JPH09329080A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機

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Publication number
JPH09329080A
JPH09329080A JP8170568A JP17056896A JPH09329080A JP H09329080 A JPH09329080 A JP H09329080A JP 8170568 A JP8170568 A JP 8170568A JP 17056896 A JP17056896 A JP 17056896A JP H09329080 A JPH09329080 A JP H09329080A
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JP
Japan
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swash plate
retainer
shoe
shoes
convex portion
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Withdrawn
Application number
JP8170568A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tokumasu
宏始 徳枡
Juetsu Kurosawa
寿悦 黒沢
Yukio Kazahaya
幸生 風早
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の発生を抑え、リテーナの摩耗や破損を
防ぐことができる可変容量型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 複数の孔61〜67のうちのいずれか1
つの孔61の内周面に、複数のシューのうちのいずれか
1つのシュー80の凸部82aが、リテーナ53の半径
方向に摺動可能に接触し、孔61以外の孔62〜67の
開口面積が、シュ−80以外のシュ−50の凸部52a
の可動範囲よりも大きい。斜板10が回転していると
き、シュー80の凸部82aだけが、リテーナ53の複
数の孔61の内周面に接触しながらリテーナ53の半径
方向に往復移動し、残りのシュー50の凸部52aは、
リテーナ53の孔62〜67の内周面に接触しないで首
振り動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可変容量型斜板式
圧縮機に関し、特に騒音の発生を抑えることができる可
変容量型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の可変容量型斜板式圧縮機を
示す縦断面図である。
【0003】従来の可変容量型斜板式圧縮機は、シャフ
ト105に固定され、かつシャフト105と一体に回転
するスラストフランジ140と、シャフト105に傾斜
かつ回転可能に取り付けられ、しかもスラストフランジ
140の回転につれて一体に回転する斜板110と、複
数のシリンダボア106内に摺動可能に収容された複数
のピストン107と、シャフト105の回転につれて斜
板110の摺動面110a上を相対的に回転する複数の
シュー150と、シュー150を支持するリテーナ15
3と、複数のコネクティングロッド111とを備えてい
る。
【0004】コネクティングロッド111の球体状の一
端部はシュー150に相対転動可能に支持され、コネク
ティングロッド111の他端部はピストン107に固定
されている。
【0005】図7はリテーナの平面図である。
【0006】リテーナ153の中心部には中心孔153
aが設けられ、リテーナ153の外周縁には、シュー1
50の凸部150aをピストン側へ逃がす複数の孔16
0が、周方向に沿って設けられている。複数の孔160
の形や大きさ(開口面積)はそれぞれ等しい。各孔16
0の開口面積は、シュー150の凸部150aのフルス
トローク時の可動範囲よりも小さい。斜板110が回転
しているとき、シュー150の凸部150aはリテーナ
153の孔160の内周面に衝突し、シュー150の首
振り動作が規制される。
【0007】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト105に伝達されると、シャフト105の回転力は
スラストフランジ140からリンク機構141を介して
斜板110に伝達され、斜板110が回転する。
【0008】斜板110の回転によりシュー150が斜
板110の摺動面110a上を相対回転し、斜板110
からの回転力はピストン107の直線往復運動に変換さ
れる。ピストン107がシリンダボア106内を往復運
動すると、シリンダボア106内の圧縮室の容積が変化
し、その容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐
出が順次行われる。斜板110が収容されたクランク室
108の圧力の変化に応じて斜板110の傾斜角が変わ
るので、斜板110の傾斜角に応じた容量の高圧冷媒ガ
スが吐出されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のリテーナ153
は複数のシュー150を支持し、ピストン107の吸入
動作を可能にする。
【0010】ところが、斜板110が回転していると
き、シュー150の凸部150aがリテーナ153の孔
160の内周面に衝突するので、衝突音(騒音)が発生
し、更にはリテーナ153の摩耗や破損を招いたりする
という問題があった。
【0011】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は騒音の発生を抑え、リテーナの摩
耗や破損を防ぐことができる可変容量型斜板式圧縮機を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1に記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機は、
回転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部
材と、前記回転軸に傾斜かつ回転可能に取り付けられ、
前記回転部材の回転につれて一体に回転する斜板と、複
数のシリンダボア内に摺動可能に収容された複数のピス
トンと、前記回転軸の回転につれて前記斜板の摺動面上
を相対的に回転する複数のシューと、前記斜板に相対回
転可能に取り付けられ、前記複数のシューを支持するリ
テーナとを備え、前記複数のコネクティングロッドの球
体状の一端部が、前記複数のシューに相対転動可能に連
結され、前記複数のコネクティングロッドの他端部が、
前記複数のピストンに連結され、前記シューの凸部を前
記ピストン側へ逃がす複数の孔が、前記リテーナに設け
られ、前記斜板の傾斜角の変化に応じて前記ピストンの
ストローク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機におい
て、前記複数の孔のうちのいずれか1つの孔の内周面
に、前記複数のシューのうちのいずれか1つのシューの
凸部が、前記リテーナの半径方向に摺動可能に接触し、
前記1つの孔以外の孔の開口面積が、前記1つのシュ−
以外のシュ−の凸部のフルストローク時の可動範囲より
も大きいことを特徴とする。
【0013】斜板が回転しているとき、複数のシューの
うちの1つシューの凸部だけが、リテーナの複数の孔の
うちいずれか1つの孔の内周面に接触しながらリテーナ
の半径方向に動くが、複数のシューのうちの残りのシュ
ーの凸部は、リテーナの孔の内周面に接触せずに首振り
動作を行う。
【0014】請求項2に記載の発明の可変容量型斜板式
圧縮機は、請求項1に記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機において、前記1つのシューの凸部の外周面に、互
いに平行な一対の平面が形成され、前記1つの孔の内周
面に、前記一対の平面に接触しながら前記1つのシュ−
を前記リテーナの半径方向に案内する互いに平行な一対
のガイド面が、形成されていることを特徴とする。
【0015】斜板が回転しているとき、前記1つシュー
の凸部が、前記1つの孔の内周面のガイド面に案内され
てリテーナの半径方向に往復動作するが、このとき1つ
シューの凸部と1つの孔の内周面とは互いに面接触して
いるので、摩耗が抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1はこの発明の第1の実施形態に係る可
変容量型斜板式圧縮機の要部を示す図、図2は可変容量
型斜板式圧縮機の一部を示す縦断面図、図3は可変容量
型斜板式圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【0018】この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブ
ロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘ
ッド3が、他端面にはフロントヘッド4がそれぞれ固定
されている。シリンダブロック1には、シャフト(回転
軸)5を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア6が配設されている。これらのシリンダボア6
内にはそれぞれ複数のピストン7が摺動可能に収容され
ている。
【0019】前記フロントヘッド4内にはクランク室8
が形成され、このクランク室8内には、シャフト5の回
転につれて回転する斜板10が収容されている。斜板1
0の摺動面10aには、コネクティングロッド11の球
体状の一端部11aが相対転動可能に連結されるシュー
50,80が、リテーナ53で保持されている。斜板1
0のボス部10bにはリテーナ53が装着され、リテー
ナ53はボルト54で斜板10のボス部10bに固定さ
れたロックプレート55によって支持されている。コネ
クティングロッド11の他端部11bはピストン7に固
定されている。
【0020】斜板10の回転によりピストン7がシリン
ダボア6内を往復運動する。この斜板10の傾斜角度は
クランク室8の圧力に応じて変化する。
【0021】図4リテーナの平面図、図5はシューとリ
テーナの一部とを示す斜視図である。
【0022】シュー50,80は、コネクティングロッ
ド11の球体状の一端部11aの先端面を相対転動可能
に支持する第1の支持部材51と、コネクティングロッ
ド11の一端部11aの後端面を相対転動可能に支持す
る第2の支持部材52,82とで構成されている。
【0023】第1の支持部材51は、コネクティングロ
ッド11の一端部11aの先端面と面接触するように、
円板の一方の表面に凹面部51aを設けてなる。第2の
支持部材52,52は、コネクティングロッド11の一
端部11aの後端面と面接触するように、薄い環状円板
に凸部52a,82aを設けてなる。
【0024】複数のシューのうちのシュー80の第2の
支持部材82の凸部82aの外周面には、互いに平行な
一対の平面70a,70bが形成されている。
【0025】リテーナ53には、斜板10のボス部10
aが挿入される中央孔53aが設けられているととも
に、シュー50.80の第2の支持部材52,82の凸
部52a,82aをピストン側へ逃がす複数の孔61〜
67が、周方向に沿って設けられている。
【0026】孔61〜67のうちの孔61の内周面に
は、第2の支持部材82の凸部82aの一対の平面70
a,70bに接触しながら第2の支持部材52をリテー
ナ53の半径方向に案内する互いに平行な一対のガイド
面71a,71bが、形成されている。
【0027】孔61以外の残りの孔62〜67の開口面
積は、シュ−50の第2の支持部材52の凸部52aの
フルストローク時の可動範囲(図4の二点鎖線で囲まれ
た領域)よりも大きい。図4の二点鎖線はフルストロー
ク時のシュ−50,80の第2の支持部材52,82の
凸部52a,82aの移動軌跡を示す。これに対し、孔
61の開口面積は、シュ−80の第2の支持部材82の
凸部82aのフルストローク時の本来の可動範囲よりも
小さい。したがって、シュー80の第2の支持部材82
の凸部82aの平面70aはリテーナ53のガイド面7
1aに、シュー80の第2の支持部材82の凸部82a
の平面70bはリテーナ53のガイド面71bにそれぞ
れ面接触し、第2の支持部材52の周方向の動きが規制
され、第2の支持部材52はリテーナ53の半径方向に
沿って往復移動する。
【0028】前記リヤヘッド3内には、吐出室12と、
この吐出室12の周囲に位置する吸入室13とが形成さ
れている。
【0029】前記バルブプレート2には、シリンダボア
6の圧縮室と吐出室12とを連通させる吐出ポート16
と、シリンダボア6の圧縮室と吸入室13とを連通させ
る吸入ポート15とが、それぞれ周方向に所定間隔おき
に設けられている。吐出ポート16は吐出弁17により
開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド
側端面に弁押さえ18とともにボルト19,ナット20
により固定されている。
【0030】また、吸入ポート15は吸入弁21により
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側
端面に配設されている。ボルト19には、吐出室12の
高圧の冷媒ガスをラジアル軸受24、スラスト軸受25
へ導くガイド孔19aが設けられている。
【0031】ラジアル軸受24及びスラスト軸受25は
シャフト5のリヤ側端部を支持し、ラジアル軸受26は
シャフト5のフロント側端部を回転可能に支持してい
る。
【0032】また、吸入室13とクランク室8との間に
は連通路31が設けられ、この連通路31の途中には圧
力調整弁32が設けられ、この圧力調整弁32により吸
入室13内とクランク室8内との圧力調整が行われる。
【0033】シャフト5のフロント側端部にはシャフト
5の回転を斜板10に伝達するためのスラストフランジ
40が固定され、このスラストフランジ40はスラスト
軸受33を介してフロントヘッド4の内壁面に回転可能
に支持されている。スラストフランジ40と斜板10と
はリンク機構41を介して連結され、斜板10はシャフ
ト5と直角な面に対して傾斜可能である。リンク機構4
1は、斜板10の背面10cに設けられたアーム10e
と、スラストフランジ40の斜板側端面に設けられた一
対の突片部40aと、突片部40a間に架け渡され、か
つアーム10eの長孔10fと係合するピン43とで構
成されている。
【0034】斜板10は、シャフト5に軸方向に摺動可
能に装着されたヒンジボール9を介して、シャフト5に
装着されている。斜板10の回転と傾斜動作とが妨げら
れないように、斜板10のヒンジボール受面10dはヒ
ンジボール9の外周面に遊嵌されている。
【0035】ヒンジボール9には、シャフト5が挿通さ
れる孔9aと、この孔9aの中心軸と直交する方向に沿
って2つの孔9b(図1参照)が設けられている。斜板
10のボス部10bにはボス部10bの半径方向に沿っ
て2つの孔46が設けられている。ヒンジボール9の孔
9b及びボス部10bの孔46には円柱状のピン48が
それぞれ挿入されている。ピン48は後述するロックプ
レート55によって抜け止めされている。
【0036】斜板10のボス部10aの外周にはリテー
ナ53が装着され、リテーナ53はロックプレート55
によって支持される。
【0037】ヒンジボール9とスラストフランジ40と
の間には、巻バネ44が装着され、この巻バネ44によ
りヒンジボール9がシリンダブロック1側へ付勢されて
いる。また、シャフト5にはストッパ45が固定され、
ストッパ45とヒンジボール9との間には、巻バネ47
が装着され、この巻バネ47によりヒンジボール9がス
ラストフランジ40側へ付勢されている。
【0038】次に、この可変容量型斜板式圧縮機の作動
を説明する。
【0039】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト5に伝達されると、シャフト5の回転力はスラスト
フランジ40、ヒンジ機構41を経て斜板10に伝達さ
れ、斜板10が回転する。
【0040】斜板10の回転によりシュー50,80が
斜板10の摺動面10a上を相対回転するので、斜板1
0からの回転力はピストン7の直線往復運動に変換され
る。ピストン7はシリンダボア6内を往復運動し、その
結果シリンダボア6内の圧縮室の容積が変化し、この容
積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行
なわれ、揺動板10の傾斜角度に応じた容量の高圧冷媒
ガスが吐出される。吸入時、吸入弁21が開き、吸入室
13からシリンダボア6内の圧縮室へ低圧の冷媒が吸入
され、吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室から吐出室1
2へ高圧の冷媒が吐出される。
【0041】熱負荷が小さくなり圧力調整弁32が連通
路31を閉じ、クランク室8内の圧力が増加すると斜板
10の傾斜角度が小さくなり、その結果ピストン7のス
トローク量が少なくなって吐出容量が減少する。
【0042】これに対し、熱負荷が大きくなり圧力調整
弁32が連通路31を開き、クランク室8内の圧力が減
少すると、斜板10の傾斜角度が大きくなり、その結果
ピストン7のストローク量が増えて吐出容量が多くな
る。
【0043】圧縮機の運転中、シュー50,80は斜板
10の摺動面10a上で首振り動作をしようとするが、
7つのシューのうちの1つシュー80(孔61に対応す
るシュー80)に着目すると、孔61の開口面積がシュ
−80の第2の支持部材82の凸部82aの本来の可動
範囲よりも小さいために、第2の支持部材82の凸部8
2aの首振り動作がリテーナ53のガイド面71a,7
1bによって規制され、第2の支持部材82はリテーナ
53の半径方向にだけ動く。これに対し、孔62〜67
の開口面積は図4に示すようにシュ−50の第2の支持
部材52の凸部52aの可動範囲よりも大きいので、第
2の支持部材52の凸部52aはリテーナ153の孔6
2〜67の内周面に衝突しない。すなわち、第2の支持
部材52の凸部52aの首振り動作はリテーナ53によ
って妨げられない。
【0044】この第1の実施形態の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、前述のように、圧縮機の運転中、7つの
シューのうちの1つシュー80の第2の支持部材82の
凸部82aだけがリテーナ53の孔61の内周面に接触
して動き、7つのシューのうちの残りの6つシュー50
の第2の支持部材52の凸部52aはリテーナ53の孔
61〜67の内周面に衝突しないので、衝突音(騒音)
が発生せず、リテーナ53の摩耗や破損を防ぐことがで
きる。
【0045】また、斜板10が回転しているとき、シュ
ー80の凸部82aが、孔61の内周面のガイド面71
a,71bに案内されてリテーナ53の半径方向に往復
動作するが、このときシュー80の凸部82aと孔61
の内周面とは互いに面同士で接触しているので、摩耗が
抑制される。
【0046】なお、前述の実施形態では、シューとし
て、コネクティングロッド11の一端部11aの先端面
を相対転動可能に支持する第1の支持部材51と、コネ
クティングロッド11の一端部11aの後端面を相対転
動可能に支持する第2の支持部材52,82とで構成さ
れた分離タイプのシュー50,80を用いた場合につい
て述べたが、これに代え、図6の従来の可変容量型斜板
式圧縮機に用いられているシュー150、すなわち第1
の支持部材51と第2の支持部材52とが一体のタイプ
のシューを用いるようにしてもよい。
【0047】また、前述の実施形態では、第2の支持部
材82の凸部82aの外周面に、互いに平行な一対の平
面70a,70bを形成した場合について述べたが、平
面70a,70bはなくともよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明の可変容量型斜板式圧縮機によれば、斜板が回転して
いるとき、複数のシューのうちの1つシューの凸部だけ
が、リテーナの複数の孔のうちいずれか1つの孔の内周
面に接触しながらリテーナの半径方向に動くが、複数の
シューのうちの残りのシューの凸部は、リテーナの孔の
内周面に接触若しくは衝突せずに首振り動作を行うの
で、騒音の発生を抑えることができ、リテーナの摩耗や
破損を防ぐことができる。
【0049】請求項2に記載の発明の可変容量型斜板式
圧縮機によれば、斜板が回転しているとき、前記1つシ
ューの凸部が、前記1つの孔の内周面のガイド面に案内
されてリテーナの半径方向に往復動作するが、このとき
1つシューの凸部と1つの孔の内周面とは互いに面接触
しているので、摩耗が抑制され、リテーナの寿命が延び
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る可変容
量型斜板式圧縮機の要部を示す図である。
【図2】図2は可変容量型斜板式圧縮機の一部を示す縦
断面図である。
【図3】図3は可変容量型斜板式圧縮機の全体を示す縦
断面図である。
【図4】図4は図1の可変容量型斜板式圧縮機のリテー
ナを示す平面図である。
【図5】図5はシューとリテーナの一部とを示す斜視図
である。
【図6】図6は従来の可変容量型斜板式圧縮機を示す縦
断面図である。
【図7】図7は図6の可変容量型斜板式圧縮機のリテー
ナを示す平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 5 シャフト 6 シリンダボア 7 ピストン 8 クランク室 10 斜板 11 コネクティングロッド 11a コネクティングロッドの一端部 11b コネクティングロッドの他端部 40 スラストフランジ 50,80 シュー 51 第1の支持部材 52,82 第2の支持部材 52a,82a 凸部 53 リテーナ 61〜67 孔 70a,70b 平面 71a,71b ガイド面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に
    回転する回転部材と、 前記回転軸に傾斜かつ回転可能に取り付けられ、前記回
    転部材の回転につれて一体に回転する斜板と、 複数のシリンダボア内に摺動可能に収容された複数のピ
    ストンと、 前記回転軸の回転につれて前記斜板の摺動面上を相対的
    に回転する複数のシューと、 前記斜板に相対回転可能に取り付けられ、前記複数のシ
    ューを支持するリテーナとを備え、 前記複数のコネクティングロッドの球体状の一端部が、
    前記複数のシューに相対転動可能に連結され、 前記複数のコネクティングロッドの他端部が、前記複数
    のピストンに連結され、 前記シューの凸部を前記ピストン側へ逃がす複数の孔
    が、前記リテーナに設けられ、 前記斜板の傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストロ
    ーク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、 前記複数の孔のうちのいずれか1つの孔の内周面に、前
    記複数のシューのうちのいずれか1つのシューの凸部
    が、前記リテーナの半径方向に摺動可能に接触し、 前記1つの孔以外の孔の開口面積が、前記1つのシュ−
    以外のシュ−の凸部のフルストローク時の可動範囲より
    も大きいことを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記1つのシューの凸部の外周面に、互
    いに平行な一対の平面が形成され、 前記1つの孔の内周面に、前記一対の平面に接触しなが
    ら前記1つのシュ−を前記リテーナの半径方向に案内す
    る互いに平行な一対のガイド面が、形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮
    機。
JP8170568A 1996-06-10 1996-06-10 可変容量型斜板式圧縮機 Withdrawn JPH09329080A (ja)

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JP (1) JPH09329080A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6202301B1 (en) 1998-08-07 2001-03-20 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Method for manufacturing piston of variable-capacity type compressor
JP2007278202A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 斜板式液圧回転機
CN104047833A (zh) * 2014-06-16 2014-09-17 江苏盈科汽车空调有限公司 一种车用空调压缩机行星盘

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