JPH0920633A - 老化防止用皮膚外用剤 - Google Patents

老化防止用皮膚外用剤

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JPH0920633A
JPH0920633A JP7191060A JP19106095A JPH0920633A JP H0920633 A JPH0920633 A JP H0920633A JP 7191060 A JP7191060 A JP 7191060A JP 19106095 A JP19106095 A JP 19106095A JP H0920633 A JPH0920633 A JP H0920633A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膚の老化に関与するヒドロキシラジカル及
び、その前駆体となる過酸化水素を有効に消去し、或い
は生成を阻害することにより、安全且つ安定で有効な老
化防止用皮膚外用剤を提供する。 【構成】過酸化水素を消去する物質としてボタン抽出物
を配合し、さらにヒドロキシラジカルを消去する物質と
してハマメリス,ナラ,オオナラ,マロニエ,ワレモコ
ウより選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出液及び/
又は抽出成分からなるヒドロキシラジカル消去剤、及び
/又は金属キレート剤からなるヒドロキシラジカル生成
阻害剤を配合してなる、老化防止用皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボタン抽出物と、ヒ
ドロキシラジカル消去剤及びヒドロキシラジカル生成阻
害剤より選ばれる1種又は2種以上を併用することによ
り、紫外線や生体内代謝により皮膚内に生じる活性酸素
種の一種である過酸化水素を消去しさらに、細胞内で過
酸化水素から生成されるヒドロキシラジカルを消去し、
ヒドロキシラジカルの生成を阻害することによって、こ
れら活性酸素種に起因する皮膚の老化を防止する皮膚外
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ボタン(Paeonia Suffruticosa Andr.)
は、キンポウゲ科(Ranunculaceae)の植物で、その根
皮は、ボタンピ(Moutan Cortex)という漢方の生薬で
あり、古くから鎮痛、浄血、消炎などを目的として使用
されてきた。この、ボタンピ抽出物を肌荒れ,シミ,ソ
バカス,ニキビ,カユミなどの改善を目的として配合し
た化粧料(特開昭58−23612)及び、ボタンピの
抽出物を有効成分とするスーパーオキシド消去剤(特開
平4−5237)が知られている。
【0003】また、紫外線照射や生体内代謝によって活
性酸素種の1種である過酸化水素が細胞内に蓄積される
ことが実験的に証明されている。この過酸化水素から、
皮膚組織内微量金属イオンである鉄イオン,銅イオンの
存在下、フェントン反応により最も組織傷害性の高いヒ
ドロキシラジカルが生成する。近年このヒドロキシラジ
カルが、皮膚のしわ形成,真皮構成成分の変性等、皮膚
の老化現象に深くかかわることが示唆されてきた。
【0004】それ故、かかる活性酸素種を消去し或いは
これらの生成を阻害する物質を皮膚外用剤に配合するこ
とが、皮膚の老化を防止するには有効であると考えられ
る。そこでビタミンE群化合物や、茶タンニンをはじめ
とする植物由来成分をヒドロキシラジカル消去剤として
配合する試みがなされてきた。さらに、ヒドロキシラジ
カルの生成を阻害する物質として、金属キレート剤を配
合することが知られている。
【0005】しかしながら、ヒドロキシラジカルによる
酸化傷害反応は短時間で急速に進行するため、ヒドロキ
シラジカルがいったん生成した後では、ヒドロキシラジ
カル消去剤による消去のみでは、満足な効果が得られな
かった。
【0006】また、ヒドロキシラジカル生成阻害剤は、
組織内の微量金属イオンを金属キレート剤によって封鎖
するものであるが、組織内に存在する金属イオンを効率
よく封鎖することは困難であり、ヒドロキシラジカル生
成阻害剤のみでヒドロキシラジカルの生成を完全に阻害
することはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明において
は、皮膚の老化に関与するヒドロキシラジカルに注目
し、前駆体となる過酸化水素を消去する物質と、ヒドロ
キシラジカルの生成を阻害する物質及び/又は生成した
ヒドロキシラジカルを消去する物質を併用し、安全且つ
安定で有効な、老化防止用皮膚外用剤を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
め、過酸化水素を消去する植物を検索したところ、ボタ
ン抽出物に、非常に良好な過酸化水素消去能があり、し
かも安全性が高いことを見出した。さらに、このボタン
抽出物をヒドロキシラジカル消去剤及び/又はヒドロキ
シラジカル生成阻害剤と併用することにより、活性酸素
種に起因する皮膚の老化を効果的に防止することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明で用いられるボタン抽出物は、その
植物のいずれの部分の抽出物でもよく、その根皮,葉,
花,樹皮等の抽出物が挙げられる。その中でも古くから
生薬として使用されている根皮部分であるボタンピの抽
出物が、特に好ましい。
【0010】本発明で用いられるヒドロキシラジカル消
去剤は、通常用いられるヒドロキシラジカル消去剤であ
ればどのようなものでもよく、酵素類、ビタミン類、抗
酸化性物質等がある。これらの中でも、安全性及びヒド
ロキシラジカル消去能の面から植物抽出物及びその抽出
成分を用いることが好ましい。さらに好ましくは、ハマ
メリス(Hamamelis japonica Sieb. et Zucc., Hamameli
s obtusata Makino, Hamamelis virginiana L.),ナラ
(Quercus serasta Thunb.),オオナラ(Quercuscrispula
Blume),マロニエ(Aesculus hippocastanum L.),ワレ
モコウ(Sanguisorba officinalis L.)より選ばれる1種
又は2種以上の植物の抽出液及び/又は抽出成分を、ヒ
ドロキシラジカル消去剤として配合する。抽出成分とし
ては、ハマメリス抽出成分であるハマメリタンニンが例
示される。
【0011】上記ボタン抽出物及びヒドロキシラジカル
消去剤として使用される植物抽出液の抽出物は、極性溶
媒(たとえば水,エタノール,メタノール,プロピレン
グリコール,1,3-ブチレングリコール等)を単独あるい
は混合して用い、室温あるいは加熱して定法により抽出
し、ろ過して得られる。抽出前に必要に応じてアセトン
等で脱脂しても良い。このようにして得られた抽出物は
溶媒を留去後さらに1,3-ブチレングリコールのような溶
媒に溶解したり、または得られた液を適当に濃縮した濃
縮物として、本発明に使用することができる。別の方法
として、得られた抽出物をシリカクロマトグラフィーな
どの吸着系クロマトカラムを用いて分画して得られる抽
出物を用いることもできる。
【0012】本発明で用いられるヒドロキシラジカル生
成阻害剤としては、金属キレート剤が用いられる。この
中でも、皮膚外用剤に配合する安全性を考慮すると、デ
フェロキサミン、エデト酸塩、アゼライン酸、クエン
酸、酒石酸、リンゴ酸、フィチン酸より選ばれる1種又
は2種以上の金属キレート剤を配合することが好まし
い。
【0013】上記のボタン抽出物,ヒドロキシラジカル
消去剤,ヒドロキシラジカル生成阻害剤を通常の皮膚外
用剤基剤中に配合して、老化防止用皮膚外用剤とする。
配合量は、製剤中の有効濃度や製剤の安定性等を考慮し
て0.01〜10重量%程度が適当である。外用剤の形
態としては、ローション,乳剤,クリーム,軟膏等、種
々の形態をとることができる。また、化粧水,美容液,
乳液等の老化防止用化粧料としても提供することができ
る。
【0014】
【作用】ボタン抽出物の過酸化水素に起因する細胞傷害
の防御作用をニュートラルレッド法を用いて測定した。
ボタン抽出物はボタンピの50%エタノール抽出液を使
用した。まず、ヒト由来線維芽細胞を2万cells/wellで
96穴マイクロプレートに播種した。24時間後、ボタ
ン抽出物をそれぞれ0,5,15,50μg/ml含み、さ
らに1mMの過酸化水素を1μl添加したHanks液を
細胞に接触させ、37℃で2時間培養した。さらにニュ
ートラルレッドを20μg/ml含有する培地で2時間培養
し、細胞に取り込まれたニュートラルレッドを抽出し5
50nmでの吸光度(AH)を測定した。さらにボタン抽
出物のみを添加し、過酸化水素を添加しないで同様の処
理を行って、測定した吸光度をASとした。細胞の生存
率は式1により求めた。
【数1】
【0015】その結果、図1からボタン抽出物が、過酸
化水素存在下での細胞の生存率を向上させることが認め
られる。なおボタン抽出物の濃度が15μg/ml前後で過
酸化水素による細胞傷害防御作用は、定常状態となって
いた。
【0016】ボタン抽出物とヒドロキシラジカル消去剤
及び/又はヒドロキシラジカル生成阻害剤を併用した場
合の、過酸化水素及びヒドロキシラジカルに起因する細
胞傷害の防御作用を上記同様ニュートラルレッド法を用
いて測定した。活性酸素供給源としては、過酸化水素に
加えて、ヒドロキシラジカルを生成するフェントン反応
に関与する硫酸鉄(II)を添加した。また、ボタン抽出物
として、ボタンピ・50%エタノール抽出物を、ヒドロ
キシラジカル消去剤としてマロニエ・50%エタノール
抽出物を、ヒドロキシラジカル消去剤としてデフェロキ
サミンを用いた。各サンプルの有効成分添加濃度を表1
に示した。
【0017】その結果図2から明らかなようにボタン抽
出物のみを配合する場合よりも、ボタン抽出物とヒドロ
キシラジカル消去剤及び/又はヒドロキシラジカル生成
阻害剤を併用することにより、活性酸素種存在下での細
胞の生存率は、ほぼ90%と約2倍となり、活性酸素に
よる細胞傷害をより有効に防止することが示された。
【表2】
【0018】ボタン抽出物,ヒドロキシラジカル消去
剤,ヒドロキシラジカル生成阻害剤を配合してなる皮膚
外用剤は、生体内代謝や太陽紫外線により皮膚内に生じ
る過酸化水素及びヒドロキシラジカルを効率的に消去
し、さらにヒドロキシラジカルの生成を阻害することが
できるので、これら活性酸素種による皮膚の老化を有効
に防止することができる。そして、上記ボタン抽出物
と、ヒドロキシラジカル消去剤及び/又はヒドロキシラ
ジカル生成阻害剤を併用することにより、少量の添加で
十分な効果が得られ、製剤の安定性に及ぼす影響も少な
く、皮膚刺激性や感作性といった副作用もなく、きわめ
て安全性に優れる皮膚外用剤を得ることができる。
【0019】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0020】 [実施例1]液状皮膚外用剤 (1)グリセリン 5.0(重量%) (2)プロピレングリコール 4.0 (3)エタノール 10.0 (4)ボタンピ・50%エタノール抽出物 0.5 (5)酒石酸 0.5 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 79.9 (6)を(3)に溶解して(7)に加え、(1),(2),(4),(5)を順次
添加し、混合,均一化する。
【0021】 [実施例2]化粧水 (1)1,3-ブチレングリコール 3.0(重量%) (2)ソルビトール 2.0 (3)エタノール 10.0 (4)カルボキシビニルポリマー1重量%水溶液 10.0 (5)ボタンピ・75%エタノール抽出物 0.5 (6)ナラ・75%エタノール抽出物 0.5 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)香料 0.1 (9)精製水 73.8 (7),(8)を(3)に溶解して(9)に加え、(1),(2),(5),(6)を
順次添加して混合した後、(4)を加え、混合,均一化す
る。
【0022】 [実施例3]O/W型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 15.0 (3)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (4)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (5)ボタンピ・98%エタノール抽出物 0.5 (6)マロニエ・25%エタノール抽出物 0.5 (7)酒石酸 0.5 (8)精製水 57.4 (1)〜(4)の油相成分を混合し75℃に加熱して溶解,均
一化する。75℃に加熱した(8)に油相成分を添加して
乳化し、冷却後40℃にて(5)〜(7)を順次添加,混合,
均一化する。
【0023】 [実施例4]O/W乳化型美容液 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20EO) 1.2 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)エタノール 5.0 (8)ボタンピ・水抽出物 0.5 (9)ワレモコウ・水抽出物 0.5 (10)デフェロキサミン 0.5 (11)カルボキシビニルポリマー1.0重量%水溶液 20.0 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)水酸化カリウム 0.1 (14)香料 0.2 (15)精製水 58.6 (1)〜(5)の油相成分を混合し75℃に加熱して溶解,均
一化する。一方(6),(12)及び(15)の水相成分を混合,溶
解して75℃に加熱し、前記の油相成分を添加して予備
乳化する。(11)を添加した後ホモミキサーにて均一に乳
化し、(13)を加えてpHを調整する。冷却後40℃にて
(7)〜(10)及び(14)を添加,混合,均一化する。
【0024】 [実施例5]W/O乳化型クリーム (1)ミツロウ 3.0(重量%) (2)吸着精製ラノリン 10.0 (3)スクワラン 30.0 (4)固形パラフィン 2.0 (5)マイクロクリスタリンワックス 5.0 (6)アジピン酸ヘキシルデシル 10.0 (7)セスキオレイン酸ソルビタン 3.5 (8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50EO) 1.0 (9)1,3-ブチレングリコール 5.0 (10)精製水 28.8 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (12)ボタンピ・25%エタノール抽出物 0.5 (13)ハマメリタンニン 0.5 (14)EDTA・4水和塩 0.5 (1)〜(8)の油相成分を混合し75℃に加熱して溶解,均
一化する。一方(9)〜(11)の水相成分を混合,溶解して
75℃に加熱し、前記の油相成分に添加してホモミキサ
ーにて均一に乳化する。冷却後40℃にて(12)〜(14)を
添加,混合する。
【0025】表2に本発明の実施例に係る乳液の処方を
比較例とともに示す。実施例は、ボタン抽出物としてボ
タンピの50%エタノール抽出物を、ヒドロキシラジカ
ル消去剤としてハマメリタンニンを、ヒドロキシラジカ
ル生成阻害剤としてアゼライン酸を使用し、実施例6で
はボタン抽出物とヒドロキシラジカル消去剤及びヒドロ
キシラジカル生成阻害剤を、実施例7ではボタン抽出物
とヒドロキシラジカル消去剤を、実施例8ではボタン抽
出物とヒドロキシラジカル生成阻害剤をそれぞれ配合し
た。これに対し、比較例6はボタン抽出物,ヒドロキシ
ラジカル消去剤,ヒドロキシラジカル生成阻害剤を3種
とも配合しておらず、比較例7はボタン抽出物のみを配
合し、比較例8はヒドロキシラジカル消去剤のみを配合
し、比較例9はヒドロキシラジカル生成阻害剤のみを配
合したものである。これらは次のようにして製造する。
表2 中(1)〜(3)の油相成分を混合,溶解して均一とし、
75℃に加熱する。一方、(4)〜(6)を混合,溶解して7
5℃に加熱し、これに上記油相成分を添加して予備乳化
した後、(7)を加えてホモミキサーにて均一に乳化す
る。その後冷却し、40℃で、(8)〜(11)を添加する。
【表2】
【0026】本発明の実施例について、皮膚の老化防止
効果を、皮膚のしわ発生防止効果の評価により検討し
た。ヘアレスマウス5匹を一群とし、各群について本発
明の実施例及び比較例をそれぞれ1日1回背部に塗布
し、1J/平方cm/週のUVAを50日週間照射し、
しわの発生状況を経時的に肉眼観察により評価した。実
施例1〜5における比較例は、ボタン抽出物,ヒドロキ
シラジカル消去剤及びヒドロキシラジカル生成阻害剤を
全て精製水に代替して調製した。しわの発生状況は、
「発生せず;0点」,「微小なしわがわずかに発生;1
点」,「軽微なしわが明確に発生;2点」,「中程度の
しわが発生;3点」,「深いしわが発生;4点」として
点数化し、各群の平均点を算出して、表3及び表4に示
した。その際、精製水を塗布した群を対照とした。
【0027】表3より、ボタン抽出物と、ヒドロキシラ
ジカル消去剤及びヒドロキシラジカル生成阻害剤を併用
した実施例1〜5塗布群においては、いずれもしわの発
生が顕著に抑制されており、UVAを50週間照射した
後においても、各群とも微小なしわの発生を認めただけ
であった。これに対して、比較例1〜5塗布群において
は、対照群に比べ若干のしわ発生抑制効果は認められる
が、いずれにおいても明確なしわの形成が見られ、形成
されたしわはほぼ中程度の深さにまで達していた。
【表3】
【0028】表4より、ボタン抽出物、ヒドロキシラジ
カル消去剤、ヒドロキシラジカル生成阻害剤を全く配合
しない比較例6塗布群において、比較例1〜5と同様中
程度の深さまでしわの形成が見られた。これに対してボ
タン抽出物、ヒドロキシラジカル消去剤であるハマメリ
タンニン、ヒドロキシラジカル生成阻害剤であるアゼラ
イン酸をそれぞれ配合した比較例7〜9塗布群では、あ
る程度のしわ発生抑制が認められるが、UVAを50週
間照射した後においては、軽微なしわの発生が明確に認
められていた。しかしながら実施例6〜8においては、
微小なしわがわずかに発生しただけであり、ボタン抽出
物とヒドロキシラジカル消去剤及び/又はヒドロキシラ
ジカル生成阻害剤を併用することにより、紫外線による
しわ発生を抑制する効果が高いことが確認された。
【表4】
【0029】続いて、本発明の実施例及び比較例につい
て使用試験を行った。皮膚のしわ及び弾性の低下を主な
症状として有するパネラー20名を一群とし、各群にそ
れぞれ実施例及び比較例をブラインドにて顔面及び手に
使用させ、しわ及び皮膚弾性の変化を観察し、評価し
た。使用期間は4月〜翌年3月の1年間とした。しわに
ついては、「減少」,「やや減少」,「変化なし」,
「増加」の4段階、皮膚弾性については「上昇」,「や
や上昇」,「変化なし」,「低下」の4段階にて評価を
し、各評価を得たパネラー数にて表5,6に示した。
【0030】表5より明らかなように、ボタン抽出物
と、ヒドロキシラジカル消去剤及びヒドロキシラジカル
生成阻害剤を併用した実施例1〜5を使用したパネラー
については全員、しわの減少及び皮膚弾性の上昇が認め
られている。これに対し、比較例1〜5を使用したパネ
ラーでは、しわがやや減少したパネラーもいるが、ほと
んど変化無く、皮膚弾性もはっきり増加したのは、比較
例4,5で各1名いるだけであり、比較例を使用したパ
ネラーのほとんどで、皮膚の老化が進行していることが
示された。
【表5】
【0031】表6より、ボタン抽出物、ヒドロキシラジ
カル消去剤、ヒドロキシラジカル生成阻害剤を全く配合
しない比較例6使用群において、比較例1〜5と同程度
のしわの発生及び皮膚弾性の減少が認められた。これに
対してボタン抽出物、ヒドロキシラジカル消去剤、ヒド
ロキシラジカル生成阻害剤をそれぞれ配合した比較例7
〜9使用群は、皮膚弾性が減少したパネラー及びしわの
増加したパネラーは一人もおらず、皮膚の老化の進行を
遅延する効果が認められた。しかしながら実施例6〜8
使用群においては、しわの減少及び皮膚弾性の増加が認
められており、皮膚の老化症状を改善する効果が認めら
れた。
【表6】
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、生
体内代謝や太陽紫外線曝露により皮膚内に生じる活性酸
素種であるヒドロキシラジカル及び過酸化水素を消去
し、かつヒドロキシラジカルの生成を阻害し、これらに
起因する皮膚の老化を良好に防止することができる。本
発明において配合するボタン抽出物、ヒドロキシラジカ
ル消去剤及びヒドロキシラジカル生成阻害剤は、非常に
低濃度で優れた老化防止作用を示すため、少量配合する
だけで有効な効果を発揮させることができ、安全性,安
定性ともに優れた老化防止用皮膚外用剤を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるボタン抽出物の、細胞傷害防御
作用を示す図である。
【図2】ボタン抽出物とヒドロキシラジカル消去剤及び
/又はヒドロキシラジカル生成阻害剤の過酸化水素及び
ヒドロキシラジカルに起因する細胞傷害の防御作用を示
す図である。
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】その結果、図1にボタン抽出物の細胞傷害
作用を示した。図1からボタン抽出物が、過酸化水素存
在下での細胞の生存率を向上させることが認められる。
なおボタン抽出物の濃度が15μg/ml前後で過酸化水素
による細胞傷害防御作用は、定常状態となっていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表1】 その結果図2に、ボタン抽出物とヒドロキシラジカル消
去剤及び/又はヒドロキシラジカル生成阻害剤の過酸化
水素及びヒドロキシラジカルに起因する細胞傷害の防御
作用を示した。図2から明らかなようにボタン抽出物の
みを配合する場合よりも、ボタン抽出物とヒドロキシラ
ジカル消去剤及び/又はヒドロキシラジカル生成阻害剤
を併用することにより、活性酸素種存在下での細胞の生
存率は、ほぼ90%と約2倍となり、活性酸素による細
胞傷害をより有効に防止することが示された。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本発明の実施例について、皮膚の老化防止
効果を、皮膚のしわ発生防止効果の評価により検討し
た。ヘアレスマウス5匹を一群とし、各群について本発
明の実施例及び比較例をそれぞれ1日1回背部に塗布
し、1J/平方cm/週のUVAを50週間照射し、し
わの発生状況を経時的に肉眼観察により評価した。実施
例1〜5における比較例は、ボタン抽出物,ヒドロキシ
ラジカル消去剤及びヒドロキシラジカル生成阻害剤を全
て精製水に代替して調製した。しわの発生状況は、「発
生せず;0点」,「微小なしわがわずかに発生;1
点」,「軽微なしわが明確に発生;2点」,「中程度の
しわが発生;3点」,「深いしわが発生;4点」として
点数化し、各群の平均点を算出して、表3及び表4に示
した。その際、精製水を塗布した群を対照とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【表3】 表3より、ボタン抽出物と、ヒドロキシラジカル消去剤
及びヒドロキシラジカル生成阻害剤を併用した実施例1
〜5塗布群においては、いずれもしわの発生が顕著に抑
制されており、UVAを50週間照射した後において
も、各群とも微小なしわの発生を認めただけであった。
これに対して、比較例1〜5塗布群においては、対照群
に比べ若干のしわ発生抑制効果は認められるが、いずれ
においても明確なしわの形成が見られ、形成されたしわ
はほぼ中程度の深さにまで達していた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【表4】 表4より、ボタン抽出物、ヒドロキシラジカル消去剤、
ヒドロキシラジカル生成阻害剤を全く配合しない比較例
6塗布群において、比較例1〜5と同様中程度の深さま
でしわの形成が見られた。これに対してボタン抽出物、
ヒドロキシラジカル消去剤であるハマメリタンニン、ヒ
ドロキシラジカル生成阻害剤であるアゼライン酸をそれ
ぞれ配合した比較例7〜9塗布群では、ある程度のしわ
発生抑制が認められるが、UVAを50週間照射した後
においては、軽微なしわの発生が明確に認められてい
た。しかしながら実施例6〜8においては、微小なしわ
がわずかに発生しただけであり、ボタン抽出物とヒドロ
キシラジカル消去剤及び/又はヒドロキシラジカル生成
阻害剤を併用することにより、紫外線によるしわ発生を
抑制する効果が高いことが確認された。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【符号の説明】 A ボタンピ・50%エタノール抽出物 無添加,マロ
ニエ・50%エタノール抽出物 無添加,デフェロキサ
ミン 無添加 B ボタンピ・50%エタノール抽出物 5μg/ml添
加,マロニエ・50%エタノール抽出物 無添加,デフ
ェロキサミン 無添加 C ボタンピ・50%エタノール抽出物 5μg/ml添
加,マロニエ・50%エタノール抽出物 5μg/ml添
加,デフェロキサミン 1μg/ml添加 D ボタンピ・50%エタノール抽出物 7μg/ml添
加,マロニエ・50%エタノール抽出物 7μg/ml添
加,デフェロキサミン 無添加 E ボタンピ・50%エタノール抽出物 10μg/ml添
加,マロニエ・50%エタノール抽出物 無添加,デフ
ェロキサミン 1μg/ml添加
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA A61K 35/78 ADAF 45/06 AED 45/06 AED

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボタン(Paeonia Suffruticosa Andr.)抽
    出物と、ヒドロキシラジカル消去剤及びヒドロキシラジ
    カル生成阻害剤より選ばれる1種又は2種以上を併用し
    てなる、老化防止用皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】ハマメリス(Hamamelis japonica Sieb. et
    Zucc., Hamamelis obtusata Makino, Hamamelis virgi
    niana L.),ナラ(Quercus serasta Thunb.),オオナラ
    (Quercus crispula Blume),マロニエ(Aesculus hippoc
    astanum L.),ワレモコウ(Sanguisorba officinalis
    L.)より選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出液及び
    /又は抽出成分をヒドロキシラジカル消去剤として配合
    してなる請求項1に記載の老化防止用皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】金属キレート剤をヒドロキシラジカル生成
    阻害剤として配合してなる請求項1及び2に記載の老化
    防止用皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】皮膚外用剤が化粧料であることを特徴とす
    る請求項1〜3に記載の老化防止用皮膚外用剤。
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