JPH09208386A - 化合物多結晶の製造方法 - Google Patents

化合物多結晶の製造方法

Info

Publication number
JPH09208386A
JPH09208386A JP8021200A JP2120096A JPH09208386A JP H09208386 A JPH09208386 A JP H09208386A JP 8021200 A JP8021200 A JP 8021200A JP 2120096 A JP2120096 A JP 2120096A JP H09208386 A JPH09208386 A JP H09208386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature part
high temperature
ampoule
producing
polycrystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8021200A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hamamura
寛 浜村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8021200A priority Critical patent/JPH09208386A/ja
Publication of JPH09208386A publication Critical patent/JPH09208386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Sを含む2元以上の化合物多結晶の製造方法
において、加熱によりSの蒸気圧が高くなるため、しば
しば内部圧力の上昇によるアンプルの破裂、電気炉の損
傷等をまねく。 【解決手段】 合成反応のための高温部と、反応前のS
を液状でトラップするための低温部とを配置したアンプ
ル内に原料を真空封入する工程と、高温部を高温に昇温
して原料を合成反応させる工程と、低温部にトラップさ
れた液状のSを昇温気化して、高温部で合成反応させる
工程とを含むことを特徴とする化合物多結晶の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化合物半導体等の化
合物多結晶の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に多元化合物を構成元素から加熱反
応させて合成する場合、その化合物の化学量論比ごとに
取り分けた各構成元素を1つの石英製アンプル等に真空
封入し、アンプルごと電気炉等で加熱する方法がとられ
る。しかし化合物の構成元素中にSを含む場合は、加熱
によりSの蒸気圧が高くなるため、しばしば内部圧力の
上昇によるアンプルの破裂、電気炉の損傷等をまねく。
したがって特にSの含有率が多い化合物では一度に多量
を合成することが困難な場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこの問
題を解決することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの種の化合
物の合成に関して合成用アンプルの形状とアンプル内の
温度分布を工夫し、同一アンプル内に合成反応を起こす
高温部と 余ったSを液状で一時的にトラップしアンプ
ル内の圧力上昇を抑える低温部を離して配置することに
より、気体は相互に行き来できるもトラップされた液状
Sは合成の行われる高温部へは流れ込まない様に制御し
ながら昇温させることによって内圧の上昇によるアンプ
ルの破壊を回避しつつ効率的に合成を遂行できることを
見いだした。
【0005】この合成に適した製造装置として、独立し
て温度制御が可能な2つのゾーンを有し、該2つのゾー
ンの間に断熱炉材を取り除いた部分を有する横型電気炉
と、前記横型電気炉の炉心管に載置可能なアンプルであ
って、両端が封止された石英ガラス管からなり、中央付
近の一部に内部に向けた突起を有するアンプルとを用い
ることが好ましい。このように、2つのゾーンを有しこ
の間に断熱材を取り除いた部分を有する横型電気炉を用
いることにより、放熱により高温側の温度プロファイル
を急峻にすることが可能となる。これにより、必要とさ
れるアンプル長を短くすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】化合物CuGaS2多結晶を例に、
本発明を具体的に説明する。はじめに図3の様に一端を
閉じて内部を真空に引いた外径15mm内径10mmの石英
管の中ほどを外部からバーナーで加熱し内部に適当な大
きさの突起を形成し、冷却後、原料Cu元素0.045m
ol、Ga元素0.045mol、S元素0.09molを真空
封入して図1の様な形のアンプルを作製する。次ぎにア
ンプル内の突起部が下になるようにして図2のように2
ゾーン制御可能な横型電気炉の炉心管中に置く。このと
きアンプル中ほどに形成した突起が炉の低温側と高温側
の中央に位置する様に配し、かつ全原料が突起より高温
側に位置する様にセットする。次に電気炉高温側を3℃
/分の速度で800℃まで昇温させ、14時間保持した
後、0.5℃/分の速度で1250℃まで昇温させる。
また低温部は0.5℃/分の速度で250℃まで昇温さ
せる。このときアンプルの低温部には液化したSがトラ
ップされ、底に溜まるが突起に堰き止められて高温部へ
は流れずアンプル内圧が急激に上昇することはない。そ
の後、低温部を0.5℃/分で1250℃まで昇温させ
トラップされたSのほとんどすべてを合成に消費さ
せ、さらに24時間保持した後アンプルを炉外に取り出
し、室温中で急冷することによりCuGaS2 多結晶を得
られた。
【0007】
【発明の効果】本発明に依れば、蒸気圧の高いSを含み
合成の困難な化合物多結晶の合成を比較的簡単なプロセ
スでSの蒸気圧を制御しアンプルの破裂を回避しつつ効
率良く実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくアンプルの概念図。
【図2】化合物多結晶を合成中の電気炉の断面図と温度
分布の一例。
【図3】中央部に突起を形成した石英製アンプルの概念
図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Sを含む2元以上の化合物多結晶の製造方
    法において、合成反応のための高温部と、反応前のSを
    液状でトラップするための低温部とを配置したアンプル
    内に原料を真空封入する工程と、高温部を高温に昇温し
    て原料を合成反応させる工程と、低温部にトラップされ
    た液状のSを昇温気化して、高温部で合成反応させる工
    程と、を含むことを特徴とする化合物多結晶の製造方
    法。
  2. 【請求項2】Sを含む2元以上の化合物多結晶の製造方
    法において、合成反応のための高温部と反応前のSを液
    状でトラップするための低温部とが突起部を介して配置
    されたアンプルの、高温部に原料を真空封入する工程
    と、前記アンプルの高温部と低温部とを独立して温度制
    御することが可能なヒーターにより高温部を高温に昇温
    して原料を合成反応させる工程と、前記ヒーターにより
    低温部にトラップされた液状のSを昇温気化して、高温
    部で合成反応させる工程と、を含むことを特徴とする化
    合物多結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】Sを含む2元以上の化合物多結晶の製造方
    法において、合成反応のための高温部と反応前のSを液
    状でトラップするための低温部とが突起部を介して配置
    されたアンプルの、高温部に原料を真空封入する工程
    と、前記アンプルの高温部と低温部とを独立して温度制
    御することが可能なヒーターにより、高温部を合成反応
    に必要な温度まで昇温し、かつ低温部を高温部で気化し
    たSを液状でトラップしアンプル内圧の上昇によりアン
    プル破壊が生じない温度まで昇温する工程と、前記工程
    により合成反応が平衡に達した後、高温部の温度を保持
    したまま、低温部にトラップされた液状のSを昇温気化
    して合成反応させる工程と、を含むことを特徴とする化
    合物多結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の化合物多
    結晶の製造方法において、前記化合物多結晶がCuGaS
    2であることを特徴とする化合物多結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】Sを含む2元以上の化合物多結晶の製造装
    置において、独立して温度制御が可能な2つのゾーンを
    有し、該2つのゾーンの間に断熱炉材を取り除いた部分
    を有する横型電気炉と、前記横型電気炉の炉心管に載置
    可能なアンプルであって、両端が封止された石英ガラス
    管からなり、中央付近の一部に内部に向けた突起を有す
    るアンプルと、からなる化合物多結晶の製造装置。
JP8021200A 1996-02-07 1996-02-07 化合物多結晶の製造方法 Pending JPH09208386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8021200A JPH09208386A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化合物多結晶の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8021200A JPH09208386A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化合物多結晶の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09208386A true JPH09208386A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12048343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8021200A Pending JPH09208386A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化合物多結晶の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09208386A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105603517A (zh) 基于固源化学气相沉积法生长单晶黑磷的方法
US2871100A (en) Method of preparing indium phosphide
CN102191541B (zh) 磷硅镉多晶料的双温区合成方法及装置
CN112680781B (zh) 碲化镉晶体生长装置及其生长方法
US2850414A (en) Method of making single crystal semiconductor elements
JPH09208386A (ja) 化合物多結晶の製造方法
CN108277536A (zh) 一种合成LiXSe2多晶化合物与单晶体的方法
US3460219A (en) Method of making electric bulbs
CN107164741A (zh) 一种控制二硫化钼薄膜形貌的方法
JP3595977B2 (ja) 結晶成長装置及び単結晶の製造方法
JPH07237992A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法
CN214193522U (zh) 一种磷化铟多晶合成装置
JP5828353B2 (ja) 窒化物結晶製造方法および窒化物結晶製造装置
JPS63239180A (ja) 半導体単結晶の製造方法及びその装置
JPS56140623A (en) Manufacture of semiconductor device
JPS62437B2 (ja)
US3063778A (en) Method for introducing iodine into a lamp envelope
JPH04362083A (ja) Ii−vi族化合物半導体多結晶の合成方法
JPS60127633A (ja) 金属蒸気放電灯の製造方法
JPS62108794A (ja) 化合物半導体の製造方法
JPS5843326B2 (ja) 砒化シリコンの製造方法
JPH0231430A (ja) CdHgTe結晶成長用メルトの作製方法
JPS623408Y2 (ja)
JP2002160911A (ja) InP多結晶の製造方法
CN1113112C (zh) 一种安瓶的封装方法