JPH09208555A - スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオールの製造法 - Google Patents

スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオールの製造法

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JPH09208555A
JPH09208555A JP3567096A JP3567096A JPH09208555A JP H09208555 A JPH09208555 A JP H09208555A JP 3567096 A JP3567096 A JP 3567096A JP 3567096 A JP3567096 A JP 3567096A JP H09208555 A JPH09208555 A JP H09208555A
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JP
Japan
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organic amine
diol
mono
salt
containing mono
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JP3567096A
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English (en)
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Takashi Takemoto
隆志 竹本
Toshiro Shimada
寿郎 島田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオ
ールを、従来の方法に比べて簡便かつ高収率で製造する
方法を提供する。 【解決手段】 第1級または第2級アミノ基含有モノま
たはジオールと有機アミン・三酸化イオウ錯体とを反応
させて得られるスルファミン酸基含有モノまたはジオー
ルの有機アミン塩に、アルカリ金属水酸化物と反応させ
て塩交換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスルファミン酸金属
塩基含有モノまたはジオールの製造法に関する。さらに
詳しくは、スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオ
ールを高収率でしかも簡易なプロセスで製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、第1級または第2級アミノ基含有
モノまたはジオールを出発物質として、スルファミン酸
金属塩基含有モノまたはジオールを製造する方法として
は、アルカリ(水酸化ナトリウムなど)水溶液の存在下
で第1級または第2級アミノ基含有モノまたはジオール
をピリジン・三酸化イオウ錯体と反応させる方法が知ら
れている(例えば、Journal of Organ
ic Chemistry,第23巻,1133頁,1
958年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造法は、アルカリ水溶液の存在下で第1級または第2級
アミノ基含有モノまたはジオールとピリジン・三酸化イ
オウ錯体とを反応させるため、主反応以外のアルカリと
ピリジン・三酸化イオウとの副反応等が同時におこり、
収率の低下や最終目的物を得るための精製が必要とな
り、製造プロセスが複雑になるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、目的物が高収
率かつ高純度で得られ、しかも製造プロセスが簡略化で
きる製造法について鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
【0005】すなわち本発明は、第1級または第2級ア
ミノ基含有モノまたはジオール(A)を出発物質とし
て、スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオール
(B)を製造する方法において、(A)と有機アミン・
三酸化イオウ錯体(C)とを反応させて得られるスルフ
ァミン酸基含有モノまたはジオールの有機アミン塩に、
アルカリ金属水酸化物(D)を反応させて塩交換するこ
とを特徴とするスルファミン酸金属塩基含有モノまたは
ジオールの製造法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において使用する第1級ま
たは第2級アミノ基含有モノまたはジオール(A)とし
ては、N−メチルヒドロキシルアミン、エタノールアミ
ン、N,N−ジメチルヒドロキシアミン、1−アミノ−
2−プロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、3
−アミノ−1−プロパノール、N−メチルエタノールア
ミン、1−アミノ−2−ブタノール、4−アミノ−1−
ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノー
ル、3−アミノ−2,2−ジメチル−1−プロパノー
ル、5−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノシクロ
ヘキサノールおよび6−アミノ−1−ヘキサノール等の
第1級または第2級アミノ基含有モノオールやジエタノ
ールアミン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、
3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−
2−メチル−1,3−プロパンジオールおよび2−アミ
ノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール等の第1級
または第2級アミノ基含有ジオールが挙げられる。
【0007】本発明において使用する有機アミン・三酸
化イオウ錯体(C)を構成する有機アミンとしては、第
3級アミノ基含有化合物が好ましい。該第3級アミノ基
含有化合物としては、たとえばトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、
ピリジン、2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリ
ジンおよびN−エチルモリフォリンからなる群から選ば
れる1種以上が挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルア
ニリンおよびピリジンであり、特に好ましいものはトリ
メチルアミンおよびジメチルアミンである。また、必要
により有機アミン・三酸化イオウ錯体(C)の代わりに
ジオキサン・三酸化イオウ錯体を用いてもよい。
【0008】本発明において使用するアルカリ金属水酸
化物(D)としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化セシウムおよびでこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムである。
【0009】スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジ
オール(B)は、(A)と(C)とを通常0〜80℃で
反応させて得られるスルファミン酸基含有モノまたはジ
オールの有機アミン塩(中間体)に、当モルのアルカリ
金属水酸化物(D)を反応させて塩交換を行うことによ
って、副反応をほとんど伴うことなく製造することがで
きる。
【0010】(A)と(C)とを反応させる場合のモル
は、1:1.0〜1.1の範囲が好ましい。また、
(A)と(C)との反応および(D)による塩交換反応
を塩基性有機溶剤(E)中で行うとさらに副反応が少な
くなり、(B)の収率が一層向上する。
【0011】本発明における塩基性有機溶剤(E)とし
ては、ピリジン、キノリン、イソキノリン、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジブチルアニリン、ジエチルベンジルアミン、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N,N’,N’−テトラメ
チルエチレンジアミン、テトラメチル尿素、トリオクチ
ルアミン、トリアミルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチル
ピロリドンおよびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。これらのうち特に好ましいものは、ピリジンおよび
N,N−ジメチルホルムアミドである。また、必要によ
り他の有機溶剤や水を併用してもよい。
【0012】本発明で得られるスルファミン酸金属塩基
含有モノまたはジオールは、例えば、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂などにスルファミン酸金属塩基を
導入するための原料物質として有用である。また、分子
内にスルファミン酸金属塩基を含有する(メタ)アクリ
レート等の重合性モノマー、ポリエステルポリオール、
ポリエーテルポリオール、界面活性剤等の原料物質とし
ても用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下
において、部は重量部、%は重量%を示す。
【0014】実施例1 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に、
2−アミノ−1,3−プロパンジオール91部(1モ
ル)を1250部のピリジンに溶解させた。この溶液を
かき混ぜながら、室温であらかじめトリエチルアミン・
三酸化イオウ錯体181部(1モル)をピリジン500
部に溶かしておいた混合溶液を約2Hrかけて滴下して
反応を行い、スルファミン酸誘導体のトリエチルアミン
塩を形成させた後、これに10%水酸化ナトリウム水溶
液400部を2Hrかけて滴下し塩交換反応を行った。
反応混合物を減圧下、約100℃で脱溶媒を行い白色の
結晶物(F−1)174部を得た。(F−1)の構造
は、NMRおよびIR分析により(HOCH22CHN
HSO3Naであることを確認した。該(F−1)の収
率は90%であった。
【0015】実施例2 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器にジ
エタノールアミン105部(1モル)を1250部の
N,N−ジメチルホルムアミドに溶解させた。この溶液
をかき混ぜながら、室温であらかじめトリエチルアミン
・三酸化イオウ錯体181部(1モル)をN,N−ジメ
チルホルムアミド500部に溶かしておいた混合溶液を
2Hrかけて滴下して反応を行い、スルファミン酸誘導
体のトリエチルアミン塩を形成させた後、これに10%
水酸化ナトリウム水溶液400部を2Hrかけて滴下し
塩交換反応を行った。反応混合物を減圧下、約100℃
で脱溶媒を行い白色の結晶物(F−2)190部を得
た。(F−2)の構造は、NMRおよびIR分析により
(HOC242NSO3Naであることを確認した。該
(F−2)の収率は92%であった。
【0016】比較例1 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に、
2−アミノ−1,3−プロパンジオール91部(1モ
ル)を1250部の水に溶解させた。この溶液をかき混
ぜながら、室温でピリジン・三酸化イオウ錯体159部
(1モル)を約2Hrかけて分割投入して反応を行っ
た。この時、系内のpHを10%水酸化ナトリウム水溶
液を滴下して約9〜10に保った(10%水酸化ナトリ
ウムの使用量約400部)。反応混合物を約1000部
まで濃縮させ、塩化ナトリウム9.9部(0.17モ
ル)加えた後、エタノールを5000部加えて5℃で一
晩放置し白色の沈殿物をロ過で除去した。ロ液に400
0部のアセトンを加えて5℃で一晩放置し白色結晶の沈
殿物が得られた。これを濾過乾燥して白色結晶(F−
3)77部を得た。(F−3)の構造は、NMRおよび
IR分析により(HOCH22CHNHSO3Naであ
ることを確認した。該(F−3)の収率は40%であっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法は、従来の製造法に比べ
て、スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオールを
高収率で得られ、しかも製造のプロセスを大幅に簡略化
できるので、工業的に極めて有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1級または第2級アミノ基含有モノま
    たはジオール(A)を出発物質として、スルファミン酸
    金属塩基含有モノまたはジオール(B)を製造する方法
    において、(A)と有機アミン・三酸化イオウ錯体
    (C)とを反応させて得られるスルファミン酸基含有モ
    ノまたはジオールの有機アミン塩に、アルカリ金属水酸
    化物(D)を反応させて塩交換することを特徴とするス
    ルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオールの製造
    法。
  2. 【請求項2】 上記反応を塩基性有機溶剤(E)中で行
    う請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 (C)を構成する有機アミンがトリメチ
    ルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジエ
    チルアニリン、ピリジン、2−メチルピリジン、2,6
    −ジメチルピリジンおよびN−エチルモリフォリンから
    なる群から選ばれる1種以上である請求項1または2記
    載の製造法。
  4. 【請求項4】 (B)を構成する金属塩がナトリウム塩
    またはカリウム塩である請求項1〜3のいずれか記載の
    製造法。
  5. 【請求項5】 第1級または第2級アミノ基含有モノま
    たはジオール(A)と有機アミン・三酸化イオウ錯体
    (C)とを反応させて、スルファミン酸基含有モノまた
    はジオールの有機アミン塩を形成させることを特徴とす
    るスルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオール
    (B)製造用中間体の製造法。
JP3567096A 1996-01-29 1996-01-29 スルファミン酸金属塩基含有モノまたはジオールの製造法 Pending JPH09208555A (ja)

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