JPH09210160A - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

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Publication number
JPH09210160A
JPH09210160A JP1560496A JP1560496A JPH09210160A JP H09210160 A JPH09210160 A JP H09210160A JP 1560496 A JP1560496 A JP 1560496A JP 1560496 A JP1560496 A JP 1560496A JP H09210160 A JPH09210160 A JP H09210160A
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JP
Japan
Prior art keywords
planetary roller
roller
power transmission
epicyclic
planetary
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Withdrawn
Application number
JP1560496A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kawase
達夫 川▲瀬▼
Takashi Nozaki
孝志 野▲崎▼
Tomoaki Makino
智昭 牧野
Satoshi Utsunomiya
聡 宇都宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP1560496A priority Critical patent/JPH09210160A/ja
Publication of JPH09210160A publication Critical patent/JPH09210160A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星ローラと側板の軸方向すき間の大小にか
かわらず、遊星ローラのスキュー量を小さくする。 【解決手段】 遊星ローラ2がキャリア3とすべり接触
することにより遊星ローラ2の公転をキャリア3に伝達
する遊星ローラ式動力伝達装置において、遊星ローラ
2’のローラ表面をストレート部2’aのみで構成する
か、あるいは、遊星ローラ2”のローラ表面をわずかに
窪む円弧状の曲面で形成された中央の逃げ部2”aと、
この両側に続いて設けられた両端のストレート部2”b
で構成することにより、遊星ローラ2’、2”を軸方向
の両端部で入力軸1および固定輪4と摩擦接触させるこ
とでスキュー量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星ローラがキャ
リアとすべり接触することにより遊星ローラの公転をキ
ャリアに伝達する遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている遊星ローラ式動力
伝達装置として、図3に示すものがある。この遊星ロー
ラ式動力伝達装置は、丸棒からなる入力軸1と、入力軸
1の外周面上に円周等間隔に配置された複数(例えば4
個)の遊星ローラ2と、円筒部に円周等間隔に設けた複
数(遊星ローラと同数)のキャリアポケット3aにそれ
ぞれ遊星ローラ2を回転自在に保持するベルエンド状の
キャリア3と、入力軸1と同心状に固定され、入力軸1
との間に各遊星ローラ2を転がり摩擦接触状態に介装さ
せる固定輪(外輪)4と、固定輪4の軸方向両側に取り
付けられる一対のリング状の側板5とからなり、入力軸
1が回転することによって、それぞれの遊星ローラ2が
入力軸1との転がり摩擦接触により自転および公転し、
これによってキャリア3が遊星ローラ2とのすべり接触
により遊星ローラ2の公転回転数をもって回転するよう
になっている。
【0003】この種の遊星ローラ式動力伝達装置におけ
る遊星ローラ2は、図4に拡大して示すように、ローラ
表面が、中央のストレート部2aと、このストレート部
2aに続いて設けられた両端のクラウニング部2bで構
成されているのが通常である。ちなみに、両端のクラウ
ニング部2bのストレート部2aと反対側には、面取部
2cが続いて設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す遊星ローラ
式動力伝達装置では、遊星ローラ2の自転軸は入力軸1
およびキャリア3に対して平行であることが望ましい。
一方、遊星ローラ2の公転方向の案内は側板5により行
われている。しかるに、この側板5がないと、遊星ロー
ラ2はスキューと呼ばれる現象を生じて運転不可能とな
る。遊星ローラ2のスキューとは、図5に示すように、
遊星ローラ2の自転軸が入力軸1に対して傾く現象を言
うもので、遊星ローラ2がスキューすると、遊星ローラ
2に軸方向の力が発生して伝達効率が低下してしまい、
運転不可能となる。ちなみに、図4に示した遊星ローラ
2では、軸方向の両端部がクラウニング部2bにより入
力軸1および固定輪4に摩擦接触されていないため、軸
方向の両端部がフリーとなり自転軸が傾いてスキュー量
が大きくなる。
【0005】このような遊星ローラ2のスキューを防ぐ
目的で側板5が取り付けられているが、側板5と遊星ロ
ーラ2の軸方向すき間Hが大きいと、遊星ローラ2のス
キュー量が大きくなる。遊星ローラ2のスキュー量を小
さくするためには、側板5と遊星ローラ2の軸方向すき
間Hを小さくしなければならないが、その場合、部品、
すなわち、遊星ローラ2と固定輪4の長さ方向の公差が
厳しくなって加工に手間がかかり、製作コストが高くな
るという問題があった。ちなみに、遊星ローラ2のスキ
ュー量が大きいと、伝達能率の低下により発熱が生じて
潤滑剤の熱劣化が促進されるため、遊星ローラ式動力伝
達装置本体の寿命が短くなる。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、遊星ローラ
と側板の軸方向すき間に関係なく遊星ローラのスキュー
量を小さくするようにした遊星ローラ式動力伝達装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した目的を
達成するため、次のような構成を採用したことを特徴と
する。
【0008】すなわち、遊星ローラがキャリアとすべり
接触することにより遊星ローラの公転をキャリアに伝達
する遊星ローラ式動力伝達装置において、遊星ローラの
ローラ表面を、ストレート部のみで構成したものであ
る。
【0009】また、遊星ローラのローラ表面を、わずか
に窪む円弧状の曲面で形成された中央の逃げ部と、この
両側に続いて設けられた両端のストレート部で構成した
ものである。
【0010】本発明の最大の特徴は、遊星ローラ表面の
軸方向両端部においてクラウニング部をなくしたことに
ある。
【0011】クラウニング加工は円筒ころ軸受では、通
常用いられている技術であり、その目的は、ころの両端
部における大きな端荷重(edge load)が生じないよう
にして早期破損を防ぐことにある。
【0012】しかし、本発明の対象としている遊星ロー
ラ式動力伝達装置は、通常、平均面圧1.2GPa以下
で使われることが多い。このような使用条件では、遊星
ローラのローラ表面にクラウニング部がないことによる
端荷重の発生が致命的な破損を招くことはまれであり、
むしろ遊星ローラのスキューによる伝達効率の低下が発
熱の原因となって潤滑剤の劣化につながることが問題と
なる。
【0013】したがって、遊星ローラ表面の軸方向両端
部においてクラウニング部をなくし、遊星ローラのロー
ラ表面を、ストレート部のみで構成するか、あるいは、
わずかに窪む円弧状の曲面で形成された中央の逃げ部
と、この両側に続いて設けられた両端のストレート部で
構成することにより、遊星ローラは軸方向の両端部が入
力軸および固定輪と摩擦接触することになるため、入力
軸および固定輪からの摩擦力により軸方向の両端部が拘
束されることによって、自転軸が傾くのを防止されてス
キュー量が小さくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0015】図1は、本発明の遊星ローラ式動力伝達装
置における遊星ローラ2’を示しており、この遊星ロー
ラ2’以外の本発明の遊星ローラ式動力伝達装置におけ
る基本的構成は図3に示すものと同じくする。
【0016】遊星ローラ2’は、ローラ表面がストレー
ト部2’aのみで構成され、図4に示したもののよう
に、ローラ表面の軸方向両端部においてクラウニング部
2bを設けていない。ちなみに、ストレート部2’aの
両側には、面取部2’bが続いて設けられている。
【0017】遊星ローラ2’のローラ表面がストレート
部2’aのみで構成されているため、遊星ローラ2’の
軸方向の両端部が入力軸1および固定輪4に摩擦接触す
ることとなり、入力軸1および固定輪4からの摩擦力に
より遊星ローラ2’の軸方向の両端部が拘束されること
によって、遊星ローラ2’の自転軸が傾くのを防止され
て遊星ローラ2’のスキュー量が小さくなる。このよう
に遊星ローラ2’のスキュー量が小さいため、遊星ロー
ラ2’の軸方向の力の発生を防いで伝達効率の低下を防
止し、伝達効率の低下が原因の発熱による潤滑剤の熱劣
化の心配はない。また、遊星ローラ2’と側板5の軸方
向すき間Hに関係なく遊星ローラ2’のスキュー量を小
さくできるから、遊星ローラ2’と側板5の軸方向すき
間Hを大きくすることで、固定輪4および遊星ローラ
2’の軸方向長さの公差を大きくできる。
【0018】図2は、本発明の他の実施の形態の遊星ロ
ーラ式動力伝達装置における遊星ローラ2”を示してい
る。この遊星ローラ2”は、ローラ表面がわずかに窪む
円弧状の曲面で形成された中央の逃げ部2”aと、この
逃げ部2”aの両側に続いて設けられた両端のストレー
ト部2”bで構成されている。ちなみに、両端のストレ
ート部2”bの逃げ部2”aと反対側には、面取部2”
cが続いて設けられている。また、中央の逃げ部2”a
は遊星ローラ2”の大きさにもよるが、数μm〜数十μ
mである。
【0019】遊星ローラ2”のローラ表面が中央の逃げ
部2”aと両端のストレート部2”bで構成されている
ため、遊星ローラ2”の軸方向の両端部、すなわち両端
のストレート部2”bが入力軸1および固定輪4に摩擦
接触することとなり、入力軸1および固定輪4からの摩
擦力により遊星ローラ2”の両端のストレート部2”b
が拘束されることによって、遊星ローラ2”の自転軸が
傾くのを防止されて遊星ローラ2”のスキュー量が小さ
くなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊星ローラ式動力伝達装置における遊星ローラのローラ
表面を、ストレート部のみで構成するか、あるいは、わ
ずかに窪む円弧状の曲面で形成された中央の逃げ部と、
この両側に続いて設けられた両端のストレート部で構成
することにより、遊星ローラの軸方向の両端部が入力軸
および固定輪に摩擦接触するため、遊星ローラの自転軸
が傾くのを防止されてスキュー量が小さくなる。そのた
め、遊星ローラの軸方向の力の発生を防いで伝達効率の
低下が原因の発熱による潤滑剤の熱劣化を防止させるこ
とができ、遊星ローラ式動力伝達装置本体の長寿命化が
図れる。また、また、遊星ローラと側板の軸方向すき間
に関係なく遊星ローラのスキュー量を小さくできるか
ら、遊星ローラと側板の軸方向すき間を大きくすること
によって固定輪および遊星ローラの軸方向長さの公差を
大きくでき、製作コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星ローラ式動力伝達装置における遊
星ローラを示す図面である。
【図2】本発明の他の実施の形態の遊星ローラ式動力伝
達装置における遊星ローラを示す図面である。
【図3】本発明の対象としている遊星ローラ式動力伝達
装置を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−O
−B線に沿った断面図である。
【図4】従来の遊星ローラ式動力伝達装置における遊星
ローラを示す図面である。
【図5】遊星ローラのスキューを示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2’ 遊星ローラ 2’a ストレート部 2” 遊星ローラ 2”a 逃げ部 2”b ストレート部 3 キャリア 3a キャリアポケット 4 固定輪 5 側板 H 遊星ローラと側板の軸方向すき間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星ローラがキャリアとすべり接触する
    ことにより遊星ローラの公転をキャリアに伝達する遊星
    ローラ式動力伝達装置において、 遊星ローラのローラ表面を、ストレート部のみで構成し
    たことを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 遊星ローラがキャリアとすべり接触する
    ことにより遊星ローラの公転をキャリアに伝達する遊星
    ローラ式動力伝達装置において、 遊星ローラのローラ表面を、わずかに窪む円弧状の曲面
    で形成された中央の逃げ部と、この両側に続いて設けら
    れた両端のストレート部で構成したことを特徴とする遊
    星ローラ式動力伝達装置。
JP1560496A 1996-01-31 1996-01-31 遊星ローラ式動力伝達装置 Withdrawn JPH09210160A (ja)

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JP1560496A JPH09210160A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 遊星ローラ式動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1560496A JPH09210160A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 遊星ローラ式動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210160A true JPH09210160A (ja) 1997-08-12

Family

ID=11893337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1560496A Withdrawn JPH09210160A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 遊星ローラ式動力伝達装置

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JP (1) JPH09210160A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247880A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc トラクションドライブ機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007247880A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc トラクションドライブ機構

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030401