JPH0920319A - 無菌空間内での包装除去装置 - Google Patents

無菌空間内での包装除去装置

Info

Publication number
JPH0920319A
JPH0920319A JP18826795A JP18826795A JPH0920319A JP H0920319 A JPH0920319 A JP H0920319A JP 18826795 A JP18826795 A JP 18826795A JP 18826795 A JP18826795 A JP 18826795A JP H0920319 A JPH0920319 A JP H0920319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
work
transfer
package
sterilized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18826795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3503284B2 (ja
Inventor
Takehiko Miura
毅彦 三浦
Hiroshi Konaka
弘 小中
Kenji Tsukamoto
健次 塚本
Shoichi Kita
正一 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP18826795A priority Critical patent/JP3503284B2/ja
Publication of JPH0920319A publication Critical patent/JPH0920319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3503284B2 publication Critical patent/JP3503284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な作業により、無菌空間6内で包装を除去
して内部のワーク2を取り出す。 【構成】無菌空間6がシャッター10を介して滅菌装置
4に接続されている。無菌空間内には2列のコンベア2
4,26が配置され、逆方向に走行する。滅菌装置にお
いて外部の包装が滅菌された所定個数のワークが上記2
列のコンベア上に供給される。第1コンベア24の上流
端と第2コンベア26の下流端との間に横移載装置34
が設けられている。第1コンベアの下流側のコンベア2
8内に作業ステーション14が設けられここで包装が剥
離される。包装を除去されたワークはさらに下流側のコ
ンベア40に受け渡される。第1コンベアが1ピッチ走
行して作業ステーションに1個のワークを送る。第1コ
ンベアの上流端には、横移載装置により第2コンベアの
下流端から1個のワークが移される。第2コンベアが走
行して空になった下流側へワークを1ピッチ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、滅菌処理済みの物品を
フィルム等の梱包材によって包装して成るワークを、無
菌空間内に搬入してその室内で包装を剥離して除去し、
包装されていた上記物品を無菌状態を維持したまま次の
処理工程へ送る無菌空間内での包装除去装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリンジあるいはバイアル等の
ような医薬品を充填する容器等の物品は、滅菌処理をさ
れた後フィルム等の梱包材によって包装されて、製剤施
設に搬入される。上記容器等の物品を包装したフィルム
を大気中で剥離してしまうと、滅菌処理済みの物品が雑
菌等に汚染されてしまい、薬剤の充填工程等を行なう前
に、この物品を再度滅菌処理を行なわなければならな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような無駄な工程
を省くためには、無菌空間内でフィルムを剥離して除去
し、包装されていた内部の物品を滅菌された状態に維持
しておくことにより、そのまま次の工程に送って処理す
ることが可能になる。但し、外部の包装は、運送等の取
り扱いの過程で雑菌に汚染されてしまうので、外部の包
装だけは滅菌する必要がある。そこで、密閉された室内
で滅菌処理を行なった後、そのまま無菌空間内に搬入し
て包装を剥離し、内部の物品は滅菌された状態を維持し
たまま次の工程に供給することが望ましい。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、滅菌処理された物品をフィルム等の梱包材で包装し
て成るワークを、先ず、外部の包装の滅菌処理を行なっ
た後、無菌空間内に搬入し、この無菌空間内で包装を剥
離し、その後、包装されていた物品を無菌状態を維持し
たまま次の工程に送ることができる無菌空間内での包装
除去装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無菌空間内
での包装除去装置は、滅菌処理済みの物品を梱包材によ
り包装して成るワークを、所定個数搬入し密閉した室内
で滅菌を行なう滅菌装置と、開閉可能なシャッターを介
してこの滅菌装置と接続された無菌空間と、この無菌空
間内に配置され、上記滅菌装置から搬入された所定個数
のワークを1個ずつ送る供給手段と、この供給手段の下
流側に設けられ、供給手段から1個ずつ供給されたワー
クの包装を除去する作業ステーションと、作業ステーシ
ョンで包装が除去された物品を排出して次の工程に送る
排出手段とを備えたている。
【0006】
【作用】上記無菌空間内での包装除去装置では、所定個
数のワークを滅菌装置内に収容し、装置内を密閉して滅
菌処理を行なった後、上記滅菌済みのワークを一括して
無菌空間内に搬入し、1個ずつ作業ステーションに供給
しつつ包装の剥離除去を行ない、排出手段によって排出
して次の工程へ送るようになっている。従って、予め滅
菌処理されている内部の物品は、無菌状態のままなので
そのまま次の工程へ送ることができる。また、作業ステ
ーションに1個ずつワークを供給しつつ包装の除去を行
なうので、1人の作業員が簡単な操作で包装の剥離作業
を行なうことができる。
【0007】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1および図2は本発明の一実施例に係る無菌空間内で
の包装除去装置の全体を示す平面図であり、図1が装置
の左半分を、図2が装置の右半分を示す。また、図3お
よび図4は上記装置の側面図であり、図3がその左半分
を、図4がその右半分を示す。本実施例装置は、予め滅
菌処理された物品を載せたトレーを複数段積重ねて全体
を梱包材(フィルム)によって包装して成るワーク2を
滅菌装置4内に収容し、滅菌装置4内で包装の外面を滅
菌処理した後、このワーク2を無菌空間6内に搬入しフ
ィルム等の包装を剥離して除去し、その後、上記トレー
および物品を次の工程に送るものである。
【0008】図において、4は滅菌装置であり、入口と
出口にシャッター8,10が設けられた滅菌室12を有
しており、入口シャッター8を開けて滅菌室12の内部
に所定個数のワーク2を収容した後、入口シャッタ8を
閉じてこの滅菌室12内を密閉状態にして上記ワーク2
の滅菌処理を行なう。6は上記滅菌装置4に、その出口
側のシャッター10を介して接続されるアイソレータ
(外部から遮断され高度な無菌状態が維持された空間)
と呼ばれる無菌空間であり、このアイソレータ(無菌空
間)6内に、外部の包装に滅菌処理が行なわれた上記所
定個数のワーク2をそのまま搬入し、これらワーク2を
1個ずつ作業ステーション14に供給して包装を剥離し
た後、上記トレーを次の工程(例えば、物品をトレーか
ら取り出すアンスタッカ等の装置16)に送る。
【0009】本実施例の滅菌装置4は、図5および図6
に示すように、シリンダ18によって一体的に進退動可
能な2列のコンベア20(20A,20B)を備えてお
り、これらコンベア20A,20B上に、ワーク2を2
列にして合計30個収容することができるようになって
いる。入口のシャッター8を開放して、この滅菌装置4
内のコンベア20A,20B上にワーク2を収容した
後、入口のシャッタ8を閉じて内部を密封状態とし、例
えば過酸化水素蒸気等によって滅菌する。上記ワーク2
は、包装の内部の物品は予め滅菌処理が行なわれてお
り、外部の包装だけが、搬送中における取り扱い等によ
って雑菌に汚染されているが、この滅菌装置4による外
部包装の滅菌処理によって、ワーク2の内外全体が完全
に滅菌された状態になる。なお、上記滅菌装置4内に収
容されるワーク2の個数および列数は上記数にかぎられ
るものではなく、適宜設定することができる。
【0010】上記滅菌装置4とアイソレータ6の入口と
の間は、滅菌装置4の出口側のシャッター10を介して
接続されており、この出口側シャッター10を開放する
ことにより、無菌状態を維持したまま、滅菌装置4内の
ワーク2をアイソレータ6内に搬入することができるよ
うになっている。そこで、シャッター10を開放し、上
記2列のコンベア20(20A,20B)をシリンダ1
8によって機枠22ごと前進させて、このコンベア20
の先端をアイソレータ6内に挿入する。そこでコンベア
20を運転して、滅菌処理が終了した30個のワーク2
をアイソレータ6内に搬入する。
【0011】このアイソレータ6内には、2本の搬送コ
ンベア24,26が平行に配置されている。これら2本
の搬送コンベア24,26は、通常の包装除去作業を行
なう際には、互いに逆方向に走行するようになってお
り、第1の搬送コンベア24(図1および図2の下方の
コンベア)は滅菌装置4側を上流として図1,図2の右
方向へ走行し、図の上方の第2の搬送コンベア26は、
逆に、右側から左側へ向けて走行する。滅菌装置4内に
2列で収容されて滅菌されたワーク2は、これら2本の
搬送コンベア24,26上にそのまま2列の状態で載せ
られる。ワーク2は各コンベア24,26上に15個ず
つ載せられ、先頭のワーク2は、図4に示すように、両
コンベア24,26の右側端部に位置し、最も後方のワ
ーク2は、図3に示すように、両コンベア24,26の
左側端部に位置する。なお、第1搬送コンベア24およ
び第2搬送コンベア26のチェーン24a,24b,2
6a,26bには、図3および図4に示すように、各ワ
ーク2に後方から係合して、所定の間隔に位置決めしつ
つ搬送するためのアタッチメント24c,26cが所定
間隔で取付けられており、これら両コンベア24,26
は、このアタッチメント24c,26c一個分ずつ間欠
的に走行し停止するようになっている。
【0012】上記第1搬送コンベア24の下流端に連続
して、短かい第3の搬送コンベア28が配置されてい
る。第3搬送コンベア28は上記第1搬送コンベア24
と同方向(図2の右方向)に走行するようになってお
り、この第3搬送コンベア28内に上記ワーク2の包装
を剥離して除去する作業ステーション14が設けられて
いる。作業ステーション14には、後に説明するように
昇降台30(図7および図8参照)が設けられて、上記
ワーク2を昇降できるようになっており、この昇降台3
0の下流側に、第3の搬送コンベア28の搬送面上に出
没可能な第1ストッパ32が設けられ、上記第1搬送コ
ンベア24からこの第3搬送コンベア28へ移送されて
きたワーク2を停止させる。
【0013】また、上記第1搬送コンベア24の上流端
と第2搬送コンベア26の下流端(両コンベア24,2
6の滅菌装置4側端部)との間に、これら両コンベア2
4,26を横断して供給側横移載装置34が配設されて
おり、第2搬送コンベア26の下流端に位置しているワ
ーク2を第1搬送コンベア24の上流端上に乗り移らせ
ることができる。なお、第1搬送コンベア24の上流端
の側部(図1の下方)には、供給側横移載装置34によ
って第2搬送コンベア26から乗り移ってきたワーク2
を停止させるストッパ36が設けられている。
【0014】上記作業ステーション14が設けられてい
る第3搬送コンベア28と平行して、この第3搬送コン
ベア28と同じ長さの第4搬送コンベア38が配置され
ている。この第4搬送コンベア38には、上記第2搬送
コンベア26と等しい間隔で、各ワーク2の背面に係合
して搬送するアタッチメント(図示を省略)が取付けら
れており、これら第4搬送コンベア38と第2搬送コン
ベア26との間でスムーズにワーク2の受け渡しができ
るように両コンベア26,38は同期して走行する。
【0015】また、第3搬送コンベア28の下流側に連
続して、同方向(図2の右方向)に走行する第5の搬送
コンベア40が配置されるとともに、第4搬送コンベア
38に隣接して、第5搬送コンベア40と平行な第6搬
送コンベア42が配置されている。これら第5搬送コン
ベア40と第6搬送コンベア42との間に、両コンベア
40,42を横断して排出側の横移載装置44が配設さ
れており、第5搬送コンベア40上のワーク2を図2の
上方へ向けて移動させて第6搬送コンベア44上に乗り
移らせることができる。なお、第5搬送コンベア40
の、排出側横移載装置44よりも下流側に固定ストッパ
46が設けられており、上記作業ステーション14にお
いて包装が剥離され除去された後、第3搬送コンベア2
8から第5搬送コンベア40に移送されてきたワーク2
は、この固定ストッパ46によって停止する。また、排
出側横移載装置44の下流側(図2の上方)に、ストッ
パ48が設けられており、第5搬送コンベア40側から
第6搬送コンベア42側へと乗り移ったワーク2は、こ
のストッパ48によって停止する。
【0016】第6搬送コンベア42の、上記第4搬送コ
ンベア38と逆側(図2の右側)に連続して、第7の搬
送コンベア50が配置されている。この第7搬送コンベ
ア50は、上記排出側横移載装置44が設けられている
第6搬送コンベア42側から図1の右方向へ向けて走行
する。第7搬送コンベア50内には、このコンベア50
の搬送面上に出没可能なストッパ52が設けられてお
り、コンベア50上に突出した際に上記ワーク2を停止
させる。さらに、第7搬送コンベア50の下流側には、
次の処理工程を行なう装置16(この実施例では、アン
スタッカ)が設けられており、包装が剥離されたトレー
内からこのアンスタッカ16により物品を取り出して次
の工程に送るようになっている。なお、包装が剥離され
た後に送られる次の工程は、アンスタッカ16に限られ
るものではなく、その他の処理装置であっても良い。
【0017】図2の上側に配置されている第6搬送コン
ベア42は、左右両方向に切換えて走行できるようにな
っている。本実施例に係る包装除去装置によって包装が
剥離除去されたワーク2を、アンスタッカ16等の次の
工程へ送る第7搬送コンベア50上には、上記ワーク2
がこのコンベア50上に滞留しているか否かを検出する
満杯センサ(図示を省略)が設けられており、このセン
サが第7搬送コンベア50上にワーク2があることを検
知した場合には、この満杯センサからの信号によって上
記第6搬送コンベア42は図2の左方へ向けて走行さ
れ、第7搬送コンベア50上にワーク2が存在しないこ
とを検知した場合には、上記第6搬送コンベア42は図
2の右方向に走行して、包装が剥離されたワーク2を次
工程のアンスタッカ16へ送る。なお、両方向に走行可
能な第6搬送コンベア42の、第4搬送コンベア38寄
りには、この第6搬送コンベア42の搬送面上に出没可
能なストッパ54が設けられており、第6搬送コンベア
42が左方向へ走行して、ワーク2を第4搬送コンベア
38へ受け渡す際に、一度このストッパ54で停止させ
て、第4搬送コンベア38のアタッチメントに係合する
ようにタイミングを合わせて受け渡すようになってい
る。
【0018】次に、ワーク2の包装の剥離除去作業を行
なう作業ステーション14の構成について上記図2、図
4および図7〜図10により説明する。図7は作業ステ
ーション14の平面図、図8は正面図、図9は側面図で
あり、第3の搬送コンベア28は図7の上方から下方へ
向けて走行する(矢印X参照)。本実施例装置は、外部
から遮断されたアイソレータ(無菌空間)6内でワーク
2の包装を剥離し除去する作業を行なうものであるた
め、作業者56をアイソレータの内部6と隔離する必要
があり、この作業ステーション14の外側に、図11に
示すようなハーフスーツ58が設けられている。作業者
56はこのハーフスーツ58内に入り、アイソレータ6
の外側から包装の剥離作業を行なうことができるように
なっている。なお、アイソレータ6の外部からの作業は
ハーフスーツ58を用いたものに限らず、無菌空間6の
内外を遮断し、かつ、外部から内部のワーク2を操作可
能なアプローチ手段が設けてあれば良く、例えば、グロ
ーブを通して両腕だけをアイソレータ6内に挿入して作
業をするようにしても良い。
【0019】第3の搬送コンベア28の中央部に、搬送
されてきたワーク2を載せて昇降する昇降台30が配置
されており、昇降シリンダ60の作動によって、上記第
3搬送コンベア28の搬送面よりも下方位置(図8に想
像線で示す位置)と上方位置(図8に実線で示す位置)
との間で昇降できるようになっている。この昇降台30
の下流側には、上述のように、第3搬送コンベア28の
搬送面上に出没可能なストッパ32が設けられており、
このストッパ32を上昇させて、第3搬送コンベア28
によって搬送されてきたワーク2を上記昇降台30の上
方に停止させて剥離作業を行なう。また、包装を剥離す
る作業が終了した後、このストッパ32を下降させて、
第3搬送コンベア28を運転することにより、ワーク2
はこの第3搬送コンベア28から下流側の第5搬送コン
ベア40上に受け渡される。
【0020】昇降台30の両側(第3搬送コンベア28
の走行方向の両側)の、上記第3搬送コンベア28の搬
送面よりも上方には、一対のスイング爪62,64が揺
動可能に設けられている。これら一対のスイング爪6
2,64は、内側すなわち昇降台30方向へ揺動したと
きには、互いに接近し、その先端部62a,64aがほ
ぼ水平状態となってワーク2を支持することができ、外
側すなわち第3搬送コンベア28から遠ざかる方向へ揺
動したときには、第3搬送コンベア28上のワーク2に
干渉しないようになっている。なお、作業ステーション
14には、作業者56が操作可能な操作ボタン(図示せ
ず)が配置されており、作業の進行に応じて操作するこ
とにより、コンベア28の走行および昇降台30の昇降
を行なうことができるようになっている。
【0021】第3搬送コンベア28の両側には、それぞ
れ一対の支持プレート66,67,68,69が基板7
0上に直立して固定されており、これら両側の各一対の
支持プレート66,67,68,69に、それぞれベア
リング72,73,74,75を介して、第3搬送コン
ベア28の走行方向と平行な回転軸76,78が回転自
在に支持されている。これら両側に配置された回転軸7
6,78の両端部に、それぞれアーム80,81,8
2,83が固定され、回転軸76,78の回転に伴って
一体的に回転する。
【0022】第3搬送コンベア28の両側にそれぞれ固
定されている一対の支持プレート66,67,68,6
9の上端には、支点ピン84,86を介して、上記スイ
ング爪62,64の下端部が回転可能に支持されてい
る。スイング爪62,64は、ほぼくの字状をしてお
り、上述のように内側に揺動したときにその上部側62
a,64aがほぼ水平状態になる。また、スイング爪6
2,64の下部側62b,64bには、長孔が形成され
た連結ブロック88,89,90,91がそれぞれ一対
固定されており、上記両アーム80,81,82,83
の上端間に固定された連結ピン92,94が上記連結ブ
ロック88,89,90,91の長孔内に挿通されてい
る。従って、両アーム80,81,82,83が回転軸
76,78とともに揺動すると、アーム80,81,8
2,83先端の連結ピン92,94が連結ブロック8
8,89,90,91の長孔内を摺動することにより、
各スイング爪62,64を上記支持プレート66,6
7,68,69上端の支点ピン84,86を支点として
揺動させる。
【0023】上記両側の回転軸76,78の一方の端部
にはそれぞれ連結レバー96,98の一端が固定され、
一方、これら連結レバー96,98の他端に、作動ロッ
ド100,102の先端がジョイント104,106を
介して相対回転可能に連結されている(図9および図1
0参照)。第3搬送コンベア28の中央部の下方には、
ロータリアクチュエータ108が配置されており(図7
および図9参照)、このロータリアクチュエータ108
の駆動軸108aに取付けられているくの字状のレバー
110(図10参照)の両端に、上記両側の作動ロッド
100,102の他端がそれぞれジョイント112,1
14を介して相対回転可能に連結されている。従って、
ロータリアクチュエータ108によってくの字状レバー
110を所定角度回転させると、このくの字状レバー1
10の両端に連結されている両作動ロッド100,10
2および連結レバー96,98を介して回転軸76,7
8が回転し、揺動アーム80,81,82,83および
スイング爪62,64が揺動する。
【0024】例えば、くの字状レバー110を図10の
反時計回り方向へ回転させると、両作動ロッド100,
102が左右に遠ざかる方向に移動し、図10の左側の
回転軸78が時計回り方向へ回転して、アーム82,8
3が実線に示す傾斜位置から想像線に示す直立位置に揺
動するとともに、右側の回転軸76が反時計回り方向に
回転し、アーム80,81が実線に示す位置から想像線
に示す直立位置に揺動する。また、くの字状レバー11
0が逆に時計回り方向に回転すると、両作動ロッド10
0,102が互いに接近する方向に移動し、連結レバー
96,98および回転軸76,78を介して直立してい
た両側のアーム80、81、82、83を傾斜位置へ揺
動させる。なお、上記各支持プレート66,67,6
8,69の下端部寄りには、それぞれ外側へ向けてスト
ッパピン116,117,118,119が固定されて
おり、両アーム80,81,82,83が外側へ向けて
揺動した際に、その下端部が当って、揺動限を規制す
る。
【0025】次に、供給側および排出側の横移載装置3
4,44の構成について説明する。なお、両横移載装置
34,44の構成は基本的には同一であるので、供給側
の横移載装置34について説明し、排出側の横移載装置
44の説明は省略する。図12ないし図14は供給側の
横移載装置34を拡大して示す図であり、それぞれ平面
図、正面図および側面図である。この供給側横移載装置
34は、第1搬送コンベア24の上流端、第2搬送コン
ベア26の下流端およびこれら両搬送コンベア24,2
6の中間の下方にそれぞれ配置された3組の搬送ユニッ
ト120,122,124を備えている。これら3組の
搬送ユニット120,122,124は、2台の昇降シ
リンダ126,128上に固定された共通のプレート1
30に取付けられており、昇降シリンダ126,128
の作動により一体的に昇降する。なお、プレート130
の周囲は、アイソレータ6の底面に蛇腹132を介して
接続されており、気密を保持して昇降できるようになっ
ている。
【0026】各搬送ユニット120,122,124
は、上記第1および第2搬送コンベア24,26の走行
方向と直交する方向を向いた一対のベルト120a,1
22a,124aを備えている。各ベルト120a,1
22a,124aは、それぞれ上部に2個、下部に1個
配置されたタイミングプーリ120b,120c,12
0d,122b,122c,122d,124b,12
4c,124dに掛け回されており、一方のベルト12
0a,122a,124aの下部側のプーリ120c,
122c,124cがモータ120e,122e,12
4eの駆動軸に固定されて回転駆動される。また上部の
各2個のプーリ120b,122b,124bは、他方
のベルト120a,122a,124aが掛け回されて
いる2個のプーリ120b,122b,124bとそれ
ぞれシャフト120f,122f,124fを介して連
結されて回転を伝達される。これら3組の搬送ユニット
120,122,124は、下降しているときには、上
記ベルト120a,122a,124aの搬送面が上記
第1搬送コンベア24および第2搬送コンベア26の搬
送面よりも下方に位置し、昇降シリンダ126,128
の作動によって上昇したときには、ベルト120a,1
22a,124aの搬送面が両搬送コンベア24,26
の搬送面よりも上方に位置するようになっている。な
お、搬送ユニット120,122,124の各ベルト1
20a,122a,124aの搬送面の長さは、第1搬
送コンベア24および第2搬送コンベア26の各チェー
ン24a,24bおよび26a,26b間の距離よりも
僅かに短かく、両側のチェーン24a,24bおよび2
6a,26b間を昇降できるようになっている。
【0027】3組の搬送ユニット120,122,12
4のうち、上記第2搬送コンベア26の下方に配置され
ている搬送ユニット124(図12の右端)には、この
ユニット124の上方に搬送されてきたワーク2を正確
に位置決めする位置矯正装置134が設けられている。
この位置矯正装置134は、搬送ユニット124の両側
のベルト124aの外側に、それぞれ2本ずつ配置され
た矯正用ピン134aを備えており、これらのピン13
4aを上昇させつつ上端を内側(搬送ユニット124
側)に揺動させることにより、第2搬送コンベア26上
に停止しているワーク2の位置を矯正して正確に位置決
めする。なお、この位置矯正装置は134は、供給側横
移載装置34だけに設けられており、排出側横移載装置
44には設けられていない。
【0028】上記ベルト124aの両側に配置されてい
るそれぞれ一対の矯正用ピン134aは、ベルト124
aの走行方向と平行に配置された水平軸134bの上部
に取付けられており、これら水平軸134bの回転によ
って揺動する。両水平軸134bは、それぞれ、搬送ユ
ニット124のベルト124aの外側に配置されたガイ
ドロッド134cに沿って昇降するロッドレスシリンダ
134dに取付けられており、このロッドレスシリンダ
134dの作動により昇降する。
【0029】両水平軸134bには、図15に拡大して
示すように、下向きのレバー134eが固定され、この
レバー134eの下端にカムフォロア134fが取付け
られている。アイソレータ6の底面上の搬送ユニット1
24の両側には、上記カムフォロア134fが係合する
カム134gが固定されている。下向きのレバー134
eが固定されている水平軸134bの上部には、短かい
レバー134hが固定されており、上記ロッドレスシリ
ンダ134d上に一端が取付けられた引張りコイルばね
134jの他端がこの短かいレバー134hに連結され
ている。水平軸134b上の短かいレバー134hとロ
ッドレスシリンダ134dとの間に張られた引張りコイ
ルばね134jによって上記下向きのレバー134eに
固定されたカムフォロア134fをカム134gに圧接
させている。従って、ロッドレスシリンダ134dが下
降しているときには、下向きのレバー134eのカムフ
ォロア134fが搬送ユニット124の中心方向に向か
って移動して上方の矯正ピン134aを直立させてい
る。また、ロッドレスシリンダ134dが上昇すると、
カムフォロア134fがカム134gに押されて外側へ
振られることにより、水平軸134eの上方に固定され
ている矯正ピン134aの先端が内側へ揺動する。
【0030】上記構成に係る包装除去装置の作動につい
て説明する。先ず、入口シャッター8を開いて、滅菌装
置4内のコンベア20上に2列で合計30個のワーク2
を収容する。これらワーク2は、トレーおよびトレー上
の物品がフィルム等の梱包材で包装された構成であり、
その内部の物品は予め滅菌処理が行なわれているので、
この滅菌装置4では外部の包装だけが滅菌される。滅菌
装置4内のワーク2の滅菌が完了すると、出口側のシャ
ッター10を開き、シリンダ18を作動させて滅菌装置
のコンベア20を機枠22ごとアイソレータ6内に挿入
する。滅菌装置4のコンベア20を走行させて上記ワー
ク2をアイソレータ6内の第1搬送コンベア24および
第2搬送コンベア26上に供給する。30個のワーク2
は、両搬送コンベア24,26の右側端部から左側端部
まで、各アタッチメント24c,26c間に位置するよ
うにそれぞれ15個ずつ載せられる。アイソレータ6内
にワーク2を供給した後、上記出口側シャッター10を
閉じる。
【0031】両搬送コンベア24,26上にそれぞれ1
5個ずつワーク2が供給された状態で、第1搬送コンベ
ア24を1ピッチ(アタッチメント24c1つ分)だけ
走行させる。第1搬送コンベア24の走行に同期して第
3搬送コンベア28も回転させる。さらに、この走行と
ともに、第3搬送コンベア28に設けられているストッ
パ32を搬送面上に突出させる。第1搬送コンベア24
の先頭に位置しているワーク2が第3搬送コンベア28
上に乗り移り、このコンベア28上に突出しているスト
ッパ32によって、作業ステーション14に停止する。
ここで、第1および第3搬送コンベア24,28の運転
を停止するとともに、ストッパ32を下降させる。
【0032】作業ステーション14に供給されたワーク
2に対して包装の除去作業が行なわれる。この作業ステ
ーション14では、ワーク2が供給された時点では、図
8に想像線で示すように、両側のスイング爪62,64
が外側に開いた状態になるとともに、昇降台30は第3
搬送コンベア28の搬送面の下方に位置している。この
位置で、ハーフスーツ58を着た作業者56が、ハサミ
等により包装(梱包フィルム)を切り開き、ワーク2の
上面および側面を覆っていた部分を、搬送コンベア28
のチェーンとスイング爪62,64の間に押込む。この
時、包装(フィルム)のワーク2底面を覆っていた部分
は、ワーク2と昇降台30との間に挟まれている。この
状態にした後作業者がボタンを操作し、昇降シリンダ6
0を作動させて昇降台30を上昇させる。昇降台30
は、上記位置から実線で示す位置まで上昇し、第3搬送
コンベア28上に停止していたワーク2をコンベア28
の上方へ持上げる。
【0033】次に、ロータリアクチュエータ108の作
動によってくの字状のレバー110を図10の反時計回
り方向に回転させる。作動ロッド100,102が外側
に移動し、連結レバー96,98および回転軸76,7
8が回転することによって、アーム80,81,82,
83を図10に実線で示す傾斜状態から想像線で示す直
立状態にする。両側のアーム80,81,82,83が
直立すると、両スイング爪62,64が内側に振られて
その先端部62a,64aが水平な状態になる。その
後、昇降シリンダ60の作動によって昇降台30を下降
させる。昇降台30が下降すると、ワーク2は途中でス
イング爪62,64によって支持され、昇降台30だけ
が下方まで下降する。ワーク2が上方に停止し、昇降台
30だけが下降すると、ワーク2を包装していたフィル
ムは昇降台30上でフリーの状態になる。作業者56は
このフィルムを引抜いた後、ボタンを操作して再び昇降
台30を上昇させる、この昇降台30によってスイング
爪62,64上に支持されていたワーク2を上方へ持ち
上げ、続いて、ロータリアクチュエータ108によって
スイング爪62,64を開放する。その後、昇降台30
を下降させると、上記包装が剥離されたワーク2は、第
3搬送コンベア28上に降ろされる。ワーク2の包装を
剥離除去する作業が終了した後、この第3搬送コンベア
28とその下流側の第5搬送コンベア40を回転させ
る。作業ステーション14上のワーク2は第5搬送コン
ベア40上に移送される。
【0034】一方、上述した第1搬送コンベア24の1
ピッチの走行によって、先頭のワーク2が作業ステーシ
ョン14に送られた際に、同時に、先頭から2番目以降
のワーク2も1ピッチずつ前進する。第1搬送コンベア
24の走行によってその最も上流側(滅菌装置4側)の
1個所にはワーク2がない状態になる。ここで、供給側
横移載装置34によって、第2搬送コンベア26上のワ
ーク2を1個、第1搬送コンベア24上に乗り移らせ
る。先ず、3組の搬送ユニット120,122,124
が下降した状態のままで、第2搬送コンベア26の下方
に設けられている位置矯正装置134のロッドレスシリ
ンダ134d(図14参照)を上昇させる。この上昇に
よって、下方レバー134eのカムフォロア134fが
カム134gによって外側に押出され、両側の矯正ピン
134aが上昇しつつ第2搬送コンベア26側に揺動す
る(図14の実線で示す位置から想像線で示す位置に移
動する)。これら矯正ピン134aの移動によって第2
搬送コンベア26上のワークは所定の位置で正確に位置
決めされる。
【0035】ここで昇降シリンダ126,128を作動
させて3組の搬送ユニット120,122,124を上
昇させ、各組のベルト120a,122a,124a
を、上記第1および第2搬送コンベア24,26の搬送
面よりも上方へ移動させる。搬送ユニット120,12
2,124の上昇によって、第2搬送コンベア26の下
流端に位置しているワーク2は、搬送ユニット124上
に持ち上げられる。次に3組の搬送ユニット120,1
22,124を、各モータ120e、122e、124
eによって駆動し、上記ワーク2を、第2搬送コンベア
26間の搬送ユニット124から、中間の搬送ユニット
122を介して第1搬送コンベア24間の搬送ユニット
120上に乗り移らせる。搬送ユニット120,12
2,124の駆動時に、第1搬送コンベア24の側部に
設けられているストッパ36を突出させ、第2搬送コン
ベア26から乗り移ってきたワーク2を停止させる。そ
の後、昇降シリンダ126,128によって3組の搬送
ユニット120,122,124を下降させて横移載を
完了する。次に、第2搬送コンベア26を、図1および
図2の左方向へ1ピッチ分移動させる。第2搬送コンベ
ア26の走行によって下流端に移動したワーク2は、上
記位置矯正装置134の矯正ピン134aによって位置
決めされる。
【0036】また、上記作業ステーション14において
フィルムの包装が除去され、第3搬送コンベア28から
第5搬送コンベア40上に移送されたワーク2は、固定
ストッパ46によって、排出側横移載装置44の搬送ユ
ニット上に停止する。このように第5搬送コンベア40
上にワーク2が送られてくると、この排出側横移載装置
44が作動する。上記供給側横移載装置34と同様に、
先ず、3組の搬送ユニットを上昇させて、第5搬送コン
ベア40上のワーク2を持ち上げ、次に、3組の搬送ユ
ニットを駆動して第5搬送コンベア40上から第6搬送
コンベア42上に乗り移らせる。3組の搬送ユニットに
よって順次送られてきたワーク2は第6搬送コンベア4
2の側部に設けられているストッパ48によって停止さ
れる。その後、搬送ユニットの回転を停止し下降させ
て、搬送ユニット上のワーク2を第6搬送コンベア42
に引渡す。
【0037】第6搬送コンベア42の排出側(図2の右
方)に隣接して配置された第7搬送コンベア50上に
は、図示しない満杯センサが設けられており、このコン
ベア50上にワーク2が滞留しているか否かを検知す
る。第7搬送コンベア50上にワーク2がない場合に
は、上記第6搬送コンベア42および第7搬送コンベア
50が図2の右方向へ回転し、そのワーク2を第7搬送
コンベア50上に送る。第7搬送コンベア50上に乗り
移ったワーク2は、このコンベア50上に突出したスト
ッパ52によって停止され、位置決めされた後、次の工
程(本実施例ではアンスタッカ16)に送られる。
【0038】また、次の工程のアンスタッカ16等の処
理が遅れる等の理由によって第7搬送コンベア50上に
ワーク2が滞留していることを、上記満杯センサが感知
した場合には、横移載装置44上の第6搬送コンベア4
2を図2の左方向へ回転させる。この時、第6搬送コン
ベア42と第4搬送コンベア38との間のストッパ54
を搬送面上に突出させて、そのワーク2を第6搬送コン
ベア42上で停止させる。そして、第4および第2搬送
コンベア42,26を図2の左方向へ走行させ、これら
コンベア42,26のアタッチメント26c(第4搬送
コンベア42のアタッチメントは図示せず)に係合する
タイミングで、ストッパ54を下降させてワーク2を送
り出す。
【0039】上述のように、作業ステーション14にお
いて少なくとも1個のワーク2の処理が済んでいるの
で、第2搬送コンベア26上のワーク2は、図1および
図2の左方へ送られており、第2搬送コンベア26の上
流端(図2の右端)にはワーク2がなく空いている。そ
こで、上記ワーク2は、この第2搬送コンベア26の空
きスペース内に蓄積される。なお、本装置は、所定個数
のワーク2をアイソレータ6内に一度に供給し、順次処
理をしていくようになっており、包装を除去する作業が
済んだワーク2の数だけ、第2搬送コンベア26および
第1コンベア24上に空きスペースがあるので、フィル
ム除去作業が終了したワーク2すべてを蓄積することが
可能である。
【0040】また、作業ステーション14では、フィル
ム除去作業が終了したワーク2が排出されたことを確認
した後、再び第1搬送コンベア24および第2搬送コン
ベア26を駆動して次のワーク2を供給する。このワー
ク2に対しても上記と同様の包装除去作業が行なわれ、
直接次の工程に送られ、あるいは一時第2搬送コンベア
26上に蓄積された後次の工程に送られる。このように
して一度にアイソレータ6内に供給されたすべてのワー
ク2(本実施例では30個)のフィルム除去作業が終了
し排出された後、上記滅菌装置4で滅菌された30個の
ワーク2が再び供給される。
【0041】以上述べたように本実施例装置によれば、
予め滅菌された物品をフィルム等の梱包材で包装して成
るワーク2を、滅菌装置4で外部の包装を滅菌した後、
無菌空間6内で包装を剥離して除去し、内部の物品を次
の工程へ送るので、内部の物品を再度滅菌する必要がな
く、極めて効率的である。また、1人の作業者56が簡
単な操作で包装の除去作業を行なうことができるので、
作業性が良く能率的である。
【0042】図16および図17は、第2の実施例を示
すものである。この実施例のワーク202は、トレーに
載せられたバイアル等の物品をフィルム等の梱包材で包
装し、これを複数段積重ねてさらに全体をフィルム等の
梱包材で包装するという二重の包装がされている。本実
施例では、アイソレータ206内に1本の搬送コンベア
224が配置されており、従って、アイソレータ206
の上流側(図16の左方)に接続されている滅菌装置2
04も所定個数のワーク202が1列で収容されて滅菌
処理が行なわれる。上記アイソレータ206内の搬送コ
ンベア224の下流側(図の右側)に作業用のコンベア
228が設けられている。作業用コンベア228内に作
業ステーション214が設けられ、この作業ステーショ
ン214において、第1のハーフスーツ258を着た作
業者がワーク202の全体を包装している外側のフィル
ムを除去する。作業ステーション214の下流側には、
内装の除去ステーション215が設けられており、別の
作業者が第2のハーフスーツ259を着て、内側の各ト
レーを包装しているフィルムを剥して除去する。外側お
よび内側の包装が除去された後、バイアル等の物品は、
コンベア240上に受け渡されて次の工程に送られる。
この実施例でも上記実施例と同様の効果を奏することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、滅
菌処理済みの物品を梱包材により包装して成るワーク
を、所定個数搬入し密閉した室内で滅菌を行なう滅菌装
置と、開閉可能なシャッターを介してこの滅菌装置と接
続された無菌空間と、この無菌空間内に配置され、上記
滅菌装置から搬入された所定個数のワークを1個ずつ送
る供給手段と、この供給手段の下流側に設けられ、供給
手段から1個ずつ供給されたワークの包装を除去する作
業ステーションと、作業ステーションで包装が除去され
た物品を排出して次の工程に送る排出手段とを備えたこ
とにより、包装の内部の物品を再度滅菌する必要がな
く、極めて効率的である。また、1人の作業者が簡単な
操作で包装の除去作業を行なうことができるので、作業
性が良く能率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無菌空間内での包装除
去装置の左半分を示す平面図である。
【図2】上記無菌空間内での包装除去装置の図1に続く
右半分を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る無菌空間内での包装除
去装置の左半分を示す正面図である。
【図4】上記無菌空間内での包装除去装置の図1に続く
右半分を示す正面図である。
【図5】滅菌装置のコンベアを示す平面図である。
【図6】滅菌装置のコンベアを示す正面図である。
【図7】作業ステーションの平面図である。
【図8】作業ステーションの正面図である。
【図9】図7の右側面図である。
【図10】作業ステーションの駆動を説明する図であ
る。
【図11】作業ステーションにおける作業者の状態を示
す図である。
【図12】供給側横移載装置の平面図である。
【図13】供給側横移載装置の正面図である。
【図14】供給側横移載装置に設けられた位置矯正装置
を示す正面図である。
【図15】図14の要部を拡大して示す図である。
【図16】第2の実施例に係る無菌空間内での包装除去
装置の平面図である。
【図17】上記無菌空間内での包装除去装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
2 ワーク 4 滅菌装置 6 無菌空間(アイソレータ) 14 作業ステーション 24 供給手段(第1搬送コンベア) 34 横移載装置
フロントページの続き (72)発明者 北 正一 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌処理済みの物品を梱包材により包装
    して成るワークを、所定個数搬入し密閉した室内で滅菌
    を行なう滅菌装置と、開閉可能なシャッターを介してこ
    の滅菌装置と接続された無菌空間と、この無菌空間内に
    配置され、上記滅菌装置から搬入された所定個数のワー
    クを1個ずつ送る供給手段と、この供給手段の下流側に
    設けられ、供給手段から1個ずつ供給されたワークの包
    装を除去する作業ステーションと、作業ステーションで
    包装が除去された物品を排出して次の工程に送る排出手
    段とを備えた無菌空間内での包装除去装置。
  2. 【請求項2】 上記作業ステーションには、無菌空間の
    外部側から内部のワークを操作可能なグローブ等のアプ
    ローチ手段が設けられており、このアプローチ手段を介
    して作業者がワークの包装を除去することを特徴とする
    請求項1に記載の無菌空間内での包装除去装置。
  3. 【請求項3】 上記供給手段は、互いに逆方向へ走行す
    る2本の平行な搬送コンベアを備え、これら2本の搬送
    コンベアの滅菌装置側の端部に配設された横移載装置に
    よって、一方のコンベアから他方のコンベアへワークを
    受け渡し可能に構成し、上記作業ステーションに1個の
    ワークを供給するごとに、上記横移載装置を介して、別
    のコンベアから1個のワークを移載することを特徴とす
    る請求項1に記載の無菌空間内での包装除去装置。
JP18826795A 1995-06-30 1995-06-30 無菌空間内での包装除去装置 Expired - Fee Related JP3503284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18826795A JP3503284B2 (ja) 1995-06-30 1995-06-30 無菌空間内での包装除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18826795A JP3503284B2 (ja) 1995-06-30 1995-06-30 無菌空間内での包装除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0920319A true JPH0920319A (ja) 1997-01-21
JP3503284B2 JP3503284B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=16220687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18826795A Expired - Fee Related JP3503284B2 (ja) 1995-06-30 1995-06-30 無菌空間内での包装除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3503284B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143726A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Earekkusu:Kk 除染方法、及び連設無菌装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239168A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Kawasaki Heavy Ind Ltd 多重滅菌包装物及びこれを用いた滅菌物の入庫方法。

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143726A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Earekkusu:Kk 除染方法、及び連設無菌装置
JP4660084B2 (ja) * 2003-11-13 2011-03-30 株式会社エアレックス 除染方法、及び連設無菌装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3503284B2 (ja) 2004-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101859077B1 (ko) 제품봉지 취출장치
JPH03176329A (ja) 卵移送用供給装置
WO2005065623A2 (en) Apparatus and method for fabricating a reconstitution assembly
JP2014094775A (ja) サンドイッチ袋詰め装置
JP2735082B2 (ja) ソーセージの搬送方法及び装置
JP2551295B2 (ja) 段ボール箱の自動開箱、物品取り出し、折畳方法及び装置
JP3503284B2 (ja) 無菌空間内での包装除去装置
JPH0664611A (ja) 自動充填包装機
JPH0911054A (ja) ワーク搬送装置の一時貯留装置
JP2004004053A (ja) 薬剤容器を秤量するための装置
JPH05270513A (ja) 青果物等の箱詰め方法
JP2014005037A (ja) 袋状容器の移載装置
JPH1043279A (ja) 滅菌装置
JP2019011079A (ja) カップ入り即席麺製造装置
JPH0648402A (ja) 缶箱詰め装置
JP2021187497A (ja) 物品袋詰装置
JP2006306585A (ja) 物品移載装置
KR102395363B1 (ko) 제품 단위 포장 장치
JPH0647761Y2 (ja) ケーサ
JP6026150B2 (ja) 箱詰め装置
JPH09254931A (ja) 真空包装機における包装袋の取り出し装置
JP2019182504A (ja) 給袋装置およびそれを備えた包装機
JPH01261111A (ja) ビン供給取出装置
JP2014005040A (ja) 箱詰め装置
JPS63281939A (ja) 段ボ−ル箱の自動開梱切り出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20031201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees