JPH09201195A - 低温活性プロテアーゼcp70 - Google Patents
低温活性プロテアーゼcp70Info
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- JPH09201195A JPH09201195A JP8012207A JP1220796A JPH09201195A JP H09201195 A JPH09201195 A JP H09201195A JP 8012207 A JP8012207 A JP 8012207A JP 1220796 A JP1220796 A JP 1220796A JP H09201195 A JPH09201195 A JP H09201195A
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- amino acid
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- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23J—PROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
- A23J3/00—Working-up of proteins for foodstuffs
- A23J3/30—Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis
- A23J3/32—Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents
- A23J3/34—Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents using enzymes
- A23J3/341—Working-up of proteins for foodstuffs by hydrolysis using chemical agents using enzymes of animal proteins
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/14—Hydrolases (3)
- C12N9/48—Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
- C12N9/50—Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
- C12N9/52—Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from bacteria or Archaea
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温活性プロテアーゼの提供。
【解決手段】 次の理化学的性質を有する、プロテアー
ゼ。(a)作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチ
ン、ヘモグロビン、およびアルブミンに作用して、これ
らをカゼイン、ゼラチン、ヘモグロビン、およびアルブ
ミンの順で特異的に分解する。(b)至適作用pH:
8.0。(c)pH安定性:30℃、1時間保持の条件
下でpH6.5〜10.0において安定。(d)至適作
用温度:約40℃。(e)温度安定性:pH7、1時間
保持の条件下で、30℃までの温度ではほとんど失活せ
ず、40℃で約40%失活し、50℃で急速に失活し約
10分で完全に失活。(f)酵素活性:20℃におい
て、最大活性の約50%以上の活性を有する。(g)酵
素の活性中心:セリン。(h)分子量:約70kDa
(SDS−PAGE)。
ゼ。(a)作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチ
ン、ヘモグロビン、およびアルブミンに作用して、これ
らをカゼイン、ゼラチン、ヘモグロビン、およびアルブ
ミンの順で特異的に分解する。(b)至適作用pH:
8.0。(c)pH安定性:30℃、1時間保持の条件
下でpH6.5〜10.0において安定。(d)至適作
用温度:約40℃。(e)温度安定性:pH7、1時間
保持の条件下で、30℃までの温度ではほとんど失活せ
ず、40℃で約40%失活し、50℃で急速に失活し約
10分で完全に失活。(f)酵素活性:20℃におい
て、最大活性の約50%以上の活性を有する。(g)酵
素の活性中心:セリン。(h)分子量:約70kDa
(SDS−PAGE)。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、低温域で高い活性を有するプロテアーゼおよ
びその利用に関する。
びその利用に関する。
【0002】背景技術 低温性細菌はかなり古くから知られており、その存在は
広く低温環境に確認できる。たとえば土壌、魚介類、乳
製品に加え、人工的に作られた低温環境などからも分離
することができるとされている。従来より食品微生物学
上の必要性から低温性細菌の研究が行われてきたが、そ
れは主として微生物の系統学的研究に関するものにとど
まっていた。
広く低温環境に確認できる。たとえば土壌、魚介類、乳
製品に加え、人工的に作られた低温環境などからも分離
することができるとされている。従来より食品微生物学
上の必要性から低温性細菌の研究が行われてきたが、そ
れは主として微生物の系統学的研究に関するものにとど
まっていた。
【0003】低温性細菌から得られる酵素は、低温に最
適温度を持つ低温酵素であることが期待できる。低温で
効率よく作用する酵素は、例えば、衣料用洗剤に添加さ
れて、低水温でも利用可能な洗剤を実現できると思われ
る。さらに、常温で揮発性である有機溶媒の存在下での
化学反応への利用、腐敗を起こさない低温度での食品の
品質改善への利用などが考えられる。また、低温性細菌
由来の酵素を検討することで、低温性細菌の生理学的機
能および低温度への適用機構を解明する上で意義深いも
のと思われる。
適温度を持つ低温酵素であることが期待できる。低温で
効率よく作用する酵素は、例えば、衣料用洗剤に添加さ
れて、低水温でも利用可能な洗剤を実現できると思われ
る。さらに、常温で揮発性である有機溶媒の存在下での
化学反応への利用、腐敗を起こさない低温度での食品の
品質改善への利用などが考えられる。また、低温性細菌
由来の酵素を検討することで、低温性細菌の生理学的機
能および低温度への適用機構を解明する上で意義深いも
のと思われる。
【0004】
【発明の概要】今般本発明者らは、Flavobacterium bal
ustinum P104株の培養上清からプロテアーゼを単
離、精製し、該プロテアーゼが低温において活性を有す
ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。
ustinum P104株の培養上清からプロテアーゼを単
離、精製し、該プロテアーゼが低温において活性を有す
ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。
【0005】従って、本発明は、低温活性プロテアーゼ
の提供をその目的としている。また、本発明は、Flavob
acterium balustinum P104株を用いた上記低温活性
プロテアーゼの製造法の提供をその目的としている。更
に、本発明は、低温活性プロテアーゼのN末端に存在す
るアミノ酸配列からなるペプチドの提供をその目的とし
ている。
の提供をその目的としている。また、本発明は、Flavob
acterium balustinum P104株を用いた上記低温活性
プロテアーゼの製造法の提供をその目的としている。更
に、本発明は、低温活性プロテアーゼのN末端に存在す
るアミノ酸配列からなるペプチドの提供をその目的とし
ている。
【0006】そして、本発明によるプロテアーゼは、下
記の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチン、ヘモグ
ロビン、およびアルブミンに作用して、これらをカゼイ
ン、ゼラチン、ヘモグロビン、およびアルブミンの順で
特異的に分解する。 ・至適作用pH:8.0である。 ・pH安定性:30℃、1時間保持の条件下でpH6.
5〜10.0において安定である。
記の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチン、ヘモグ
ロビン、およびアルブミンに作用して、これらをカゼイ
ン、ゼラチン、ヘモグロビン、およびアルブミンの順で
特異的に分解する。 ・至適作用pH:8.0である。 ・pH安定性:30℃、1時間保持の条件下でpH6.
5〜10.0において安定である。
【0007】本発明によるプロテアーゼは、更に、下記
の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・至適作用温度:約40℃である。 ・温度安定性:pH7、1時間保持の条件下で、30℃
までの温度ではほとんど失活せず、40℃で約40%失
活し、50℃、約10分で完全に失活する。 ・酵素活性:20℃において、最大活性の約50%以上
の活性を有する。 ・酵素の活性中心がセリンである。 ・SDS−PAGEによる分子量が約70kDaであ
る。
の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・至適作用温度:約40℃である。 ・温度安定性:pH7、1時間保持の条件下で、30℃
までの温度ではほとんど失活せず、40℃で約40%失
活し、50℃、約10分で完全に失活する。 ・酵素活性:20℃において、最大活性の約50%以上
の活性を有する。 ・酵素の活性中心がセリンである。 ・SDS−PAGEによる分子量が約70kDaであ
る。
【0008】本発明によるプロテアーゼは、更に、配列
番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んで
なるタンパク質からなるものであるか、または配列番号
1に記載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含
んでなるタンパク質からなるものである。
番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んで
なるタンパク質からなるものであるか、または配列番号
1に記載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含
んでなるタンパク質からなるものである。
【0009】本発明の別の面によれば、20℃におい
て、その最大活性の約50%以上の活性を有するプロテ
アーゼが提供される。
て、その最大活性の約50%以上の活性を有するプロテ
アーゼが提供される。
【0010】本発明の更に別の面によれば、配列番号1
に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んでなるタ
ンパク質からなるプロテアーゼ、および配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含んでな
るタンパク質からなるプロテアーゼが提供される。
に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んでなるタ
ンパク質からなるプロテアーゼ、および配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含んでな
るタンパク質からなるプロテアーゼが提供される。
【0011】本発明による上記プロテアーゼの製造法
は、該プロテアーゼを産生するFlavobacterium balusti
num P104(FERM BP−5006)を培養
し、その培養物から該プロテアーゼを採取することを含
んでなるもの、である。
は、該プロテアーゼを産生するFlavobacterium balusti
num P104(FERM BP−5006)を培養
し、その培養物から該プロテアーゼを採取することを含
んでなるもの、である。
【0012】
【発明の具体的説明】酵素の性質 本発明による酵素の性質は、次に示される通りである。 作用および基質特異性 本発明による酵素は、カゼイン、ゼラチン、ヘモグロビ
ン、およびアルブミンに作用してこれらを特異的に分解
した。基質特異性は、カゼイン、ゼラチン、ヘモグロビ
ン、アルブミンの順で小さくなる。
ン、およびアルブミンに作用してこれらを特異的に分解
した。基質特異性は、カゼイン、ゼラチン、ヘモグロビ
ン、アルブミンの順で小さくなる。
【0013】 至適pH 本発明による酵素の至適作用pHは8.0であった。ま
た、pH6.5〜pH9.5まで約90%以上の活性を
保持していた。
た、pH6.5〜pH9.5まで約90%以上の活性を
保持していた。
【0014】 pH安定性 本発明による酵素は、30℃、1時間保持の条件下で、
pH6.5〜10.0において安定であった。
pH6.5〜10.0において安定であった。
【0015】 至適温度 本発明による酵素の至適作用温度は、pH10とpH7
において40℃である。30℃において、pH10では
約80%の活性を保持しており、pH7では約90%の
活性を保持していた。50℃において、pH10では約
10%の活性を保持しており、pH7では約80%の活
性を保持していた。市販の酵素であるサビナーゼでは、
至適温度が60℃である。また、既知の低温酵素の至適
温度は、約40℃付近であることが多い。従って、本発
明による酵素は、低温酵素であると考えられる。
において40℃である。30℃において、pH10では
約80%の活性を保持しており、pH7では約90%の
活性を保持していた。50℃において、pH10では約
10%の活性を保持しており、pH7では約80%の活
性を保持していた。市販の酵素であるサビナーゼでは、
至適温度が60℃である。また、既知の低温酵素の至適
温度は、約40℃付近であることが多い。従って、本発
明による酵素は、低温酵素であると考えられる。
【0016】 温度安定性 本発明による酵素は、pH7、1時間保持の条件下で、
30℃までの温度ではほとんど失活せず、40℃で約4
0%失活し、50℃、約10分で完全に失活する。従っ
て、本発明による酵素は、低温酵素であると考えられ
る。
30℃までの温度ではほとんど失活せず、40℃で約4
0%失活し、50℃、約10分で完全に失活する。従っ
て、本発明による酵素は、低温酵素であると考えられ
る。
【0017】 酵素活性 本発明による酵素は、20℃において、最大活性の約5
0%以上の活性を有する。従って、本発明の別の面によ
れば、20℃において、その最大活性の約50%以上の
活性を有するプロテアーゼが提供される。
0%以上の活性を有する。従って、本発明の別の面によ
れば、20℃において、その最大活性の約50%以上の
活性を有するプロテアーゼが提供される。
【0018】 活性の阻害 本発明による酵素は、ペプスタチン、L-trans-エポキシ
スクシニルロイシルアミド−4−グアニジノブタン(E
−64)、ヨードアセトアミド、1,10−フェナント
ロリン、によってそのプロテアーゼ活性を阻害されるこ
となく、フェニルメタンスルホニルフルオリド(PMS
F)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)によって顕
著に阻害された。このことから、本発明による酵素はセ
リンプロテアーゼであることが示唆された。従って、本
発明による酵素の活性中心は、セリンであると考えられ
る。
スクシニルロイシルアミド−4−グアニジノブタン(E
−64)、ヨードアセトアミド、1,10−フェナント
ロリン、によってそのプロテアーゼ活性を阻害されるこ
となく、フェニルメタンスルホニルフルオリド(PMS
F)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)によって顕
著に阻害された。このことから、本発明による酵素はセ
リンプロテアーゼであることが示唆された。従って、本
発明による酵素の活性中心は、セリンであると考えられ
る。
【0019】 分子量 本発明による酵素は、SDS−PAGEによって測定し
た分子量が約70kDaであった。
た分子量が約70kDaであった。
【0020】 N末端アミノ酸配列 本発明による酵素のN末端アミノ酸配列は、配列番号1
に記載される通りである。本発明による酵素のN末端ア
ミノ酸配列についてデータバンク「Entrez」を用
いて既知のタンパク質のアミノ酸配列との相同性を調べ
たところ、既知のタンパク質のアミノ酸配列との相同性
がなかった。従って、本発明によるプロテアーゼは、配
列番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含ん
でなるタンパク質からなるもの、または配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含んでな
るタンパク質からなるものであってもよい。
に記載される通りである。本発明による酵素のN末端ア
ミノ酸配列についてデータバンク「Entrez」を用
いて既知のタンパク質のアミノ酸配列との相同性を調べ
たところ、既知のタンパク質のアミノ酸配列との相同性
がなかった。従って、本発明によるプロテアーゼは、配
列番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含ん
でなるタンパク質からなるもの、または配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含んでな
るタンパク質からなるものであってもよい。
【0021】また、本発明の更に別の面によれば、配列
番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んで
なるタンパク質からなるプロテアーゼ、および配列番号
1に記載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含
んでなるタンパク質からなるプロテアーゼが提供され
る。このプロテアーゼは、上記〜に記載されるよう
な性質を有していてもよい。
番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んで
なるタンパク質からなるプロテアーゼ、および配列番号
1に記載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含
んでなるタンパク質からなるプロテアーゼが提供され
る。このプロテアーゼは、上記〜に記載されるよう
な性質を有していてもよい。
【0022】ここで、「配列番号1に記載のアミノ酸配
列の一部または全部を含んでなるタンパク質」とは、配
列番号1に記載されるアミノ酸配列の一部または全部の
N末端および/またはC末端に任意のアミノ酸配列を付
加したタンパク質が挙げられる。
列の一部または全部を含んでなるタンパク質」とは、配
列番号1に記載されるアミノ酸配列の一部または全部の
N末端および/またはC末端に任意のアミノ酸配列を付
加したタンパク質が挙げられる。
【0023】プロテアーゼの製造法 本発明によるプロテアーゼは、微生物を用いて生産され
る。その生産菌としては、Flavobacterium属に属し、上
記性質を有するプロテアーゼを産生する能力を有するも
のであればよい。
る。その生産菌としては、Flavobacterium属に属し、上
記性質を有するプロテアーゼを産生する能力を有するも
のであればよい。
【0024】本発明によるプロテアーゼを産生する能力
を有する微生物の好ましい具体例としては、Flavobacte
rium balustinum P104株が挙げられる。この菌株
は、本発明者がサケの腸から分離した微生物であり、工
業技術院生命工学工業技術研究所に平成7年2月17日
付けで寄託番号FERM BP−5006のもと寄託さ
れている。
を有する微生物の好ましい具体例としては、Flavobacte
rium balustinum P104株が挙げられる。この菌株
は、本発明者がサケの腸から分離した微生物であり、工
業技術院生命工学工業技術研究所に平成7年2月17日
付けで寄託番号FERM BP−5006のもと寄託さ
れている。
【0025】本発明に使用される菌株の培養にあたって
は、培地は液体でも固体でもよいが通常は液体培地によ
る振とう培養、または通気攪拌培養が用いられる。
は、培地は液体でも固体でもよいが通常は液体培地によ
る振とう培養、または通気攪拌培養が用いられる。
【0026】この微生物を培養する培地としては、生育
に適し、プロテアーゼを生産し得るものであればどのよ
うなものでもよい。すなわち炭素源としては、例えばグ
ルコース、トレハロース、フラクトース、マルトース、
シュークロース、澱粉、マルトオリゴ糖等が用いられ
る。窒素源としては例えばペプトン、酵母エキス、麦芽
エキス、肉エキス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープ
リカー、各種アミノ酸類、およびその塩類、硝酸塩等が
用いられる。その他、燐酸マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン等の無機塩類、さ
らに必要に応じてその他の栄養物を程よく含有する合成
培地または天然培地を使用することができる。
に適し、プロテアーゼを生産し得るものであればどのよ
うなものでもよい。すなわち炭素源としては、例えばグ
ルコース、トレハロース、フラクトース、マルトース、
シュークロース、澱粉、マルトオリゴ糖等が用いられ
る。窒素源としては例えばペプトン、酵母エキス、麦芽
エキス、肉エキス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープ
リカー、各種アミノ酸類、およびその塩類、硝酸塩等が
用いられる。その他、燐酸マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン等の無機塩類、さ
らに必要に応じてその他の栄養物を程よく含有する合成
培地または天然培地を使用することができる。
【0027】培地のpH、培養温度などの培養条件はプ
ロテアーゼを生産する範囲内で適宜変更し得るが、液体
振とう培養、または通気攪拌培養の場合は、pHは中性
付近、培養温度は10〜20℃が適当である。
ロテアーゼを生産する範囲内で適宜変更し得るが、液体
振とう培養、または通気攪拌培養の場合は、pHは中性
付近、培養温度は10〜20℃が適当である。
【0028】本発明によるプロテアーゼは菌体の細胞
壁、菌体内、培養上清に存在し、その使用形態として
は、菌体、菌体や培養上清等からの粗酵素、あるいは抽
出精製酵素などいずれの形態でも良い。また公知の方法
により固定化したものも利用できる。
壁、菌体内、培養上清に存在し、その使用形態として
は、菌体、菌体や培養上清等からの粗酵素、あるいは抽
出精製酵素などいずれの形態でも良い。また公知の方法
により固定化したものも利用できる。
【0029】上記培養液からの本発明によるプロテアー
ゼの採取、精製には、既知の精製法が単独もしくは併用
して利用できる。
ゼの採取、精製には、既知の精製法が単独もしくは併用
して利用できる。
【0030】本発明によるプロテアーゼは、主として菌
体外、すなわち培養液中に分泌されるため、例えば瀘過
または遠心分離により菌体を除去することによって容易
に粗酵素液を得ることができる。この粗酵素は、さらに
既知の精製法によって精製することができる。好ましい
精製法としては、硫安などによる塩析、有機溶媒(例え
ば、メタノール、エタノール、アセトンなど)による沈
殿法、生デンプンによる吸着法、限外瀘過、ゲル瀘過ク
ロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、そ
の他の各種クロマトグラフィーなどが挙げられる。好ま
しい精製法の具体例は後記する実施例において記載す
る。
体外、すなわち培養液中に分泌されるため、例えば瀘過
または遠心分離により菌体を除去することによって容易
に粗酵素液を得ることができる。この粗酵素は、さらに
既知の精製法によって精製することができる。好ましい
精製法としては、硫安などによる塩析、有機溶媒(例え
ば、メタノール、エタノール、アセトンなど)による沈
殿法、生デンプンによる吸着法、限外瀘過、ゲル瀘過ク
ロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、そ
の他の各種クロマトグラフィーなどが挙げられる。好ま
しい精製法の具体例は後記する実施例において記載す
る。
【0031】酵素の利用 本発明による低温活性プロテアーゼは、低温に最適温度
をもつ。そこで、本発明による低温活性プロテアーゼに
よれば、低温環境においてタンパク質の分解反応を行う
ことが可能となる。例えば、衣料用洗剤組成物に添加す
ることで、低水温でも利用可能な洗剤を実現できる。こ
の洗剤組成物は、本発明による低温活性プロテアーゼが
添加された以外は、常法に従って構成することができ
る。すなわち、洗剤用界面活性剤、漂白剤、ビルダーな
ど、通常の洗剤組成物と組み合わせて構成することがで
きる。
をもつ。そこで、本発明による低温活性プロテアーゼに
よれば、低温環境においてタンパク質の分解反応を行う
ことが可能となる。例えば、衣料用洗剤組成物に添加す
ることで、低水温でも利用可能な洗剤を実現できる。こ
の洗剤組成物は、本発明による低温活性プロテアーゼが
添加された以外は、常法に従って構成することができ
る。すなわち、洗剤用界面活性剤、漂白剤、ビルダーな
ど、通常の洗剤組成物と組み合わせて構成することがで
きる。
【0032】さらに、本発明による低温活性プロテアー
ゼは、低温で反応を進行させることができる。したがっ
て、反応系に常温で揮発性である有機溶媒が存在する場
合であっても、有機溶媒成分を揮発させることのない低
温下で反応を行うことができる。また、さらに、本発明
によるプロテアーゼを用いて、食品の品質改善を行う場
合、低温で反応が進むことから、食品の腐敗を有効に防
止できる点でも有利である。また、本発明によるプロテ
アーゼが提供されたことで、低温性細菌の生理学的機
能、および低温度への適用機構の解明が進むことが期待
される。
ゼは、低温で反応を進行させることができる。したがっ
て、反応系に常温で揮発性である有機溶媒が存在する場
合であっても、有機溶媒成分を揮発させることのない低
温下で反応を行うことができる。また、さらに、本発明
によるプロテアーゼを用いて、食品の品質改善を行う場
合、低温で反応が進むことから、食品の腐敗を有効に防
止できる点でも有利である。また、本発明によるプロテ
アーゼが提供されたことで、低温性細菌の生理学的機
能、および低温度への適用機構の解明が進むことが期待
される。
【0033】N末端アミノ酸配列を有するタンパク質等 本発明によれば配列番号1に記載されるアミノ酸配列の
一部または全部からなるペプチド、並びに配列番号1に
記載されるアミノ酸配列の一部または全部を含んでなる
タンパク質および配列番号1に記載されるアミノ酸配列
の一部または全部をN末端に含んでなるタンパク質が提
供される。このタンパク質は、プロテアーゼ活性を有し
ていてもよい。
一部または全部からなるペプチド、並びに配列番号1に
記載されるアミノ酸配列の一部または全部を含んでなる
タンパク質および配列番号1に記載されるアミノ酸配列
の一部または全部をN末端に含んでなるタンパク質が提
供される。このタンパク質は、プロテアーゼ活性を有し
ていてもよい。
【0034】このペプチドまたはタンパク質は、本発明
による酵素のN末端に存在するアミノ酸配列の一部また
は全部からなるもの、またはこのアミノ酸配列の一部ま
たは全部を(好ましくはN端末に)含んでなるもの、で
ある。従って、上記ペプチドまたはタンパク質は、例え
ば、本発明による酵素に対する抗体を作成する際の抗原
として有用である。
による酵素のN末端に存在するアミノ酸配列の一部また
は全部からなるもの、またはこのアミノ酸配列の一部ま
たは全部を(好ましくはN端末に)含んでなるもの、で
ある。従って、上記ペプチドまたはタンパク質は、例え
ば、本発明による酵素に対する抗体を作成する際の抗原
として有用である。
【0035】
【実施例】本発明を以下の実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。試験方法 タンパク質の定量は、色素結合法であるバイオラッドプ
ロテインアッセイ(バイオラッド社)を用いて行った。
また、クロマトグラフィーによるタンパク質の検出は、
280nmの紫外部の吸収を測定することによって行っ
た。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。試験方法 タンパク質の定量は、色素結合法であるバイオラッドプ
ロテインアッセイ(バイオラッド社)を用いて行った。
また、クロマトグラフィーによるタンパク質の検出は、
280nmの紫外部の吸収を測定することによって行っ
た。
【0036】プロテアーゼの活性の測定は、次の(a)
または(b)の方法に従って行った。 (a)アゾカゼインによるタンパク質の分解活性 1%(W/V)アゾカゼインを含む67mMリン酸緩衝
液(pH7)0.3mlに対して、試料酵素液0.05
ml加え、30分間30℃で保温した。その後、6%ト
リクロロ酢酸1mlで反応を止め、室温で約15分間放
置後、遠心分離(15,000rpm、室温、10分)
した。その上清を分光光度計を用いて、340nmの吸
光度を測定した。1AUは、上記条件下において吸光度
が30分当たり1.0増加する値と定義される。
または(b)の方法に従って行った。 (a)アゾカゼインによるタンパク質の分解活性 1%(W/V)アゾカゼインを含む67mMリン酸緩衝
液(pH7)0.3mlに対して、試料酵素液0.05
ml加え、30分間30℃で保温した。その後、6%ト
リクロロ酢酸1mlで反応を止め、室温で約15分間放
置後、遠心分離(15,000rpm、室温、10分)
した。その上清を分光光度計を用いて、340nmの吸
光度を測定した。1AUは、上記条件下において吸光度
が30分当たり1.0増加する値と定義される。
【0037】(b)フェノール試薬法 1%(W/V)基質溶液を含む100mMグリシン−塩
化ナトリウム緩衝液(pH10)130μlに対して、
試料酵素液20μl加え、1時間30℃で保温した。そ
の後、トリクロロ酢酸溶液(0.11M トリクロロ酢
酸、0.22M酢酸ナトリウム、0.33M 酢酸)を
150μl加え反応を止めた。30分間室温で放置後、
遠心(10,000rpm、室温、10分)し、上清1
00μlに0.5M 炭酸ナトリウム溶液500μl、
および蒸留水で2倍希釈したフェノール溶液を100μ
l加え、室温で1時間放置後、660nmの吸収を測定
した。
化ナトリウム緩衝液(pH10)130μlに対して、
試料酵素液20μl加え、1時間30℃で保温した。そ
の後、トリクロロ酢酸溶液(0.11M トリクロロ酢
酸、0.22M酢酸ナトリウム、0.33M 酢酸)を
150μl加え反応を止めた。30分間室温で放置後、
遠心(10,000rpm、室温、10分)し、上清1
00μlに0.5M 炭酸ナトリウム溶液500μl、
および蒸留水で2倍希釈したフェノール溶液を100μ
l加え、室温で1時間放置後、660nmの吸収を測定
した。
【0038】実施例1 Flavobacterium balustinum P
104株由来プロテアーゼの精製 (1)菌株の培養 菌の生育活性を安定化させるために、菌株を下記の培養
培地150ml(100ml三角フラスコ6本に分注)
に接種し、10℃、48時間、トリプルシェイカーNR
−80(タイテック社)を用いて、140rpmで回転
振盪培養した。本培養は、ラボラトリーファーメンター
LS−5(オリエンタル酵母工業株式会社)を用いて、
下記の培養培地3リットルに前培養液150mlを接種
し、10℃、75時間、140rpmで回転培養した。
104株由来プロテアーゼの精製 (1)菌株の培養 菌の生育活性を安定化させるために、菌株を下記の培養
培地150ml(100ml三角フラスコ6本に分注)
に接種し、10℃、48時間、トリプルシェイカーNR
−80(タイテック社)を用いて、140rpmで回転
振盪培養した。本培養は、ラボラトリーファーメンター
LS−5(オリエンタル酵母工業株式会社)を用いて、
下記の培養培地3リットルに前培養液150mlを接種
し、10℃、75時間、140rpmで回転培養した。
【0039】<培養培地> ポリペプトン 3g/リットル 酵母エキス 2.5g/リットル カゼインナトリウム 2.5g/リットル Na2HPO4・12H2O 3g/リットル MgSO4・7H2O 0.2g/リットル (pH7.0) 培地等は、主としてオートクレーブで1.2kgf/c
m2(ゲージ圧)(121℃)、15分間、高圧蒸気殺
菌した。
m2(ゲージ圧)(121℃)、15分間、高圧蒸気殺
菌した。
【0040】(2)本発明による酵素の精製 すべてのプロテアーゼの精製操作は、4℃において行っ
た。 (a) イオン交換クロマトグラフィー 上記(1)で得られた培養液を、遠心分離(7,200
×g、4℃、30分)により清澄した。その上清を粗酵
素液としてイオン交換クロマトグラフィーに付した。カ
ラムは、DEAEセファロースファストフロー陰イオン
交換体(ファルマシアバイオテク社)を2リットル充填
したINdEX100カラム(ファルマシアバイオテク
社)を用いた。上記のカラムに20mM トリス緩衝液
(pH7.0)を用いて、線速度(150cm/h)で
ゲル体積の5倍以上(10リットル)平衡化した。粗酵
素液を線速度100cm/hで添加した。溶出は、20
mM トリス緩衝液(pH7.0)に0.2M,0.4
M,および0.6M NaClを加えたものをそれぞれ
2リットルずつ用いて、線速度100cm/hで溶出
し、UV計でタンパク質が検出された部分だけを分取し
た。
た。 (a) イオン交換クロマトグラフィー 上記(1)で得られた培養液を、遠心分離(7,200
×g、4℃、30分)により清澄した。その上清を粗酵
素液としてイオン交換クロマトグラフィーに付した。カ
ラムは、DEAEセファロースファストフロー陰イオン
交換体(ファルマシアバイオテク社)を2リットル充填
したINdEX100カラム(ファルマシアバイオテク
社)を用いた。上記のカラムに20mM トリス緩衝液
(pH7.0)を用いて、線速度(150cm/h)で
ゲル体積の5倍以上(10リットル)平衡化した。粗酵
素液を線速度100cm/hで添加した。溶出は、20
mM トリス緩衝液(pH7.0)に0.2M,0.4
M,および0.6M NaClを加えたものをそれぞれ
2リットルずつ用いて、線速度100cm/hで溶出
し、UV計でタンパク質が検出された部分だけを分取し
た。
【0041】(b)限外濾過 上記で得られた分画を新型撹拌式セル8400型(アミ
コン社)にダイアフローメンブレンPM30(分子量3
万以上を分画)(アミコン社)をセットして処理し、分
子量3万以上のタンパク質を濃縮した。
コン社)にダイアフローメンブレンPM30(分子量3
万以上を分画)(アミコン社)をセットして処理し、分
子量3万以上のタンパク質を濃縮した。
【0042】(c)硫安塩析 上記で得られた濃縮液に対し、氷冷下で硫安を50%飽
和になるように加えた。0℃に保ち4時間ゆっくりと撹
拌した後、遠心分離(27,000×g、4℃、20
分)して沈殿させ、0〜50%飽和分画を得た。硫安の
添加量は、25℃での飽和濃度添加量を用いた。
和になるように加えた。0℃に保ち4時間ゆっくりと撹
拌した後、遠心分離(27,000×g、4℃、20
分)して沈殿させ、0〜50%飽和分画を得た。硫安の
添加量は、25℃での飽和濃度添加量を用いた。
【0043】(d)ゲル濾過 次に、HiLoad 16/60 Superdex 200 prep gradeカラム
(ファルマシアバイオテク社)によるゲル濾過を行っ
た。装置はHiLoad System 50(ファルマシアバイオテク
社)を用いた。HiLoad 16/60 Superdex 200 prep grade
カラムに線速度約60cm/hでゲル体積の3倍以上
(400ml)のBis−トリス緩衝液(pH7)を流
し平衡化した。硫安塩析後の試料酵素液をカラムにSupe
rloop を用いて5ml添加した。溶出液Bis−トリス
緩衝液(pH7)を用いて、線速度60cm/hで溶出
し、5mlづつ分取した。
(ファルマシアバイオテク社)によるゲル濾過を行っ
た。装置はHiLoad System 50(ファルマシアバイオテク
社)を用いた。HiLoad 16/60 Superdex 200 prep grade
カラムに線速度約60cm/hでゲル体積の3倍以上
(400ml)のBis−トリス緩衝液(pH7)を流
し平衡化した。硫安塩析後の試料酵素液をカラムにSupe
rloop を用いて5ml添加した。溶出液Bis−トリス
緩衝液(pH7)を用いて、線速度60cm/hで溶出
し、5mlづつ分取した。
【0044】(e)次に、HiLoad 16/10 Q セファロ
ース HP カラムによるイオン交換クロマトグラフィーを
行った。上記のカラムに20mM Bis−トリス緩衝
液(pH7)を用いて、線速度約150cm/hでゲル
体積の5倍以上(100ml)平衡化した。上記のゲル
濾過で溶出したプロテアーゼ活性画分の試料酵素液を、
カラムにSuperloop を用いて線速度約90cm/hで添
加した。溶出はBis−トリス緩衝液(pH7)に1M
NaClを加えたものを用いて、直線型イオン強度増
加勾配(0M〜1M)により線速度約90cm/h、1
50mlで溶出し、5mlづつ分取した。以上の精製の
概要は第1表に示される通りであった。
ース HP カラムによるイオン交換クロマトグラフィーを
行った。上記のカラムに20mM Bis−トリス緩衝
液(pH7)を用いて、線速度約150cm/hでゲル
体積の5倍以上(100ml)平衡化した。上記のゲル
濾過で溶出したプロテアーゼ活性画分の試料酵素液を、
カラムにSuperloop を用いて線速度約90cm/hで添
加した。溶出はBis−トリス緩衝液(pH7)に1M
NaClを加えたものを用いて、直線型イオン強度増
加勾配(0M〜1M)により線速度約90cm/h、1
50mlで溶出し、5mlづつ分取した。以上の精製の
概要は第1表に示される通りであった。
【0045】
【表1】
【0046】実施例3 本発明による酵素の精製純度お
よび分子量測定 ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(SDS−PAGE)を用いて本発明による酵素の
精製純度および分子量を測定した。支持体として1mm
厚の10%ポリアクリルアミドゲルを用いた。電気泳動
は、20mAで通電し、ブロモフェノールブルー(BP
B)が下端まで泳動するまで行った。染色法は、30%
メタノール、10%酢酸水溶液に0.02%クマシーブ
リリアントブルーR250を溶解したものに1時間染色
し、脱色液(30%メタノール、10%酢酸)で一晩か
けて脱色した。SDS−PAGEの結果および検量線は
それぞれ図1および2に示される通りであった。
よび分子量測定 ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(SDS−PAGE)を用いて本発明による酵素の
精製純度および分子量を測定した。支持体として1mm
厚の10%ポリアクリルアミドゲルを用いた。電気泳動
は、20mAで通電し、ブロモフェノールブルー(BP
B)が下端まで泳動するまで行った。染色法は、30%
メタノール、10%酢酸水溶液に0.02%クマシーブ
リリアントブルーR250を溶解したものに1時間染色
し、脱色液(30%メタノール、10%酢酸)で一晩か
けて脱色した。SDS−PAGEの結果および検量線は
それぞれ図1および2に示される通りであった。
【0047】実施例4 酵素反応へのpHによる影響 本発明による酵素を用いて、アゾカゼインの分解反応を
種々のpHにおいて実施した。反応液の緩衝液の組成
は、それぞれ100mMで、酢酸ナトリウム−酢酸緩衝
液(pH4.0−5.5)、MES(2−モルホリノエ
タンスルホン酸一水和物)緩衝液(pH5.5−6.
5)、MOPS(3−モルホリノプロパンスルホン酸)
緩衝液(pH6.5−8.0)、TAPS(N−トリス
(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスル
ホン酸)緩衝液(pH8.0−9.0)、CHES(N
−シクロヘキシル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝
液(pH9.0−10.0)、CAPS(N−シクロヘ
キシル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液(pH
10.0−11.0)、グリシン−塩化ナトリウム−水
酸化ナトリウム緩衝液(pH11.0−13.0)とし
た。結果は、図3に示される通りであった。
種々のpHにおいて実施した。反応液の緩衝液の組成
は、それぞれ100mMで、酢酸ナトリウム−酢酸緩衝
液(pH4.0−5.5)、MES(2−モルホリノエ
タンスルホン酸一水和物)緩衝液(pH5.5−6.
5)、MOPS(3−モルホリノプロパンスルホン酸)
緩衝液(pH6.5−8.0)、TAPS(N−トリス
(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスル
ホン酸)緩衝液(pH8.0−9.0)、CHES(N
−シクロヘキシル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝
液(pH9.0−10.0)、CAPS(N−シクロヘ
キシル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液(pH
10.0−11.0)、グリシン−塩化ナトリウム−水
酸化ナトリウム緩衝液(pH11.0−13.0)とし
た。結果は、図3に示される通りであった。
【0048】至適pHであるpH8.0の相対活性がp
H6.5からpH9.5まで約90%以上で維持され
た。よって、本発明による酵素は、中性pHを中心とし
てかなり広範囲に作用することが分かった。しかし、p
H5.0以下の酸性pHやpH11.0以上のアルカリ
pHではあまり作用せず、pH13. 0ではプロテアー
ゼ活性は失活した。
H6.5からpH9.5まで約90%以上で維持され
た。よって、本発明による酵素は、中性pHを中心とし
てかなり広範囲に作用することが分かった。しかし、p
H5.0以下の酸性pHやpH11.0以上のアルカリ
pHではあまり作用せず、pH13. 0ではプロテアー
ゼ活性は失活した。
【0049】実施例5 本発明による酵素のpH安定性 本発明による酵素を上記の緩衝液を用いて30℃で1時
間保温し、残存プロテアーゼ活性を調べた。結果は、図
4に示されるとおりであった。本発明による酵素は、3
0℃、1時間の条件で、pH6.5からpH10.0の
範囲で安定であり、pH4.0およびpH11.0では
上記の条件で失活することが分かった。
間保温し、残存プロテアーゼ活性を調べた。結果は、図
4に示されるとおりであった。本発明による酵素は、3
0℃、1時間の条件で、pH6.5からpH10.0の
範囲で安定であり、pH4.0およびpH11.0では
上記の条件で失活することが分かった。
【0050】実施例6 酵素反応への温度の影響 本発明による酵素を用いてアゾカゼインの分解反応を6
7mMリン酸緩衝液(pH7)および100mMグリシ
ン−塩化ナトリウム溶液(pH10)中における種々の
温度下において実施した。反応温度は5℃から70℃ま
で変化させた。また、市販酵素のサビナーゼ(ノボノル
ディスク社)についてもpH7における温度の影響を測
定した。結果は図5に示される通りであった。
7mMリン酸緩衝液(pH7)および100mMグリシ
ン−塩化ナトリウム溶液(pH10)中における種々の
温度下において実施した。反応温度は5℃から70℃ま
で変化させた。また、市販酵素のサビナーゼ(ノボノル
ディスク社)についてもpH7における温度の影響を測
定した。結果は図5に示される通りであった。
【0051】本発明による酵素の至適温度は、pH10
とpH7において至適作用温度は40℃であった。30
℃において、pH10では約80%の活性を保持してお
り、pH7では約90%の活性を保持していた。50℃
において、pH10では約10%の活性を保持してお
り、pH7では約80%の活性を保持していた。市販の
サビナーゼは、至適温度が60℃であり、本発明による
酵素に比べて著しく高い値を示した。
とpH7において至適作用温度は40℃であった。30
℃において、pH10では約80%の活性を保持してお
り、pH7では約90%の活性を保持していた。50℃
において、pH10では約10%の活性を保持してお
り、pH7では約80%の活性を保持していた。市販の
サビナーゼは、至適温度が60℃であり、本発明による
酵素に比べて著しく高い値を示した。
【0052】実施例7 本発明による酵素の温度安定性 本発明による酵素を1時間保持の条件下において、10
℃〜60℃で保温した。その活性の経時変化は図6に示
されるとおりであった。本発明による酵素は、1時間の
10℃、20℃、30℃での保温ではあまり変化しなか
った。しかし、40℃での保温では約60%まで失活
し、その後徐々に失活していった。そして、50℃、6
0℃では、急速に失活し、10分以降から完全に失活し
ていた。
℃〜60℃で保温した。その活性の経時変化は図6に示
されるとおりであった。本発明による酵素は、1時間の
10℃、20℃、30℃での保温ではあまり変化しなか
った。しかし、40℃での保温では約60%まで失活
し、その後徐々に失活していった。そして、50℃、6
0℃では、急速に失活し、10分以降から完全に失活し
ていた。
【0053】実施例8 本発明による酵素の阻害剤によ
る影響 阻害剤としては、アスパラギン酸プロテアーゼに作用す
るペプスタチン、システインプロテアーゼに作用するL
−trans−エポキシスクシニルロイシルアミド−4
−グアニジノブタン(E−64)およびヨードアセトア
ミド、セリンプロテアーゼに作用するフェニルメタンス
ルホニルフルオリド(PMSF)、並びに金属プロテア
ーゼおよび金属依存性プロテアーゼに作用する1,10−フ
ェナントロリンおよびエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を用いた。種々の終濃度になるように阻害剤を加え
た後、30℃で0.5または1時間保温し、残存プロテ
アーゼ活性を調べた。その結果は、第2表に示されると
おりであった。
る影響 阻害剤としては、アスパラギン酸プロテアーゼに作用す
るペプスタチン、システインプロテアーゼに作用するL
−trans−エポキシスクシニルロイシルアミド−4
−グアニジノブタン(E−64)およびヨードアセトア
ミド、セリンプロテアーゼに作用するフェニルメタンス
ルホニルフルオリド(PMSF)、並びに金属プロテア
ーゼおよび金属依存性プロテアーゼに作用する1,10−フ
ェナントロリンおよびエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を用いた。種々の終濃度になるように阻害剤を加え
た後、30℃で0.5または1時間保温し、残存プロテ
アーゼ活性を調べた。その結果は、第2表に示されると
おりであった。
【0054】
【表2】
【0055】本発明による酵素は、ペプスタチン、L−
trans−エポキシスクシニルロイシルアミド−4−
グアニジノブタン(E−64)、ヨードアセトアミド、
1,10−フェナントロリンによってそのプロテアーゼ
活性を阻害されることなく、フェニルメタンスルホニル
フルオリド(PMSF)、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)によって顕著に阻害された。このことから、本
発明による酵素はセリンプロテアーゼであり、活性中心
がセリンであることが示唆された。
trans−エポキシスクシニルロイシルアミド−4−
グアニジノブタン(E−64)、ヨードアセトアミド、
1,10−フェナントロリンによってそのプロテアーゼ
活性を阻害されることなく、フェニルメタンスルホニル
フルオリド(PMSF)、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)によって顕著に阻害された。このことから、本
発明による酵素はセリンプロテアーゼであり、活性中心
がセリンであることが示唆された。
【0056】実施例9 プロテアーゼの基質特異性 基質タンパク質として、カゼイン、ヘモグロビン、アル
ブミン、ゼラチンを用い、フェノール試薬法によってタ
ンパク質分解活性を測定した。その結果は、第3表に示
される通りであった。
ブミン、ゼラチンを用い、フェノール試薬法によってタ
ンパク質分解活性を測定した。その結果は、第3表に示
される通りであった。
【0057】
【表3】
【0058】本発明による酵素は、低温においてカゼイ
ンに特異的に作用し、その基質特異性はゼラチン、ヘモ
グロビン、アルブミンの順に小さくなった。
ンに特異的に作用し、その基質特異性はゼラチン、ヘモ
グロビン、アルブミンの順に小さくなった。
【0059】実施例10 N末端アミノ酸配列の決定 本発明による酵素のN末端アミノ酸配列を30残基決定
した。結果は図7および配列番号1に示される通りであ
った。本発明による酵素のN末端アミノ酸配列を決定
し、データバンク「Entrez」を用いて既知のアミ
ノ酸配列との相同性を調べたところ、相同性がなかっ
た。本発明による酵素は、既知のタンパク質のアミノ酸
配列との相同性がないことから、新規なN末端アミノ酸
配列をもつことが分かった。
した。結果は図7および配列番号1に示される通りであ
った。本発明による酵素のN末端アミノ酸配列を決定
し、データバンク「Entrez」を用いて既知のアミ
ノ酸配列との相同性を調べたところ、相同性がなかっ
た。本発明による酵素は、既知のタンパク質のアミノ酸
配列との相同性がないことから、新規なN末端アミノ酸
配列をもつことが分かった。
【0060】
配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端 起源 生物名:Flavobacterium balustinum 株 名:P104株 配列 Asp Thr Arg Gln Leu Leu Asn Ala Asn Ser Asp Leu Leu Asn Thr Thr 1 5 10 15 Gly Asn Val Thr Gly Leu Thr Gly Ala Phe Asn Gly Glu Asn 20 25 30
【図1】本発明による酵素の精製の結果を示した図であ
る。
る。
【図2】本発明による酵素の分子量を測定するための検
量線を示した図である。
量線を示した図である。
【図3】本発明による酵素の酵素反応へのpHの影響を
示した図である。黒丸は酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、
黒三角形はMES、黒四角形はMOPS、白丸はTAP
S、白三角形はCHES、白四角形はCAPS、×印は
グリシン−NaCl−NaOH緩衝液を用いた場合をそ
れぞれ示す。
示した図である。黒丸は酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、
黒三角形はMES、黒四角形はMOPS、白丸はTAP
S、白三角形はCHES、白四角形はCAPS、×印は
グリシン−NaCl−NaOH緩衝液を用いた場合をそ
れぞれ示す。
【図4】本発明による酵素のpH安定性を示した図であ
る。黒丸は酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、黒三角形はM
ES、黒四角形はMOPS、白丸はTAPS、白三角形
はCHES、白四角形はCAPS、×印はグリシン−N
aCl−NaOH緩衝液を用いた場合をそれぞれ示す。
る。黒丸は酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、黒三角形はM
ES、黒四角形はMOPS、白丸はTAPS、白三角形
はCHES、白四角形はCAPS、×印はグリシン−N
aCl−NaOH緩衝液を用いた場合をそれぞれ示す。
【図5】本発明による酵素の酵素反応への温度の影響を
示した図である。黒丸はpH7における本発明による酵
素、黒三角形はpH10における本発明による酵素、白
四角はpH7におけるサビナーゼである。
示した図である。黒丸はpH7における本発明による酵
素、黒三角形はpH10における本発明による酵素、白
四角はpH7におけるサビナーゼである。
【図6】本発明による酵素の温度安定性を示した図であ
る。黒丸は10℃、黒三角形は20℃、黒四角形は30
℃、白丸は40℃、白三角形は50℃、白四角形は60
℃である。
る。黒丸は10℃、黒三角形は20℃、黒四角形は30
℃、白丸は40℃、白三角形は50℃、白四角形は60
℃である。
【図7】本発明による酵素のN末端アミノ酸残基を示
す。
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592043805 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 エー.ケイ.エム.カムルール、ハサーン 兵庫県神戸市東灘区魚崎南5−4−10− 403 (72)発明者 民 谷 栄 一 石川県能美郡辰口町字大口1番地1 A− 1−15
Claims (13)
- 【請求項1】20℃において、その最大活性の約50%
以上の活性を有する、プロテアーゼ。 - 【請求項2】下記の理化学的性質を有する、プロテアー
ゼ。 (a)作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチン、ヘ
モグロビン、およびアルブミンに作用してこれらを特異
的に分解する。基質特異性は、カゼイン、ゼラチン、ヘ
モグロビン、アルブミンの順で小さくなる。 (b)至適作用pH:8.0である。 (c)pH安定性:30℃、1時間保持の条件下でpH
6.5〜10.0において安定である。 - 【請求項3】下記の理化学的性質を更に有する、請求項
2に記載のプロテアーゼ。 (d)至適作用温度:約40℃である。 (e)温度安定性:pH7、1時間保持の条件下で、3
0℃までの温度ではほとんど失活せず、40℃で約40
%失活し、50℃、約10分で完全に失活する。 (f)酵素活性:20℃において、最大活性の約50%
以上の活性を有する。 - 【請求項4】酵素の活性中心がセリンである、請求項2
または3に記載のプロテアーゼ。 - 【請求項5】SDS−PAGEによる分子量が約70k
Daである、請求項2〜4いずれか一項に記載のプロテ
アーゼ。 - 【請求項6】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
たは全部を含んでなるタンパク質からなる、請求項1〜
5いずれか一項に記載のプロテアーゼ。 - 【請求項7】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
たは全部をN末端に含んでなるタンパク質からなる、請
求項1〜5いずれか一項に記載のプロテアーゼ。 - 【請求項8】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
たは全部を含んでなるタンパク質からなるプロテアー
ゼ。 - 【請求項9】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
たは全部をN末端に含んでなるタンパク質からなるプロ
テアーゼ。 - 【請求項10】請求項1〜9いずれか一項に記載のプロ
テアーゼを産生するFlavobacterium balustinum P10
4(FERM BP−5006)を培養し、その培養物
から請求項1〜9いずれか一項に記載のプロテアーゼを
採取することを含んでなる、請求項1〜9いずれか一項
に記載のプロテアーゼの製造法。 - 【請求項11】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
または全部からなるペプチド。 - 【請求項12】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
または全部を含んでなるタンパク質。 - 【請求項13】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
または全部をそのN末端に含んでなる、タンパク質。
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