JPH09201969A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH09201969A JPH09201969A JP1289096A JP1289096A JPH09201969A JP H09201969 A JPH09201969 A JP H09201969A JP 1289096 A JP1289096 A JP 1289096A JP 1289096 A JP1289096 A JP 1289096A JP H09201969 A JPH09201969 A JP H09201969A
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- Japan
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- voltage
- discharge
- electrode
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- ink
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/015—Ink jet characterised by the jet generation process
- B41J2/04—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
- B41J2/06—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
- B41J2002/061—Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】色材粒子排出しない排出電極から色材粒子が排
出するのを防ぐ。 【解決手段】このインクジェット記録装置は、顔料系イ
ンクが満たされているインク室１と、この顔料系インク
中の色材粒子を電気泳動現象によりインク吐出口２へ集
中させるための電気泳動電極３と、インク吐出口２へ集
中した色材粒子１４を排出させて記録媒体４上に飛翔さ
せるための複数の排出電極５および６と、この排出電極
に対向した位置で記録媒体４の背面に配設した対向電極
７とを備える。また、色材粒子排出を行う任意の排出電
極へ色材粒子が排出するしきい値電圧（Ｖｔｈ）以下の
電圧（Ｖ１）を、色材粒子排出を行わない任意の排出電
極へ電圧（Ｖ１）より若干低い電圧（Ｖ２）を印加し、
任意の排出電極から色材粒子の排出を行うときに対向電
極に電圧（−Ｖ３）を印加するように制御する。
出するのを防ぐ。 【解決手段】このインクジェット記録装置は、顔料系イ
ンクが満たされているインク室１と、この顔料系インク
中の色材粒子を電気泳動現象によりインク吐出口２へ集
中させるための電気泳動電極３と、インク吐出口２へ集
中した色材粒子１４を排出させて記録媒体４上に飛翔さ
せるための複数の排出電極５および６と、この排出電極
に対向した位置で記録媒体４の背面に配設した対向電極
７とを備える。また、色材粒子排出を行う任意の排出電
極へ色材粒子が排出するしきい値電圧（Ｖｔｈ）以下の
電圧（Ｖ１）を、色材粒子排出を行わない任意の排出電
極へ電圧（Ｖ１）より若干低い電圧（Ｖ２）を印加し、
任意の排出電極から色材粒子の排出を行うときに対向電
極に電圧（−Ｖ３）を印加するように制御する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に顔料系インク中の色材粒子を電気泳動
現象により制御するようにしたインクジェット記録装置
に関する。
装置に関し、特に顔料系インク中の色材粒子を電気泳動
現象により制御するようにしたインクジェット記録装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
【０００３】従来、この種のインクジェット記録装置
は、例えば特開昭６０−２２８１６２号公報に示される
ように、記録媒体背面に設けた対向電極とこれに対向し
た針状の排出電極間に電圧を印加し、発生した電界の静
電力によりインク等の色材を飛翔せしめ、記録を行う方
法が示されている。
は、例えば特開昭６０−２２８１６２号公報に示される
ように、記録媒体背面に設けた対向電極とこれに対向し
た針状の排出電極間に電圧を印加し、発生した電界の静
電力によりインク等の色材を飛翔せしめ、記録を行う方
法が示されている。
【０００４】図７は従来のこの種のインクジェット記録
装置の斜視図、図８はその平面図、図６は電気泳動電極
と排出電極への印加電圧波形図である。
装置の斜視図、図８はその平面図、図６は電気泳動電極
と排出電極への印加電圧波形図である。
【０００５】図７を参照すると、顔料系インク２９が満
たされているインク室１と、この顔料系インク２９中の
色材粒子を電気泳動現象によりインク吐出口２へ集中さ
せるための電気泳動電極３と、インク吐出口２へ集中し
た色材粒子を排出させ記録媒体４上に飛翔させるための
複数の排出電極２５と、排出電極２５に対向し記録媒体
４の背面に配設した対向電極７を有している。インク吐
出口２は各排出電極２５の先端で凸状の顔料系インク２
９のメニスカスができるように、流路壁２８により各排
出電極２５毎に仕切られている。インク室１は、インク
供給口２６とインク排出口２７とで不図示のインクタン
クとチューブにより接続されている。インク室１内の顔
料系インク２９は、背圧を付与されていてインク室１内
を強制的に循環している。
たされているインク室１と、この顔料系インク２９中の
色材粒子を電気泳動現象によりインク吐出口２へ集中さ
せるための電気泳動電極３と、インク吐出口２へ集中し
た色材粒子を排出させ記録媒体４上に飛翔させるための
複数の排出電極２５と、排出電極２５に対向し記録媒体
４の背面に配設した対向電極７を有している。インク吐
出口２は各排出電極２５の先端で凸状の顔料系インク２
９のメニスカスができるように、流路壁２８により各排
出電極２５毎に仕切られている。インク室１は、インク
供給口２６とインク排出口２７とで不図示のインクタン
クとチューブにより接続されている。インク室１内の顔
料系インク２９は、背圧を付与されていてインク室１内
を強制的に循環している。
【０００６】次に動作について図６および図８を図７に
併せて参照して説明する。本装置は帯電している色材粒
子を含んでいる顔料系インクに電界を加えると色材粒子
が電界の下で一方向に動くという電気泳動現象を利用し
たものである。すなわち、電気泳動電極３に図６に示す
一定電圧Ｖ１を与え、顔料系インク２９が満たされてい
るインク室１に電界を加えると顔料系インク２９中の色
材粒子がインク吐出口２へある電気泳動速度で移動す
る。色材粒子の排出を行う排出電極２５に図６に示す電
圧Ｖ２、時間Ｔ２のパルス状排出電圧Ｖｅｊを印加する
と、静電気力によって色材粒子は排出電極２５の先端部
に移動し集中する。色材粒子は静電気力によってメニス
カス力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打ち勝っ
て、このパルス状の排出電圧Ｖｅｊに同期したタイミン
グで図８に示すように微小な飛翔粒子群８となって排出
電極２５の先端部から飛翔し、記録媒体４上に付着す
る。色材粒子の補給が行われ、この様な動作が繰り返さ
れて記録媒体４上に画像が形成される。一方、図８に示
すように色材粒子の排出を行う任意の排出電極２５以外
の色材粒子の排出を行わない排出電極は０Ｖとなってい
る。
併せて参照して説明する。本装置は帯電している色材粒
子を含んでいる顔料系インクに電界を加えると色材粒子
が電界の下で一方向に動くという電気泳動現象を利用し
たものである。すなわち、電気泳動電極３に図６に示す
一定電圧Ｖ１を与え、顔料系インク２９が満たされてい
るインク室１に電界を加えると顔料系インク２９中の色
材粒子がインク吐出口２へある電気泳動速度で移動す
る。色材粒子の排出を行う排出電極２５に図６に示す電
圧Ｖ２、時間Ｔ２のパルス状排出電圧Ｖｅｊを印加する
と、静電気力によって色材粒子は排出電極２５の先端部
に移動し集中する。色材粒子は静電気力によってメニス
カス力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打ち勝っ
て、このパルス状の排出電圧Ｖｅｊに同期したタイミン
グで図８に示すように微小な飛翔粒子群８となって排出
電極２５の先端部から飛翔し、記録媒体４上に付着す
る。色材粒子の補給が行われ、この様な動作が繰り返さ
れて記録媒体４上に画像が形成される。一方、図８に示
すように色材粒子の排出を行う任意の排出電極２５以外
の色材粒子の排出を行わない排出電極は０Ｖとなってい
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したイン
クジェット記録装置において、色材粒子の排出を行う排
出電極（Ａ）と色材粒子の排出を行わない排出電極
（Ｂ）との電圧の印加方法が上述した方法では、排出電
極（Ａ）から排出電極（Ｂ）方向に電界が発生するた
め、排出電極（Ｂ）に色材粒子が移動してしまうという
問題点がある。
クジェット記録装置において、色材粒子の排出を行う排
出電極（Ａ）と色材粒子の排出を行わない排出電極
（Ｂ）との電圧の印加方法が上述した方法では、排出電
極（Ａ）から排出電極（Ｂ）方向に電界が発生するた
め、排出電極（Ｂ）に色材粒子が移動してしまうという
問題点がある。
【０００８】また、排出電極（Ａ）から排出電極（Ｂ）
の方向に発生する電界強度を小さくするために排出電極
（Ｂ）に排出電極（Ａ）の印加電圧に近い電圧を印加す
ると色材粒子の排出を行わない排出電極（Ｂ）から色材
粒子が排出してしまうという問題点もある。
の方向に発生する電界強度を小さくするために排出電極
（Ｂ）に排出電極（Ａ）の印加電圧に近い電圧を印加す
ると色材粒子の排出を行わない排出電極（Ｂ）から色材
粒子が排出してしまうという問題点もある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、顔料系インクが満たされているインク室
と、この顔料系インク中の色材粒子を電気泳動現象によ
りインク吐出口へ集中させるための電気泳動電極と、前
記インク吐出口へ集中した前記色材粒子を排出させて記
録媒体上に飛翔させるための複数の排出電極と、この排
出電極に対向した位置で前記記録媒体の背面に配設した
対向電極とを備えたインクジェット記録装置において、
前記排出電極への印加電圧を制御する第一の制御手段
と、任意の前記排出電極から前記色材粒子の排出を行う
ように前記対向電極への印加電圧を制御する第二の制御
手段とを備える。
記録装置は、顔料系インクが満たされているインク室
と、この顔料系インク中の色材粒子を電気泳動現象によ
りインク吐出口へ集中させるための電気泳動電極と、前
記インク吐出口へ集中した前記色材粒子を排出させて記
録媒体上に飛翔させるための複数の排出電極と、この排
出電極に対向した位置で前記記録媒体の背面に配設した
対向電極とを備えたインクジェット記録装置において、
前記排出電極への印加電圧を制御する第一の制御手段
と、任意の前記排出電極から前記色材粒子の排出を行う
ように前記対向電極への印加電圧を制御する第二の制御
手段とを備える。
【００１０】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記色材粒子の排出を行う任意の前記排出電極へ前
記色材粒子が排出するしきい値電圧（Ｖｔｈ）以下の電
圧（Ｖ１）を、前記色材粒子の排出を行わない任意の前
記排出電極へ電圧（Ｖ１）より若干低い電圧（Ｖ２）を
印加し、任意の前記排出電極から前記色材粒子の排出を
行うときに前記対向電極に電圧（−Ｖ３）を印加するこ
とを特徴とする。
は、前記色材粒子の排出を行う任意の前記排出電極へ前
記色材粒子が排出するしきい値電圧（Ｖｔｈ）以下の電
圧（Ｖ１）を、前記色材粒子の排出を行わない任意の前
記排出電極へ電圧（Ｖ１）より若干低い電圧（Ｖ２）を
印加し、任意の前記排出電極から前記色材粒子の排出を
行うときに前記対向電極に電圧（−Ｖ３）を印加するこ
とを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実
施の形態のインクジェット記録装置の簡単な基本構造図
（平面図）、図２はこの実施の形態の排出電極（Ａ）お
よび排出電極（Ｂ）と対向電極への印加電圧波形図、図
３は排出電極（Ａ）近傍の色材粒子の分布図、図４は排
出電極（Ｂ）近傍の色材粒子の分布図、図５は排出電極
（Ａ）近傍の電界の方向図、図６は電気泳動電極と排出
電極への印加電圧波形図である。
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実
施の形態のインクジェット記録装置の簡単な基本構造図
（平面図）、図２はこの実施の形態の排出電極（Ａ）お
よび排出電極（Ｂ）と対向電極への印加電圧波形図、図
３は排出電極（Ａ）近傍の色材粒子の分布図、図４は排
出電極（Ｂ）近傍の色材粒子の分布図、図５は排出電極
（Ａ）近傍の電界の方向図、図６は電気泳動電極と排出
電極への印加電圧波形図である。
【００１２】初めに、排出電極から色材粒子が排出でき
るために必要な排出電極と対向電極への印加電圧の関係
について説明する。色材粒子が排出電極から排出するた
めには排出電極と対向電極間である大きさの印加電圧差
が必要である。排出電極から色材粒子が排出できるとき
の排出電極と対向電極との最小の印加電圧差をしきい値
電圧Ｖｔｈとする。排出電極と対向電極への印加電圧差
がＶｔｈ以上のときは色材粒子が排出電極から排出し、
排出電極と対向電極への印加電圧差がＶｔｈより小さい
ときは色材粒子は排出電極から排出しない。
るために必要な排出電極と対向電極への印加電圧の関係
について説明する。色材粒子が排出電極から排出するた
めには排出電極と対向電極間である大きさの印加電圧差
が必要である。排出電極から色材粒子が排出できるとき
の排出電極と対向電極との最小の印加電圧差をしきい値
電圧Ｖｔｈとする。排出電極と対向電極への印加電圧差
がＶｔｈ以上のときは色材粒子が排出電極から排出し、
排出電極と対向電極への印加電圧差がＶｔｈより小さい
ときは色材粒子は排出電極から排出しない。
【００１３】図１を参照すると、電気泳動電極３に図６
に示す一定電圧Ｖ１の電圧を与え、顔料系インクが満た
されているインク室１に電界を加えると顔料系インク中
の色材粒子がインク吐出口２へある電気泳動速度で移動
する。インク吐出口２に色材粒子が移動すると、図３に
示すようにメニスカス１３が生じる。
に示す一定電圧Ｖ１の電圧を与え、顔料系インクが満た
されているインク室１に電界を加えると顔料系インク中
の色材粒子がインク吐出口２へある電気泳動速度で移動
する。インク吐出口２に色材粒子が移動すると、図３に
示すようにメニスカス１３が生じる。
【００１４】制御部１０はコンピュータ等から入力イン
ターフェース９を経由して入力される印字データおよび
印字制御信号に応じて色材粒子の排出を行う排出電極
（Ａ）５と色材粒子の排出を行わない排出電極（Ｂ）６
に与えるべき電圧信号と対向電極７へ与えるべき電圧信
号とを決定し、排出電極電圧制御部１１と対向電極電圧
制御部１２に信号を送出する。排出電極電圧制御部１１
は制御部１０からの信号を検出すると排出電極（Ａ）５
には図２に示すしきい値電圧Ｖｔｈよりも若干低い電圧
Ｖ１，時間Ｔ１のパルス状の排出電圧Ｖｅｊを、排出電
極（Ｂ）６には図２に示す電圧Ｖ１よりも若干低い電圧
Ｖ２を印加する。また、対向電極電圧制御部１２は制御
部１０からの信号を検出すると対向電極７に図２に示す
電圧−Ｖ３を印加する。
ターフェース９を経由して入力される印字データおよび
印字制御信号に応じて色材粒子の排出を行う排出電極
（Ａ）５と色材粒子の排出を行わない排出電極（Ｂ）６
に与えるべき電圧信号と対向電極７へ与えるべき電圧信
号とを決定し、排出電極電圧制御部１１と対向電極電圧
制御部１２に信号を送出する。排出電極電圧制御部１１
は制御部１０からの信号を検出すると排出電極（Ａ）５
には図２に示すしきい値電圧Ｖｔｈよりも若干低い電圧
Ｖ１，時間Ｔ１のパルス状の排出電圧Ｖｅｊを、排出電
極（Ｂ）６には図２に示す電圧Ｖ１よりも若干低い電圧
Ｖ２を印加する。また、対向電極電圧制御部１２は制御
部１０からの信号を検出すると対向電極７に図２に示す
電圧−Ｖ３を印加する。
【００１５】色材粒子の排出を行わない排出電極（Ｂ）
６には図２に示す電圧Ｖ２が印加されているが、排出電
極と対向電極との印加電圧差（Ｖ２＋Ｖ３）がしきい値
電圧Ｖｔｈよりも小さく（Ｖｔｈ＞Ｖ２＋Ｖ３）色材粒
子が排出電極（Ｂ）６の先端部に移動し集中するために
必要な静電気力を得られない。そのため図３に示すよう
な排出電極近傍の色材粒子の分布にはならず、排出電極
（Ｂ）６の先端部に移動するための静電気力が小さいの
で、メニスカス１３に働く表面張力により、図４に示す
ようにメニスカス１３がへこんでしまう。このため、色
材粒子は排出電極（Ｂ）６の基部に戻され、排出電極
（Ｂ）６の先端部には色材粒子の集中がないため、色材
粒子はインク吐出口２から排出しない。
６には図２に示す電圧Ｖ２が印加されているが、排出電
極と対向電極との印加電圧差（Ｖ２＋Ｖ３）がしきい値
電圧Ｖｔｈよりも小さく（Ｖｔｈ＞Ｖ２＋Ｖ３）色材粒
子が排出電極（Ｂ）６の先端部に移動し集中するために
必要な静電気力を得られない。そのため図３に示すよう
な排出電極近傍の色材粒子の分布にはならず、排出電極
（Ｂ）６の先端部に移動するための静電気力が小さいの
で、メニスカス１３に働く表面張力により、図４に示す
ようにメニスカス１３がへこんでしまう。このため、色
材粒子は排出電極（Ｂ）６の基部に戻され、排出電極
（Ｂ）６の先端部には色材粒子の集中がないため、色材
粒子はインク吐出口２から排出しない。
【００１６】また、排出電極（Ｂ）６の電圧は図２に示
す排出電極（Ａ）５への印加電圧Ｖ１よりも若干低い電
圧Ｖ２であるため、排出電極（Ｂ）６と排出電極（Ａ）
５との間には図５に示す矢印Ａの電界による影響が非常
に少なくなり、排出電極（Ａ）５から排出電極（Ｂ）６
に向かって移動する色材粒子の量は少ない。
す排出電極（Ａ）５への印加電圧Ｖ１よりも若干低い電
圧Ｖ２であるため、排出電極（Ｂ）６と排出電極（Ａ）
５との間には図５に示す矢印Ａの電界による影響が非常
に少なくなり、排出電極（Ａ）５から排出電極（Ｂ）６
に向かって移動する色材粒子の量は少ない。
【００１７】一方、排出電極（Ａ）５には図２に示す電
圧Ｖ１，時間Ｔ１のパルス状の排出電圧Ｖｅｊが印加さ
れる。排出電極（Ａ）５と対向電極７との印加電圧差
（Ｖ１＋Ｖ３）がしきい値電圧Ｖｔｈよりも大きい（Ｖ
ｔｈ≦Ｖ１＋Ｖ３）ため、静電気力によって色材粒子
は、図３に示すように、排出電極（Ａ）５の先端部に移
動し集中する。色材粒子は静電気力によってメニスカス
力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、
このパルス状の排出電圧Ｖｅｊに同期したタイミングで
微小な飛翔粒子群８となって排出電極（Ａ）５の先端部
から飛翔し、記録媒体４上に付着する。色材粒子の補給
が行われ、この様な動作が繰り返されて記録媒体４上に
画像が形成される。
圧Ｖ１，時間Ｔ１のパルス状の排出電圧Ｖｅｊが印加さ
れる。排出電極（Ａ）５と対向電極７との印加電圧差
（Ｖ１＋Ｖ３）がしきい値電圧Ｖｔｈよりも大きい（Ｖ
ｔｈ≦Ｖ１＋Ｖ３）ため、静電気力によって色材粒子
は、図３に示すように、排出電極（Ａ）５の先端部に移
動し集中する。色材粒子は静電気力によってメニスカス
力、顔料系インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、
このパルス状の排出電圧Ｖｅｊに同期したタイミングで
微小な飛翔粒子群８となって排出電極（Ａ）５の先端部
から飛翔し、記録媒体４上に付着する。色材粒子の補給
が行われ、この様な動作が繰り返されて記録媒体４上に
画像が形成される。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、排出電
極への印加電圧を制御する第一の制御手段と、任意の排
出電極から色材粒子の排出を行うように対向電極への印
加電圧を制御する第二の制御手段とを設け、色材粒子の
排出を行う任意の排出電極へ色材粒子が排出するしきい
値電圧（Ｖｔｈ）以下の電圧（Ｖ１）を、色材粒子の排
出を行わない任意の排出電極へ電圧（Ｖ１）より若干低
い電圧（Ｖ２）を印加し、任意の排出電極から色材粒子
の排出を行うときに対向電極に電圧（−Ｖ３）を印加す
るように制御したので、色材粒子の排出を行わない排出
電極から色材粒子が排出するのを防ぐことができる。
極への印加電圧を制御する第一の制御手段と、任意の排
出電極から色材粒子の排出を行うように対向電極への印
加電圧を制御する第二の制御手段とを設け、色材粒子の
排出を行う任意の排出電極へ色材粒子が排出するしきい
値電圧（Ｖｔｈ）以下の電圧（Ｖ１）を、色材粒子の排
出を行わない任意の排出電極へ電圧（Ｖ１）より若干低
い電圧（Ｖ２）を印加し、任意の排出電極から色材粒子
の排出を行うときに対向電極に電圧（−Ｖ３）を印加す
るように制御したので、色材粒子の排出を行わない排出
電極から色材粒子が排出するのを防ぐことができる。
【００１９】また、色材粒子の排出を行う任意の排出電
極と色材粒子の排出を行わない任意の排出電極との印加
電圧差により発生する電界の影響により、色材粒子が色
材粒子の排出を行わない任意の排出電極に向かって移動
する量を少なくすることができる。
極と色材粒子の排出を行わない任意の排出電極との印加
電圧差により発生する電界の影響により、色材粒子が色
材粒子の排出を行わない任意の排出電極に向かって移動
する量を少なくすることができる。
【図１】本発明の一実施の形態のインクジェット記録装
置の簡単な基本構造図（平面図）である。
置の簡単な基本構造図（平面図）である。
【図２】この実施の形態の排出電極（Ａ）および排出電
極（Ｂ）と対向電極への印加電圧波形図である。
極（Ｂ）と対向電極への印加電圧波形図である。
【図３】排出電極（Ａ）近傍の色材粒子の分布図であ
る。
る。
【図４】排出電極（Ｂ）近傍の色材粒子の分布図であ
る。
る。
【図５】排出電極（Ａ）近傍の電界の方向図である。
【図６】電気泳動電極と排出電極への印加電圧波形図で
ある。
ある。
【図７】従来のインクジェット記録装置の斜視図であ
る。
る。
【図８】従来のインクジェット記録装置の平面図であ
る。
る。
１ インク室 ２ インク吐出口 ３ 電気泳動電極 ４ 記録媒体 ５ 排出電極（Ａ） ６ 排出電極（Ｂ） ７ 対向電極 ８ 飛翔粒子群 ９ 入力インターフェース １０ 制御部 １１ 排出電極電圧制御部 １２ 対向電極電圧制御部 １３ メニスカス １４ 色材粒子
フロントページの続き (72)発明者 末次 淳一 新潟県柏崎市田尻工業団地7546 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市田尻工業団地7546 新潟日本 電気株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 顔料系インクが満たされているインク室
と、この顔料系インク中の色材粒子を電気泳動現象によ
りインク吐出口へ集中させるための電気泳動電極と、前
記インク吐出口へ集中した前記色材粒子を排出させて記
録媒体上に飛翔させるための複数の排出電極と、この排
出電極に対向した位置で前記記録媒体の背面に配設した
対向電極とを備えたインクジェット記録装置において、
前記排出電極への印加電圧を制御する第一の制御手段
と、任意の前記排出電極から前記色材粒子の排出を行う
ように前記対向電極への印加電圧を制御する第二の制御
手段とを備えることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項２】 前記色材粒子の排出を行う任意の前記排
出電極へ前記色材粒子が排出するしきい値電圧（Ｖｔ
ｈ）以下の電圧（Ｖ１）を、前記色材粒子の排出を行わ
ない任意の前記排出電極へ電圧（Ｖ１）より若干低い電
圧（Ｖ２）を印加し、任意の前記排出電極から前記色材
粒子の排出を行うときに前記対向電極に電圧（−Ｖ３）
を印加することを特徴とする請求項１記載のインクジェ
ット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP1289096A JP2859192B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP1289096A JP2859192B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
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| JPH09201969A true JPH09201969A (ja) | 1997-08-05 |
| JP2859192B2 JP2859192B2 (ja) | 1999-02-17 |
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ID=11817999
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2859192B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP1289096A patent/JP2859192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2859192B2 (ja) | 1999-02-17 |
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