JP4519705B2 - パネル部材検査装置及びそれに適用される位置情報補正プログラム - Google Patents

パネル部材検査装置及びそれに適用される位置情報補正プログラム Download PDF

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Description

この発明は、ガラス基板等のパネル部材の検査装置等に関するものである。
プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのFPD(フラットパネルディスプレイ)には、ガラス基板等のパネル部材が用いられており、製造の過程で、そのパネル部材のほぼ全領域に亘って、膜厚、光学定数、透過率などを測定したり、欠陥の有無を検査したりする品位検査をする必要がある。そのときに特許文献1に示すような検査装置が用いられるが、他の例として、床上に設置される矩形ベースと、そのベース上を長手方向(以下X軸方向とも言う)にスライド移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって長手方向と直交する方向(以下Y軸方向)及び鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドと、その検査機器支持用ヘッドに取り付けた種々の検査機器とを備えたパネル部材検査装置も知られている。この種の検査装置は、パネル載置台(ステージ)の移動と検査機器支持用ヘッドとの移動によって、パネル載置台(ステージ)上に載置したパネル部材の所望部位の品位検査を行うことができる。
ところで、かかる検査装置は、ステージ移動精度が必要であることなどから、一旦組み立てて調整してしまえば、その後、分離することは困難な構成となっている。そのため、輸送途上での狂い等を最小限にすべく、基本的に顧客、すなわちFPDの製造ライン等の現場近くでの生産が行われている。
一方、近時では、第6世代、第7世代と称されるように、FPDの大型化に伴うパネル部材の大型化(第6世代では1850mm×1500mm、第7世代では、2200mm×1900mm)によって、検査装置にも大型のパネル部材に対応できるもの、つまり、前記パネル載置台を大きくし、さらにそれに応じて前記ベースも大面積にしたものが要求されてきている。その結果、従来であれば、検査装置を調整し完全に組み立てた状態で顧客、すなわちFPDの製造ライン等の現場に納入すればよかったものが、搬送の都合から、一部を分離した状態で現場に持ち込み、そこで組み立て調整を行わざるを得なくなってきている。搬送の都合とは、陸上輸送の場合、大型トラックにおける搬送物の幅上限が2500mmであり、それ以上になると大型トレーラを用いなければならないことから、いずれかの幅が2500mm程度以下(輸送のための木枠を考えると好ましくは2300mm程度以下)になるように分割するということである。
そのために、現状ではベースを、検査機器支持用ヘッドが固定されている後半部分と、その他の前半部分とに分割し、それぞれを輸送可能な大きさにして、現地で組み立て調整を行えるようにしている。このように分割しているのは、検査機器支持用ヘッドとベース後半部分とを予め組み立て調整しておくことができ、困難とされるX軸方向とY軸方向の直交度を予め担保できることなどが理由として考えられるが、実際には、ベースの分割により、スライドレール等も分割されるため、その直線度の調整や、ベースのチルト調整など、他に精度を要求される多くの調整が必要となって、非常に手間と時間がかかっている(例えば1週間以上)のが実情である。
特開2000−9661
そこで本発明は、既成概念に囚われず、検査機器支持用ヘッドとベースとを分離可能に構成するという今までにない発想に基づきなされたものであって、仮に検査機器支持用ヘッドとベースとに機械的な位置決め誤差が生じたとしても、それに起因するX軸方向とY軸方向との直角からの角度誤差は、ソフトウェアにより補正するという手段を用い、現場での組み立て調整が容易で輸送もでき、その結果として生産場所をも制限されなくなるパネル部材検査装置を提供すべく図ったものである。
すなわち本発明に係るパネル部材検査装置は、長手方向と直交する方向の寸法が、おおよそ2000mm〜2500mmの矩形板状をなすベースと、そのベース上を長手方向に移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって長手方向と直交する方向に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドとを備えてなり、パネル載置台の移動と検査機器支持用ヘッドとの移動によって、パネル載置台上に載置したパネル部材の品位検査を行えるようにしたものであって、ベースとヘッド支持体との間で2分割可能に構成し、各分割体の大きさを所定以下にできるようにするとともに、ベースとヘッド支持体との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構を設けたことを特徴とする。
仮に、機械精度の限界や輸送途上の狂い等により、前記位置決め機構による位置決め精度が、要求される位置決め精度を下回る場合であっても、検査機器による検査精度に影響を与えることがないようにするには、結合されたベース及びヘッド支持体の位置ずれにより生じるパネル載置台の移動方向と検査機器支持用ヘッドの移動方向との角度誤差情報を取得し、その角度誤差情報に基づいて前記検査機器による検査の位置情報を補正する位置情報補正部をさらに備えているものが好ましい。
現場での位置決め調整をより容易化する具体的態様としては、位置決め機構が、ベースに設けた互いに異なる方向を向く2つの起立面と、ベース上でヘッド支持体をスライドさせ、前記各起立面に当該ヘッド支持体の対応する部位をそれぞれ押し付ける押し付け構造体とを備えたものを挙げることができる。
現場にクレーンなどの特別な搬送治具がなくとも、組み立てができるようにするには、ヘッド支持体を構成する一対の脚部材にそれぞれ取り付けられてヘッド支持体を上下動可能に支持する車輪付き移動台車をさらに備えているものが好ましい。
また、本発明(請求項5)は、矩形板状をなすベースと、そのベース上を長手方向に移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって長手方向と直交する方向に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドとを備えてなり、パネル載置台の移動と検査機器支持用ヘッドとの移動によって、パネル載置台上に載置したパネル部材の品位検査を行えるようにしたものであって、ベースとヘッド支持体との間で2分割可能に構成し、各分割体の大きさを所定以下にできるようにするとともに、ベースとヘッド支持体との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構を設け、さらに結合されたベース及びヘッド支持体の位置ずれにより生じるパネル載置台の移動方向と検査機器支持用ヘッドの移動方向との角度誤差情報を取得し、その角度誤差情報に基づいて前記検査機器による検査の位置情報を補正する位置情報補正部を設けたことを特徴とするパネル部材検査装置に係るものである。
さらに本発明(請求項6)は、矩形板状をなすベースと、そのベース上を長手方向に移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって長手方向と直交する方向に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドとを備え、ベースとヘッド支持体との間で2分割可能に構成し、各分割体の大きさを所定以下にできるようにするとともに、ベースとヘッド支持体との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構を設けてなるパネル部材検査装置に適用されるプログラムであって、結合されたベース及びヘッド支持体の位置ずれにより生じるパネル載置台の移動方向と検査機器支持用ヘッドの移動方向との角度誤差情報を取得し、その角度誤差情報に基づいて前記検査機器による検査の位置情報を補正する位置情報補正部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする位置情報補正プログラムに係るものである。
このようなものであれば、検査機器支持用ヘッドとベースとの位置決め精度が、仮に機械的な精度の限界から制限されたり、輸送途上の狂いなどから、要求される位置決め精度を満たせなかった場合であっても、それに起因するX軸方向とY軸方向との直角からの角度誤差を、このパネル部材検査装置の使用時に、位置情報補正部によって補正できるため、検査機器による検査精度に影響を与えることがない。
このような構成の本発明によれば、各分割体の大きさを、所定以下、例えば大型トラックで輸送できる範囲の大きさ以下にすることによって、大型トレーラなどの高価な輸送手段を用いなくとも、容易かつ安価に製造元から出荷先へ輸送することが可能になる。
また、ベースを分割していないため、組み立て現場において、スライドレールの直線度の調整や、ベースのチルト調整などが不要又は容易になり、組み立て作業の大幅な簡素化が可能になる。さらに、ベースとヘッド支持体との位置決めは位置決め機構を利用すればよいので、この位置決め作業が組み立て作業全体に大きな負担を与えることもない。
加えて、このように、現場での組み立て調整が容易(通常1〜2日で行える)で、輸送も安価にできるようになることから、顧客工場等の近傍で生産する必要性もなくなり、そのための工数や立ち上げ費用の削減を図れ、全体としてのコストや手間を従来品に比べ遙かに小さくすることが可能になる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るパネル部材検査装置1は、FPDに用いられる第6世代、第7世代のガラス基板等に対応してその品位検査を行えるようにしたものであって、図1、図2に示すように、床上に設置される矩形板状をなすベース2と、そのベース2上を水平長手方向(以下X軸方向とも言う)に移動可能に設けたパネル載置台3と、前記ベース2上に長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体4と、前記ヘッド支持体4によって長手方向と直交する水平方向(以下Y軸方向とも言う)及び鉛直方向(以下Z軸方向とも言う)に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッド5と、その検査機器支持用ヘッド5に取り付けられた検査機器6とを備えている。そして、パネル載置台3の移動と検査機器支持用ヘッド5との移動によって、パネル載置台3上に載置したガラス基板等のフラットなパネル部材(図示しない)の、前記検査機器6による品位検査を行えるようしてある。
次に、各部を図1、図2を参照して説明する。
ベース2は、X軸方向寸法がおおよそ4900mm、Y軸方向寸法がおおよそ2300mmの大きさをなす板状のベース本体21と、そのベース本体21を支える伸縮可能な複数のベース支持脚22とを備えており、各ベース支持脚22の長さを調整することで床の不陸に拘わらずベース本体21を水平に保てるように構成したものである。
パネル載置台3は、その上面に検査対象となるガラス基板等のフラットパネルPを載置するものであり、ベース本体21に設けたレール部材23によってX軸方向にスライド可能に支持されている。
ヘッド支持体4は、ベース2の長手方向一端部に固定されるもので、ベース本体21の各長辺部分から起立する一対の脚部材41と、それら脚部材41の上端にY軸方向に沿って横架させた横架材42とを備えている。
検査機器支持用ヘッド5は、前記横架材42の上面に設けたレール部材43によってX軸方向にスライド可能に支持されたヘッド基部51と、そのヘッド基部51に鉛直方向にスライド可能に支持されたヘッド本体52とを備えたものである。このヘッド本体52には、各種の検査機器6、例えばエリプソメータ、干渉計、透過率計などを必要により複数、交換可能に取り付けることができる。
しかしてこの実施形態では、特に図2に示すように、パネル部材検査装置1を、パネル載置台3を取り付けたベース2(これらを第1分割体101と称する場合もある。概略寸法(X×Y×Z)4900mm×2300mm×900mm)と、検査機器支持用ヘッド5、移動台車9(後述する)及び検査機器6付きのヘッド支持体4(これらを第2分割体102と称する場合もある。概略寸法(X×Y×Z)1600mm×3000mm×2000mm)とに、2分割可能に構成するとともに、図3〜図5にも示すように、ベース2とヘッド支持体4との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構7を設けている。
この位置決め機構7は、ベース2に設けた互いに異なる方向を向く2つの起立面7a、7bと、ベース2上でヘッド支持体4をスライドさせ、前記各起立面7a、7bに当該ヘッド支持体4の対応する部位をそれぞれ押し付ける押し付け構造体7c、7dとを備えたものである。
より具体的に詳述する。一方の起立面7aは、ベース本体21の上面から突出させた突出体71に設けてある。この突出体71は、ベース2における長手方向の一端部に配置されたY軸方向に延びる四角柱状のものであり、そのX軸方向を向く側面が前記一方の起立面7aとしての役割を担う。かかる起立面7aに対向する部位には、ベース本体21に、ブラケット72を介して取り付けられてX軸方向に螺進退可能なX軸方向押圧ボルト73が設けてある。このブラケット72及びX軸方向押圧ボルト73が一方の押し付け構造体7cを構成する。そしてこのX軸方向押圧ボルト73の先端が、ベース本体21上の所定結合位置におおよそ載置されたヘッド支持体4の脚部材41における下端部を押すことで、その反対側の面を前記一方の起立面7aに押し付け、ヘッド支持体4のベース本体21に対するX軸方向の位置決めが行なわれるように構成している。なお、この起立面7a及び押し付け構造体7cは、各脚部材41に対応させて一対が設けてある。
他方の起立面7bは、ベース本体21の一方の長辺部分の側面がその役割を担う。より正確には、前記長辺部分の側面に板材74が貼り付けてあり、その板材74の外面、すなわちY軸方向を向く面が、他方の起立面7bとなる。一方、ヘッド支持体4の脚部材41からは、逆L字型をなすブラケット75が垂下させてあり、そのブラケット75には、Y軸方向に螺進退可能なY軸方向押圧ボルト76が設けてある。このY軸方向押圧ボルト76は、前記板材74に設けためねじ孔74aに螺合するもので、これを締め付けることにより、ブラケット75の内面が、前記他方の起立面7bに押し付けられ、ヘッド支持体4のベース本体21に対するY軸方向の位置決めが行なわれるように構成している。つまりブラケット75、めねじ孔74a及びY軸方向押圧ボルト76が他方の押し付け構造体7dを構成する。
それでもなお、機械精度の限界や輸送途上の狂いなどから、結合されたベース2及びヘッド支持体4間に、パネル検査に要求される精度よりも大きな位置ずれが生じることは十分にあり得る。そうすると、パネル載置台3の移動方向と検査機器支持用ヘッド5の移動方向との角度誤差が生じ得るが、本実施形態では、その角度誤差情報を取得し、当該角度誤差情報に基づいて前記検査機器6による検査の位置情報を補正する位置情報補正部8を有している。
前記角度誤差情報は、図示しないレーザ検出器などの角度センサ(図示しない)により得られるもので、パネル載置台3の移動方向と検査機器支持用ヘッド5の移動方向との直角からの誤差を示す情報である。
位置情報補正部8は、図示しないCPUやメモリ、ディスプレイ、入力手段等を有したコンピュータCPがその役割を担うものであり、メモリの所定領域に組み込まれた位置情報補正プログラムを、CPUが解釈実行し、周辺機器と協働することにより、このコンピュータCPが、前記位置情報補正部8としての機能を果たすように構成してある。
またこの実施形態では、前記脚部材41の下端に予め移動台車9がそれぞれ連結してあり、この移動台車9によりクレーン等を用いることなく、ヘッド支持体4をベース2に対する所定結合位置におおよそ移動させ得るように構成している。詳述すれば、移動台車9は、X軸方向に延びる柱状の台車本体92と車輪93とを備えたものである。そして、ヘッド支持体4の脚部材41は、その下端内側半分がベース本体21上に載置されることから、移動台車9に脚部材41の外側半分を支持させ、所定結合位置へのおおよその移動の際には、移動台車9がベース2に干渉することなくその外側を通り、ヘッド支持体4をベース2に対してX軸方向に移動させ得るように構成している。
また、移動台車9には、予め、例えばねじ構造を利用したジャッキアップ機構91が設けられており、ヘッド支持体4が、このジャッキアップ機構91を介して移動台車9に上下動可能に支持されている。そして、このジャッキアップ機構91により、まずヘッド支持体4をある程度(脚部材41の下端が前記突出体71よりも上方になる程度)持ち上げ、所定結合位置へ移動後、ヘッド支持体4を下に動かして、ベース2上に載置できるようにしている。
次に、前記構成の説明からほぼ理解はできると思われるが、念のために、ヘッド支持体4をベース2に組み付ける組み付け工程について説明する。
まずパネル部材検査装置1の生産現場で、位置調整などを行ってパネル部材検査装置1を組み上げ、ベース2とヘッド支持体4との位置調整などを行い、その状態を再組み立てのときに再現できるように位置決め機構7を設定しておく。そして、このパネル部材検査装置1を、前記第1分割体101と第2分割体102とに2分割して梱包、輸送する。
前記検査装置1の納入先(出荷先)では、まずパネル載置台3が取り付けられたベース2を床上に設置し、各ベース支持脚22の長さを調整することによって、ベース本体21のチルト調整などを行い、ベース本体21の上面を水平に設定する。
次に、検査機器支持用ヘッド5、検査機器6及び移動台車9が取り付けられたヘッド支持体4を、図2に示すベース2のX軸方向後方から、移動台車9でX軸方向に沿って移動させ、ベース2上の所定結合位置におおよそ載置する。
その後、位置決め機構7を利用して、ヘッド支持体4をベース本体21上で若干スライドさせ位置決めを行う。位置決め後は、ボルト等によりヘッド支持体4とベース2とをしっかりと結合する。
次に、パネル載置台3の移動方向と検査機器支持用ヘッド5の移動方向との、直角からの角度誤差を、レーザ検出器などを用いて自動又は手動で検出する。コンピュータCPは、その角度誤差情報を与えられるとこれを記憶する。そして、パネル部材の品位検査時に、位置情報補正部8が、前記角度誤差情報に基づいて検査機器6による検査の位置情報を補正する。
したがって、このように構成した本実施形態によれば、第1分割体101及び第2分割体102の大きさが、木枠で梱包しても2つの軸方向寸法が2500mm以下となり、大型トラックで輸送できる範囲の大きさであるため、大型トレーラなどの高価な輸送手段を用いなくとも、容易かつ安価に製造元から納入先へ輸送することが可能になる。
また、ベース2を分割していないため、組み立て現場において、レール部材23の直線度の調整や、ベース2のチルト調整などが不要又は容易になり、組み立て作業の大幅な簡素化が可能になる。さらに、ベース2とヘッド支持体4との位置決めは、位置決め機構7を利用すればよいので、この位置決め作業が組み立て作業全体に大きな負担を与えることもない。また、よしんば検査機器支持用ヘッド5とベース2とに機械的な位置決め誤差が生じたとしても、それに起因するX軸方向とY軸方向との直角からの角度誤差は、このパネル部材検査装置1の使用時に、コンピュータCP(位置情報補正部8)が自動補正するため、検査機器6による検査精度に影響を与えることもない。
加えて、このように、現場での組み立て調整が容易(通常1〜2日で行える)で、輸送も安価にできるようになることから、顧客工場等の近傍で生産する必要性もなくなり、そのための工数や立ち上げ費用の削減を図れ、全体としてのコストや手間を従来品に比べ遙かに小さくすることが可能になる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば位置決め機構は、ピンとそのピンにガタなく嵌合する嵌合孔を利用したものでも構わないし、ジャッキアップ機構は必ずしも必要ではない。
その他、本発明は前記実施形態に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明によって、現場での組み立て調整が容易で輸送もでき、その結果として生産場所をも制限されなくなるパネル部材検査装置を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るパネル部材検査装置の全体斜視図(ただしコンピュータは模式的に示してある)。 同実施形態におけるパネル部材検査装置の組み立て前の分解斜視図。 同実施形態におけるパネル部材検査装置の位置決め機構を主として示す正面から見た部分断面図。 同実施形態におけるパネル部材検査装置の位置決め機構を主として示す側面から見た部分断面図。 同実施形態におけるパネル部材検査装置の位置決め機構を主として示す平面から見た部分断面図。
符号の説明
1・・・パネル部材検査装置
2・・・ベース
3・・・パネル載置台
4・・・ヘッド支持体
41・・・脚部材
5・・・検査機器支持用ヘッド
6・・・検査機器
7・・・位置決め機構
7a、7b・・・起立面
7c、7d・・・押し付け構造体
8・・・位置情報補正部
9・・・移動台車
101、102・・・分割体

Claims (4)

  1. 矩形板状をなすベースと、そのベース上を該ベースの長手方向に移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に前記長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって前記長手方向と直交する方向に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドとを備えてなり、パネル載置台の移動と検査機器支持用ヘッドとの移動によって、パネル載置台上に載置したパネル部材の品位検査を行えるようにしたものであって、
    ベースとヘッド支持体との間で2分割可能に構成するとともに、ベースとヘッド支持体との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構を設け、さらに結合されたベース及びヘッド支持体の位置ずれにより生じるパネル載置台の移動方向と検査機器支持用ヘッドの移動方向との角度誤差情報を取得し、その角度誤差情報に基づいて前記検査機器による検査の位置情報を補正する位置情報補正部を設けたことを特徴とするパネル部材検査装置。
  2. 位置決め機構が、ベースに設けた互いに異なる方向を向く2つの起立面と、ベース上でヘッド支持体をスライドさせ、前記各起立面に当該ヘッド支持体の対応する部位をそれぞれ押し付ける押し付け構造体とを備えたものである請求項1記載のパネル部材検査装置。
  3. ヘッド支持体を構成する一対の脚部材にそれぞれ取り付けられてヘッド支持体を上下動可能に支持する車輪付き移動台車をさらに備えている請求項1又は2記載のパネル部材検査装置。
  4. 矩形板状をなすベースと、そのベース上を該ベースの長手方向に移動可能に設けたパネル載置台と、前記ベース上に前記長手方向と直交して跨るように設けた門型をなすヘッド支持体と、前記ヘッド支持体によって前記長手方向と直交する方向に移動可能に支持させた検査機器支持用ヘッドとを備え、ベースとヘッド支持体との間で2分割可能に構成するとともに、ベースとヘッド支持体との間に、それらを結合させるときの相対的な位置決めを行う位置決め機構を設けてなるパネル部材検査装置に適用されるプログラムであって、
    結合されたベース及びヘッド支持体の位置ずれにより生じるパネル載置台の移動方向と検査機器支持用ヘッドの移動方向との角度誤差情報を取得し、その角度誤差情報に基づいて前記検査機器による検査の位置情報を補正する位置情報補正部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする位置情報補正プログラム。
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