JPH09208102A - 用紙排出装置 - Google Patents

用紙排出装置

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JPH09208102A
JPH09208102A JP8015860A JP1586096A JPH09208102A JP H09208102 A JPH09208102 A JP H09208102A JP 8015860 A JP8015860 A JP 8015860A JP 1586096 A JP1586096 A JP 1586096A JP H09208102 A JPH09208102 A JP H09208102A
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Yoshihisa Otake
佳久 大嶽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は用紙を順次円滑に排出して用紙がは排
出トレイから落下したり、用紙の並ぶ順序が狂うといっ
た不具合な事態の発生を防止できる用紙排出装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】用紙を搬送する用紙搬送通路14を形成す
る搬送通路形成部材12を備えた機体と、この機体の用
紙搬送通路に設けられ用紙搬送通路を搬送されてきた用
紙を挟持して機体の外方へ排出する一対の排出ローラ1
8、19と、機体の外方に設けられ排出された用紙を受
けて積み重ねる排出トレイ24とを具備し、排出ローラ
に対して用紙搬送方向下流側に、一対の排出ローラを通
過した用紙を湾曲させて、その後端を搬送通路形成部材
12に接触させる排出経路を形成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばファクシミリ
装置において原稿読み取り部に設けられる用紙排出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置における原稿読
み取り部には図9に示すものがある。図9において1は
ファクシミリ装置の装置本体で、この装置本体1の上面
部には原稿読み取り装置2と原稿セット部3が並んで設
けられ、原稿セット部3でセットした原稿を原稿読み取
り装置2で搬送して原稿に記載された情報を読取るよう
になっている。
【0003】原稿読み取り装置2は次に述べるように構
成されている。装置本体1の上面部は開放されており、
この開放部1aには開閉カバー4が設けられている。開
閉カバー4は、その原稿搬送方向下流側端部(図示左側
端部)が原稿搬送方向に対して直角な方向に沿って設け
られた枢軸(図示せず)により装置本体1に枢支されて
おり、装置本体1の上面開放部を覆う位置から枢軸を中
心として振り上げ回動可能となっている。なお、開閉カ
バー4は閉塞位置にある時にロック機構(図示せず)に
よりロックされる。
【0004】なお、開閉カバー4は、原稿読み取り部2
において原稿詰りなどの事態が発生して原稿読み取り部
2の内部を点検する時に、振り上げ回動して装置本体1
の上面開放部を開放するためのものである。開閉カバー
4は外面部にファクシミリ装置の送信操作を行なうキー
を設けて操作パネルとしての機能を有している。
【0005】装置本体1には原稿搬送通路形成用フレー
ム11が設けており、このフレーム11には装置本体1
の上面開放部に面して原稿搬送通路形成板12が形成さ
れている。この原稿搬送通路形成板12は原稿搬送方向
に沿って形成されている。開閉カバー4において下面部
(内面部)となる部分には、原稿搬送通路形成板12に
面して原稿搬送通路形成板13が設けられている。この
原稿搬送通路形成板13は原稿搬送方向に沿って形成さ
れている。
【0006】そして、原稿搬送通路形成板12と原稿搬
送通路形成板13は、これら両者で挟まれる空間部に原
稿を図面で右から左にかけて搬送する原稿搬送通路14
を形成している。原稿搬送通路形成板12は原稿搬送通
路14の下面部を形成し、原稿搬送通路形成板13は原
稿搬送通路14の上面部を形成している。
【0007】また、装置本体1の原稿搬送方向下流側端
面部(図示左側端面部)には原稿搬送通路14に連なる
排出口15が形成されている。排出口15は原稿搬送通
路14で搬送されてきた原稿Tを装置本体1の外側へ排
出するものである。
【0008】なお、原稿搬送通路形成板12、原稿搬送
通路形成板13、原稿搬送通路形成用フレーム11、装
置本体1および開閉カバー4が機体である。
【0009】装置本体1および開閉カバー4との間にお
ける原稿搬送通路14に対して原稿搬送方向上流側部に
位置して、分離ローラ16と原稿分離パット17が設け
られている。分離ローラ16は原稿搬送方向に対して直
角な方向に沿って配置されて装置本体1に回転自在に設
けられ、分離パット17は開閉カバー4に固定されて分
離ローラ16に弾性力で接触している。分離ローラ16
と分離パット17は原稿セット部3にセットされた原稿
を1枚づつ分離して送り出すものである。
【0010】また、原稿搬送通路14における原稿搬送
方向上流側の部分には搬送ローラ22、23が設けられ
ている。搬送ローラ22は原稿搬送方向に対して直角な
方向に沿って配置されて装置本体1に回転自在に設けら
れ、搬送ローラ23は原稿搬送方向に対して直角な方向
に沿って配置されて開閉カバー4に設けられている。こ
の搬送ローラ22は装置本体1に設けられた図示しない
回転駆動機構に回転され、搬送ローラ23は搬送ローラ
22に接触して従動回転する。なお、搬送ローラ22、
23は、原稿搬送通路形成板12と原稿搬送通路形成板
13に形成した孔に配置される。
【0011】原稿搬送通路14における原稿搬送方向下
流側部には排出ローラ18、19がが設けてある。排出
ローラ18は原稿搬送方向に対して直角な方向に沿って
配置されて装置本体1に回転自在に設けられ、排出ロー
ラ19は原稿搬送方向に対して直角な方向に沿って配置
されて開閉カバー4に設けられている。この排出ローラ
18は装置本体1に設けられた図示しない回転駆動機構
に回転され、排出ローラ19は排出ローラ18に接触し
て従動回転する。排出ローラ18、19は原稿を排出口
15から外方へ排出するものである。排出ローラ18、
19は、原稿搬送通路形成板12と原稿搬送通路形成板
13に形成した孔に配置される。
【0012】原稿搬送通路14において分離ローラ16
および分離パット17と排出ローラ18、19との間に
は、読み取りセンサ20と密接ローラ21が組み合わせ
て設けられている。読み取りセンサ20は原稿搬送方向
に対して直角な方向に沿って配置されて装置本体1に設
けられており、原稿搬送通路14を搬送される原稿に記
載されている情報を読み取るものである。密接ローラ2
1は原稿搬送方向に対して直角な方向に沿って配置され
て装置本体1に設けられ、原稿搬送通路14を搬送され
る原稿を読み取りセンサ20に密接するものである。密
接ローラ21は装置本体1に設けられた図示しない回転
駆動機構に回転される。なお、読み取りセンサ20と密
接ローラ21は、原稿搬送通路形成板12、原稿搬送通
路形成板13に形成した孔に配置される。
【0013】図中24は排出トレイであり、これは装置
本体1の外方において排出口15に対向して原稿搬送通
路14の延長線上に位置して配置され、一端部が装置本
体1にトレイ保持部1bに固定されている。排出トレイ
24は排出口15から排出される原稿を重ねて受け取る
ものである。なお、排出トレイ24は、原稿を安定して
受けるために装置本体1に固定された一端から他端にか
けて所定の傾斜角度で上向きに傾斜している。
【0014】なお、原稿セット部3は、装置本体1の開
放された上面部を覆う上面カバー5と装置本体1に設け
られた原稿トレイ6とを有している。
【0015】このように構成された原稿読み取り装置の
作動について説明する。
【0016】送信する原稿Tを重ねて原稿セット部3の
原稿トレイ6にセットする。セットされた原稿Tは一端
が分離ローラ16上に位置する。セットされた原稿Tは
分離パット17と回転する回転する分離ローラ16との
間を通って一枚づつ分離されて原稿搬送通路14に送り
込まれる。原稿搬送通路14に送り込まれた原稿Tは回
転する搬送ローラ22と搬送ローラ23との間を通って
読み取りセンサ20と密接ローラ21との間に搬送され
る。ここで、原稿Tに記載されている情報は読み取りセ
ンサ20により読み取られる。さらに、原稿Tは回転す
る排出ローラ18と排出ローラ19との間を通って排出
口15から排出トレイ24へ排出される。排出トレイ2
4では排出口15から排出される原稿を順次重ねて受け
取る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の原稿
読み取り装置では、排出ローラ18は原稿搬送通路形成
板12に形成した孔に設けられているために、排出ロー
ラ18に対して原稿搬送方向下流側に原稿搬送通路の下
面部を形成する形成板12の一部(フレーム11の一
部)が存在することになる。このため、回転する排出ロ
ーラ18と排出ローラ19との間を通って排出口15か
ら排出される原稿Tの後端が、排出ローラ18に対して
原稿搬送方向下流側に存在する原稿搬送通路形成板12
に載って引っ掛かってしまうことがある。この場合、図
10に示すように次の原稿Tが排出される時に、その原
稿Tの前端Taが、原稿搬送通路形成板12に載って引
っ掛かっている先行する原稿Tの後端Taに当り、後続
する原稿Tがその搬送に伴い先行する原稿Tを押し出
す。
【0018】そうすると押出された先行の原稿Tが後続
する原稿T押されたまま排出トレイ24の前方まで移動
して排出トレイ24から落下したり、あるいは先行の原
稿Tが排出トレイ24に止まった場合でも、排出トレイ
24へ排出された後続する原稿Tが先行の原稿Tの下側
に潜り込んで、原稿Tが並ぶ順序が狂ってしまうことが
ある。
【0019】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、用紙を順次円滑に排出して用紙がは排出トレイから
落下したり、用紙の並ぶ順序が狂うといった不具合な事
態の発生を防止できる用紙排出装置を提供することを課
題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の用紙排
出装置は、カット形の用紙を一枚づつ搬送する用紙搬送
路を形成する搬送通路形成部材および前記用紙搬送通路
に連なる用紙排出口を備えた機体と、この機体の前記用
紙搬送通路に設けられ前記用紙搬送通路を搬送されてき
た用紙を挟持して前記機体の外方へ排出する一対の排出
ローラと、前記機体の外方に設けられ前記機体から排出
された用紙を受けて積み重ねる排出トレイとを具備し、
前記一対の排出ローラに対して用紙搬送方向下流側に、
前記一対の排出ローラを通過した用紙を湾曲させて、そ
の用紙の後端を前記搬送通路形成部材に接触させる排出
経路が形成されていることを特徴とすることを特徴とす
る。
【0021】この発明の構成によれば、排出ローラを通
過した用紙は例えば下向きに湾曲した後に上向きになる
経路で排出トレイへ排出される。ここで、用紙が最後ま
で搬送されてその後端が一対の排出ローラの間を通過す
ると、用紙には紙の腰により真っ直ぐ伸びようとする復
元力があるために、用紙の後端が下側に下がろうとして
経路を形成する機体に押し付けられるように隙間なく接
触する。このため、次に排出される後続の用紙の先端は
必ず、先行の原稿の後端の上側に位置する。
【0022】従って、先行の原稿が後続する原稿に押さ
れたまま排出トレイの前方まで移動して排出トレイから
落下したり、あるいは排出トレイへ排出された先行の原
稿下側に後続する原稿が先行の原稿の潜り込んで原稿が
並ぶ順序が狂うといった不具合な事態の発生を防止する
ことができる。
【0023】請求項2の発明は、請求項1において、前
記排出ローラに対して用紙搬送方向下流側に位置する箇
所に、用紙を上側から押える下向き部材を設け、この下
向き部材に対して用紙搬送方向下流側に位置する箇所
に、用紙を下側から受ける上向き部材を設けて前記排出
経路が形成され、且つ前記一対の排出ローラの接触点と
前記上向き部材の上端とを結ぶ直線に対して、前記下向
き部材の下端が下側に位置することを特徴とする。
【0024】この発明の構成によれば、用紙を不具合な
事態が発生しないように無理なく確実に排出できる排出
経路を簡素な構成で実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態につい
て図1ないし図5を参照して説明する。この実施の形態
は、図9に示す形態と同様に本発明をファクシミリ装置
の原稿読み取り部に適用したものである。図1はこの実
施の形態の用紙排出装置を適用した原稿読み取り部を搭
載したファクシミリ装置を示している。図1ないし図5
において図9と同じ部分は同じ符号を付して示してい
る。すなわち、図1ないし図5において図9と同じ符号
を付した部分は前述した構成をなすものである。
【0026】本発明の特徴である構成について説明す
る。図中31は下向き部材で、これは例えば排出ローラ
18、19に対して原稿搬送方向下流側に位置して開閉
カバー4の内部に一体に形成され、その下端が排出ロー
ラ18と排出ローラ19との接触点より下側に突出して
いる。すなわち、下向き部材31の下端は排出ローラ1
8と排出ローラ19との間を通過して排出される原稿T
に上側から接触して押えるものである。
【0027】下向き部材31の形態は、例えば図1ない
し図5にて示す断面形状をなす複数の突起を原稿搬送方
向に対して直角な方向、すなわち開閉カバー4の幅方向
全体または中央部に並べて設ける、あるいは図1ないし
図5にて示す断面形状をなす突条部を開閉カバー4の幅
方向全体または中央部に連続して形成することが挙げら
れる。
【0028】32は上向き部材で、これは例えば装置本
体1の排出口15に対して原稿搬送方向下流側に位置し
て排出トレイ24の上面に一体に形成され、その上端が
下向き部材31のより上側に突出している。すなわち、
上向き部材32の上端は下向き部材31で押えられた原
稿Tを下側から接触して受けるものである。なお、上向
き部材32を形成する位置は、開閉カバー4を最大角度
で振り上げ回動した時に、開閉カバー4の原稿搬送方向
下流側端が当らない位置である。
【0029】上向き部材32の高さは、一般的に原稿T
に使用される紙の厚さ、腰の強さを考慮して、上向き部
材32を通過した原稿Tがそのまま上向きに移動して排
出トレイ24に到達できる大きさとする。
【0030】上向き部材32の形態は、例えば図示断面
形状をなす複数の突起を原稿搬送方向に対して直角な方
向、すなわち開閉カバー4の幅方向全体または中央部に
並べて設ける、あるいは図示断面形状をなす突条部を開
閉カバー4の幅方向全体または中央部に連続して形成す
ることが挙げられる。
【0031】ここで、一対の排出ローラと下向き部材3
1と上向き部材32とは、一対の排出ローラ18、19
の接触点(原稿Tを挟む点)Aと上向き部材32の上端
32aとを結ぶ直線に対して,下向き部材31の下端3
1aが下側に位置する関係にある。これにより、原稿搬
送方向の上流側から順に一対の排出ローラ18、19、
下向き部材31および上向き部材32に並べて設け、こ
れら三者を前述した位置関係に設定することにより、一
対の排出ローラ18、19に対して用紙搬送方向下流側
に、前記一対の排出ローラ18、19を通過した原稿T
を一対の排出ローラ18、19の接触点より下側に向け
て湾曲させる排出経路を形成する。
【0032】すなわち、この排出経路は、一対の排出ロ
ーラ18、19を通過した原稿Tの後端を、原稿Tを形
成する紙の復元力(弾性力)により下側に向けて弾性変
位させ、この結果原稿Tの後端を原稿搬送通路14の下
面部を形成する形成板12の一部(フレーム11の一
部)に押し付けて隙間なく接した状態で停止させるよう
にするものである。
【0033】また、排出トレイ24において上向き部材
32に対して原稿搬送方向上流側部には、上向き部材3
2に向けて高くなるように傾斜する傾斜面24aが形成
されている。この傾斜面24aは原稿Tの排出を円滑に
行なうためのものである。
【0034】このような構成をなす原稿読み取り部2の
作動について述べる。
【0035】前述したように原稿セット部3にセットさ
れた原稿は、分離ローラ16と分離パット17によって
1枚づつ分離されて搬送ローラ22と搬送ローラ23に
より原稿搬送通路14を搬送され、読み取りセンサ20
と密接ローラ21との間を通過し、さらに排出ローラ1
8と排出ローラ19によって装置本体1の排出口15か
ら排出トレイ24へ排出される。
【0036】図2に示すように排出ローラ18と排出ロ
ーラ19を通過した原稿Tは下向き部材31によって下
向きに湾曲した後に上向き部材32によって上向きにな
る排出経路をもって移動して排出口15から排出トレイ
24へ排出される。
【0037】ここで、図3に示すように先行の原稿Tの
後端Tbが一対の排出ローラ18、19の接触点を過ぎ
ると、原稿Tの後端Tbは、原稿の真っ直ぐに伸びよう
とする復元力により下側へ向けて弾性変位する。この結
果、原稿Tの後端Tbは、排出ローラ18に対して原稿
搬送方向下流側に位置する原稿搬送通路形成板12(フ
レーム11の一部)に押し付けられて隙間なく接した状
態で停止する。このように原稿Tの後端Tbが、排出ロ
ーラ18に対して原稿搬送方向下流側に位置する原稿搬
送通路形成板12に押し付けられて隙間なく接した状態
で停止していると、図4に示すように後続する原稿Tが
原稿搬送通路14を搬送されてきて後続する原稿Tの先
端がTa一対の排出ローラ18、19の接触点を過ぎる
と、その原稿Tの先端は必ず先行する先行の原稿Tの後
端の上に重なって載る。
【0038】さらに、後続の原稿Tが送られると、図5
に示すように先行する原稿Tと後行の原稿T同士の摩擦
力により、先行する原稿Tは排出口15から排出されて
排出トレイ24に受け止められる。次いで、後行の原稿
Tに排出口15から排出され、既に排出トレイ24上に
受け止められている先行する原稿Tの上に重なって載る
ことになる。
【0039】従って、先行の原稿Tが後続する原稿に押
されたまま排出トレイ24の前方まで移動して排出トレ
イ24から落下したり、あるいは排出トレイ24へ排出
された先行の原稿Tの下側に後続する原稿Tが潜り込ん
で原稿Tが並ぶ順序が狂うといった不具合な事態の発生
を防止することができる。
【0040】また、この実施の形態の排出経路は上向き
部材31と下向き部材32との組み合せによって、原稿
を不具合な事態が発生しないように無理なく確実に排出
できる排出経路を簡素な構成で実現することができる。
【0041】第二の実施の形態について図6ないし図8
を参照して説明する。図6ないし図8において図ないし
図5と同じ部分は同じ符号を付している。
【0042】上向き部材32は、一般的に原稿Tに使用
される紙の厚さ、腰の強さを考慮して、上向き部材32
を通過した原稿Tがそのまま上向きに移動して排出トレ
イ24に到達できる大きさに設定している。このため、
原稿Tを形成する紙が薄く、腰が弱い場合には、上向き
部材32を通過した原稿はそのまま上向きに移動できず
へたりを生じてしまい原稿の排出に支障を来す。この場
合には、排出口15から排出された原稿Tを上向き部材
32より急な角度、すなわち高い位置で排出トレイ24
へ導くことが必要である。
【0043】そこで、図6に示すように排出トレイ24
において上向き部材32に対して原稿搬送方向上流側部
に合成樹脂フイルムで形成した案内部材33を設ける。
この案内部材33は、図8にも示すように排出トレイ2
4に接着剤などで固定する固定部33a、上向き部材3
2に向けて高くなるように傾斜して原稿Tを受ける傾斜
部33b、この傾斜部33bを支えるとともに排出トレ
イ24の傾斜面24aに接触する脚部33cを有し、傾
斜部33bおよび脚部33cは弾性変形により折り曲げ
可能となっている。なお、傾斜部33bの傾斜角度は、
下向き部材31の下端に接する基準線Bを基準にした場
合に上向き部材32がなす角度より急である。
【0044】そして、排出口15から排出された原稿T
は案内部材33の傾斜部33に接触して移動する。原稿
Tが通常使用される厚さ、腰の強さを有する紙で形成し
てある場合には、案内部材33は図6の破線で示すよう
に傾斜部33bおよび脚部33cが弾性変形により折り
曲がる。このため、原稿Tは上向き部材32に受け止め
られて排出される。また、紙が薄く、腰が弱い紙で原稿
TAが形成されている場合には、案内部材33は図6の
実線で示すように傾斜部33bおよび脚部33cが弾性
により通常の形態を保っている。すなわち、原稿Tは案
内部材33の傾斜部33bのみに支えられて上向き部材
32を超えて排出トレイ24に達する。
【0045】また、図7に示すように開閉カバー4を最
大角度で振り上げ回動した時に、案内部材33が開閉カ
バー4の端部に押されて弾性変形により折れ曲がってい
る状態を示している。なお、図7は上向き部材32が開
閉カバー4を最大角度で振り上げ回動した時に当らない
位置にあることも示している。
【0046】なお、前述した実施の形態では、本発明の
装置をファクシミリ装置における原稿読み取り装置に適
用しているが、これに限定されずに本発明の装置をファ
クシミリ装置における搬送されてきた記録紙を排出する
装置などの用紙を排出する装置に広く適用することがで
きる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明の用紙排出装置によれ
ば、排出ローラを通過した用紙が下向きに湾曲した後に
上向きになる経路で排出トレイへ排出されために、用紙
の後端は一対の排出ローラの間を通過すると、用紙の復
元力により排出経路を形成する機体に押し付けられるよ
うに隙間なく接触する。このため、次に排出される後続
の用紙の先端は必ず先行の原稿の後端の上側に載る。従
って、先行の原稿が後続する原稿に押されたまま排出ト
レイの前方まで移動して排出トレイから落下したり、あ
るいは排出トレイへ排出された先行の原稿下側に後続す
る原稿が先行の原稿の潜り込んで原稿が並ぶ順序が狂う
といった不具合な事態の発生を防止することができる。
【0048】請求項2の発明の構成によれば、用紙を不
具合な事態が発生しないように無理なく確実に排出でき
る排出経路を簡素な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において用紙排出装
置である原稿読み取り装置を搭載したファクシミリ装置
を示す一部切欠側面図。
【図2】同実施の形態にかかわる用紙排出装置である原
稿読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一部
切欠側面図。
【図3】同実施の形態において用紙排出装置である原稿
読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一部切
欠側面図。
【図4】同実施の形態において用紙排出装置である原稿
読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一部切
欠側面図。
【図5】同実施の形態において用紙排出装置である原稿
読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一部切
欠側面図。
【図6】第2の実施の形態において用紙排出装置である
原稿読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一
部切欠側面図。
【図7】同実施の形態において用紙排出装置である原稿
読み取り装置を搭載したファクシミリ装置を示す一部切
欠側面図。
【図8】同実施の形態において用いられる排出トレイお
よび案内部材を示す図。
【図9】従来の用紙排出装置である原稿読み取り装置を
搭載したファクシミリ装置を示す一部切欠側面図。
【図10】従来の用紙排出装置である原稿読み取り装置
を搭載したファクシミリ装置を示す一部切欠側面図。
【符号の説明】
1…装置本体、 2…原稿読み取り部、 4開閉カバー、 12…搬送通路形成部材、 14…用紙搬送通路、 15…排出口、 18…排出ローラ、 19…排出ローラ、 24…排出トレイ、 31…上向き部材、 32…下向き部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カット形の用紙を一枚づつ搬送する用紙
    搬送路を形成する搬送通路形成部材および前記用紙搬送
    通路に連なる用紙排出口を備えた機体と、この機体の前
    記用紙搬送通路に設けられ前記用紙搬送通路を搬送され
    てきた用紙を挟持して前記機体の外方へ排出する一対の
    排出ローラと、前記機体の外方に設けられ前記機体から
    排出された用紙を受けて積み重ねる排出トレイとを具備
    し、 前記一対の排出ローラに対して用紙搬送方向下流側に、
    前記一対の排出ローラを通過した用紙を湾曲させて、そ
    の用紙の後端を前記搬送通路形成部材に接触させる排出
    経路が形成されていることを特徴とすることを特徴とす
    る用紙排出装置。
  2. 【請求項2】 前記排出ローラに対して用紙搬送方向下
    流側に位置する箇所に、用紙を上側から押える下向き部
    材を設け、この下向き部材に対して用紙搬送方向下流側
    に位置する箇所に、用紙を下側から受ける上向き部材を
    設けて前記排出経路が形成され、且つ前記一対の排出ロ
    ーラの接触点と前記上向き部材の上端とを結ぶ直線に対
    して、前記下向き部材の下端が下側に位置することを特
    徴とする請求項1に記載の用紙排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7532855B2 (en) 2005-01-27 2009-05-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2010100435A (ja) * 2010-02-05 2010-05-06 Seiko Epson Corp トレイ及び記録装置

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