JPH09202211A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JPH09202211A
JPH09202211A JP8010470A JP1047096A JPH09202211A JP H09202211 A JPH09202211 A JP H09202211A JP 8010470 A JP8010470 A JP 8010470A JP 1047096 A JP1047096 A JP 1047096A JP H09202211 A JPH09202211 A JP H09202211A
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shaft
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lock
frame
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誠司 堀
Yasuo Kitazawa
泰穂 北沢
Sumikazu Sasaki
澄和 佐々木
Keiichi Kato
啓一 加藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウ
エビングの引き出しを許容してエネルギを吸収するにあ
たって、荷重を安定させ、また、小さな変形で安定荷重
に到達させ、装置も小型化する。 【解決手段】 通常は線材106が原形状を維持してシ
ャフト30とスプール22とが一体に回転する。車両急
減速時には、シャフト30のウエビング引出方向の回転
が阻止される。このとき、ウエビング引張力によって、
スプール22がウエビング引出方向へ回転する。この
際、連通孔104が同方向へ回転し、その連通孔104
の回転によって、線材106が、第2筒状空間部102
から連通孔104を通って第1筒状空間部100へ引き
出され、第1筒状空間部100において、シャフト30
に巻き付けられる。このときの線材106の変形荷重
が、スプール22のウエビング引出方向の回転に要する
荷重とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエビングの引き
出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容し
てエネルギを吸収することができるウエビング巻取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエビング巻取装置では、スプールのウ
エビング引出方向の回転が車両急減速時にロックされ
て、ウエビングの引き出しが阻止される。ウエビングの
引き出しを阻止するときには、ウエビングの引き出しを
所定量許容して、エネルギの吸収を図ることが行われて
いる。
【0003】例えば、スプールと、これと同軸な軸部材
との間で、通常は、それらが一体に回転するが、車両急
減速時に軸部材のウエビング引出方向の回転が阻止され
た状態では、スプールが、ウエビング引張力により、軸
部材に対してウエビング引出方向へ回転し、このとき、
引っ張り、圧縮、捩じり等の塑性変形を利用してエネル
ギ吸収が図られている。
【0004】しかし、そのような装置では、荷重が安定
せず、所定の荷重に達するまでの変形が大きく、装置が
大型化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビ
ングの引き出しを許容してエネルギを吸収するにあたっ
て、荷重を安定化させ、また、小さな変形で安定荷重に
到達させ、装置も小型化するウエビング巻取装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の本発明のウエビング巻取装置は、ウエビ
ングが引き出し巻き取りされるスプールと、前記スプー
ルと同軸状とされるシャフトと、シャフトのウエビング
引出方向の回転を規制するロック手段と、通常時は、線
状部材の原形状を維持してスプールの回転を自由とし、
シャフトのウエビング引出方向の回転規制状時には、ウ
エビング引張力によって線状部材を巻き付けるとともに
巻き付け前には屈曲を経ることを要してスプールをウエ
ビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の本発明のウエビング巻取装置
は、ウエビングが引き出し巻き取りされる筒状のスプー
ルと、前記スプールの筒内に同軸状に設けられ、スプー
ルと相対回転可能なシャフトと、前記シャフトのウエビ
ング引出方向の回転を阻止するロック手段と、前記シャ
フトとスプールとの間に形成される第1筒状空間部と、
前記第1筒状空間部と軸方向で対向し、シャフトの外周
とスプールの内周との間に形成される第2筒状空間部
と、前記第1筒状空間部と第2筒状空間部とをそれら周
方向一部で軸方向に連通し、シャフトの外周とスプール
の内周との間に形成され、スプールのシャフトに対する
回転に伴い回転する連通孔と、一端部が第1筒状空間部
においてシャフトに係止され、中間部が連通孔を通り、
他端部が第2筒状空間部においてコイル状に巻き取られ
て係止され、通常時は、原形状を維持してシャフトとス
プールとを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出
方向の回転阻止時には、スプールに掛かるウエビング引
張力によって第2筒状空間部から連通孔を通って引き出
されて第1筒状空間部においてシャフトの外周に巻き付
けられべく変形し、スプールをウエビング引出方向へ回
転させる線状部材と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3の本発明のウエビング巻取装置
は、請求項2の構成において、前記線状部材は、一対の
線状部材で構成され、それら線状部材の各一端部が第1
筒状空間部においてシャフトに係止され、各他端部が2
条に巻かれて第2筒状空間部に係止され、各中間部が通
る連通孔が半径方向で対向する位置に一対配置され、シ
ャフトのウエビング引出方向の回転阻止時には、スプー
ルのウエビング引出方向への回転に伴い第1筒状空間部
においてシャフトに2条に巻き付けられることを特徴と
する。
【0009】請求項4の本発明のウエビング巻取装置
は、ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に回転す
るシャフトと、前記シャフトと同軸状とされて、シャフ
トを支持するフレームに回転可能に設けられ、ロック歯
を有するロックギヤと、前記シャフトに設けられ、ロッ
ク爪を有し、ロック爪がロック歯と離間してシャフトの
回転を自由とし、ロック爪がロック歯と係合するとシャ
フトのロックギヤに対するウエビング引出方向の回転を
阻止するロックプレートと、一端がロックギヤに係止さ
れ、他端がフレームに係止され、ロックギヤのウエビン
グ引出方向の回転によりその一端側からロックギヤの外
周に巻き付けられ、巻き付けられる前には屈曲を経るこ
とを要し、通常時は、原形状を維持してロックギヤの回
転を阻止し、シャフトのロックギヤに対するウエビング
引出方向の回転阻止時には、ロックギヤに掛かるウエビ
ング引張力によってロックギヤに巻き付けられるべく変
形する線状部材と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項5の本発明のウエビング巻取装置
は、ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
前記スプールと同軸状に設けられ、スプールと相対回転
可能なシャフトと、前記シャフトのウエビング引出方向
の回転を阻止するロック手段と、一端がシャフトに係止
され、他端がスプールに係止され、シャフトのウエビン
グ引出方向の回転によりその一端側からシャフト外周に
巻き付けられ、巻き付けられる前には屈曲を経ることを
要し、通常時は、原形状を維持してシャフトとスプール
とを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の
回転阻止時には、スプールに掛かるウエビング引張力に
よってスプールに巻き付けられるべく変形する線状部材
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項6の本発明のウエビング巻取装置
は、請求項2、3又は5の構成において、下部が車体に
支持されて取り付けられ、上部にシャフトを支持し、ウ
エビングがスプールから上方へ引っ張られると、ウエビ
ング全引出時には、シャフトの軸方向と平行であって車
体との支持点を通る軸線回りに回転力を受けるフレーム
と、前記フレームに設けられるロック歯と、シャフトに
設けられ、ロック歯と係合して、シャフトのウエビング
引出方向の回転を阻止するロック爪と、で構成される前
記ロック手段と、前記フレームとシャフトとの間に介在
し、フレームの回転を起こすに到らないウエビング引張
力で破断してフレームに対してシャフトをこの軸方向と
直角方向にスプールと共に移動させ、ロック爪をロック
歯と係合させる破断手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項1の構成によれば、通常は、ウエビ
ングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0013】例えば、車両急減速時には、シャフトのウ
エビング引出方向の回転が規制される。このとき、ウエ
ビング引張力によって線状部材が屈曲を経た後に巻き付
けられて、スプールがウエビング引出方向へ回転し、ウ
エビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0014】請求項2の構成によれば、通常は線状部材
が原形状を維持してシャフトとスプールとが一体に回転
し、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0015】例えば、車両急減速時には、シャフトのウ
エビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエ
ビング引張力がスプールにウエビング引出方向の回転力
を及ぼす。その回転力によって、スプールがウエビング
引出方向へ回転する。この際、連通孔が同方向へ回転
し、その連通孔の回転によって、線状部材が、第2筒状
空間部から連通孔を通って第1筒状空間部へ引き出さ
れ、第1筒状空間部において、シャフトに巻き付けられ
る。線状部材がシャフトに巻き付けられる前には、第2
筒状空間部でのコイル形状を解いて連通孔を通ることに
よる屈曲を経ることを要し、そのための線状部材の変形
荷重が、スプールのウエビング引出方向の回転に要する
荷重とされる。
【0016】なお、第1筒状空間部においてシャフトに
線状部材が巻き付けられて第1筒状空間部が線状部材で
満たされれば,それ以降は、スプールのウエビング引出
方向の回転が阻止され、スプールのウエビング引出方向
の回転量を規制するストッパ手段を構成することができ
る。
【0017】請求項3の構成によれば、線状部材が2本
で構成され、その分、スプールのウエビング引出方向の
回転に要する荷重が大きくなる。線状部材の線径を同じ
くした場合、線状部材が2本であるものが、線状部材が
1本であるものに比して、スプールのウエビング引出方
向の回転に要する荷重は2倍となる。
【0018】請求項4の構成によれば、通常は線状部材
が原形状を維持してロックギヤは回転しない。そして、
ロックプレートのロック爪がロックギヤのロック歯と離
間し、シャフトの回転が自由とされてスプールの回転が
自由とされ、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とさ
れる。
【0019】例えば、車両急減速時には、ロック爪がロ
ック歯と係合し、シャフトのロックギヤに対するウエビ
ング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビン
グ引張力が、スプール、シャフト、ロックプレートを介
して、ロックギヤにウエビング引出方向の回転力を及ぼ
し、ロックギヤとフレームとの間では、その回転力によ
って、線状部材が、屈曲を経た後にロックギヤに巻き付
けら、ロックギヤがウエビング引出方向へ回転する。ロ
ックギヤに巻き付けられ前の屈曲に要する線状部材の変
形荷重が主に、スプールのウエビング引出方向の回転に
要する荷重となる。
【0020】また、ロックギヤに巻き付けられる前の線
状部材がフレームにコイル状に巻き取られて用意され、
線状部材がロックギヤに巻き付けられるにあたっては、
線状部材がそのコイル形状を解くようにされる構成が可
能である。
【0021】なお、線状部材がロックギヤに巻き付けら
れる過程で、線状部材のロックギヤへの巻付始端と、線
状部材のロックギヤへの巻き付け前の屈曲を経ている最
中の部分とを圧接させ、それ以上の線状部材のロックギ
ヤへの巻き付けを阻止してロックギヤのウエビング引出
方向の回転を阻止し、スプールの回転量を規制するスト
ッパ手段を構成することができる。
【0022】請求項5の構成によれば、通常は線状部材
が原形状を維持してシャフトとスプールとが一体に回転
し、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0023】例えば、車両急減速時には、シャフトのウ
エビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエ
ビング引張力がスプールにウエビング引出方向の回転力
を及ぼす。その回転力によって、線状部材が、屈曲を経
た後にシャフトに巻き付けられ、スプールがウエビング
引出方向へ回転する。シャフトに巻き付けられ前の屈曲
に要する線状部材の変形荷重が主に、スプールのウエビ
ング引出方向の回転に要する荷重となる。
【0024】なお、線状部材がシャフトに巻き付けられ
る過程で、線状部材のシャフトへの巻付始端と、線状部
材のシャフトへの巻き付け前の屈曲を経ている最中の部
分とを圧接させ、それ以上の線状部材のシャフトへの巻
き付けを阻止してスプールのウエビング引出方向の回転
を阻止し、スプールの回転量を規制するストッパ手段を
構成することができる。
【0025】以上のいずれの請求項の構成によっても、
線状部材の巻き付け前の屈曲のための変形力が主に、ス
プールのウエビング引出方向の回転に要する荷重とされ
る。ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビン
グの引き出しを許容してエネルギを吸収するにあたっ
て、荷重を安定化させ、また、小さな変形で安定荷重に
到達させ、装置も小型化することが可能となる。また、
線状部材の配置スペースが小さくても、スプールのウエ
ビング引出方向の回転量を大きくとることができる。
【0026】特に、請求項2、3の構成によれば、シャ
フトの外周面とスプールの内周面との間に線状部材を内
蔵することができ、一層の小型化が果たされる。
【0027】さて、スプールの筒内にこれと同軸状に相
対回転可能なシャフトが設けられる構成によれば、ウエ
ビングのスプールへの止め部が、スプールの肉厚中にお
いてその止め部のスペースを確保する上で、スプールの
軸線上から外れた位置となる場合、ウエビング全引出時
に、ウエビングが上方へ引っ張られると、ウエビングが
スプールの外周面を介してくの字型に屈曲されて、スプ
ールにはその屈曲点において、ウエビング引張力に基づ
き荷重F1が及ぶ。
【0028】また、ウエビングの引張力によってフレー
ムが、これの車体との支持点を通る軸線回りに回転力を
受ける。
【0029】スプールがフレームに対して回転自由のま
まであると、フレームがウエビング引張力と均衡すべく
回転したとき、スプールは、フレームと相対回転して姿
勢が維持され、ウエビングがスプールの外周面を介して
くの字型に屈曲されたままとされ、スプールにはその屈
曲点において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が作
用し続ける。
【0030】請求項6の構成では、フレームが回転に到
らないウエビング引張力によって、シャフトが、この軸
線方向と直角の方向(半径方向)へフレームに対して移
動し、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止され
る。ウエビング引張力が上昇してフレームがウエビング
引張力と均衡すべく回転したとき、シャフト及びスプー
ルは、フレームと相対回転せず、フレームと一体に姿勢
を変える。従って、フレームの回転前にはウエビングが
スプールの外周面を介してくの字型に屈曲されていたの
に、フレームの回転後には、スプールがフレームに対し
て相対回転しない限り、ウエビングがスプールの外周面
を介して真直とされる。ウエビングがスプールの外周面
を介してくの字型に屈曲されることに起因してウエビン
グ引張力に基づきスプールに及ぶ荷重F1はなくなる。
【0031】ここで、ウエビング引張力に基づきスプー
ルにこの軸線回りに及ぼされる回転モーメントは、スプ
ールのシャフトに対するウエビング引出方向の回転に要
する線状部材の変形荷重に基づきスプールにこの軸線回
りに及ぼされる回転モーメントで対抗される。この対抗
する限りにおいて、スプールは、ウエビングを、スプー
ルの外周面を介してくの字型に屈曲させることなく真直
とさせる位置を保持することができ、ウエビング引張力
に基づくスプールに掛かる荷重F1はないか、あるいは
軽減され、スプールについては適度な強度で足りる。
【0032】上記いずれの請求項の構成によっても、装
置は、簡単な構造とされる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
ウエビング巻取装置を図1乃至図6に基づき説明する。
図中、車両前方を矢印FRで、車両幅方向を矢印Wで、
車両上方を矢印UPでそれぞれ示す。
【0034】図1及び図2に示すように、フレーム10
が、車両前後方向で対向する一対の脚片12、14と、
脚片12、14間の背片16とを有してコ字型に形成さ
れている。背片16が下方に延出されてそこが車体18
にボルト止めされて支持(支持点を20で図示する)さ
れ、フレーム10が取り付けられる。
【0035】脚片12、14間には、軸方向が脚片1
2、14の対向方向とされたスプール22が設けられ、
スプール22には、ウエビング24の一端が係止され、
スプール22の回転により、ウエビング24がスプール
22に対して引き出し巻き取り自在となる。ウエビング
24の引出方向を矢印Aで図示する。図5に示すよう
に、ウエビング24の一端部は、スプール22に形成さ
れたウエビング係止溝孔26内にこの一方から挿入さ
れ、そして、他方に設けたウエビング止め軸(止め部)
28を包囲して折り返されてウエビング係止溝孔26内
で重合され、ウエビング24の抜け止めが果たされてい
る。
【0036】スプール22は筒状とされ、筒内には、ス
プール22と同軸状にシャフト30が設けられる。シャ
フト30は、この両端部でスプール30を支持し、シャ
フト30の両端部は、脚片12、14に形成された開口
32、34内にアダプタ36、38を介して支持され、
シャフト30が回転自在とされる。シャフト30の一端
部には、Vギヤ42が嵌合され、Vギヤ42はシャフト
30と相対回転自在とされる。Vギヤ42とシャフト3
0の端面との間には、一対のロックプレート44が介在
される。ロックプレート44とVギヤ42との間には、
ピン45とピン溝46とが形成され、ピン45がピン溝
46内に係合することにより、Vギヤ42のシャフト3
0に対するウエビング引出方向の相対回転により、図3
に示すように、ロックプレート44が拡径方向に移動可
能となる。
【0037】ロックプレート44の外端には、ロック爪
66が形成され、ロック爪66と対向して、脚片12の
開口32の外側には、脚片12に、内歯とされたロック
歯64が形成されている。ロックプレート44の拡径方
向の移動によりロック爪66が離間状態からロック歯6
4と噛合し、シャフト30のウエビング引出方向の回転
が阻止される。ロック爪66とロック歯64とはロック
手段を構成する。
【0038】シャフト30の一端部の先端には、押さえ
プレート48が嵌合され、押さえプレート48はシャフ
ト30と一体に回転する。押さえプレート48とVギヤ
42との間には、捩じりコイルスプリング50が嵌合さ
れ、捩じりコイルスプリング50の一端52がVギヤ4
2に係止され、他端54が押さえプレート48に係止さ
れる。捩じりコイルスプリング50は、Vギヤ42をシ
ャフト30と一体に回転させるべく付勢する。
【0039】Vギヤ42の外周には外歯とされたV歯5
6が形成され、V歯56と対向して、Vギヤ42の下方
には、脚片12に加速度センサ58が設けられる。加速
度センサ58では、慣性ボール60が車両急減速に伴い
加速度を受けて車両前方へ慣性移動すると、Vパウル6
2が、図2の実線位置から鎖線位置へ回動してVギヤ4
2のV歯56と噛合し、Vギヤ42のウエビング引出方
向の回転が阻止される。
【0040】シャフト30の他端部は、脚片14外へ突
出して、その突出端部には、図示を省略するゼンマイば
ねが設けられ、ゼンマイばねは、シャフト30をウエビ
ン巻取方向に回転付勢する。
【0041】ここで、図1に示すように、シャフト30
とスプール22との間には、第1筒状空間部100と、
第2筒状空間部102とが形成される。第1筒状空間部
100と第2筒状空間部102とは、軸方向で離間して
対向する。また、シャフト30とスプール22との間に
は、第1通状空間部100と第2筒状空間部102とを
周方向の一部で連通すべく連通孔104が軸方向に沿っ
て形成される。
【0042】一方、線材(線状部材)106が、第1筒
状空間部100から連通孔104を通って第2筒状空間
部102に渡り、配置されている。線材106の一端は
第1筒状空間部100において、連通孔104と反対側
の一端に、シャフト30の外周に形成された係止穴10
8内に挿入係止されている。線材106の他端部は、第
2筒状空間部102において、シャフト30の外周にコ
イル状に巻き取られている。
【0043】なお、図6に示すように、スプール22と
シャフト30との間には、軸方向と直角の方向にキーピ
ン84が、シャフト30の外周に形成された半円形断面
のキー溝82を通ってスプール22を貫通して設けら
れ、スプール22とシャフト30との間にの回転は許容
され、軸方向の移動は阻止される。
【0044】また、図中98は、センサカバーであり、
脚片12の外面側に設けられ、Vギヤ42、押さえプレ
ート48、加速度センサ58を収容している。
【0045】上記構成によれば、通常は線材106が原
形状を維持してシャフト30とスプール22とが一体に
回転し、ウエビング24の引き出し巻き取りが自由とさ
れる。
【0046】車両急減速時には、シャフト30のウエビ
ング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビン
グ引張力がスプール22にウエビング引出方向の回転力
を及ぼす。その回転力によって、スプール22がウエビ
ング引出方向へ回転する。この際、図4に示すように、
連通孔104が同方向へ回転し、その連通孔104の回
転によって、線材106が、第2筒状空間部102から
連通孔104を通って第1筒状空間部100へ引き出さ
れ、第1筒状空間部100において、シャフト30に巻
き付けられる。線材106がシャフト30に巻き付けら
れる前には、第2筒状空間部102でのコイル形状を解
いて連通孔104を通ることによる屈曲を経ることを要
し、そのための線材106の変形荷重が、スプール22
のウエビング引出方向の回転に要する荷重とされる。
【0047】なお、第1筒状空間部100においてシャ
フト30に線材106が巻き付けられて第1筒状空間部
100が線材106で満たされれば,それ以降は、スプ
ール22のウエビング引出方向の回転が阻止され、スプ
ール22のウエビング引出方向の回転量を規制するスト
ッパ手段を構成することができる。
【0048】次に、第2の実施の形態を図7乃至図9に
基づき説明する。本実施の形態では、図7に示すよう
に、2本の線材106、107が用いられ、それら線材
106は、各一端が、第1筒状空間部100において、
半径方向で対向する位置にそれぞれ形成された係止穴1
08、109に挿入係止され、両他端部、第2筒状空間
部102において、2条に巻かれている。図7、図8で
は、一方の線材106を1点鎖線で示し、他方の線材1
07を2点鎖線で示す。
【0049】連通孔104、105は、図9にも示すよ
うに、各線材106に対応して一対、半径方向で対向す
る位置に形成されている。
【0050】上記構成によれば、図8に示すように、ス
プール22がシャフト30に対してウエビング引出方向
へ回転する際、連通孔104、105が同方向へ回転
し、その連通孔104、105の回転によって、線材1
06、107が、第2筒状空間部102から連通孔10
4、105を通って第1筒状空間部100へ引き出さ
れ、第1筒状空間部100において、シャフト30に2
条に巻き付けられる。
【0051】線材が2本で構成される分、スプール22
のウエビング引出方向の回転に要する荷重が大きくな
る。線材の線径を同じくした場合、本実施の形態のよう
に線材106、107が2本であるものが、上記第1の
実施の形態のように線材106が1本であるものに比し
て、スプール22のウエビング引出方向の回転に要する
荷重は2倍となる。
【0052】他の構成、作用効果は第1の実施の形態と
同様である。次に、第3の実施の形態を図10乃至図1
3に基づき説明する。
【0053】本実施の形態では、図10に示すように、
ロック歯66を有するロックギヤ150がフレーム10
と別個とされる。ロックギヤ150は、内周にロック歯
66を形成した筒部154がフレーム10の脚片12に
形成された開口部152内に貫通されて回転自在に支持
され、筒部154の脚片12内へ突出した一端部にはフ
ランジ156が形成され、フランジ156には、筒部1
54内と連通する開口158が形成されている。
【0054】一方、スプール22とシャフト30との間
にはスリーブ160が介在され、スリーブ160を介し
てシャフト30とスプール22とが一体に回転可能とさ
れる。上記開口158内に、スリーブ160がシャフト
30と共に貫通支持されて、シャフト30が回転自在と
される。
【0055】また、ロックギヤ150の筒部154の外
周には、脚片12とフランジ156との間に線材(線状
部材)162の巻付スペース164が形成される。巻付
スペース164においてフランジ156には係止孔16
6が形成され、線材162の一端が、その係止孔166
内に挿入係止される。
【0056】脚片12外面には、シャフト30の軸方向
と平行とされた巻取軸168が設けられ、その巻取軸1
68に線材162の他端部がコイル状に巻き取られてい
る。
【0057】脚片12外面にはまた、巻付スペース16
4と巻取軸168との間に、半円環状体170が設けら
れ、線材162は、ロックギヤ150のウエビング引出
方向の回転によりシャフト30に巻き付けられるがその
前に、巻取軸168からコイル形状が解かれて半円環状
体170の外周に沿って巻付スペース164へ引き出さ
れ、屈曲を要する。
【0058】上記構成によれば、通常は線材162が原
形状を維持してロックギヤ150は回転しない。そし
て、ロックプレート44のロック爪64がロックギヤ1
50のロック歯64と離間し、シャフト30の回転が自
由とされてスプール22の回転が自由とされ、ウエビン
グ24の引き出し巻き取りが自由とされる。
【0059】車両急減速時には、ロック爪64がロック
歯64と係合し、シャフト30のロックギヤ150に対
するウエビング引出方向の回転が阻止される。このと
き、ウエビング引張力が、スプール22、スリーブ16
0、シャフト30、ロックプレート44を介して、ロッ
クギヤ150にウエビング引出方向の回転力を及ぼす。
図12、図13に示すように、ロックギヤ150とフレ
ーム10の脚片12との間では、その回転力によって、
線材162が、屈曲を経た後にロックギヤ150の巻付
スペースに巻き付けら、ロックギヤ150がウエビング
引出方向へ回転する。ロックギヤ150に巻き付けられ
前の屈曲に要する線材162の変形荷重が主に、スプー
ル22のウエビング引出方向の回転に要する荷重とな
る。
【0060】なお、図13に示すように、線材162が
ロックギヤ150に巻き付けられる過程で、線材162
のロックギヤ150への巻付始端と、線材162のロッ
クギヤ150への巻き付け前の屈曲を経ている最中の部
分とを、ロックギヤ150の筒部154の外周と半円環
状体170の外周との間で圧接させ、それ以上の線材1
62のロックギヤ150への巻き付けを阻止してロック
ギヤ150のウエビング引出方向の回転を阻止し、スプ
ール22の回転量を規制するストッパ手段を構成するこ
とができる。図13には、線材162がロックギヤ15
0に2回り巻き付けられて、ロックギヤ150のウエビ
ング引出方向の回転が阻止されて、スプール22の回転
量が、2回転に規制される場合が示されている。
【0061】他の構成、作用効果は第1の実施の形態と
同様である。次に、第4の実施の形態を図14乃至図1
7に基づき説明する。
【0062】本実施の形態では、図14、図15に示す
ように、スプール22の端部にある鍔200の外面に、
第1環状凸202が形成され、第1環状凸202の外側
には、第2環状凸204が形成される。第1環状凸20
2、第2環状凸204は共に、スプール22と同軸状に
配される。
【0063】第1環状凸204とシャフト30の外周と
の間が巻付スペース206とされる。
【0064】線材(線状部材)208は、一端が、シャ
フト30の外周に形成された係止溝210内に挿入係止
され、スプール22の鍔200の外面に形成された一対
の半円突起212をS字型に経て第2環状凸204の外
周に巻かれて配置される。
【0065】スプール22とシャフト30とは相対回転
可能とされる。上記構成によれば、通常は線材208が
原形状を維持してスプール22とシャフト30とは一体
に回転し、ウエビング24の引き出し巻き取りが自由と
される。
【0066】車両急減速時には、ロック爪66がロック
歯64と係合し、シャフト30のウエビング引出方向の
回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力が、ス
プールにウエビング引出方向に回転力を及ぼす。図1
6、図17に示すように、シャフト30とスプール22
との間では、その回転力によって、線材208が、第2
環状凸204の外周から引き出され、一対の半円突起2
12をS字型に通って屈曲してその屈曲後にシャフト3
0の巻付スペース206に巻き付けられ、スプール22
がウエビング引出方向へ回転する。シャフト30に巻き
付けられ前の屈曲に要する線材208の変形荷重が主
に、スプール22のウエビング引出方向の回転に要する
荷重となる。
【0067】なお、線材208がシャフト30の外周と
第1環状凸202との間の巻付スペース206を満たせ
ば、それ以降は、線材208の巻き付けは阻止され、ス
プール22のウエビング引出方向の回転は阻止される。
これは、スプール22の回転量を規制するストッパ手段
を構成する。図17には、線材208がシャフト30に
2回り巻き付けられて、スプール22のウエビング引出
方向の回転が阻止されて、スプール22の回転量が、2
回転に規制される場合が示されている。
【0068】以上のいずれの実施の形態の構成によって
も、線材の巻き付け前の屈曲のための変形力が主に、ス
プール22のウエビング引出方向の回転に要する荷重と
される。ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエ
ビング24の引き出しを許容してエネルギを吸収するに
あたって、荷重を安定化させ、また、小さな変形で安定
荷重に到達させ、装置も小型化することが可能となる。
また、線材の配置スペースが小さくても、スプール22
のウエビング引出方向の回転量を大きくとることができ
る。
【0069】特に、第3、第4の実施の形態によれば、
シャフト30の外周面とスプール22の内周面との間に
線材を内蔵することができ、一層の小型化が果たされ
る。
【0070】次に、第5の実施の形態を図19及び図2
0に基づき説明する。本実施の形態では、ウエビング2
4が全引出状態で上方へ引っ張られたときに、シャフト
30をフレーム10の脚片12の開口32に支持するア
ダプタ(支持手段、図1を参照)36が破断するように
なっている。その破断によって、シャフト30がスプー
ル22と共に軸線方向と直角の方向(半径方向)に上方
へ移動する。シャフト30の移動に伴い、ロックプレー
ト44も同方向へ移動し、ロック爪66がロック歯64
と噛合して(図19に示す)、シャフト30のウエビン
グ引出方向の回転が阻止される状態となり、従って、シ
ャフト30はフレーム10に対する相対回転が阻止され
る。
【0071】ウエビング24が全引出状態で引っ張られ
ると、ウエビング引張力によって、フレーム10は、シ
ャフト30、スプール22の軸線と平行で、車体18と
の支持点20を通る線回りに回転力を受ける。フレーム
10が回転に到らない時点で、アダブタ36が破断する
ようにされる。
【0072】ここで、スプール22の筒内にこれと同軸
状に相対回転可能なシャフト30が設けられる構成によ
れば、ウエビング24のスプール22への止め部28
が、スプール22の肉厚中においてその止め部28のス
ペースを確保する上で、スプール22の軸線上から外れ
た位置となる場合、図18にフレーム10の背片16が
垂直である通常のフレーム10の姿勢で示すように、ウ
エビング全引出時に、ウエビング24が上方へ引っ張ら
れると、ウエビング24がスプール22の外周面を介し
てくの字型に屈曲されて、スプール22にはその屈曲点
において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が及ぶ。
【0073】スプール22(シャフト30と共に)がフ
レーム10に対して回転自由のままであると、フレーム
10がウエビング引張力と均衡すべく回転したとき(図
18にフレーム10の背片16が垂直から傾いたフレー
ム10の姿勢として示す)、スプール22は、フレーム
10と相対回転して姿勢が維持され、ウエビング24が
スプール22の外周面を介してくの字型に屈曲されたま
まとされ、スプール22にはその屈曲点において、ウエ
ビング引張力に基づき荷重F1が作用し続ける。
【0074】本実施の形態では、フレーム10が回転に
到らないウエビング引張力によって、シャフト30が、
この軸線方向と直角の方向(半径方向)へフレーム10
に対して移動し、シャフト30のウエビング引出方向の
回転が阻止される。ウエビング引張力が上昇してフレー
ム10がウエビング引張力と均衡すべく回転したとき、
シャフト30及びスプール22は、フレーム10と相対
回転せず、フレーム10と一体に姿勢を変える。従っ
て、フレーム10の回転前にはウエビング24がスプー
ル22の外周面を介してくの字型に屈曲されていた(図
20にフレーム10の背片16が垂直である通常のフレ
ーム10の姿勢で示す)のに、フレーム10の回転後
(図20にフレーム10の背片16が垂直から傾いたフ
レーム10の姿勢として示す)には、スプール22がフ
レーム10に対して相対回転しない限り、ウエビング2
4がスプール22の外周面を介して真直とされる。ウエ
ビング24がスプール22の外周面を介してくの字型に
屈曲されることに起因してウエビング引張力に基づきス
プール22に及ぶ荷重F1はなくなる。
【0075】ここで、ウエビング引張力F2に基づきス
プール22にこの軸線回りに及ぼされる回転モーメント
M1は、スプール22のシャフト30に対するウエビン
グ引出方向の回転に要する線材106の変形荷重に基づ
きスプール22にこの軸線回りに及ぼされる回転モーメ
ントM2で対抗される。この対抗する限りにおいて、ス
プール22は、ウエビング24を、スプール22の外周
面を介してくの字型に屈曲させることなく真直とさせる
位置を保持することができ、ウエビング引張力に基づく
スプール22に掛かる荷重F1はないか、あるいは軽減
され、スプール22については適度な強度で足りる。
【0076】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
と同様である。なお、第5の実施の形態は、第1の実施
の形態の他に、第2の実施の形態、第4の実施の形態に
ついても適用可能である。
【0077】
【発明の効果】本発明のウエビング巻取装置によれば、
ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの
引き出しを許容してエネルギを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置を軸方向に沿って示し、車両幅方向から見た図で
ある。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】ロック作動状態を示す図2に対応する図であ
る。
【図4】第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の
エネルギ吸収状態を示し、軸方向に沿って車両上方から
見た図である。
【図5】図1の5−5線矢視図である。
【図6】図1の6−6線矢視図である。
【図7】第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置を
軸方向に沿って示し、車両幅方向から見た図である。
【図8】第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置の
エネルギ吸収状態を示し、軸方向に沿って車両上方から
見た図である。
【図9】図7の9−9線矢視図である。
【図10】第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を軸方向に沿って示し、車両幅方向から見た図である。
【図11】図10の11−11線矢視図である。
【図12】エネルギ吸収状態を示し、図10に対応する
図である。
【図13】エネルギ吸収状態を示し、図11に対応する
図である。
【図14】第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を軸方向に沿って示し、車両幅方向から見た図である。
【図15】図14の15−15線矢視図である。
【図16】エネルギ吸収状態を示し、図14に対応する
図である。
【図17】エネルギ吸収状態を示し、図15に対応する
図である。
【図18】ウエビング全引出状態をフレームとの関係で
示し、シャフトの軸方向から見た図である。
【図19】第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置
において、シャフトのこの半径方向の移動によるシャフ
トのロック状態を示す、図3に対応する図である。
【図20】第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置
において、図18に対応する図である。
【符号の説明】
10 フレーム 18 車体 20 支持点 22 スプール 24 ウエビング 30 シャフト 44 ロックプレート 64 ロック歯(ロック手段) 66 ロック爪(ロック手段) 100 第1筒状空間部 102 第2筒状空間部 104、105 連通孔(エネルギ吸収手段) 106、107、162、208 線材(線状部材) 150 ロックギヤ 170 半円環状体(エネルギ吸収手段) 212 半円突起(エネルギ吸収手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 啓一 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエビングが引き出し巻き取りされるス
    プールと、 前記スプールと同軸状とされるシャフトと、 シャフトのウエビング引出方向の回転を規制するロック
    手段と、 通常時は、線状部材の原形状を維持してスプールの回転
    を自由とし、シャフトのウエビング引出方向の回転規制
    状時には、ウエビング引張力によって線状部材を巻き付
    けるとともに巻き付け前には屈曲を経ることを要してス
    プールをウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収
    手段と、 を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 ウエビングが引き出し巻き取りされる筒
    状のスプールと、 前記スプールの筒内に同軸状に設けられ、スプールと相
    対回転可能なシャフトと、 前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロ
    ック手段と、 前記シャフトとスプールとの間に形成される第1筒状空
    間部と、 前記第1筒状空間部と軸方向で対向し、シャフトの外周
    とスプールの内周との間に形成される第2筒状空間部
    と、 前記第1筒状空間部と第2筒状空間部とをそれら周方向
    一部で軸方向に連通し、シャフトの外周とスプールの内
    周との間に形成され、スプールのシャフトに対する回転
    に伴い回転する連通孔と、 一端部が第1筒状空間部においてシャフトに係止され、
    中間部が連通孔を通り、他端部が第2筒状空間部におい
    てコイル状に巻き取られて係止され、通常時は、原形状
    を維持してシャフトとスプールとを一体に回転させ、シ
    ャフトのウエビング引出方向の回転阻止時には、スプー
    ルに掛かるウエビング引張力によって第2筒状空間部か
    ら連通孔を通って引き出されて第1筒状空間部において
    シャフトの外周に巻き付けられべく変形し、スプールを
    ウエビング引出方向へ回転させる線状部材と、 を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記線状部材は、一対の線状部材で構成
    され、それら線状部材の各一端部が第1筒状空間部にお
    いてシャフトに係止され、各他端部が2条に巻かれて第
    2筒状空間部に係止され、各中間部が通る連通孔が半径
    方向で対向する位置に一対配置され、シャフトのウエビ
    ング引出方向の回転阻止時には、スプールのウエビング
    引出方向への回転に伴い第1筒状空間部においてシャフ
    トに2条に巻き付けられる請求項2に記載のウエビング
    巻取装置。
  4. 【請求項4】 ウエビングが引き出し巻き取りされるス
    プールと、 前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に回転す
    るシャフトと、 前記シャフトと同軸状とされて、シャフトを支持するフ
    レームに回転可能に設けられ、ロック歯を有するロック
    ギヤと、 前記シャフトに設けられ、ロック爪を有し、ロック爪が
    ロック歯と離間してシャフトの回転を自由とし、ロック
    爪がロック歯と係合するとシャフトのロックギヤに対す
    るウエビング引出方向の回転を阻止するロックプレート
    と、 一端がロックギヤに係止され、他端がフレームに係止さ
    れ、ロックギヤのウエビング引出方向の回転によりその
    一端側からロックギヤの外周に巻き付けられ、巻き付け
    られる前には屈曲を経ることを要し、通常時は、原形状
    を維持してロックギヤの回転を阻止し、シャフトのロッ
    クギヤに対するウエビング引出方向の回転阻止時には、
    ロックギヤに掛かるウエビング引張力によってロックギ
    ヤに巻き付けられるべく変形する線状部材と、 を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  5. 【請求項5】 ウエビングが引き出し巻き取りされるス
    プールと、 前記スプールと同軸状に設けられ、スプールと相対回転
    可能なシャフトと、 前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロ
    ック手段と、 一端がシャフトに係止され、他端がスプールに係止さ
    れ、シャフトのウエビング引出方向の回転によりその一
    端側からシャフト外周に巻き付けられ、巻き付けられる
    前には屈曲を経ることを要し、通常時は、原形状を維持
    してシャフトとスプールとを一体に回転させ、シャフト
    のウエビング引出方向の回転阻止時には、スプールに掛
    かるウエビング引張力によってスプールに巻き付けられ
    るべく変形する線状部材と、 を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  6. 【請求項6】 下部が車体に支持されて取り付けられ、
    上部にシャフトを支持し、ウエビングがスプールから上
    方へ引っ張られると、ウエビング全引出時には、シャフ
    トの軸方向と平行であって車体との支持点を通る軸線回
    りに回転力を受けるフレームと、 前記フレームに設けられるロック歯と、シャフトに設け
    られ、ロック歯と係合して、シャフトのウエビング引出
    方向の回転を阻止するロック爪と、で構成される前記ロ
    ック手段と、 前記フレームとシャフトとの間に介在し、フレームの回
    転を起こすに到らないウエビング引張力で破断してフレ
    ームに対してシャフトをこの軸方向と直角方向にスプー
    ルと共に移動させ、ロック爪をロック歯と係合させる破
    断手段と、を備えた請求項2、3又は5に記載のウエビ
    ング巻取装置。
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