JPH09201993A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH09201993A
JPH09201993A JP1448896A JP1448896A JPH09201993A JP H09201993 A JPH09201993 A JP H09201993A JP 1448896 A JP1448896 A JP 1448896A JP 1448896 A JP1448896 A JP 1448896A JP H09201993 A JPH09201993 A JP H09201993A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrate
heat
thermal head
particles
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP1448896A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Michihiro
利昭 道廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP1448896A priority Critical patent/JPH09201993A/ja
Publication of JPH09201993A publication Critical patent/JPH09201993A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の中央域に熱がこもる傾向があるため、印
字に際して発熱抵抗体を繰り返しジュール発熱させる
と、基板の両端域よりも中央域で高温となり、印画の濃
度ムラが発生する。 【解決手段】上面に複数個の発熱抵抗体2が被着された
基板1を放熱板上に載置して成るサーマルヘッドであっ
て、前記基板1の下面で、発熱抵抗体2の直下領域に凹
溝1aを設けるとともに、該凹溝1a内に熱伝導率が2
0W/m・k以上の良熱伝導体から成る粒子を10重量
%以上含有させた放熱コンパウンド5を充填し、且つ、
前記放熱コンパウンド5中の粒子の含有量を基板1の両
端域Aに対し中央域Bで多くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサ
ーマルヘッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、図4に示す如
く、上面に複数個の発熱抵抗体12と該各発熱抵抗体1
2の両端に接続される一対の電極13とが設けられたア
ルミナセラミックス製の基板11を、アルミニウム等の
良熱伝導性材料から成る放熱板14上に両面テープ等を
用いて載置固定した構造を有しており、前記一対の電極
13間に所定の電力を印加し、発熱抵抗体12を外部か
らの印字信号に基づいて選択的にジュール発熱させると
ともに、該発熱した熱を発熱抵抗体12上に搬送される
感熱記録媒体に伝導させ、感熱記録媒体に所定の印字画
像を形成することによってサーマルヘッドとして機能す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のサーマルヘッドにおいては、基板11の中央域に熱
がこもる傾向がある。このため、印字に際して発熱抵抗
体12を繰り返しジュール発熱させると、基板11の両
端域よりも中央域で高温となり、印画の濃度ムラが発生
する欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、上面に複数個の発熱抵抗体が被着さ
れた基板を放熱板上に載置して成るサーマルヘッドであ
って、前記基板の下面で、発熱抵抗体の直下領域に凹溝
を設けるとともに、該凹溝内に熱伝導率が20W/m・
k以上の良熱伝導体から成る粒子を10重量%以上含有
させた放熱コンパウンドを充填し、且つ、前記放熱コン
パウンド中の粒子の含有量を基板の両端域に対し中央域
で多くしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
【0006】図1は本発明のサーマルヘッドを示す斜視
図、図2は図1のX−X線断面図であり、1は基板、1
aは凹溝、2は発熱抵抗体、4は放熱コンパウンド、6
は放熱板である。
【0007】前記基板1には、ガラスやアルミナセラミ
ックス等が用いられ、例えば、基板1をガラスにより形
成する場合、軟化点が700 〜800 ℃の低アルカリガラス
を板状に成形した後、表面に研摩を施すことにより製作
される。
【0008】また前記基板1の上面には、直線状に配置
された複数個の発熱抵抗体2と、該各発熱抵抗体2の両
端に接続される一対の電極3が順次被着されている。
【0009】前記発熱抵抗体2は窒化タンタル等から成
っており、それ自体が所定の電気抵抗率を有しているた
め、一対の電極3を介して外部電源からの電力が印加さ
れるとジュール発熱を起こし、感熱記録媒体に印字画像
を形成するのに必要な所定の温度、例えば200 〜350 ℃
の温度に発熱する作用を為す。
【0010】また前記一対の電極3はアルミニウム等の
金属から成っており、前記発熱抵抗体2に外部電源から
の電力を印加する作用を為す。
【0011】尚、前記発熱抵抗体2及び一対の電極3は
従来周知のスパッタリング法及びフォトリソグラフィー
技術を採用することによって基板1上に所定パターン、
所定厚みに被着される。
【0012】また前記発熱抵抗体2及び一対の電極3
は、窒化珪素等から成る保護膜4によって被覆されてい
る。
【0013】前記保護膜4は発熱抵抗体2、一対の電極
3を大気中に含まれる水分等の接触による酸化腐食や感
熱記録紙の摺接による摩耗から保護するためのものであ
り、例えば、従来周知のスパッタリング法等によって所
定厚みに被着される。
【0014】また前記基板1の下面で、発熱抵抗体2の
直下領域には凹溝1aが設けられており、更にこの凹溝
1a内には、熱伝導率が20W/m・k以上の良熱伝導
体から成る粒子を10重量%以上含有させた放熱コンパ
ウンド5が充填されている。前記凹溝1aは、発熱抵抗
体2の直下に位置する基板1の厚みを薄くするととも
に、内部に放熱コンパウンド5を充填するためのもので
あり、一定幅(0.3〜1.0mm)、一定深さ(0.
7〜0.9mm)で発熱抵抗体2の配列とほぼ平行に形
成される。
【0015】また前記放熱コンパウンド5は、基板1に
形成した凹溝1Aの内面と放熱板6の上面の両者に密着
して基板1中の熱を放熱板6側に良好に伝導させるため
のものであり、所定の流動性を有したシリコーングリス
中に例えば平均粒径5μm程度のアルミナ粒子を所定の
含有率で含有させ、1.0〜5.0W/m・kの熱伝導
率に設定したものが用いられる。尚、熱伝導率が20W
/m・k以上の良熱伝導体としては、前述したアルミナ
の他に、アルミニウム等の金属や窒化珪素等の無機物等
を用いることができる。
【0016】また更に前記放熱コンパウンド5は、その
中に添加されている粒子の含有量が、図3に示す如く、
基板1の両端域Aよりも中央域Bで多くしてある。
【0017】例えば、基板1をアルミナセラミックスで
形成したサーマルヘッドを用いて印字を繰り返し行った
際、基板1が高温となるのは、基板1の長さにかかわら
ず、両端から2〜3mmの領域を除く中央の部分である
ため、両端から2〜3mmのところを両端域A、またそ
れ以外のところを中央域Bとし、前記両端域Aにおける
粒子の含有量を10重量%、前記中央域Bにおける粒子
の含有量を25重量%に設定する。
【0018】このように、基板1の下面で、発熱抵抗体
2の直下領域に所定の凹溝1aを設けるとともに、該凹
溝1a内に熱伝導率が20W/m・k以上の良熱伝導体
から成る粒子を10重量%以上含有させた放熱コンパウ
ンド5を充填し、且つ、前記放熱コンパウンド5中の粒
子の含有量を、基板1の両端域Aよりも中央域Bで多く
したことから、印字に際して発熱抵抗体2を繰り返しジ
ュール発熱させたとき、基板1の中央域Bに熱がこもる
傾向を有していても、基板1中の熱は両端域Aよりも中
央域Bで放熱板6側に良好に伝導される。この結果、基
板1の温度はその長さ方向にわたってほぼ一定に維持さ
れるようになり、濃度ムラの無い良好な印字画像を形成
することが可能となる。
【0019】また前記基板1の凹溝1aの両端に、放熱
板6の上面に対し当接する補強部1bを設けておけば、
凹溝1aの外側領域における基板1の機械的強度が補強
部1bによって向上され、印字時、基板1の両端にプラ
テンローラからの大きな押圧力等が印加されても、基板
1が前記押圧力によって両端部で割れてしまうのが有効
に防止されるとともに、印字中に放熱コンパウンド5が
外部に流出してしまうことはなく、サーマルヘッドを長
期にわたり良好な状態で使用することができる。従って
基板1の凹溝1aの両端に、放熱板6の上面に対し当接
する補強部1bを設けておくことが好ましい。
【0020】尚、前記凹溝1aは基板下面の所定位置に
ダイヤモンドブレードを用いて切削加工することにより
形成され、その後、かかる凹溝1a内に所定の放熱コン
パウンド5が充填される。放熱コンパウンド5の凹溝1
aへの充填は、まず基板1の両端域Aにアルミナ粒子が
10重量%含有された放熱コンパウンド5を、また中央
域Bにアルミナ粒子が25重量%含有された放熱コンパ
ウンド5をそれぞれ充填し、最後に、2つの領域の境界
付近を掻き混ぜ棒によって掻き混ぜることによって行わ
れる。
【0021】またこのような基板1は、アルミニウム等
の良熱伝導性材料から成る放熱板6の上面に両面テープ
等の接着部材を介して載置され、これによって放熱板6
上に固定される。
【0022】前記放熱板6は、その上面で基板1を支持
するためのものであり、例えば、アルミニウム等のイン
ゴット(塊)を従来周知の金属加工法により所定形状と
なすことによって製作され、かかる放熱板6上に発熱抵
抗体2等が被着された基板1を両面テープ等を用いて固
定することにより製品としてのサーマルヘッドが完成す
る。
【0023】かくして上述したサーマルヘッドは、一対
の電極3間に所定の電力を印加し、発熱抵抗体2を印字
信号に基づいて選択的にジュール発熱させるとともに、
該発熱した熱を感熱記録媒体に伝導させ、感熱記録媒体
に所定の印字画像を形成することによってサーマルヘッ
ドとして機能する。
【0024】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更、改良等が可能であり、上記実施形態にお
いては、基板1を両端域Aと中央域Bの2つの領域に分
け、各々の領域の凹溝にアルミナ粒子の含有量を異なら
せた2種類の放熱コンパウンド5をそれぞれ充填させた
が、これに代えて、基板を3つ以上の領域に分け、各領
域の蓄熱状態に応じて各々の領域の凹溝にアルミナ等の
粒子の含有量を異ならせた3種類以上の放熱コンパウン
ドをそれぞれ充填させるようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドにおいては、発
熱抵抗体を繰り返しジュール発熱させて印字を行ったと
き、基板の中央域に熱がこもる傾向を有していても、基
板中の熱は両端域よりも中央域で放熱板側に良好に伝導
され、基板の温度状態はその長さ方向にわたってほぼ一
定に維持される。これにより、濃度ムラの無い良好な印
字画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のサーマルヘッドの基板1を下側から見た
平面図である。
【図4】従来のサーマルヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・基板 1a・・・・・凹溝 2・・・・・・発熱抵抗体 3・・・・・・一対の電極 4・・・・・・放熱コンパウンド 6・・・・・・放熱板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に複数個の発熱抵抗体が被着された基
    板を放熱板上に載置して成るサーマルヘッドであって、 前記基板の下面で、発熱抵抗体の直下領域に凹溝を設け
    るとともに、該凹溝内に熱伝導率が20W/m・k以上
    の良熱伝導体から成る粒子を10重量%以上含有させた
    放熱コンパウンドを充填し、且つ、前記放熱コンパウン
    ド中の粒子の含有量を基板の両端域に対し中央域で多く
    したことを特徴とするサーマルヘッド。
JP1448896A 1996-01-30 1996-01-30 サーマルヘッド Pending JPH09201993A (ja)

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