JPS5822436Y2 - 遊星ロ−ラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ロ−ラ式動力伝達装置

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JPS5822436Y2
JPS5822436Y2 JP1979028161U JP2816179U JPS5822436Y2 JP S5822436 Y2 JPS5822436 Y2 JP S5822436Y2 JP 1979028161 U JP1979028161 U JP 1979028161U JP 2816179 U JP2816179 U JP 2816179U JP S5822436 Y2 JPS5822436 Y2 JP S5822436Y2
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JP
Japan
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roller
planetary
planetary roller
power transmission
transmission device
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Application number
JP1979028161U
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English (en)
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JPS55127154U (ja
Inventor
久義 高橋
務 中倉
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は遊星ローラ式動力伝達装置における遊星ローラ
の改良に関する。
第1図はこの種遊星ローラ式動力伝達装置の1例を示し
、同図において1は入力軸11に固着された太陽ローラ
、3はケーシング8に固着された内ローラであり、該太
陽ローラ1の外周と内ローラ3の内周との間には複数個
の遊星ローラ2が配置されている。
該遊星ローラ2は軸受6を介して遊星ピン5に軸支され
、また該遊星ピン5は出力軸7・に固着されたキャリア
4に微小な半径方向隙間Cを存して支承されている。
9,10は軸受である。上記装置において、人力軸11
から出力軸7に動力を伝達するための摩擦力Uは、太陽
ローラ1と遊星ローラ2との間及び遊星ローラ2と内ロ
ーラ3との間に法線力Pを与えることにより得ている。
即ち上記摩擦力Uは、各ローラ1,2.3間の転がり摩
擦係数をCとするとU=CPとなり法線力Pに比例する
組立時に遊星ローラ2と太陽ローラ1及び内ローラ3と
を圧接することにより上記法線力Pを与えた後、太陽ロ
ーラ1を回転せしめると、遊星ローラ2が太陽ローラ1
と内ローラ3との間を自転しながら公転することとなり
、キャリア4及び゛出力軸7は入力軸11と同一方向に
回転せしめられる。
上記従来の遊星ローラ式動力伝達装置においては、次の
ような欠点があった。
(1)出力軸7の回転速度が増加するに従い遊星ローラ
2、遊星ピン5、軸受6等の遠心力FCが増大する。
このため太陽ローラ1と遊星ローラ2との間の法線力P
が減少することにより摩擦力Uが減少する。
この結果入力軸11から出力軸7への伝達動力が低下す
る。
(2)また高速運転時においては、上記遠心力Fcの増
加により遊星ローラ2と内ローラ3との間の法線力Pが
増加するが、高速運転時においては各ローラ1,2.3
の接触部近傍や軸受部6近傍の温度が上昇するので、上
記遠心力Fcの増加によりローラの焼付事故が発生し易
い。
(3)太陽ローラ1、遊星ローラ2及び内ローラ3の組
立誤差により各ローラ1,2.3の軸心にずれや倒れが
生じた際には、各ローラ間の圧接面2a、2bにおける
面圧の分布が不均一となり、このため動力伝達効率が低
下し、また各ローラの耐久性も低下する。
本考案は上記に鑑みなされたもので、全ての運転域にお
いて各ローラ間に均一な摩擦力を発生せしめることによ
り動力伝達効率の低下及び各ローラの耐久性の低下を防
止した遊星ローラ式動力伝達装置を提供することを目的
とする。
このため本考案に係る遊星ローラ式動力伝達装置は、遊
星ローラの両側面に、該遊星ローラの軸心線とほぼ同心
の環状の溝を刻設したことを特徴としている。
以下第2図及び第3図を参照して本考案の1実施例につ
き説明すると、同図において1は入力軸11に固着され
た太陽ローラ、3はケーシング8に固着された内ローラ
、4は出力軸7に固着されたキャリア、5はキャリア4
に微小間隙Cを存して支承された遊星ピン、6は後述す
る遊星ローラ20の軸受、9は入力軸11の軸受、10
は出力軸7の軸受であり、以上の構成は従来のものと同
様である。
20はキャリア4に上記遊星ピン5及び軸受6を介して
支承された遊星ローラで、円周方向等間隔に複数個配設
されている。
上記遊星ローラ20の両側面には環状の溝20 a 、
20 bが各3条刻設される。
上記溝20a、20bの軸心線は遊星ローラ20の軸心
線20 Cとほぼ同心とされる。
また−側面の溝20 aは他側面の溝20 bと同一形
状に形成されている。
上記装置において、入力軸11及び太陽ローラ1が回転
せしめられると従来のものと同様に遊星ローラ20が自
転しながら公転しキャリア4及び出力軸7が入力軸11
と同一方向に減速されて回転する。
尚出力軸7側から入力し、入力軸11側から動力を取り
出せば増速された動力が得られる。
入力軸11から出力軸7に動力を伝達するための摩擦力
Uは前記のように各ローラ1,20.3間の転がり摩擦
係数をC1法線力をPとすると、U−CPで表わされ、
法線力Pに比例する。
この法線力Pは第3図に示すように面圧fの合力である
が、上記遊星ローラ20は両側面に溝20 a 、20
bが形成されているので両端の半径方向の変形能が大
きく、各ローラ1,20.3の組立誤差等により遊星ロ
ーラ20の軸心線20 Cにずれや倒れが生じて接触面
20d、20eが片当りしようとしても該遊星ローラ2
0の接触面の両側縁部が適度に変形することにより面圧
fが遊星ローラ20の幅方向にほぼ均一に分布し、局部
的に過大になることがない。
即ち、上記接触面20 d 、20 eの面圧f分布は
、常時第3図に示すように遊星ローラ20の接触面の両
側縁部が低くそれ以外の部分が均一な分布、即ち遊星ロ
ーラ20の接触面にクラウニングを附した場合と同様な
分布となる。
また溝20 a 、20 bが形成されているのでこの
分だけ遊星ローラ20の重量が軽減され、従って遊星ロ
ーラ20の公転による遠心力FCが従来のものよりも小
さくなり、特に高速回転時における太陽ローラ1と遊星
ローラ20との間の法線力Pの低下が少なくなると共に
遊星ローラ20と内ローラ3との間の法線力Pの増加が
抑制される。
更に遊星ローラ20の両側面に溝20 a 、20 b
を形成したことにより該両側面の表面積が増加し、遊星
ローラ20の放熱量が増加する。
従って特に高速回転時における各ローラ1,20.3の
接触部、軸受部等の温度上昇が抑制される。
上記実施例においては、溝20 a 、20 bを遊星
ローラ20の両側面に各3条設けているがこれらの溝2
0 a 、20 bを各1条または複数条設けてもよい
ことは勿論である。
以上のように、本考案に係る遊星ローラ式動力伝達装置
によれば、遊星ローラの両側面に環状の溝を設けたこと
により遊星ローラの両端の変形能が大きくなり遊星ロー
ラの軸心にずれや倒れが生じても従来のもののように、
遊星ローラと相手ローラとが片当りして接触面の面圧が
不均一になることがない。
従って面圧の過昇による各ローラの寿命の低下及び焼付
事故の発生を防止できる。
また遊星ローラの重量が軽減されるので、特に高速回転
時における遊星ローラの遠心力が低減され、遠心力の増
加による太陽ローラと遊星ローラの接触面の法線力の低
下及び遊星ローラと内ローラの接触面の法線力の過大化
が抑制されることにより入力軸から出力軸への伝達動力
の低下及び各ローラ焼付事故の発生を防止できる。
更に遊星ローラの両側面に溝を形成したことにより遊星
ローラの表面積即ち放熱面積が増加し高速回転時におけ
る各ローラの接触面、遊星ローラの軸受部等の過熱によ
る焼付事故の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の遊星ローラ式動力伝達装置の1例を示す
入力軸の軸心線に沿う断面図である。 第2図及び第3図は本考案のl実施例を示し、第2図は
第1図に応当する図、第3図は作用を説明するための図
である。 1・・・・・・太陽ローラ、3・・・・・・内ローラ、
4・・・・・・キャリア、7・・・・・・出力軸、8・
・・・・・ケーシング、11・・・・・・入力軸、20
・・・・・・遊星ローラ、20 a 、20 b・・・
・・・溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1の回転軸に固定された太陽ローラの外周とケーシン
    グ等の静止部材に固定された内ローラの内周との間に、
    第2の回転軸に連動連結されるキャリアに軸支された複
    数個の遊星ローラを配設し、上記第1及び第2の回転軸
    間に動力を伝達するものにおいて、上記遊星ローラは外
    周面の半径が軸方向に同一の円筒状に形成されその両側
    面には該遊星ローラの軸心線とほぼ同心の環状の溝が1
    条または複数条刻設されたことを特徴とする遊星ローラ
    式動力伝達装置。
JP1979028161U 1979-03-06 1979-03-06 遊星ロ−ラ式動力伝達装置 Expired JPS5822436Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979028161U JPS5822436Y2 (ja) 1979-03-06 1979-03-06 遊星ロ−ラ式動力伝達装置

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JP1979028161U JPS5822436Y2 (ja) 1979-03-06 1979-03-06 遊星ロ−ラ式動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55127154U JPS55127154U (ja) 1980-09-08
JPS5822436Y2 true JPS5822436Y2 (ja) 1983-05-13

Family

ID=28873621

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JPS55127154U (ja) 1980-09-08

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