JPH09210186A - 歯車機構の潤滑装置 - Google Patents

歯車機構の潤滑装置

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JPH09210186A
JPH09210186A JP3562796A JP3562796A JPH09210186A JP H09210186 A JPH09210186 A JP H09210186A JP 3562796 A JP3562796 A JP 3562796A JP 3562796 A JP3562796 A JP 3562796A JP H09210186 A JPH09210186 A JP H09210186A
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JP
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gear
baffle plate
guide
cut
bending
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JP3562796A
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English (en)
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Masaaki Furukawa
正明 古川
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • F16H57/0423Lubricant guiding means mounted or supported on the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes or pipes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/045Lubricant storage reservoirs, e.g. reservoirs in addition to a gear sump for collecting lubricant in the upper part of a gear case
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H57/00General details of gearing
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    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
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    • F16H57/0494Gearings with spur or bevel gears with variable gear ratio or for reversing rotary motion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱落するような部品をなくして歯車の両側に
ガイドプレートを設け、歯車によって掻き揚げられたほ
ぼ全量のオイルを潤滑油として有効に利用し、更に組付
を容易にすること。 【解決手段】 下側ケース4と歯車2との間に、略U字
形のバッフルプレート13を設け、先端を折り曲げて歯車
の両側にガイドプレート14、15を形成する。また、切り
起こし部16を切り起こし固定リブ18のスリット部19に挿
入固定する。これにより、歯車1によって掻き揚げられ
た潤滑油のほぼ全量を歯車1側にガイドして潤滑に寄与
させることができ、バッフルプレート13はU字形であっ
て上側が解放しているので、予め下側ケース4にU字形
バッフルプレート13を装着した状態で、歯車1、2を下
側ケースに組みつけ、上側ケース3を被せるだけで切り
起こし部をスリット部に挿入固定し、バッフルプレート
を固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車機構の潤滑装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車機構の潤滑装置は図9に示す
ように、歯車1および2の軸を支持するケースを上側ケ
ース3と下側ケース4に分割し、歯車1によって掻き揚
げられたオイルO2 が自由落下する位置にオイルレシー
バ5が設けられている。そして、このオイルレシーバ5
は図10に示すように、入力軸7に固定された歯車1およ
び1′の全域にわたった長さになっており、オイルレシ
ーバ5の端部がボルト6によって、上ケースの内面に取
りつけられている。
【0003】次に、図11に示す従来例も同様に上側ケー
ス3と下側ケース4に分割されており、シフトフォーク
8を利用して歯車1の上側を覆うように円弧状のオイル
ガイド10をシフトフォーク8に一体に設けられている。
そして、図12に示すようにシフトフォークシャフト9は
矢印の方向に移動するので、シフトフォークシャフト9
の移動が可能なように、オイルガイド10の長さL1が制限
され、歯車1および1′の一部を覆うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の歯車機構の
潤滑装置において、図9に示したものは歯車1で掻き揚
げられて、自由落下しているオイルO2 のみを受けるよ
うにしているので、歯車1で掻き揚げられて上昇してい
るオイルO1 は直接オイル溜り11に落下し、歯車1と2
との間の噛み合いおよび歯車1を入力軸に軸支している
ニードルベアリングの潤滑に寄与させることができない
という問題がある。
【0005】また、このオイルレシーバ5はボルト6に
よって上ケースの内側に取りつけられるので、特に大量
生産形の自動車部品にあっては、この取り付けに多くの
工数を要して生産性の点で問題があると共に、歯車機構
は機械的な振動があるので、ボルト6が緩んで脱落する
おそれがあり、もしもボルトが脱落した時にはオイルレ
シーバ5も脱落して、歯車機構の故障の原因になるとい
う問題がある。
【0006】次に、図11に示した従来例にあっては、シ
フトフォークに一体にオイルガイドを設けているので、
オイルガイドが脱落するという不具合はないが、次の通
りの改良すべき問題がある。すなわち、このオイルガイ
ドは図12に示すように、オイルガイドの長さL1 が制限
されているので、図11に示すようにオイルガイド10が在
る部分では歯車1によって掻き揚げられた上昇中のオイ
ルO1 と自由落下しているオイルO2 をうまくガイドし
て、歯車1と2との間の噛み合い部の潤滑を行うことが
できるが、オイルガイド10がない部分では歯車1によっ
て掻き揚げられて上昇しているオイルO1 はオイル溜り
11に落下し、オイルO2 は遠心力によって跳ね上げられ
て上カバーの内面にそってオイル溜りに流下し、潤滑油
としての役目を果たさないという問題がある。
【0007】本発明は歯車の両側にガイドプレートを設
けて、歯車によって掻き揚げられたほぼ全量のオイルを
潤滑油として有効に利用できるようにすると共に、脱落
するような部品をなくし、更に組付を容易にした歯車機
構の潤滑装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
入力軸と出力軸にそれぞれ歯車を設けて動力を伝達する
歯車機構の潤滑装置において、前記入力軸と出力軸を軸
支するケースを上下に二分割し、該下側のケース内面と
下側のケースに収容されている歯車との間に、該歯車を
包むように略U字形に形成したバッフルプレートを設
け、該U字形のバッフルプレートの先端を折り曲げて歯
車の両側にガイドプレートを形成し、前記歯車によって
掻き揚げられて上方向に飛散する潤滑油を歯車の方向に
ガイドするように前記一方のガイドプレートを上向きに
傾斜させ、一方において前記歯車によって掻き揚げられ
て自由落下する潤滑油を受けて歯車の方向に潤滑油をガ
イドするように他方のガイドプレートを下向きに傾斜し
たことを特徴とする。
【0009】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、上記歯車機構の潤滑装置において、U字形に形成し
たバッフルプレートの先端を折り曲げてガイドプレート
を形成した折曲部に切り起こし部を設け、該切り起こし
部を上側ケースに設けた切り起こし固定リブのスリット
部に挿入し固定したことを特徴とする。
【0010】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、上記歯車機構の潤滑装置において、上側ケースの内
面にU字形に形成したバッフルプレートの先端を折り曲
げるための折曲リブを設けたことを特徴とする。
【0011】次に、上記各請求項から把握される発明に
よって、課題がどのように解決されるかについて説明す
る。請求項1の記載から把握される本発明において、入
力軸と出力軸にそれぞれ歯車を設けて動力を伝達する歯
車機構の潤滑装置であって、前記入力軸と出力軸を軸支
するケースを上下に二分割し、下側のケース内面と下側
のケースに収容されている歯車との間に、歯車を包むよ
うに略U字形に形成したバッフルプレートを設けること
により、このバッフルプレートの全長を長くすることが
でき、かつ、予め下側ケースにU字形バッフルプレート
を装着した状態で、歯車を下側ケースに組みつけること
ができる。
【0012】そして、バッフルプレートおよび歯車を下
側ケースに組みつけた状態で、U字形のバッフルプレー
トの先端を折り曲げて歯車の両側にガイドプレートを形
成し、前記歯車によって掻き揚げられて上方向に飛散す
る潤滑油を歯車の方向にガイドするように前記一方のガ
イドプレートを上向きに傾斜させ、一方において前記歯
車によって掻き揚げられて自由落下する潤滑油を受けて
歯車の方向に潤滑油をガイドするように他方のガイドプ
レートを下向きに傾斜させることにより、歯車で掻き揚
げられた潤滑油のほぼ全量を歯車側にガイドすることが
できる。
【0013】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、上記U字形に形成したバッフルプレートの
先端を折り曲げてガイドプレートを形成した折曲部に切
り起こし部を設けることにより、ガイドプレートの折り
曲げと同時に切り起こし部を起立させることができ、こ
の切り起こし部を上側ケースに設けた切り起こし固定リ
ブのスリット部に挿入し固定するので、ボルトなどを使
用することなく上側ケースを下側ケースに被せるだけ
で、バッフルプレートを固定することができる。
【0014】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、上側ケースの内面にU字形に形成したバッ
フルプレートの先端を折り曲げるための折曲リブを設け
たので、下側ケースにU字形のバッフルプレートの上側
を解放した状態で装着することができ、この状態で歯車
を下側ケースに組付た後に、上側ケースを下側ケースに
被せるだけで、バッフルプレートの端部が折り曲げられ
て、歯車の両側にガイドプレートを形成することができ
る。
【0015】また、切り起こし部を切り起こし固定リブ
で固定するようにした場合には、上側ケースを下側ケー
スに被せるだけで、U字形バッフルプレートの両側を折
曲リブで折曲ながら、歯車の両側にガイドプレートを形
成し、かつ、切り起こし部が切り起こし固定リブのスリ
ットに挿入されて、U字形バッフルプレートを固定する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る発明について、実施の形態を説明する。請求項1の記
載から把握される本発明において、図1および図2に示
すように、入力軸7と出力軸12にそれぞれ歯車1および
2を設けて動力を伝達する歯車機構の潤滑装置であっ
て、前記入力軸7と出力軸12を軸支するケースを上側ケ
ース3と下側ケース4に二分割する。
【0017】そして、下側ケース4の内面と下側ケース
4に収容されている歯車2との間に、歯車2を包むよう
に略U字形に形成したバッフルプレート13を設け、この
U字形のバッフルプレート13の先端を折り曲げて歯車1
の両側にガイドプレート14および15を形成する。このガ
イドプレート14は歯車1によって掻き揚げられて上方向
に飛散する潤滑油を歯車の方向にガイドするように上向
きに傾斜しており、ガイドプレート15は歯車1によって
掻き揚げられて自由落下する潤滑油を受けて歯車1の方
向に潤滑油をガイドするように下向きに傾斜している。
【0018】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、図5に示すように上記歯車機構の潤滑装置
における、U字形に形成したバッフルプレート13の先端
を折り曲げてガイドプレート14および15を形成した折曲
部17に切り起こし部16を設け、この切り起こし部16を図
1に示す上側ケース3に設けた切り起こし固定リブ18の
スリット19に挿入し固定する。
【0019】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、上側ケース3の内面にU字形に形成したバ
ッフルプレート13の先端を折り曲げるための折曲リブ20
を設ける。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。本
実施例における歯車機構は代表的なトランスミッション
を一例として示したものであり、これに限定されるもの
ではない。図1および図2において、入力軸7には歯車
1が設けられており、また出力軸12には歯車2が設けて
られていて、歯車1と2は互いに噛み合っており、入力
軸7の動力を出力軸12に伝達する。そして、入力軸7と
出力軸12を軸支するケースを上側ケース3と下側ケース
4にフランジ部21で二分割している。
【0021】図1において、下側ケース4の内面と下側
ケース4に収容されている歯車2との間に、歯車2を包
むように略U字形に形成したバッフルプレート13が設け
られている。このバッフルプレート13は図4に示すよう
に全体の形状がU字形をしており、図5に示すように、
折曲部17でその両端が互いに内側に折り曲げられるよう
になっている。また、このバッフルプレート13の側面に
は折曲部17にそって切り起こし部16が設けられており、
図5に示すように折曲部17で折り曲げてガイドプレート
14および15を形成した時に、折曲部17に切り起こし部16
が起立し、かつ、ガイドプレート14および15の表面に切
り起こし孔23が開くようになっている。
【0022】また、図5において、フランジ部21の合わ
せ面は歯車1の軸心に一致しており、バッフルプレート
13の底部から切り起こし部16の頂部までの高さHは、図
1に示すようにフランジ部21の合わせ面を切り起こし部
16が横切る程度の高さになっており、長さL2 は図2に
示すように歯車1および1′を覆う長さになっている。
すなわち、フランジ部21の合わせ面が歯車1の軸心に一
致していることから、図5に示す折曲部17の位置をフラ
ンジ部21の合わせ面近傍にすることにより、歯車1で掻
き揚げられた潤滑油を、ガイドプレート14で効率よく歯
車1側にガイドすることができ、また、自由落下してく
る潤滑油をガイドプレート15にて効率よく歯車1側にガ
イドすることができるように、ガイドプレート14および
15を位置させることができる。
【0023】また、バッフルプレート13には切り起こし
部16の間に位置してV溝22が形成されていると共に、端
縁24は図3に示すようにガイドプレート14および15が歯
車1および1′に干渉しないように段差を付けている。
このV溝22は後で説明するように、バッフルプレート13
の位置決と折曲に対する補強リブの機能を持っている。
また、V溝22の深さは後で説明する上側ケース3の内面
に設けたれた折曲リブ20の先端が係合するように決めら
れている。このバッフルプレート13はプレス加工により
加工可能な形状になっており、生産性を高めるようにし
ている。図6および図7に示すバッフルプレート13は、
折曲部17にそって孔25を明け、折曲強度を折曲部17で局
部的に弱くして、折曲を容易にしたものであり、その他
の部分については図4に示したものと同じであるので、
同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0024】図1において、U字形のバッフルプレート
13の先端を折り曲げることにより、歯車1の両側にガイ
ドプレート14および15を形成するようにしている。この
ガイドプレート14は歯車1によって矢印Aの方向に掻き
揚げられて上方向に飛散する潤滑油を、矢印Bの歯車方
向にガイドするように角度αで上向きに傾斜しており、
ガイドプレート15は歯車1に付着している潤滑油が遠心
力によって矢印Cの方向に飛散されて、矢印Dのように
自由落下する潤滑油を受け、矢印E方向(歯車方向)に
潤滑油をガイドするように下向きに角度βの傾斜角度で
傾斜している。
【0025】図1および図3に示すように、上側ケース
3の内面には切り起こし固定リブ18と折曲リブ20が設け
られている。切り起こし固定リブ18の下部には切り起こ
し部16が挿入可能なスリット部19が設けられており、ス
リット部19に切り起こし部16が挿入された状態で、切り
起こし固定リブ18の先端が図5に示す切り起こし孔23に
差し込まれるようになっている。また、折曲リブ20は図
4および図5に示すV溝22に係合するようになってお
り、図1に示すように上側ケース3が下側ケース4に被
せられて、フランジ部21の合わせ面が密着した状態にお
いて、折曲リブ20にて折り曲げられたガイドプレート14
および15の傾斜角度がαおよびβになるように、折曲リ
ブ20の先端位置が決められている。
【0026】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。先ず、歯車機構の組み立てにおい
て、下側ケース4にバッフルプレート13を載置する。こ
の状態においてバッフルプレート13は図4に示すよう
に、ガイドプレート14および15が折り曲げられていない
状態であるので、バッフルプレート13の解放端から歯車
2および1を下側ケース4に組みつけることができ、バ
ッフルプレート13を設けない従来の状態と同じように、
容易に組みつけることができる。
【0027】また、バッフルプレート13は下側ケース4
の内面と歯車2との間に設けられるので、歯車2の軸方
向には邪魔するものがなく、バッフルプレート13の長さ
を図2に示すように歯車1および1′の全域にわたって
設けることができる。
【0028】図8において、上側ケース3が3′の位置
にある状態においてガイドプレート14および15はそれぞ
れ14a および15a の位置にある。図においてはガイドプ
レート15a は上側ケース3の内側に位置しており、ガイ
ドプレート14a はフランジ部21′に引っ掛かった状態に
ある。そこで、バッフルプレート13はU字形になってい
てスプリング効果があるので、小さな力でガイドプレー
ト14a および15a を内側につぼめることができ、これに
より上側ケース13を下方に押し下げることができる。あ
るいは、ガイドプレート14a がフランジ部21に引っ掛か
らない程度に、折曲部17を予め折り曲げておいてもよ
い。
【0029】そして、上側ケース3′を押し下げること
により、ガイドプレート14a は先ず切り起こし固定リブ
18′の先端で押されて内側に曲げられると同時に、ガイ
ドプレート15a は折曲リブ20′の先端がV溝22に押し込
まれながら折り曲げられると共に、このV溝22に折曲リ
ブ20′の先端が押し込まれることによって、バッフルプ
レート13が歯車1の軸方向に移動し位置決される。
【0030】そして更に上側ケース3′を押し下げるこ
とにより、ガイドプレート14a が14b のように折り曲げ
られて、折曲リブ20′の先端がV溝22に係合して歯車1
の軸方向にバッフルプレート13を移動して位置決すると
同時に、ガイドプレート15aも折曲リブ20′の先端で15b
まで折り曲げられる。そして更に上側ケース13′を押
し下げることにより、バッフルプレート13の折曲部17で
折り曲げられるようになり、切り起こし部16が折曲部17
の位置に設けられているので、切り起こし部16が図5に
示すように起立した状態になる。そして、バッフルプレ
ート13はU字形になっていてスプリング効果があるの
で、起立状態にある切り起こし部16は上側ケース3の内
面に押しつけられた状態になり、切り起こし固定リブ18
の下部に形成したスリット19に切り起こし部16が容易に
挿入されて固定される。
【0031】このようにして、切り起こし部16がスリッ
ト19に挿入されて固定された状態から、上側ケース3′
を更に押し下げることにより、ガイドプレート14b およ
び15b は、V溝22の両側が切り起こし部16によって固定
された状態になっており、かつ、V溝22は折り曲げに対
して補強の役目をしていることから、V溝22に係合して
いる折曲リブ20′の先端により押された部分だけが局部
的に変形することなく、ガイドプレート14および15の全
長にわたって一様に折り曲げられ、上側ケース3′が下
側ケース4のフランジ部21に密着された時に、ガイドプ
レート14および15は所定の角度で折り曲げられた14c お
よび15c の状態となる。
【0032】このように、入力軸7と出力軸12を軸支す
るケースを上側ケース3と下側ケース4に二分割し、下
側ケース4の内面と歯車2との間に、歯車2を包むよう
に略U字形に形成したバッフルプレート13を設けること
により、このバッフルプレート13の全長を長くすること
ができ、かつ、予め下側ケース4にU字形のバッフルプ
レート13を装着した状態で、歯車1および2を下側ケー
ス4に組みつけることができる。
【0033】そして、バッフルプレート13および歯車1
および2を下側ケース4に組みつけた状態で、U字形の
バッフルプレート13の先端を折り曲げて歯車1の両側に
ガイドプレート14および15を形成し、歯車1によって掻
き揚げられて矢印A方向に飛散する潤滑油を矢印Bで示
す歯車1の方向にガイドするようにガイドプレート14を
上向きに傾斜させ、一方において歯車1の遠心力によっ
て矢印Cの方向に飛散し、矢印Dのように自由落下する
潤滑油を受けて矢印Dの歯車方向に潤滑油をガイドする
ようにガイドプレート15を下向きに傾斜させることによ
り、歯車1で掻き揚げられた潤滑油のほぼ全量を歯車1
側にガイドすることができる。
【0034】そして、U字形に形成したバッフルプレー
ト13の先端を折り曲げてガイドプレート14および15を形
成した折曲部17に切り起こし部16を設け、この切り起こ
し部16を上側ケース3に設けた切り起こし固定リブ18の
スリット部19に挿入し固定するので、ボルトなどを使用
することなく上側ケース3を下側ケース4に被せるだけ
で、バッフルプレート13を固定することができる。
【0035】また、上側ケース3の内面にU字形に形成
したバッフルプレート13の先端を折り曲げるための折曲
リブ20を設けたので、下側ケース4にU字形のバッフル
プレート13を装着し、この状態で歯車1および2を下側
ケース4に組付た後に、上側ケース3を下側ケース4に
被せることにより、バッフルプレート13の端部が折り曲
げられて、歯車1の両側にガイドプレート14および15を
形成することができる。
【0036】また、切り起こし部16を切り起こし固定リ
ブ18で固定するようにした場合には、上側ケース3を下
側ケース4に被せるだけで、U字形バッフルプレート13
の両側を折曲リブ20で折曲ながら、歯車1の両側にガイ
ドプレート14および15を形成し、かつ、切り起こし部16
が切り起こし固定リブ18のスリット19に挿入されて、U
字形バッフルプレート13を固定することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、入力軸と出力軸にそれぞれ歯車を設けて動力を伝達
する歯車機構の潤滑装置であって、入力軸と出力軸を軸
支するケースを上下に二分割し、下側のケース内面と下
側のケースに収容されている歯車との間に、歯車を包む
ように略U字形に形成したバッフルプレートを設け、こ
のバッフルプレートの全長を長くすることができるの
で、歯車の全域にわたってバッフルプレートを設けるこ
とができ、歯車相互の噛み合い部および歯車の軸受け部
の潤滑を確実に行うことができ、かつ、バッフルプレー
トはU字形であって上側が解放しているので、予め下側
ケースにU字形バッフルプレートを装着した状態で、歯
車機構を下側ケースに組みつけることができ、歯車の組
付に支障を来すことなくバッフルプレートを下側ケース
に装着することができ、バッフルプレートおよび歯車の
組付を容易にすることができる。
【0038】そして、バッフルプレートおよび歯車を下
側ケースに組みつけた状態で、U字形のバッフルプレー
トの先端を折り曲げて歯車の両側にガイドプレートを形
成し、前記歯車によって掻き揚げられて上方向に飛散す
る潤滑油を歯車の方向にガイドするように前記一方のガ
イドプレートを上向きに傾斜させ、一方において前記歯
車によって掻き揚げられて自由落下する潤滑油を受けて
歯車の方向に潤滑油をガイドするように他方のガイドプ
レートを下向きに傾斜させ、歯車で掻き揚げられた潤滑
油のほぼ全量を歯車側にガイドすることができるので、
掻き揚げられた潤滑油のほぼ全量を潤滑に寄与させるこ
とができ、歯車相互の噛み合い部および歯車の軸受け部
の潤滑を確実に行うことができる。
【0039】次に、請求項2の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、U字形に形成
したバッフルプレートの先端を折り曲げてガイドプレー
トを形成した折曲部に切り起こし部を設けたので、ガイ
ドプレートを折り曲げることにより切り起こし部を起立
させることができ、この切り起こし部をU字形のバッフ
ルプレートのスプリング効果を利用して、上側ケースに
設けた切り起こし固定リブのスリット部に挿入固定し、
ボルトなどを使用することなく上側ケースを下側ケース
に被せるだけで、バッフルプレートを固定することがで
きるので、潤滑装置の組付工数を少なくして生産性を向
上するとと共に、ボルトなどを使用しないので、ボルト
の脱落に起因する歯車機構の故障を皆無にすることがで
きる。
【0040】次に、請求項3の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、上側ケースの
内面にU字形に形成したバッフルプレートの先端を折り
曲げるための折曲リブを設け、下側ケースにU字形のバ
ッフルプレートを装着し、この状態で歯車を下側ケース
に組付た後に、上側ケースを下側ケースに被せ、バッフ
ルプレートの端部を折り曲げて、歯車の両側にガイドプ
レートを形成することができるので、歯車および潤滑装
置の組付を容易に行うことができ、潤滑装置の組付工数
を大幅に少なくして生産性を向上することができる。
【0041】また、切り起こし部を切り起こし固定リブ
で固定するようにした場合には、上側ケースを下側ケー
スに被せるだけで、U字形バッフルプレートの両側を折
曲リブで折曲ながら、歯車の両側にガイドプレートを形
成し、かつ、切り起こし部が切り起こし固定リブのスリ
ットに挿入されて、U字形バッフルプレートを固定する
ことができるので、ガイドプレートの形成とバッフルプ
レートの固定を同時に行うことができ、更に潤滑装置の
組付工数を大幅に少なくして生産性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であり、ケースのみ
を縦断面してその内部を示した正面図である。
【図2】図1のX−X線にてケースのみを縦断面してそ
の内部を示した側面図である。
【図3】図1のW−W線において上側ケースを横断面し
てその内部を示した平面図である。
【図4】図1におけるバッフルプレートの斜視図であ
る。
【図5】図4におけるバッフルプレートの端部を折り曲
げてガイドプレートを形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図1におけるバッフルプレートの他の実施例を
示す斜視図である。
【図7】図6におけるバッフルプレートの端部を折り曲
げてガイドプレートを形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】図1におけるバッフルプレートの端部を折り曲
げる過程を示す図である。
【図9】従来の歯車機構の潤滑装置のケースのみを縦断
面してその内部を示した正面図である。
【図10】図9のY−Y線においてケースのみを縦断面し
て示した側面図である。
【図11】他の従来例の歯車機構の潤滑装置のケースのみ
を縦断面してその内部を示した正面図である。
【図12】図11のZ−Z線においてケースのみを縦断面し
て示した側面図である。
【符合の説明】
1 歯車 2 歯車 3 上側ケース 4 下側ケース 7 入力軸 12 出力軸 14 ガイドプレート 15 ガイドプレート 16 切り起こし部 17 折曲部 18 切り起こし固定リブ 19 スリット 20 折曲リブ 21 フランジ部 22 V溝 23 切り起こし孔 24 端縁 25 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸にそれぞれ歯車を設けて
    動力を伝達する歯車機構の潤滑装置において、前記入力
    軸と出力軸を軸支するケースを上下に二分割し、該下側
    のケース内面と下側のケースに収容されている歯車との
    間に、該歯車を包むように略U字形に形成したバッフル
    プレートを設け、該U字形のバッフルプレートの先端を
    折り曲げて歯車の両側にガイドプレートを形成し、前記
    歯車によって掻き揚げられて上方向に飛散する潤滑油を
    歯車の方向にガイドするように前記一方のガイドプレー
    トを上向きに傾斜させ、一方において前記歯車によって
    掻き揚げられて自由落下する潤滑油を受けて歯車の方向
    に潤滑油をガイドするように他方のガイドプレートを下
    向きに傾斜したことを特徴とする歯車機構の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 U字形に形成したバッフルプレートの先
    端を折り曲げてガイドプレートを形成した折曲部に切り
    起こし部を設け、該切り起こし部を上側ケースに設けた
    切り起こし固定リブのスリット部に挿入し固定したこと
    を特徴とする請求項1記載の歯車機構の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 上側ケースの内面にU字形に形成したバ
    ッフルプレートの先端を折り曲げるための折曲リブを設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の歯車機構
    の潤滑装置。
JP3562796A 1996-01-30 1996-01-30 歯車機構の潤滑装置 Pending JPH09210186A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139069A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Aichi Mach Ind Co Ltd 変速機

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JP2007139069A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Aichi Mach Ind Co Ltd 変速機

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