JPH09201324A - 食器カゴ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々形態、大きさの食器や鍋等が無駄なく収
納できる食器洗浄機等に好適な食器カゴを提供する。 【課題解決手段】 短片１２と長片１３とからなる折れ
曲がり形状の複数の食器係止ピン１５が、それぞれの折
れ曲がり部で間隔をおいて平行配置される２本の第１の
線材１１それぞれに間隔をおいて固定され、この第１の
線材１１それぞれが第１の線材１１それぞれに直交する
方向に配置された第２の線材１８に回動可能に支持され
て構成される可変食器収納部１０を備えてなる食器カ
ゴ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、食器洗浄機等に
用いられる食器カゴの収納構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】食器洗浄機内には食器カゴが設けられ、
その食器カゴに種々の大きさの皿や茶碗等の食器、さら
には、鍋等が収納される状態において洗浄されるように
なっている。したがって、食器カゴには種々の大きさの
食器や鍋が収納できるように適宜形態の収納部が形成さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うに収納部の形態が固定されたものでは、日によって使
用する食器や鍋の形態が異なり、かつ、その数が異なる
ので、常に全てのものを収納できるようにするには全て
の種類の収納部を広く取らなければならず、これは機器
の大型化につながり、また、使用されない収納部が残る
こととなってスペースを無駄にする問題があった。

【０００４】この発明は上記の問題を解消するように行
ったもので、食器洗浄機等に用いられる食器カゴを、大
形とすることなく、しかも、収納がスペースを無駄にす
ることなくできるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明では、食器カゴを、短片と長片とからなる折れ曲
がり形状の複数の食器係止ピンが、それぞれの折れ曲が
り部で回動可能に間隔をおいて並設配置されて構成され
る可変食器収納部を備えてなる構成とした。

【０００６】上記の構成によれば、食器係止ピンの短片
を上方に突出するように位置させることで食器収納部が
広く使え、鍋等の収納ができ、また、短片を使用するこ
とで小皿の収納もできる。食器係止ピンの長片を上方に
突出するように位置させることで、その間に立て掛ける
ようにして大皿、中皿等が収納できる。

【０００７】この発明の請求項２記載の発明では、食器
カゴを、短片と長片とからなる折れ曲がり形状の複数の
食器係止ピンが、それぞれの折れ曲がり部で間隔をおい
て平行配置される２本の第１の線材それぞれに間隔をお
いて固定され、この第１の線材それぞれが第１の線材そ
れぞれに直交する方向に配置された第２の線材に回動可
能に支持されて構成される可変食器収納部を備えてなる
構成とした。

【０００８】上記の構成によれば、全ての食器係止ピン
の短片を上方に突出するように位置させることで食器収
納部が広く使え、鍋等の収納ができ、また、短片を使用
することで小皿の収納もできる。また、全ての食器係止
ピンの長片を上方に突出するように位置させることで、
その間に立て掛けるようにして大皿、中皿等が収納でき
る。さらに、一方側の第１の線材の食器係止ピンの短片
を上方に突出するように、他方側の第１の線材の食器係
止ピンの長片を上方に突出するように位置させること
で、鍋や小皿の収納ができる。

【０００９】このようにして、請求項１または２記載の
発明によれば、食器係止ピンを回動させて短片、長片を
適宜上方に突出させて位置させることで、可変食器収納
部を適宜の形態とでき、これにより、形態の異なる種々
の食器や鍋等が無駄なく収納できるようになる。

【００１０】そして、この食器カゴは食器洗浄機用とし
て好適に使用できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は食器カゴの全体構成を示す
斜視図である。

【００１２】食器カゴ１は樹脂コーティングされた金属
線材により全体が構成されている。２は平面構成が方形
で食器カゴ１の外周及び底部を形成する上方が開放した
箱枠体であり、その箱枠体２の底部の４隅には、食器カ
ゴ１を食器洗浄機内に入れる際に使用されるローラ３の
それぞれが取り付けられている。

【００１３】箱枠体２内には、その手前側に茶碗やお
椀、どんぶり等底の深い食器を収納する椀収納部６が設
けられ、奥側の一方側に小皿収納部７、大皿収納部８が
設けられ、奥側の中央に箸やスプーンを収納する小物入
れ５が設けられ、奥側の他方側にその形態を可変とする
可変食器収納部１０が設けられている。

【００１４】上記可変食器収納部１０は、２本の横方向
に間隔をおいて平行に配置される第１の線材１１と、短
片１２と長片１３とからなる折れ曲がり形状でその折れ
曲がり部で上記２本の第１の線材１１それぞれに間隔を
おいて溶接固定される複数の食器係止ピン１５と、上記
第１の線材１１それぞれと直交する方向に配置され第１
の線材１１それぞれを回動支持部材１７を介して支持す
る第２の線材１８とから構成される。

【００１５】図２は第１の線材１１の第２の線材１８へ
の支持構造を示す。回動支持部材１７は樹脂製で第２の
線材１８に固着されている。そして、その回動支持部材
１７に回動可能に軸支されて第１の線材１１が設けられ
ている。第１の線材１１は食器係止ピン１５が回動支持
部材１７の側部に当接することで、その横ずれが阻止さ
れている。第１の線材１１それぞれの内端は小物入れ５
の下方に位置している。箱枠体２からは２本の係止片２
１が突設されており、この係止片２１に外側の食器係止
ピン１５が係止することで第１の線材１１は一方向側で
の回転が規制される。他方側での回転は食器係止ピン１
５が他方の第１の線材１１に係止することで規制され
る。食器係止ピン１５は第１の線材１１それぞれにおい
て若干ずれた位置とされている。

【００１６】以下、上記可変食器収納部１０における種
々の収納形態を説明する。図３、図４は大皿３０や中皿
の収納形態を示す。この収納形態では第１の線材１１の
それぞれの食器係止ピン１５がともに長片１３を上方に
位置するようにされ、それら長片１３の間に大皿３０が
立て掛けられて収納される。

【００１７】図５、図６は片手鍋３１の収納形態を示
す。この収納形態では一方の第１の線材１１の食器係止
ピン１５は倒されて短片１２を上側とするようにされ、
片手鍋３１はその一方側が食器係止ピン１５の長片１３
それぞれに立て掛けられ、その他方側が１個の短片１２
に係止されることで斜め状態に収納される。また、残る
スペースには食器係止ピン１５が適宜利用することで小
皿３３が収納できる。

【００１８】図７、図８は両手鍋３５の収納形態を示
す。この収納形態では両方の第１の線材１１の食器係止
ピン１５は倒されて短片１２のみを上側とするようにさ
れ、そのようにして形成された広い収納スペースに両手
鍋３５が斜め状態に収納される。また、この場合も残る
スペースには食器係止ピン１５を適宜利用することで小
皿３３が収納できる。

【００１９】図９は上記食器カゴ１が使用される食器洗
浄機４０の断面構成を示す。食器カゴ１は洗浄水を回転
噴射するノズル４１上の洗浄空間４２内に、そのローラ
３がレール４４上を回転することで収納される。

【００２０】

【発明の効果】この発明によれば、食器係止ピンを回動
させて短片、長片を適宜上方に突出させて位置させるこ
とで可変食器収納部を適宜の形態とでき、これにより、
大きさ、形態の異なる種々の食器や鍋等の収納が無駄な
くできる、食器洗浄機等において好適に使用できる食器
カゴが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の食器カゴの全体構成を示す斜視図

【図２】この発明の食器カゴの部分拡大斜視図

【図３】可変食器収納部の収納形態を示す平面略図

【図４】図３の収納形態を示す正面図

【図５】可変食器収納部の他の収納形態を示す平面略図

【図６】図５の収納形態を示す正面図

【図７】可変食器収納部のさらに他の収納形態を示す平
面略図

【図８】図７の収納形態を示す正面図

【図９】食器カゴを使用する食器洗浄機の断面図

【符号の説明】

１０ 可変食器収納部 １１ 第１の線材 １２ 短片 １３ 長片 １５ 食器係止ピン １８ 第２の線材

フロントページの続き (72)発明者 原田 哲夫 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 短片と長片とからなる折れ曲がり形状の
   複数の食器係止ピンが、それぞれの折れ曲がり部で回動
   可能に間隔をおいて並設配置されて構成される可変食器
   収納部を備えてなることを特徴とする食器カゴ。
2. 【請求項２】 短片と長片とからなる折れ曲がり形状の
   複数の食器係止ピンが、それぞれの折れ曲がり部で間隔
   をおいて平行配置される２本の第１の線材それぞれに間
   隔をおいて固定され、この第１の線材それぞれが第１の
   線材それぞれに直交する方向に配置された第２の線材に
   回動可能に支持されて構成される可変食器収納部を備え
   てなることを特徴とする食器カゴ。
3. 【請求項３】 食器洗浄機用である請求項１または２記
   載の食器カゴ。