JPH09202115A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH09202115A
JPH09202115A JP8010685A JP1068596A JPH09202115A JP H09202115 A JPH09202115 A JP H09202115A JP 8010685 A JP8010685 A JP 8010685A JP 1068596 A JP1068596 A JP 1068596A JP H09202115 A JPH09202115 A JP H09202115A
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sipe
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sipes
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groove
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JP8010685A
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Motoaki Hosono
元昭 細野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1259Depth of the sipe
    • B60C11/1263Depth of the sipe different within the same sipe

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大深さが幅方向溝の深さより深い複数本の
サイプ間へのフロークラックの発生を防止する。 【解決手段】 周方向および幅方向のそれぞれの溝2,
3,4,5によって区画される陸部1にトレッド幅方向
に延びる複数本のサイプ6,7を設けるとともに、それ
ぞれのサイプ6,7の一端を周方向溝2,3に開口させ
たタイヤである。サイプ6,7の最大深さを幅方向溝
4,5の最浅部の深さより深くするとともに、サイプ
6,7の深さが幅方向溝4,5の深さより深くなる部分
の延在長さlを、サイプの延在方向の陸部幅wの15%以
上65%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一の陸部に、片
側開口サイプを二本以上有し、かつ各サイプの最大深さ
が、幅方向溝の深さより深い空気入りタイヤに関するも
のであって、加硫成形時のゴム流れの遅延によって生じ
る表層ゴムの巻込み、ひいては、それに起因するフロー
クラックの発生を有効に防止するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばブロックパターン空気入りタイ
ヤにおいて、氷上性能と耐摩耗性能とを両立させるため
には、ブロックに設けたサイプを、片側開口サイプとす
ることが有効であり、また、氷上性能を、タイヤの使用
末期に至るまで発揮させるためには、サイプの深さを幅
方向溝の深さと同等にすることが必要である。この一方
で、サイプの深さを幅方向溝のそれと同じにした場合に
は、サイプ底からクラックが発生し易く、そのクラック
がブロック欠けの原因となるため、多くは、サイプ深さ
を幅方向溝の深さより深くすることによってクラックの
発生を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、一のブロッ
クに設けた複数本のサイプの各一端を、周方向溝に開口
させた場合において、各サイプをその全長にわたって幅
方向溝より深くするときは、とくには、タイヤの加硫成
形に当ってそのサイプを形成する場合に、加硫成形に際
する、ゴムの円滑な流動が、加硫成形型に設けたサイプ
形成用ブレードによって妨げられることになり、ブロッ
ク表面のサイプ間に、ゴムの表層を巻込むことに起因す
るフロークラックが発生するという問題があった。
【0004】これはすなわち、図8(a) に例示するよう
に、一のブロックbに、互いに反対側の周方向溝に開口
する二本のサイプs1, s2を設ける場合に、それらのサイ
プs1, s2を、加硫成形型に取付けたブレードをもって形
成するときは、そのブロックbの、図のA−A線に沿う
部分での成形は、図8(b) に断面図で示すように、加硫
成形型mに設けたブレードcの両側での、ゴムの円滑な
る流動に基づいて十分適正に行われることになるも、図
のB−B線に沿う部分の成形では、図8(c) に示すよう
に、両ブレードcに挟まれた領域内へのゴムの流入が、
両ブレードcの外側領域へのゴムの流入に比して遅れて
行われることになって、成形されるブロックを平面でみ
ると、図9(a) に矢印で示すような両サイプs1, s2間へ
のゴムの流入時に、ゴムの表層の巻込みが行われること
になるため、そのブロックbにおいては、両サイプs1,
s2間での横断面内で、図9(b) に示すように、多くは、
ブロックbの幅方向のほぼ中央部分に、クリスと称され
るフロークラックdが発生し、このフロークラックd
が、ブロックbへの外力の作用に際するブロック欠け等
の原因となるという問題があった。
【0005】この発明は、このような問題点を解決する
ことを課題として検討した結果なされたものであり、こ
の発明の目的は、ブロックその他とすることができる一
の陸部に、最大深さが幅方向溝より深い複数本のサイプ
を設けてなお、サイプ間へのフロークラックの発生を十
分に防止することができる空気入りタイヤ、なかでもサ
イプ構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の空気入りタイ
ヤは、周方向溝および幅方向溝のそれぞれによって区画
される陸部に、傾向的にトレッド幅方向に、直線状、ジ
グザグ状、ステップ状等の形状をもって延びる複数本の
サイプを設けるとともに、それぞれのサイプの各一端を
周方向溝に開口させたものであって、サイプの最大深さ
を、幅方向溝の最浅部の深さより深くするとともに、サ
イプの深さがその幅方向溝の深さより深くなる部分の、
サイプの延在方向長さを、サイプの延在方向に測った陸
部幅の15%〜65%としたものである。
【0007】なおここで、サイプが、ジグザグ状、ステ
ップ状等の折れ曲がったもしくは湾曲した形態にて延在
する場合には、その「サイプの延在方向長さ」とは、小
さな折れ曲がり、湾曲などの中間点位置を通る、直線状
仮想線分の延在方向長さを意味するものとする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明の一の実施形
態を示す図であり、図中1はブロックを示す。このブロ
ック1は、二本の周方向溝2,3と、二本の幅方向溝
4,5とで区画されて、図では方形の平面輪郭形状を有
するとともに、その表面上に、タイヤ周方向に間隔をお
いて位置して、実質的にタイヤ幅方向に直線状に延びる
二本のサイプ6,7を有しており、これらのサイプ6,
7は、それらの各一端を、相互に反対側の周方向溝2,
3に開口する。なおそれぞれのサイプ6,7の他端はブ
ロック内で終了する。
【0009】ここで、このようなサイプ6,7を、タイ
ヤの加硫成形と同時に形成する場合には、サイプ6につ
いては図1(b) に、そして、サイプ7については図1
(c) に、それぞれ、加硫成形型8の型閉め状態におけ
る、それぞれのサイプ形成用ブレード9,10と、それぞ
れのサイプ6,7に最も近接して位置する幅方向溝4,
5の溝底4a, 5aとの相対関係を、サイプの深さ方向の断
面図で示すように、各サイプ形成用ブレード9,10が各
溝底4a, 5aより深くゴム中に進入する部分の長さlをブ
ロック幅wの15〜65%とすることによって、成形された
ブロック1における各サイプ6,7の最大深さを、それ
に最も近接して位置する幅方向溝4,5の深さより深く
し、かつ、各サイプ6,7がその幅方向溝4,5より深
くなる部分の、サイプ6,7の延在方向長さlを、サイ
プ6,7の延在方向に測ったブロック幅wの15〜65%の
範囲とする。
【0010】このようなサイプ構造を具えるブロック、
ひいては空気入りタイヤによれば、サイプ6,7の最大
深さを幅方向溝4,5の深さより深くしたことで、サイ
プ底からのクラックの発生を有効に防止して、タイヤの
使用末期に至るまで、すぐれた氷上性能および耐偏摩耗
性能を発揮させることができる。
【0011】しかもここでは、サイプ深さが幅方向溝
4,5より深くなる部分の、サイプ6,7の延在方向長
さlを、ブロック幅wの15〜65%とすることで、サイプ
6,7を有するブロック1の加硫成形に当り、ゴムは、
図1(a) に矢印A,Bで示すように、それぞれのブレー
ド9,10と加硫成形型8との間の隙間を経て両サイプ間
へ流入するのみならず、各ブレード9,10の、とくには
それぞれの溝底4a, 5aまで達しない部分の先端縁の、図
では下方を巡ってもまた両サイプ間へ流入することがで
きるので、サイプ間へのゴムの流入遅れを有効に緩和で
きることに加え、ブレード9,10の先端縁下方を巡るゴ
ム流動の存在それ自体をもって、ゴムの表層の巻込みの
おそれを効果的に取り除くことができ、それにより、両
サイプ間へのフロークラックの発生を十分に防止するこ
とができる。なおこのことは、上記比率を15〜55%とし
た場合にとくに顕著である。
【0012】ここでこの比率を15%未満とした場合に
は、サイプ底クラックの発生を十分に防止し、また、氷
上性能および耐偏摩耗性能を長期間にわたって発揮させ
ることが困難になり、一方、65%を越えると、ブレード
9,10の先端縁の下方を巡る、円滑にして迅速なゴム流
動をもたらすことが困難になる。
【0013】図2は、上記比率を変化させた場合の、フ
ロークラック発生率および発生したフロークラックの長
さを示すグラフである。なおここで、試験を行ったブロ
ックおよびサイプは、図1に示す形状を有するものと
し、上記比率の変化は、サイプ形成用ブレード9,10の
先端縁の、水平面に対する傾斜角度を変化させることに
よって実現した。
【0014】図2に示すところによれば、比率 (l/w
×100)が約65%を越えると、フロークラックの発生率が
急激に増加し、また、発生したフロークラックの長さが
急激に長くなることが明らかである。
【0015】ところで、それぞれのサイプ6,7のサイ
プ底側面形状、いいかえれば、サイプ形成用ブレード
9,10の先端縁側面形状は、幅方向溝4,5の溝底形状
との関連において、図3(a) に示すような、全長にわた
って均一深さの直線状側面形状、図3(b) に示すよう
に、サイプの、ブロック内での終了端に向けて途中から
次第に深さが浅くなる折れ線状側面形状などとすること
ができる他、図3(c) 〜(f) に示すように、サイプの長
さ方向の中央部分で深さが最も浅くなる、直線状、曲線
状等の各種側面形状とすることもできる。
【0016】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図4は、上述したようなサイプ構造を、サイズ
が11R 22.5の重荷重用空気入りタイヤに適用した場合の
トレッドパターンを例示する図であり、ここでは、トレ
ッド中央区域21内に画成した各ブロック22に、ブロック
22の周方向の辺縁と平行に延びる二本の直線状サイプ2
3, 24をそれぞれ形成し、それらの各サイプ23, 24のサ
イプ底側面形状を斜め直線形状としたところにおいて、
一方の直線状サイプ23の、それに最も近接して位置する
幅方向溝25より深さが深くなる部分の、サイプ23の延在
方向長さを、そのサイプ23の延在方向に測ったブロック
幅の60%とするとともに、他方の直線状サイプ24の、幅
方向溝26より深さが深くなる部分の、サイプ延在方向長
さを、同様にして測ったブロック幅の60%とする。
【0017】また、トレッド側部区域27に区画した各ブ
ロック28においては、サイプ底側面形状を斜め直線形状
とした二本の直線状サイプ29, 30のそれぞれの上記比率
をともに60%とする。
【0018】このような空気入りタイヤでは、それぞれ
のブロック22, 28へのフロークラックの発生を、5000km
の実車走行の後においてなお、完全に防止することがで
きた。
【0019】図5は、他の実施例を示すトレッドパター
ンであり、ここでは、ショルダーブロック31を除く他の
各ブロック32に設けた二本の直線状サイプ33, 34のそれ
ぞれのサイプ底側面形状を斜め直線形状とするととも
に、それぞれのサイプ33, 34の上記比率をともに55%と
し、さらに、ショルダーブロック31に形成した二本の直
線状サイプ35, 36のサイプ底側面形状をもまた、斜め直
線形状とするとともに、それぞれのサイプ35, 36の比率
をともに55%としたものである。
【0020】また、図6,7はさらに他の実施例を示す
トレッドパターンであり、これらのそれぞれの実施例に
おいても、上述したところと同様の作用効果をもたらす
ことができた。
【0021】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、一の陸部
に、最大深さが幅方向溝より深い複数本のサイプを設け
ることで、サイプ底クラックの発生を有効に防止してな
お、タイヤの摩耗末期に至るまで、すぐれた氷上性能、
耐偏摩耗性能を有効に発揮させることができ、また、サ
イプが幅方向溝より深くなる部分の、サイプ延在方向の
長さを、サイプの延在方向に測った陸部幅の15%以上65
%以下とすることにより、タイヤの加硫成形に際するゴ
ムの流動を、サイプ形成用ブレードの存在にもかかわら
ず、十分円滑かつ迅速ならしめて、複数本のサイプ間へ
のフロークラックの発生を効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態を示す図である。
【図2】比率の変化に伴う、フロークラック発生率およ
びフロークラック長さの変化を示すグラフである。
【図3】サイプ底の他の側面形状を示す図である。
【図4】この発明の一実施例を示すトレッドパターンで
ある。
【図5】他の実施例を示すトレッドパターンである。
【図6】他の実施例を示すトレッドパターンである。
【図7】さらに他の実施例を示すトレッドパターンであ
る。
【図8】従来技術におけるゴムの流動形態を例示する図
である。
【図9】フロークラックの発生態様を例示する図であ
る。
【符号の説明】
1 ブロック 2,3 周方向溝 4,5 幅方向溝 6,7 サイプ 8 加硫成形型 9,10 サイプ形成用ブレード l 長さ w ブロック幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向溝および幅方向溝のそれぞれによ
    って区画される陸部に、傾向的にトレッド幅方向に延び
    る複数本のサイプを設けるとともに、それぞれのサイプ
    の一端を周方向溝に開口させてなるタイヤであって、 サイプの最大深さを幅方向溝の最浅部の深さより深くす
    るとともに、サイプの深さがその幅方向溝の深さより深
    くなる部分の、サイプの圧延方向の長さを、サイプの延
    在方向に測った陸部幅の15%以上65%以下としてなる空
    気入りタイヤ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1095209A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りタイヤ
WO1998040228A1 (fr) * 1997-03-11 1998-09-17 Bridgestone Corporation Pneumatique
US6527023B1 (en) 2000-03-13 2003-03-04 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Pneumatic radial tire including sipes
JP2008037223A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2010052683A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

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