JPH092080A - バッテリ式産業車両の配線構造 - Google Patents

バッテリ式産業車両の配線構造

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JPH092080A
JPH092080A JP7151902A JP15190295A JPH092080A JP H092080 A JPH092080 A JP H092080A JP 7151902 A JP7151902 A JP 7151902A JP 15190295 A JP15190295 A JP 15190295A JP H092080 A JPH092080 A JP H092080A
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JP
Japan
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electric wire
space
battery
liquid
battery case
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Application number
JP7151902A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Kawabata
伸明 川端
Osamu Sakano
修 坂野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリケースの液抜孔から液を排出するた
めの液抜き凹部の空間部に、液抜孔からの液が付着しな
いように電線を配線する。 【構成】 バッテリフォークリフトの機台フレーム2中
央に形成された収容部3にバッテリケース5は収容され
ている。収容部3の底部を構成するフレーム8は、車幅
中央で下方へ凹んだ凹部8bを形成し、バッテリケース
5の底面と凹部8bとの間に空間部10が形成されてい
る。バッテリケース5の液抜孔5aからの液は空間部1
0を介して凹部8b上に滴下される。車両後部に配置さ
れたコントローラから延びた電線21は空間部10を前
後方向に通り、空間部10においてガイド12に支持さ
れることにより、凹部8bの底面上から離間するととも
に、車幅方向において2つの液抜孔5aの直下に挟まれ
た位置に位置規制されている。ガイド12には電線21
の抜け止め用のストッパ17が装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバッテリフォー
クリフト等のバッテリ式産業車両において、走行用モー
タ等を駆動制御するコントローラ等から延びたハーネス
などの電線をその配線経路を考慮して効率良く配線する
バッテリ式産業車両の配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バッテリフォークリフトでは、
走行制御をはじめとする多くの制御が電気制御で行われ
るため、走行用モータ等を駆動制御する制御盤(コント
ローラ)が比較的大型となる。そのため、フォークリフ
トの小型化を図ろうとするうえで、コントローラの配設
場所の選定が重要となる。そこで、本願出願人はコント
ローラを車両後部のカウンタウェイト内に収容すること
を考えた。この場合、コントローラから延びたハーネス
等の電線を機器が設けられた車両前部へ通すことが必要
となる。しかし、バッテリフォークリフトにおいては、
車両中央に多数のバッテリセルを収容するバッテリケー
スが配置されているため、このバッテリケースを回避す
るようにハーネス等の電線を配線する必要がある。
【0003】通常、図13に示すように、多数のバッテ
リセル51を収容するバッテリケース52は、車両中央
に設けられた収容部53に、その底部を構成するフレー
ム54に支持された状態で収容されている。フレーム5
4はその車幅方向中央が下方へ凹んだ凹部54aに形成
されており、この凹部54aの両端水平部にてバッテリ
ケース52が支持されている。そのため、収容部53に
配置されたバッテリケース52の底面とフレーム54と
の間に、凹部54aの凹みによる空間部55が形成され
る。
【0004】バッテリケース52の底板には、車両の水
洗い時にバッテリケース52内に入り込んだり、バッテ
リセル51への補水時に溢れてこぼれたりしたことによ
り、バッテリケース52内に溜まった液を排出できるよ
うに、液抜孔52aが形成されている。この液抜孔52
aから抜けた液は、空間部55に滴下するとともに、凹
部54a上を流れて車両後部から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにバッテリ
ケース52の下方には液抜用の空間部55が設けられて
いるので、車両後部にコントローラを設けた場合、コン
トローラから延びたハーネス等の電線56を、同図仮想
線で示すようにこの空間部55に通して配線すること
が、新たな配線スペースを設けずほぼ最短経路で配線す
るのに都合がよい。
【0006】しかし、バッテリ補水時に溢れてこぼれた
液は、僅かながらも硫酸を含んでいることがあり、その
場合、液抜孔52aから抜けた液が電線に付着すると電
線が腐食するという問題が生じる。特に、硫酸は揮発性
がなく、電線に付着した液の硫酸濃度がたとえ薄くて
も、水分の蒸発によりその濃度は徐々に濃くなるので、
一旦その液が付着するとやがて電線は腐食されてしま
う。
【0007】例えば実開昭62−66169号公報や実
開昭62−65344号公報に開示された装置を利用
し、例えば図14に示すように、バッテリケース52の
液抜孔52aからの液を略漏斗状のゴム製の液抜ガイド
57により凹部54a内へこぼれないようにすることが
考えられる。
【0008】しかし、液抜ガイド57はゴム製で変形し
易いため、バッテリケース52を載せたときに、液抜ガ
イド57の上部が変形して液抜孔52aから外れ、液が
凹部54a上にこぼれる虞れがあった。また、液抜ガイ
ド57はドレーン口54bに嵌合されているだけなの
で、バッテリケース52を取り外すときの勢いでその底
面に吸着した液抜ガイド57がドレーン口54から外れ
る虞れもある。この場合、液抜孔52aからの液が付着
して電線56が腐食されてしまう。
【0009】また、図14に示した構成とした場合、バ
ッテリケース52を収容部に取付けるとき、電線56が
浮き上がっていると、浮き上がった電線56がフレーム
54とバッテリケース52との間に挟まって、最悪の場
合、損傷することが起こり得る。
【0010】また、液抜孔52aが複数ある場合(例え
ば図13)、それぞれに略漏斗状の液抜ガイド57を設
けるか、複数の液抜孔52aを上部大径部内に収め得る
サイズに液抜ガイド57を大型にする必要があり、空間
部55の多くが液抜ガイド57に占有されてしまい電線
56の配線スペースが確保できなくなるという問題もあ
る。さらに、空間部55のスペースを利用して補助用の
サブカウンタウェイトをフレーム54の凹部54a内に
収容する場合があるが、この構成の場合、液抜ガイド5
7を配設するスペースの確保が困難となる。
【0011】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はバッテリケースの液抜孔から液
を排出するための液抜き凹部とバッテリケースの底面と
の間に形成された空間部に、液抜孔から垂れる電線の腐
食をもたらす液が付着しないように電線を配線すること
ができるバッテリ式産業車両の配線構造を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、機台フレーム中央に形成
されたバッテリケース収容部の底部が、該収容部に収容
された前記バッテリケースの底面との間で機台前後方向
に延びる空間部を形成するとともに、前記バッテリケー
スの底板に設けられた液抜孔から前記空間部に滴下する
液を受け止め得る凹部に形成されたバッテリ式産業車両
において、前記空間部を電線の配線通路とし、該空間部
に通された電線を、その延設方向と直交する水平方向に
おいて前記液抜孔の直下から外れた位置に位置規制する
規制手段を設けた。
【0013】請求項2に記載の発明では、前記電線は機
台フレーム後部に設けられた制御盤から前記空間部を機
台前後方向に通って機台フレーム前部へ至り、前記規制
手段は該電線を車幅方向において前記液抜孔の直下から
外れた位置に位置規制するようにした。
【0014】請求項3に記載の発明では、前記規制手段
は、前記電線を前記凹部底面から離間した状態に支持可
能な支持部と、該支持部から前記電線を位置規制可能に
延出する延出部とを有したガイド部材である。
【0015】請求項4に記載の発明では、前記規制手段
は、前記空間部に収容される補助カウンタウェイトの上
部に一体形成された延出部よりなる。請求項5に記載の
発明では、前記延出部から抜け出ないように前記電線を
位置規制する抜止め手段を備えた。
【0016】
【作用】上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、機台フレーム中央に形成された収容部にバッテリケ
ースが収容された状態で、バッテリケースの底面と、収
容部底部の凹部との間に形成された空間部に、該空間部
を配線通路として電線が配線される。空間部において電
線は、規制手段により、その延設方向と直交する水平方
向において液抜孔の直下から外れた位置に位置規制され
る。そのため、液抜用の空間部に電線を配線しても、電
線にはバッテリケースの液抜孔から垂れた液がかからな
いので、液抜孔から垂れた液の付着に起因する電線の腐
食が防止される。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、機台フレ
ーム後部に設けられた制御盤から延びた電線はバッテリ
ケース下方の空間部を前後方向に通って機台フレーム前
部へ、新たな配線スペースを設けることなくほぼ最短経
路で配線される。そして、この電線は空間部において、
規制手段により、車幅方向においてバッテリケースの液
抜孔の直下から外れた位置に位置規制されるため、液抜
孔から垂れた液が電線に付着することがない。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、空間部に
配線された電線は、ガイド部材の支持部に支持されて収
容部底部の凹部底面から離間した状態に架設されるとと
もに、延出部により液抜孔の直下から外れた位置に位置
規制される。そのため、電線に液抜孔から垂れた液がか
からないうえ、電線が凹部底面に溜まった液に触れるこ
ともない。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、底部凹部
上の空間部に収容される補助カウンタウェイトの上部に
延出部が一体形成されているので、例えば補助カウンタ
ウェイトを鋳物で製造する場合、電線を位置規制するた
めのその他の装置を設けることなく、鋳型の設計変更だ
けで済ませることが可能となる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、延出部に
より液抜孔の直下から外れた位置に位置規制された電線
は、延出部から抜け出ないように抜止め手段により位置
規制される。そのため、配線が浮き上がって延出部から
上方へ抜け出るのが阻止され、電線がバッテリケースと
収容部底部との間に挟まれることが防止される。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明をバッテリフォークリフト
に具体化した第1実施例を図1〜図4に従って説明す
る。
【0022】図4に示すように、産業車両としてのバッ
テリフォークリフト1には、機台フレーム2中央に収容
部3が形成され、この収容部3に複数のバッテリセル4
を収容するバッテリケース5が収容されている。収容部
3の上方には、座席シート6が配設されたバッテリフー
ド7がその後端を中心に開閉可能に設けられ、バッテリ
ケース5の取り外し取り付け及びバッテリセル4への補
水は、バッテリフード7を開けた状態で行われる。
【0023】図1に示すように、収容部3の底部を構成
するフレーム8は、車幅方向(図1の左右方向)両側で
水平に延びた支持部8aと、その中央にて左右の後輪9
を避けるように下方へ凹んだ凹部8bとを形成してい
る。バッテリケース5が収容部3に配置された状態で
は、支持部8aにてバッテリケース5が支持されるとと
もに、バッテリケース5の底面と凹部8bとの間に機台
前後方向(図4の左右方向)に延びる空間部10が形成
される。
【0024】バッテリケース5の底部には車幅方向に所
定ピッチをおいて2つの液抜孔5aが左右対称に形成さ
れている。この液抜孔5aは空間部10の上方に位置
し、液抜孔5aから空間部10へ滴下された液は、凹部
8bの上面で受け止められるとともに、凹部8bの底面
上を流れて車両後部から排出されるようになっている。
凹部8bの底面上中央にはボス部11が固着されてお
り、このボス部11に後述する電線21を支持するため
のガイド12が固定されている。
【0025】図2に示すように、ガイド12は延出部と
しての両側部12aが底部12bに対して同一方向へ直
角に屈曲した断面コ字状の鉄製プレートからなり、その
底部12bの中央にボルト挿通孔13が形成されるとと
もに、両側部12aのそれぞれ上端寄りには相対向する
ように長穴14が形成されている。
【0026】ガイド12はそのボルト挿通孔13に挿通
したボルト16を、ワッシャ15を介してボス部11の
ボルト穴11aに締結することによりフレーム8に対
し、その凹部8bの底面から離間した状態で固定され
る。即ち、ボス部11及び底部12bとで支持部が構成
される。また、抜止め手段としての略棒状のストッパ1
7はその両端に屈曲形成された掛止部17aの屈曲長が
長穴14の長径より若干短く形成されており、相対向す
る長穴14に挿通状態でその掛止部17aにて掛止され
てガイド12に装着可能となっている。
【0027】図1に示すように、ガイド12はその長手
方向(同図の紙面直交方向)を機台前後方向に一致させ
た向きでボス部11に対して固定されており、この状態
では車幅方向において2つの液抜孔5aの直下に挟まれ
た内方側に両側部12aが位置している。
【0028】図4に示すように、機台フレーム2の後部
に配置されたカウンタウエイト18の後部側には収容凹
部18aが形成されており、この収容凹部18aにバッ
テリフォークリフト1の電気系制御を司るコントローラ
19が配設されている。収容凹部18aにはカバー20
が開閉可能に設けられ、カバー20を開けることにより
コントローラ19の整備等が行えるようになっている。
【0029】コントローラ19から延びたハーネスやケ
ーブル等の電線21は、収容凹部18aからカウンタウ
ェイト18を貫通してバッテリケース5の下方の空間部
10に至り、空間部10にてガイド12に支持されて、
さらに機台前部へ延びている。
【0030】図3に示すように、ガイド12に支持され
た電線21は、その底部12b上に載置されて支持され
るとともに、両側部12a間に長穴14に挿通されて掛
止されたストッパ17により上方へ抜け出ないように位
置規制されている。ガイド12には、その長手方向の長
さが短か過ぎると、ガイド12前後の電線21が垂れ下
がってしまい凹部8bの底面に接してしまうので、支持
する電線21を凹部8bの底面から確実に離間して配置
し得るように長手方向の長さが適宜設定されている。そ
のため、電線21は、ガイド12の底部12bに支持さ
れ、図4に示すように凹部8bの底面から離間する架設
状態に保持されるとともに、図1に示すように車幅方向
において2つの液抜孔5aの直下に挟まれた内方側に配
置されている。
【0031】次に、上記のように構成されたバッテリフ
ォークリフト1の配線構造の作用を説明する。本実施例
のバッテリフォークリフト1では、コントローラ19を
カウンタウェイト18の収容凹部18a内に収容したこ
とにより車体の小型化が図られるとともに、カウンタウ
ェイト18に接触することによりコントローラ19の発
熱がカウンタウェイト18側に効率良く放熱される。
【0032】コントローラ19から延びるハーネスやケ
ーブル等の電線21は、バッテリケース5の下方の空間
部10を通って機台前部へ配線されているので、新たな
配線スペースを設けることなく許容されるほぼ最短経路
で配線される。
【0033】水洗い時にバッテリケース5内に入り込ん
だ水や、バッテリ補水時に溢れてこぼれた液は、バッテ
リケース5の底板の液抜孔5aから空間部10に滴下す
る。このとき、空間部10に配線された電線21は、図
1に示すように車幅方向においてガイド12の両側部1
2aに挟まれているので、2つの液抜孔5aの直下に挟
まれた内方側に位置規制されることになり、液抜孔5a
から滴下した液が電線21にかかることはない。また、
電線21は、ガイド12の底部12bに支持されて凹部
8bの底面上から離間した架設状態に保持されているの
で、凹部8bの底面上に溜まった液に電線21が触れる
こともない。その結果、液抜孔5aから排出される硫酸
を含む液が電線21に付着することがないので、電線2
1が腐食することはない。
【0034】また、ガイド12に支持された電線21
は、両側部12a間に掛止されたストッパ17によりガ
イド12から抜け出ないようにその上方で位置規制され
ている。そのため、電線21がガイド12から抜け出て
凹部8b上に落ちることなく、凹部8b上の液に濡れて
腐食する事態は起こらない。また、ガイド12に収納さ
れた電線21は、浮き上がってフレーム8の支持部8a
上に移動することがないので、バッテリケース5の取り
付け時に、電線21がフレーム8の支持部8aとバッテ
リケース5との間に挟まれて損傷する事態も回避され
る。そして、液抜孔5aから凹部8b上に滴下された液
は、凹部8bの底面上を流れて車両後部から外部に排出
される。
【0035】また、ガイド12の組付作業は、フレーム
8の凹部8bの底面上中央に固着したボス部11に対
し、ガイド12のボルト挿通孔13に通したボルト16
を締結するだけの作業で、ガイド12を図1に示す所定
位置に組付けできるので、ガイド12の組付作業が簡単
で済む。
【0036】また、電線21を空間部10に配線する作
業も、空間部10に通した電線21をガイド12上に収
容した後、長穴14にストッパ17を挿通して掛止する
だけで済むので、空間部10での電線21の配線作業も
簡単で済む。
【0037】以上詳述したように本実施例によれば、バ
ッテリケース5の下方の液抜用の空間部10において、
電線21を凹部8bの底面上から離間した架設状態にす
ると同時に、車幅方向において2つの液抜孔5aの直下
から外れたその2点間領域内に位置規制されるようにガ
イド12により支持した。そのため、液抜孔5aから垂
れた液が電線21にかかることを防止するとともに、凹
部8b上に溜まった液に電線21が触れることを回避す
ることができる。従って、硫酸を含んだ液の付着による
電線21の腐食を確実に防止することができる。
【0038】また、電線21は両側部12a間に長穴1
4を介して掛止されたストッパ17によりガイド12か
ら抜け出ないように位置規制されるため、ガイド12か
ら外れて電線21がフレーム8の支持部8a上に浮き上
がることを防止することができる。そのため、バッテリ
ケース5の取り付け時に電線21を支持部8aとバッテ
リケース5との間に挟み込んで損傷させてしまう不具合
を確実に防止することができる。同様に電線21がガイ
ド12から抜け出て、凹部8bの底面上に落下したり、
液抜孔5aの直下に移動するのも防止できる。
【0039】よって、コントローラ19から延びた電線
21を車両後部から車両前部へバッテリケース5の下方
の液抜用の空間部10を通して配線しても、電線21が
液抜孔5aからの液及び凹部8bの底面上に溜まった液
に触れることを確実に防止できることから、コントロー
ラ19を車両後部のカウンタウェイト18内に配置した
構成としても、新たに配線スペースを設ける必要がない
うえ、しかもほぼ最短経路で電線21を配線することが
できる。
【0040】さらに、フレーム8の凹部8bの底面上中
央にボス部11を固着し、このボス部11に1本のボル
ト16を締結するだけでガイド12が固定される構造と
したので、ガイド12の組付作業が簡単で済む。また、
電線21をガイド12に収容した後、長穴14にストッ
パ17を挿通するだけで電線21をガイド12に対して
外れないように支持させることができるので、空間部1
0での電線21の配線作業が簡単で済む。 (第2実施例)以下、本発明をバッテリフォークリフト
に具体化した第2実施例を図5,図6に従って説明す
る。本実施例では、凹部8b上の空間部10に補助用の
サブカウンタウェイト(以下、サブウェイトという)が
配置されており、このサブウェイトの上部に電線21を
位置規制するための延出部が一体形成されている点が前
記第1実施例と異なる。
【0041】図6に示すように、バッテリケース5の下
方の凹部8b上には、空間部10を利用してサブウェイ
ト30が収容されている。サブウェイト30は鋳物より
なり、その表面には腐食防止塗装が施されている。
【0042】図5に示すように、サブウェイト30は、
凹部8bに密接する形状にその側面及び底面が形成され
ており、凹部8bに密接状態に収容されている。サブウ
ェイト30の上部には一対の延出部30aが車幅方向に
所定間隔をおいて、前後方向にその前端から後端まで連
なった状態で左右対称に延設されている。各延出部30
a間には収容凹部30bが形成され、この収容凹部30
bに電線21が収容されるようになっている。収容凹部
30bを挟んだ両延出部30aのそれぞれ外側には延出
部30aに沿って延びる溝部30cが形成されている。
【0043】サブウェイト30が凹部8b上に配置され
た状態において、2つの延出部30aは車幅方向におい
て、2つの液抜孔5aの直下に挟まれた内方側に位置
し、液抜孔5aから収容凹部30b内に液が垂れ込まな
いようになっている。また、延出部30aの先端と、収
容部3に収容されたバッテリケース5の底面との間に隙
間が存在するようになっている。電線21は収容凹部3
0b内に収容されて配線されている。液抜孔5aからサ
ブウェイト30上に滴下した液は、溝部30cを流れて
車両後部から排出されるようになっている。
【0044】従って、液抜孔5aからの液は、サブウェ
イト30に対して両延出部30aの外側に滴下し、電線
21が収容された収容凹部30b内に垂れ込むことがな
いので、液抜孔5aから滴下した液が電線21にかかる
ことはない。また、延出部30aはサブウェイト30の
前端から後端まで連なって延設されているため、延出部
30aの外側に滴下された液が収容凹部30b側に流れ
込むことはない。そのため、液抜孔5aから垂れた液が
電線21に付着することがないので、電線21の腐食は
確実に防止される。液抜孔5aからサブウェイト30上
の延出部30aの外側に滴下された液は溝部30cを通
って円滑に流れ、車両後部から外部に排出される。
【0045】また、電線21を位置規制するための延出
部30aはサブウェイト30に一体形成されているの
で、前記第1実施例で示したガイド12や従来技術で述
べた液抜ガイドなどの別部材を設ける必要がなく、従来
通りのサブウェイト30の組付作業だけで別部材の組付
作業が不要となる。
【0046】従って、本実施例によれば、空間部10に
サブウェイト30を配置した構成においても、一対の延
出部30aにより電線21を液抜孔5aからの液がかか
らない位置に車幅方向に位置規制したので、液抜孔5a
からの液の付着による腐食から電線21を保護すること
ができる。また、延出部30aをサブウェイト30に一
体形成したことにより、サブウェイト30の製造に使用
する鋳型を設計変更するだけで済み、前記第1実施例で
述べたガイド12のような別部材の組付けを省くことが
できる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)図7に示すように、フレーム8の凹部8bを構成
する斜部8cに、断面L字状のガイド12を当接させた
状態に固定し、ガイド12の側部12aと斜部8cとの
間で電線21を位置規制してもよい。この場合、ストッ
パ17を側部12aと斜部8cとの間に掛止させれば電
線21の抜け止め防止をすることもできる。この構成に
よれば、液抜孔5aが空間部10に対して車幅中央に位
置し、ガイド12を凹部8bの端部にしか配置できない
場合に有効である。
【0048】(2)ストッパ17の掛止構造は適宜変更
することができる。例えば図8に示すように、弾性を有
する棒状のストッパ17を側部12aの内側から挿通孔
22に差し込んでガイド12に掛止させる構成としても
よい。勿論、これ以外の掛止構造としてもよい。
【0049】(3)図9及び図10に示すように、抜止
め手段としてガイド12の上方を塞ぐ蓋23を設けても
よい。この場合、図9に示すように側部12aの内側面
に係止溝24を設けて蓋23をスライド式としたり、図
10に示すように側部12aの上端に形成した係止突起
25と、蓋23に形成した係止凹部26との係止により
蓋23を固定する構成とすれば、蓋23をガイド12に
対して簡単に取付けることができる。蓋23があること
により、誤ってガイド12の上方側へ跳ねた液が電線2
1にかかることを防止することができる。勿論、蓋23
の係止構造はこれ以外の構造としてもよい。
【0050】(4)図11に示すように、サブウェイト
30の延出部30aにストッパ17を掛止させて収容凹
部30bからの電線21の抜け出しを防止する構成とし
てもよい。この構成によれば、電線21の抜け出しによ
る液の付着や、支持部8aとバッテリケース5との間で
の電線21の挟み込みを防止することができる。
【0051】(5)図12に示すように、サブウェイト
30にガイド12を固定して電線21を位置規制する構
成としてもよい。 (6)サブウェイト30の取手を延出部30間に一体成
形し、抜け止め手段として用いてもよい。
【0052】(7)凹部8bの底面に溶接等により一対
の延出部を直接形成してもよい。この場合、一対の延出
部を凹部8b上の前端から後端まで連ねて延設すれば、
延出部間に収容された電線21側に凹部8b上に溜まっ
た液が流れ込まない。
【0053】(8)空間部10に配線される電線21の
配線方向は車両前後方向に限定されない。例えば電線を
車幅方向に通すことが、その配線経路の効率性の面から
有効であれば、空間部10において電線を車幅方向に配
線してもよい。勿論、この場合には、規制手段の配置位
置も適宜変更する。また、電線はコントローラ19から
の電線に限定されない。
【0054】(9)バッテリフォークリフト以外のバッ
テリ式産業車両に本発明を適用してもよい。 前記実施例から把握され、特許請求の範囲に記載されて
いない発明を、その効果とともに以下に記載する。
【0055】(イ)機台フレーム中央に形成されたバッ
テリケース収容部の底部が、該収容部に収容された前記
バッテリケースの底面との間で機台前後方向に延びる空
間部を形成するとともに、前記バッテリケースの底板に
設けられた液抜孔から前記空間部に滴下する液を受け止
め得る凹部に形成されたバッテリ式産業車両において、
車両後部のカウンタウェイトに形成した収容凹部内に制
御盤を配置し、該制御盤から延びた電線を、前記空間部
を通して車両前部へ配線した。この構成によれば、制御
盤をカウンタウェイトの収容凹部内に配置することによ
り、バッテリ式産業車両の小型化を図ることができるう
え、制御盤から発生する熱を有効な放熱媒体となるカウ
ンタウェイトに放熱することにより制御盤の冷却効果を
向上させることができる。さらに、制御盤からの電線
を、新たな配線スペースを設けることなくほぼ最短経路
で車両前部へ配線することができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、バッテリケースの液抜孔から液を排出する
ための液抜き凹部とバッテリケースの底面との間に形成
された空間部に配線された電線は、液抜孔の直下から外
れた位置に位置規制されるので、液抜孔からの電線の腐
食をもたらす液が付着しないように電線を配線すること
ができるという優れた効果を奏する。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、機
台後部に設けた制御盤から延びた電線は、車幅方向にお
いて液抜孔の直下から外れた位置に位置規制されること
により、液抜孔からの液が付着しないように空間部に配
線されるので、新たな配線スペースを設けることなく、
ほぼ最短経路で電線を配線することができる。
【0058】また、請求項3に記載の発明によれば、電
線は凹部底面から離間するとともに、液抜孔の直下から
外れた位置に位置規制された状態で支持されるので、液
抜孔から垂れる液だけでなく凹部底面上に溜まった液が
電線に付くこともほぼ確実に防止することができる。
【0059】さらに請求項4に記載の発明によれば、延
出部を補助カウンタウェイトに一体形成したので、電線
を位置規制させるための別部材が不要であるとともに、
補助カウンタウェイトの鋳型の設計変更だけで済ませる
ことができる。
【0060】また、請求項5に記載の発明によれば、電
線は延出部から抜け出ないように抜け止めされるので、
電線が液が溜まった凹部底面上に落ちたり、バッテリケ
ースの取付け時に収容部底部とバッテリケースとの間に
挟み込まれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の配線構造を示す一部破断正面図。
【図2】ガイドの組付構造を示す分解斜視図。
【図3】電線が収容されたガイドの斜視図。
【図4】バッテリフォークリフトの一部破断部分側面
図。
【図5】第2実施例の配線構造を示す一部破断正面図。
【図6】バッテリフォークリフトの一部破断部分側面
図。
【図7】別例の配線構造を示す一部破断正面図。
【図8】別例のガイドの斜視図。
【図9】同じく斜視図。
【図10】同じく斜視図。
【図11】別例の配線構造を示す一部破断正面図。
【図12】同じく一部破断正面図。
【図13】従来技術の配線構造を示す一部破断正面図。
【図14】同じく一部破断正面図。
【符号の説明】
1…バッテリ式産業車両としてのバッテリフォークリフ
ト、2…機台フレーム、3…収容部、5…バッテリケー
ス、5a…液抜孔、8…底部としてのフレーム、8a…
底部を構成する支持部、8b…凹部、10…空間部、1
2…規制手段を構成するとともにガイド部材としてのガ
イド、12a…延出部としての側部、12b…支持部と
しての底部、17…抜止め手段としてのストッパ、19
…制御盤としてのコントローラ、21…電線、23…抜
止め手段としての蓋、30…補助カウンタウェイトとし
てのサブカウンタウェイト、30a…延出部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台フレーム中央に形成されたバッテリ
    ケース収容部の底部が、該収容部に収容された前記バッ
    テリケースの底面との間で機台前後方向に延びる空間部
    を形成するとともに、前記バッテリケースの底板に設け
    られた液抜孔から前記空間部に滴下する液を受け止め得
    る凹部に形成されたバッテリ式産業車両において、 前記空間部を電線の配線通路とし、該空間部に通された
    電線を、その延設方向と直交する水平方向において前記
    液抜孔の直下から外れた位置に位置規制する規制手段を
    設けたバッテリ式産業車両の配線構造。
  2. 【請求項2】 前記電線は機台フレーム後部に設けられ
    た制御盤から前記空間部を機台前後方向に通って機台フ
    レーム前部へ至り、前記規制手段は該電線を車幅方向に
    おいて前記液抜孔の直下から外れた位置に位置規制する
    請求項1に記載のバッテリ式産業車両の配線構造。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記電線を前記凹部底
    面から離間した状態に支持可能な支持部と、該支持部か
    ら前記電線を位置規制可能に延出する延出部とを有した
    ガイド部材である請求項1又は請求項2に記載のバッテ
    リ式産業車両の配線構造。
  4. 【請求項4】 前記規制手段は、前記空間部に収容され
    る補助カウンタウェイトの上部に一体形成された延出部
    よりなる請求項1又は請求項2に記載のバッテリ式産業
    車両の配線構造。
  5. 【請求項5】 前記延出部から抜け出ないように前記電
    線を位置規制する抜止め手段を備えた請求項3又は請求
    項4に記載のバッテリ式産業車両の配線構造。
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