JPH09209930A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents
可変容量型斜板式圧縮機Info
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- JPH09209930A JPH09209930A JP8035431A JP3543196A JPH09209930A JP H09209930 A JPH09209930 A JP H09209930A JP 8035431 A JP8035431 A JP 8035431A JP 3543196 A JP3543196 A JP 3543196A JP H09209930 A JPH09209930 A JP H09209930A
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- Japan
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- swash plate
- shoe
- connecting rod
- support member
- retainer
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/0873—Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
- F04B27/0878—Pistons
- F04B27/0882—Pistons piston shoe retaining means
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シューの摺動面と斜板の摺動面との隙間の管
理を容易にする。 【解決手段】 シャフト５の回転につれて斜板１０の摺
動面１０ａ上を相対的に回転するシュー５０を、コネク
ティングロッド１１の一端部１１ａの先端面を転動可能
に支持する第１の支持部材５１と、コネクティングロッ
ド１１の一端部１１ａの後端面を転動可能に支持する第
２の支持部材５２とに、分割した。第１の支持部材５１
は、斜板１０の摺動面１０ａとコネクティングロッド１
１の一端部１１ａとの間に配置される。第２の支持部材
５２は、リテーナ５３によって支持される。
理を容易にする。 【解決手段】 シャフト５の回転につれて斜板１０の摺
動面１０ａ上を相対的に回転するシュー５０を、コネク
ティングロッド１１の一端部１１ａの先端面を転動可能
に支持する第１の支持部材５１と、コネクティングロッ
ド１１の一端部１１ａの後端面を転動可能に支持する第
２の支持部材５２とに、分割した。第１の支持部材５１
は、斜板１０の摺動面１０ａとコネクティングロッド１
１の一端部１１ａとの間に配置される。第２の支持部材
５２は、リテーナ５３によって支持される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は可変容量型斜板式
圧縮機に関する。
圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来の可変容量型斜板式圧縮機の
一部を示す縦断面図である。
一部を示す縦断面図である。
【０００３】従来の可変容量型斜板式圧縮機は、シャフ
ト１０５に固定され、かつシャフト１０５と一体に回転
するスラストフランジ１４０と、シャフト１０５に傾斜
かつ回転可能に取り付けられ、かつスラストフランジ１
４０の回転につれて一体に回転する斜板１１０と、シリ
ンダボア１０６内に摺動可能に収容されたピストン１０
７と、シャフト１０５の回転につれて斜板１１０の摺動
面１１０ａ上を相対的に回転するシュー１５０と、シュ
ー１５０を保持するリテーナ１５３と、球体状の一端部
１１１ａがシュー１５０に連結され、他端部１１１ｂが
ピストン１０７に転動可能に連結されたコネクティング
ロッド１１１とを備えている。
ト１０５に固定され、かつシャフト１０５と一体に回転
するスラストフランジ１４０と、シャフト１０５に傾斜
かつ回転可能に取り付けられ、かつスラストフランジ１
４０の回転につれて一体に回転する斜板１１０と、シリ
ンダボア１０６内に摺動可能に収容されたピストン１０
７と、シャフト１０５の回転につれて斜板１１０の摺動
面１１０ａ上を相対的に回転するシュー１５０と、シュ
ー１５０を保持するリテーナ１５３と、球体状の一端部
１１１ａがシュー１５０に連結され、他端部１１１ｂが
ピストン１０７に転動可能に連結されたコネクティング
ロッド１１１とを備えている。
【０００４】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト１０５に伝達されると、シャフト１０５の回転力は
スラストフランジ１４０からリンク機構１４１を介して
斜板１１０に伝達され、斜板１１０が回転する。
フト１０５に伝達されると、シャフト１０５の回転力は
スラストフランジ１４０からリンク機構１４１を介して
斜板１１０に伝達され、斜板１１０が回転する。
【０００５】斜板１１０の回転によりシュー１５０が斜
板１１０の摺動面１１０ａ上を相対回転し、斜板１１０
からの回転力はピストン１０７の直線往復運動に変換さ
れる。ピストン１０７がシリンダボア１０６内を往復運
動すると、シリンダボア１０６内の容積が変化し、この
容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次
行われる。斜板１１０が収容されたクランク室１０８の
圧力の変化に応じて斜板１１０の傾斜角が変わるので、
斜板１１０の傾斜角に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出
されることになる。
板１１０の摺動面１１０ａ上を相対回転し、斜板１１０
からの回転力はピストン１０７の直線往復運動に変換さ
れる。ピストン１０７がシリンダボア１０６内を往復運
動すると、シリンダボア１０６内の容積が変化し、この
容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次
行われる。斜板１１０が収容されたクランク室１０８の
圧力の変化に応じて斜板１１０の傾斜角が変わるので、
斜板１１０の傾斜角に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出
されることになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シュー１５
０の摺動面１５０ａと斜板１１０の摺動面１１０ａとの
隙間（シューギャップ）は所定値（例えば５〜１５μ
ｍ）になるように管理され、シュー１５０のガタによる
騒音の発生を防いでいる。シューギャップを適正に設定
するには、斜板１１０の摺動面１１０ａとリテーナ１５
３の摺動面１５３ａとの間隔Ａとシュー１５０の厚さＢ
とを高い精度で一致させる必要がある。しかも、これは
ピストン１０７の数に対応する全てのシュー１５０につ
いて要求される。
０の摺動面１５０ａと斜板１１０の摺動面１１０ａとの
隙間（シューギャップ）は所定値（例えば５〜１５μ
ｍ）になるように管理され、シュー１５０のガタによる
騒音の発生を防いでいる。シューギャップを適正に設定
するには、斜板１１０の摺動面１１０ａとリテーナ１５
３の摺動面１５３ａとの間隔Ａとシュー１５０の厚さＢ
とを高い精度で一致させる必要がある。しかも、これは
ピストン１０７の数に対応する全てのシュー１５０につ
いて要求される。
【０００７】しかし、従来の可変容量型斜板式圧縮機で
は、コネクティングロッド１１１の球体状の一端部１１
１ａとシュー１５０とをかしめによって連結する構造が
採用されているので、かしめたときにシュー１５０の歪
みが生ずることがあり、斜板１１０の摺動面１１０ａと
シュー１５０の摺動面１５０ａとの間の寸法精度が得ら
れず、騒音が生じることがある。このシューギャップを
調整するにはシュー１５０の摺動面１５０ａを切削加工
する必要があるが、かしめた後に切削加工することは実
際上困難であり、コストもかさむという問題がある。
は、コネクティングロッド１１１の球体状の一端部１１
１ａとシュー１５０とをかしめによって連結する構造が
採用されているので、かしめたときにシュー１５０の歪
みが生ずることがあり、斜板１１０の摺動面１１０ａと
シュー１５０の摺動面１５０ａとの間の寸法精度が得ら
れず、騒音が生じることがある。このシューギャップを
調整するにはシュー１５０の摺動面１５０ａを切削加工
する必要があるが、かしめた後に切削加工することは実
際上困難であり、コストもかさむという問題がある。
【０００８】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はシューの摺動面と斜板の摺動面と
の隙間の管理が容易な可変容量型斜板式圧縮機を提供す
ることである。
たもので、その課題はシューの摺動面と斜板の摺動面と
の隙間の管理が容易な可変容量型斜板式圧縮機を提供す
ることである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項１記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機は、回
転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部材
と、前記回転軸に傾斜かつ回転可能に取り付けられ、前
記回転部材の回転につれて一体に回転する斜板と、シリ
ンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、前記回
転軸の回転につれて前記斜板の摺動面上を相対的に回転
するシューと、球体状の一端部が前記シューに転動可能
に連結され、他端部が前記ピストンに連結されたコネク
ティングロッドと、前記斜板に相対回転可能に取り付け
られ、前記シューを支持するリテーナとを備え、前記斜
板の傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストローク量
が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、前記シュー
が、前記斜板の摺動面と前記コネクティングロッドの一
端部との間に配置され、かつ前記コネクティングロッド
の一端部の先端面を転動可能に支持する第１の支持部材
と、前記リテーナによって支持され、かつ前記コネクテ
ィングロッドの一端部の後端面を転動可能に支持する第
２の支持部材とに、分割されていることを特徴とする。
め請求項１記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機は、回
転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部材
と、前記回転軸に傾斜かつ回転可能に取り付けられ、前
記回転部材の回転につれて一体に回転する斜板と、シリ
ンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、前記回
転軸の回転につれて前記斜板の摺動面上を相対的に回転
するシューと、球体状の一端部が前記シューに転動可能
に連結され、他端部が前記ピストンに連結されたコネク
ティングロッドと、前記斜板に相対回転可能に取り付け
られ、前記シューを支持するリテーナとを備え、前記斜
板の傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストローク量
が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、前記シュー
が、前記斜板の摺動面と前記コネクティングロッドの一
端部との間に配置され、かつ前記コネクティングロッド
の一端部の先端面を転動可能に支持する第１の支持部材
と、前記リテーナによって支持され、かつ前記コネクテ
ィングロッドの一端部の後端面を転動可能に支持する第
２の支持部材とに、分割されていることを特徴とする。
【００１０】前述のようにシューを、コネクティングロ
ッドの一端部の先端面を転動可能に支持する第１の支持
部材と、コネクティングロッドの一端部の後端面を転動
可能に支持する第２の支持部材とに、分割したので、コ
ネクティングロッドの一端部をシューにかしめる必要が
なくなり、コネクティングロッドの一端部とシューとを
連結したときにシューの歪みが生じない。また、寸法精
度を得易いので、シューのガタつきによる騒音の発生を
防ぐことができる。
ッドの一端部の先端面を転動可能に支持する第１の支持
部材と、コネクティングロッドの一端部の後端面を転動
可能に支持する第２の支持部材とに、分割したので、コ
ネクティングロッドの一端部をシューにかしめる必要が
なくなり、コネクティングロッドの一端部とシューとを
連結したときにシューの歪みが生じない。また、寸法精
度を得易いので、シューのガタつきによる騒音の発生を
防ぐことができる。
【００１１】請求項２記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機は、請求項１記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機
において、前記第１の支持部材が、前記コネクティング
ロッドの一端部の先端面が面接触する凹面部を有するデ
ィスクであることを特徴とする。
縮機は、請求項１記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機
において、前記第１の支持部材が、前記コネクティング
ロッドの一端部の先端面が面接触する凹面部を有するデ
ィスクであることを特徴とする。
【００１２】シューギャップの調整について、シューの
摺動面を切削加工する必要はなく、第１の支持部材を交
換するだけでよい。
摺動面を切削加工する必要はなく、第１の支持部材を交
換するだけでよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１４】図１はこの発明の第１の実施形態に係る可
変容量型斜板式圧縮機を示す縦断面図、図２は図１の可
変容量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図、図３は図
２のＡ矢視図、図４は図２のIV-IV に沿う断面図、図５
はシューの斜視図である。
変容量型斜板式圧縮機を示す縦断面図、図２は図１の可
変容量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図、図３は図
２のＡ矢視図、図４は図２のIV-IV に沿う断面図、図５
はシューの斜視図である。
【００１５】この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブ
ロック１の一端面にはバルブプレート２を介してリヤヘ
ッド３が、他端面にはフロントヘッド４がそれぞれ固定
されている。シリンダブロック１には、シャフト（回転
軸）５を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア６が配設されている。これらのシリンダボア６
内にはそれぞれピストン７が摺動自在に収容されてい
る。
ロック１の一端面にはバルブプレート２を介してリヤヘ
ッド３が、他端面にはフロントヘッド４がそれぞれ固定
されている。シリンダブロック１には、シャフト（回転
軸）５を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア６が配設されている。これらのシリンダボア６
内にはそれぞれピストン７が摺動自在に収容されてい
る。
【００１６】前記フロントヘッド４内にはクランク室８
が形成され、このクランク室８内には、シャフト５の回
転につれて回転する斜板１０が収容されている。斜板１
０の摺動面１０ａにはコネクティングロッド１１の球体
状の一端部１１ａを転動可能に支持するシュー５０がリ
テーナ５３で保持されている。斜板１０のボス部１０ｂ
にはリテーナ５３が装着され、リテーナ５３はボルト５
４でボス部１０ｂに固定されたロックプレート５５によ
って支持されている。コネクティングロッド１１の他端
部１１ｂはピストン７に連結されている。
が形成され、このクランク室８内には、シャフト５の回
転につれて回転する斜板１０が収容されている。斜板１
０の摺動面１０ａにはコネクティングロッド１１の球体
状の一端部１１ａを転動可能に支持するシュー５０がリ
テーナ５３で保持されている。斜板１０のボス部１０ｂ
にはリテーナ５３が装着され、リテーナ５３はボルト５
４でボス部１０ｂに固定されたロックプレート５５によ
って支持されている。コネクティングロッド１１の他端
部１１ｂはピストン７に連結されている。
【００１７】シュー５０は、コネクティングロッド１１
の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持する第１の支
持部材５１と、コネクティングロッド１１の他端部１１
ｂの後端面を転動可能に支持する第２の支持部材５２と
で構成されている。図５に示すように、第１の支持部材
５１は、コネクティングロッド１１の一端部１１ａの先
端面と面接触するように、円板（ディスク）の一方の表
面に凹面部５１ａを設けてなる。第２の支持部材５２
は、コネクティングロッド１１の一端部１１ａの後端面
を包囲するように、薄い円板の中央部５２ａを隆起させ
てなる。
の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持する第１の支
持部材５１と、コネクティングロッド１１の他端部１１
ｂの後端面を転動可能に支持する第２の支持部材５２と
で構成されている。図５に示すように、第１の支持部材
５１は、コネクティングロッド１１の一端部１１ａの先
端面と面接触するように、円板（ディスク）の一方の表
面に凹面部５１ａを設けてなる。第２の支持部材５２
は、コネクティングロッド１１の一端部１１ａの後端面
を包囲するように、薄い円板の中央部５２ａを隆起させ
てなる。
【００１８】斜板１０の回転によりピストン７がシリン
ダボア６内を往復運動する。この斜板１０の傾斜角度は
クランク室８の圧力に応じて変化する。
ダボア６内を往復運動する。この斜板１０の傾斜角度は
クランク室８の圧力に応じて変化する。
【００１９】前記リヤヘッド３内には、吐出室１２と、
この吐出室１２の周囲に位置する吸入室１３とが形成さ
れている。
この吐出室１２の周囲に位置する吸入室１３とが形成さ
れている。
【００２０】前記バルブプレート２には、シリンダボア
６と吐出室１２とを連通させる吐出ポート１６と、シリ
ンダボア６と吸入室１３とを連通させる吸入ポート１５
とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられてい
る。吐出ポート１６は吐出弁１７により開閉され、吐出
弁１７はバルブプレート２のリヤヘッド側端面に弁押さ
え１８とともにボルト１９，ナット２０により固定され
ている。
６と吐出室１２とを連通させる吐出ポート１６と、シリ
ンダボア６と吸入室１３とを連通させる吸入ポート１５
とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられてい
る。吐出ポート１６は吐出弁１７により開閉され、吐出
弁１７はバルブプレート２のリヤヘッド側端面に弁押さ
え１８とともにボルト１９，ナット２０により固定され
ている。
【００２１】また、吸入ポート１５は吸入弁２１により
開閉され、吸入弁２１はバルブプレート２とシリンダブ
ロック１との間に配設されている。ボルト１９には、吐
出室１２の高圧の冷媒ガスをラジアル軸受２４、スラス
ト軸受２５へ導くガイド孔１９ａが設けられている。
開閉され、吸入弁２１はバルブプレート２とシリンダブ
ロック１との間に配設されている。ボルト１９には、吐
出室１２の高圧の冷媒ガスをラジアル軸受２４、スラス
ト軸受２５へ導くガイド孔１９ａが設けられている。
【００２２】ラジアル軸受２４及びスラスト軸受２５は
シャフト５のリヤ側端部を支持し、シャフト５のフロン
ト側端部はラジアル軸受２６によって回転可能に支持さ
れている。
シャフト５のリヤ側端部を支持し、シャフト５のフロン
ト側端部はラジアル軸受２６によって回転可能に支持さ
れている。
【００２３】また、シリンダブロック１には吸入室１３
とクランク室８との間には連通路３１が設けられ、この
連通路３１の途中には圧力調整弁３２が設けられ、この
圧力調整弁３２により吸入室１３内とクランク室８内と
の圧力調整が行われる。
とクランク室８との間には連通路３１が設けられ、この
連通路３１の途中には圧力調整弁３２が設けられ、この
圧力調整弁３２により吸入室１３内とクランク室８内と
の圧力調整が行われる。
【００２４】シャフト５のフロント側端部にはシャフト
５の回転を斜板１０に伝達するためのスラストフランジ
４０が固定され、このスラストフランジ４０はスラスト
軸受３３を介してフロントヘッド４の内壁面に支持され
ている。スラストフランジ４０と斜板１０とはリンク機
構４１（図４参照）を介して連結され、斜板１０はシャ
フト５と直角な面に対して傾斜可能である。図４に示す
ように、リンク機構４１は、斜板１０の背面１０ｃに設
けられたアーム１０ｅと、スラストフランジ４０の斜板
側端面に設けられた一対の突片部４０ａ，４０ａと、突
片部４０ａ，４０ａ間に架け渡され、アーム１０ｅの長
孔１０ｆと係合するピン４３とで構成されている。
５の回転を斜板１０に伝達するためのスラストフランジ
４０が固定され、このスラストフランジ４０はスラスト
軸受３３を介してフロントヘッド４の内壁面に支持され
ている。スラストフランジ４０と斜板１０とはリンク機
構４１（図４参照）を介して連結され、斜板１０はシャ
フト５と直角な面に対して傾斜可能である。図４に示す
ように、リンク機構４１は、斜板１０の背面１０ｃに設
けられたアーム１０ｅと、スラストフランジ４０の斜板
側端面に設けられた一対の突片部４０ａ，４０ａと、突
片部４０ａ，４０ａ間に架け渡され、アーム１０ｅの長
孔１０ｆと係合するピン４３とで構成されている。
【００２５】斜板１０は、シャフト５に軸方向に摺動可
能に装着されたヒンジボール９を介して、シャフト５に
装着されている。斜板１０の回転と傾斜動作とが妨げら
れないように、斜板１０のヒンジボール受面１０ｄはヒ
ンジボール９の外周面に遊嵌されている。
能に装着されたヒンジボール９を介して、シャフト５に
装着されている。斜板１０の回転と傾斜動作とが妨げら
れないように、斜板１０のヒンジボール受面１０ｄはヒ
ンジボール９の外周面に遊嵌されている。
【００２６】ヒンジボール９には、シャフト５が挿通さ
れる孔９ａ（図９参照）と、この孔９ａの中心軸と直交
する方向に沿って２つの孔９ｂ（図３参照）が設けられ
ている。斜板１０のボス部１０ｂにはボス部１０ｂの半
径方向に沿って２つの孔４６が設けられている。ヒンジ
ボール９の孔９ｂ及びボス部１０ｂの孔４６には円柱状
のピン４８がそれぞれ挿入されている。ピン４８は後述
するロックプレート５５によって抜け止めされている。
れる孔９ａ（図９参照）と、この孔９ａの中心軸と直交
する方向に沿って２つの孔９ｂ（図３参照）が設けられ
ている。斜板１０のボス部１０ｂにはボス部１０ｂの半
径方向に沿って２つの孔４６が設けられている。ヒンジ
ボール９の孔９ｂ及びボス部１０ｂの孔４６には円柱状
のピン４８がそれぞれ挿入されている。ピン４８は後述
するロックプレート５５によって抜け止めされている。
【００２７】斜板１０のボス部１０ａの外周にはリテー
ナ５３が装着され、リテーナ５３はボス部１０ｂにねじ
５３で固定されるロックプレート５５によって支持され
る。
ナ５３が装着され、リテーナ５３はボス部１０ｂにねじ
５３で固定されるロックプレート５５によって支持され
る。
【００２８】ヒンジボール９とスラストフランジ４０と
の間には、巻バネ４４が装着され、この巻バネ４４によ
りヒンジボール９がシリンダブロック１側へ付勢されて
いる。また、シャフト５にはストッパ４５が固定され、
ストッパ４５とヒンジボール９との間には、巻バネ４６
が装着され、この巻バネ４６によりヒンジボール９がス
ラストフランジ４０側へ付勢されている。
の間には、巻バネ４４が装着され、この巻バネ４４によ
りヒンジボール９がシリンダブロック１側へ付勢されて
いる。また、シャフト５にはストッパ４５が固定され、
ストッパ４５とヒンジボール９との間には、巻バネ４６
が装着され、この巻バネ４６によりヒンジボール９がス
ラストフランジ４０側へ付勢されている。
【００２９】次に、この可変容量型斜板式圧縮機の作動
を説明する。
を説明する。
【００３０】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト５に伝達されると、シャフト５の回転力はスラスト
フランジ４０、ヒンジ機構４１を経て斜板１０に伝達さ
れ、斜板１０が回転する。
フト５に伝達されると、シャフト５の回転力はスラスト
フランジ４０、ヒンジ機構４１を経て斜板１０に伝達さ
れ、斜板１０が回転する。
【００３１】斜板１０の回転によりシュー５０が斜板１
０の摺動面１０ａ上を相対回転するので、斜板１０から
の回転力はピストン７の直線往復運動に変換される。ピ
ストン７はシリンダボア６内を往復運動し、その結果シ
リンダボア６内の容積が変化し、この容積変化によって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行なわれ、揺動板
１０の傾斜角度に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出され
る。吸入時、吸入弁２１が開き、吸入室１３からシリン
ダボア６内の圧縮室へ低圧の冷媒が吸入され、吐出時、
吐出弁１７が開き、圧縮室から吐出室１２へ高圧の冷媒
が吐出される。
０の摺動面１０ａ上を相対回転するので、斜板１０から
の回転力はピストン７の直線往復運動に変換される。ピ
ストン７はシリンダボア６内を往復運動し、その結果シ
リンダボア６内の容積が変化し、この容積変化によって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行なわれ、揺動板
１０の傾斜角度に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出され
る。吸入時、吸入弁２１が開き、吸入室１３からシリン
ダボア６内の圧縮室へ低圧の冷媒が吸入され、吐出時、
吐出弁１７が開き、圧縮室から吐出室１２へ高圧の冷媒
が吐出される。
【００３２】熱負荷が小さくなり圧力調整弁３２が連通
路３１を閉じ、クランク室８内の圧力が増加すると斜板
１０の傾斜角度が小さくなり、その結果ピストン７のス
トローク量が少なくなって吐出容量が減少する。
路３１を閉じ、クランク室８内の圧力が増加すると斜板
１０の傾斜角度が小さくなり、その結果ピストン７のス
トローク量が少なくなって吐出容量が減少する。
【００３３】これに対し、熱負荷が大きくなり圧力調整
弁３２が連通路３１を開き、クランク室８内の圧力が減
少すると、斜板１０の傾斜角度が大きくなり、その結果
ピストン７のストローク量が増えて吐出容量が多くな
る。
弁３２が連通路３１を開き、クランク室８内の圧力が減
少すると、斜板１０の傾斜角度が大きくなり、その結果
ピストン７のストローク量が増えて吐出容量が多くな
る。
【００３４】この第１の実施形態の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、シュー５０を、コネクティングロッド１
１の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持する第１の
支持部材５１と、コネクティングロッド１１の一端部１
１ａの後端面を転動可能に支持する第２の支持部材５２
とに、分割したので、コネクティングロッド１１の一端
部１１ａをシュー５０にかしめる必要がなくなり、両者
を連結したときにシュー５０の歪みが生じない。したが
って、斜板１０の摺動面１０ａとシュー５０の摺動面と
の寸法精度が得易く、寸法管理が容易になる。また、寸
法精度を得易いので、シュー５０のガタつきによる騒音
の発生を防ぐことができる。
縮機によれば、シュー５０を、コネクティングロッド１
１の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持する第１の
支持部材５１と、コネクティングロッド１１の一端部１
１ａの後端面を転動可能に支持する第２の支持部材５２
とに、分割したので、コネクティングロッド１１の一端
部１１ａをシュー５０にかしめる必要がなくなり、両者
を連結したときにシュー５０の歪みが生じない。したが
って、斜板１０の摺動面１０ａとシュー５０の摺動面と
の寸法精度が得易く、寸法管理が容易になる。また、寸
法精度を得易いので、シュー５０のガタつきによる騒音
の発生を防ぐことができる。
【００３５】また、シューギャップの調整について、シ
ュー５０の摺動面５０ｂを切削加工する必要はなく、デ
ィスク状の第１の支持部材５１を交換するだけでよいの
で、寸法管理が一層容易になり、製造コストを低減する
ことができる。
ュー５０の摺動面５０ｂを切削加工する必要はなく、デ
ィスク状の第１の支持部材５１を交換するだけでよいの
で、寸法管理が一層容易になり、製造コストを低減する
ことができる。
【００３６】図６はこの発明の第２の実施形態に係る可
変容量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図である。前
述の第１の実施形態と共通する部分には同一符号を付し
て説明を省略する。
変容量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図である。前
述の第１の実施形態と共通する部分には同一符号を付し
て説明を省略する。
【００３７】前述の第１の実施形態では、シュー５０の
第２の支持部材５２の中央部は、コネクチングロッド１
１の一端部１１ａの後端面を包囲するように隆起してい
るが、第２の実施形態では、図６に示すように、シュー
８０の第２の支持部材８２は環状の平板である。
第２の支持部材５２の中央部は、コネクチングロッド１
１の一端部１１ａの後端面を包囲するように隆起してい
るが、第２の実施形態では、図６に示すように、シュー
８０の第２の支持部材８２は環状の平板である。
【００３８】第２の実施形態に係る可変容量型斜板式圧
縮機によれば、第１の実施形態と同様の効果を得ること
ができるとともに、シュー８０の第２の支持部材８２の
構造が単純であるから製造が容易である。
縮機によれば、第１の実施形態と同様の効果を得ること
ができるとともに、シュー８０の第２の支持部材８２の
構造が単純であるから製造が容易である。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
の可変容量型斜板式圧縮機によれば、コネクティングロ
ッドの一端部をシューにかしめて連結する必要がなくな
り、コネクティングロッドの一端部とシューとを連結し
たときにシューの歪みが生じないので、斜板の摺動面と
シューの摺動面との寸法精度が得易く、寸法管理が容易
になる。
の可変容量型斜板式圧縮機によれば、コネクティングロ
ッドの一端部をシューにかしめて連結する必要がなくな
り、コネクティングロッドの一端部とシューとを連結し
たときにシューの歪みが生じないので、斜板の摺動面と
シューの摺動面との寸法精度が得易く、寸法管理が容易
になる。
【００４０】また、寸法精度を得易いので、シューのガ
タつきによる騒音の発生を防ぐことができる。
タつきによる騒音の発生を防ぐことができる。
【００４１】請求項２記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、シューギャップの調整において、シュー
の摺動面を切削加工する必要はなく、第１の支持部材を
交換するだけでよいので、寸法管理が一層容易になり、
製造コストを低減することができる。
縮機によれば、シューギャップの調整において、シュー
の摺動面を切削加工する必要はなく、第１の支持部材を
交換するだけでよいので、寸法管理が一層容易になり、
製造コストを低減することができる。
【図１】図１はこの発明の第１の実施形態に係る可変容
量型斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
量型斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
【図２】図２は図１の可変容量型斜板式圧縮機の一部を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図３】図３は図２のＡ矢視図である。
【図４】図４は図２のIV-IV に沿う断面図である。
【図５】図５はシューの斜視図である。
【図６】図６はこの発明の第２の実施形態に係る可変容
量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図である。
量型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図である。
【図７】図７は従来の可変容量型斜板式圧縮機を示す縦
断面図である。
断面図である。
１ シリンダ ５ シャフト ６ シリンダボア ７ ピストン ８ クランク室 １０ 斜板 １１ コネクティングロッド ４０ スラストフランジ ５０ シュー ５１ 第１の支持部材 ５２ 第２の支持部材 ５３ リテーナ
Claims (2)
- 【請求項１】 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に
回転する回転部材と、 前記回転軸に傾斜かつ回転可能に取り付けられ、前記回
転部材の回転につれて一体に回転する斜板と、 シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、 前記回転軸の回転につれて前記斜板の摺動面上を相対的
に回転するシューと、 球体状の一端部が前記シューに転動可能に連結され、他
端部が前記ピストンに連結されたコネクティングロッド
と、 前記斜板に相対回転可能に取り付けられ、前記シューを
支持するリテーナとを備え、 前記斜板の傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストロ
ーク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、 前記シューが、 前記斜板の摺動面と前記コネクティングロッドの一端部
との間に配置され、かつ前記コネクティングロッドの一
端部の先端面を転動可能に支持する第１の支持部材と、 前記リテーナによって支持され、かつ前記コネクティン
グロッドの一端部の後端面を転動可能に支持する第２の
支持部材とに、 分割されていることを特徴とする可変容量型斜板式圧縮
機。 - 【請求項２】 前記第１の支持部材が、前記コネクティ
ングロッドの一端部の先端面が面接触する凹面部を有す
るディスクであることを特徴とする請求項１記載の可変
容量型斜板式圧縮機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8035431A JPH09209930A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
| DE1997102399 DE19702399C2 (de) | 1996-01-30 | 1997-01-24 | Taumelscheibenverdichter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8035431A JPH09209930A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209930A true JPH09209930A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12441676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8035431A Withdrawn JPH09209930A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209930A (ja) |
| DE (1) | DE19702399C2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6202301B1 (en) | 1998-08-07 | 2001-03-20 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method for manufacturing piston of variable-capacity type compressor |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3826473B2 (ja) * | 1997-02-28 | 2006-09-27 | 株式会社豊田自動織機 | 可変容量型圧縮機 |
| DE10261868B4 (de) * | 2002-12-20 | 2012-02-23 | Volkswagen Ag | Regelbarer Taumelscheibenkompressor |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP8035431A patent/JPH09209930A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-01-24 DE DE1997102399 patent/DE19702399C2/de not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6202301B1 (en) | 1998-08-07 | 2001-03-20 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method for manufacturing piston of variable-capacity type compressor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19702399A1 (de) | 1997-07-31 |
| DE19702399C2 (de) | 1998-10-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |