JP2002228411A - 二次元測定装置 - Google Patents

二次元測定装置

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JP2002228411A
JP2002228411A JP2001028205A JP2001028205A JP2002228411A JP 2002228411 A JP2002228411 A JP 2002228411A JP 2001028205 A JP2001028205 A JP 2001028205A JP 2001028205 A JP2001028205 A JP 2001028205A JP 2002228411 A JP2002228411 A JP 2002228411A
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axis
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measuring apparatus
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JP2001028205A
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Kan Tominaga
完 臣永
Satoshi Hirokawa
智 廣川
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X−Yステージ移動の際の真直再現誤差を低
減し、安価な案内駆動系を使用せずに充分な測定再現性
を有する二次元測定装置を提供する。 【解決手段】 二次元測定装置は、ベース1上に、被測
定物を載置する被測定物保持部6と、Xステージ2と、
Xステージを跨いで配置された門形のサブベース21
と、門形サブベースに配設されたYステージ22と、Z
軸方向に移動可能なテレビ顕微鏡(検出器)29と、X
ステージ及びYステージをそれぞれ案内駆動するボール
循環形リニアガイド3A、3B、23A、23Bとモー
タ4、24とを備え、さらに、保持部がX軸方向及びY
軸方向に移動時の真直誤差を高精度で検出するため、保
持部の側面に取り付けたX軸、Y軸真直バー13、43
に近接・対向して三角測量方式レーザ変位計14、44
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶基板や
液晶表示素子の製造工程等において、その表面に形成さ
れるマスク等の精密パターンを測定するために用いられ
る二次元測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶基板や液晶表示素子の製造
工程等では、その表面に形成されるマスク等の精密パタ
ーンの寸法を測定する必要がある。従来、かかる精密パ
ターンを測定するための装置としては、一般に、被測定
物である基板をX−Yステージ上で移動しながら、その
表面の精密パターンをテレビ顕微鏡などで撮像して測定
するものは、既に知られている。
【0003】ところで、かかる液晶基板や液晶表示素子
を利用した表示装置は、近年、その大形化や高精密化が
強く要求されており、この要求に伴って、これら液晶基
板や液晶表示素子上の精密パターンの寸法測定を行う二
次元測定装置にも、これら大形化した基板や素子の表面
上に高精密化して形成された精密パターンを、より正確
に測定することが求められている。具体的には、最近で
は、数百ミリメータ〜千ミリメータ(数100mm〜1
000mm)の範囲にわたって0.1μm以下の測定再
現性(測定精度)が求められるようになっている。
【0004】従来、このような測定には、例えば添付の
図3に示すような二次元測定装置が用いられていた。す
なわち、図にも示すように、ベース1上に、被測定物を
位置決めするXステージ2と、このXステージ2を跨い
で設けた門型のYステージ22とを設け、このYステー
ジ22にはZステージ27を組み付け、さらに、このZ
ステージ上にテレビ顕微鏡29を搭載する。そして、こ
れらXステージ2、Yステージ22、Zステージ27を
移動しながら、検出装置であるテレビ顕微鏡29を、被
測定物である上記基板上で位置決めを行う。なお、これ
らXステージ2及びYステージ22の移動量は、レーザ
干渉計8a、8b、8cと平面鏡7a、7b、37によ
り高精度に測定する。これにより、上記テレビ顕微鏡2
9及び図示しない画像処理装置によって測定した顕微鏡
視野内の被測定点位置と、上記レーザ干渉計8a、8
b、8cによって測定したXステージ及びYステージの
移動量とから、上記被測定物上での被測定点の二次元寸
法(X方向及びY方向の位置)を測定する。
【0005】ところで、上記従来技術になる二次元測定
装置及びその方法では、例えば、寸法の測定における測
定再現誤差に、ステージのX‐Y軸方向での移動の際の
真直誤差が加算される構造である。すなわち、例えば、
ステージをX軸方向に移動する際、ステージの移動に伴
うヨーイングやローリングなどの影響によりY軸(進行
方向に垂直な方向)に変動が生じ、これが誤差の原因と
なる。そこで、このX‐Y軸方向での移動の真直再現誤
差を最大限に高める必要があり、従来では、例えば、こ
のX‐Y軸方向でのステージの案内には、静圧空気軸受
53a、52b、63及び駆動リニアモータ54、64
の組み合わせが用いられていた。
【0006】しかしながら、これらの技術によれば、測
定再現精度は0.1μm〜0.2μm程度となるため、
これにより得られる真直案内再現性は0.2μm程度と
なっていた。しかし、上記したように、被測定物の大形
化に伴い、数100mm〜1000mmの移動量を有す
る静圧空気軸受は、その大きな寸法にわたって高精度な
加工が必要とされるため、非常に高価なものとなってし
まう。加えて、リニアモータもやはり高価であり、さら
には、その発熱量も大きく、そのため、高い測定再現精
度、真直案内再現性が求められる装置に熱変位による大
きな測定誤差をもたらすこととなり、好ましくなった。
【0007】また、その他の二次元測定装置及び方法と
しては、添付の図4にも示すように、テレビ顕微鏡29
をZ方向に位置決めし、次いで、被測定物101をX‐
Yステージ102(図では示されないが、上記同様、X
ステージとYステージを重ねた構造)上でX‐Y方向に
位置決めするものが既に知られている。なお、このX‐
Yステージ102の被測定物の外側(側面)には、X‐
Y軸に平行な反射面を有する平面鏡107a、107b
が設けられており、やはり、レーザ干渉計108a、1
08bにより、X‐Y軸方向の移動量を高精度で測定す
るものである。
【0008】なお、この装置及び方法では、上記レーザ
干渉計108a、108bから平面鏡107a、107
bへ向けて出射するレーザ光線の交点が上記テレビ顕微
鏡29の光軸が一致するように設定しておき、かつ、被
測定面(被測定物の上面)とほぼ同じZ位置に設定する
ことにより、原理的には、X‐Y軸方向での移動の際、
真直度の再現誤差をレーザ干渉計で検出できるものであ
る。具体的には、例えば、X‐Yステージ102がX方
向に移動する場合は、このX軸に平行な平面鏡107a
の変位をレーザ干渉計108bで測定すれば、X軸での
移動の真直度(すなわち、Y軸方向での変位)を測定す
ることが可能となる。
【0009】ところで、上述した従来技術になる二次元
測定装置及び方法においても、レーザ干渉計を利用する
ことにより、ステージ移動の際の真直度を測定すること
は可能であるが、しかしながら、以下のような問題点が
指摘される。
【0010】すなわち、X‐Y方向に移動する位置決め
ステージ102を跨いでZステージ109が配設され、
さらに、レーザ干渉計108a、108bが上記X‐Y
ステージ102の端部に配設される構造であるため、こ
れらを取り付けるベース110の寸法が大きくなってし
まう。そのため、X‐Yステージ102の移動に伴っ
て、そのステージ重量による負荷重心点が移動してしま
い、上記ベース110が歪んでしまい、それに伴って、
ベース上に設けられたレーザ干渉計108a、108b
と平面鏡107a、107bとの間の距離や位置関係が
変動してしまい、各ステージの移動距離を正確かつ高精
度に測定することが困難となる問題点があった。
【0011】さらに、上記の構成では、レーザ干渉計1
08a、108bと平面鏡107a、107bとの間の
距離は、被測定物の寸法(例えば、数100mm〜10
00mm)より大きくなるため、各ステージの移動距離
の測定が温度や気圧など、環境の影響を受けやすく、測
定誤差が大きくなってしまうという問題点もあった。す
なわち、例えば、平面鏡とレーザ干渉計との間を200
mm程度の距離を離して配置し、温度が0.5℃変化し
た場合、空気の屈折率の変化に伴って、測定距離は20
0mm×0.5℃×10-6/mm・℃=1×10-4mm
=0.1μmだけ変化してしまい、これがそのまま測定
誤差となってしまう。そのため、これでは必ずしも充分
な測定再現精度や真直案内再現性を得ることは出来なか
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述したよ
うに、被測定物の大形化及びそのパターンの高精密化に
伴って、数100mm〜1000mmの範囲にわたって
0.1μm程度以下の測定再現性が求められるが、しか
しながら、上述した従来技術では、X‐Y軸方向の移動
における真直再現誤差がそのまま測定誤差となり、ま
た、ステージの駆動系からの発熱も大きいため、上述し
た超精密測定には適さず、かつ、その価格も非常に高価
なものとなってしまう。
【0013】そこで、本発明では、上記した従来技術に
おける問題点を解消し、すなわち、上述したような高価
な案内駆動系を使用することなく、X‐Yステージを移
動の際の真直再現誤差を大幅に低減して充分な測定再現
性を得ることが可能で、かつ、大形化に対しても装置を
安価に構成することが可能な二次元測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる上記の目的を達成
するため、本発明によれば、まず、表面に被測定物を載
置する被測定物保持部と、ベース上に配設されて前記被
測定物保持部を二次元平面のX軸方向に移動するXステ
ージと、前記ベース上に配設されて前記X軸に垂直なY
軸方向に延びて配置されたサブベースと、前記サブベー
ス上を前記二次元平面のY軸方向に移動するYステージ
と、前記Yステージに取り付けられて前記二次元平面に
垂直なZ軸方向に移動可能な画像検出手段と、前記Xス
テージを前記Y軸方向に案内駆動するX軸案内駆動手段
と、前記Yステージを前記Y軸方向に案内駆動するY軸
案内駆動手段とを備え、前記画像検出手段により検出し
た画像信号から前記被測定物の二次元寸法を測定する二
次元測定装置において、さらに、前記被測定物保持部の
X軸方向移動時のY軸方向における真直誤差を検出する
手段を、前記被測定物保持部のX軸方向の側面に近接・
対向して設け、かつ、前記被測定物保持部のY軸方向移
動時のX軸方向における真直誤差を検出する手段を、前
記被測定物保持部のY軸方向の側面に近接・対向して設
けた二次元測定装置が提供される。
【0015】かかる構成の二次元測定装置によれば、上
記真直誤差検出手段は、各ステージの真直誤差を高精度
で検出することが可能となり、前記X軸案内駆動手段と
前記Y軸案内駆動手段を、それぞれ、比較的安価に構成
することが可能な電動モータとボール循環形リニアガイ
ドで構成しても、所望の測定再現性(測定精度)を得る
ことができる。また、前記真直誤差検出手段は、それぞ
れ、三角測量方式のレーザ変位計、または、レーザ干渉
計により構成することが好ましい。
【0016】また、前記真直誤差検出手段は、それぞ
れ、前記被測定物保持部のX軸方向及びY軸方向の側か
ら数mm〜数十mmの距離で対向配置することが好まし
く、かつ、前記X軸案内駆動手段と前記Y軸案内駆動手
段は、それぞれ、数百mm〜千mmの範囲で前記被測定
物保持部をX−Y軸方向に移動可能とすることにより、
近年、その大形化や高精密化が強く要求されている液晶
基板や液晶表示素子上のパターン寸法測定に対応するこ
とが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の一実施の形態になる二次元測定装置の斜視図であ
り、この図において、参照符号1は、本装置の基台とな
るベースを示しており、2はXステージを示している。
また、このベース1上には、上記Xステージ2を跨ぐよ
うに、門形(「コ」の字型)のサブベース21が設けら
れ、このサブベース上にYステージ22が設けられてい
る。
【0018】一方、上記した門形のサブベース21に
は、やはり、ボール循環形リニアガイド23A、23
B、Y軸モータ24等が設けられており、これらボール
循環形リニアガイドに案内されながら、上記Yステージ
22は、Y軸モータ24に結合されたボールねじ25に
より駆動されてY軸方向に移動する。なお、このYステ
ージ22は、上記Xステージ2に直交するように配設さ
れている。
【0019】この門形のサブベース21には、さらに、
Zステージベース26が取り付けられている。なお、こ
のZステージベース26には、Zステージ27が、X軸
及びY軸に直交するように配設されている。そして、こ
のZステージ27には検出器取付テーブル28が配設さ
れており、被測定物の表面を検出する検出器であるテレ
ビ顕微鏡29が、この検出器取付テーブル28に取り付
けられている。
【0020】また、このベース1には、ボール循環形リ
ニアガイド3A、3B、X軸モータ4、このX軸モータ
に結合されたボールねじ5が取り付けられ、これによ
り、上記Xステージ2は、ボール循環形リニアガイド3
A、3Bに案内されながら、X軸モータ4に結合された
ボールねじ5によって、X軸方向に駆動される。すなわ
ち、本実施の形態では、上述したように、大形化に伴っ
て非常な高価なものとなってしまう静圧空気軸受や、や
はり高価なリニアモータに代え、比較的安価に構成する
ことが出来る機構、例えば、電動モータとボール循環形
リニアガイド、を採用することが可能になる。
【0021】一方、上記Xステージ2の上面には、被測
定物保持部6が取り付けられている。すなわち、この被
測定物保持部6の上面には、被測定物である液晶基板や
液晶表示素子が搭載して固定される。また、図にも示す
ように、上記被測定物保持部6のY軸方向端面(側面)
には、被測定面とほぼ同じ高さ位置に、円形の反射鏡7
a、7bが取り付けられている。さらに、これら反射鏡
7a、7bに対向する上記ベース1上の位置には、X軸
レーザ干渉計8a、8b及びレーザ管9(レーザ発振
器)が取り付けられており、このレーザ管9から出射さ
れたレーザ光はビームスプリッタ10、ミラー11a、
11b(ハーフミラーを含む)を介して上記X軸レーザ
干渉計8a、8bに入射される。これらのレーザ光は、
これらX軸レーザ干渉計8a、8bを通って上記反射鏡
7a、7bに入射して反射し、再び、上記X軸レーザ干
渉計8a、8bに入り、そこでレーザ光の干渉を利用し
て上記Xステージ2のX軸方向における移動量が測定さ
れる。
【0022】加えて、上記被測定物保持部6のX軸方向
端面(側面)には、被測定面とほぼ同じ高さ位置に、X
軸と平行な平面12を有する横長形状の反射鏡である、
X軸真直バー13が取り付けられている。そして、この
X軸真直バー13に近接かつ対向して、例えば、三角測
量方式のレーザ変位計14が取り付けられており、これ
により、上記X軸と平行な平面12、換言すれば、上記
Xステージ2のY軸方向における変位量を計測できる。
すなわち、これによれば、上記X‐Yステージ2を比較
的安価な駆動・案内機構を利用してX‐Y軸方向に移動
する場合に発生する真直誤差、特に、XステージをX軸
方向に移動する際のY軸方向での変位(変動)を高精度
に計測できることとなる。
【0023】さらに、上記Zステージベース26には検
出器であるテレビ顕微鏡29にも、被測定面に近い位置
に円形の反射鏡37が取り付けられており、一方、上記
ベース1上における上記反射鏡37に対向した位置に
は、レーザ光がY軸に平行に出入射することが可能な高
さ位置に、Y軸レーザ干渉計38が取り付けられてい
る。具体的には、このY軸レーザ干渉計38は、上記し
た三角測量方式のレーザ変位計14の上部に配置されて
いる。これによれば、上記レーザ管9から射出してビー
ムスプリッタ10で分離されたレーザ光は、ミラー31
a、31bを介してY軸レーザ干渉計37に入射する。
その後、このレーザ光は、上記反射鏡37上に入射して
反射し、再び、上記Y軸レーザ干渉計37に入り、そこ
でレーザ光の干渉を利用してY軸方向の移動量を測定す
る。なお、厳密には、上記Xステージ2はY軸方向には
移動しないが、ここでは、テレビ顕微鏡29が、上記門
形のサブベース21のZステージ27上でY軸方向に移
動することから、上記Xステージ2のY軸方向における
相対的な変位量を測定することとなる。
【0024】さらに、上記門形のサブベース21の下面
には、やはり上記被測定面に近い高さ位置に、Y軸に平
行な平面42を有する横長形状の反射鏡である、Y軸真
直バー43が配設されている。一方、このY軸に平行な
平面42に近接、かつ、対向して、図に破線で示すよう
に、レーザ変位計44(三角測量方式)が取り付けられ
ている。これにより、上記Y軸と平行な平面42、換言
すれば、上記Yステージ22でのX軸方向における(よ
り具体的には、上記Y軸と平行な平面42と上記検出器
取付テーブル28との間の)変位量を計測できる。すな
わち、これによれば、上記Yステージ22を比較的安価
な駆動・案内機構(具体的には、ボール循環形リニアガ
イド23A、23BやY軸モータ24等)を利用してY
軸方向に移動する場合における真直誤差を計測できるこ
ととなる。
【0025】なお、上記のX軸方向及びY軸方向の移動
動作は、図示しない制御装置からの指令に基づいて、上
記X軸モータ4及びY軸モータ24を回転駆動する、こ
れにより、その上面に被測定物である液晶基板や液晶表
示素子を搭載固定した被測定物保持部6及びZステージ
ベース26を移動させて、その被測定部分(基板上の精
密パターンなど)をテレビ顕微鏡29の視野内に位置決
めすることとなる。
【0026】次に、やはり図示しないフォーカス制御装
置からの指令により、上記検出器取付テーブル28をZ
軸方向に位置決めする。その際のZ軸方向の移動量は、
被測定物であるガラス基板などの厚さの不均一(いわゆ
る、厚さむら)や反りに起因する数百μm程度であり、
これは、例えば特願平10−186211号(特開20
00−19415号公報)に示されるように、弾性案内
により真直案内の再現精度が0.01μm程度の微動Z
ステージを使用して構成している。
【0027】このようにしてテレビ顕微鏡29の視野内
において位置決めして合焦点状態で得られた画像を、図
示しない画像処理装置及びコンピュータにより処理し、
画面内の被測定点の位置や微細なパターンの寸法などを
算出することとなる。そして、この時、上記ステージの
X‐Y軸方向の移動に伴って行われる移動量(寸法)の
測定については、以下の様にして行われる。
【0028】添付の図2のフローチャートに示すよう
に、まず、上記したレーザ干渉計8a、8bで検出した
ステージのX軸方向の移動量(例えば、X軸上での2点
間の距離)と、上記レーザ干渉計38で検出したY軸の
位置とから、そのY軸上の位置での上記テレビ顕微鏡2
9のX軸方向における移動量(寸法測定)をコンピュー
タにより算出する(ステップS1)。この時、ステージ
のX軸方向の移動に伴って、ヨーイングやローリングな
どの影響により、数μm程度、Y軸方向でのずれ(真直
誤差)が生じる。しかしながら、このY軸方向での真直
誤差は、上記レーザ変位計14により検出されており、
そこで、この検出した誤差(ずれ)量を上記コンピュー
タに送付する(ステップS2)。これにより、コンピュ
ータは、上記誤差(ずれ)量を補正してステージのX軸
方向の移動量を算出する(ステップS3)。
【0029】次に、Y軸方向での移動量(寸法測定)
は、上記Y軸レーザ干渉計38により検出されるY軸方
向の移動量としてコンピュータにより算出する(ステッ
プS4)。この時、ステージのY軸方向の移動に伴っ
て、やはりヨーイングやローリングなどの影響により、
数μm程度、X軸方向でのずれ(真直誤差)が生じる。
しかしながら、このX軸方向での真直誤差は、上記レー
ザ変位計44により検出されており、そこで、この検出
した誤差(ずれ)量を上記コンピュータに送付する(ス
テップS5)。これにより、コンピュータは、上記誤差
(ずれ)量を補正してステージのY軸方向の移動量を算
出する(ステップS6)。
【0030】なお、上記の実施の形態になる測定装置で
使用されたレーザ変位計は、所謂、三角測量方式の変位
計であり、温度変化が0.1℃以内のサーマルチャンバ
ー内では、0.05μm以内の測定再現精度を有してい
る。そのため、上記のようにして算出されたX‐Yステ
ージの移動量と、先に算出した上記テレビ顕微鏡29の
視野内における測定点の位置とに基づけば、被測定物で
ある上記基板上に形成された精密パターンの寸法をコン
ピュータによって0.1μm以内の再現精度で測定する
ことが可能となる。
【0031】ここで、上記の実施の形態になる測定装置
では、互いに近接、かつ、対向して配置された、レーザ
変位計14とX軸真直バー14の間の距離、及び、レー
ザ変位計44とX軸真直バー44の間の距離は、8mm
であった。この距離は、例えば、上記図4により示した
従来の測定装置におけるレーザ干渉計108aと平面鏡
107aとの間の距離、レーザ干渉計108bと平面鏡
107bとの間の距離(1200mm程度)と比較し
て、1/100以下、多く見積もっても1/10以下に
なっており、これにより、温度差による測定距離の誤差
への影響を1/10以下に低減することが可能になる。
なお、上記の距離は、8mmに限定することなく、求め
られる誤差許容度により、数mm〜数十mmの範囲で、
適宜、設定することとが可能である。
【0032】以上に述べた如く、本発明の上記の実施の
形態になる測定装置によれば、装置のX‐Yステージを
移動する際に生じる真直再現誤差を非常に高い精度で補
正することが出来ることから、上記した従来技術で述べ
た静圧空気軸受のような高価な案内駆動系を使用するこ
となく、低価格なボール循環形リニアガイドやモータを
用いても、二次元(X‐Y軸方向)における高精度な測
定が可能になる。
【0033】なお、上記に述べた実施の形態になる測定
装置では、X‐Y軸方向でのステージ移動の真直誤差
(真直度)を測定・検出して補正するため、上記の三角
測量方式のレーザ変位計を用いるものとして説明を行っ
たが、しかしながら、本発明はこれに限定されることな
く、これに代えて、例えば、上記においてX‐Y軸方向
のステージの移動量を測定・検出するために用いた小形
のレーザ干渉計や静電容量型の変位計など、高精度な比
較測定の可能な変位計を用いることも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明によれば、高価な案内駆動系を使用すること
なく、X‐Yステージを移動の際の真直再現誤差を大幅
に低減して充分な測定再現性を得ることが可能で、か
つ、大形化に対しても装置を安価に構成することが可能
な二次元測定装置を提供することが出来るという優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる二次元測定装置の
構成を説明するための斜視図である。
【図2】上記本発明の二次元測定装置における移動量
(寸法)の測定動作を説明するためのフローチャート図
である。
【図3】従来技術になる二次元測定装置の一例を示す図
である。
【図4】従来技術になる二次元測定装置の他の例を示す
図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 Xステージ 21 サブベース 22 Yステージ 3A、3B、23A、23B ボール循環形リニアガイ
ド 4、24 モータ 25 ボールねじ 26 Zステージベース 27 Zステージ 29 (検出器)テレビ顕微鏡 6 被測定物保持部 7a、7b 反射鏡 8a、8b X軸レーザ干渉計 9 レーザ管(レーザ発振器) 13、43 X軸、Y軸真直バー 14、44 三角測量方式レーザ変位計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 CC25 DD03 FF55 MM03 2F078 CA08 CB02 CB05 CB12 CC03 CC11 CC14 2H052 AD19 AD20 AF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に被測定物を載置する被測定物保持
    部と、ベース上に配設されて前記被測定物保持部を二次
    元平面のX軸方向に移動するXステージと、前記ベース
    上に配設されて前記X軸に垂直なY軸方向に延びて配置
    されたサブベースと、前記サブベース上を前記二次元平
    面のY軸方向に移動するYステージと、前記Yステージ
    に取り付けられて前記二次元平面に垂直なZ軸方向に移
    動可能な画像検出手段と、前記Xステージを前記X軸方
    向に案内駆動するX軸案内駆動手段と、前記Yステージ
    を前記Y軸方向に案内駆動するY軸案内駆動手段とを備
    え、前記画像検出手段により検出した画像信号から前記
    被測定物の二次元寸法を測定する二次元測定装置におい
    て、さらに、前記被測定物保持部のX軸方向移動時のY
    軸方向における真直誤差を検出する手段を、前記被測定
    物保持部のX軸方向の側面に近接・対向して設け、か
    つ、前記被測定物保持部のY軸方向移動時のX軸方向に
    おける真直誤差を検出する手段を、前記被測定物保持部
    のY軸方向の側面に近接・対向して設けたことを特徴と
    する二次元測定装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した二次元測定装置
    において、前記X軸案内駆動手段と前記Y軸案内駆動手
    段を、それぞれ、電動モータとボール循環形リニアガイ
    ドで構成したことを特徴とする二次元測定装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載した二次元測定装置
    において、前記真直誤差検出手段を、それぞれ、三角測
    量方式のレーザ変位計、または、レーザ干渉計により構
    成したことを特徴とする二次元測定装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載した二次元測定装置
    において、前記真直誤差検出手段を、それぞれ、前記被
    測定物保持部のX軸方向及びY軸方向の側から数mm〜
    数十mmの距離で対向配置したことを特徴とする二次元
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載した二次元測定装置
    において、前記X軸案内駆動手段と前記Y軸案内駆動手
    段は、それぞれ、数百mm〜千mmの範囲で前記被測定
    物保持部をX−Y軸方向に移動可能であることを特徴と
    する二次元測定装置。
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