JPH09209462A - チャンネル材同士の接合構造ならびにチャンネル材と木桟の接合構造ならびに化粧パネル同士の接合構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない工数で確実にチャンネル材同士を接合
すること。 【解決手段】 下階建物ユニットの天井大梁２と上階建
物ユニットの床大梁３が共に断面コの字形のチャンネル
材で形成され、これらが接着剤７によって互いに接合さ
れている接合構造において、接着剤７によって接合され
た天井大梁２の接合部２１と前記床大梁３の接合部３１
の互いに対向する位置に、複数の貫通孔２２，３２が設
けられ、前記接着剤７が、前記天井大梁２の接合部２１
と前記床大梁３の接合部３１との間の隙間と前記貫通孔
２２，３２のそれぞれに充填されると共に、前記貫通孔
２２，３２の外で貫通孔２２，３２よりも大きい径に拡
がった状態で固化している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明は建築材料同士の接
合構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】 建築材料には、床梁や天井梁等に使用
するチャンネル材、床根太等に使用する木桟、床板や天
井板や壁や扉に使用するパネル等、種々のものがある。
建物を構築する場合、これらの建築材料を適宜組み合わ
せて接合することになるが、その接合方法としては、ボ
ルトや釘等の固定具を用いた締結方法や、溶接を用いた
融着方法や、接着剤や粘着テープを用いた接着方法等が
適宜選択されている。ところで、表面に固定具の頭等を
露出させたくない場合や、溶接が不可能な材料の場合、
また、ボルト締めや釘打ちのための作業スペースが得ら
れない場合には接着方法が採用されている。接着剤を用
いる場合、従来は、建築材料の接合面に接着剤を塗布
し、その接合面同士を圧着させることにより建築材料同
士を接着するのが一般的となっている。

【０００３】ところで、従来の一般的な接着技術は、建
築材料の接合面に接着剤を塗布し、その接合面同士を圧
着させることにより建築材料同士を接着する方法であ
る。

【０００４】一方、特開平７−１５８１６５号公報に記
載されているように、工場生産した建物ユニットを建築
現場に輸送し、複数の建物ユニットを建築現場に設置し
てある基礎の上に据え付けることにより構築するユニッ
ト建物において、建物の下階部分を構成している下階建
物ユニットの上に建物の上階部分を構成する上階建物ユ
ニットを据え付けるにあたり、下階建物ユニットの天井
大梁と上階建物ユニットの床大梁との間に、金属板の両
面に粘着テープを接着させて構成した防振ジョイントを
介装し、この防振ジョイントの粘着テープによって下階
建物ユニットの天井大梁と上階建物ユニットの床大梁と
を接合させ、これにより、上階床の剛性を増強し、上階
床を防振しようとする技術も知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
いずれの従来技術においても、接着剤あるいは粘着テー
プを剥れ難くするために、建築材料の接合面に対して、
油膜の除去、表面のサンドブラスト加工、薬剤による処
理、金属メッキ層の除去等の処理を施さなければならな
いので、作業が煩雑になり非常に手間を要していた。

【０００６】また、前者の従来技術にあっては、異種の
建築材料を接着させる場合は材料別に最適な接着剤を選
択しなければならず、接着剤の選択を誤ると必要な接着
力が得られないこともある。更に、接着力の管理方法が
界面の状態や施工状態に非常に左右されるために、強度
設計が困難であるという問題もあった。

【０００７】また、後者の従来技術にあっては、前者の
上階建物ユニットの天井大梁あるいは上階建物ユニット
の床大梁が上下方向にたわんでいて天井大梁と床大梁と
の間の隙間が均一でない場合、隙間が大きい部分では防
振ジョイントの粘着テープが天井大梁と床大梁の一方と
しか接着せず、それによって天井大梁と床大梁との間の
接着強度が不足し、隙間が小さい部分では防振ジョイン
トによって床大梁あるいは天井大梁が変形し、それによ
って床面や天井面が膨れたりするといった問題もあっ
た。

【０００８】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、少ない工数で確実にチャンネル材同士を接合する
ことを第１の目的とし、少ない工数で確実にチャンネル
材と木桟を接合することを第２の目的とし、少ない工数
で確実にパネル同士を接合することを第３の目的として
いる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】 上記第１の目的を達成
するために本発明では、チャンネル材同士が接着剤で接
合されている接合構造において、チャンネル材の接合部
の互いに対向する位置に貫通孔が設けられ、接着剤が、
前記貫通孔のそれぞれに充填されると共に、前記貫通孔
の外で貫通孔よりも大きい径に拡がった状態で固化して
いる構造とした。なお、このチャンネル材同士の接合構
造は、ユニット建物の下階を構成している下階建物ユニ
ットの天井大梁と、ユニット建物の上階を構成している
上階建物ユニットの床大梁を接合する場合に適用するこ
とができる。

【００１０】また、上記第２の目的を達成するために本
発明では、チャンネル材と木桟が接着剤で接合されてい
る接合構造において、チャンネル材の接合部に貫通孔が
設けられ、木桟の接合面の前記貫通孔と対向する位置に
有底孔が設けられ、接着剤が、前記有底孔と前記貫通孔
に充填されると共に、前記貫通孔の外で貫通孔よりも大
きい径に拡がった状態で固化している構造とした。な
お、このチャンネル材と木桟の接合構造は、床小梁と床
根太を接合する場合に適用することができる。

【００１１】更に、上記第３の目的を達成するために、
本発明では、化粧パネル同士が接着剤で接合されている
接合構造において、化粧パネルの接合面の互いに対向す
る位置に入口よりも奥が広い蟻孔形状の有底孔が設けら
れ、接着剤が、前記有底孔のそれぞれに充填された状態
で固化している構造とした。なお、この化粧パネル同士
の接合構造は、扉用化粧パネルを接合する場合に適用す
ることができる。

【００１２】

【作用】 本発明のチャンネル材同士の接合構造では、
接着剤をチャンネル材の接合部から剥離し難い形状に固
化させているので、チャンネル材の接合部に接着剤を剥
れ難くするための処理を施していなくてもチャンネル材
同士を確実に接合することができる。本発明のチャンネ
ル材と木桟の接合構造では、接着剤をチャンネル材の接
合部と木桟の接合面から剥離し難い形状に固化させてい
るので、チャンネル材の接合部ならびに木桟の接合面に
接着剤を剥れ難くするための処理を施していなくてもチ
ャンネル材と木桟を確実に接合することができる。本発
明のパネル同士の接合構造では、接着剤をパネルの接合
面から剥離し難い形状に固化させているので、パネルの
接合面に接着剤を剥れ難くするための処理を施していな
くてもパネル同士を確実に接合することができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】 以下、実施の形態１に、本発明
請求項１ならびに２記載のチャンネル材同士の接合構造
に対応した下階建物ユニットの天井大梁と上階建物ユニ
ットの床大梁の接合構造を示し、実施の形態２に、本発
明請求項３ならびに４記載のチャンネル材と木桟の接合
構造に対応した床小梁と床根太の接合構造を示し、実施
の形態３に、本発明請求項５ならびに６記載の化粧パネ
ル同士の接合構造に対応した扉用化粧パネルの接合構造
を示す。

【００１４】（実施の形態１） まず、実施の形態１の
下階建物ユニットの天井大梁と上階建物ユニットの床大
梁の接合構造について詳述する。図１は建物ユニットを
示す斜視図で、この建物ユニットＵは、四隅に柱１を設
け、これらの柱１の上端部を天井大梁２で連結すると共
に柱１の下端部を床大梁３で連結し、更に、前記天井大
梁２の間に複数の天井小梁４を設けると共に前記床大梁
３の間に複数の床小梁５を設け、この床小梁５の上に複
数の床根太６を固定することによって骨組みが構成され
ている。なお、図示は省略しているが、前記天井小梁４
の下には天井板が固定され、前記床根太６の上には床板
が固定される。ユニット建物Ｕは、工場生産した複数の
建物ユニットＵを建築現場に輸送し、これら建物ユニッ
トＵを基礎の上に据え付けることにより構築される。

【００１５】図２は下階建物ユニットの天井大梁２と上
階建物ユニットの床大梁３の接合構造を示す断面図で、
下階建物ユニットの天井大梁２と上階建物ユニットの床
大梁３は、共に断面コの字形のチャンネル材で形成さ
れ、これらは接着剤７によって互いに接合されている。
また、接着剤７によって接合された天井大梁２の接合部
２１と前記床大梁３の接合部３１の互いに対向する位置
には、複数の貫通孔２２，３２が設けられている。

【００１６】前記接着剤７は、前記天井大梁２の接合部
２１と前記床大梁３の接合部３１との間の隙間と前記貫
通孔２２，３２のそれぞれに充填されると共に、前記貫
通孔２２，３２の外で貫通孔２２，３２よりも大きい径
に拡がった状態で固化している。

【００１７】図中８は筒状体で、前記接着剤７が拡がり
過ぎないようにするためのもので、ゴム等の弾性材料で
形成されており、前記天井大梁２の接合部２１と床大梁
３の接合部３１との間の隙間と、前記床大梁３の接合部
３１の上側にそれぞれ設けられている。図中９は受け皿
で、この受け皿９は、樹脂が流れ落ちないように受け止
めるためのもので、前記天井大梁２の接合部２１の下側
に固定されている。

【００１８】以下、図３に基づいて、下階建物ユニット
の天井大梁２と上階建物ユニットの床大梁３の接合手順
について説明する。

【００１９】まず、（ａ）に示すように、下階建物ユニ
ットの天井大梁２と上階建物ユニットの床大梁３の互い
に対向する位置に貫通孔２２，３２を設ける。この貫通
孔２２，３２の大きさならびに個数は、必要とする接着
強度に基づいて設計する。

【００２０】次に、（ｂ）に示すように、天井大梁２の
接合部２１の上面と床大梁３の接合部３１の上面のそれ
ぞれに、貫通孔２２，３２を全て取り囲むようにして筒
状体８を設けると共に、床大梁３の接合部３１の下面
に、貫通孔３２を全て覆うようにして受け皿９を固定す
る。なお、この時、天井大梁２に設ける筒状体８の高さ
寸法は、天井大梁２と床大梁３との間の隙間寸法よりも
大きい必要がある。

【００２１】次に、（ｃ）に示すように、天井大梁２に
設けた筒状体８に接着剤７を注入する。筒状体８の内部
に注入された接着剤７は、天井大梁２の貫通孔２２を通
して受け皿９内に落ちるので、この受け皿９と筒状体８
の内部が共に接着剤７で一杯になるまで接着剤７を注入
する。なお、接着剤７としては、高分子系の剪断ならび
に引っ張り力に強いアクリル系接着剤が好適である。

【００２２】次に、（ｄ）に示すように、下階建物ユニ
ットの天井大梁２の上に上階建物ユニットの床大梁３を
載せる。天井大梁２の接合部２１の上面に設けた筒状体
８が上階建物ユニットの荷重によって圧縮変形すること
により、前記筒状体８に注入されている接着剤７は、床
大梁３の貫通孔３２から床大梁３の接合部３１の上側に
溢れ出し、床大梁３の接合部３１の上面に設けた筒状体
８の内部に拡がる。一定時間経過後、接着剤７がリベッ
トのような形状で固化し、下階建物ユニットの天井大梁
２と上階建物ユニットの床大梁３はこの接着剤７によっ
て接合される。この時、上階建物ユニットの天井大梁２
と上階建物ユニットの床大梁３との間の隙間寸法に多少
のばらつきがあったとしても、その隙間寸法の誤差を筒
状体８の弾性変形量によって吸収することができるの
で、床大梁３と天井大梁２とは確実に接合する。

【００２３】このように、本実施の形態の接合構造にあ
っては、接着剤７を床大梁３の接合部ならびに天井大梁
２の接合部から剥離し難いリベット形状に固化させてい
るので、床大梁３の接合部ならびに天井大梁２の接合部
に接着剤７を剥れ難くするための処理を施していなくて
も床大梁３と天井大梁２を確実に接合することができ
る。また、床大梁３と天井大梁２の接合により、上階床
の剛性を増強して防振を図ることができる。

【００２４】（実施の形態２） 次に、図４に基づい
て、実施の形態２の床小梁５と床根太６の接合構造につ
いて詳述する。

【００２５】図４は床小梁５と床根太６の接合構造を示
す断面図で、床小梁５は断面ロの字形のチャンネル材で
形成され、前記床根太６は木桟で形成され、これらは接
着剤７によって互いに接合されている。また、接着剤７
によって接合された床小梁５の接合部５１には貫通孔５
２が設けられ、床根太６の接合部６１の前記貫通孔５２
と対向する位置には有底孔６２が設けられている。

【００２６】前記接着剤７は、前記床小梁５の貫通孔５
２と前記床根太６の有底孔６２に充填されると共に、前
記貫通孔５２の外で貫通孔５２よりも大きい径に拡がっ
た状態で固化している。

【００２７】以下、図５に基づいて、床小梁５と床根太
６の接合手順について説明する。

【００２８】まず、（ａ）に示すように、床小梁５と床
根太６の互いに対向する位置に、貫通孔５２と有底孔６
２をそれぞれ設ける。この貫通孔５２ならびに有底孔６
２の形状ならびに個数は、必要とする接着強度に基づい
て設計する。

【００２９】次に、（ｂ）に示すように、床根太６の有
底孔６２に接着剤７を多め（有底孔６２から溢れる程
度）に注入する。なお、接着剤７としては、高分子系の
剪断ならびに引っ張り力に強く、しかも、固化後に体積
が著しく変化しないウレタン系接着剤やアクリル、エポ
キシ系接着剤が好適である。

【００３０】次に、（ｃ）に示すように、床小梁５の上
に床根太６を押し付ける。これにより、床根太６の有底
孔６２から溢れ出ている接着剤７が床小梁５の貫通孔５
２から床小梁５の接合部５１の上側に溢れ出して、貫通
孔５２よりも大きい径に拡がる。一定時間経過後、接着
剤７は固化し、床小梁５と床根太６は接着剤７によって
接合される。

【００３１】このように本実施の形態の接合構造にあっ
ては、接着剤７を床小梁５の接合部５１と床根太６の接
合面６１から剥離し難い形状に固化させているので、床
小梁５の接合部５１ならびに床根太６の接合面６１に接
着剤７を剥れ難くするための処理を施していなくても床
小梁５と床根太６を確実に接合することができる。

【００３２】（実施の形態３） 次に、図６に基づい
て、実施の形態３の扉用パネル同士の接合構造について
詳述する。

【００３３】図６は扉用化粧パネル同士の接合構造を示
す断面図で、前記扉用化粧パネル１０は、木で形成され
た基板の片面を、木や合成木材や合成樹脂で形成された
被覆材で覆って形成されており、これらは、被覆材と反
対側の面同士が接着剤７によって互いに接合されてい
る。また、接着剤７によって接合された扉用化粧パネル
１０の接合面１０１の互いに対向する位置には、入口よ
りも奥が広い蟻孔形状の有底孔１０２が設けられてい
る。

【００３４】前記接着剤７は、前記有底孔１０２のそれ
ぞれに充填された状態で固化している。

【００３５】以下、図７に基づいて、化粧パネル１０同
士の接合手順について説明する。

【００３６】まず、（ａ）に示すように、扉用化粧パネ
ル１０の接合面１０１の互いに対向する位置に、蟻溝形
状の有底孔１０２をそれぞれ設ける。この有底孔１０２
は、ドリルの先端を扉用化粧パネル１０に差し込み、ド
リルの先端を傾けながら回転させると容易に開けること
ができる。

【００３７】次に、（ｂ）に示すように、両方の扉用化
粧パネル１０の有底孔１０２に接着剤７を多め（有底孔
１０２から溢れる程度）に注入する。

【００３８】次に、（ｃ）に示すように、両方の扉用化
粧パネル１０を押し合わせ、有底孔１０２に注入した接
着剤７同士を融合させる。一定時間経過後、接着剤７は
固化し、扉用化粧パネル１０同士は接着剤７によって接
合される。

【００３９】このように本実施の形態の接合構造にあっ
ては、接着剤７を扉用化粧パネル１０の接合面１０１か
ら剥離し難い形状に固化させているので、扉用化粧パネ
ル１０の接合面１０１に接着剤７を剥れ難くするための
処理を施していなくても扉用化粧パネル１０同士を接着
剤７で確実に接合することができる。つまり、ビスや釘
等の頭が表面に露出していない美しい外観の扉を仕上げ
ることができる。

【００４０】

【発明の効果】 以上説明したように、本発明のチャン
ネル材同士の接合構造にあっては、チャンネル材の接合
部に接着剤を剥れ難くするための処理を施していなくて
もチャンネル材同士を確実に接合することができるの
で、チャンネル材同士の接合強度を維持したまま施工手
間を削減することができる。

【００４１】本発明のチャンネル材と木桟の接合構造に
あっては、チャンネル材の接合部に接着剤を剥れ難くす
るための処理を施していなくてもチャンネル材と木桟を
確実に接合することができるので、チャンネル材と木桟
の接合強度を維持したまま施工手間を削減することがで
きる。

【００４２】本発明の化粧パネル同士の接合構造にあっ
ては、化粧パネルの接合面に接着剤を剥れ難くするため
の処理を施していなくてもパネル同士を確実に接合する
ことができるので、化粧パネルの接合強度を維持したま
ま施工手間を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 建物ユニットを示す斜視図である。

【図２】 実施の形態１の下階建物ユニットの天井大梁
と上階建物ユニットの床大梁の接合構造を示す断面図で
ある。

【図３】 下階建物ユニットの天井大梁と上階建物ユニ
ットの床大梁の接合手順を示す断面図である。

【図４】 実施の形態２の床小梁と床根太の接合構造を
示す断面図である。

【図５】 床小梁と床根太の接合手順を示す断面図であ
る。

【図６】 実施の形態３の扉用化粧パネル同士の接合構
造を示す断面図である。

【図７】 扉用化粧パネル同士の接合手順を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ 柱 ２ 天井大梁 ２１ 接合部 ２２ 貫通孔 ３ 床大梁 ３１ 接合部 ３２ 貫通孔 ４ 天井小梁 ５ 床小梁 ５１ 接合部 ５２ 貫通孔 ６ 床根太 ６１ 接合面 ６２ 有底孔 ７ 接着剤 ８ 筒状体 ９ 受け皿 １０ 扉用化粧パネル １０１ 接合面 １０２ 有底孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｃ 2/30 Ｅ０４Ｃ 2/30 Ｔ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チャンネル材同士が接着剤で接合されて
   いる接合構造において、 チャンネル材の接合部の互いに対向する位置に貫通孔が
   設けられ、接着剤が、前記貫通孔のそれぞれに充填され
   ると共に、前記貫通孔の外で貫通孔よりも大きい径に拡
   がった状態で固化していることを特徴とするチャンネル
   材同士の接合構造。
2. 【請求項２】 前記チャンネル材の一方が、ユニット建
   物の下階を構成している下階建物ユニットの天井大梁で
   あり、前記チャンネル材の他方が、ユニット建物の上階
   を構成している上階建物ユニットの床大梁である請求項
   １記載の接合構造。
3. 【請求項３】 チャンネル材と木桟が接着剤で接合され
   ている接合構造において、 チャンネル材の接合部に貫通孔が設けられ、木桟の接合
   面の前記貫通孔と対向する位置に有底孔が設けられ、接
   着剤が、前記有底孔と前記貫通孔に充填されると共に、
   前記貫通孔の外で貫通孔よりも大きい径に拡がった状態
   で固化していることを特徴とするチャンネル材と木桟の
   接合構造。
4. 【請求項４】 前記チャンネル材が床小梁であり、前記
   木桟が床根太である請求項３記載の接合構造。
5. 【請求項５】 化粧パネル同士が接着剤で接合されてい
   る接合構造において、化粧パネルの接合面の互いに対向
   する位置に入口よりも奥が広い蟻孔形状の有底孔が設け
   られ、接着剤が、前記有底孔のそれぞれに充填された状
   態で固化していることを特徴とする化粧パネル同士の接
   合構造。
6. 【請求項６】 前記化粧パネルが扉用化粧パネルである
   化粧パネル同士の接合構造。