JPH09211194A - 放射性廃棄物の固型化方法 - Google Patents

放射性廃棄物の固型化方法

Info

Publication number
JPH09211194A
JPH09211194A JP8014513A JP1451396A JPH09211194A JP H09211194 A JPH09211194 A JP H09211194A JP 8014513 A JP8014513 A JP 8014513A JP 1451396 A JP1451396 A JP 1451396A JP H09211194 A JPH09211194 A JP H09211194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
radioactive waste
parts
solidifying
solidified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8014513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3833294B2 (ja
Inventor
Tatsuaki Sato
龍明 佐藤
Naomi Toyohara
尚実 豊原
Masaaki Kaneko
昌章 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP01451396A priority Critical patent/JP3833294B2/ja
Publication of JPH09211194A publication Critical patent/JPH09211194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3833294B2 publication Critical patent/JP3833294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 14C等の長寿命放射性核種を長期間安定化す
ることができる放射性廃棄物の固化体を作成する。 【解決手段】 放射性廃棄物を、高炉スラグ30〜60重量
%と、残部ポルトランドセメントからなる固型化材料を
用いて固型化する(100)。また、放射性廃棄物が鉄
腐食生成物を主成分とするとき、固型化材料 100重量部
に対して、縮合リン酸ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸
塩化合物 0.1〜 2重量部、アルミナセメント 0.5〜 4重
量部、硼酸0.05〜 1重量部を添加する(101)。放射
性廃棄物が硫酸ナトリウム主成分の濃縮廃液ペレットの
ときは、縮合リン酸ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩
化合物 0.1〜 2重量部、ベントナイト 0.5〜 5重量部、
アルミナセメント 0.5〜 4重量部を添加する(10
2)。放射性廃棄物が樹脂ペレットのときは、水ガラス
を 0.5〜 5重量部添加する(103)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等の
放射性物質取扱い施設で発生する中ないし低レベルの放
射性廃棄物の固型化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等の放射性物質取扱い施設
では種々の放射性廃棄物が発生するため、放射性廃棄物
の安定化および減容のための各種固型化材料および固型
化方法が実用化されている。
【0003】これらの放射性廃棄物のうち、廃樹脂や濃
縮廃液は次のようにして発生する。すなわち、放射性物
質取扱い施設で発生する液体廃棄物の浄化や施設内で発
生する水の浄化にはイオン交換樹脂が使用されており、
このようなイオン交換樹脂はイオン交換能力が低下して
くると薬液により再生されて繰り返し使用されている。
しかしながら、再生するごとにイオン交換能力は少しづ
つ劣化するため、最終的には使用済みイオン交換樹脂と
して廃棄される。また、樹脂の再生に使われた薬液は、
中和濃縮処理されて濃縮廃液として廃棄される。
【0004】これらの放射性廃棄物の処理方法として、
そのままセメント固化するセメント固化法や、乾燥させ
た後プラスチックと混合して固化するプラスチック固化
法が実用化されている。
【0005】また、固化体を作らずに一時的に貯蔵する
方法も実用化されている。この方法は、濃縮廃液や廃樹
脂を乾燥させた後に小量のバインダを混合してペレット
状に成型し、最終固化まで中間貯蔵しておく方法であ
り、ペレット化法と呼ばれている。
【0006】また、放射性廃棄物のうち金属の切断片や
フィルターおよびパッキンのような雑固体廃棄物と呼ば
れる雑廃棄物については、その種類が非常に多く、形状
も複雑である。このため、現時点では 200リットルのド
ラム缶(以下、 200Lドラム缶という。)に入れて施設
内に保管されている。このような放射性廃棄物について
は、固型化材料を 200Lドラム缶に流し込み、ドラム缶
と廃棄物の間の空間や廃棄物どうしの空間を固型化材料
で埋めてしまう方法が考えられている。
【0007】さらに、上記濃縮廃液や廃樹脂の中間貯蔵
ペレットは、施設により保管方法が異なっているが、最
終的には 200Lドラム缶に入れられる予定である。これ
についても、固型化材料を 200Lドラム缶に流し込む
か、固型化材料とペレット状廃棄物を混練するかのいず
れかの方法で固化体とし、最終処分することが検討され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した固型化方法は
廃棄物を安定化できる技術であるが、処分後の更なる長
期安定性を目指すには以下のような問題点があった。
【0009】(1)近年、原子力発電所から発生する低
レベル放射性廃棄物の最終処分の具体化にともない、14
Cやα線を放出するアクチニド元素(α核種)のような
長寿命の放射性核種が安全評価上重要な意味を有するこ
とが明らかになっている。すなわち、埋設処分によって
も長寿命の放射性核種が長期間安定に固化体に保持され
ていることが必要である。
【0010】プラスチック固化法やペレット固化法は、
セメント固化法に比べて減容性が高く、これら核種を物
理的に閉じ込められるという利点があるが、核種を固化
材に吸着させ化学的に閉じ込める観点からは劣ることが
知られている。これについては、前処理することによっ
14Cやα核種を不溶化して固化体からの核種の溶解を
低減させる方法等で改善することができるが、設備が複
雑となりコストが高くなる問題がある。
【0011】このため、中間貯蔵ペレットや雑固体廃棄
物に対しては、セメント系固型化材料による固型化方法
が検討されている。このセメント固化体については、通
常廃棄物に含まれている硫酸ナトリウムが溶出により埋
設処理周辺で濃度が高くなると、セメントの14Cの分配
係数が徐々に低下する傾向にあり、固型化材料であるセ
メントの14Cの吸着性を高めることが要求される。
【0012】(2)一部の沸騰水型原子力発電所(以
下、BWR原子力発電所という。)においては、施設内
で発生する水の浄化などに中空糸膜フィルタが適用され
るなどして、濃縮廃液の主成分が硫酸ナトリウムでなく
鉄腐食生成物すなわちクラッドとなることが予想されて
いる。これらクラッド中にはやはり14Cが含まれている
が、クラッドの形態は主に水酸化鉄あるいは酸化鉄から
なる。
【0013】これらクラッドを含む廃液は粘性が高いた
め、セメント系固型化材料と混練すると、非常に流動性
が悪く混ぜ難い。したがって、セメント固化体にする場
合には廃棄物の充填量を少なくしなければならない。
【0014】このため、セメント系固型化材料のペース
トに高流動性を与える物質を添加して混ぜやすくする方
法も考えられる。一例として、リグニンスルホン酸系あ
るいはナフタリンスルホン酸系などの有機流動化剤を添
加する方法がある。これを使うことにより混練物の流動
性を向上させ、廃棄物の投入量を増やすことが可能とな
る。しかしながら、このような有機流動化剤は、長期的
な分解挙動が明確となっていないなどの懸念がある。
【0015】(3)また、前述のように固型化後に最終
処分することが検討されている中間貯蔵ペレットのう
ち、濃縮廃液のペレットをセメント系固型化材料を用い
て固化体にすると、濃縮廃液の主成分である硫酸ナトリ
ウムがセメントの混練水によって次式 Na2 SΟ4 +10Η2 Ο→Na2 SΟ4 ・10Η2 Ο に示すように10水塩を形成して膨張し、固化体にひび割
れが発生するおそれがあった。これについては、10水塩
化しないようにセメントペーストの温度を32.4℃以上に
することによって、固化体の割れ発生を回避する方法が
提案されているが、この場合には温度制御のための装置
が必要となる。
【0016】(4)また、廃樹脂をペレット化した樹脂
ペレットをセメント系固型化材料で固型化する際も、イ
オン交換樹脂が吸水膨張する性質によって、固化体にひ
び割れが発生するおそれがあった。これについては、あ
らかじめ樹脂ペレットを吸水膨張させて前処理すること
により、固化体の割れ発生を回避する方法が提案されて
いるが、イオン交換樹脂の密度はセメントペーストに比
べて低く、セメントペーストの見かけ密度が約 2g/cm
2 であるのに対して樹脂ペレットの見かけ密度は約 1.1
g/cm2 であるため、樹脂ペレットとセメントペースト
を混合すると樹脂ペレットが浮上し、これを避ける目的
で内篭容器に樹脂ペレットを入れて固型化する必要があ
った。
【0017】本発明は、以上述べてきたような課題を解
決するためになされたもので、固化体として埋設処分時
に被曝評価上問題となる14C等の長寿命放射性核種を長
期間安定かつ強固に固化体に閉じ込めることができる放
射性廃棄物の固型化方法を提供することを目的とする。
【0018】さらに本発明は、セメント固化に際して放
射性廃棄物の投入量を増加させることができる固型化方
法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明の放射性廃棄物の固型化方法は、放射性物質取扱い施
設から発生する放射性廃棄物を、高炉スラグが30〜60重
量%、残部がポルトランドセメントからなる固型化材料
に無機混和剤を加えたものを用いて固型化することを特
徴とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の固型化方法
において、前記放射性廃棄物が鉄腐食生成物を主成分と
するとき、上記無機混和剤として、縮合リン酸ナトリウ
ム、炭酸塩化合物、アルミナセメント、および硼酸を用
いることを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項2の固型化方法
において、固型化材料 100重量部に対して、縮合リン酸
ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1〜 2重量
部、アルミナセメント 0.5〜 4重量部、および硼酸0.05
〜 1重量部を添加することを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項2の固型化方法
において、固型化材料に無機混和剤を添加して粉末の混
合物とし、この混合物と水を混練して得られる固型化材
ペーストを用いて放射性廃棄物を固型化することを特徴
とする。
【0023】請求項5の発明は、請求項2の固型化方法
において、固型化材料にアルミナセメントを添加して粉
末の混合物とし、この混合物を縮合リン酸ナトリウム、
炭酸塩化合物および硼酸を溶解させた混練水により混練
して、得られた固型化材ペーストを用いて放射性廃棄物
を固型化することを特徴とする。
【0024】請求項6の発明は、請求項1の固型化方法
において、放射性廃棄物が硫酸ナトリウム主成分として
ペレット状廃棄物であるとき、無機混和剤として、縮合
リン酸ナトリウム、炭酸塩化合物、べントナイト、およ
びアルミナセメントを用いることを特徴とする。
【0025】請求項7の発明は、請求項6の固型化方法
において、固型化材料 100重量部に対して、縮合リン酸
ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1〜 2重量
部、べントナイト 0.5〜 5重量部、およびアルミナセメ
ント 0.5〜 4重量部を添加することを特徴とする。
【0026】請求項8の発明は、請求項6の固型化方法
において、固型化材料に無機混和剤を添加して粉末の混
合物とし、この混合物と水を混練して得られる固型化材
ペーストを用いて放射性廃棄物を固型化することを特徴
とする。する。
【0027】請求項9の発明は、請求項6の固型化方法
において、固型化材料にべントナイトおよびアルミナセ
メントを添加して粉末の混合物とし、この混合物を縮合
リン酸ナトリウムおよび炭酸塩化合物を溶解させた混練
水により混練して、得られた固型化材ペーストを用いて
放射性廃棄物を固型化することを特徴とする。
【0028】請求項10の発明は、請求項1の固型化方
法において、前記放射性廃棄物が使用済みイオン交換樹
脂からなるペレット状廃棄物であるとき、上記無機混和
剤として水ガラスを用いることを特徴とする。
【0029】請求項11の発明は、請求項10の固型化
方法において、固型化材料 100重量部に対して、水ガラ
スを 0.5〜 5重量部添加することを特徴とする。
【0030】原子力発電所等から発生する低レベル放射
性廃棄物中の14Cは、炭酸塩の形態で存在すると考えら
れており、埋設処分場に使用されているセメントに対し
ては、炭酸塩の形態の14Cは吸着性が比較的高いと考え
られている。−方、処分場における固化体の周辺環境
は、地下水に固化体中の溶解成分が溶解し、特に廃棄物
中の硫酸ナトリウムの濃度や硼酸ナトリウムの濃度が高
くなるものと考えられている。硫酸ナトリウム濃度が高
くなると、セメントの14Cの分配係数が徐々に低下する
傾向にある結果が得られており、硫酸ナトリウムの濃度
が地下水中で高くなった場合、セメント固化体中の14
が徐々に流出する懸念がある。このため、セメントの14
C吸着性を高めることは、放射性廃棄物をセメント固化
体にして最終処分する上で重要である。
【0031】本発明者らは、ポルトランドセメントに高
炉スラグを配合した固型化材料を用いることで、14Cの
セメントへの吸着性が高められることを見いだした。配
合は、重量%で高炉スラグが30〜60%、残部をポルトラ
ンドセメントにすることで、従来のセメント系固型化材
料に比較して高い分配係数が得られ、その中でも高炉ス
ラグの添加量が40〜50重量%の範囲で分配係数はピーク
となる。なお、高炉スラグとは、溶鉱炉で金属を融解す
るときに石灰石等の融剤の添加により意識的に生成させ
る人工的な混合物であり、SiΟ2 が主成分である。
【0032】また、一部の原子力発電所等では、鉄腐食
生成物(鉄クラッド)が主成分の放射性廃液が発生す
る。これをセメント系固型化材料により固型化する際
は、流動化剤等の混和剤を配合して流動性を改善する必
要がある。これは、前述したように、鉄クラッド主成分
の濃縮廃液の粘性が非常に高く流動性が悪いためであ
る。
【0033】これを改善するため、本発明者らは、セメ
ント系固型化材料 100重量部に対して縮合リン酸ナトリ
ウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1〜 2重量部、ア
ルミナセメント 0.5〜 4重量部、硼酸0.05〜 1重量部か
らなる無機の混和剤を用いることで混練後の流動性を大
幅に向上させ、固化体中の廃棄物の充填量を大幅に増や
せることを見いだした。また、本混和剤は無機物で構成
されているため、長期的な劣化もなく、固型化材料の核
種吸着性を阻害することもない。このため、上記固型化
材料に本混和剤を用いることで、14Cの閉込め性が高
く、かつ高い減容性を有する固化体を作製することが可
能となった。
【0034】上記の無機の混和剤は各々添加役割が分担
されており、縮合リン酸ナトリウムと炭酸塩化合物は、
セメント系固型化材料に分散性を付与するとともに、流
動性の維持時間を著しく延長させる。また、アルミナセ
メントと硼酸は、縮合リン酸ナトリウムの作用による硬
化遅延を防止するとともに、流動性維持時間に影響を与
えないことを目的に添加する。なお、無機混和剤の添加
量が上記限定値よりも少ないと期待された効果が得られ
ず、逆に限定値以上にすると固型化材ペース卜流動性の
低下や凝結異常(瞬結)等のトラブルを招くことも確認
している。また、上記の無機混和材料は、市販されてい
るいずれのグレードも使用が可能である。
【0035】固型化の対象となる廃棄物が、原子力発電
所等から発生する硫酸ナトリウム主成分の濃縮廃液を乾
燥しペレット化したペレット状廃棄物(以下、濃縮廃液
ペレットという。)である場合、セメント系固型化材料
を用いて常温で固型化すると、前述したように濃縮廃液
の主成分である硫酸ナトリウムが10水塩化して固化体に
ひび割れが発生する。
【0036】このため、ひび割れのない濃縮廃液ペレッ
トの固化体を作製することを目的に種々の検討を行った
結果、セメント系固型化材料 100重量部に対して縮合リ
ン酸ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1〜 2
重量部、ベントナイト 0.5〜5重量部、アルミナセメン
ト 0.5〜 4重量部からなる無機の混和剤を用いることで
濃縮廃液ペレットを良好な固化体にすることができるこ
とを見いだした。また、本混和剤は無機物で構成されて
いるため長期的な劣化もない。このため、上記本発明の
固型化材料に本混和剤を用いることで、14Cの閉込め性
が高く、かつ、高い減容性を有する廃棄体を作製するこ
とが可能となった。
【0037】上記無機の混和剤は各々添加役割が分担さ
れており、縮合リン酸ナトリウムと炭酸塩化合物は、前
述と同じ目的で添加している。ベントナイトは吸水膨脹
性に優れる。このため、硫酸ナトリウムの10水塩化を抑
制する効果がある。さらにアルミナセメントは、セメン
トの硬化を促進して硬化時間を早め、硫酸ナトリウムの
10水塩化が進む前に固化体とすることを目的に添加す
る。なお、無機混和剤の添加量が上記限定値よりも少な
いと期待された効果が得られず、逆に限定値以上にする
と固型化材ペースト流動性の低下や凝結異常(瞬結)等
のトラブルを招くことも確認している。なお、上記の無
機混和材料は、市販されているいずれのグレードも仕様
が可能である。
【0038】固型化の対象となる廃棄物が、原子力発電
所等から発生する使用済みイオン交換樹脂のペレット状
廃棄物(以下、樹脂ペレットという。)である場合、内
篭容器等を用いずにセメント系固型化材料にて固型化す
ると、前述したように樹脂ペレットと固型化材ペースト
の比重差によって樹脂ペレットが浮上してしまう問題が
ある。このため、種々の検討を行った結果、セメント系
固型化材料と混練水の混合ペーストに、セメント系固型
化材料 100重量部に対して水ガラスを 0.5〜 5重量部添
加して粘性を上げることにより、樹脂ペレットの浮上を
防止して良好に固型化できることを見いだした。水ガラ
スの添加量が 0.5重量部以下だと期待された効果が得ら
れず、逆に 5重量部以上添加すると混練物の粘性が高く
なりすぎて廃棄物充填量の低下を招く。なお、水ガラス
を添加して固型化材ペーストの粘度を50dPa・s 以上に
することで、樹脂ペレットの浮上を防止できることも発
見している。さらに、セメント系固型化材料として、高
炉スラグが30〜60重量%、残部がポルトランドセメント
からなる固型化材料を適用することにより、14C等の長
寿命核種についても閉込め性の高い固化体とすることが
可能となる。
【0039】上記した本発明の放射性廃棄物の固型化方
法について実施した試験例を、以下発明の実施の形態に
て説明する。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の放射性廃棄物の
固型化方法の構成、作用、効果をフロー図にして示すも
ので、まずステップ100にて、放射性廃棄物を、高炉
スラグ30〜60重量%と、残部ポルトランドセメントから
なる固型化材料を用いて固型化することを示している。
【0041】次にステップ101〜103にて、固化処
理する放射性廃棄物の種類に応じて、前述の固型化材料
に対して混合すべき無機混和剤を示している。すなわ
ち、ステップ101では、放射性廃棄物が鉄腐食生成物
を主成分とする廃棄物であるとき、無機混和剤として、
ステップ100で示した固型化材料 100重量部に対し
て、縮合リン酸ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭酸塩化合
物 0.1〜 2重量部、アルミナセメント 0.5〜 4重量部、
および硼酸0.05〜 1重量部を添加することを示してい
る。
【0042】ステップ102では、放射性廃棄物が硫酸
ナトリウム主成分の濃縮廃液ペレットのとき、無機混和
剤として、ステップ100で示した固型化材料 100重量
部に対して、縮合リン酸ナトリウム 0.1〜 2重量部、炭
酸塩化合物 0.1〜 2重量部、ベントナイト 0.5〜 5重量
部、およびアルミナセメント 0.5〜 4重量部を添加する
ことを示している。
【0043】ステップ103では、放射性廃棄物が樹脂
ペレットのとき、無機混和剤として、ステップ100で
示した固型化材料 100重量部に対して、水ガラスを 0.5
〜 5重量部添加することを示している以下、図1の各ス
テップ100〜103に示す放射性廃棄物の固型化方法
の実施の形態を、図2、図3および表1〜3に基づいて
説明する。
【0044】まず、ステップ100に対応する第1の実
施の形態を説明する。固型化材料としてポルトランドセ
メントに種々の割合で高炉スラグを配合し、原料を調合
した。ポルトランドセメントと高炉スラグを均一に混合
した後、水を添加して約 5分間ミキサーで混練して固化
体を作製した。この固化体を室温で相対湿度90%以上に
保持して28日間養生した後、42メッシュ以下に粉砕し、
この粉砕物を 5g分取した。
【0045】ついで、分取した固化体粉砕物を、14Cが
185 Bq/mlの濃度で添加されている6重量%硫酸ナトリ
ウム水溶液50ml中に添加し、10℃の恒温槽に7日間保
持した。この後、0.45μm のポアサイズであるミリポア
フィルターで瀘過し、瀘液中の14C濃度を液体シンチレ
ーションカウンターで測定した。これらの測定値を用い
て、分配係数を以下の式 により求めた。分配係数が大きい方が、固化体への核種
残留量が多く、水相への移行量が少ないことを示す。す
なわち、放射性核種の吸着性(閉込め性)に優れている
ことを表す。
【0046】図2は、試験結果を示すもので、固型化材
料における高炉スラグの添加量(重量%)と固化体の放
射性核種の分配係数(ml/g)の関係を表している。こ
の図からも明らかなように、14C(図2中○印)につい
ては、高炉スラグの添加量が30〜60重量%の範囲で特に
分配係数が高く、従来のセメント(ポルトランドセメン
トのみ、すなわち高炉スラグの添加量が 0重量%)の分
配係数に比べて約 3倍高い結果が得られた。
【0047】なお、図2に示すように、処分場での被曝
評価上14Cと並んで重要なα核種( 238Ρuおよび 241
Am)についても同様に分配係数を求めたが、高炉スラ
グの添加量に依存せず、いずれも高い分配係数が得られ
た。
【0048】次に、図1のステップ101に対応する第
2の実施の形態を説明する。ここでは、前述のポルトラ
ンドセメントと高炉スラグからなる14C閉込め性を高め
た固型化材料を用いて、これに縮合リン酸ナトリウム、
炭酸塩化合物、アルミナセメント、硼酸からなる無機混
和剤を配合して、酸化鉄を模擬の鉄クラッド(廃棄物主
成分)として固型化する試験を行った。
【0049】すなわち、ポルトランドセメントと高炉ス
ラグが重量比で1:1からなる固型化材料 100重量部に
対して、無機混和剤として縮合リン酸ナトリウム(へキ
サメタリン酸ナトリウムあるいはウルトラポリリン酸ナ
トリウム) 0.6重量部、炭酸塩化合物(炭酸カリウムあ
るいは炭酸ナトリウム) 0.6重量部、アルミナセメント
1重量部、硼酸 0.2重量部を混合し調整した。これに混
練水を加えた材料で、模擬の鉄クラッドとして酸化鉄を
混練固化した。
【0050】酸化鉄の配合量は、ポルトランドセメント
と高炉スラグを合わせた固型化材料100重量部に対して
5〜30重量部の範囲で変動させ、この際の混練物の流動
性がフロー値(JIS R 5201セメントの物理試験方法
に準拠)で 250mm以上、粘度で10〜25dP・s の範囲にな
るように混練水量を調節した。これは、固型化材料と廃
棄物の混合物を容器に流し込むことのできる流動性の目
安として設定した。なお、無機混和剤添加による流動性
への影響を確認するため、無機混和剤を添加しない場合
についても上記と同様の固化試験を行った。試験結果を
表1に示す。
【0051】
【表1】 表1中、水/セメント比は固型化材料に対する水の重量
比であり、固化体圧縮強度は固型化して28日後に測定し
た値を示す。また、実施例9におけるアルミナセメント
を除く無機混和剤は混練水に溶解させて使用したもので
ある。
【0052】表1に示すように、無機混和剤添加の有無
にかかわらず、酸化鉄の混練量が増すほど、所定の流動
性を得るための水/セメント比(固型化材料に対する水
の重量比)が高くなる傾向にあった。しかしながら、混
練する酸化鉄量が同じ場合、無機混和剤を添加すること
によって、水/セメント比を大幅に低減できることが確
認された。これによって、固化体作製時に問題となるブ
リージング水の発生および収縮が改善でき、かつ、固化
体の強度を向上できることが確認された。
【0053】この結果から求めた総量 200L当たりの酸
化鉄投入量と水/セメント比の関係を図3に示す。この
図から明らかなように、廃棄物投入量が同じ場合、本発
明の無機混和剤を配合することによって、前述したよう
に所定の流動性を得るための水/セメント比を大幅に低
減することができた。また、鉄クラッドは、比較的放射
線量が高い廃棄物であるために、今後の処分動向を考慮
すると、20 MPa程度以上の固化体強度が必要となること
が考えられる。このため、固化体圧縮強度20 MPa以上を
基準とすると、総量 200L当たりの廃棄物混練量は固型
化材料のみの場合が約30kgであるのに対して、無機添加
剤を配合した場合は約60kgの廃棄物を投入できることが
確認された。
【0054】また、縮合リン酸ナトリウムとしてへキサ
メタリン酸ナトリウムおよびウルトラポリリン酸ナトリ
ウム、炭酸塩化合物として炭酸カリウムおよび炭酸ナト
リウムを用いたが、表1に示す実施例6,7,8からも
明らかなように、いずれでも効果は同じであり、良好な
結果が得られた。
【0055】次に、無機混和剤の添加方法の違いによる
影響を確認するため、表1に実施例9として示すよう
に、ポルトランドセメントと高炉スラグが重量比で1:
1からなる固型化材料 100重量部に対して、アルミナセ
メント 1重量部を混合した後、あらかじめ水にへキサメ
タリン酸ナトリウム 0.6重量部、炭酸カリウム 0.6重量
部、硼酸 0.2重量部を溶解したものを混練水として用い
て混練した。ついで、このペーストに、模擬の鉄クラッ
ドとして酸化鉄を固型化材料 100重量部に対して30重量
部の割合で投入混練して、実施例1〜8と同様に試験を
実施した。
【0056】表1に示すように、溶解性の無機混和剤を
あらかじめ水に溶解させて用いた場合、模擬クラッドで
ある酸化鉄30重量部を混練して所定の流動性を得るため
に必要な水/セメント比は72/100 であり、得られた固
化体の圧縮強度は23.1 MPaであった。これは、無機混和
剤をセメント系固型化材料と直接混合した場合の結果と
ほぼ同様であり、無機混和剤を配合しない方法に比べ
て、水/セメント比の低減および固化体の強度向上に効
果のあることが確認された。
【0057】次に、図1のステップ102に対応する第
3の実施の形態を説明する。ここでは、前述のポルトラ
ンドセメントと高炉スラグからなる14C閉込め性を高め
た固型化材料を用いて、これに縮合リン酸ナトリウム、
炭酸塩化合物、べントナイト、アルミナセメントからな
る無機混和剤を配合して、濃縮廃液ペレットを固型化す
る試験を行った。
【0058】すなわち、ポルトランドセメントと高炉ス
ラグが重量比で1:1からなる固型化材料 100重量部に
対して、無機混和剤として縮合リン酸ナトリウム(へキ
サメタリン酸ナトリウムあるいはウルトラポリリン酸ナ
トリウム) 0.6重量部、炭酸塩化合物(炭酸カリウムあ
るいは炭酸ナトリウム) 0.6重量部、べントナイト 2.5
〜 5重量部、アルミナセメント 1〜 3重量部を混合し調
整した。これに混練水を加えた固型化材料で、濃縮廃液
ペレットを混練固化した。濃縮廃液ペレットの配合量は
固型化材料 100重量部に対して74重量部とし、水/セメ
ント比は45/100 とした。試験結果を表2に示す。
【0059】
【表2】 表2中、水/セメント比は固型化材料に対する水の重量
比である。また、実施例7におけるヘキサメタリン酸ナ
トリウムと炭酸カリウムは混練水に溶解させて使用した
ものである。
【0060】表2に比較例1,2で示すように、ポルト
ランドセメントと高炉スラグからなる固型化材料のみで
濃縮廃液ペレットを固型化した場合、および固型化材料
に縮合リン酸ナトリウム、炭酸塩化合物、アルミナセメ
ント、硼酸からなる無機混和剤を配合して濃縮廃液ペレ
ットを固型化した場合には、硫酸ナトリウムの10水塩化
により固化体にひび割れが入った。
【0061】しかしながら、表2に実施例1〜7で示す
ように、ポルトランドセメントと高炉スラグからなる固
型化材料に縮合リン酸ナトリウム、炭酸塩化合物、ベン
トナイト、アルミナセメントからなる無機混和剤を配合
して濃廃ペレットを固型化する方法によれば、ひび割れ
等も起こらずに良好なセメント固化体が得られた。
【0062】また、縮合リン酸ナトリウムとしてへキサ
メタリン酸ナトリウムおよびウルトラポリリン酸ナトリ
ウム、炭酸塩化合物として炭酸カリウムおよび炭酸ナト
リウムを用いたが、いずれでも効果は同じであった(表
2中、実施例5,6)。
【0063】さらに、無機混和剤の添加方法の違いによ
る影響を確認するため、実施例7では無機混和剤のうち
水に溶解性のへキサメタリン酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムを混練水に溶解させて固型化材料に添加して濃縮廃液
ペレットを固型化したが、得られた固化体にはひび割れ
なども見られず良好であり、無機混和剤の添加方法の違
いによる影響がないことが確認された。
【0064】次に、図1のステップ103に対応する第
4の実施の形態を説明する。ここでは、ポルトランドセ
メントと高炉スラグからなる14C閉込め性を高めた固型
化材料を用いて、これに水ガラスを無機混和剤として配
合して、樹脂ペレットを固型化する試験を行った。
【0065】すなわち、ポルトランドセメントと高炉ス
ラグが重量比で1:1からなる固型化材料 100重量部に
対して混練水45重量部を加えて混練し、ついで水ガラス
を固型化材料 100重量部に対して 1および 4重量部の割
合で添加混練した。このペーストに樹脂ペレット66重量
部をさらに投入して混練固化した。なお、樹脂ペレット
は混練水を吸水して膨張するため、あらかじめセメント
成分の飽和溶解水で膨張前処理して行った。試験結果を
表3に示す。
【0066】
【表3】 表3中、水/セメント比は固型化材料に対する水の重量
比である。
【0067】表3に実施例1,2で示すように、水ガラ
スの増粘作用により樹脂ペレットが浮上せず、良好な固
化体とすることができた。
【0068】比較のため、水ガラスを添加せずに固化し
た際は、樹脂ペレットがセメントペーストとの比重差に
より浮上して、固化体の上部に樹脂ペレットのみの層が
できて固型化することができなかった。
【0069】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、ポル
トランドセメントと高炉スラグを配合して放射性廃棄物
を固化することにより、処分場における被曝評価上重要
な核種である14C等の長半減期核種に対して、閉込め性
に優れた放射性廃棄物の固化体を容易に形成することが
できる。また、従来セメントでの固定化が困難であった
鉄クラッドを主成分とする廃棄物、濃縮廃液ペレットお
よび樹脂ペレットについては、上記固型化材料に核種閉
込め性を阻害しない無機混和剤を添加することによっ
て、長期的にも安定でかつ良好なセメント固化体とする
ことが可能となった。さらに、温度制御や特殊な容器を
用いる必要がないため、放射性廃棄物処理の費用低減に
も寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射性廃棄物の固型化方法を示すフロ
ー図である。
【図2】本発明にかかるポルトランドセメントと高炉ス
ラグからなる固型化材料の高炉スラグの添加量による14
Cの分配係数の依存性を示す特性図である。
【図3】本発明にかかる鉄クラッドの固型化方法の効果
を説明するためのセメントペーストおよび固化体の物性
を示す特性図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質取扱い施設から発生する放射
    性廃棄物を、高炉スラグが30〜60重量%、残部がポルト
    ランドセメントからなる固型化材料に無機混和剤を加え
    たものを用いて固型化することを特徴とする放射性廃棄
    物の固型化方法。
  2. 【請求項2】 前記放射性廃棄物が鉄腐食生成物を主成
    分とするとき、前記無機混和剤として、縮合リン酸ナト
    リウム、炭酸塩化合物、アルミナセメント、および硼酸
    を用いることを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄物
    の固型化方法。
  3. 【請求項3】 前記固型化材料 100重量部に対して、縮
    合リン酸ナトリウム0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1
    〜 2重量部、アルミナセメント 0.5〜 4重量部、および
    硼酸0.05〜 1重量部を添加することを特徴とする請求項
    2記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  4. 【請求項4】 前記固型化材料に前記無機混和剤を添加
    して粉末の混合物とし、この混合物と水を混練して得ら
    れる固型化材ペーストを用いて前記放射性廃棄物を固型
    化することを特徴とする請求項2または3記載の放射性
    廃棄物の固型化方法。
  5. 【請求項5】 前記固型化材料にアルミナセメントを添
    加して粉末の混合物とし、この混合物を縮合リン酸ナト
    リウム、炭酸塩化合物および硼酸を溶解させた混練水に
    より混練して、得られた固型化材ペーストを用いて前記
    放射性廃棄物を固型化することを特徴とする請求項2ま
    たは3記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  6. 【請求項6】 前記放射性廃棄物が硫酸ナトリウムを主
    成分としたペレット状廃棄物であるとき、前記無機混和
    剤として、縮合リン酸ナトリウム、炭酸塩化合物、べン
    トナイト、およびアルミナセメントを用いることを特徴
    とする請求項1記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  7. 【請求項7】 前記固型化材料 100重量部に対して、縮
    合リン酸ナトリウム0.1〜 2重量部、炭酸塩化合物 0.1
    〜 2重量部、べントナイト 0.5〜 5重量部、およびアル
    ミナセメント 0.5〜 4重量部を添加することを特徴とす
    る請求項6記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  8. 【請求項8】 前記固型化材料に前記無機混和剤を添加
    して粉末の混合物とし、この混合物と水を混練して得ら
    れる固型化材ペーストを用いて前記放射性廃棄物を固型
    化することを特徴とする請求項6または7記載の放射性
    廃棄物の固型化方法。
  9. 【請求項9】 前記固型化材料にべントナイトおよびア
    ルミナセメントを添加して粉末の混合物とし、この混合
    物を縮合リン酸ナトリウムおよび炭酸塩化合物を溶解さ
    せた混練水により混練して、得られた固型化材ペースト
    を用いて前記放射性廃棄物を固型化することを特徴とす
    る請求項6または7記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  10. 【請求項10】 前記放射性廃棄物が使用済みイオン交
    換樹脂からなるペレット状廃棄物であるとき、前記無機
    混和剤として水ガラスを用いることを特徴とする請求項
    1記載の放射性廃棄物の固型化方法。
  11. 【請求項11】 前記固型化材料 100重量部に対して、
    水ガラスを 0.5〜 5重量部添加することを特徴とする請
    求項10記載の放射性廃棄物の固型化方法。
JP01451396A 1996-01-30 1996-01-30 放射性廃棄物の固型化方法 Expired - Lifetime JP3833294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01451396A JP3833294B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 放射性廃棄物の固型化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01451396A JP3833294B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 放射性廃棄物の固型化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09211194A true JPH09211194A (ja) 1997-08-15
JP3833294B2 JP3833294B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=11863172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01451396A Expired - Lifetime JP3833294B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 放射性廃棄物の固型化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3833294B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315641A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Toshiba Corp 除染廃液の処理方法および処理装置
JP2005337897A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法及び固化処理装置
KR101722546B1 (ko) * 2016-04-08 2017-04-03 케이 뉴텍 주식회사 방사능 폐액 건조 처리장치

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62267699A (ja) * 1986-05-16 1987-11-20 株式会社東芝 放射性廃棄物の固化処理方法
JPS63289498A (ja) * 1987-05-22 1988-11-25 Denki Kagaku Kogyo Kk 放射性廃棄物の固化剤
JPH03105298A (ja) * 1989-09-20 1991-05-02 Hitachi Ltd 放射性廃棄物の処理方法
JPH04109199A (ja) * 1990-08-29 1992-04-10 Hitachi Ltd 放射性廃棄物処理装置
JPH059049A (ja) * 1991-06-27 1993-01-19 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント混和材及びセメント組成物
JPH05264792A (ja) * 1992-03-19 1993-10-12 Hitachi Ltd 放射性廃棄物用固化材及び放射性廃棄物の処理方法
JPH06300893A (ja) * 1993-04-14 1994-10-28 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固型化材料
JPH085794A (ja) * 1994-06-15 1996-01-12 Hitachi Ltd 放射性廃棄物ペレットの固化処理設備及び方法
JPH08166492A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Toshiba Ceramics Co Ltd セメント用無機混和材

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62267699A (ja) * 1986-05-16 1987-11-20 株式会社東芝 放射性廃棄物の固化処理方法
JPS63289498A (ja) * 1987-05-22 1988-11-25 Denki Kagaku Kogyo Kk 放射性廃棄物の固化剤
JPH03105298A (ja) * 1989-09-20 1991-05-02 Hitachi Ltd 放射性廃棄物の処理方法
JPH04109199A (ja) * 1990-08-29 1992-04-10 Hitachi Ltd 放射性廃棄物処理装置
JPH059049A (ja) * 1991-06-27 1993-01-19 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント混和材及びセメント組成物
JPH05264792A (ja) * 1992-03-19 1993-10-12 Hitachi Ltd 放射性廃棄物用固化材及び放射性廃棄物の処理方法
JPH06300893A (ja) * 1993-04-14 1994-10-28 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固型化材料
JPH085794A (ja) * 1994-06-15 1996-01-12 Hitachi Ltd 放射性廃棄物ペレットの固化処理設備及び方法
JPH08166492A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Toshiba Ceramics Co Ltd セメント用無機混和材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315641A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Toshiba Corp 除染廃液の処理方法および処理装置
JP2005337897A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法及び固化処理装置
KR101722546B1 (ko) * 2016-04-08 2017-04-03 케이 뉴텍 주식회사 방사능 폐액 건조 처리장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3833294B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3988258A (en) Radwaste disposal by incorporation in matrix
JP2912393B2 (ja) 放射性廃棄物の処理方法
JP5669120B1 (ja) 汚染水の処理方法
WO1984004624A1 (en) Process for solidifying radioactive wastes
JP2513690B2 (ja) 放射性廃棄物の固化剤
JPH0634097B2 (ja) 放射性廃棄物の固化剤
RU2381580C1 (ru) Способ стабилизации жидких высокосолевых высокоактивных отходов
CN111056789B (zh) 一种放射性废渣的固化方法
JP3833294B2 (ja) 放射性廃棄物の固型化方法
JP6941514B2 (ja) セシウム含有廃棄物のセシウム固定化方法
JPS58195200A (ja) 放射性廃棄物の固化に際して放射性核種の留保性を改善する方法
EP1137014B1 (en) Co-solidification of low-level radioactive wet wastes produced from BWR nuclear power plants
JP2001208896A (ja) 沸騰水型原子力発電所から生じた低レベル放射性湿潤廃棄物の共固化方法
JP2022062487A (ja) 放射性廃棄物固化用のジオポリマー組成物
KR102368220B1 (ko) 폐콘크리트 미분말과 프러시안블루를 혼입한 방사성 폐기물용 고화제 및 이를 이용한 방사성 폐기물의 고화처리방법
JP5044280B2 (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法及び固化処理装置
JPH03150499A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JPS62267699A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JPH08285995A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
CN115159920B (zh) 一种放射性废液水泥固化的配方及方法
JPS62267700A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JPS623698A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JP6664639B2 (ja) 放射線遮蔽体
JPH0252999B2 (ja)
JP2022183073A (ja) 固化体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term