JPH09210327A - 階段摺動式ストーカ - Google Patents

階段摺動式ストーカ

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JPH09210327A
JPH09210327A JP2018896A JP2018896A JPH09210327A JP H09210327 A JPH09210327 A JP H09210327A JP 2018896 A JP2018896 A JP 2018896A JP 2018896 A JP2018896 A JP 2018896A JP H09210327 A JPH09210327 A JP H09210327A
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grate
sliding
air
nozzle
stoker
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Masahide Nishigaki
正秀 西垣
Kiyoshi Shibata
清 柴田
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Takuma Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火床上のごみ層の如何に拘わらず、常に均一
な空気分布を行えるようにすると共に、ごみ質の差異や
使用場所の違い等に拘わらず、火格子を互換性のあるも
のにする。 【解決手段】 階段摺動式ストーカ1の要部を構成する
固定火格子2及び可動火格子2′を、後端部側が火格子
取付けフレーム3に取り付けられ、後側から前側下部に
亘って空気通路8を形成した中空状の火格子本体4と、
火格子本体4の下面側に着脱自在に取り付けられ、空気
通路8に連通して空気通路8の一部を成すノズル孔5a
を形成したノズル体5と、ノズル体5に着脱自在に取り
付けられ、隣接する前段側の火格子本体4上面へ摺動自
在に当接する摺動体6と、火格子本体4の前端部下端と
摺動体6の前端部上面との間に形成され、空気通路8に
連通すると共に隣接する前段側の火格子本体4上面より
も上方に位置する空気吹出し口7とから夫々構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等を焼却
処理するごみ焼却炉に用いられる階段摺動式ストーカの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の階段摺動式ストーカ20
としては、例えば図10及び図11に示す構造のものが
知られている。即ち、前記階段摺動式ストーカ20は、
前後方向(ごみの送り方向)へ交互に配設された固定火
格子21及び可動火格子21′と、前後方向へ並列配置
され、各火格子21,21′を夫々支持する火格子取付
けフレーム22と、滑り台23上に支持され、可動火格
子21′を取り付けた火格子取付けフレーム22を支持
する作動フレーム24等から構成されて居り、作動フレ
ーム24を滑り台3上で油圧シリンダ及びリンク機構等
から成る往復駆動装置(図示省略)により前後方向(図
11の左右方向)へ往復動せしめると、可動火格子2
1′が固定火格子21に対して前後方向へ往復動し、ご
み層が上流側(図11の左側)から下流側(図11の右
側)へ攪拌・移送されながら燃焼するようになってい
る。又、燃焼用空気aは、火床の下方に配置した灰出し
ホッパ25内へ供給され、前後に隣接する火格子21,
21′間に形成された空気吹出し口26(火格子の前端
部下端とこの火格子に隣接する下流側の火格子上面との
間に形成された間隙)からごみ層内へ噴出されてごみを
燃焼するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ストーカに
より良好な燃焼を行うには、ストーカ上のごみ層が平均
に分布していて、燃焼用空気aが必要な部分へ適量且つ
均等に供給されることが必要である。
【0004】然し乍ら、従来の階段摺動式ストーカに於
いては、燃焼用空気aがただ単に灰出しホッパ25内を
経て固定火格子21と可動火格子21′との間に形成し
た空気吹出し口26からごみ層内へ噴出する構造となっ
ている為、空気吹出し口26から噴出する燃焼用空気a
の速度が比較的遅い。その結果、ごみ層の厚みが部分的
に変化したり、ごみ質が変化したりした場合には、各火
格子からごみ層内へ均一に燃焼用空気aを供給すること
ができず、ストーカ上のごみ層の如何に拘わらず、均一
な空気分布を得られないと云う問題があった。
【0005】又、階段摺動式ストーカ20上のごみ層
は、紙、プラスチック、厨芥、木竹、缶、ガラス等雑多
な物の混合物であり、その為に紙やプラスチックの燃焼
が速く、これらがごみ層に吹き抜け穴を作り、燃焼用空
気aが吹き抜けてごみ層の均一燃焼を妨げて焼きむらが
生じ、灰の熱灼減量が低下する。従って、完全燃焼を行
う為には火床面積の大きなものが必要となる。ところ
が、ストーカの火床面積が大きくなると、各火格子2
0,20′からごみ層内へ均一に燃焼用空気aを供給す
ることがより難しくなり、空気分布がより不均一になり
易いと云う問題があった。
【0006】更に、ごみは、発生する地域や季節により
ごみ質が常に一定ではない。一般に、ごみ質が高い(発
熱量が高い)と燃焼用空気aを多く必要とし、ごみ質が
低い(発熱量が低い)と燃焼用空気aが少なくて済む。
又、同一のごみ質であっても、ごみ焼却炉内に於けるス
トーカの乾燥部、燃焼部、後燃焼部では夫々異なる比率
(例えば2:5:3)で燃焼用空気aを供給しなければ
ならない。その為にはストーカの各火格子20,20′
を必要な個所へ適量だけ燃焼用空気aを供給できるよう
に必要空気量に似合ったサイズに形成しなければならな
い。然し乍ら、この場合には火格子20,20′の種類
が増加し、各ごみ焼却炉ごとの互換性や同一焼却炉内で
の使用場所による互換性を持たせることが困難となり、
生産性や在庫管理等に問題を生じることになる。
【0007】本発明は、これらの問題点を解消する為に
創作されたものであり、その目的は火床上のごみ層の如
何に拘わらず、常に均一な空気分布を行うことができる
と共に、ごみ質の差異や使用場所の違い等に拘わらず、
火格子を互換性のあるものとした階段摺動式ストーカを
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、固定火格子及び
可動火格子の各火格子を、後端部側が火格子取付けフレ
ームに取り付けられ、後側から前側下部に亘って空気通
路を形成した中空状の火格子本体と、火格子本体の下面
側に着脱自在に取り付けられ、空気通路に連通して空気
通路の一部を成すノズル孔を形成したノズル体と、ノズ
ル体に着脱自在に取り付けられ、隣接する前端側の火格
子本体上面へ摺動自在に当接する摺動体と、火格子本体
の前端部下端と摺動体の前端部上面との間に形成され、
空気通路に連通すると共に隣接する前段側の火格子本体
上面よりも上方に位置する空気吹出し口とから夫々構成
したものである。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、火格子
本体の後端部を、火格子本体の幅方向への移動を許容
し、且つ火格子本体の前端部側の上下方向への揺動を阻
止し得る掛合手段により、火格子取付けフレームへ着脱
自在に取り付けたものである。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、摺動体
をノズル体に着脱自在且つ上下方向へ摺動自在に取り付
けると共に、該摺動体を隣接する前段側の火格子本体上
面へ自重により摺動自在に当接させ、ノズル体の幅及び
摺動体の幅を火格子本体の幅に対して1〜5倍の長さに
夫々形成したものである。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、各火格
子を、その前端部側が後端部側よりも上方に位置するよ
うに同じ仰角で傾斜させたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の階段摺動式
ストーカ1の要部の一部縦断面図であり、当該階段摺動
式ストーカ1は、固定火格子2と可動火格子2′とを前
後方向(ごみの送り方向)へ交互に配設し、各火格子
2,2′を前後方向へ並列配置した火格子取付けフレー
ム3上に夫々取り付けると共に、可動火格子2′を取り
付けた火格子取付けフレーム3を作動フレーム(図示省
略)へ取り付け、該作動フレームを油圧シリンダ及びリ
ンク機構等から成る往復駆動装置(図示省略)により前
後方向へ往復駆動せしめるように構成されて居り、作動
フレームが往復駆動装置により往復動すると、可動火格
子2′が固定火格子2に対して前後方向(図1の左右方
向)へ往復動し、ごみ層が上流側(図1の左側)から下
流側(図1の右側)へ攪拌・移送されながら燃焼するよ
うになっている。又、燃焼用空気aは、火床の下方に配
置した灰出しホッパ内へ供給され、各火格子2,2′の
前端部に形成した空気吹出し口7からごみ層内へ噴出さ
れてごみを燃焼するようになっている。
【0013】そして、階段摺動式ストーカ1の要部であ
る各固定火格子2及び各可動火格子2′は、火格子取付
けフレーム3に取り付けられた火格子本体4と、火格子
本体4に着脱自在に取り付けられたノズル体5と、ノズ
ル体5に着自在に取り付けられた摺動体6と、火格子本
体4と摺動体6との間に形成された空気吹出し口7等か
ら夫々構成されている。
【0014】前記火格子本体4は、耐熱性や耐摩耗性等
に優れた特殊耐熱鋳鋼や特殊耐熱鋳鉄等により中空状に
形成されて居り、下面側には後側から前側下部に亘って
空気通路8が形成されている。具体的には、火格子本体
4は、図1乃至図7に示す如く、長方形状の上壁4a
と、上壁4aの前端に下方へ向って連設された前壁4b
と、上壁4aの両側端及び前壁4bの両端に下方へ向っ
て連設された左右の側壁4cと、上壁4a及び前壁4b
に連設され、各壁4a,4b,4cにより囲まれた空間
を前後方向に沿って複数(五つ)に区分けする四つのフ
ィン4dと、両側壁4cの内側でフィン4dの下端より
も下方位置に一体的に突設された複数の受け突起4e
と、フィン4dの下端と受け突起4eとの間に送入さ
れ、後端側及び前端側が開放された複数の空気通路8を
形成するガイド板4fと、前壁4bの前端部下面側に幅
方向に沿って形成され、後述するノズル体5を着脱自在
に嵌合する為の凹部4gと、両側壁4c及び各フィン4
dの前端部に形成され、ノズル体5を着脱自在に嵌合す
る為の下方が開放された切欠4hとから構成されてい
る。
【0015】前記火格子本体4の後端部は、火格子本体
4の幅方向(図2の左右方向)への移動を許容し、且つ
火格子本体4の前端部側の上下方向への揺動を阻止し得
る掛合手段9により、火格子取付けフレーム3へ着脱自
在に取り付けられている。尚、掛合手段9は、火格子取
付けフレーム3の上面に火格子の幅方向へ沿って取り付
けたアリ9aと、火格子本体4の両側壁4cの後端下部
に形成され、アリ9aに摺動自在に嵌合するアリ溝4i
とから成る。
【0016】而して、火格子本体4は、アリ9aとアリ
溝4iを嵌め合わせ、火格子本体4を幅方向へスライド
させることにより火格子取付けフレーム3に取り付ける
ことができ、又、火格子本体4を前記と反対方向へスラ
イドさせてアリ9aとアリ溝4iとの嵌合を解除するこ
とにより火格子取付けフレーム3から取り外すことがで
きる。
【0017】このように、火格子本体4は、アリ構造の
掛合手段9によって火格子取付けフレーム3へ取り付け
られている為、火格子本体4の幅方向への移動が可能に
なり、熱膨張や収縮が吸収される。又、火格子本体4の
前端部側の上下方向への揺動が阻止されることになり、
後述する摺動体6に火格子本体4の荷重が殆ど掛かるこ
ともない。その結果、摺動体6の摺動面が急激に摩耗し
たりすることもなく、摺動体6を短期間に取り替えたり
する必要もなくなる。尚、幅方向に隣接する火格子本体
4間は、各火格子本体4を火格子取付けフレーム3へ取
り付ける際に隙間が生じないように火格子の両側から締
め付けられている。
【0018】前記ノズル体5は、各火格子2,2′に圧
力損失(例えば50〜150mmH 2O)を持たせて各
火格子2,2′から燃焼用空気aを高速で噴出させ、該
燃焼用空気aをごみ焼却炉内へ均一に供給できるように
したものであり、火格子本体4の前端部下面側に着脱自
在に取り付けられている。即ち、ノズル体5は、図7に
示す如く、火格子本体4と同材質により火格子本体4の
幅Wの1〜5倍(整数倍)の長さを有する細長いブロッ
ク状に形成されて居り、火格子本体4に形成した凹部4
g及び切欠4hに着脱自在に嵌合されている。この例で
は、ノズル体5の幅W1 は、火格子本体4の幅Wの3倍
の長さに形成されている。尚、ノズル体5を火格子本体
4に取り付けたときには、ノズル体5は空気通路8を前
後に分断した格好になる。
【0019】前記ノズル体5には、図1、図4及び図5
に示す如く、ノズル体5により前後に分断された格好の
空気通路8を連通状態にし、空気通路8の一部を成す複
数のノズル孔5aが所定間隔毎に一列状に穿設されてい
る。このノズル孔5aは、各火格子2,2′に圧力損失
(通気抵抗)を持たせて各火格子2,2′から均一に燃
焼用空気aをごみ焼却炉内へ供給させる所謂絞り孔であ
り、ノズル孔5aの大きさを変えることにより任意の圧
力損失を得ることができる。この例では、ノズル孔5a
の開口形状を長円とし、一つの火格子に五つのノズル孔
5aが形成されるように各ノズル孔5aの間隔を選定し
ている。又、ノズル体5の下面側には、下方が開放され
た凹溝5bがノズル体5の長手方向に沿って形成されて
いる。この凹溝5bは、後述する摺動体6を着脱自在に
取り付ける為のものである。更に、ノズル体5は、ごみ
焼却炉内の任意の位置へ任意の量の燃焼用空気aを供給
できるように、ノズル孔5aのサイズが異なるものが数
種類製作されている。
【0020】尚、ノズル孔5aは、各火格子2,2′に
任意の圧力損失を持たせてごみ焼却炉内へ任意の量の燃
焼用空気aを供給できるように、その大きさ、形状、数
及びその配列を変更することができる。即ち、ノズル孔
5aの総開口面積が、任意の量の燃焼用空気aをごみ焼
却炉内へ供給することができる面積であれば良い。従っ
て、個々のノズル孔5aの形状は、真円形、長円形、正
方形、長方形、三角形、その他の多角形、星形等であっ
ても良く、又、ノズル孔5aの配列も、一列、複数列、
碁盤目配列、千鳥配列、その他の配列であっても良い。
【0021】前記摺動体6は、火格子本体4との間に空
気通路8に連通するスリット状の空気吹出し口7を形成
すると共に、隣接する前段側(下流側)の火格子本体4
上面(上壁4a上面)へ自重により摺動自在に当接する
ものであり、ノズル体5に着脱自在且つ上下方向へ摺動
自在に嵌合されている。即ち、摺動体6は、図7に示す
如く、火格子本体4の材質よりもやや軟質の特殊耐熱鋳
鋼や特殊耐熱鋳鉄等により断面形状が凸状で且つ火格子
本体4の幅Wの1〜5倍(整数倍)の長さを有する細長
いブロック状に形成されて居り、後述する嵌合手段10
によりノズル体5に着脱自在で且つ密封状態で昇降動で
きるように取り付けられている。この例では、摺動体6
の幅W2 は、火格子本体4の幅Wの3倍の長さに形成さ
れている。
【0022】前記嵌合手段10は、ノズル体5の下面側
に形成された凹溝5bと、摺動体6の上面に一体的に形
成され、凹溝5bに着脱自在に嵌合される突条部6aと
から成る。尚、ノズル体5の凹溝5bと摺動体6の突条
部6aとの嵌合度合いは、凹溝5bと突条部6aとの間
から燃焼用空気aが洩れず、且つ摺動体6が自重により
ノズル体5に対して下方へ下降するように選定されてい
る。
【0023】従って、摺動体6は、前段側の火格子本体
4上面との摺動により下面側が摩耗しても、上述した嵌
合手段10により摩耗した分だけノズル体5から下降し
て火格子本体4上面に密接することになり、摺動体6と
火格子本体4上面との間からの燃焼用空気aの漏洩を防
止することができる。又、摺動体6は、その長さが長く
なればなる程、自重が増加して隣接する前段側の火格子
本体4上面との当接度合いが強くなり、摺動体6と火格
子上面との間から燃焼用空気aがより漏洩し難くなる。
更に、摺動体6は、火格子本体4よりもやや材質の軟ら
かいものを使用している為、火格子本体4の摩耗を少な
くすることができる。然も、摺動体6は、一定量の摩耗
が生じた場合には簡単且つ容易に取り替えることができ
る。
【0024】前記空気吹出し口7は、火格子本体4の前
端部下端(前壁4b下端)と摺動体6の前端部上面との
間に形成されたスリット状の間隙から成り、隣接する前
段側(下流側)の火格子本体4上面(上壁4a上面)よ
りも上方に位置し、且つ空気通路8と連通状態になって
いる。
【0025】次に、前記階段摺動式ストーカ1の作用に
ついて説明する。往復駆動装置(図示省略)により作動
フレーム(図示省略)が前後方向へ往復運動すると、可
動火格子2′が固定火格子2に対して図1の左右方向へ
往復動され、ストーカ上のごみ層が上流側(図1の左
側)から下流側(図1の右側)へ攪拌・移送されながら
焼却される。
【0026】燃焼用空気aは、火床の下方に配置した灰
出しホッパ内へ供給され、各火格子2,2′の後端部側
から空気通路8へ送入され、ノズル孔5aにより絞られ
た後、空気吹出し口7から高速でごみ層内へ噴出され
る。その結果、ごみ層の厚みが部分的に変化したりした
場合でも、各火格子2,2′から噴出される燃焼用空気
a量を均一にすることができ、火床上のごみ層の如何に
拘わらず、均一な空気分布を得ることができる。
【0027】特に、この階段摺動式ストーカ1は、ノズ
ル体5が火格子本体4に着脱自在に取り付けられている
為、ごみ質や火格子本体4の設置位置、燃焼用空気aの
量等が異なる場合でも、火格子本体4に同一のものを使
用することができる。例えばストーカの乾燥部、燃焼
部、後燃焼部等の違いにより燃焼用空気aの量が異なる
場合、必要とする燃焼用空気aの量に似合ったノズル体
5を数種類製作し、これらを適応する個所の火格子本体
4へ取り付けて使用することにより、火格子本体4を同
一のまま使用することができる。その結果、火格子本体
4を共通部品として多量に生産することができ、生産性
や在庫管理等に優れたものとすることができる。然も、
火格子本体4は、使用部位により熱負荷や腐食度が異な
ってその寿命も異にするが、ごみ焼却炉の保守点検時に
火格子本体4の位置を取り替え、この火格子本体4に適
応したノズル体5を取り付けることにより、火格子全体
の寿命を長くすることができる。
【0028】又、各火格子2,2′は、空気通路8及び
ノズル孔5aを備えている為、これらを通過する燃焼用
空気aにより火格子本体4の上壁4a及び前壁4b等が
冷却され、ごみ層からの熱輻射を受けても、焼損が防止
される。然も、空気通路8が複数のフィン4dにより分
割されている為、放熱面積と空気速度が増して放熱伝達
率を上げることができ、冷却効果がより向上する。特
に、熱消耗の大きい火格子前端部でノズル孔5aにより
燃焼用空気aの速度を上げている為、熱消耗の大きい火
格子前端部も確実且つ良好に冷却することができる。
【0029】更に、摺動体6は、自重によりノズル体5
から下降し、隣接する前段側の火格子本体4の上面へ摺
動自在に当接する為、燃焼用空気aが摺動体6と火格子
本体4上面との間から漏洩するのを防止できると共に、
火格子本体4上面の焼却灰bを確実に前方へ押し出すこ
とができる。
【0030】そのうえ、空気吹出し口7は、摺動体6の
前端部分の高さだけ火格子本体4上面よりも上方に位置
している為、火格子本体4上面の焼却灰bにより閉塞さ
れ難い。仮え空気吹出し口7から焼却灰bが侵入して
も、空気通路8内を流れる高速の燃焼用空気aにより焼
却灰bをごみ層内へ吹き出すことができる。
【0031】尚、前記各火格子2,2′は、水平姿勢で
設置しても良く、或いは傾斜姿勢で設置するようにして
も良い。図8は各火格子2,2′を水平に設置した階段
摺動式ストーカ1を用いたごみ焼却炉の概略図を示し、
この階段摺動式ストーカ1は、各火格子2,2′が水平
に設置されている関係からストーカ全体が前方下方へ傾
斜したものとなる。従って、この階段摺動式ストーカ1
を用いたごみ焼却炉は、必然的に炉高Hが高くなる。
【0032】図9は各火格子2,2′をその前端部側が
後端部側よりも上方に位置するように同じ仰角θで傾斜
させて設置した階段摺動式ストーカ1を用いたごみ焼却
炉の概略図を示し、この階段摺動式ストーカ1は、スト
ーカ全体を水平にすることができる。従って、この階段
摺動式ストーカ1を用いたごみ焼却炉は、炉高Hを低く
できると共に、ごみの送りと持ち上げ効果が高まってご
みの攪拌作用が向上する。その為、カロリーの低いごみ
に対しても、効率の良い燃焼を行うことができる。尚、
各火格子2,2′の傾斜角度θとしては、例えば水平を
越えて50°、好ましくは10〜40°、より好ましく
は20〜30°である。この範囲より小さくなると、ご
みの攪拌効果が悪くなる傾向があり、反対に大きくなる
と、ごみの搬送効率が悪くなる傾向にある。
【0033】上記例に於いては、火格子本体4のガイド
板4fを別体に形成するようにしたが、他の例に於いて
は、ガイド板4fを火格子本体4に一体的に形成するよ
うにしても良い。
【0034】上記例に於いては、火格子本体4に角形の
凹部4gを形成し、該凹部4gへ角形のノズル体5を着
脱自在に嵌合させるようにしたが、他の例に於いては、
凹部4gとノズル体5との嵌合部分を楔形にしても良
く、或いは掛合手段9のようにアリ構造としても良い。
【0035】上記例に於いては、ノズル体5の下面に凹
溝5bを、又、摺動体6の上面に凹溝5bに嵌合する突
条部6aを夫々形成するようにしたが、他の例に於いて
は、ノズル体5の下面に突条部を形成し、摺動体6の上
面に突条部に着脱自在に嵌合する凹溝を形成するように
しても良い。
【0036】上記例に於いては、ノズル体5の幅W1
び摺動体6の幅W2 を火格子本体4の幅Wに対して3倍
の長さに形成したが、他の例に於いては、ノズル体5の
幅W 1 及び摺動体6の幅W2 を火格子本体4の幅Wと同
一、或いは火格子本体4の幅Wの2倍、4倍、5倍の長
さに夫々形成するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】上述の通り、本発明の階段摺動式ストー
カは、空気通路を形成した火格子本体に空気通路に連通
するノズル孔を備えたノズル体を取り付けて火格子に圧
力損失を持たせ、火格子の前端に形成した空気吹出し口
から燃焼用空気を高速で噴出させるようにしている為、
ごみ層の厚みが部分的に変化したりした場合でも、燃焼
用空気をごみ層へ確実に吹き込むことができ、火床上の
ごみ層の如何に拘わらず、常に均一な空気分布を得るこ
とができる。又、火格子本体にノズル体を着脱自在に取
り付ける構成としている為、火格子本体を互換性のある
共通部品とすることができると共に、ノズル体のみをご
み質や使用部位等に応じて必要な燃焼用空気量が得られ
るように製作することができる。その結果、火格子本体
を共通部品として多量に生産することができ、生産性や
在庫管理等に優れたものとすることができる。然も、火
格子本体の使用部位を変更し、この部位に適応するノズ
ル体を火格子本体に取り付けることにより、火格子全体
の寿命を長くすることができる。更に、ノズル体に前段
側の火格子本体上面へ摺動自在に当接する摺動体を取り
付け、火格子本体の先端と摺動体との間に前段側の火格
子本体上面よりも上方に位置する空気吹出し口を形成す
る構成としている為、空気吹出し口が火格子上面の焼却
灰により閉塞され難くなると共に、燃焼用空気の漏洩や
焼却灰等が落下するのを防止することができる。そのう
え、各火格子が空気通路及びノズル孔を備えている為、
燃焼用空気が空気通路及びノズル孔を高速で通過するこ
とになり、冷却効果が向上することになる。
【0038】請求項2〜4の階段摺動式ストーカにあっ
ては、上記効果に加えて、更に次のような効果を奏し得
る。即ち、請求項2の階段摺動式ストーカにあっては、
火格子本体の後端部を、火格子本体の幅方向への移動を
許容し、且つ火格子本体の前端部側の上下方向への揺動
を阻止し得る掛合手段により、火格子取付けフレームへ
着脱自在に取り付ける構成としている。その結果、火格
子本体の幅方向への移動が可能となり、熱膨張や収縮が
吸収される。又、火格子本体の前端部側の上下方向への
揺動が阻止される為、摺動体に火格子本体の荷重が掛か
ることが殆どなく、該摺動体が火格子上面を摺動しても
急激に摩耗したりすると云うこともない。
【0039】請求項3の階段摺動式ストーカにあって
は、摺動体をノズル体に着脱自在且つ上下方向へ摺動自
在に取り付けると共に、該摺動体を隣接する前段側の火
格子本体上面へ自重により摺動自在に当接させ、ノズル
体の幅及び摺動体の幅を火格子本体の幅の1〜5倍の長
さに形成している。その結果、摺動体は、火格子本体上
面との摺動により下面側が摩耗しても、摩耗した分だけ
ノズル体から下降して火格子本体上面に密接することに
なり、摺動体と火格子本体上面との間からの燃焼用空気
の漏洩を防止することができる。又、摺動体は、その長
さが長くなればなる程、自重が増加して隣接する前段側
の火格子本体上面との当接度合いが強くなり、摺動体と
火格子本体上面との間から燃焼用空気がより漏洩し難く
なる。
【0040】請求項4の階段摺動式ストーカにあって
は、各火格子を、その前端部側が後端部側よりも上方に
位置するように同じ仰角で傾斜させる構成としている
為、ストーカ全体を水平にすることができてごみ焼却炉
の炉高を低くすることができると共に、ごみの送りと持
ち上げ効果が高まってごみの攪拌作用が向上し、効率の
良い燃焼を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段摺動式ストーカの要部の一部縦断
面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】図1のC−C線拡大断面図である。
【図5】図1のD−D線拡大断面図である。
【図6】図1のE−E線拡大断面図である。
【図7】階段摺動式ストーカの要部の斜視図である。
【図8】各火格子を水平に設置した階段摺動式ストーカ
を用いたごみ焼却炉の概略図である。
【図9】各火格子を傾斜して設置した階段摺動式ストー
カを用いたごみ焼却炉の概略図である。
【図10】従前のごみ焼却炉用の階段摺動式ストーカの
斜視図である。
【図11】従前の階段摺動式ストーカの要部の縦断面図
である。
【符号の簡単な説明】
1は階段摺動式ストーカ、2は固定火格子、2′は可動
火格子、3は火格子取付けフレーム、4は火格子本体、
5はノズル体、5aはノズル孔、6は摺動体、7は空気
吹出し口、8は空気通路、9は掛合手段、Wは火格子本
体の幅、W1 はノズル体の幅、W2 は摺動体の幅、θは
各火格子の傾斜角度。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定火格子(2)と可動火格子(2′)
    とを前後方向へ交互に配設して成る階段摺動式ストーカ
    (1)に於いて、前記各火格子(2),(2′)を、後
    端部側が火格子取付けフレーム(3)に取り付けられ、
    後側から前側下部に亘って空気通路(8)を形成した中
    空状の火格子本体(4)と、火格子本体(4)の下面側
    に着脱自在に取り付けられ、空気通路(8)に連通して
    空気通路(8)の一部を成すノズル孔(5a)を形成し
    たノズル体(5)と、ノズル体(5)に着脱自在に取り
    付けられ、隣接する前段側の火格子本体(4)上面へ摺
    動自在に当接する摺動体(6)と、火格子本体(4)の
    前端部下端と摺動体(6)の前端部上面との間に形成さ
    れ、空気通路(8)に連通すると共に隣接する前段側の
    火格子本体(4)上面よりも上方に位置する空気吹出し
    口(7)とから夫々構成したことを特徴とする階段摺動
    式ストーカ。
  2. 【請求項2】 火格子本体(4)の後端部を、火格子本
    体(4)の幅方向への移動を許容し、且つ火格子本体
    (4)の前端部側の上下方向への揺動を阻止し得る掛合
    手段(9)により、火格子取付けフレーム(3)へ着脱
    自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の階
    段摺動式ストーカ。
  3. 【請求項3】 摺動体(6)をノズル体(5)に着脱自
    在且つ上下方向へ摺動自在に取り付けると共に、該摺動
    体(6)を隣接する前段側の火格子本体(4)上面へ自
    重により摺動自在に当接させ、ノズル体(5)の幅(W
    1 )及び摺動体(6)の幅(W2 )を火格子本体(4)
    の幅(W)に対して1〜5倍の長さに夫々形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の階段摺動式ストーカ。
  4. 【請求項4】 各火格子(2),(2′)を、その前端
    部側が後端部側よりも上方に位置するように同じ仰角
    (θ)で傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の
    階段摺動式ストーカ。
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