JPH09207178A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

Info

Publication number
JPH09207178A
JPH09207178A JP2257096A JP2257096A JPH09207178A JP H09207178 A JPH09207178 A JP H09207178A JP 2257096 A JP2257096 A JP 2257096A JP 2257096 A JP2257096 A JP 2257096A JP H09207178 A JPH09207178 A JP H09207178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
molten plastic
injection molding
void
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2257096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3394129B2 (ja
Inventor
Toshihiro Takahashi
稔宏 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP02257096A priority Critical patent/JP3394129B2/ja
Publication of JPH09207178A publication Critical patent/JPH09207178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3394129B2 publication Critical patent/JP3394129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/34Moulds having venting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエルドラインの発生を可及的に抑制し、ま
た発生したとしても製品にその影響が及ばないようにす
る射出成形装置を提供する。 【解決手段】 ゲート4を経て空隙部3に流れ込んだ熔
融プラスチックは穿孔ピン6によりその流れを妨げられ
分岐し再び接合する。この接合部に近い位置を肉厚の変
化するリブ11として、ここに溜った空気やプラスチッ
クのガスを強制ガス抜き装置14により強制的に排出さ
せる。ガスはガス抜きピン8を通過して金型の外へ排出
される。ここでは、完全にガスが抜けきれなくても、ウ
ェルドはガス抜きリブ11に発生し、製品取り出しのた
めの突き出し作業時に、これと連動してカットピン12
が前進して、ガス抜きリブ11が切断されて、接合面に
発生していたウエルドラインは、最終的に得られる成形
品には現れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
品の射出成形装置に関し、より詳細には、製品の一部に
孔を有する成形品の孔部近傍にウエルドラインを発生さ
せないようにする射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図22及び図23は、製品の一部に孔を
有するプラスチック成形品の射出成形装置の従来の技術
を説明するための図である。図22は、金型の断面図で
あり、1は金型キャビティ、2は金型コア、3は空隙
部、4はゲート、5はスプール、6は穿孔ピンである。
図23は、図22C−C′上面図で、金型キャビティ1
の空隙部3にに熔融プラスチックが充填された図であ
り、7はウエルドラインである。金型キャビティ1と金
型コア2とから形成される射出成形金型は、図示しない
射出成形機に取り付けられる。そして、高温に加熱され
熔融されたプラスチックは、スプール5,ゲート4を経
て空隙部3に充填される。この時、空隙部3には穿孔ピ
ン6が突出しており、熔融したプラスチックは、矢印
A,Bに示すごとく分岐し、穿孔ピン6に沿って回り込
み、再び接合する。しかし、熔融プラスチックが再び接
合する時点においては、その表面の温度が若干低下して
いること、また、熔融プラスチックが流れる前には、空
隙部3には空気やプラスチックのガスが溜っており、接
合面は完全に融合することができずに、ウエルドライン
と呼ばれる接合線が発生する。
【0003】また、射出成形において、成形不良の原因
となるガスへの対策として次に例示されるものがある。
熔融プラスチックを充填する初期,中期の過程では、キ
ャビティに連通しているガス抜き孔を開放しておき、充
填の最終過程では、エジェクタピンでガス抜き孔を閉塞
した状態で充填を完了する。これにより、ガス抜きをす
ると同時に、ガス抜き孔に熔融プラスチックが流れ込ま
ないようにして、バリの発生を防止するもの(特開平6
−262652号)。更に、ガス抜きピンの先端に平板
状の弁体を設け、ピンの昇降によって、弁体でガス抜き
通路を開閉するもの(特開平7−112459号)。更
に、キャビティ内のガスやエアを排出するために、金型
にエアベントを設けるとともに、強制排気をするための
バキュームポンプを設けるもの(特開平5−13869
8号)。エジェクタピンの一部を焼結合金(多孔質材
料)で構成し、キャビティ内のガスを焼結合金部分を介
して排出するもの(特開平6−126786号)。な
お、この従来例では、一部を焼結合金にするもので、加
工性が悪いということと、焼結合金の孔はミクロン単位
の非常に微細なものであり、熔融プラスチックによる目
詰りが生じやすいという欠点がある。
【0004】一方、上記ウエルドラインへの対策として
次に例示されるものがある。突起物の背後にウエルドラ
インが形成されることを防ぐために、突起物の背後又は
前後に先細のガイドを設けて熔融プラスチックの流路を
作るもの(特開平6−91708号)。ただ、このやり
方では、流路を作るためのガイドが、また別のウエルド
発生の原因となり、完全にウエルドラインの発生を防ぐ
ことはできない。ウエルドラインは、金型内を種々の方
向から流れる熔融プラスチックがぶつかり合う所で生じ
るもので、熔融プラスチックが合流し易い条件にある
と、ウエルドラインの発生は避けられない。コアピンに
駆動装置を接続し、射出時にコアピンをキャビティに突
出(上下動をさせる)させ、熔融プラスチックをコアピ
ンの背後に回り込むようにする。その回り込んだ先にガ
スベントの開口部があるので、そこへガスが排出される
ことで、ガスやエアによるウエルドラインの発生,ヒケ
等を防止するもの(実開平5−91823号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、熔融プラスチックが穿孔ピンにより分流し、再
接合することにより、再接合部に程度の差があるもの
の、必ずウエルドラインが発生し、ウエルドラインの程
度の大きいものは、製品の強度を低下させ、また、ウエ
ルドラインそのものが外観的に目障りであり、商品価値
を低下させるという問題があった。本発明は、このよう
な従来技術における問題点に鑑みてなされてもので、ウ
エルドラインの発生を可及的に抑制し、また発生したと
しても製品にその影響が及ばないようにする射出成形装
置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金型
キャビティと金型コアとの間に形成される空隙部に熔融
プラスチックを射出し、射出された熔融プラスチックに
分流及び再接合が生じるように該空隙部が形成されてい
る射出成形装置において、前記金型コアの前記再接合発
生位置近傍に、ガス抜き用リブの成形部とそこから連な
るガス抜き路を設けるとともに、前記ガス抜き用リブの
カットピンを装着し、前記空隙部に前記熔融プラスチッ
クを射出する際、前記ガス抜き路を機能させ、該空隙部
に該熔融プラスチックを充填し、成形品の突き出し時に
前記カットピンにより前記ガス抜き用リブを取り除くよ
うにしたものである。
【0007】請求項2の発明は、金型キャビティと金型
コアとの間に形成される空隙部に熔融プラスチックを射
出し、射出された熔融プラスチックに分流及び再接合が
生じるように該空隙部が形成されている射出成形装置に
おいて、前記金型コアの前記再接合発生位置に前記空隙
を変化させる方向に摺動自在で弾性力の付与されたガス
抜きピンで、前記空隙部側に面する該ピンの頂部に複数
のガス抜き孔を有する該ガス抜きピンを設けて、前記空
隙部に生じたガスやエア等を排出するようにするもので
ある。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記ガス抜きピンの複数のガス抜き孔を放射状に形
成して、前記金型の接合のバラツキを吸収するようにし
たものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記ガス抜きピンの複数のガス抜き孔を、空
隙部に接する側から該孔の長手方向にかけてテーパをつ
けて円錐形状に形成し、熔融プラスチック材料がガス抜
き孔に流入しても成形品の離型が悪くならないようにし
たものである。
【0010】請求項5の発明は、金型キャビティと金型
コアとの間に形成される空隙部に熔融プラスチックを射
出し、射出された熔融プラスチックに分流及び再接合が
生じるように該空隙部が形成されている射出成形装置に
おいて、前記金型キャビティ又は金型コアの一方に、回
転ピンをその一端面を前記接合位置に臨ませて設けると
ともに、他端にモータなどの回転装置を装着し、前記空
隙部に前記熔融プラスチックを充填する際、前記回転ピ
ンを回転することで、ウエルドの発生を抑制するように
したものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記回転ピンにヒータ等を接続または接触させて、
該回転ピンを所定の温度に維持するようにしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】
(請求項1の実施の形態)この実施形態を図1,図2,
図3,図4,図5及び図6に基づいて詳細に説明する。
この実施形態において、前出の従来例と同じ部分には、
同一の符号を付与する。図1は、装置の要部としての金
型の断面図であり、1は金型キャビティ、2は金型コ
ア、3は空隙部、4はゲート、5はスプール、6は穿孔
ピン、8はガス抜きピン、9は強制ガス抜き装置、11
はガス抜きリブ、12はカットピンである。図2は、図
1のC−C′上面図で、金型キャビティの空隙部に熔融
プラスチックが充填された図である。図3は、熔融プラ
スチックが穿孔ピンにより分流し、空隙部が充填されて
いく状態を示す詳細図である。図4は、図3のE−E′
上面図で、キャビティに熔融プラスチックが充填される
状態を示す詳細図であり、7はウエルドである。図5
は、熔融プラスチックが充填完了し、カットピンが前進
した時の状態を示す詳細図であり、12は切断片であ
る。なお、カットピンはプラスチック突き出し時に連動
して前進する。図6は、図5のE−E′上面図である。
【0013】この実施形態の射出成形金型を使用してプ
ラスチック成形品を成形する手順を、これらの図に従っ
て次に説明する。金型キャビティ1と金型コア2とから
形成される射出成形金型は、図示しない射出成形機に取
り付けられる。そして、高温に加熱され、熔融したプラ
スチックは、スプール5,ゲート4を経て空隙部3に充
填される。この時、熔融したプラスチックは、穿孔ピン
6によりその流れを妨げられ、図2の矢印A,Bに示す
ごとく分岐し、穿孔ピン6に沿って回り込み、再び接合
する。
【0014】この時のガス抜きリブとガス抜きピンの動
作を詳細に説明する。図3,図4,図5及び図6に基づ
いて説明すると、まず、ゲート4を経て空隙部3に流れ
込んだ熔融プラスチックは、穿孔ピン6によりその流れ
を妨げられ、図4の矢印A,Bに示すごとく分岐し、穿
孔ピン6に沿って回り込み、再び接合する。この接合す
る部分をリブとして、その肉厚の変化によりガス抜きリ
ブ11に近い位置で交わり接合するようにし、交わった
部分に溜った空気やプラスチックのガスを強制的に抜く
ように強制ガス抜き装置14を動作させる。そして、ガ
スはガス抜きピン8を、図3に示すように、D方向に通
過して金型の外へ排出される。従って、完全にガスが抜
けきれなくても、ウェルド7は、ガス抜きリブ11に発
生することになる。
【0015】そして、熔融プラスチックが固化した後、
図示していないプラスチックの取り出しのための突き出
し作業が行われ、その時に、これと連動してカットピン
12が前進する。この時、ガス抜きリブ11を切断し、
ガス抜きリブ11と切断片13を金型の外へ落下させ
る。ガス抜きリブ11の切断により、接合面に発生して
いたウエルドラインは、最終的に得られる成形品には現
れない。なお、ガス抜きリブ11は、ウエルドが発生す
る部分だけに最小限度に形成することにより、材料の節
約ができる。また、強制ガス抜き装置14を使用しなく
ても、ウエルドをガス抜きリブ11の範囲に押さえるこ
とにより、前記と同一の効果がある。
【0016】(請求項2ないし4の実施形態)これらの
実施形態を図7,図8,図9,図10,図11,図1
2,図13及び図14に基づいて、詳細に説明する。こ
れらの実施形態において、前出の従来例と同じ部分に
は、同一の符号を付与する。図7は、装置の要部をなす
金型の断面図であり、1は金型キャビティ、2は金型コ
ア、3は空隙部、4はゲート、5はスプール、6は穿孔
ピン、8はガス抜きピンである。図8は、図7のC−
C′上面図で、金型キャビティに熔融プラスチックが充
填された図である。図9は、熔融プラスチックが穿孔ピ
ンにより分流し、空隙部を充填していく状態(A)及び
(A)のD−D´断面(B)を示す詳細図であり、9は
空気やガスが抜けるガス抜き孔、17はガス抜き管、1
8はバネ、20は固定ブロックである。図10は、分流
した熔融プラスチックがガス抜きピン8を通過し、その
樹脂圧力によりガス抜きピン8が後退した詳細図で、
(B)は、(A)E−E´断面を示す。図11は、熔融
プラスチックが充填完了し、冷却状態になり、樹脂圧力
が弱まり、ガス抜きピン8がバネ18の力により前進し
た詳細図で、(B)は、(A)のF−F´断面を示
す。。なお、ガス抜きピン8は、固定ブロック20に取
り付けられたバネ18により、矢印G方向に押され(図
9(B)参照)、空隙部3の平均肉厚より薄い任意の位
置で止まるよう設定されている。
【0017】このように構成された射出成形金型を使用
してプラスチック成形品を成形する手順を、次に説明す
る。金型キャビティ1と金型コア2とから形成される射
出成形金型は、図示しない射出成形機に取り付けられ
る。そして、高温に加熱され、熔融したプラスチック
は、スプール5,ゲート4を経て空隙部3に充填され
る。この時のガス抜きピン8の動作を説明する。図9,
図10及び図11を参照すると、まず、ゲート4を経て
空隙部3に流れ込んだ熔融プラスチックは、穿孔ピン6
によりその流れを妨げられ、矢印A,Bに示すごとく分
岐し、穿孔ピン6に沿って回り込み、再び接合する。こ
の接合する位置にガス抜きピン8を配置する。熔融プラ
スチックがガス抜きピン8の上を通過するとき、前記の
通り、ガス抜きピン8は空隙部3の平均肉厚より薄い所
定の位置で止まるよう設定されているので、樹脂圧力が
大きくかかるため、ガス抜きピン8は矢印H方向へ後退
する(図10(B)参照)。この時、空気やガスがガス
抜き孔9を通り、ガス抜き管17を通り、金型の外へ抜
ける。なお、ガス抜きピンの孔が放射線状に配列されて
いるのは、熔融プラスチックの接合面のズレのばらつき
を吸収するためである。次に、熔融プラスチックを固化
させるために金型の冷却に入ると、樹脂圧力は弱まるた
め、ガス抜きピン8は任意の力に設定されたバネ18に
より矢印I方向へ前進する。この時、完全に抜けきれて
なかった空気やガスを、ガス抜き孔9を通り、ガス抜き
管17を通り、金型の外へ抜くことにより、熔融プラス
チックの接合面を完全に融合させることにより、ウエル
ドラインの発生を無くすものである。なお、ガス抜き孔
9は、勾配を大きくとることにより、熔融プラスチック
がリブ19のように上がってきても、抜けに問題がない
よう考慮されている。
【0018】次に、本発明の第2の実施形態を図12及
び図13,図14に基づいて説明する。なお、本発明の
この実施形態と第1の実施形態は、強制ガス抜き装置と
コントロール装置部分のみが異なるので、同一部分につ
いては、説明を省略する。この実施形態においては、強
制ガス抜き装置とガス抜きピンとが、コントロール装置
により連動制御されている。なお、強制ガス抜き装置1
4とガス抜きピン8は、熔融プラスチックが空隙部3に
完全に充填された後の樹脂保圧から金型の冷却まで作動
するよう、コントロール装置10により制御されてい
る。
【0019】図12は、この発明の第2の実施形態の金
型を断面図として示すものである。図13は、熔融プラ
スチックが充填中のガス抜きピンの位置であり、空隙部
3の平均肉厚より厚い任意の位置で止まるよう設定され
ている。図14は、コントロール装置10により、強制
ガス抜き装置14と油圧シリンダ等の駆動装置15が作
動し、ガス抜きピン8が前進し、ガス抜きをしている図
である。その動作を説明すると、熔融プラスチックを空
隙部3に充填する際、ガス抜きピン8は、前記の通り、
空隙部3の平均肉厚より厚い位置にあり、熔融プラスチ
ックの接合部のガス溜りのウエルドライン7が発生して
いる(図13参照)。熔融プラスチックが空隙部3に完
全に充填された後、樹脂保圧から金型の冷却まで、前記
の通りコントロール装置10により時間制御され、ま
ず、油圧シリンダ等の駆動装置15によりガス抜きピン
8がI方向へ前進し(図14参照)、熔融プラスチック
に圧力をかけると、溜っていたガスはガス抜き孔9の方
向へ抜けようとする。この時、強制ガス抜き装置14に
より強制的にガスを抜く力が作動するため、ガスは完全
にガス抜き孔9を通り、ガス抜き管11をJ方向に通過
し、金型の外へ抜ける。この第2の実施形態の有効性
は、溜ったガスを駆動装置15により圧縮し、ガス抜き
孔へ移動させ、なおかつ、強制ガス抜き装置14により
強制的にガスを抜くため、完全にガスが抜けることによ
り、接合面に発生していたウエルドラインの発生を無く
すことができることにある。
【0020】(請求項5及び6の実施形態)これらの実
施形態を、図15,図16,図17,図18及び図19
に基づいて詳細に説明する。これらの実施形態におい
て、前出の従来例と同じ部分には、同一の符号を付与す
る。図15は、当該装置の要部をなす金型の断面図であ
り、1は金型キャビティ、2は金型コア、3は空隙部、
4はゲート、5はスプール、6は穿孔ピン、82は回転
ピン、10は回転タイミング及び回転数を制御するコン
トロール装置、15はモータ等の回転駆動装置である。
なお、回転ピン8は、コントロール装置10により射出
成形時の任意の時間に回転させることができるととも
に、任意の回転数を設定できる。図16は、図15のC
−C′上面図で、金型キャビティに熔融プラスチックが
充填された図である。図17は、熔融プラスチックが穿
孔ピンにより分流した(B)及び(B)のD−D´断面
図(A)を示すものである。図18は、分流した熔融プ
ラスチックが回転ピン82により掻き交ぜられている詳
細図(B)及び(B)のE−E´断面図(A)を示すも
のである。図19の(A),(B)は、それぞれ回転ピ
ン82の異なる形状の種類を図示するものであり、Gは
空気やガスが抜ける隙間である。
【0021】このように構成された射出成形金型を使用
してプラスチック成形品を成形する手順を、次に説明す
る。金型キャビティ1と金型コア2とから形成される射
出成形金型は、図示しない射出成形機に取り付けられ
る。そして、高温に加熱され、熔融したプラスチック
は、スプール5,ゲート4を経て空隙部3に充填され
る。この時、熔融したプラスチックは、穿孔ピン6によ
りその流れを妨げられ、図17の矢印A,Bに示すごと
く分岐し、穿孔ピン6に沿って回り込み、再び接合す
る。ここで、回転ピン82は、回転駆動装置15とそれ
を制御するコントロール装置10により回転を始め、熔
融プラスチックがスプール5,ゲート4を経て空隙部3
に完全に充填されるまで回転し続け、金型の冷却が始ま
ると回転が止まるように制御されている。
【0022】次に、回転ピン8の動作を説明する。図1
7,図18,図19に基づいて説明すると、まず、ゲー
ト4を経て空隙部3に流れ込んだ熔融プラスチックは、
穿孔ピン6によりその流れを妨げられ、矢印A,Bに示
すごとく分岐し、穿孔ピン6に沿って回り込み、再び接
合する(図17(B)参照)。この接合する部分に回転
ピン82を配置する。この時、回転ピン82は、前記の通
り、コントロール装置10により熔融プラスチックが空
隙部3に完全に充填されるまで回転することにより(図
18(B)参照)、熔融プラスチックの接合面の温度を
均一にするとともに、空気やガスを分散し、隙間Gより
ガスを抜くことにより接合面を完全に融合させることに
より、ウエルドラインの発生を無くすものである。図1
9(A)の回転ピン8´2は、ピン頭形状を膨らますこ
とにより、ガスをより効率的に隙間Gに追いやる形状の
ものである。図19(B)の回転ピン8´´2は、頭を
ローレット状にすることにより、より効率的に熔融プラ
スチックを掻き交ぜることができるものである。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を、図20
及び図21に基づいて説明する。なお、この実施形態と
第1の実施形態は、強制ガス抜きと温度ヒータ部分のみ
が異なるので、同一部分については説明を省略する。こ
の実施形態においては、強制ガス抜き装置14と温度ヒ
ータ16が回転装置部分の回転ピン82と連動されてい
る。その動作を説明すると、熔融プラスチックを空隙部
3に充填する際、回転ピン82は、コントロール装置1
0により完全に充填されるまで回転し、金型の冷却が始
まると回転が止まる。この時、温度ヒータ16と強制ガ
ス抜き装置14がコントロール装置10により同時に動
作制御される。第2の実施形態の有効性は、温度ヒータ
16により接合部の熔融プラスチック温度を回転ピンの
回転と連動させるため、より均一化できるとともに、強
制ガス抜き装置14により、空気及びガス抜きがより効
果的になされるため、接合面に発生していたウエルドラ
インの発生を無くすことにある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ウエルドラインの発生
を可及的に抑制し、また、発生したとしてもその部分を
取り除くようにしたので、製品にはウエルドラインがほ
とんど影響しないので、機械的強度が向上するととも
に、商品性を高める。そして、従来行っていた2次的な
仕上げ(バフかけ,塗装等)が不要になるので、仕上げ
工程が削減され、従ってコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形装置の実施形態の金型を断面
図として示すものである。
【図2】図1のC−C′上面図を示すものである。
【図3】熔融プラスチックが穿孔ピンにより分流し、空
隙部が充填されていく状態を示す詳細図である。
【図4】図3のE−E′上面図で、キャビティに熔融プ
ラスチックが充填される状態を示す詳細図である。
【図5】熔融プラスチックが充填完了し、カットピンが
前進した時の状態を示す詳細図である。
【図6】図5のE−E′上面図を示すものである。
【図7】本発明の射出成形装置の実施形態の金型を断面
図として示すものである。
【図8】図7のC−C′上面図を示すものである。
【図9】熔融プラスチックが穿孔ピンにより分流し、空
隙部を充填していく状態(A)及び(A)のD−D´断
面(B)を示す詳細図である。
【図10】分流した熔融プラスチックがガス抜きピン8
を通過し、その樹脂圧力によりガス抜きピン8が後退し
た詳細図である。
【図11】熔融プラスチックが充填完了し、冷却状態に
なり、樹脂圧力が弱まり、ガス抜きピン8がバネ18の
力により前進した詳細図である。
【図12】本発明の射出成形装置の第2の実施形態の金
型を断面図として示すものである。
【図13】熔融プラスチックが充填中のガス抜きピンの
位置であり、ウエルドラインが出ているガス抜きピンの
詳細図である。
【図14】図13と同じ部分を示し、ガス抜きピンが前
進し、ガス抜きをしている状態の詳細図である。
【図15】本発明の射出成形装置の実施形態の金型を断
面図として示すものである。
【図16】図15のC−C′上面図を示すものである。
【図17】熔融プラスチックの接合寸前の詳細図(B)
と(B)のD−D´断面図(A)を示すものである。
【図18】熔融プラスチックの接合部の詳細図(B)と
(B)のE−E´断面図(A)を示すものである。
【図19】(A),(B)それぞれは、回転ピンの形状
の異なる例を図示すものである。
【図20】本発明の射出成形装置の第2の実施形態の金
型を断面図として示すものである。
【図21】図20に示す第2の実施形態の要部を詳細に
示す図である。
【図22】従来の射出成形装置の一例の金型を断面図と
して示すものである。
【図23】図22のC−C′上面図を示すものである。
【符号の説明】
1…金型キャビティ、2…金型コア、3…空隙部、4…
ゲート、5…スプール、6…穿孔ピン、7…ウエルド、
8…ガス抜きピン、82,8´2,8´´2…回転ピン、
9…ガス抜き孔、10…コントロール装置、11…ガス
抜きリブ、12…カットピン、13…切断片、14…強
制ガス抜き装置、15…駆動装置、16…温度ヒータ、
17…ガス抜き管、18…バネ、19…リブ、20…固
定ブロック、G…隙間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティと金型コアとの間に形成
    される空隙部に熔融プラスチックを射出し、射出された
    熔融プラスチックに分流及び再接合が生じるように該空
    隙部が形成されている射出成形装置において、前記金型
    コアの前記再接合発生位置近傍に、ガス抜き用リブの成
    形部とそこから連なるガス抜き路を設けるとともに、前
    記ガス抜き用リブのカットピンを装着し、前記空隙部に
    前記熔融プラスチックを射出する際、前記ガス抜き路を
    機能させ、該空隙部に該熔融プラスチックを充填し、成
    形品の突き出し時に前記カットピンにより前記ガス抜き
    用リブを取り除くようにしたことを特徴とする射出成形
    装置。
  2. 【請求項2】 金型キャビティと金型コアとの間に形成
    される空隙部に熔融プラスチックを射出し、射出された
    熔融プラスチックに分流及び再接合が生じるように該空
    隙部が形成されている射出成形装置において、前記金型
    コアの前記再接合発生位置に前記空隙を変化させる方向
    に摺動自在で弾性力の付与されたガス抜きピンで、前記
    空隙部側に面する該ピンの頂部に複数のガス抜き孔を有
    する該ガス抜きピンを設けて、前記空隙部に生じたガス
    やエア等を排出するようにしたことを特徴とする射出成
    形装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス抜きピンの複数のガス抜き孔を
    放射状に形成して、前記接合のバラツキを吸収するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス抜きピンの複数のガス抜き孔
    を、空隙部に接する側から該孔の長手方向にかけてテー
    パをつけて円錐形状に形成し、熔融プラスチック材料が
    ガス抜き孔に流入しても成形品の離型が悪くならないよ
    うにすることを特徴とする請求項2又は3記載の射出成
    形装置。
  5. 【請求項5】 金型キャビティと金型コアとの間に形成
    される空隙部に熔融プラスチックを射出し、射出された
    熔融プラスチックに分流及び再接合が生じるように該空
    隙部が形成されている射出成形装置において、前記金型
    キャビティ又は金型コアの一方に、回転ピンをその一端
    面を前記接合位置に臨ませて設けるとともに、他端にモ
    ータなどの回転装置を装着し、前記空隙部に前記熔融プ
    ラスチックを充填する際、前記回転ピンを回転すること
    で、ウエルドの発生を抑制するようにしたことを特徴と
    する射出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記回転ピンにヒータ等を接続または接
    触させて、該回転ピンを所定の温度に維持するようにし
    たことを特徴とする請求項5記載の射出成形装置。
JP02257096A 1996-02-08 1996-02-08 射出成形装置 Expired - Fee Related JP3394129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02257096A JP3394129B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02257096A JP3394129B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09207178A true JPH09207178A (ja) 1997-08-12
JP3394129B2 JP3394129B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=12086544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02257096A Expired - Fee Related JP3394129B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3394129B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192562A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Canon Inc 射出成形品及び射出成形用金型
EP1227313A3 (en) * 2001-01-25 2004-05-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Surface plasmon resonance measuring chip and method of manufacture thereof
JP2008161247A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd 体液処理器用の筒状容器及び体液処理器
JP2011183577A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Gunma Prefecture メタリック樹脂射出成形品の射出成形方法及びその成形品の品質評価方法
JP2014172256A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toyota Motor Kyushu Inc 射出成形方法および射出成形装置
CN113561426A (zh) * 2021-07-24 2021-10-29 黄金萍 一种用于制造可降解环保餐盒的注塑成型设备
CN113878823A (zh) * 2021-09-26 2022-01-04 博众精工科技股份有限公司 一种脱模模组
CN115214098A (zh) * 2022-07-20 2022-10-21 安徽康宏精密制造有限公司 一种精密注塑件制造装置及其制造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3007022U (ja) 1994-01-19 1995-02-07 克己 中川 射出成形金型のエジェクターピンを利用したガス抜き

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192562A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Canon Inc 射出成形品及び射出成形用金型
EP1227313A3 (en) * 2001-01-25 2004-05-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Surface plasmon resonance measuring chip and method of manufacture thereof
US8268613B2 (en) 2001-01-25 2012-09-18 Fujinon Corporation Surface plasmon resonance measuring chip and method of manufacture thereof
JP2008161247A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd 体液処理器用の筒状容器及び体液処理器
JP2011183577A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Gunma Prefecture メタリック樹脂射出成形品の射出成形方法及びその成形品の品質評価方法
JP2014172256A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toyota Motor Kyushu Inc 射出成形方法および射出成形装置
CN113561426A (zh) * 2021-07-24 2021-10-29 黄金萍 一种用于制造可降解环保餐盒的注塑成型设备
CN113878823A (zh) * 2021-09-26 2022-01-04 博众精工科技股份有限公司 一种脱模模组
CN113878823B (zh) * 2021-09-26 2023-09-26 博众精工科技股份有限公司 一种脱模模组
CN115214098A (zh) * 2022-07-20 2022-10-21 安徽康宏精密制造有限公司 一种精密注塑件制造装置及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3394129B2 (ja) 2003-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070029243A (ko) 사출성형방법 및 사출성형장치
JP3394129B2 (ja) 射出成形装置
JPH0767716B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形品の射出成形法及び射出成形用金型
JPH07108569A (ja) 樹脂成形方法および樹脂成形機
US20080012177A1 (en) Mold unit and method for forming centrifugal fan, and fan-forming apparatus having mold unit
JPH07137080A (ja) 中空射出成形方法及びそれに用いる加圧流体圧入・排出装置
US7841854B2 (en) Temperature adjustment mechanism for injection molding machine
JP2009143051A (ja) 射出成形機の突出し機構
JP3401437B2 (ja) スクロール型コンプレッサ用チップシールの製造方法および成形型装置
KR101594801B1 (ko) 웰드라인이 없는 제품의 성형 금형 및 방법
JP3418495B2 (ja) 射出成形方法
JP3472637B2 (ja) 中空射出成形方法及び金型
US6146579A (en) Process for producing thermoplastic resin hollow molded article
JP3713707B2 (ja) 成形用金型装置
JP7086128B2 (ja) ホットランナーユニット
JP4023464B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法及び二次成形時における加熱媒体と樹脂材との切替装置
JP2004276530A (ja) 中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型
JP2874835B2 (ja) ガス注入射出成形用金型及びそれを用いるガス注入射出成形法
JP3828034B2 (ja) 通気栓の製造方法、及びその装置
JP2002361681A (ja) 合成樹脂中空成形品の成形方法、成形品及びその金型
JP2003025392A (ja) プラスチック製品の射出成形方法
EP1710071A1 (en) An injection moulding device as well as a method for moulding disc shaped objects
JP2002361685A (ja) 射出成形装置
JP2003245947A (ja) 成形用金型装置
JP2755130B2 (ja) 射出成形機の樹脂吐出口開閉機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080131

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees