垂直2次元面の走査機構10は、2つの垂直2次元面を同時に走査することになる。
このために、上記第1の垂直軸スライダ15に搭載した第1の走査ヘッド31と第2の垂直軸スライダ17に搭載した第2の走査ヘッド32は、2つの垂直2次面を極めて迅速にしかも高精度で正確な走査をすることが可能になる。また、X軸移動機構と2つのY軸移動機構とが一体構造になることから、それらの走査の繰り返し精度が非常に高いものになる。例えば、その精度は+/−1μm程度にまでに向上する。また、非常に高い真直度と位置決め精度が得られるようになる。このようにして、上記走査機構10は制御性に優れしかも極めて簡便なものとなる。
そして、垂直状態に配置される基板の両面性状測定において、上記垂直2次元面の走査機構10を適用することにより、基板の両面性状を高精度にしかも迅速に測定することができる。例えば、これ等の表面形状の測定精度は1μm以下となる。このようにして、例えば、大型液晶用フォトマスクのような大型の被測定基板の両面性状を簡便にしかも短時間において高精度に測定することが可能になる。なお、この場合には、上記第1の走査ヘッド31および第2の走査ヘッド32には、上記第1の位置センサ33および第2の位置センサ34とは別に被検面の形状を計測する非接触レーザ変位計が取り付けられる。
また、本発明の垂直2次元面の走査機構を用いた垂直状態に配置される基板の両面性状測定は作業の安全性が極めて高いものになる。それは、基板の大型重量化に伴って2つのY軸移動機構が大型重量化しても、これ等のY軸移動機構はY軸駆動機構のボールネジとの螺合を介して垂直移動することから、Y軸移動機構の重力による落下が完全に防止されるからである。
上記走査の説明では、第1の垂直2次元面および第2の垂直2次元面における垂直2次元面の走査機構10の走査が同期する場合について説明したが、上記走査が非同期になる場合であってもよい。この場合では、図6で説明した第1の走査ヘッド31および第2の走査ヘッド32に設置した第1の位置センサ33および第2の位置センサ34による制御は行われない。そして、第1の垂直軸スライダ15および第2の垂直軸スライダ17は、X軸方向に一体に移動するが、垂直軸方向にはそれぞれ別々に移動するようになる。このようにして、この場合の垂直2次元面の走査機構10は、2つの垂直2次元面を別々に走査するようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。例えば、第1の垂直軸スライダ15と第2の垂直軸スライダ17はリニアモータにより垂直軸方向に移動できる構成になっていてもよい。なお、走査ヘッドに取り付ける両面性状測定のための変位計は、他にエアースケールセンサ方式、渦電流方式あるいは静電容量方式等も知られており、被検体の基板を構成する物質に応じて適宜選択される。
本発明にかかる垂直2次元面の走査機構を示す斜視図。 上記走査機構の案内軸とスライダの結合部を示す横断面図。 上記走査機構の案内軸とスライダの結合部における静圧気体軸受を示す縦断面図。 上記スライダとそれを移動させる駆動機構との連結部を示す横断面図。 本発明にかかる走査機構の別の一例を示す案内軸部分の斜視図。 2つの被検面に沿い走査する走査ヘッドの一例を示す断面図。
符号の説明
10…垂直2次元面の走査機構、11…ベース、12…V溝、13…水平軸スライダ、14…第1の垂直案内軸、15…第1の垂直軸スライダ、16…第2の垂直案内軸、17…第2の垂直軸スライダ、18…水平ボールネジ受け部材、19…水平ボールネジ、20…空洞部、21…第1の垂直ボールネジ受け部材、22…第1の垂直ボールネジ、23…第2の垂直ボールネジ受け部材、24…第2の垂直ボールネジ、25…補強部材、26,30…軸受すきま、27…表面絞り層、28…絞り溝、29…給気孔、31…第1の走査ヘッド、32…第2の走査ヘッド、33…第1の位置センサ、34…第2の位置センサ

Claims (4)

  1. V−Vころがり案内あるいはV−Vすべり案内によりその水平軸スライダが水平軸方向に移動可能なX軸移動機構と、
    気体静圧案内により垂直軸方向に移動可能であって、前記X軸移動機構の前記水平軸スライダを介して互いに固定して搭載された第1のY軸移動機構と第2のY軸移動機構と、
    を有し、
    前記第1のY軸移動機構および前記第2のY軸移動機構はY軸方向に同期して移動するよう構成されており、
    前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、それぞれアルミニウム製の案内軸とスライダを備え、前記案内軸とスライダの静圧気体軸受において前記スライダの内径面に田ノ字状の溝を有する表面絞りが設けられており、
    前記スライダの内径面がアルマイト処理されており、
    前記X軸移動機構と前記第1のY軸移動機構により第1の垂直2次元面の走査がなされ、前記X軸移動機構と前記第2のY軸移動機構により第2の垂直2次元面の走査がなされる走査機構であって、前記スライダに形成された表面絞りの溝幅を、軸受剛性がピークから少し低下する領域とすることを特徴とする垂直2次元面の走査機構。
  2. 前記X軸移動機構、そして前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、モータによるボールネジの回転により駆動することを特徴とする請求項1に記載の垂直2次元面の走査機構。
  3. 被検体の第1の被検面および第2の被検面を垂直状態に固定し、
    V−Vころがり案内あるいはV−Vすべり案内によりその水平軸スライダが水平軸方向に移動可能なX軸移動機構を、前記被検体の下部に配置し、
    気体静圧案内により垂直軸方向に移動可能であって前記X軸移動機構の前記水平軸スライダを介して互いに固定して搭載された第1のY軸移動機構と第2のY軸移動機構を、前記被検体を挟んで配置し、
    前記第1のY軸移動機構および第2のY軸移動機構は、それぞれアルミニウム製の案内軸とスライダを備え、前記案内軸とスライダの静圧気体軸受において前記スライダの内径面に田ノ字状の溝を有する表面絞りが設けられ、かつ前記スライダの内径面がアルマイト処理されており、
    前記X軸移動機構と前記第1のY軸移動機構により前記第1の被検面に沿う走査と同期して、前記X軸移動機構と前記第2のY軸移動機構により前記第2の被検面に沿う走査を行うことを特徴とする垂直2次元面の走査方法。
  4. 前記第1のY軸移動機構および前記第2のY軸移動機構をY軸方向に同期して走査することを特徴とする請求項3に記載の垂直2次元面の走査方法。
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