JPH09224666A - 低温活性プロテアーゼcp58および低温性細菌 - Google Patents

低温活性プロテアーゼcp58および低温性細菌

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JPH09224666A
JPH09224666A JP2961696A JP2961696A JPH09224666A JP H09224666 A JPH09224666 A JP H09224666A JP 2961696 A JP2961696 A JP 2961696A JP 2961696 A JP2961696 A JP 2961696A JP H09224666 A JPH09224666 A JP H09224666A
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JP
Japan
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protease
amino acid
acid sequence
seq
protein
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JP2961696A
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K M Kamuruuru Hasaan A
エー.ケイ.エム.カムルール、ハサーン
Eiichi Tamiya
谷 栄 一 民
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HOKURIKU SENTAN KAGAKU GIJUTSU
HOKURIKU SENTAN KAGAKU GIJUTSU DAIGAKUIN UNIV
Japan Advanced Institute of Science and Technology
Procter and Gamble Co
Original Assignee
HOKURIKU SENTAN KAGAKU GIJUTSU
HOKURIKU SENTAN KAGAKU GIJUTSU DAIGAKUIN UNIV
Japan Advanced Institute of Science and Technology
Procter and Gamble Co
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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な低温活性プロテアーゼの提供。 【構成】 次の性質を有するプロテアーゼ。作用および
基質特異性:カゼイン、ゼラチン、アルブミン、および
ヘモグロビンに作用して、これらをカゼイン、ゼラチ
ン、アルブミン、ヘモグロビンの順で特異的に分解す
る。至適作用pH:7.5〜8.0、pH安定性:20
℃、1時間保持の条件下でpH5.5〜10.5におい
て安定である、至適作用温度:pH10.5の条件下で
20℃、pH8.0の条件下で40℃である、温度安定
性:pH10.5、1時間保持の条件下で、10〜30
℃の温度ではほとんど失活せず、40℃で約30%失活
し、50℃で完全に失活する、酵素活性:20℃におい
て、最大活性の約60%以上の活性を有する、酵素の活
性中心:金属イオン、SDS−PAGEによる分子量:
約58kDa。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、低温域で高い活性を有するプロテアーゼおよ
びその利用並びに低温活性プロテアーゼを生産する微生
物に関する。
【0002】背景技術 低温性細菌はかなり古くから知られており、その存在は
広く低温環境に確認できる。たとえば土壌、魚介類、乳
製品に加え、人工的に作られた低温環境などからも分離
することができるとされている。従来より食品微生物学
上の必要性から低温性細菌の研究が行われてきたが、そ
れは主として微生物の系統学的研究に関するものにとど
まっていた。
【0003】低温性細菌から得られる酵素は、低温に最
適温度を持つ低温酵素であることが期待できる。低温で
効率よく作用する酵素は、例えば、衣料用洗剤に添加さ
れて、低水温でも利用可能な洗剤を実現できると思われ
る。さらに、常温で揮発性である有機溶媒の存在下での
化学反応への利用、腐敗を起こさない低温度での食品の
品質改善への利用などが考えられる。また、低温性細菌
由来の酵素を検討することで、低温性細菌の生理学的機
能および低温度への適用機構を解明する上で意義深いも
のと思われる。
【0004】
【発明の概要】今般本発明者らは、Serratia marcescen
s AP3801株の培養上清からプロテアーゼを単離、
精製し、該プロテアーゼが低温において活性を有するこ
とを見出した。本発明は、かかる知見に基づくものであ
る。従って、本発明は、低温活性プロテアーゼ、前記プ
ロテアーゼを生産する微生物、前記微生物を用いた前記
プロテアーゼの製造法、および前記プロテアーゼのN末
端に存在するアミノ酸配列からなるペプチド等の提供を
その目的としている。
【0005】そして、本発明によるプロテアーゼは、下
記の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチン、アルブ
ミン、およびヘモグロビンに作用して、これらをカゼイ
ン、ゼラチン、アルブミン、およびヘモグロビンの順で
特異的に分解する。 ・至適作用pH:7.5〜8.0である。 ・pH安定性:20℃、1時間保持の条件下でpH5.
5〜10.5において安定である。
【0006】本発明によるプロテアーゼは、更に、下記
の理化学的性質の一部または全部を有するもの、であ
る。 ・至適作用温度:pH10.5の条件下で20℃、pH
8.0の条件下で40℃である。 ・温度安定性:pH10.5、1時間保持の条件下で、
10〜30℃の温度ではほとんど失活せず、40℃で約
30%失活し、50℃で完全に失活する。 ・酵素活性:20℃において、本発明によるプロテアー
ゼは、pH10.5で最大活性を有し、pH8.0で最
大活性の約60%以上の活性を有する。 ・本発明によるプロテアーゼは金属プロテアーゼまたは
金属活性プロテアーゼに属する。 ・SDS−PAGEによる分子量が約58kDaであ
る。 ・等電点電気泳動による等電点は約7.4である。 ・配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部を
含んでなるタンパク質からなるものであるか、または配
列番号1に記載のアミノ酸配列の一部または全部をN末
端に含んでなるタンパク質からなるものである。
【0007】また、本発明による微生物は、上記プロテ
アーゼ産生能を有するSerratia marcescens に属する微
生物(AP3801株)である。本発明による上記プロ
テアーゼの製造法は、前記微生物を培養し、そしてその
培養物から該プロテアーゼを採取することを含んでなる
もの、である。
【0008】
【発明の具体的説明】低温活性プロテアーゼを産生する微生物 本発明による低温プロテアーゼは、微生物を用いて生産
される。その生産菌としてはSerratia属に属し、かつ上
記性質を有するプロテアーゼを産出する能力を有するも
のであればよい。また、実施例12に示されるように、
上記微生物は、10〜25℃において良好に生育でき
る。
【0009】本発明によるプロテアーゼを産生する能力
を有する微生物の好ましい具体例としては、Serratia m
arcescens AP3801株が挙げられる。この菌株は、
本発明者が土壌(標高約1000m)から単離した微生
物であり、工業技術院生命工学工業技術研究所に平成8
年2月15日付けで寄託番号FERM BP−5401
のもと寄託されている。
【0010】本発明によるSarratia marcescens AP3
801株の菌学的性質を列挙すれば下記の通りである。 (1)形態的性質 運動性を持ち、形態は単捍菌である。 (2)培地上での性状 寒天培地上および液体培地で生育し、白色または淡い黄
色を呈する。 (3)生育最適条件 少なくとも10℃から25℃までは良好に生育するが、
37℃以上になると生育しない。
【0011】(4)菌体外に放出されるプロテアーゼ 10℃から25℃で生育させた菌体からはいずれもプロ
テアーゼが放出される。10℃で生育させた菌体由来の
プロテアーゼのほうが25℃で生育させた菌体由来のプ
ロテアーゼよりもプロテアーゼ活性が高い。 (5)好気性または嫌気性の区別 生化学的試験から通性嫌気性と判断される。 (6)グラム染色 グラム染色による測定から陰性と認められる。 (7)生化学的性状 Serratia marcescens AP3801株の主な生化学的性
状は、次の第1表に示される通りであった。
【0012】
【表1】
【0013】以上の性質から、本発明で得られた微生物
はSerratia marcescens と判断され、16Sリボソーム
RNAをコードするDNAの塩基配列を既知の微生物と
比較したところでも、本菌株はSerratia marcescens に
分類されるのが適切と判断された。
【0014】微生物の培養 本発明に使用される菌株の培養にあたっては、培地は液
体でも固体でもよいが通常は液体培地による振とう培
養、または通気攪拌培養が用いられる。この微生物を培
養する培地としては、生育に適し、プロテアーゼを生産
し得るものであればどのようなものでもよい。すなわち
炭素源としては、例えばグルコース、トレハロース、フ
ラクトース、マルトース、シュークロース、デンプン、
マルトオリゴ糖等が用いられる。窒素源としては例えば
ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、肉エキス、大豆
粉、綿実粉、コーンステイープリカー、各種アミノ酸
類、およびその塩類、硝酸塩等が用いられる。その他、
リン酸マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウ
ム、鉄、マンガン等の無機塩類、さらに必要に応じてそ
の他の栄養物を程よく含有する合成培地または天然培地
を使用することができる。
【0015】培地のpH、培養温度などの培養条件はプ
ロテアーゼを生産する範囲内で適宜変更し得るが、液体
振とう培養、または通気攪拌培養の場合は、pHはアル
カリ性(例えばpH10)、培養温度は10℃付近の培
養が適当である。本発明によるプロテアーゼは培養上清
のみならず菌体の細胞壁、菌体内に存在する。その使用
形態としては、菌体、菌体や培養上清等からの粗酵素、
あるいは抽出精製酵素などいずれの形態でも良い。また
公知の方法により固定化したものも利用できる。上記培
養液からの本発明によるプロテアーゼの採取、精製に
は、既知の精製法が単独もしくは併用して利用できる。
【0016】本発明によるプロテアーゼは、主として菌
体外、すなわち培養液中に分泌されるため、例えば瀘過
または遠心分離により菌体を除去することによって容易
に粗酵素液を得ることができる。この粗酵素は、さらに
既知の精製法によって精製することができる。好ましい
精製法としては、硫安などによる塩析、有機溶媒(例え
ば、メタノール、エタノール、アセトンなど)による沈
殿法、生デンプンによる吸着法、限外瀘過、ゲル瀘過ク
ロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、そ
の他の各種クロマトグラフィーなどが挙げられる。好ま
しい精製法の具体例は後記する実施例において記載す
る。
【0017】酵素の性質 本発明による酵素の性質は、次に示される通りである。 (1) 作用および基質特異性 本発明による酵素は、カゼイン、ゼラチン、アルブミ
ン、およびヘモグロビンに作用してこれらを特異的に分
解した。基質特異性は、カゼイン、ゼラチン、アルブミ
ン、ヘモグロビンの順で小さくなる。 (2) 至適pH 本発明による酵素の至適作用pHは7.5〜8.0であ
った。また、pH5.5〜pH10.5まで約50%以
上の活性を保持していた。 (3) pH安定性 本発明による酵素は、20℃、1時間保持の条件下で、
pH5.5〜10.5において60%以上の活性を保持
していた。
【0018】(4) 至適温度 本発明による酵素の至適作用温度は、pH10.5の条
件で20℃であり、pH8.0の条件では40℃であっ
た。30℃においても、いずれの場合でもほぼ80%近
い活性を保持していた。また、10℃では約50%の活
性を保持していた。市販の酵素であるサビナーゼでは、
至適温度が60℃である。また、既知の低温酵素の至適
温度や、約40℃付近であることが多い。従って、本発
明による酵素は、低温酵素であると考えられる。 (5) 温度安定性 本発明による酵素は、pH10.5、1時間保持の条件
下で、10〜30℃までの温度ではほとんど失活せず、
40℃で約30%失活し、50℃で完全に失活する。従
って、本発明による酵素は、低温酵素であると考えられ
る。
【0019】(6) 酵素活性 本発明による酵素は、20℃において、pH0.5で最
大活性を有し、pH8.0で最大活性の約60%以上の
活性を有する。従って、本発明の別の面によれば、20
℃において、その最大活性の約60%以上の活性を有す
るプロテアーゼが提供される。 (7) 活性の阻害 本発明による酵素は、ペプスタチン、L-trans-エポキシ
スクシニルロイシルアミド−4−グアニジノブタン(E
−64)、フェニルメタンスルホニルフルオリド(PM
SF)によってそのプロテアーゼ活性を阻害されること
なく、1,10−フェナントロリン、エチレンジアミン
四酢酸(EDTA)によって顕著に阻害された。また、
後述のように本発明による酵素のN末端アミノ酸配列は
金属プロテアーゼと約50%相同性を有していた。従っ
て、本発明による酵素は金属プロテアーゼまたは金属活
性プロテアーゼであることが示唆された。即ち、本発明
による酵素の活性中心は、金属イオンであると考えられ
る。
【0020】(8) 分子量 本発明による酵素は、SDS−PAGEによって測定し
た分子量が約58kDaであった。 (9) 等電点 等電点電気泳動による測定の結果、等電点は約7.4で
あった。この値は既知のプロテアーゼと比較して高いと
考えられる。 (10) N末端アミノ酸配列 本発明による酵素のN末端アミノ酸配列は、図7および
配列番号1に記載される通りである。従って、本発明に
よるプロテアーゼは、配列番号1に記載のアミノ酸配列
の一部または全部を含んでなるタンパク質からなるも
の、または配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部また
は全部をN末端に含んでなるタンパク質からなるもので
あってもよい。
【0021】本発明による酵素のN末端アミノ酸配列に
ついてデータバンク「Entrez」を用いて既知のタ
ンパク質のアミノ酸配列との相同性を調べたところ、金
属プロテアーゼのアミノ酸配列と約50%相同性があっ
た。
【0022】本発明の更に別の面によれば、配列番号1
に記載のアミノ酸配列の一部または全部を含んでなるタ
ンパク質からなるプロテアーゼ、および配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部をN末端に含んでな
るタンパク質からなるプロテアーゼが提供される。この
プロテアーゼは、上記(1)〜(9)に記載されるよう
な性質を有していてもよい。ここで、「配列番号1に記
載のアミノ酸配列の一部または全部を含んでなるタンパ
ク質」とは、配列番号1に記載されるアミノ酸配列の一
部または全部のN末端および/またはC末端に任意のア
ミノ酸配列を付加したタンパク質が挙げられる。
【0023】酵素の利用 本発明による低温活性プロテアーゼは、低温に最適温度
をもつ。そこで、本発明による低温活性プロテアーゼに
よれば、低温環境においてタンパク質の分解反応を行う
ことが可能となる。例えば、衣料用洗剤組成物に添加す
ることで、低水温でも利用可能な洗剤を実現できる。こ
の洗剤組成物は、本発明による低温活性プロテアーゼが
添加された以外は、常法に従って構成することができ
る。すなわち、洗剤用界面活性剤、漂白剤、ビルダーな
ど、通常の洗剤組成物と組み合わせて構成することがで
きる。
【0024】さらに、本発明による低温活性プロテアー
ゼは、低温で反応を進行させることができる。したがっ
て、反応系に常温で揮発性である有機溶媒が存在する場
合であっても、有機溶媒成分を揮発させることのない低
温下で反応を行うことができる。また、さらに、本発明
によるプロテアーゼを用いて、食品の品質改善を行う場
合、低温で反応が進むことから、食品の腐敗を有効に防
止できる点でも有利である。また、本発明によるプロテ
アーゼが提供されたことで、低温性細菌の生理学的機
能、および低温度への適用機構の解明が進むことが期待
される。
【0025】N末端アミノ酸配列を有するタンパク質等 本発明によれば配列番号1に記載されるアミノ酸配列の
一部または全部からなるペプチド、並びに配列番号1に
記載されるアミノ酸配列の一部または全部を含んでなる
タンパク質および配列番号1に記載されるアミノ酸配列
の一部または全部をN末端に含んでなるタンパク質が提
供される。このタンパク質は、プロテアーゼ活性を有し
ていてもよい。このペプチドまたはタンパク質は、本発
明による酵素のN末端に存在するアミノ酸配列の一部ま
たは全部からなるもの、またはこのアミノ酸配列の一部
または全部を(好ましくはN端末に)含んでなるもの、
である。従って、上記ペプチドまたはタンパク質は、例
えば、本発明による酵素に対する抗体を作成する際の抗
原として有用である。
【0026】
【実施例】以下に、具体的な実施例を示し、本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れないことは言うまでもない。試験方法 特に断らない限り、タンパク質量の測定は、色素結合法
であるバイオラッドプロテインアッセイ(バイオラッド
社)を用いて行った。また、クロマトグラフィーのタン
パク質の検出は、280nmの紫外部の吸収を測定する
ことにより行った。また、プロテアーゼの活性の測定
は、次の(a)または(b)の方法に従って行った。
【0027】(a)アゾカゼインによるタンパク質の分
解活性 1%(W/V)アゾカゼインを含む500mMグリシン
ー水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.5)0.3ml
に対して、試料酵素液0.05ml加え、30分間20
℃で保温した。その後、6%トリクロロ酢酸1mlで反
応を止め、室温で約30分間放置後、遠心分離(150
00rpm、室温、10分)した。その上清を分光光度
計を用いて、340nmの吸光度を測定した。
【0028】(b)フェノール試薬法 1%(W/V)基質溶液を含む100mMグリシンー水
酸化ナトリウム緩衝液(pH10.5)130μlに対
して、試料酵素液20μl加え、30分間20℃で保温
した。その後、トリクロロ酢酸溶液(0.11M トリ
クロロ酢酸、0.22M 酢酸ナトリウム、0.33M
酢酸)を150μl加え反応を止めた。30分間室温
で放置後、遠心(10000rpm、室温、10分)
し、その上清100μlに0.5M 炭酸ナトリウム溶
液500μl、および蒸留水で2培希釈したフェノール
試薬溶液を100μl加え、室温で1時間放置後、66
0nmの吸収を測定した。
【0029】実施例1 新規微生物のスクリーニング 新規微生物の分離は、寒天平板培地上で行った。福井県
和泉村九頭龍ダム付近で採取した土壌を0.1g生理的
食塩水に懸濁し、その上清を原液とし、この原液の10
2 希釈液を調製した。原液および102 希釈液をスクリ
ーニング用寒天平板培地上(グルコース 5g/リット
ル、酵母エキス 5g/リットル、カゼインナトリウム
1g/リットル、MgSO4 7H2 O 0.2g/
リットル、K2 HSO4 1.0g/リットル Na2
CO3 10g/リットル、寒天1.5/リットル)に
散布し、10℃で3日から4日間培養した。上記の寒天
培地上に生育したコロニーのなかで、生育の良いものを
選びこれを継体培養、および保持培地に植菌した。
【0030】菌体外にプロテアーゼを放出しているかど
うかの確認は寒天培地上で行った。上記のスクリーニン
グ用寒天培地に分離し、10℃、72時間培養した。そ
の後、菌の生育した寒天培地上に10%トリクロロ酢酸
溶液を散布し、コロニーのまわりの透明斑の有無の存在
によりプロテアーゼを菌体外に放出するものかを確認し
た。
【0031】菌の生育活性を安定化させるために、菌株
を下記の培養培地150ml(100ml三角フラスコ
6本に25mlずつ分注)に接種し、10℃、72時
間、トリプルシェイカーNR−80(タイテック社)を
用いて、140rpmで回転振盪培養した。本培養は、
ラボラトリーファーメンターLS−5(オリエンタル酵
母工業株式会社)を用いて下記の培養地3リットルに前
培養液150ml接種し、10℃、96時間、140r
pmで回転培養した。
【0032】培養培地の組成 グルコース 0.5% 酵母エキス 0.25% カゼインナトリウム 0.1% K2 HPO4 0.1% MgSO4 ・7H2 O 0.025% Na2 CO3 1.25% pH10.5 培地等は、主としてオートクレーブで1.2kgf/cm2 ga
uge (121℃)、15分間、高圧蒸気殺菌した。また
Serratia marcescens AP3801株は寒天平板培地を
用いて2週間から1か月で継代培養し、10℃で保存し
た。
【0033】実施例2 酵素の精製 プロテアーゼのすべての精製操作は、4℃において行っ
た。 (a)イオン交換クロマトグラフィー 上記(1)で得られた培養液を、遠心分離(8.000
×g、4℃、15分)を行い菌体と粗酵素とに分けた。
その粗酵素液をイオン交換クロマトグラフィーに付し精
製を行った。カラムはDEAE Sepharose
Fast Flow陰イオン交換体(ファルマシアバイ
オテク社)を2リットル充填したINdEX100カラ
ム(ファルマシアバイオテク社)を用いた。上記のカラ
ムに20mM Tris−塩酸緩衝液(pH8.0)を
用いて、線速度(150cm/h)でゲル体積の5倍以
上(10リットル)の緩衝液を用いて平衡化した。粗酵
素液を線速度100cm/hで添加した。溶出は、20
mM Tris−塩酸緩衝液(pH8.0)に0.2
M、0.4M、および0.6M NaClを加えたもの
をそれぞれ3リットルずつ用いて、線速度100cm/
hで溶出し、UV計でタンパク質が検出された部分だけ
を分取した。
【0034】(b)硫安塩析 上記のようにして得られた分画に、氷冷下で硫安を80
%飽和になるように加えた。低温室で4℃に保ち一晩ゆ
っくりと撹拌した後、遠心分離(18,000×g、4
℃、30分)して酵素を沈殿させ、飽和分画を得た。硫
安の添加量は、25℃での飽和濃度添加量を用いた。
【0035】(c)ゲル濾過 次に、HiLoad 16/60 Superdex 200 perp gradeカラム
(ファルマシアバイオテク社)を用いてゲル濾過を行っ
た。装置はHiLOAD System 50(ファルマシアバイオテク
社)を用いた。HiLoad 16/60 Superdex 200 perp grade
カラムに線速度約60cm/hでゲル体積の3倍以上
(400ml)のTris−塩酸緩衝液(pH8.0)
を流し平衡化した。硫安塩析後の試料酵素液をカラムに
Superloop を用いて5ml添加した。溶出液はTris
−塩酸緩衝液(pH8.0)を用いて、線速度60cm
/hで溶出し、5mlづつ分取した。
【0036】実施例3 酵素の精製純度および分子量測
ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(SDS−PAGE)を用いて本発明による酵素の
精製純度および分子量を測定した。支持体として1mm
厚の7.5%ポリアクリルアミドゲルを用いた。電気泳
動は、20mA通電し、ブロモフェノールブルー(BP
B)が下端まで泳動するまで行った。染色法は、30%
メタノール、10%酢酸水溶液に0.02%クマシーブ
リリアントブルーR250を溶解したもので1時間染色
し、脱色液(30%メタノール、10%酢酸)で一晩か
けて脱色した。SDS−PAGEの結果および検量線は
図1および2に示される通りであった。
【0037】実施例4 酵素反応へのpHの影響 本発明による酵素を用いて、アゾカゼインの分解反応を
種々のpHにおいて実施した。反応液の緩衝液の組成
は、それぞれ100mMで、MES(2−モルホリノエ
タンスルホン酸−水和物)緩衝液(pH5.5−6.
5)、MOPS(3−モルホリノプロパンスルホン酸)
緩衝液(pH6.5−8.0)、TAPS(N−トリス
(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスル
ホン酸)緩衝液(pH8.0−9.0)、CHES(N
−シクロヘキシル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝
液(pH9.0−10.0)、CAPS(N−シクロヘ
キシル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液(pH
10.0−11.0)、グリシン−塩化ナトリウム−水
酸化ナトリウム緩衝液(pH11.0−13.0)とし
た。その結果は、図3に示される通りであった。
【0038】至適pHであるpH7.5から8.0の相
対活性がpH5.5からpH10.5まで約50%以上
で維持された。よって、本発明による酵素は、中性pH
を中心としたかなり広範囲のpHにおいて作用するが、
pH11.0以上のアルカリpHではあまり作用せず、
さらにアルカリ性のpHではプロテアーゼ活性は急速に
低下することがわかった。
【0039】実施例5 酵素のpH安定性 本発明による酵素を上記の緩衝液を用いて20℃で1時
間保温し、残存プロテアーゼ活性を調べた。その結果
は、図4に示されるとおりであった。本発明による酵素
は、30℃、1時間の条件で、pH6.0からpH9.
5の範囲で80%以上の残存活性があり、pH11.0
以上のpHでは残存活性は40%以下になった。
【0040】実施例6 酵素反応への温度の影響 本発明による酵素を用いてアゾカゼインの分解反応を5
0mMグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.
5)、トリス−塩酸緩衝液(pH8.0)中における種
々の温度下において実施した。反応温度は10から60
℃まで変化させた。その結果は図5に示される通りであ
った。本発明による酵素の至適温度は、pH10.5に
おいて至適作用温度は20℃であり、また、pH8.0
においては40℃であった。30℃においても、いずれ
のpHでも活性はほぼ80%以上有していた。また、4
0℃以上の温度では急速に活性は減少し、60℃で完全
に失活した。このような本発明による酵素の至適作用温
度と、市販のプロテアーゼ酵素として知られているサビ
ナーゼの至適作用温度(60℃)とから、本発明による
酵素は低温で活性を有するものと考えられる。
【0041】実施例7 酵素の温度安定性 本発明による酵素を1時間保持の条件下において、10
℃〜60℃で保温した。その活性の経時変化は図6に示
されるとおりであった。本発明による酵素は、1時間の
10℃、20℃、30℃での保温ではあまり変化しなか
った。しかし40℃での保温では約70%まで失活し、
その後徐々に失活していった。そして、50℃、60℃
では、急速に失活し、残存活性は10%以下であった。
【0042】実施例8 酵素の阻害剤による影響 阻害剤として、アスパラギン酸プロテアーゼに作用する
ペプスタチン、システインプロテアーゼに作用するL-tr
ans-エポキシスクシニルロイシルアミド−4−グアニジ
ノブタン(E−64)、セリンプロテアーゼに作用する
フェニルメタンスルホニルフルオリド(PMSF)、金
属プロテアーゼおよび金属依存性プロテアーゼに作用す
る1,10−フェナントロリン、エチレンジアミン四酢
酸(EDTA)を用いた。種々の終濃度になるように阻
害剤を加えた後、20℃で1時間保温し、残存プロテア
ーゼ活性を調べた。その結果は、第2表に示されるとお
りであった。
【0043】
【表2】
【0044】本発明による酵素は、ペプスタチン、L-tr
ans-エポキシスクシニルロイシルアミド−4−グアニジ
ノブタン(E−64)、フェニルメタンスルホニルフル
オリド(PMSF)によってはそのプロテアーゼ活性を
阻害されることなく、1,10−フェナントロリン、エ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)によって顕著に阻害
された。このことから、本発明による酵素は金属プロテ
アーゼであることが示唆された。したがって、酵素の活
性中心が金属イオンであると考えられる。また、エチレ
ンジアミン四酢酸では同じ金属プロテアーゼを阻害する
1,10−フェナントロリンよりも残存活性が高かっ
た。以下の理論に拘束されるわけではないが、これはエ
チレンジアミン四酢酸がプロテアーゼの立体構造を形成
している金属イオンに対してキレート剤として働いてい
るのではないかと考えられる。
【0045】実施例9 プロテアーゼの基質特異性 水に対して可溶な基質タンパク質として、カゼイン、ヘ
モグロビン、アルブミン、ゼラチンを用い、水に対して
難溶あるいは不溶な基質タンパク質であるケラチンのう
ちの2種(人の毛髪由来、牛のひづめ由来)、エラスチ
ン、コラーゲンを用いて、フェノール試薬法によってタ
ンパク質分解活性を測定した。その結果は、第3表に示
される通りであった。
【0046】
【表3】
【0047】本発明による酵素の基質特異性は、低温に
おいて、カゼインが一番大きく、ゼラチン、アルブミ
ン、ヘモグロビンの順に小さくなる。また、不溶性な基
質の場合では人の毛髪由来のケラチンに基質特異性を示
す。
【0048】実施例10 N末端アミノ酸配列の決定 本発明による酵素のN末端アミノ酸配列を36残基決定
した。結果は図7および配列番号1に示される通りであ
った。本発明による酵素のN末端アミノ酸配列を決定
し、データバンク「Entrez」を用いて既知のアミノ酸配
列との相同性を調べたところ、金属プロテアーゼと約5
0%相同性があった。
【0049】実施例11 等電点電気泳動による等電点
の測定 等電点電気泳動(IEF isoelectric focuing) はPhast sy
stem(ファルマシアバイオテク社製)を用いて行った。
電気泳動条件は定電圧のもとで2.5mA、15℃、4
10Vhで行った。染色は20%トリクロロ酢酸溶液で
固定し、脱色液(30%メタノール、10%酢酸)で洗
浄した。その結果は図8に示される通りであった。等電
点電気泳動の結果、本発明による酵素はほぼ単一のバン
ドとして染色され、等電点はpI=7.4と測定され
た。
【0050】実施例12 AP3801株に対する培養
温度の影響等 本発明による微生物を、培養温度を10℃、25℃、お
よび37℃とした以外は、実施例1に記載される条件と
同様にして培養した。その後、液体培地の濁度を測定し
た。その結果は図9に示される通りであった。また、そ
れぞれの培養温度において得られた液体培地から実施例
2に記載される方法に従って本発明による酵素を精製
し、これらの酵素活性を測定した。結果は同様に図9に
示される通りであった。その結果、本発明による微生物
の最適培養温度は少なくとも37℃以下が好ましく、特
に10〜25℃が好ましいことが明らかとなった。ま
た、微生物が生産する低温性酵素も少なくとも37℃以
下で生産されることが明らかとなった。
【0051】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:36 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端 起源 生物名:Serratia marcescens 株 名:AP3801株 配列 Ser Leu Asn Gly Lys Thr Asn Gly Trp Asp Ser Val Asn Asp Leu Leu 1 5 10 15 Asn Tyr His Asn Arg Gly Asx Gly Leu Thr Ile Asn Asn Lys Pro Ser 20 25 30 Phe Asp Ile Ala 35
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による酵素の精製の結果を示した図であ
る。
【図2】本発明による酵素の分子量を測定するための検
量線を示した図である。
【図3】本発明による酵素の酵素反応へのpHの影響を
示した図である。白四角形はMES(pH5.5〜6.
5)、白丸はMOPS(pH6.5〜8.0)、白三角
形はTAPS(pH8.0〜9.0)、黒丸はCHES
(pH9.0〜10.0)、黒四角形はCAPS(pH
10.0〜11.0)、黒三角形はグリシン−NaOH
(pH11.0〜13.0)を表す。
【図4】本発明による酵素のpH安定性を示した図であ
る。白丸はMES、黒四角形はMOPS、黒三角形はT
APS、黒丸はCHES、白四角形はCAPS、白三角
形はグリシン−NaOHを表す。
【図5】本発明による酵素の酵素反応への温度の影響を
示した図である。白丸はpH10.5、黒四角形はpH
8.0の場合である。
【図6】本発明による酵素の温度安定性を示した図であ
る。白丸は10℃、白四角形は20℃、白三角形は30
℃、黒丸は40℃、黒四角形は50℃、黒三角形は60
℃を示す。
【図7】本発明による酵素のN末端アミノ酸残基を示
す。
【図8】等電点電気泳動の結果を示した図である。
【図9】AP3801株の生育に対する培養温度の影響
およびその結果生じたプロテアーゼの活性を示した図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:43) (71)出願人 592043805 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 エー.ケイ.エム.カムルール、ハサーン 兵庫県神戸市東灘区魚崎南5−4−10− 403 (72)発明者 民 谷 栄 一 石川県能美郡辰口町字大口1番地1 A− 1−15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20℃において、その最大活性の約60%
    以上の活性を有する、プロテアーゼ。
  2. 【請求項2】下記の理化学的性質を有する、プロテアー
    ゼ。 (a)作用および基質特異性:カゼイン、ゼラチン、ア
    ルブミン、およびヘモグロビンに作用してこれらを特異
    的に分解する。基質特異性は、カゼイン、ゼラチン、ア
    ルブミン、ヘモグロビンの順で小さくなる。 (b)至適作用pH:7.5〜8.0である。 (c)pH安定性:20℃、1時間保持の条件下でpH
    5.5〜10.5において安定である。
  3. 【請求項3】下記の理化学的性質を更に有する、請求項
    2に記載のプロテアーゼ。 (d)至適作用温度:pH10.5の条件下で20℃、
    pH8.0の条件下で40℃である。 (e)温度安定性:pH10.5、1時間保持の条件下
    で、10〜30℃の温度ではほとんど失活せず、40℃
    で約30%失活し、50℃で完全に失活する。 (f)酵素活性:20℃において、最大活性の約60%
    以上の活性を有する。
  4. 【請求項4】SDS−PAGEによる分子量が約58k
    Daである、請求項2または3に記載のプロテアーゼ。
  5. 【請求項5】等電点電気泳動法による等電点が約7.4
    である、請求項2〜4いずれか一項に記載のプロテアー
    ゼ。
  6. 【請求項6】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
    たは全部を含んでなるタンパク質からなる、請求項1〜
    5いずれか一項に記載のプロテアーゼ。
  7. 【請求項7】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
    たは全部をN末端に含んでなるタンパク質からなる、請
    求項1〜5いずれか一項に記載のプロテアーゼ。
  8. 【請求項8】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
    たは全部を含んでなるタンパク質からなる、プロテアー
    ゼ。
  9. 【請求項9】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部ま
    たは全部をN末端に含んでなるタンパク質からなる、プ
    ロテアーゼ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9いずれか一項に記載のプロ
    テアーゼ産生能を有する、Serratia属に属する微生物。
  11. 【請求項11】10〜25℃において良好に生育でき
    る、請求項10に記載の微生物。
  12. 【請求項12】FERM BP−5401の寄託番号の
    もと寄託された、請求項10または11に記載の微生
    物。
  13. 【請求項13】FERM BP−5401の寄託番号の
    もと寄託された微生物。
  14. 【請求項14】請求項10〜13いずれか一項に記載の
    微生物を培養し、その培養物から請求項1〜9いずれか
    一項に記載のプロテアーゼを採取することを含んでな
    る、請求項1〜9いずれか一項に記載のプロテアーゼの
    製造法。
  15. 【請求項15】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
    または全部からなるペプチド。
  16. 【請求項16】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
    または全部を含んでなるタンパク質。
  17. 【請求項17】配列番号1に記載のアミノ酸配列の一部
    または全部をそのN末端に含んでなる、タンパク質。
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