JP3060679B2 - 揺動斜板式可変容量圧縮機 - Google Patents
揺動斜板式可変容量圧縮機Info
- Publication number
- JP3060679B2 JP3060679B2 JP3337257A JP33725791A JP3060679B2 JP 3060679 B2 JP3060679 B2 JP 3060679B2 JP 3337257 A JP3337257 A JP 3337257A JP 33725791 A JP33725791 A JP 33725791A JP 3060679 B2 JP3060679 B2 JP 3060679B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- rotary
- chamber
- guide
- type variable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
- F04B27/1072—Pivot mechanisms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は揺動斜板式可変容量圧
縮機に関するものである。
縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、揺動斜板式可変容量圧縮機とし
て、実開昭６２−１８３０８２号公報に開示されたもの
が提案されている。
て、実開昭６２−１８３０８２号公報に開示されたもの
が提案されている。
【０００３】この圧縮機においては、ピストンを収容す
る複数のシリンダボアを形成したシリンダブロックの前
後両端面にクランク室を形成するフロントハウジング
と、吸入室及び吐出室を形成するリヤハウジングを接合
固定し、前記シリンダブロック及びフロントハウジング
の中心孔に支持された回転軸には、クランク室内に位置
するように回転支持体を一体回転可能に嵌合固定し、該
回転支持体に対し、連結ピンを介して回転斜板を前後方
向への傾動可能に連結するとともに、この回転斜板のボ
ス部外周には揺動斜板を非回転状態で回転斜板とともに
前後方向の傾動可能に支持している。又、複数のシリン
ダボア内に収容された各ピストンと前記揺動斜板との間
にはそれぞれピストンロッドを連結し、回転斜板の回転
運動を揺動斜板及びピストンロッドを介して各ピストン
の往復直線運動に変換し、吸入室からバルブプレートに
形成した吸入孔を通してシリンダボア内の吸入・圧縮を
行う作動室に吸入した冷媒ガスを圧縮した後、バルブプ
レートの吐出孔を通して吐出室へ吐出するようになって
いる。
る複数のシリンダボアを形成したシリンダブロックの前
後両端面にクランク室を形成するフロントハウジング
と、吸入室及び吐出室を形成するリヤハウジングを接合
固定し、前記シリンダブロック及びフロントハウジング
の中心孔に支持された回転軸には、クランク室内に位置
するように回転支持体を一体回転可能に嵌合固定し、該
回転支持体に対し、連結ピンを介して回転斜板を前後方
向への傾動可能に連結するとともに、この回転斜板のボ
ス部外周には揺動斜板を非回転状態で回転斜板とともに
前後方向の傾動可能に支持している。又、複数のシリン
ダボア内に収容された各ピストンと前記揺動斜板との間
にはそれぞれピストンロッドを連結し、回転斜板の回転
運動を揺動斜板及びピストンロッドを介して各ピストン
の往復直線運動に変換し、吸入室からバルブプレートに
形成した吸入孔を通してシリンダボア内の吸入・圧縮を
行う作動室に吸入した冷媒ガスを圧縮した後、バルブプ
レートの吐出孔を通して吐出室へ吐出するようになって
いる。
【０００４】前記回転支持体に突設された支持アームに
は、前記連結ピンを摺動案内する長孔が形成されてお
り、このヒンジ機構により前記回転斜板及び揺動斜板の
傾動動作を許容しつつ、圧縮終了時においてピストンの
トップクラアランスが常にほぼ一定に保持され、揺動斜
板の傾角変化に係わらず該揺動斜板のトップ位置が前後
に変位しないようにしている。
は、前記連結ピンを摺動案内する長孔が形成されてお
り、このヒンジ機構により前記回転斜板及び揺動斜板の
傾動動作を許容しつつ、圧縮終了時においてピストンの
トップクラアランスが常にほぼ一定に保持され、揺動斜
板の傾角変化に係わらず該揺動斜板のトップ位置が前後
に変位しないようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記揺動斜板式可変容
量圧縮機においては、連結ピンを案内する円弧状の長孔
の寸法精度が低い場合、ピストンのトップクリアランス
をほぼ一定に保つことができず、長孔と連結ピンとの間
の隙間が大きい場合は圧縮動作時に異音を発生するが、
この長孔の寸法精度をさらに高めることは加工上困難で
ある。
量圧縮機においては、連結ピンを案内する円弧状の長孔
の寸法精度が低い場合、ピストンのトップクリアランス
をほぼ一定に保つことができず、長孔と連結ピンとの間
の隙間が大きい場合は圧縮動作時に異音を発生するが、
この長孔の寸法精度をさらに高めることは加工上困難で
ある。
【０００６】上記問題点を解決するため、本願発明者等
は、回転支持体に対し左右一対の支持アームを突設する
とともに、両アームの先端部に球体軸受を設け、該軸受
に対し前後方向に揺動自在にガイドピンの端部に一体形
成した球体を回動可能に係合し、さらに前記両ガイドピ
ンを回転斜板の背面に形成した左右一対の支持アームに
穿孔したガイド孔にそれぞれスライド可能に挿入したヒ
ンジ機構を提案している。
は、回転支持体に対し左右一対の支持アームを突設する
とともに、両アームの先端部に球体軸受を設け、該軸受
に対し前後方向に揺動自在にガイドピンの端部に一体形
成した球体を回動可能に係合し、さらに前記両ガイドピ
ンを回転斜板の背面に形成した左右一対の支持アームに
穿孔したガイド孔にそれぞれスライド可能に挿入したヒ
ンジ機構を提案している。
【０００７】ところが、上記ガイドピンによるヒンジ機
構においては、一対のガイドピンの球体を球体軸受に支
持し、両ガイドピンの中心軸線が互いに平行状態で、回
転斜板側の支持アームに形成した両ガイド孔とが対応し
ない場合には、ガイドピンをガイド孔に挿入することが
できず、従って、この両ガイド孔の加工に高精度を要求
されるため部品の加工コストが高くなり、圧縮機がコス
ト高になるという問題があった。
構においては、一対のガイドピンの球体を球体軸受に支
持し、両ガイドピンの中心軸線が互いに平行状態で、回
転斜板側の支持アームに形成した両ガイド孔とが対応し
ない場合には、ガイドピンをガイド孔に挿入することが
できず、従って、この両ガイド孔の加工に高精度を要求
されるため部品の加工コストが高くなり、圧縮機がコス
ト高になるという問題があった。
【０００８】この発明の目的は上記従来の問題点を解消
して、回転支持体と回転斜板を球体軸受を介して連結す
る複数のガイドピンの組付性を向上することができると
ともに、部品の加工精度を低下して圧縮機のコストダウ
ンを図ることができる揺動斜板式可変容量圧縮機を提供
することにある。
して、回転支持体と回転斜板を球体軸受を介して連結す
る複数のガイドピンの組付性を向上することができると
ともに、部品の加工精度を低下して圧縮機のコストダウ
ンを図ることができる揺動斜板式可変容量圧縮機を提供
することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は上
記目的を達成するため、ハウジンク内に吸入室と吐出室
及びクランク室とを備え、クランク室において回転軸上
に回転支持体を同期回転可能に装着し、該回転支持体
に、軸心部が回転軸に対して前後方向に傾動可能に連結
された回転斜板の外周端をヒンジ機構を介して結合し、
かつ回転斜板のボス部に、シリンダボア内のピストンと
連結した揺動斜板を配設して回転支持体の回転運動を回
転斜板に伝達し、この回転斜板の揺動運動により前記各
ピストンを往復動して吸入室から冷媒ガスをシリンダボ
ア内の作動室に吸入し、圧縮されたガスを吐出室へ吐出
するように構成した揺動斜板式可変容量圧縮機におい
て、回転支持体の一対のアーム部に、それぞれ球体軸受
を設け、両球体軸受には案内ピン端部の球体を嵌合し、
さらに回転斜板から突出した一対のアーム部にガイド孔
を形成して、そのガイド孔に前記案内ピンのロッド部を
嵌合するとともに、そのガイド孔の少なくとも一方のガ
イド孔の横断面形状を長孔にするという手段をとってい
る。
記目的を達成するため、ハウジンク内に吸入室と吐出室
及びクランク室とを備え、クランク室において回転軸上
に回転支持体を同期回転可能に装着し、該回転支持体
に、軸心部が回転軸に対して前後方向に傾動可能に連結
された回転斜板の外周端をヒンジ機構を介して結合し、
かつ回転斜板のボス部に、シリンダボア内のピストンと
連結した揺動斜板を配設して回転支持体の回転運動を回
転斜板に伝達し、この回転斜板の揺動運動により前記各
ピストンを往復動して吸入室から冷媒ガスをシリンダボ
ア内の作動室に吸入し、圧縮されたガスを吐出室へ吐出
するように構成した揺動斜板式可変容量圧縮機におい
て、回転支持体の一対のアーム部に、それぞれ球体軸受
を設け、両球体軸受には案内ピン端部の球体を嵌合し、
さらに回転斜板から突出した一対のアーム部にガイド孔
を形成して、そのガイド孔に前記案内ピンのロッド部を
嵌合するとともに、そのガイド孔の少なくとも一方のガ
イド孔の横断面形状を長孔にするという手段をとってい
る。
【００１０】又、請求項２記載の発明は、揺動斜板式可
変容量圧縮機において、回転支持体の一対のアーム部
に、それぞれ球体軸受を設け、両球体軸受には案内ピン
端部の球体を嵌合し、さらに回転斜板から突出した一対
のアーム部にガイド孔を形成して、そのガイド孔に前記
案内ピンのロッド部を嵌合するとともに、前記回転支持
体の球体軸受を嵌合する一対の嵌合孔の少なくとも一方
の嵌合孔の横断面形状を長孔にするという手段をとって
いる。
変容量圧縮機において、回転支持体の一対のアーム部
に、それぞれ球体軸受を設け、両球体軸受には案内ピン
端部の球体を嵌合し、さらに回転斜板から突出した一対
のアーム部にガイド孔を形成して、そのガイド孔に前記
案内ピンのロッド部を嵌合するとともに、前記回転支持
体の球体軸受を嵌合する一対の嵌合孔の少なくとも一方
の嵌合孔の横断面形状を長孔にするという手段をとって
いる。
【００１１】
【作用】請求項１記載の発明は、回転斜板側の支持アー
ム部に設けた一対のガイド孔の少なくとも一方を長孔と
したことにより、両ガイドピンを前記両ガイド孔に挿入
する際、両ガイド孔の中心軸線と両ガイドピンの中心軸
線が互いに平行状態で一致しない場合にも両ガイドピン
の中心軸線を傾斜して両ガイド孔に挿入することがで
き、両ガイドピンの組付性を向上することができる。
又、両ガイド孔の加工精度を低減して、部品の加工を容
易に行ない、圧縮機のコストダウンを図ることもでき
る。
ム部に設けた一対のガイド孔の少なくとも一方を長孔と
したことにより、両ガイドピンを前記両ガイド孔に挿入
する際、両ガイド孔の中心軸線と両ガイドピンの中心軸
線が互いに平行状態で一致しない場合にも両ガイドピン
の中心軸線を傾斜して両ガイド孔に挿入することがで
き、両ガイドピンの組付性を向上することができる。
又、両ガイド孔の加工精度を低減して、部品の加工を容
易に行ない、圧縮機のコストダウンを図ることもでき
る。
【００１２】又、請求項２記載の発明は、前記回転支持
体に形成した一対の球体軸受を嵌合する一対の嵌合孔の
少なくとも一方の嵌合孔を長孔に形成したので、両ガイ
ドピンを両ガイド孔に挿入した状態で両ガイドピンの中
心軸線が互いに平行でない場合に、長孔の嵌合孔内で球
体軸受が移動するので、両ガイドピンの組付性を向上す
ることができる。
体に形成した一対の球体軸受を嵌合する一対の嵌合孔の
少なくとも一方の嵌合孔を長孔に形成したので、両ガイ
ドピンを両ガイド孔に挿入した状態で両ガイドピンの中
心軸線が互いに平行でない場合に、長孔の嵌合孔内で球
体軸受が移動するので、両ガイドピンの組付性を向上す
ることができる。
【００１３】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図１
〜図３に従って説明する。図１に示すようにピストンを
収容する複数のシリンダボア１ａを形成したシリンダブ
ロック１のフロント側端面には、クランク室３を形成す
るフロントハウジング２が接合固定されている。又、シ
リンダブロック１のリヤ側端面には、リヤハウジング４
がバルブプレート５を介して接合固定されている。前記
リヤハウジング４には外側に位置する吸入室６と内側に
位置する吐出室７が区画形成され、バルブプレート５に
形成した吸入孔５ａによって吸入室６とシリンダボア１
ａが連通され、吐出孔５ｂによってシリンダボア１ａと
吐出室７が連通されている。なお、８は吸入弁、９は吐
出弁である。
〜図３に従って説明する。図１に示すようにピストンを
収容する複数のシリンダボア１ａを形成したシリンダブ
ロック１のフロント側端面には、クランク室３を形成す
るフロントハウジング２が接合固定されている。又、シ
リンダブロック１のリヤ側端面には、リヤハウジング４
がバルブプレート５を介して接合固定されている。前記
リヤハウジング４には外側に位置する吸入室６と内側に
位置する吐出室７が区画形成され、バルブプレート５に
形成した吸入孔５ａによって吸入室６とシリンダボア１
ａが連通され、吐出孔５ｂによってシリンダボア１ａと
吐出室７が連通されている。なお、８は吸入弁、９は吐
出弁である。
【００１４】前記シリンダブロック１及びフロントハウ
ジング２には回転軸１０がベアリング１１により回転可
能に支持されている。前記回転軸１０にはクランク室３
内に位置するように回転支持体１２が一体回転可能に固
定されている。この回転支持体１２と前記フロントハウ
ジング２の内側面との間にはスラストベアリング１３が
介在されている。さらに、前記回転支持体１２の外周側
に対しシリンダブロック１に向かって突出形成した左右
一対の支持アーム部１２ａ，１２ｂには、一対のガイド
ピン１４，１５の球体部１４ａ，１５ａが後述する球体
軸受１６を介して前後方向の揺動可能に連結されてい
る。又、前記クランク室３内には回転斜板１７が回転軸
１０を取り囲むように配置され、その回転斜板１７の背
面に設けた左右一対の支持アーム部１７ａ，１７ｂには
前記ガイドピン１４，１５のロッド部１４ｂ，１５ｂを
挿入する一対のガイド孔１７ｃが貫通形成されている。
そして、このガイドピン１４，１５によるヒンジ機構Ｋ
により回転斜板１７が回転支持体１２及び両ガイドピン
１４，１５により一体となって回転されるようになって
いる。
ジング２には回転軸１０がベアリング１１により回転可
能に支持されている。前記回転軸１０にはクランク室３
内に位置するように回転支持体１２が一体回転可能に固
定されている。この回転支持体１２と前記フロントハウ
ジング２の内側面との間にはスラストベアリング１３が
介在されている。さらに、前記回転支持体１２の外周側
に対しシリンダブロック１に向かって突出形成した左右
一対の支持アーム部１２ａ，１２ｂには、一対のガイド
ピン１４，１５の球体部１４ａ，１５ａが後述する球体
軸受１６を介して前後方向の揺動可能に連結されてい
る。又、前記クランク室３内には回転斜板１７が回転軸
１０を取り囲むように配置され、その回転斜板１７の背
面に設けた左右一対の支持アーム部１７ａ，１７ｂには
前記ガイドピン１４，１５のロッド部１４ｂ，１５ｂを
挿入する一対のガイド孔１７ｃが貫通形成されている。
そして、このガイドピン１４，１５によるヒンジ機構Ｋ
により回転斜板１７が回転支持体１２及び両ガイドピン
１４，１５により一体となって回転されるようになって
いる。
【００１５】前記回転軸１０上にはスリーブ１８が前後
方向のスライド可能に嵌合され、該スリーブ１８は左右
一対の連結ピン１９を介して回転斜板１７のボス部１７
ｄ内周部に連結されている。前記回転斜板１７のボス部
１７ｄ外周には揺動斜板２０が相対回転可能に支持さ
れ、フロントハウジンク２に固定した回転防止用の案内
ロッド２１により回転不能に、かつ前後方向の傾動可能
に支持されている。又、前記揺動斜板２０は、前記シリ
ンダボア１ａに収容したピストン２２に対しピストンロ
ッド２３を介して連結されている。そして、回転斜板１
７の回転により揺動斜板２０が前後に揺動されると、ピ
ストンロッド２３を介してピストン２２がシリンダボア
１ａ内で往復動され、吸入室６からバルブプレート５の
吸入孔５ａを通してシリンダボア１ａ内の吸入・圧縮を
行う作動室Ｒに吸入した冷媒ガスを圧縮した後、吐出孔
５ｂを通して吐出室７へ吐出するようになっている。
方向のスライド可能に嵌合され、該スリーブ１８は左右
一対の連結ピン１９を介して回転斜板１７のボス部１７
ｄ内周部に連結されている。前記回転斜板１７のボス部
１７ｄ外周には揺動斜板２０が相対回転可能に支持さ
れ、フロントハウジンク２に固定した回転防止用の案内
ロッド２１により回転不能に、かつ前後方向の傾動可能
に支持されている。又、前記揺動斜板２０は、前記シリ
ンダボア１ａに収容したピストン２２に対しピストンロ
ッド２３を介して連結されている。そして、回転斜板１
７の回転により揺動斜板２０が前後に揺動されると、ピ
ストンロッド２３を介してピストン２２がシリンダボア
１ａ内で往復動され、吸入室６からバルブプレート５の
吸入孔５ａを通してシリンダボア１ａ内の吸入・圧縮を
行う作動室Ｒに吸入した冷媒ガスを圧縮した後、吐出孔
５ｂを通して吐出室７へ吐出するようになっている。
【００１６】この実施例においてガイドピン１４，１５
を左右一対使用しているが、この理由は、回転支持体１
２の回転運動を両ガイドピンを介して回転斜板１７に伝
達する際、安定性を向上するとともに、圧縮動作時にお
ける圧縮反力を球体部１４ａ，１５ａの２箇所で受ける
ことにより、回転斜板１７に曲げモーメントが作用する
のを抑制するためである。
を左右一対使用しているが、この理由は、回転支持体１
２の回転運動を両ガイドピンを介して回転斜板１７に伝
達する際、安定性を向上するとともに、圧縮動作時にお
ける圧縮反力を球体部１４ａ，１５ａの２箇所で受ける
ことにより、回転斜板１７に曲げモーメントが作用する
のを抑制するためである。
【００１７】前記リヤハウジング４には吐出室７とクラ
ンク室３を連通する連通路（図示略）を開閉する開閉制
御弁２６、クランク室３と吸入室６を連通する連通路
（図示略）を開閉する開閉制御弁２７が設けられ、前記
ピストン２２の前後両面に作用するクランク室３の圧力
と吸入室６の圧力との差圧を調整して、ピストンロッド
２３を介して揺動斜板２０に作用する前後方向のモーメ
ントを調整し、前記ガイドピン１４，１５の球体部１４
ａ，１５ａを中心とする揺動斜板２０の傾斜角を変更す
ることにより、ピントンストロークを変化させて、圧縮
容量を制御することができるようにしている。
ンク室３を連通する連通路（図示略）を開閉する開閉制
御弁２６、クランク室３と吸入室６を連通する連通路
（図示略）を開閉する開閉制御弁２７が設けられ、前記
ピストン２２の前後両面に作用するクランク室３の圧力
と吸入室６の圧力との差圧を調整して、ピストンロッド
２３を介して揺動斜板２０に作用する前後方向のモーメ
ントを調整し、前記ガイドピン１４，１５の球体部１４
ａ，１５ａを中心とする揺動斜板２０の傾斜角を変更す
ることにより、ピントンストロークを変化させて、圧縮
容量を制御することができるようにしている。
【００１８】次に、この発明の要部である前記ヒンジ機
構Ｋについて説明する。図２に示すように回転支持体１
２の支持アーム部１２ａ，１２ｂの先端部には嵌合孔１
２ｃが形成され、該嵌合孔には円筒状のブッシュ２４が
嵌入され、嵌合孔１２ｃに形成したクリップ嵌合溝１２
ｄにはクリップ２５が嵌合され、ブッシュ２４が所定位
置に保持されている。前記ブッシュ２４の内周面には前
記ガイドピン１４，１５の球体部１４ａ，１５ａを摺動
支持するための球面２４ａが形成されている。このブッ
シュ２４には一箇所に切り欠き（図示略）が形成され、
前記球体部１４ａ，１５ａを球面２４ａに嵌合する際、
ブッシュ２４が拡径される。
構Ｋについて説明する。図２に示すように回転支持体１
２の支持アーム部１２ａ，１２ｂの先端部には嵌合孔１
２ｃが形成され、該嵌合孔には円筒状のブッシュ２４が
嵌入され、嵌合孔１２ｃに形成したクリップ嵌合溝１２
ｄにはクリップ２５が嵌合され、ブッシュ２４が所定位
置に保持されている。前記ブッシュ２４の内周面には前
記ガイドピン１４，１５の球体部１４ａ，１５ａを摺動
支持するための球面２４ａが形成されている。このブッ
シュ２４には一箇所に切り欠き（図示略）が形成され、
前記球体部１４ａ，１５ａを球面２４ａに嵌合する際、
ブッシュ２４が拡径される。
【００１９】又、前記回転斜板１７の支持アーム部１７
ａ，１７ｂに設けた一対のガイド孔１７ｃ，１７ｃは、
図２に示すように互いに平行に、かつ図３の横断面に示
すように圧縮反力と直交する方向（左右方向）に延びる
長孔に形成されている。そして、このガイド孔１７ｃ，
１７ｃの長径部には互いに平行な平面Ｓ，Ｓが形成さ
れ、該平面Ｓ，Ｓの間で前記ガイドピン１４，１５が図
３において左右方向へ若干移動できるように設定されて
いる。
ａ，１７ｂに設けた一対のガイド孔１７ｃ，１７ｃは、
図２に示すように互いに平行に、かつ図３の横断面に示
すように圧縮反力と直交する方向（左右方向）に延びる
長孔に形成されている。そして、このガイド孔１７ｃ，
１７ｃの長径部には互いに平行な平面Ｓ，Ｓが形成さ
れ、該平面Ｓ，Ｓの間で前記ガイドピン１４，１５が図
３において左右方向へ若干移動できるように設定されて
いる。
【００２０】従って、前記両ガイドピン１４，１５の中
心軸線Ｏ１，Ｏ２が圧縮動作時の圧縮反力と直交する平
面内で、つまり図２において互いに平行でない状態にお
いてもガイドピン１４，１５のロッド部１４ｂ，１５ｂ
をガイド孔１７ｃ，１７ｃに挿入することが可能とな
り、ガイドピン１４，１５の組付けを容易に行うことが
できる。この結果、両ガイド孔１７ｃ，１７ｃの加工精
度を厳重に管理する必要がなくなり、ガイド孔１７ｃ，
１７ｃの加工作業を容易に行い、圧縮機のコストダウン
を図ることもできる。
心軸線Ｏ１，Ｏ２が圧縮動作時の圧縮反力と直交する平
面内で、つまり図２において互いに平行でない状態にお
いてもガイドピン１４，１５のロッド部１４ｂ，１５ｂ
をガイド孔１７ｃ，１７ｃに挿入することが可能とな
り、ガイドピン１４，１５の組付けを容易に行うことが
できる。この結果、両ガイド孔１７ｃ，１７ｃの加工精
度を厳重に管理する必要がなくなり、ガイド孔１７ｃ，
１７ｃの加工作業を容易に行い、圧縮機のコストダウン
を図ることもできる。
【００２１】次に、請求項２記載の発明を具体化した別
の実施例を図４に基づいて説明する。この実施例では回
転支持体１２の支持アーム部１２ａ，１２ｂに形成した
ブッシュ２４の嵌合孔１２ｃ，１２ｃを左右方向へ長く
なる長孔に形成し、回転斜板１７の支持アーム部１７
ａ，１７ｂのガイド孔１７ｃ，１７ｃを真円状に形成し
ている。その他の構成は前記実施例と同様である。
の実施例を図４に基づいて説明する。この実施例では回
転支持体１２の支持アーム部１２ａ，１２ｂに形成した
ブッシュ２４の嵌合孔１２ｃ，１２ｃを左右方向へ長く
なる長孔に形成し、回転斜板１７の支持アーム部１７
ａ，１７ｂのガイド孔１７ｃ，１７ｃを真円状に形成し
ている。その他の構成は前記実施例と同様である。
【００２２】この実施例においては、両ガイドピン１
４，１５をガイド孔１７ｃ，１７ｃに嵌入する際、両ガ
イドピン１４，１５の中心軸線Ｏ１，Ｏ２が圧縮動作時
の圧縮反力と直交する平面内で互いに平行でない場合に
も、球体部１４ａ，１５ａがブッシュ２４とともに長孔
状の嵌合孔１２ｃ内で左右方向に移動可能であるため、
組付けが容易に行える。
４，１５をガイド孔１７ｃ，１７ｃに嵌入する際、両ガ
イドピン１４，１５の中心軸線Ｏ１，Ｏ２が圧縮動作時
の圧縮反力と直交する平面内で互いに平行でない場合に
も、球体部１４ａ，１５ａがブッシュ２４とともに長孔
状の嵌合孔１２ｃ内で左右方向に移動可能であるため、
組付けが容易に行える。
【００２３】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 （１）前記実施例では両ガイド孔１７ｃ，１７ｃ及び嵌
合孔１２ｃ，１２ｃをともに長孔に形成したが、いづれ
か一方のみを長孔に形成すること。
ものではなく、次のように具体化することもできる。 （１）前記実施例では両ガイド孔１７ｃ，１７ｃ及び嵌
合孔１２ｃ，１２ｃをともに長孔に形成したが、いづれ
か一方のみを長孔に形成すること。
【００２４】（２）前記実施例では前記ガイド孔１７ｃ
及び嵌合孔１２ｃ，１２ｃの横断面形状を圧縮反力の作
用方向と直交する方向へ延びる長孔としたが、この方向
を前記反力作用方向と同方向にしたり、斜交する方向に
したりすること。
及び嵌合孔１２ｃ，１２ｃの横断面形状を圧縮反力の作
用方向と直交する方向へ延びる長孔としたが、この方向
を前記反力作用方向と同方向にしたり、斜交する方向に
したりすること。
【００２５】（３）球体軸受１６を回転斜板１７のアー
ム部１７ａ，１７ｂ側に、ガイド孔１７ｃを回転支持体
１２側に配設すること。
ム部１７ａ，１７ｂ側に、ガイド孔１７ｃを回転支持体
１２側に配設すること。
【００２６】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項１及び２記
載の発明は、回転支持体と回転斜板を球体軸受を介して
連結する複数のガイドピンの組付性を向上することがで
きるとともに、両ガイドピン挿入用のガイド孔及び球体
軸受の嵌合孔の加工精度を低減して、部品の加工を容易
に行ない、圧縮機のコストダウンを図ることができる効
果がある。
載の発明は、回転支持体と回転斜板を球体軸受を介して
連結する複数のガイドピンの組付性を向上することがで
きるとともに、両ガイドピン挿入用のガイド孔及び球体
軸受の嵌合孔の加工精度を低減して、部品の加工を容易
に行ない、圧縮機のコストダウンを図ることができる効
果がある。
【図１】この発明を揺動斜板式可変容量圧縮機に具体化
した縦断面図である。
した縦断面図である。
【図２】ヒンジ機構を示す断面図である。
【図３】ヒンジ機構を示す平断面図である。
【図４】この発明の別の実施例を示すヒンジ機構の平断
面図である。
面図である。
１ シリンダブロック、１ａ シリンダボア、２ フロ
ントハウジング、３クランク室、４ リヤハウジング、
６ 吸入室、７ 吐出室、１０ 回転軸、１２ 回転支
持体、１２ａ，１２ｂ 支持アーム部、１２ｃ 嵌合
孔、１４，１５ ガイドピン、１４ａ，１５ａ 球体
部、１４ｂ，１５ｂ ロッド部、１６球体軸受、１７
回転斜板、１７ａ，１７ｂ 支持アーム部、１７ｃ ガ
イド孔、２２ ピストン、２４ ブッシュ、Ｋ ヒンジ
機構、Ｒ 作動室。
ントハウジング、３クランク室、４ リヤハウジング、
６ 吸入室、７ 吐出室、１０ 回転軸、１２ 回転支
持体、１２ａ，１２ｂ 支持アーム部、１２ｃ 嵌合
孔、１４，１５ ガイドピン、１４ａ，１５ａ 球体
部、１４ｂ，１５ｂ ロッド部、１６球体軸受、１７
回転斜板、１７ａ，１７ｂ 支持アーム部、１７ｃ ガ
イド孔、２２ ピストン、２４ ブッシュ、Ｋ ヒンジ
機構、Ｒ 作動室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日高 茂之 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特許2956193（ＪＰ，Ｂ２) 特許2993215（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04B 27/08 F04B 27/10 F04B 27/14
Claims (2)
- 【請求項１】 ハウジンク内に吸入室と吐出室及びクラ
ンク室とを備え、クランク室において回転軸上に回転支
持体を同期回転可能に装着し、該回転支持体に、軸心部
が回転軸に対して前後方向に傾動可能に連結された回転
斜板の外周端をヒンジ機構を介して結合し、かつ回転斜
板のボス部に、シリンダボア内のピストンと連結した揺
動斜板を配設して回転支持体の回転運動を回転斜板に伝
達し、この回転斜板の揺動運動により前記各ピストンを
往復動して吸入室から冷媒ガスをシリンダボア内の作動
室に吸入し、圧縮されたガスを吐出室へ吐出するように
構成した揺動斜板式可変容量圧縮機において、 回転支持体の一対のアーム部に、それぞれ球体軸受を設
け、両球体軸受には案内ピン端部の球体を嵌合し、さら
に回転斜板から突出した一対のアーム部にガイド孔を形
成して、そのガイド孔に前記案内ピンのロッド部を嵌合
するとともに、そのガイド孔の少なくとも一方のガイド
孔の横断面形状を長孔にした揺動斜板式可変容量圧縮
機。 - 【請求項２】 ハウジンク内に吸入室と吐出室及びクラ
ンク室とを備え、クランク室において回転軸上に回転支
持体を同期回転可能に装着し、該回転支持体に、軸心部
が回転軸に対して前後方向に傾動可能に連結された回転
斜板の外周端をヒンジ機構を介して結合し、かつ回転斜
板のボス部に、シリンダボア内のピストンと連結した揺
動斜板を配設して回転支持体の回転運動を回転斜板に伝
達し、この回転斜板の揺動運動により前記各ピストンを
往復動して吸入室から冷媒ガスをシリンダボア内の作動
室に吸入し、圧縮されたガスを吐出室へ吐出するように
構成した揺動斜板式可変容量圧縮機において、 回転支持体の一対のアーム部に、それぞれ球体軸受を設
け、両球体軸受には案内ピン端部の球体を嵌合し、さら
に回転斜板から突出した一対のアーム部にガイド孔を形
成して、そのガイド孔に前記案内ピンのロッド部を嵌合
するとともに、前記回転支持体の球体軸受を嵌合する一
対の嵌合孔の少なくとも一方の嵌合孔の横断面形状を長
孔にした揺動斜板式可変容量圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3337257A JP3060679B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 揺動斜板式可変容量圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3337257A JP3060679B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 揺動斜板式可変容量圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05172046A JPH05172046A (ja) | 1993-07-09 |
| JP3060679B2 true JP3060679B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=18306924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3337257A Expired - Fee Related JP3060679B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 揺動斜板式可変容量圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3060679B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1182297A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-26 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量圧縮機 |
| DE10194852B4 (de) * | 2000-11-10 | 2010-03-11 | Ixetic Mac Gmbh | Hubkolbenmaschine |
| DE10315477B4 (de) * | 2003-04-04 | 2005-08-11 | Zexel Valeo Compressor Europe Gmbh | Axialkolbenverdichter, insbesondere CO2-Verdichter für Kraftfahrzeug-Klimaanlagen |
| JP4780478B2 (ja) * | 2004-10-01 | 2011-09-28 | ヴァレオ コンプレッサ ヨーロッパ ゲーエムベーハー | 往復ピストン機構、特に車両空調ユニット用コンプレッサー |
| US9765764B2 (en) | 2014-04-07 | 2017-09-19 | Hanon Systems | Hinge mechanism for a variable displacement compressor |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3337257A patent/JP3060679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05172046A (ja) | 1993-07-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5540559A (en) | Variable capacity swash-plate type compressor | |
| US6139283A (en) | Variable capacity swash plate type compressor | |
| JP2956193B2 (ja) | 揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
| JPH05312144A (ja) | 可変容量斜板式圧縮機 | |
| JP3416738B2 (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機 | |
| US7972118B2 (en) | Variable capacity compressor | |
| JPH0968162A (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| KR100404952B1 (ko) | 용량 가변형 사판식 압축기 | |
| US5293810A (en) | Variable displacement compressor | |
| JP3060679B2 (ja) | 揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
| JP2917767B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| KR100282042B1 (ko) | 가변용량 사판식 압축기 | |
| JP3049965B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| JP2713759B2 (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機 | |
| JP3277600B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| JP3259487B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| JP3277580B2 (ja) | 揺動斜板式可変容量圧縮機 | |
| JP3399386B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機における斜板の貫通孔の形成方法 | |
| JPH1047231A (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
| JP2762623B2 (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機の斜板構造 | |
| JP3316922B2 (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
| JP3183461B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機の組付方法 | |
| JPH08303346A (ja) | 容量可変斜板式コンプレッサ | |
| JP3060672B2 (ja) | 斜板式容量可変圧縮機 | |
| JP3063375B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |