JPH09204095A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JPH09204095A
JPH09204095A JP8031247A JP3124796A JPH09204095A JP H09204095 A JPH09204095 A JP H09204095A JP 8031247 A JP8031247 A JP 8031247A JP 3124796 A JP3124796 A JP 3124796A JP H09204095 A JPH09204095 A JP H09204095A
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JP
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developer
process cartridge
capacitance
detecting
toner
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JP8031247A
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English (en)
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Keiji Okano
啓司 岡野
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Hiroshi Sato
博 佐藤
Kazumi Yamauchi
和美 山内
Seishi Yamaguchi
誠士 山口
Hideki Matsumoto
英樹 松本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、容量検知式のトナー残量検
出装置の環境による安定性の精度をも向上し、かつ現像
器内のトナー環境を損なうことなく、画像の濃度薄や濃
度ムラを防止することのできる画像形成装置及びプロセ
スカートリッジを提供することにある。 【解決手段】 アンテナ12(スリーブ〜アンテナ間容
量をCANT)と、塗布ローラ13(スリーブ〜塗布ロー
ラ間容量をCref)とを用い、現像スリーブ11に交流
バイアスを印加した時に、塗布ローラ13に誘起される
電圧を基準電圧Vrefとし、アンテナ12に誘起される
電圧VANTを、基準電圧Vrefと比較することによってト
ナー残量を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機やペ
ージプリンタ等の電子写真式あるいは静電記録式の画像
形成装置、及びそれに使用されるプロセスカートリッジ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等の画像形成装置において
は、動作中に現像剤であるトナーが不足すると、画像濃
度低下や画像消失等の不良が生じるので、通常、現像装
置内のトナー残量を検知し、トナー切れが生じたときに
それを表示し、警告する手段が装備されていて、画像濃
度低下等の不良が発生する前にトナー補給が行われるよ
うになっている。トナー残量を検知する手段としては、
例えば容量検知式のもの(特開昭62−62352号公
報)が知られている。
【0003】図12は従来の容量検知式の残量検知を行
う現像装置4の断面図である。14は現像剤規制部材で
ある現像ブレード、11は現像剤担持体である現像スリ
ーブ、17は現像剤の撹拌及び供給を行う撹拌棒であ
る。現像容器16内に装備された現像スリーブ11の近
傍には、それと平行に静電容量検知部材であるアンテナ
12が配置されており、現像スリーブ11とアンテナ1
2との間におけるトナー量の変化を静電容量の変化とし
て捉えることによって、トナー残量の検知を行う。具体
的には、現像スリーブ11にAC(交番)電圧を印加し
たときに、アンテナ12に誘起される電流を測定し、そ
れが現像スリーブ11とアンテナ12間のトナー量に応
じて変化することを利用してトナー残量検知を行ってい
る。
【0004】また、従来から、このような容量検知式に
おけるトナー残量検知の検知精度を向上する方法につい
ても提案がなされており、特開昭63−210870号
公報には、現像バイアスの変動によるトナー残検出力へ
の影響を無くすために、残量検出回路内に比較容量を設
けて現像バイアスを印加することによって基準電圧を作
り、アンテナ出力と比較してトナー残量検知する方法が
述べられている。さらに特開昭63−210870号公
報には、温湿度環境によるトナー残検出力への影響を小
さくするために、比較容量として現像容器に別室を設け
第2の電極とアンテナを配して常にトナー量を一定にし
て基準電圧をつくり、アンテナ出力と比較してトナー残
量検知する方法が述べられている。
【0005】この容量検知式のトナー残量検知手段は、
構成が簡単で、比較的安価であることから、感光ドラ
ム、現像装置、クリーナ、帯電器等をユニット化してカ
ートリッジとして交換可能に構成した小型の画像形成装
置に多く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の構成では、現像スリーブ近傍にアンテナを固定配置
しているので、撹拌棒17により現像スリーブ11近傍
に送り込まれたトナーが、アンテナ12を核として斜線
部分T1のように凝集してしまうことがあった。
【0007】このように現像容器16内でトナーが部分
的に凝集し、その部分の流動性が悪くなる現象はトナー
パッキングと呼ばれ、アンテナ12を核としてトナーパ
ッキングが起きると、図12の矢印T2で示したトナー
の循環が丁度阻止される格好になるため、現像容器16
内のトナーが現像スリーブ11に供給されにくくなる。
すると、高濃度画像をプリンとしたときに、濃度薄や濃
度ムラとなって画像に表れることがあった。このような
トナーパッキングは、特に高温高湿環境下で連続印字を
行ったときに起こり易い。
【0008】そこで、このトナーパッキングを防ぐため
に、アンテナの場所を他の場所に設置することが考えら
れるが、残量検知に必要な検知精度を得るためには、ど
うしてもトナー循環の経路上となる現像スリーブ11近
傍にアンテナ12を配置する必要があった。
【0009】また、残量検知の温湿度環境による影響を
小さくして、精度を向上するために、現像容器内に基準
容量を設ける構成においては、例えば、特開昭63−2
10870号公報のように、現像容器に別室を設け第2
の電極とアンテナを配してこの間にトナーを配し基準容
量としているので、現像容器が大きくなることや、構成
も複雑になることがあった。
【0010】さらに、第2のアンテナを現像容器内の現
像スリーブの極近傍に配置して基準容量とする構成も考
えられるが、比較容量は現像容器内のトナーがほぼ無く
なるまで静電容量が一定である必要があり、アンテナを
現像スリーブの極近傍に配置する必要があるため、さら
にトナーの循環が悪くなり、濃度ムラ、濃度薄等が発生
することがあった。
【0011】そこで、本発明の目的は、容量検知式のト
ナー残量検出装置の環境による安定性の精度をも向上
し、かつ現像器内のトナー環境を損なうことなく、画像
の濃度薄や濃度ムラを防止することのできる画像形成装
置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、現像剤を収容する現像容器と、
回転自在な現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像
剤量に応じた静電容量を検知する静電容量検知部材と、
上記現像剤担持体に交流電圧を印加する電源と、上記静
電容量検知部材により検知した静電容量に基づいて上記
現像容器内の現像剤残量を検知する現像剤残量検知手段
とを有する画像形成装置において、上記静電容量検知部
材は、上記現像剤担持体に対向して配置した電極部材
と、上記現像剤担持体に近接して配置した導電性支持体
に誘電体層を設けた現像剤塗布部材であり、上記現像剤
残量検知手段は、上記現像剤担持体に交流電圧を印加し
た時に、上記現像剤塗布部材に誘起される電圧を基準電
圧とし、上記電極部材に誘記される電圧を、該基準電圧
と比較することによって現像剤残量を検知することによ
り達成される。
【0013】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、現像剤を収容する現像容器と、回転自在な
現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応じ
た静電容量を検知する静電容量検知部材とを有し、画像
形成装置本体に着脱自在に配設されたプロセスカートリ
ッジにおいて、上記静電容量検知部材は、上記現像剤担
持体に対向して配置した電極部材と、上記現像剤担持体
に近接して配置した導電性支持体に誘電体層を設けた現
像剤塗布部材であることにより達成される。
【0014】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第2の発明のプロセスカートリッ
ジと、該プロセスカートリッジの現像剤担持体に交流電
圧を印加する電源と、該現像剤担持体に交流電圧を印加
した時に、該プロセスカートリッジの現像剤塗布部材に
誘起される電圧を基準電圧とし、該プロセスカートリッ
ジの電極部材に誘記される電圧を、該基準電圧と比較す
ることによってプロセスカートリッジの現像剤残量を検
知する現像剤残量検知手段と、該現像剤残量検知手段の
出力によりプロセスカートリッジの画像形成装置本体へ
の装着の有無を判別するための判別手段とを有すること
により達成される。
【0015】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明または第3の発明におい
て、現像剤担持体と電極部材との間の静電容量をC1
現像剤担持体と現像剤塗布部材との間の静電容量をC2
とするとき、 10-1×C1<C2<10×C1 となるように設定されている画像形成装置とすることに
より達成される。
【0016】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第2の発明において、現像剤担持
体と電極部材との間の静電容量をC1、現像剤担持体と
現像剤塗布部材との間の静電容量をC2とするとき、 10-1×C1<C2<10×C1 となるように設定されているプロセスカートリッジとす
ることにより達成される。
【0017】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第2の発明または第5の発明におい
て、現像剤担持体と静電容量検知部材との間の静電容量
を記憶する記憶手段を有することにより達成される。
【0018】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第3の発明または第4の発明にお
いて、上記第6の発明のプロセスカートリッジを着脱自
在に備え、該プロセスカートリッジの記憶手段の情報に
基づいて現像剤残量検出手段を調整し、静電容量検知部
材による検知情報の補正を行う画像形成装置とすること
により達成される。
【0019】また、本出願に係る第8の発明によれば、
上記目的は、現像剤を収容する現像容器と、回転自在な
現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応じ
た静電容量を検知する静電容量検知部材とを有し、画像
形成装置本体に着脱自在に配設されたプロセスカートリ
ッジにおいて、上記現像剤担持体と上記静電容量検知部
材との間の静電容量を記憶する記憶手段を有することに
より達成される。
【0020】さらに、本出願に係る第9の発明によれ
ば、上記目的は、上記第8の発明のプロセスカートリッ
ジを着脱自在に備え、該プロセスカートリッジの記憶手
段の情報に基づいて現像剤残量検出手段を調整し、静電
容量検知部材による検知情報の補正を行うことにより達
成される。
【0021】つまり、本出願に係る第1の発明において
は、現像剤塗布部材が回転することにより、トナーパッ
キングを発生させず、現像容器内の現像剤循環を改善し
て濃度ムラや濃度薄を防ぐ。そして、現像剤担持体と現
像剤塗布部材の導電性支持体との間にある現像剤量は常
に一定であり、静電容量が変化しないことから、安定し
た基準電圧として使用され、温湿度環境が変動しても、
現像剤担持体と電極部材間の静電容量は、現像剤担持体
と現像剤塗布部材との間の静電容量と同じ比率で変化す
るので、環境変動によって影響を受けない高精度な現像
剤残量検知が行われる。
【0022】また、本出願に係る第2の発明において
は、現像剤塗布部材が回転することにより、トナーパッ
キングを発生させず、プロセスカートリッジの現像容器
内の現像剤循環を改善して濃度ムラや濃度薄を防ぐ。そ
して、現像剤担持体と現像剤塗布部材の導電性支持体と
の間にある現像剤量は常に一定であり、静電容量が変化
しないことから、安定した基準電圧として使用され、温
湿度環境が変動しても、現像剤担持体と電極部材間の静
電容量は、現像剤担持体と現像剤塗布部材との間の静電
容量と同じ比率で変化するので、プロセスカートリッジ
を画像形成装置に装着した際には、環境変動によって影
響を受けない高精度な現像剤残量検知が行われる。ま
た、プロセスカートリッジとすることにより、静電容量
検知部材等の段の構成部材を容易に交換することが可能
となり、画像形成装置のメンテナンス性を向上させる。
【0023】さらに、本出願に係る第3の発明において
は、上述のような現像剤残量検知機構だけでなく、現像
剤残量検知手段の出力によりプロセスカートリッジの画
像形成装置本体への装着の有無を判別するための判別手
段を有するので、プロセスカートリッジの装着不良を警
告し、接点不良を避け、現像剤残量検出を正確に行う。
【0024】また、本出願に係る第4の発明において
は、現像剤担持体と電極部材の間の静電容量をC1、現
像剤担持体と現像剤塗布部材の間の静電容量をC2とし
て、 10-1×C1<C2<10×C1 としたことにより、画像形成装置本体の残量検出回路に
おいて正確に基準電圧の調整を行い、精度を向上させ
る。
【0025】また、本出願に係る第5の発明において
は、現像剤担持体と電極部材の間の静電容量をC1、現
像剤担持体と現像剤塗布部材の間の静電容量をC2とし
て、 10−1×C1<C2<10×C1 としたことにより、プロセスカートリッジを装着した際
の画像形成装置本体の残量検出回路において正確に基準
電圧の調整を行い、精度を向上させる。
【0026】さらに、本出願に係る第6の発明において
は、現像剤担持体と静電容量検知部材との間の静電容量
を記憶する記憶手段を有するので、静電容量検知部材の
機械的精度、位置、容量のバラツキの情報を補正して、
プロセスカートリッジ製造時の静電容量検知部材の取り
付け精度等の許容度を大きくする。
【0027】また、本出願による第7の発明において
は、上記第6の発明のプロセスカートリッジを着脱自在
に備え、該プロセスカートリッジの記憶手段の情報に基
づいて現像剤残量検出手段を調整し、静電容量検知部材
による検知情報の補正を行うので、基準電圧の補正によ
り、プロセスカートリッジ間での現像剤担持体と現像剤
塗布部材間の静電容量のバラツキを補正し、プロセスカ
ートリッジによらずに正確な現像剤残量検出を行う。
【0028】さらに、本出願に係る第8の発明において
は、現像剤担持体と静電容量検知部材との間の静電容量
を記憶する記憶手段を有するので、静電容量検知部材の
機械的精度、位置、容量のバラツキの情報を補正して、
プロセスカートリッジ製造時の静電容量検知部材の取り
付け精度等の許容度を大きくする。
【0029】また、本出願による第9の発明は、上記第
8の発明のプロセスカートリッジを着脱自在に備え、該
プロセスカートリッジの記憶手段の情報に基づいて現像
剤残量検出手段を調整し、静電容量検知部材による検知
情報の補正を行うので、プロセスカートリッジ間での現
像剤担持体と静電容量検知部材との静電容量のバラツキ
を補正し、プロセスカートリッジによらずに正確な現像
剤残量検出を行う。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0031】(第1の実施形態)以下、図1ないし図7
を用いて本発明の第1の実施形態を説明する。図6は本
発明を適用した画像形成装置の構成図である。図6にお
いて1は像担持体としての感光ドラムであり、該感光ド
ラム1はOPC感光体からなっている。該感光ドラム1
は、ローラ帯電器2によって一様に帯電された後、レー
ザースキャナー3によって画像信号に応じて露光され
る。つまり、レーザースキャナー3は半導体レーザーの
点滅をポリゴンスキャナーで走査し、光学系により感光
ドラム1上に結像させる。これにより感光ドラム1上に
は静電潜像が作られ、この静電潜像は、現像装置4で現
像される。現像はジャンピング現像法が用いられ、記録
することろにレーザーを点灯し、潜像の電荷を無くすイ
メージ露光と、電荷の少ない方にトナーを付着させる反
転現像が組み合わせて用いられる。
【0032】現像された画像は転写材8に転写される
が、転写材8はカセット9に収められており、給紙ロー
ラー10によって1枚ずつ給送される。そして、ホスト
からプリント信号が送られると、給紙ローラー10によ
り給紙が行われ、画像信号と同期をとって転写ローラー
6で転写材8上にトナー像が転写される。転写ローラー
6は導電性の硬度の低い弾性体であり、感光ドラム1と
の間にニップ部を形成し、このニップ部に転写材8を挟
持しつつバイアス電界の作用により静電的に転写を行う
ようになっている。
【0033】画像が転写された転写材は定着器7で定着
されて排出され、転写残りのトナーは、クリーナー5で
ブレード50によりクリーニングされる。
【0034】以上が本実施形態の装置における画像形成
プロセスの概略であるが、本実施形態では、図7に示す
ように、画像形成の中心となる部分、すなわち上記感光
ドラム1、帯電ローラ2、現像装置4、クリーナ5をプ
ロセスカートリッジ100として一体に形成し、画像形
成装置本体に着脱可能としている。プロセスカートリッ
ジ100は、現像装置4内のトナー15が消耗した場合
や、クリーナ5内の廃トナーが満杯になった場合には、
ユーザーが簡単に新しいカートリッジと交換できる。以
下、このプロセスカートリッジ100の交換時期を知ら
せるトナー残量検知手段について説明する。
【0035】図1は本発明の現像装置4の断面図であ
る。現像装置4は現像剤担持体である現像スリーブ11
と、現像剤規制部材である弾性ブレード14と、現像剤
塗布部材である塗布ローラ13と、現像剤であるトナー
15と、トナー15の貯蔵を行うホッパー16と、該ホ
ッパー16内のトナーの撹拌を行う撹拌棒17と、電極
部材であるアンテナ12とからなる。ホッパー16内の
トナー15は、磁性一成分トナーであり、現像スリーブ
11によって搬送され、感光ドラム1上の静電潜像の現
像に供される。そのため、現像スリーブ11は中空の非
磁性スリーブからなり、内部にマグネットロール18を
有している。
【0036】現像スリーブ11には現像バイアス電源3
0より、直流電圧に交流電圧を重畳した交流電圧成分を
有するバイアス電圧が印加され、これにより現像部にお
いてトナーを振動運動させて潜像画像部に付着残留させ
る。上記直流バイアス成分は、かぶりを防止するため
に、潜像画像部の電位と非画像部の電位との間の値に設
定される。例えば、潜像の暗部電位Vdを−600V、
明部電位V1を−100Vとすれば、現像バイアス電圧
の直流電圧成分Vdcとして−300〜−500V、交流
成分としてピーク間電圧VPPが1600V、周波数が1
800Hz等に設定される。
【0037】また、現像スリーブ11には、現像剤塗布
部材としての塗布ローラ13が当接するように配置され
ており、本実施形態では、塗布ローラ13は導電性の芯
金上にウレタンスポンジ層を設けたものを使用する。塗
布ローラ13は回転することにより、トナーを現像スリ
ーブ11に塗布し、かつ現像残りトナーを剥ぎ取るよう
動作する。つまり、トナーは塗布ローラ13の回転に従
って搬送され、現像スリーブ11に供給されると共に、
その回転によるトナーの流れによって現像スリーブ近傍
でトナーの循環を良くしている。本実施形態の場合は、
塗布ローラ13は、現像スリーブの回転に対してカウン
ター方向に、現像スリーブ11の速度の50%の速度で
回転させている。塗布ローラ13が回転することによ
り、現像スリーブ11とアンテナ12間でトナーがパッ
キングを起こしたり、凝集することがなくなり、濃度薄
や濃度ムラの無い高品位な画像形成を行うことができ
る。
【0038】次に、図1と図2を用いて本実施形態のト
ナー残量検知方法を説明する。本実施形態においては、
ホッパー16内の現像スリーブ11近傍に、現像スリー
ブ11の軸方向と平行に第1の静電容量検知部材として
の電極部材であるアンテナ12が配置されており、ま
た、第2の静電容量検知部材として塗布ローラ13を使
用している。そして、現像スリーブ11に交流バイアス
を印加した時に、第2の静電容量検知部材としての塗布
ローラ13に誘起される電圧を基準電圧Vrefとし、第
1の静電容量検知部材としてのアンテナ12に誘起され
る電圧VANTを、基準電圧Vrefと比較することによって
現像剤残量を検知する。
【0039】図2の回路において、現像スリーブ11と
アンテナ12とは等価的にコンデンサCANTを構成して
いる。HVは高圧電源であり現像スリーブ11へ矩形波
状の交流電圧(VPP=約1600V)を印加している。
この高圧電源HVからの高電圧は実際には矩形波の立ち
上がり、立ち下がりの傾きをもち、現像スリーブ11と
アンテナ12の静電容量CANTと抵抗R1,R2により微
分波形VANT’として検出される。尚、ダイオードD1
マイナス出力のクランプダイオードである。
【0040】上記微分波形VANT’は抵抗R1,R2で分
圧され、オペアンプOA1、ダイオードD2、コンデンサ
1からなる第1ピークホールド回路によりピーク検出
され、直流信号に変換される(出力電圧VANT)。尚、
抵抗R3はコンデンサC1のディスチャージ用である。
【0041】この現像スリーブ11とアンテナ12の静
電容量CANTは、現像スリーブ11とアンテナ12間に
存在するトナー量に依存し、両導体間にトナーが存在す
る場合は、導体間の誘電率が高くなるために両者間の静
電容量は大きくなる。従って、トナーの減少と共に導体
間の誘電率が小さくなり、静電容量も小さくなるため
に、第1ピークホールド回路によって検出される電圧も
トナー量の減少に伴って低下する。
【0042】一方、高圧電源HVからの出力は現像スリ
ーブ11と塗布ローラ13の静電容量Crefと抵抗R4
5(ボリューム抵抗),R6で構成される微分回路へも
供給される。尚、ダイオードD3はマイナス出力のクラ
ンプダイオードである。
【0043】ボリューム抵抗R5を介して検出される微
分波形はオペアンプOA2、ダイオードD4、コンデンサ
3とディスチャージ用抵抗R7からなる第2ピークホー
ルド回路により、直流信号に変換される。この第2ピー
クホールド回路からの出力Vrefが所望の基準値VSにな
るようにボリューム抵抗R5を調整する。
【0044】上記第1ピークホールド回路の出力VANT
(コンデンサC1の電位→トナー残量に応じた値)と、
第2ピークホールド回路の出力Vref(コンデンサC3
電位→基準値)は、コンパレータC 1によって比較さ
れ、トナー残量を示す信号として出力される。従って現
像スリーブ11とアンテナ12間にトナーが充分存在す
る場合には、コンデンサC1の電位がコンデンサC3の電
位より高く、コンパレータC 1の出力はハイレベルと
なる。また現像スリーブ11とアンテナ12間のトナー
が少なくなるに従ってコンデンサC1の電位が低下して
いく。そしてコンデンサC3の電位よりも低くなると、
コンパレータC 1の出力はLowレベルとなる。従っ
て、コンパレータC 1の出力によってトナー残量の検
出が可能となる。
【0045】図3にホッパー16内のトナー残量に対す
る静電容量の関係、図4にトナー残量に対する図2の回
路の出力電圧の関係を示す。
【0046】図3からわかるように、現像スリーブ11
と塗布ローラ13間の静電容量Crefは、アンテナ12
でのトナー無し検出トナー量に対して極少量のトナーが
あればトナー残量によらず一定値になる。
【0047】一方、現像スリーブ11とアンテナ12間
の静電容量CANTは、トナー量に従って変化する。そし
て、トナー無し判定量TSでトナー無し検出を行い、ト
ナー無し表示を出す。
【0048】次に、図4を用いて、図2の回路の調整手
法を説明する。トナー無し判定量TSでトナー無し検出
を行うためには、TSの時のアンテナ出力VSにVref
一致させるように図2の検知部43の抵抗を調整する。
これにより、VANTをVrefと比較してVANT<Vref(=
S)になったときにトナー無しを検出することができ
る。
【0049】なお、本実施形態では、現像スリーブ1
1、塗布ローラ13、アンテナ12の位置関係は一定に
構成しているので、塗布ローラ13の位置精度による静
電容量のバラツキは無い。
【0050】図5に本発明のトナー残量検出装置が環境
の変化でどうなるかを示す。一般に温湿度環境によって
静電容量は変化する。低温低湿時の方が小さく、高温高
湿時の方が大きくなる。これは雰囲気中の水分による影
響が大きいと考えられる。本発明の場合、現像スリーブ
11と塗布ローラ13間の静電容量を比較容量Cref
しているため、基準の出力電圧Vrefも現像スリーブ1
1とアンテナ13の出力VANTと同様に変化するため、
環境によらず正確な検知ができる。
【0051】一般に、静電容量検知式の現像剤残量検出
装置では、電極と検知部材との間の静電容量、例えば図
2のCANTの変化を検知するが、次のような検出誤差が
生じる可能性がある。
【0052】現像スリーブ11に交流バイアス(ピーク
間電圧VPP、周波数f)が印加されると、CANTには(1)
のような電流が流れる。また、CANTは(2)のような関係
がある。
【0053】 IANT ∝ f×VPP×CANT −−−−(1) CANT … (ε空気+εトナー)×[S/d] −−−−(2) ([ ]は平行平板電極の場合)
【0054】つまり、この方式は、IANTの変化を検知
するものであるから、 ・現像バイアスf,VPPの変動 ・現像スリーブとアンテナの位置精度のバラツキ[S/
d] ・温湿度環境による誘電率の変動(ε空気+εトナー) によって検出誤差が生じる場合がある。
【0055】しかし、本発明においては、これらのどの
バラツキも抑えて、正確な現像剤残量検知を行うことが
できた。
【0056】本実施形態では、塗布ローラ13として次
のようなスポンジローラを使用する。まず、スポンジ層
の体積抵抗は108Ωcm以上がよい。これより低い場
合、現像バイアスがスポンジ層の抵抗を介して流れてし
まい、静電容量が検知できなくなるからである。また、
現像スリーブ〜塗布ローラ間のトナー量は、スポンジの
セル数によって違うもののスポンジローラにトナーが詰
まるので常に一定になる。
【0057】塗布ローラ13は、これに限らず、容器内
のトナー循環を良くするものならば、使用できるが、次
の条件を満たす必要がある。
【0058】現像スリーブとアンテナ12との間の静電
容量をC 1、現像剤担持体と現像剤塗布部材の導電性支
持体との間の静電容量をC2として、 10-1×C1<C2<10×C 1 であることを特徴とする。こうすることにより、比較容
量として用いることができる。これ以外の容量になる
と、有効数字がずれるので、図2の検知部42の抵抗を
調整して基準電圧に調整することが困難になる。
【0059】以上説明したように、本発明は比較容量を
現像装置内に有することを特徴とする。従って環境の変
動が小さい。
【0060】また、塗布ローラは上述のように回転する
ので、現像装置内のトナーの流れを妨害することもな
く、循環不良による濃度ムラ等の画像不良なく行える。
その結果、従来のように現像スリーブ近傍にアンテナが
固定配置されていたときに発生することの多かった、ア
ンテナを核とするトナーパッキングを防止することがで
きる。また、トナーパッキングを防止することで、現像
装置内の現像スリーブに供給されるべきトナーの循環が
妨げられることがなくなり、常に新鮮なトナーが現像ス
リーブに供給されるようになるため、画像濃度ムラや、
濃度薄の発生を防ぐことができる。
【0061】また、画像形成装置も本実施形態で説明し
た反転現像方式レーザープリンタに限るものではなく、
正規現像方式による複写機等の電子写真方式の画像形成
装置一般で使用することが可能である。
【0062】(第2の実施形態)次に、図8を参照し
て、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、
第1の実施形態との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0063】本実施形態は、図7のようような、現像装
置と感光ドラム、一次帯電器、クリーナを一体としたプ
ロセスカートリッジを、本体に着脱自在にした画像形成
装置に適用されるが、カートリッジが本体に装着されて
いるか否か、装着が正しく行われているか否かの検出を
行うものである。
【0064】図8の回路において、検知部42,43等
は第1の実施形態と同様である。そして、残量検出回路
の出力電圧VANT、Vrefのどちらがカートリッジ無し基
準電圧V00未満、即ちVANT<V00またはVref<V00
場合に、コンパレータ47,49の出力がLowレベル
となり、カートリッジが画像形成装置に装着されていな
いと判別し、カートリッジ無し表示を表示部45,48
で行う。
【0065】例えば、本体電源ON時、またはカートリ
ッジ装着後に本体蓋を閉じた時には、装着を制御するコ
ントローラは、高圧電源30から現像スリーブ11に交
流バイアスを出力するが、カートリッジがない場合に
は、VANT、あるいはVrefはゼロレベルになるためカー
トリッジの有無を検知できる。但し、接点部にゴミ等が
入って接点不良が生じた時にも、VANT、あるいはVref
はゼロレベルになるので、基準電圧V00をゼロレベルに
対してある程度マージンを持ったプラス電位で、かつ現
像器内のトナーが空の場合の出力よりも、低い電位に設
定することが必要である。図4にトナー残量有無の検出
レベルと、カートリッジ装着有無の検出レベルの関係を
示す。
【0066】本発明のように比較容量をカートリッジ内
に有する装置においては、二つの検知部材の両方ともに
確実に接触していないと、トナー残量検知の不良を生じ
てしまうので、二つの検知部材の両方ともに有無検知が
必要である。
【0067】以上のように構成することによって、カー
トリッジの装着の有無を確実に検出することができる。
また、トナー残量検知不良を生じることもなく、正確な
検知を行うことができる。
【0068】(第3の実施形態)本実施形態は、現像ス
リーブと塗布ローラ芯金との距離が現像装置によってば
らついた場合に、それを補正するものである。
【0069】第1の実施形態及び第2の実施形態では、
異なるカートリッジを画像形成装置本体に装着する場
合、カートリッジによってスリーブ〜塗布ローラ間の容
量Crefがばらつくと、トナー残量検出の際の基準電圧
refがばらつき、従ってトナー検出量がばらついてし
まう。即ち、トナー残量検出が不正確になる虞がある。
【0070】また、第1の実施形態及び第2の実施形態
では、現像スリーブと塗布ローラ芯金との位置関係は一
定であって容量も一定であるが、現像装置の製造時に高
精度が要求される。特に、プロセスカートリッジを画像
形成装置本体に着脱自在にした装置においては、複数の
カートリッジを使用するので、全ての現像装置について
refを一定に製造するのは困難となることも考えられ
る。
【0071】そこで、本実施形態では、図9に示すよう
に少なくとも現像装置を含むプロセスカートリッジ10
0にメモリー手段60を設ける。本実施形態ではNVR
AMを使用した。そしてカートリッジ製造時に現像スリ
ーブ〜塗布ローラ芯金間の静電容量Cmを測定し、その
情報をメモリーしておく。また、この時の温湿度環境で
の、設計中心設定の静電容量Ccもメモリーしておく。
ここで、静電容量はトナー満杯時の値とする。
【0072】そして、本体に装着したとき、カートリッ
ジのメモリー手段の接点が本体の接点部と接続するの
で、その情報を読みとり、補正を行う。
【0073】図9において、61は画像形成装置全体の
制御を行う制御部であり、CPUと、該CPUの制御プ
ログラムや各種データを格納するROMと、該CPUの
ワークエリアとして使用されるとともに各種データの一
時保存等を行うRAM等を備えている。制御部61は、
カートリッジの記憶手段たるメモリー手段60の信号を
受け、その情報に従ってトナー残量検出回路66の制御
を行う。
【0074】図10に本実施形態の現像スリーブ〜塗布
ローラ間の静電容量の変化を示し、図11に本実施例の
操作を行った結果の検出電圧を示す。以下、これらを用
いて本実施形態の残量検出回路の補正を説明する。
【0075】図9の残量検出回路内の検知部63には、
塗布ローラから電流Irefmが入力し、その後、第1の実
施形態と同様の回路で直流信号Vrefmに変換される。本
実施形態では、そのVrefmを演算回路でVrefm×Cc
m→Vrefcに増幅する。
【0076】従って、現像スリーブ〜塗布ローラ間の静
電容量がCcで一定であれば、第1の実施例形態の回路
によって出力電圧はVrefmで一定の値になる。ところ
が、図10のように現像スリーブに近く、静電容量が大
きいCmの場合、第1の実施形態の回路によれば、図1
1の点線で示すように出力電圧Vrefmも大きくなってし
まう。すると、アンテナの検知レベルが大きくなるの
で、トナー無し警告時のトナー量も大きくなってしま
う。
【0077】そこで、本実施例の図9の回路によれば、
出力電圧Vrefmに対してVrefm×Cc/Cmの演算を行う
ことによって図11のように出力電圧をVrefcに補正で
きる。
【0078】即ち、塗布ローラの位置にバラツキを生
じ、容量が異なるカートリッジでも、出力電圧Vref
一定にすることができる。
【0079】以上説明したように、容量が異なったカー
トリッジを本体に装着しても、検出回路での電圧値を補
正することによって、正確なトナー残量検知を行うこと
ができる。
【0080】以上の手段によりカートリッジ間で現像ス
リーブ、塗布ローラ、アンテナの容量にバラツキがあっ
た場合においても、簡単に補正ができ、高精度なトナー
残量検出ができる。
【0081】本実施形態では、塗布ローラについて説明
したが、アンテナの容量バラツキの補正も同様の方法で
行うことができる。
【0082】また、本発明をアンテナ容量のバラツキに
適用する場合には、塗布ローラが無く、比較容量を従来
のようにコンデンサ素子とする画像形成装置においても
適用できる。その場合は、環境変動によるバラツキにつ
いては補正できないが、アンテナの容量バラツキの補正
に関しては、本実施形態と同様に行うことができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本出願に係る第1の
発明によれば、電極部材と、導電性支持体に誘電体層を
設けた現像剤塗布部材とを現像剤担持体に近接して配置
し、上記現像剤担持体に交流電圧を印加した時に、現像
剤塗布部材の導電性支持体に誘起される電圧を基準電圧
とし、電極部材に誘起される電圧を基準電圧と比較する
ことによって現像剤残量を検知することにより、現像剤
塗布部材の回転でトナーパッキングを防止して現像器内
の現像剤循環を改善して濃度ムラや濃度薄を防ぐことが
できるだけでなく、現像剤担持体と現像剤塗布部材の導
電性支持体との間にあるトナー量は常に一定で静電容量
が変化しないことから、安定した基準電圧を使用するこ
とができ、温湿度環境が変動しても、上記静電容量は現
像剤担持体と現像剤残量検出部材との間の静電容量と同
じ比率で変化するので、環境変動によって影響を受けな
い高精度なトナー残量検知を行うことができる。
【0084】また、本出願に係る第2の発明によれば、
現像剤を収容する現像容器と、回転自在な現像剤担持体
と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応じた静電容量を
検知する静電容量検知部材とを有し、画像形成装置本体
に着脱自在に配設されたプロセスカートリッジにおい
て、現像剤塗布部材である現像剤塗布部材が回転するこ
とにより、トナーパッキングを発生させず、プロセスカ
ートリッジの現像容器内の現像剤循環を改善して濃度ム
ラや濃度薄を防ぐ。そして、現像剤担持体と現像剤塗布
部材の導電性支持体との間にある現像剤量は常に一定で
あり、静電容量が変化しないことから、安定した基準電
圧として使用され、温湿度環境が変動しても、現像剤担
持体と電極部材間の静電容量は、現像剤担持体と現像剤
塗布部材との間の静電容量と同じ比率で変化するので、
プロセスカートリッジを画像形成装置に装着した際に
は、環境変動によって影響を受けない高精度な現像剤残
量検知が行われる。また、プロセスカートリッジとする
ことにより、静電容量検知部材等の段の構成部材を容易
に交換することが可能となり、画像形成装置のメンテナ
ンス性を向上させることかできる。
【0085】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上述のような現像剤残量検知気候だけでなく、現像
剤残量検知手段の出力によりプロセスカートリッジの画
像形成装置本体への装着の有無を判別するための判別手
段を有するので、プロセスカートリッジの装着不良を警
告し、接点不良を避け、現像剤残量検出を正確に行うこ
とができる。
【0086】また、本出願に係る第4の発明によれば、
現像剤担持体と電極部材の間の静電容量をC1、現像剤
担持体と現像剤塗布部材の間の静電容量をC2として、 10-1×C1<C2<10×C1 としたことにより、画像形成装置本体の残量検出回路に
おいて正確に基準電圧の調整を行い、精度を向上させる
ことができる。
【0087】また、本出願に係る第5の発明によれば、
現像剤担持体と電極部材の間の静電容量をC1、現像剤
担持体と現像剤塗布部材の間の静電容量をC2として、 10-1×C1<C2<10×C1 としたことにより、プロセスカートリッジを装着した際
の画像形成装置本体の残量検出回路において正確に基準
電圧の調整を行い、精度を向上させることができる。
【0088】さらに、本出願に係る第6の発明によれ
ば、現像剤担持体と静電容量検知部材との間の静電容量
を記憶する記憶手段を有するので、静電容量検知部材の
機械的精度、位置、容量のバラツキの情報を補正して、
プロセスカートリッジ製造時の静電容量検知部材の取り
付け精度等の許容度を大きくすることができる。
【0089】また、本出願による第7の発明によれば、
上記第6の発明のプロセスカートリッジを着脱自在に備
え、該プロセスカートリッジの記憶手段の情報に基づい
て現像剤残量検出手段を調整し、静電容量検知部材によ
る検知情報の補正を行うので、基準電圧の補正により、
プロセスカートリッジ間での現像剤担持体と現像剤塗布
部材間の静電容量のバラツキを補正し、プロセスカート
リッジによらずに正確な現像剤残量検出を行うことがで
きる。
【0090】さらに、本出願に係る第8の発明によれ
ば、現像剤担持体と静電容量検知部材との間の静電容量
を記憶する記憶手段を有するので、静電容量検知部材の
機械的精度、位置、容量のバラツキの情報を補正して、
プロセスカートリッジ製造時の静電容量検知部材の取り
付け精度等の許容度を大きくすることができる。
【0091】また、本出願による第9の発明によれば、
上記第8の発明のプロセスカートリッジを着脱自在に備
え、該プロセスカートリッジの記憶手段の情報に基づい
て現像剤残量検出手段を調整し、静電容量検知部材によ
る検知情報の補正を行うので、プロセスカートリッジ間
での現像剤担持体と静電容量検知部材間の静電容量のバ
ラツキを補正し、プロセスカートリッジによらずに正確
な現像剤残量検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の現像装置の構
成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における現像剤残量検
知回路の一例である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるトナー残量と
静電容量の関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるトナー残量と
残量回路出力電圧の関係を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるトナー残量と
出力電圧の関係(温湿度特性)を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
を示す図である。
【図7】本発明の第1及び第2の実施形態におけるプロ
セスカートリッジを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における現像器の構成
図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における制御ブロック
図である。
【図10】本発明の第3の実施形態におけるトナー残量
と静電容量の関係を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるトナー残量
と残量回路出力電圧の関係を示す図である。
【図12】従来の容量検知方式の現像器の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 11 現像スリーブ(現像剤担持体) 12 アンテナ(電極部材、静電容量検知部材) 13 塗布ローラ(現像剤塗布部材、静電容量検知部
材) 16 ホッパー(現像容器) 30 現像バイアス電源(現像剤担持体に交流電圧を印
加する電源) 46,66 トナー残量検出回路(現像剤残量検知手
段) 100 プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 和美 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 松本 英樹 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像容器と、回転自在
    な現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応
    じた静電容量を検知する静電容量検知部材と、上記現像
    剤担持体に交流電圧を印加する電源と、上記静電容量検
    知部材により検知した静電容量に基づいて上記現像容器
    内の現像剤残量を検知する現像剤残量検知手段とを有す
    る画像形成装置において、上記静電容量検知部材は、上
    記現像剤担持体に対向して配置した電極部材と、上記現
    像剤担持体に近接して配置した導電性支持体に誘電体層
    を設けた現像剤塗布部材であり、上記現像剤残量検知手
    段は、上記現像剤担持体に交流電圧を印加した時に、上
    記現像剤塗布部材に誘起される電圧を基準電圧とし、上
    記電極部材に誘記される電圧を、該基準電圧と比較する
    ことによって現像剤残量を検知することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤を収容する現像容器と、回転自在
    な現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応
    じた静電容量を検知する静電容量検知部材とを有し、画
    像形成装置本体に着脱自在に配設されたプロセスカート
    リッジにおいて、上記静電容量検知部材は、上記現像剤
    担持体に対向して配置した電極部材と、上記現像剤担持
    体に近接して配置した導電性支持体に誘電体層を設けた
    現像剤塗布部材であることを特徴とするプロセスカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプロセスカートリッジ
    と、該プロセスカートリッジの現像剤担持体に交流電圧
    を印加する電源と、該現像剤担持体に交流電圧を印加し
    た時に、該プロセスカートリッジの現像剤塗布部材に誘
    起される電圧を基準電圧とし、該プロセスカートリッジ
    の電極部材に誘記される電圧を、該基準電圧と比較する
    ことによってプロセスカートリッジの現像剤残量を検知
    する現像剤残量検知手段と、該現像剤残量検知手段の出
    力によりプロセスカートリッジの画像形成装置本体への
    装着の有無を判別するための判別手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体と電極部材との間の静電容
    量をC1、現像剤担持体と現像剤塗布部材との間の静電
    容量をC2とするとき、 10-1×C1<C2<10×C1 となるように設定されていることとする請求項1または
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体と電極部材との間の静電容
    量をC1、現像剤担持体と現像剤塗布部材との間の静電
    容量をC2とするとき、 10-1×C1<C2<10×C1 となるように設定されていることとする請求項2に記載
    のプロセスカートリッジ
  6. 【請求項6】 現像剤担持体と静電容量検知部材との間
    の静電容量を記憶する記憶手段を有することとする請求
    項2または請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプロセスカートリッジ
    を着脱自在に備え、該プロセスカートリッジの記憶手段
    の情報に基づいて現像剤残量検出手段を調整し、静電容
    量検知部材による検知情報の補正を行うこととする請求
    項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 現像剤を収容する現像容器と、回転自在
    な現像剤担持体と、該現像剤担持体近傍の現像剤量に応
    じた静電容量を検知する静電容量検知部材とを有し、画
    像形成装置本体に着脱自在に配設されたプロセスカート
    リッジにおいて、上記現像剤担持体と上記静電容量検知
    部材との間の静電容量を記憶する記憶手段を有すること
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のプロセスカートリッジ
    を着脱自在に備え、該プロセスカートリッジの記憶手段
    の情報に基づいて現像剤残量検出手段を調整し、静電容
    量検知部材による検知情報の補正を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
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