JPH0920314A - ワーク袋詰装置 - Google Patents

ワーク袋詰装置

Info

Publication number
JPH0920314A
JPH0920314A JP16898795A JP16898795A JPH0920314A JP H0920314 A JPH0920314 A JP H0920314A JP 16898795 A JP16898795 A JP 16898795A JP 16898795 A JP16898795 A JP 16898795A JP H0920314 A JPH0920314 A JP H0920314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
work
opening
mouth
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16898795A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ishida
昇 石田
Masanori Yoshii
正憲 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMURA SEAL KK
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
TAMURA SEAL KK
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAMURA SEAL KK, Mitsubishi Shindoh Co Ltd filed Critical TAMURA SEAL KK
Priority to JP16898795A priority Critical patent/JPH0920314A/ja
Publication of JPH0920314A publication Critical patent/JPH0920314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑らかな材質からなる袋の口を確実にかつ大
きく開くことができ、高い信頼性を持って袋詰め作業が
行えるワーク袋詰装置を提供する。 【構成】 閉じた袋Fの開口側端部の両面を吸着するた
めの複数の袋吸着ノズル132を有し、これら袋吸着ノ
ズル132を互いに接近離間させることにより袋Fを開
口させる袋開口機構6と、袋Fの開口部内に複数の袋引
張部材150,152を挿入し、これらを袋の中央から
外方へ向けて移動させることにより袋の開口部を広げる
ための袋拡大機構8と、広げられた開口部を通してワー
クWを袋F内に挿入するためのワーク持上機構2とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを袋に自動挿入
するためのワーク袋詰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フィルムコンデンサの製造等に
使用される金属蒸着フィルムを納品する場合には、金属
蒸着膜の劣化を防ぐため、ボビンに金属蒸着フィルムを
巻回して円柱体としたコイルを、人手により広げたプラ
スチック製の袋内に挿入した後、袋から空気を絞り出
し、さらに窒素ガス等の不活性ガスを吹き込んでヒート
シールすることにより納品形態としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように人手を使用
して袋詰めしていたために、生産効率が悪く、以前より
この種のワークの袋詰めを自動化することが望まれてい
た。しかし、閉じた状態のプラスチック製等の滑らかな
材質からなる袋の口を、機械によりワークを挿入できる
ほどに確実にかつ大きく開くことは技術的に困難であっ
たため、自動化の実現が阻まれていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、滑らかな材質からなる袋の口を確実にかつ大きく開
くことができ、高い信頼性を持って袋詰め作業が行える
ワーク袋詰装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るワーク袋詰装置は、閉じた袋の開口側
端部の両面を吸着するための少なくとも一対の袋吸着手
段を有し、これら袋吸着手段を互いに離間させることに
より、吸着した袋を開口させる袋開口機構と、開口され
た袋の開口部内に複数の係止体を挿入し、これら係止体
を袋の内側から外方へ向けて移動させることにより袋の
開口部を広げるための袋拡大機構と、前記広げられた開
口部を通してワークを袋内に挿入するためのワーク挿入
機構とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】この装置によれば、閉じた袋の開口側端部の両
面に袋吸着手段をそれぞれ吸着させたうえ、これら袋吸
着手段を互いに離間させることにより袋を開口させる。
次いで、開口された袋に複数の係止体を挿入し、これら
係止体を袋の中央から外方へ向けて移動させることによ
り袋の開口部を広げた後、ワーク挿入機構によって、広
げられた開口部を通してワークを袋内に挿入する。した
がって、滑らかな材質の袋も、確実かつ大きく開口させ
て高い信頼性を以て袋詰めが行える。
【0007】
【実施例】図1〜図3は本発明に係るワーク袋詰装置の
一実施例を示すものであり、図1は平面図、図2は正面
図、図3は側面図である。各部の詳細な説明に先立ち、
まずこれらの図面を用いて装置全体の概略構成を説明す
る。
【0008】ワーク搬送機構1は、図1に示すようにベ
ルトコンベヤ18を備え、円柱状のワークWをワーク持
上機構2側へ向けて順次搬送する。本発明でいうワーク
Wは前述したコイルに限定されるものではなく、袋に挿
入すべきものであれば何でもよく、その形状も円柱状に
限定されない。ワーク持上機構2は、ワーク搬送機構1
の末端の位置決め位置P1に来たワークWを一つまたは
所定個数づつ持ち上げて、ワーク挿入位置P2へ移す。
【0009】一方、袋収容機構4には複数の袋カセット
102が収容されており、これら袋カセット102はカ
セット送出路104を介して一つづつ、袋開口機構6の
下へ送り出される。袋カセット102にはプラスチック
等の袋が水平に積層して収容されている。袋開口機構6
は、袋カセット102内の袋を一枚づつ袋開口位置P5
へ運ぶとともに、その口をある程度まで開く。口が広げ
られた袋の上に袋拡大機構8が移動し、袋開口機構6か
ら袋を受け取って、その口を最大径まで広げる。口を広
げられた袋を、袋拡大機構8がワーク挿入位置P2へ運
ぶ。
【0010】ワーク挿入位置P2に運ばれ袋拡大機構8
により口を広げられた袋内に、ワーク持上機構2が、把
持しているワークWを降ろす。ワークWが挿入された袋
は、その下方にあるワーク入袋搬送機構(図示略)が、
ワーク挿入位置P2から袋封止位置P3へ運ぶ。袋封止
位置P3では、袋引締機構10が、ワークWの挿入され
た袋の口を引き閉じるとともに袋内を減圧し、不活性ガ
スを吹き込む。さらに袋シール機構12が、引き閉じら
れた袋の口を挟んでヒートシールする。口をシールされ
た袋は、製品排出位置P4へ運ばれ、製品として排出さ
れる。
【0011】次に、装置各部の構成を詳細に説明する。
図4はワーク搬送機構1の一部を示す平面図であり、上
面に設置されたベルトコンベヤ18の両側に沿って、一
対のガイドレール16が互いに平行に配置されている。
これらガイドレール16はガイド支持アーム24及びガ
イド幅調整器22により構成される平行リンク機構によ
り支持されており、互いに平行状態を保ったまま、相互
の間隔を変更できるようになっている。これは、ワーク
Wの直径の変更に対処するためであり、例えば小径のワ
ークW’を処理する場合の位置を二点鎖線で示す。
【0012】ベルトコンベヤ18の終端には、ワーク押
込機構20およびワーク位置決め台40が配置されてい
る。ワーク押込機構20は、ベルトコンベヤ18の末端
に運ばれてきたワークWの外径を自動判別し、さらにワ
ーク位置決め台40上の中央位置へワークWを押し出す
ためのものである。ワーク押込機構20は、リニアアク
チュエータにより構成される押出板水平移動器30と、
この押出板水平移動器30によりベルトコンベヤ18と
平行な方向へ往復動される移動台28と、この移動台2
8に上向きに固定されたエアシリンダ等の押出板昇降器
34とを有する。押出板昇降器34の昇降部には押出板
26が固定されるとともに、アーム旋回器37および角
度センサ36を介して、径測定アーム38が水平回動可
能に取り付けられている。また、押出板水平移動器30
には、移動台28の移動範囲を調整するための位置調整
機構32が設けられている。
【0013】押出板26は、矩形板をV字状に折り曲げ
た形状をなし、ベルトコンベヤ18の中心線とその折り
曲げ線とが直交する位置で、ベルトコンベヤ18の中心
線を境として左右対称に配置され、押出板水平移動器3
0によりベルトコンベヤ18およびワーク位置決め台4
0の上面に沿って水平移動可能、かつ押出板昇降器34
によりワークWの上端より高い位置まで上昇可能とされ
ている。
【0014】一方、径測定アーム38は、アーム旋回器
37により、押出板26の中央に相当する程度の高さに
おいて水平に旋回されるとともに、その旋回角度が角度
センサ36により計測されるようになっている。径測定
アーム38の旋回範囲は、ワークWの搬送路の側方へ退
避した位置から、ワーク押圧開始位置にある押出板26
に近接する位置までとされている。径測定アーム38の
先端部には軸線垂直なローラ38Aが回転可能に取り付
けられている。
【0015】ワーク押込機構20は以下の手順で作動す
るように構成されている。ワークWがベルトコンベヤ1
8の終端まで前進してきたら、図示しないセンサがワー
クWを検知して、ベルトコンベヤ18を一旦停止させ
る。次に、ワーク位置決め台40上に退避していた押出
板26を上昇させ、ワークWの後方まで移動して降下さ
せるとともに、側方に退避していた径測定アーム38を
旋回させてワークWの前方側周面に当接させ、径測定ア
ーム38と押出板26とでワークWを挟む。この時の径
測定アーム38の旋回角度が角度センサ36により検出
され、予めコンピューターに記憶されている関数に基づ
き、ワークWの外径が計算される。
【0016】次に、径測定アーム38を再び退避位置に
戻した上、押出板水平移動器30により押出板26を、
ワーク位置決め台40の中心とワークWの中心が一致す
る位置まで移動する。以上の動作を繰り返すことによ
り、ワークWはワーク位置決め台40の中心に正確に配
置される。
【0017】ワーク位置決め台40の中央には、十字状
に穴43が形成されている。この穴43の下方には、穴
43を通り抜ける平面視して十字状のワーク上昇器42
が配置されており、このワーク上昇器42が上昇するこ
とにより、ワークWがワーク位置決め台40から一定距
離だけ水平のまま持ち上げられるようになっており、次
に述べるワーク持上機構2によるワークWの持ち上げが
容易化されている。
【0018】図5〜図7はワーク持上機構2の説明図で
ある。ワーク持上機構2は、図1に示す位置決め位置P
1(すなわちワーク位置決め台40)から、ワーク挿入
位置P2まで、ワークWを持ち上げて搬送するためのも
のであり、固定されたフレーム48を有する。フレーム
48には、図5に示すように、水平なガイドロッド46
および水平移動器44を介して、水平移動可能に支柱5
0が取り付けられている。支柱50には、スクリュウ軸
54が鉛直方向へ向けて取り付けられ、このスクリュウ
軸54には昇降台56が螺合されている。支柱50の上
端には、昇降モータ52が設置され、これによりスクリ
ュウ軸54を回転させると、昇降台56が昇降する。
【0019】昇降台56には、図6に示すように、十字
状をなす十字板58が水平に固定されている。この十字
板58の下面には、図5および図6に示すように、互い
に直交する2本のスクリュウ軸60が水平に取り付けら
れ、その一方の一端には、開閉モータ64の回転軸が連
結されている。また、各スクリュウ軸60は、直交箇所
において回転伝達器61で連結され、さらに回転伝達器
61を中心として等距離の位置には、それぞれ開閉体6
2が螺合されている。これにより、開閉モータ64を作
動させると、十字板58の中心を中心として、計4つの
開閉体62が等速で半径方向へ移動するようになってい
る。なお、十字板58の中心は、十字板58の水平移動
範囲の両端において、ワーク位置決め台40の中心、お
よびワーク挿入位置P2の中心とそれぞれ合致するよう
に設定されている。
【0020】各開閉体62には、下方へ延びるワーク持
上ロッド66と、それを軸線回りに90゜往復回動させ
る回動器67がそれぞれ取り付けられている。各ワーク
持上ロッド66の下端には、図6および図7に示すよう
に、水平方向へ突出するワーク持上爪68が固定され、
これら4つのワーク持上爪68は、各回動器67を作動
させることにより、ワークWの下端を係止できる位置か
ら、ワークWの周方向へ沿ってワークWから外れる位置
まで回動するようになっている。このように各ワーク持
上爪68を回してワークWの係止・非係止を切り替える
構造であるから、袋FにワークWを入れた後にワーク持
上ロッド66を外側へ大きく移動させる必要がなく、そ
の分、袋Fのサイズを小さくできると言う利点を有す
る。
【0021】図7に示すように、全ての(あるいは少な
くとも1本の)ワーク持上ロッド66の下端には、ワー
ク外径検出機構が設けられている。このワーク外径検出
機構は、ワーク持上ロッド66でワークWを把持すると
きに、ワークWへ過大な把持圧力がかかることを防止す
るためのものであり、ワーク持上ロッド66の下端に、
傾動軸72を中心としてワーク持上爪68の突出方向へ
出没可能に取り付けられた傾動板70を有する。この傾
動板70の下端部は、図7(a)に示すように、スプリ
ング74によりワーク持上爪68の突出方向へ傾いて突
出する位置まで付勢されており、ワーク持上ロッド66
がワークWへ当たる直前に、ワークWの下端に押され、
図7(b)に示すように垂直な位置まで回動するように
なっている。
【0022】傾動板70の上端には被検知部80が形成
され、この被検知部80と対向する位置には、ワーク持
上ロッド66内にセンサ82が埋設されている。そし
て、傾動板70にワークWが当たって図7(b)のよう
に傾動板70が垂直になると、被検知部80が離れたこ
とをセンサ82が検出して信号を発するようになってい
る。センサ82の信号は制御盤に伝達され、それに応じ
て制御盤はワーク持上ロッド66の中心側への移動を即
座に停止する。ワーク持上ロッド66にはまた、傾動板
70の傾動角度を規制するためのストッパ76、および
ストッパネジ78が設けられている。
【0023】一方、ワーク挿入位置P2、袋封止位置P
3、および製品排出位置P4の間には、図8(平面図)
および図9(正面図)に示すように、袋Fに入れられた
ワークWを載せて、P2→P3→P4の順に間欠搬送す
るためのワーク入袋搬送機構が設置されている。ワーク
挿入位置P2、袋封止位置P3および製品排出位置P4
には、第1台84、第2台86および第3台88がそれ
ぞれ水平に設置されており、これら台84,86,88
は図2に示すように、それぞれ独立した高さ調整機構8
5,87,89により水平を保って高さ調整できるよう
になっている。
【0024】各台84,86,88にはそれぞれ十字穴
90が形成され、これら十字穴90相互の間隔は互いに
等しくされている。台84,86,88の下方には、隣
接する2つの台をカバーする長さのワーク搬送体94が
配置され、このワーク搬送体94は、昇降器98を介し
て水平移動器96に取り付けられている。これにより、
ワーク搬送体94は台84,86,88の配列方向へ向
けて往復移動可能かつ昇降可能とされている。
【0025】ワーク搬送体94の両端部には、図8に示
すように台84,86,88の十字穴90を垂直に通り
抜け可能、かつ通り抜けた状態で図9に示すように水平
方向へ移動可能なワーク載置部92が形成されている。
これにより、第1台84および第2台86上にそれぞれ
ワークWが載置されている状態で、ワーク搬送体94を
昇降器98で上昇させ、水平移動器96で第3台88側
へ移動させ、さらに降下させることにより、第1台84
上のワークWを第2台86上に、第2台86上のワーク
Wを第3台88上に同時に移すことができる。
【0026】次に、ワークWを入れるべき袋Fを取り扱
うための機構について説明する。図3に示す袋収容機構
4は、斜めに傾けた状態で箱状の袋カセット102を多
数収容するラック状のものであり、カセット取出器10
6により袋カセット102列を昇降させ、いずれか一つ
の袋カセット102を、カセット送出路104と対向す
る高さに合わせたうえ、袋カセット102をカセット送
出路104内に送り出す。
【0027】カセット送出路104内に移動した袋カセ
ット102からは、図10および図11に示す袋端部持
上機構108および袋開口機構6により、一枚づつ袋が
取り出される。袋端部持上機構108は、カセット送出
路104内に移動した袋カセット102の袋Fの開口端
と対向する位置に配置されており、傾動軸112を介し
て傾動可能に取り付けられたノズル支持板110と、ノ
ズル支持板110を傾動させるためのノズル昇降器11
4と、ノズル支持板110の遊端部に下向きに垂直に取
り付けられた複数(図示例では計4本)の袋吸着ノズル
116とを備えている。ノズル支持板110の傾動範囲
は、下方へ傾動した場合に全ての袋吸着ノズル116の
先端が袋Fの上面に平行に密着することができ、かつ、
ノズル支持板110が上方へ戻った場合には、吸着した
袋Fの端部のみを袋カセット102から一定高さまで持
ち上げ得るように構成されている。
【0028】一方、袋開口機構6は、水平なアーム軸1
22を中心としてアーム駆動器120により回動される
袋引上アーム118を具備している。袋引上アーム11
8の遊端部は、袋端部持上機構108の近傍から袋開口
位置P5の上方まで移動可能とされ、袋引上アーム11
8の先端には、スライドガイド128を介して、L字状
のノズル取付板130が取り付けられている。ノズル取
付板130は、エアシリンダ等の下ノズル開閉器126
により、袋引上アーム118の長手方向へ移動可能とさ
れている。ノズル取付板130には一対の袋吸着ノズル
132が並んで取り付けられ、真空源にチューブ(いず
れも図示略)を介して接続されている。
【0029】袋引上アーム118にはまた、取付板11
9を介して上ノズル開閉器124が袋引上アーム118
と平行に取り付けられており、上ノズル開閉器124に
よってノズル取付板125が袋引上アーム118と平行
に移動可能とされている。ノズル取付板125には、ノ
ズル取付板130側の各袋吸着ノズル132と軸線一致
して対向する位置に、一対の袋吸着ノズル132が取り
付けられ、真空源にチューブ(いずれも図示略)を介し
て接続されている。
【0030】袋吸着ノズル132を互いに離間させた状
態で袋引上アーム118を下方へ旋回させると、図10
に示すように、各袋吸着ノズル132が、袋端部持上機
構108により持ち上げられた袋Fの端部の両面と対向
する位置に来るようになっている。さらに、この位置で
下ノズル開閉器126および上ノズル開閉器124を作
動させ、袋吸着ノズル132を相互に接近させれば、袋
吸着ノズル132で袋Fの端部を挟み込むことができ
る。一方、袋吸着ノズル132で袋Fを挟んだ状態で、
袋引上アーム118を水平位置まで旋回させると、袋F
が袋開口位置P5の中心上に位置するようになってい
る。袋吸着ノズル132は、袋Fを挟んだ後に吸引を開
始し、袋引上アーム118を水平位置まで旋回させた状
態で、袋吸着ノズル132を引き離すことにより、袋F
の両面を広げて袋Fを開口させるように制御盤(図示
略)で制御される。
【0031】なお、袋開口位置P5上には、図11に示
すように、袋引上アーム118を水平位置まで旋回させ
た位置よりも高いところに、エア吹込器134が水平に
配置されている。このエア吹込器134は、袋開口位置
P5の中心に向けて下向きに配置されたエア吹込ノズル
136を有し、袋開口機構6により一部開口した袋Fの
中にエア吹込ノズル136から空気を吹き込むことによ
り、袋Fを後に大きく開けることが容易化されている。
【0032】次に、図12〜図16は、袋拡大機構8お
よび袋引締機構10を示している。袋拡大機構8および
袋引締機構10はいずれも、固定フレーム135に取り
付けられた水平移動器138により水平移動される水平
移動板140に取り付けられており、両者は一体的に移
動される。
【0033】袋拡大機構8は、図12および図13に示
すように、円環板状のリング板146を有し、このリン
グ板146は、水平移動板140に対して一対の昇降ガ
イド142および開口機構昇降器144を介して、水平
状態のまま昇降可能に取り付けられている。リング板1
46の中央には、ワークWを通せる大きさのワーク挿入
口148が形成されており、リング板146は、ワーク
挿入口148の中心が袋開口位置P5の中心と合致する
位置と、ワーク挿入口148の中心がワーク挿入位置P
2の中心と合致する位置との間で、水平移動器138に
よって移動可能となっている。
【0034】リング板146には、ワーク挿入口148
の中心から放射状をなすように、かつ互いに周方向45
゜づつ隔てて、6基の袋引張部材150および2基の袋
引張部材152が取り付けられており、これらにより袋
Fの開口縁を係止して一斉に半径方向外方へ引っ張るこ
とにより、袋Fの開口部を8角形に拡大可能となってい
る。
【0035】袋引張部材150の内周側端部には、図1
3および図14に示すように、下方へ突出する袋引張爪
162が形成され、この袋引張爪162で袋Fの開口縁
を引っ張ることができる。また、袋引張部材150の外
周側端部には、リング板146に摺動可能に取り付けら
れるスライドレール166が形成されている。袋引張部
材150の側面にはラック(図示略)が形成され、この
ラックと螺合するピニオン164がそれぞれリング板1
46に回転可能に取り付けられ、さらに、各ピニオン1
64には、ベルトプーリ154が同軸に固定されてい
る。
【0036】一方、袋引張部材152の内周側端部に
は、図13、図15および図16に示すように、下方へ
突出する袋引張板160が固定され、この袋引張板16
0で袋Fの開口縁を引っ張ることができるようになって
いる。袋引張部材152の袋引張板160より外方側に
は、センサ168が袋引張板160に向けて固定されて
おり、制御盤に接続されている。そして、袋引張板16
0とセンサ168の間を袋Fが通過すると、それ以上に
リング板146が下降しないように、開口機構昇降器1
44を停止させるようになっている。これにより、袋F
の高さが変わった場合にも、袋F内への袋引張板160
および袋引張爪162の挿入量を自動調整できる。セン
サ168としてはプラスチックフィルムを検出できるよ
うに、超音波センサや光センサ等のセンサが好適に使用
できる。
【0037】袋引張部材152の外周側端部には、リン
グ板146に摺動可能に取り付けられるスライドレール
170が形成されている。袋引張部材152の両側面に
はラック(図示略)が形成されており、これらラックと
螺合するピニオン(図示略)がそれぞれリング板146
に回転可能に取り付けられ、各ピニオンにはベルトプー
リ154が同軸に固定されている。さらに、全てのベル
トプーリ154の周囲にはタイミングベルト156が巻
回され、リング板146にはタイミングベルト156を
回転させるベルト駆動モータ158が設けられている。
このベルト駆動モータ158を作動すると、袋引張部材
150,152が同時に内方または外方へ同一距離だけ
移動するようになっている。
【0038】次に、図17〜図19は袋引締機構10を
示す図である。この袋引締機構10は、水平移動板14
0に対して直交しかつ水平な方向へ向けて取り付けられ
たエアシリンダ等の前後移動器172と、この前後移動
器172により前後移動される昇降器182と、この昇
降器182により昇降される水平かつ細長い取付板17
4とを有している。取付板174にはこれと平行にスク
リュウ軸176およびガイドロッド186(図19参
照)が取り付けられ、さらにスクリュウ軸176を回転
させる爪開閉モータ178が取り付けられている。スク
リュウ軸176およびガイドロッド186には、それら
の中心から等距離の位置に、下方へ延びる一対の爪部材
180が取り付けられており、爪開閉モータ178でス
クリュウ軸176を回転すると、これら爪部材180が
前記中心から左右対称に互いに接近離間する方向へそれ
ぞれ移動する。各爪部材180の下端には、鉛直下方へ
延びる細い袋引締爪184が形成されており、これら袋
引締爪184を袋Fの上端開口部へ差し込んで爪開閉モ
ータ178を作動することにより、袋Fの口を直線状に
引き締めることができる。
【0039】取付板174には、図18(平面図)に示
すように支持板195が固定されており、この支持板1
95には、いずれも支持板195を垂直方向へ貫通して
上下移動可能な一対のガイドロッド188およびラック
190と、ラック190を上下に駆動するためのノズル
昇降モータ192が取り付けられている。ガイドロッド
188およびラック190の下端にはノズル取付板19
4が水平に取り付けられ、このノズル取付板194の一
端には、センサ付ノズル196が下向きに貫通して固定
されている。これにより、ノズル昇降モータ192を作
動すると、爪部材180に対してセンサ付ノズル196
が昇降するようになっている。
【0040】センサ付ノズル196の位置は、図18に
示すように、各爪部材180の中間に位置しており、爪
部材180を閉じると、それらの袋引締爪184がセン
サ付ノズル196の側面に沿って平行に並ぶ。センサ付
ノズル196の下端位置は、センサ付ノズル196をノ
ズル昇降モータ192で降下させた際には袋引締爪18
4の下端よりも下方へ達し、一方、センサ付ノズル19
6を上昇させたときには、袋引締爪184の上端よりも
高い位置に来るように設定されている。
【0041】センサ付ノズル196は、図20および図
21に示すように、プラスチック等で形成された管状を
なし、その下端部は、一定長に亙って偏平な矩形状に成
形されている。センサ付ノズル196は弁(図示略)を
介して真空源に接続されており、袋引締爪184が袋F
を引き締めるときに同時に袋F内を減圧する作用を果た
す。また、センサ付ノズル196の内部には、ワーク検
出センサ198およびガス封入ノズル200が収容され
ている。ワーク検出センサ198のセンサ面はセンサ付
ノズル196の下端から下方へ向けられ、ガス封入ノズ
ル200の下端はセンサ付ノズル196の下端で開口し
ている。
【0042】ワーク検出センサ198は、超音波や光等
の検出手段を下方へ発射する発信部と、検出手段の反射
を検出する受信部とから構成された周知のもので、セン
サ付ノズル196内を通るコードを介して制御盤に接続
されており、センサ付ノズル196の下端と、下方に位
置する物品との距離を測定して、それに応じた検出信号
を制御盤に伝達する。そして制御盤では、ワーク検出セ
ンサ198からの検出信号を受けて、ワークWから一定
の高さに達したときに、センサ付ノズル196の降下を
停止させるように構成されている。
【0043】図22および図23は、袋シール機構12
を示す平面図および側面図である。この袋シール機構1
2は、図1および図2に示すように、袋封止位置P3の
上方すなわち第2台86の上方に配置されており、前述
の袋引締機構10による袋Fの引き締めは、この袋シー
ル機構12の内側で行われる。このため、引き締め後す
ぐに袋Fの口がシールできる構造になっている。
【0044】第2台86の前後方向両側には、一対の取
付台202が互いに平行かつ水平に固定されており、こ
れら取付台202のそれぞれには、一対のガイドロッド
204および開閉器208が相手側の取付台202に向
けて水平に取り付けられている。ガイドロッド204お
よび開閉器208の先端には、ヒートシール部206が
取付台202と平行に固定され、開閉器208により相
手側のヒートシール部206に対して平行を保ったまま
接近離間可能となっている。一方のヒートシール部20
6の先端面には細長いヒーター210が平行に固定さ
れ、他方のヒートシール部206にはヒーター210と
対向して圧接部212が形成されている。そして、ヒー
ター210に通電して発熱させつつ、ヒーター210と
圧接部212との間に袋Fを挟むことにより、袋Fの上
端部を全幅に亙ってヒートシールできるようになってい
る。
【0045】また、ヒートシール部206の下面には、
図23に示すように、相手側へ向けて突出する袋押さえ
部材214が、ヒートシール部206の移動方向と同方
向へスライド可能に取り付けられ、それぞれスプリング
216で突出方向へ付勢されている。これら袋押さえ部
材214は、ヒートシールの直前に、袋Fのヒートシー
ルされる部分の直下を全長に亙って挟んで固定し、空気
の漏れや袋のずれを防ぐ作用を果たす。
【0046】ヒートシールの完了したワークW入りの袋
Fは、前述した図8および図9の搬送装置により袋封止
位置P3から製品排出位置P4へ移動され、さらに図1
に示すように、袋詰品搬出機構14により製品排出位置
P4からシュート218へ排出される。この袋詰品搬出
機構14は、排出駆動器220と、排出駆動器220に
よりワーク排出方向へ往復動される進退駆動器222
と、進退駆動器222によりワーク排出路へ突出・後退
される押圧体224とを有するもので、押圧体224を
ワークWに当てて排出駆動器220で押圧体224をシ
ュート218内へ押し出すことができる。押し出した後
の押圧体224は、進退駆動器222によりワーク排出
路から後退させたうえ元の位置に復帰させる。
【0047】次に、以上の構成からなるワーク袋詰装置
の動作を順に説明する。まず、図1に示すように、ワー
ク搬送機構1のベルトコンベヤ18にワークWが載せら
れ、ベルトコンベヤ18の終端まで搬送される。ベルト
コンベヤ18の終端にワークWが来ると、図示しないセ
ンサがワークWを検出してベルトコンベヤ18を停止す
る。ワーク位置決め台40上に退避していた押出板26
が、押出板昇降器34により上昇され、押出板水平移動
器30でワークWの後方まで移動され、さらに下降され
る。
【0048】アーム旋回器37により径測定アーム38
が退避位置から旋回し、ワークWを押出板26との間で
挟む。この時の旋回角を角度センサ36で検出し、制御
盤に伝達する。制御盤は径測定アーム38を退避位置に
戻し、算出したワークWの外径に応じて押出板26を前
進させ、ワークWをワーク位置決め台40の中央に位置
決めする。ワーク上昇器42が上昇して、ワークWを若
干の距離だけ押し上げる。
【0049】図5に示すワーク持上機構2が水平移動器
44によりワーク位置決め台40の上方へ移動される。
上方に待機していた十字板58が昇降モータ52により
降ろされ、ワーク持上ロッド66の下端がワーク位置決
め台40に触れる直前に停止する。開閉モータ64によ
り4本のワーク持上ロッド66がワークWに向けて接近
させられ、やがて図7に示す傾動板70がワークWの下
端に当たると、センサ82が傾動板70の動きを検出
し、開閉モータ64が停止される。これにより、ワーク
持上爪68がワークWの下端に係合する状態となる。図
5に示す昇降モータ52により十字板58が上昇され、
水平移動器44により、ワークWを把持したワーク持上
機構2がワーク挿入位置P2上に移動される。
【0050】一方、以上の動作と平行して、袋Fが用意
される。袋収容機構4内に収容された袋カセット102
の一つが、図3に示すようにカセット取出器106によ
りカセット送出路104へ送り出される。図10に示す
袋端部持上機構108のカセット送出路104がノズル
支持板110を下降させ、複数の袋吸着ノズル116が
一斉に袋カセット102内の袋Fの開口端部に押し付け
られる。袋吸着ノズル116からの吸引を開始し、袋F
の端部を吸着したまま、袋吸着ノズル116が持ち上げ
られる。
【0051】袋開口機構6の袋引上アーム118がアー
ム駆動器120により下方へ旋回され、互いに対向する
複数の袋吸着ノズル132が、袋Fを挟んで対向する位
置に移動する。図11に示す上ノズル開閉器124およ
び下ノズル開閉器126が袋吸着ノズル132を閉じ、
袋Fの両面が挟まれる。袋吸着ノズル132からの吸引
を一斉に開始し、袋引上アーム118を上方へ旋回して
水平位置に戻し、袋開口位置P5上で袋Fを垂直にす
る。袋吸着ノズル132を袋Fの両面に吸着させたま
ま、袋吸着ノズル132を開いていき、同時に、エア吹
込器134のエア吹込ノズル136から袋Fの開口部内
へ空気を吹き込む。これにより、両面が互いに貼り付い
た袋Fも素早く奥まで開くことができる。
【0052】狭いながら口の開いた袋Fの上に、ワーク
挿入位置P2に退避していた袋拡大機構8を、図12に
示す水平移動器138により移動する。この時、予め全
ての袋引張部材150および152をリング板146の
中心側へ寄せておき、開口機構昇降器144により袋拡
大機構8を降ろすことにより、袋引張部材150の袋引
張爪162、および袋引張部材152の袋引張板160
を一斉に袋Fの開口部内へ挿入する。次に、ベルト駆動
モータ158により、全ての袋引張部材150および1
52をリング板146の外方側へ移動し、袋Fの開口部
を8角形に拡大する。この時、袋Fの開かれた口の上で
は、ワーク持上機構2によりワークWが保持されてい
る。
【0053】図5に示すように、ワーク持上機構2の昇
降モータ52を作動し、ワークWを抱えているワーク持
上ロッド66を、ワーク挿入口148を通して袋F内に
降ろしていく。袋Fの下端までワークWを降ろしたら、
各ワーク持上ロッド66を回動器67により90゜回転
させ、図6に示すようにワークWの下端からワーク持上
爪68を外す。再び昇降モータ52を作動し、ワーク持
上ロッド66を一斉に引き上げて袋Fから抜き出し、ワ
ーク持上機構2を位置決め位置P1へ戻す。これで、袋
FへのワークWの挿入が完了する。
【0054】次に、袋引張部材150および152を中
心側へ移動し、ワークW入りの袋Fをワーク挿入位置P
2の第1台84上に落ろす。水平移動器138を作動し
て、袋拡大機構8を袋開口位置P5へ移動するととも
に、袋引締機構10を第1台84上のワークW入り袋F
の上方へ移動する。予め、袋引締機構10の爪部材18
0はセンサ付ノズル196に沿う位置まで閉じておき、
センサ付ノズル196は爪部材180に対して降下させ
ておく。
【0055】図19に示す昇降器182を作動させ袋引
締機構10を降下させることにより、センサ付ノズル1
96および一対の袋引締爪184を袋Fの開口部内に挿
入していき、センサ付ノズル196のワーク検出センサ
198がワークWの上面から所定の距離に達したことを
検出したら、袋引締機構10の降下を停止する。爪開閉
モータ178を作動し、袋引締爪184を開いていき、
センサ付ノズル196を挿入したまま袋Fの開口部を直
線状に引き締め、さらにセンサ付ノズル196により袋
F内を減圧して袋Fを凹ませる。
【0056】袋F内が十分に減圧されたら、そのままの
状態で袋引締機構10を袋封止位置P3へ移動すると同
時に、図8に示すワーク搬送機構によりワークW入り袋
Fの下端を支えてワークW入り袋Fを袋封止位置P3へ
移動する。この時、ワークW入り袋Fの上端部は、図2
3に示すように、袋シール機構12のヒートシール部2
06の間に水平に挿入される。
【0057】第2台86上にワークW入り袋Fが移され
たら、センサ付ノズル196による減圧を停止し、ガス
封入ノズル200から窒素ガス等の不活性ガスを袋F内
に一定量吹き込んで袋F内の空気を追い出した後、セン
サ付ノズル196のみを上昇させて袋Fから引き抜く。
次に、袋シール機構12の各開閉器208を作動させ、
ヒートシール部206を閉じていき、まず袋押さえ部材
214でヒートシールすべき部分の直下を気密的に抑え
た後、ヒーター210と圧接部212で袋Fを挟んで全
幅に亙ってヒートシールする。ヒートシールの完了した
ワークW入り袋Fは第2台86から第3台88へ移さ
れ、さらに図1に示す袋詰品搬出機構14の押圧体22
4に側面を押されてシュート218から次工程へ運ばれ
る。
【0058】以上説明したワーク袋詰装置によれば、閉
じた袋Fの開口側端部の両面に袋開口機構6の袋吸着ノ
ズル132をそれぞれ吸着させ、これら袋吸着ノズル1
32を離間させることにより袋Fを開口させた後、開口
された袋Fの開口部内に複数の袋引張部材150,袋引
張部材152を挿入し、これらにより袋の開口部を広
げ、さらに、広げられた開口部を通して、ワーク持上機
構2によりワークWを袋内に挿入するものであるから、
滑らかな材質の袋も確実かつ大きく開口させることがで
き、ワーク挿入作業の信頼性を高めることができる。
【0059】また、袋端部持上機構108により、袋カ
セット102内で積層収容されている袋Fの端部を吸着
して持ち上げたうえ、袋開口機構6の袋吸着ノズル13
2を袋Fの上下両面と対向する位置に進入させるので、
2枚以上の袋Fを袋開口機構6に渡してしまうことがな
く、袋Fの開封の失敗が防げる。
【0060】また、袋開口機構6は、上下に旋回する袋
引上アーム118上に設けられているので、袋Fを袋カ
セット102から引き出して起立させ、さらに開口させ
る動作に無駄がなく、作業効率が高い。
【0061】また、袋拡大機構8は、円環状のリング板
146の周囲に、袋引張部材150および袋引張部材1
52を配置し、これらを放射状に動かす構造であるか
ら、袋Fを均等な力で大きく開口させることができるば
かりか、リング板146のワーク挿入口148を通して
ワークWを垂直に挿入するので、袋F内でのワークWの
姿勢を揃えることが容易である。
【0062】また、袋引締機構10は、ワークWが挿入
された袋Fの開口部に一対の袋引締爪184およびセン
サ付ノズル196を挿入し、袋引締爪184で袋Fの口
を引き締めながら、センサ付ノズル196で袋F内を減
圧するから、減圧後の袋Fの形が均一に整い、袋詰め製
品の美観を高めることができるだけでなく、袋シール機
構12への導入が容易に行える利点を有する。
【0063】また、袋引締爪184で口を平坦に引き締
めた直後に、この平坦部分を袋シール機構12でそのま
まに挟んでヒートシールするので、ヒートシール部分に
皺が寄ったり、シールが不完全になるおそれがなく、こ
の点からも信頼性が高められる。
【0064】さらにまた、ワーク持上機構2は、下端に
ワーク持上爪68が形成された4本の垂直なワーク持上
ロッド66を備え、これらワーク持上ロッド66をそれ
ぞれ回すことにより、ワーク持上爪68によるワーク係
止状態と非係止状態とを切り替えるので、袋Fとワーク
Wとの隙間が小さくても、袋Fからのワーク持上ロッド
66の引き抜きが容易であるという利点を有する。
【0065】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、他にも様々な変形が可能である。例え
ば、ワークWが中心孔を有するリング状であれば、ワー
ク持上機構2は、ワーク中心孔にロッドを挿入してワー
クWを係止する形式としてもよい。また、ワークWが例
えば直方体状であれば、袋Fの口を広げる形状を矩形状
にしたりすることも可能である。さらに、装置の細部に
関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で周知技術と
置換してもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワー
ク袋詰装置によれば、閉じた袋の開口側端部の両面に袋
吸着手段をそれぞれ吸着させたうえ、これら袋吸着手段
を互いに接近離間させることにより袋を開口させる。次
いで、開口された袋の開口部内に複数の係止体を挿入
し、これら係止体を袋の中央から外方へ向けて移動させ
ることにより袋の開口部を広げた後、ワーク挿入機構に
よって、広げられた開口部を通してワークを袋内に挿入
する。したがって、滑らかな材質の袋も確実かつ大きく
開口させることができ、高い信頼性および作業効率を以
て、袋詰め作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク袋詰装置の一実施例を示す
平面図である。
【図2】同実施例の正面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】同実施例のワーク搬送機構およびワーク押込機
構の要部を示す平面図である。
【図5】ワーク持上機構の要部を示す側面図である。
【図6】ワーク持上機構の要部を示す平面図である。
【図7】ワーク持上ロッド下端の構造とその作用を示す
側面図である。
【図8】ワーク搬送機構の平面図である。
【図9】ワーク搬送機構の正面図である。
【図10】袋端部持上機構および袋取出機構の側面図で
ある。
【図11】袋端部持上機構および袋取出機構の平面図で
ある。
【図12】袋開口機構および袋引締機構の平面図であ
る。
【図13】袋開口機構の要部を示す平面図である。
【図14】袋引張部材を示す側面図である。
【図15】他の袋引張部材を示す側面図である。
【図16】袋引張部材の正面図である。
【図17】袋引締機構の正面図である。
【図18】袋引締機構の平面図である。
【図19】袋引締機構の正面図である。
【図20】センサ付ノズルの正面図である。
【図21】センサ付ノズルを下から見た図である。
【図22】袋シール機構の平面図である。
【図23】袋シール機構の側面図である。
【符号の説明】
F 袋 W ワーク W’小ワーク 1 ワーク搬送機構 2 ワーク持上機構 4 袋収容機構 6 袋取出機構 8 袋拡大機構 10 袋引締機構 12 袋シール機構 14 袋詰品搬出機構 20 ワーク押込機構 40 ワーク位置決め台 58 十字板 66 ワーク持上ロッド 68 ワーク持上爪 84 第1台 86 第2台 88 第3台 100 カセットラック 102 袋カセット 104 カセット送出路 108 袋端部持上機構 116 袋吸着ノズル 118 袋引上アーム 132 袋吸着ノズル 134 エア吹込器 146 リング板 148 ワーク挿入口 150 袋引張部材 152 袋引張部材 196 センサ付ノズル 198 ワーク検出センサ 200 ガス封入ノズル 206 ヒートシール部 210 ヒーター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉じた袋の開口側端部の両面を吸着するた
    めの少なくとも一対の袋吸着手段を有し、これら袋吸着
    手段を互いに離間させることにより、吸着した袋を開口
    させる袋開口機構と、 開口された袋の開口部内に複数の係止体を挿入し、これ
    ら係止体を袋の内側から外方へ向けて移動させることに
    より袋の開口部を広げるための袋拡大機構と、 前記広げられた開口部を通してワークを袋内に挿入する
    ためのワーク挿入機構とを有することを特徴とするワー
    ク袋詰装置。
  2. 【請求項2】略水平に積層状態で収容されている閉じた
    袋の端部の片面を吸着して前記端部を持ち上げるための
    袋端部持上機構をさらに具備し、 前記袋開口機構は、持ち上げられた袋の端部の両面に前
    記袋吸着手段をそれぞれ吸着させることを特徴とする請
    求項1記載のワーク袋詰装置。
  3. 【請求項3】前記袋開口機構は、略水平位置から略垂直
    位置まで回動可能なアームの遊端側に取り付けられ、こ
    のアームを前記範囲内で回動させるアーム回動機構が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載のワーク袋
    詰装置。
  4. 【請求項4】前記開口部拡大手段は、ワーク挿入口を有
    する板状体と、前記ワーク挿入口の内側へ突出した状態
    で前記ワーク挿入口の周囲に配置され、前記ワーク挿入
    口の中心から半径方向へ移動可能に設けられた3以上の
    前記係止体と、これら係止体を半径方向へ移動させる係
    止体開閉手段とを有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のワーク袋詰装置。
  5. 【請求項5】ワークが挿入された袋の開口部に、一対の
    引張部材を挿入し、前記引張部材を相互に離間させるこ
    とにより袋の口を引き締めるための袋引締機構をさらに
    具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のワーク袋詰装置。
  6. 【請求項6】前記ワークが挿入された後の袋の開口部
    に、一対の引張部材および吸引ノズルを挿入し、前記引
    張部材を相互に離間させることにより袋の口を引き締め
    つつ前記吸引ノズルにより袋内を減圧するための袋引締
    機構をさらに具備することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のワーク袋詰装置。
  7. 【請求項7】前記口が引き締められた袋の開口端部を一
    対のヒートシール部により加熱しつつ挟むことによりヒ
    ートシールするためのヒートシール機構をさらに具備す
    ることを特徴とする請求項5または6記載のワーク袋詰
    装置。
  8. 【請求項8】前記ワーク挿入機構は、互いに平行かつワ
    ークの周面を包囲可能な3本以上のワーク持上ロッド
    と、これらワーク持上ロッドの下端に形成された鉤部
    と、前記ワーク持上ロッドを軸線回りに回動することに
    より、前記鉤部をワーク係止位置と非係止位置との間で
    回動させるロッド回動手段とを有することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載のワーク袋詰装置。
JP16898795A 1995-07-04 1995-07-04 ワーク袋詰装置 Pending JPH0920314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16898795A JPH0920314A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 ワーク袋詰装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16898795A JPH0920314A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 ワーク袋詰装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0920314A true JPH0920314A (ja) 1997-01-21

Family

ID=15878258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16898795A Pending JPH0920314A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 ワーク袋詰装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0920314A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7950205B2 (en) * 2007-11-20 2011-05-31 Gates Anthony H Method for removing a pouch from a pouch container
CN109057023A (zh) * 2018-09-04 2018-12-21 中冶建筑研究总院(深圳)有限公司 一种用于钢结构梁柱刚性连接的节点结构及其制作方法、住宅结构体系

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7950205B2 (en) * 2007-11-20 2011-05-31 Gates Anthony H Method for removing a pouch from a pouch container
CN109057023A (zh) * 2018-09-04 2018-12-21 中冶建筑研究总院(深圳)有限公司 一种用于钢结构梁柱刚性连接的节点结构及其制作方法、住宅结构体系
CN109057023B (zh) * 2018-09-04 2023-11-24 中冶建筑研究总院(深圳)有限公司 一种用于钢结构梁柱刚性连接的节点结构及其制作方法、住宅结构体系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7134256B2 (en) Packaging system
KR100296061B1 (ko) 반도체가포장권취된테이프릴포장장치
JPH0664611A (ja) 自動充填包装機
JPH0920314A (ja) ワーク袋詰装置
JP2007210677A (ja) 肉部位の包装方法及びその装置
JPH09249201A (ja) カートンの蓋閉装置
JP3708166B2 (ja) 果菜物箱詰め装置
JP2001171612A (ja) 気密包装方法及び気密包装装置及び姿勢変換装置
JP2553756Y2 (ja) エンドシール装置
CN116374303B (zh) 生物冻干微球装配装置以及生物冻干球装配机
KR101974969B1 (ko) 로봇 백 플레이서 및 이의 제어방법
JP3414623B2 (ja) 充填軟包装体供給装置
JP2608612B2 (ja) 袋詰包装機における袋供給装置
CN215884281U (zh) 一种试剂盒包装用袋子供料装置
JP3369245B2 (ja) 物品入り袋のガセット成形装置
JP4127632B2 (ja) 袋詰装置
JP2000296803A (ja) 缶蓋体の自動袋詰め装置
JP2592887Y2 (ja) 長尺物吸着子
JP3822148B2 (ja) 包装機における袋口の閉鎖防止装置
JP2927976B2 (ja) 缶蓋の袋詰装置
KR200247708Y1 (ko) 용기의필름밀봉장치
JP3071223B2 (ja) 缶蓋の袋詰装置
JPH0323413B2 (ja)
JPH06227505A (ja) 自動箱詰め装置
JP3071224B2 (ja) 缶蓋の袋詰装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02