JP3581203B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部をトレッド部に有し、前記ブロック陸部に複数本の横サイプを配設した、氷雪路面上で使用されるスタッドレス・タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
氷雪路面上で使用されるスタッドレス・タイヤでは、周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部に複数本の横サイプを配設すると、横サイプで水膜が切れて、氷上性能が向上する。しかし、横サイプを多く配設すると、ブロック陸部の剛性が顕著に低下し、耐偏摩耗性能が低下する。
そこで、本出願人は、スタッドレス・タイヤの氷上性能と耐偏摩耗性能を両立させるために、
(1)周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部をトレッド部に備え、
(2)このブロック陸部に複数本の横サイプを配設し、
(3)この横サイプの一方の端部はブロック陸部内に終端し、他方の端部は縦溝に開口した、片側開口サイプで、
(4)横溝に隣接する横サイプの配設に伴い、この横サイプで実質的に区分されたブロック陸部部分の幅方向両端部で生じる陸部剛性の差を是正する強化手段を備え、
(5)この強化手段として、このブロック陸部部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝の部分に溝底隆起部を設けた
空気入りタイヤを、特願平06−243979で提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、片側開口サイプを使用すると、上記のようにブロック陸部部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝の部分に溝底隆起部を設けて、開口側に強化手段を備えても、サイプ底部にクラックが発生しやすいという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、上記のような不具合を解消して、本出願人が特願平06−243979で提案しているような、
(1)周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部をトレッド部に備え、
(2)このブロック陸部に複数本の横サイプを配設し、
(3)この横サイプは、その一方の端部がブロック陸部内に終端し、他方の端部が縦溝に開口した、片側開口サイプであって、
(4)横溝に隣接する横サイプの配設に伴い、この横サイプで実質的に区分されたブロック陸部部分の幅方向両端部で生じる陸部剛性の差を是正する強化手段を備え、
(5)この強化手段として、このブロック陸部部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝の部分に溝底隆起部を設けた
空気入りタイヤにおいて、サイプ底部のクラック発生を抑制乃至防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明によるタイヤは、周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部をトレッド部に有し、前記ブロック陸部に複数本の横サイプを配設し、横溝に隣接する横サイプの配設に伴い、この横サイプで実質的に区分されたブロック陸部部分の幅方向両端部で生じる陸部剛性の差を是正する強化手段として、前記ブロック陸部部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝の部分に溝底隆起部を設けた空気入りタイヤにおいて、
(1)該横サイプの一方の端部は該ブロック陸部内に位置し、他方の端部は該縦溝に開口し、
(2)該横サイプのサイプ深さDが、該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdより大きく、
(3)該横サイプのサイプ深さDと該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdとの差(D−d)が4乃至15mmである
ことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤである。
【0006】
サイプ底部にクラックが発生するのは、サイプ底部に歪が集中するからであるが、本発明によるタイヤでは、上記のように、横サイプのサイプ深さDが、横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdより大きいので、歪はこの横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝底に集中して、サイプ底部の歪は緩和される。横溝の溝底を形成している曲率半径は、サイプ底部の曲率半径より大きいので、クラック発生までには至らない。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明によるタイヤでは、該横サイプのサイプ深さDと該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdとの差(D−d)を4乃至15mmとする。(D−d)が4mmより小さいと、上記のような効果が顕著には得られず、一方、(D−d)が15mmより大きいと、横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝底にクラックが発生しやすくなる。
上記目的を達成するため、本発明によるタイヤでは、横サイプ底部の断面形状をフラスコ型にするとよい。また、横サイプのサイプ深さが、横溝の溝底隆起部を設けていない部分の溝深さよりさらに深いと、上記効果が得られやすい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に従う実施例のタイヤと従来例のタイヤおよび比較例のタイヤを以下図面を参照して詳細に説明する。タイヤ・サイズはいずれも11R22.5である。
【0009】
図1は、本発明に従うタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)である。タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッドに設けられた5本の周方向に延びる縦溝1と、これらの縦溝1と交差する多数本の横溝2とで区分したブロック陸部3をトレッド部に有し、それぞれのブロック陸部3に2本の横サイプ4が配設されている。
【0010】
横溝2に隣接する横サイプ4の配設に伴い、この横サイプ4で実質的に区分されたブロック陸部3部分の幅方向両端部で生じる陸部剛性の差を是正する強化手段として、このブロック陸部3部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝2の部分に溝底隆起部が設けられている。
横サイプ4の一方の端部はブロック陸部3内に位置し、他方の端部は縦溝1に開口している。
【0011】
比較例1のタイヤは、横サイプ4のサイプ深さDが13mmであって、横溝2の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdが10mmであり、(D−d)が3mmである。したがって、このタイヤは発明に係る空気入りタイヤではない。なお、横溝2の溝底隆起部を設けていない部分の溝深さは15mmである。
【0012】
本発明に従う実施例1のタイヤは、横サイプ4のサイプ深さDが18mmであり、(D−d)が8mmであることを除き、上記比較例1のタイヤとほぼ同じである。したがって、実施例1のタイヤは発明に係る空気入りタイヤである。
【0013】
比較例2のタイヤは、横サイプ4のサイプ深さDが28mmであり、(D−d)が18mmであることを除き、上記実施例1のタイヤとほぼ同じである。したがって、比較例2のタイヤは発明に係る空気入りタイヤではない。
【0014】
本発明に従う実施例2のタイヤは、横サイプ4のサイプ深さDが20mmであり、(D−d)が10mmであることを除き、上記実施例1のタイヤとほぼ同じである。したがって、実施例2のタイヤは発明に係る空気入りタイヤである。
【0015】
比較例3のタイヤは、横サイプ4のサイプ深さDが5mmであり、(D−d)がマイナス5mmであることを除き、上記実施例1のタイヤとほぼ同じである。
【0016】
本発明に従う上記実施例1および2のタイヤと従来例のタイヤおよび比較例のタイヤをドライブ軸に装着して、高速道路を10000km走行させた後に、横サイプ4および横溝2の溝底隆起部を設けた部分のクラック発生状況を試験した。
その結果、上記実施例1および実施例2のタイヤでは横サイプ4および横溝2のいずれにもクラックが発生していなかった。上記比較例1のタイヤは横溝2にはクラックが発生していなかったが、横サイプ4に2mm程度のクラックが発生していた。上記比較例2のタイヤでは横サイプ4にはクラックが発生していなかったが、横溝2に5mm程度のクラックが発生していた。
一方、上記従来例のタイヤおよび比較例3のタイヤでは、横溝2にはクラックが発生していなかったが、横サイプ4に5mm程度のクラックが発生していた。
【0017】
【発明の効果】
上記の結果から、本発明に従う実施例のタイヤは従来例や比較例のタイヤと比べて、横サイプ4および横幅2にクラックが発生しにくいことが分かる。
これに対し、横サイプのサイプ深さDと該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdとの差(D−d)が4mmより小さい比較例1のタイヤでは、クラック発生防止効果が顕著には得られず小さなクラックが発生し、一方、(D−d)が15mmより大きい比較例2のタイヤでは、横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝底にクラックが発生しやすくなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)である。
【符号の説明】
1 縦溝
2 横溝
3 ブロック陸部
4 横サイプ
Claims (1)
- 周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝と交差する多数本の横溝とで区分したブロック陸部をトレッド部に有し、前記ブロック陸部に複数本の横サイプを配設し、横溝に隣接する横サイプの配設に伴い、この横サイプで実質的に区分されたブロック陸部部分の幅方向両端部で生じる陸部剛性の差を是正する強化手段として、前記ブロック陸部部分の陸部剛性が小さい方の幅方向端部に面する横溝の部分に溝底隆起部を設けた空気入りタイヤにおいて、
(1)該横サイプの一方の端部は該ブロック陸部内に位置し、他方の端部は該縦溝に開口し、
(2)該横サイプのサイプ深さDが、該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdより大きく、
(3)該横サイプのサイプ深さDと該横溝の溝底隆起部を設けた部分の溝深さdとの差(D−d)が4乃至15mmである
ことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ
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