JPH09200477A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH09200477A
JPH09200477A JP8023458A JP2345896A JPH09200477A JP H09200477 A JPH09200477 A JP H09200477A JP 8023458 A JP8023458 A JP 8023458A JP 2345896 A JP2345896 A JP 2345896A JP H09200477 A JPH09200477 A JP H09200477A
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JP8023458A
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Inventor
Toshiyuki Nakama
敏幸 中間
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線の影響等の不具合によって交信の中断が
生じた場合には、以降を代行受信とすることにより、ペ
ージの連続性、受信時間の連続性を失うことを回避する
と共に、仕分けの手間を不要にして、より使用し易いフ
ァクシミリ装置を得る。 【解決手段】 少なくとも受信文書蓄積用メモリを有す
るファクシミリ装置において、着信があったときのファ
クシミリ手順において、当該着信の識別情報を送信側へ
送り、送信側から着信の識別情報を付加した送信原稿を
送出するように通知する通知手段と、着信の識別情報の
一致不一致を判断する判断手段と、受信文書蓄積用メモ
リによって代行受信を行う代行受信モード設定手段とを
設け、受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の
中断が生じたときは、以降の着信について、着信の識別
情報が不一致のときは代行受信とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信原稿のペー
ジの連続性の保持を可能にして、配布作業を簡略化した
ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、正確な交信が行われたか否か
をチェックするために、送信原稿の枚数を照合する機能
を設けたファクシミリ装置が知られている(例えば特開
昭62−213360号公報)。受信動作中に、何らか
の交信上の不具合が発生して交信の中断が生じた場合に
は、受信文書が途中のページで終っている。この状態
で、さらに別の着信が発生すると、別の着信の受信原稿
に挟まれた状態で、残りのページが記録されることにな
る。
【0003】そのため、受信原稿を整理する際に、1枚
ずつ確認する作業が必要になる。この場合に、もし相手
先の名称などが全ての受信原稿上に記録されていないと
すれば、原稿の内容によって相手先を判断しなければな
らず、ときには判断できないこともある。このように、
受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が
生じたときは、受信原稿のページの連続性が保たれなく
なるので、ファックスオペレータの仕分け作業に多くの
負担がかかってしまう。そこで、回線の影響等の不具合
によって交信の中断が生じたとき、受信原稿のページの
連続性を保持するために、中断された相手先以外との交
信を拒否するファクシミリ装置も公知である(例えば特
開平6−233102号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のファクシミリ装
置においては、受信途中で回線の影響等の不具合によっ
て交信の中断が生じ、途中で終ってしまったページがあ
る場合に、別の着信が発生すると、別の着信の受信原稿
に挟まれた状態で、再送された残りのページが記録され
るので、受信原稿のページの連続性が失なわれてしま
う。また、受信原稿のページの連続性の保持を優先させ
ると、その間の交信が行えない、という不都合がある。
この発明では、回線の影響等の不具合によって交信の中
断が生じた場合には、以降を代行受信とすることによ
り、ページの連続性、受信時間の連続性を失うことを回
避すると共に、仕分けの手間を不要にして、より使用し
易いファクシミリ装置が得られるようにする(請求項1
から請求項6の発明)。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のファクシミリ
装置では、少なくとも受信文書蓄積用メモリを有するフ
ァクシミリ装置において、着信があったときのファクシ
ミリ手順において、当該着信の識別情報を送信側へ送
り、送信側から着信の識別情報を付加した送信原稿を送
出するように通知する通知手段と、着信の識別情報の一
致不一致を判断する判断手段と、受信文書蓄積用メモリ
によって代行受信を行う代行受信モード設定手段とを設
け、受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中
断が生じたときは、以降の着信について、着信の識別情
報が不一致のときは代行受信とする。
【0006】請求項2のファクシミリ装置では、請求項
1のファクシミリ装置において、送信時に、交信先のフ
ァクシミリ装置の番号と、相手先からの着信の識別情報
とを保持して発呼を行うリダイヤル手段を設け、中断が
生じた交信後の再送時には、受信側から通知される着信
の識別情報に関係なく、先に保持した着信の識別情報を
送信原稿に先行して送出するようにしている。
【0007】請求項3のファクシミリ装置では、少なく
とも受信文書蓄積用メモリを有するファクシミリ装置に
おいて、着信があったときのファクシミリ手順におい
て、当該着信の識別情報を送信側へ送り、送信側から着
信の識別情報を付加した送信原稿を送出するように通知
する通知手段と、着信の識別情報の一致不一致を判断す
る判断手段と、受信途中で回線の影響等の不具合によっ
て交信の中断が生じたとき、中断後に残りの原稿を送信
することを示す再送予告通知を検出する検出手段と、受
信文書蓄積用メモリによって代行受信を行う代行受信モ
ード設定手段とを備え、受信途中で回線の影響等の不具
合によって交信の中断が生じた場合に、再送予告通知が
あったときは、以降の着信について、着信の識別情報が
不一致のときは代行受信とする。
【0008】請求項4のファクシミリ装置では、受信文
書蓄積用メモリを有するファクシミリ装置において、着
信があったときのファクシミリ手順において、当該着信
の識別情報を送信側へ送り、送信側から着信の識別情報
を付加した送信原稿を送出するように通知する通知手段
と、着信の識別情報の一致不一致を判断する判断手段
と、各交信の受信原稿に当該着信の識別情報を付加し
て、全て受信文書蓄積用メモリに蓄積した後に記録動作
を開始する受信モードを設定するメモリ受信モード設定
手段とを設け、メモリ受信モードにおいて、受信途中で
回線の影響等の不具合によって交信の中断が生じたとき
は、以降の受信原稿について着信の識別情報が一致した
受信原稿を、受信文書蓄積用メモリに蓄積されている同
一着信の識別情報の受信原稿に続けて記録するようにし
ている。
【0009】請求項5のファクシミリ装置では、請求項
4のファクシミリ装置において、交信先のファクシミリ
装置の番号と、相手先からの着信の識別情報とを保持す
ると共に、中断後の再送時に、再送を行うか否かを予告
する再送予告通知手段を設け、中断が生じた交信後の再
送時には、受信側から通知される着信の識別情報に関係
なく、先に保持した着信の識別情報と再送予告通知とを
送信原稿に先行して送出するようにしている。
【0010】請求項6のファクシミリ装置では、請求項
1または請求項4のファクシミリ装置において、交信先
のファクシミリ装置を特定する番号等の交信先情報を記
憶する交信先情報記憶手段と、交信先情報記憶手段に交
信先情報を記憶させる入力手段と、交信のファクシミリ
手順において、送信先から送られた交信先情報と、交信
先情報記憶手段に記憶された交信先情報とを比較し、一
致したとき一致検出信号を発生する一致検出手段とを設
けて、交信先情報記憶手段に保持された交信先情報と一
致したときのみ、代行受信モードあるいはメモリ受信モ
ードで受信するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明のファクシミリ装
置について、図面を参照しながら、その実施の形態を詳
細に説明する。この発明は、受信途中で回線の影響等の
不具合によって交信の中断が生じたときでも、受信原稿
のページの連続性が保たれるように、ファクシミリ手順
(プロトコル)に一部追加した点に特徴を有しており、
ハード構成は、基本的に従来の装置と同様である(請求
項1から請求項6の発明)。
【0012】図1は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロ
ック図である。図において、1は読取部、2は記録部、
3は網制御部、4は主制御部、5は受信文書蓄積用メモ
リ、6は登録情報蓄積用メモリ、7はDCR(符号化復
号化部)を示す。
【0013】この図1に示すファクシミリ装置は、主制
御部4が、後出の図4から図7に示すフローチャートに
従って、受信原稿の記録動作を行う点を除けば、基本的
に従来の装置と同様の構成である。ファクシミリ装置の
全体の構成と動作を、簡単に説明する。この発明のファ
クシミリ装置には、受信文書蓄積用メモリ5が設けられ
ているので、代行受信モード(請求項1から請求項3の
発明、請求項6の発明)やメモリ受信モード(請求項4
から請求項6の発明)が可能である。
【0014】主制御部4は、図1のファクシミリ装置の
個別動作および全体の動作を制御する機能を有してい
る。受信時には、網制御部3において着信を検出する
と、主制御部4が、受信したファクシミリ信号(画情
報)を受信文書蓄積用メモリ5に蓄積する。蓄積された
ファクシミリ信号は、順次DCR(符号化復号化部)7
へ送られて復号化され、画情報が再生される。
【0015】再生された画情報は、記録部2において印
字され、受信原稿(ハードコピー)が得られる。送信時
には、読取部1において原稿を読み取り、DCR7にお
いて符号化して画情報を圧縮し、直接(または一旦受信
文書蓄積用メモリ5に蓄積した後)、網制御部3から相
手先へ送信する。登録情報蓄積用メモリ6には、送受信
する原稿の管理情報等が記憶される。ファクシミリ装置
では、一般に、次の図2に示すような国際標準の手順に
よって交信が行われる。
【0016】図2は、ファクシミリ手順を示す図であ
る。
【0017】このファクシミリ手順(プロトコル)は、
ファクシミリの交信に際して、相互のファクシミリ装置
の識別番号や名称、またファクシミリ装置における画情
報の符号化方式や、画像密度、転送速度等に関する情報
を通知する手順である。この図2のファクシミリ手順
で、NSF(非標準機能識別信号)とNSS(非標準機
能設定信号)は、その内容について、任意に設定するこ
とが許容されている信号である。
【0018】この発明のファクシミリ装置では、このN
SF(非標準機能識別信号)とNSS(非標準機能設定
信号)とを使用して、受信機側での受信原稿毎の管理を
可能にする。すなわち、受信機側では、NSF(非標準
機能識別信号)内に、着信される各受信原稿毎に着信の
識別情報を付与し、その着信の識別情報を送信機側へ通
知して、それぞれの受信原稿が識別できるようにしてい
る。そのために、送信機側では、NSS(非標準機能設
定信号)内に、通知された着信の識別情報を入れて、原
稿の送信を行う。
【0019】図3は、この発明のファクシミリ装置の受
信機側で使用するNSFと送信機側で使用するNSSに
ついて、その実施の形態の一例を示す図で、(1) はNS
F、(2) はNSSである。
【0020】受信側では、各受信原稿に付与する着信の
識別情報としては、例えば、この図3(1) と(2) に示す
ような“受信番号識別子”を使用する。すなわち、図3
(1) に示すように、NSF(非標準機能識別信号)内
に、“受信番号識別子”を割り当てる。この“受信番号
識別子”には、例えば4桁の「0001」〜「FFF
F」の数値の設定を可能にする。そして、着信のあるた
び毎に、この“受信番号識別子”を「+1」し、各受信
原稿に対して、常に別の受信番号を付与する。
【0021】この“受信番号識別子”を受け取った送信
機側では、図3(2) に示すように、NSS(非標準機能
設定信号)内の対応する位置に、付与された“受信番号
識別子”と共に、“再送識別子”を入れて受信機側へ送
り返えす。“再送識別子”としては、例えば2ビットを
使用し、再送原稿であるか否かを示すビットと、中断後
に再送を行うか否かを示すビットとを割り当てる。再送
原稿であるか否かを示すビットは、必ずしも使用しなく
ても、“受信番号識別子”の異同によって、再送である
かどうかを判断することは可能であるが、回線の影響等
の不具合によって交信の中断が生じる事態を考慮すれ
ば、このような情報を入れておくことにより、信頼性が
向上されるので好ましい。
【0022】また、中断後に再送を行うか否かを示すビ
ットは、いわゆるメモリ送信機能を有するファクシミリ
装置において、自動再送を行う際に有用である。以上
が、この発明のファクシミリ装置の各実施の形態に共通
する構成と動作の概略である。
【0023】第1の実施の形態 この実施の形態は、請求項1と請求項2の発明に対応し
ているが、請求項6の発明にも関連している。この第1
の実施の形態は、回線の影響等の不具合によって中断が
生じて記録動作が中止され、受信途中で終ってしまった
ページがある場合、中断後に、その受信文書の続きのペ
ージが送信されたとき、記録動作を再開することによ
り、受信原稿のページの連続性が保たれるようにして、
ファックスオペレータの仕分けに要する時間の軽減を図
っている。そのために、回線の影響等の不具合によって
中断が生じたときは、中断後に受信する受信原稿で、中
断された受信原稿の“受信番号識別子”と異なる受信原
稿を全て代行受信とすることによって、ページの連続
性、受信時間の連続性を確保する点に特徴を有している
(請求項1の発明)。
【0024】ハード構成は、図1と同様であり、また、
着信があったときのファクシミリ手順において、送信機
側に対して図3(1) に示したようなNSF(非標準機能
識別信号)を着信の識別情報として送信機側へ送り、そ
の送信原稿に図3(2) に示したようなNSS(非標準機
能設定信号)の内に、指定した着信の識別情報を付与し
て送出するように通知する点も、先に述べたとおりであ
る。受信機側は、原則として、送信されるファクシミリ
信号を順次受信しながら、記録動作を行うが、交信時間
を短縮するために、図1の受信文書蓄積用メモリ5に記
憶させながら、並行して記録動作を行ってもよい。
【0025】この交信の途中で、回線の状態によって受
信を中断しなければならない状況になった場合、この発
明のファクシミリ装置では、記録動作の中断後に再送さ
れる続きのページが正確に判断できるように、履歴(中
断が発生したことの情報)とその受信文書に付与した
“受信番号識別子”、および中断が発生した時間(日付
けや時刻の情報)を登録情報蓄積用メモリ6に記憶させ
て保持しておく。以上のファクシミリ手順での“受信番
号識別子”の授受が終ると、受信機側では、記録動作を
行う前に、現時点において、交信を中断した履歴がある
かどうかチェックする。
【0026】このチェックは、もし、回線の状態等によ
る中断によって受信原稿の記録が中止されていれば、受
信原稿のページの連続性を保つために、新たな着信に対
しては記録動作を行わず、代行受信とするためである。
この状態では、登録情報蓄積用メモリ6にその情報が保
持されているので、この登録情報蓄積用メモリ6内の履
歴情報の有無によって、記録の中止があったか否かを判
断することができる。履歴情報が保持されていないとき
は、通常の受信動作を行う。
【0027】これに対して、履歴情報が保持されている
ときは、図1の記録部2に記録動作を中止した受信原稿
(交信の中断発生前に受信して記録された文書)が残っ
ているので、中断後に着信のあった受信原稿は、交信が
中断された受信文書であるのか、別の新たな受信文書で
あるのか、チェックする必要がある。このチェックに
は、送信機側からNSS(非標準機能設定信号)に入れ
て送信された“受信番号識別子”を使用し、登録情報蓄
積用メモリ6に保持されている“受信番号識別子”と比
較する。
【0028】両者の“受信番号識別子”が一致したとき
は、通常の受信を行い、受信原稿を記録する。したがっ
て、図1の記録部2により、中断前の受信原稿と、中断
後に受信された受信原稿とが、ページの連続性を保った
状態で記録されることになる。また、“受信番号識別
子”が不一致のときは、受信文書蓄積用メモリによって
代行受信を行う。
【0029】一般に、直接送信(オペレータが操作する
送信)では、送信操作において中断が発生したことを知
ることができる。そのため、通常の場合には、直ちに再
送が行われる。したがって、交信の中断後に、多少の時
間だけ代行受信にしても、その間に緊急を要する別の受
信原稿が着信されるケースは、極めて希であり、実際上
は問題にならない。しかし、何らかの事情によって、交
信の中断後に、中断された原稿が再送されない場合もあ
る。
【0030】そこで、先に登録情報蓄積用メモリ6に保
持した中断発生の時間情報を用いて計測を行い、一定時
間が経過したときは、再送の有無に関係なく、代行受信
を解除して通常の受信動作を行う。なお、この代行受信
を行う時間は、直接送信の場合でも、例えば3分とか5
分のような比較的短い時間で十分である。この代行受信
の解除時には、それまでに代行受信された受信原稿があ
れば、最初に記録されるので、緊急性のある受信原稿で
も、多少の時間遅れが生じるだけで確実に受信される。
【0031】ここで、図3(2) に示したNSS(非標準
機能設定信号)の“再送識別子”について説明する。こ
の“再送識別子”の内、最初の「再送原稿であるか否か
を示すビット」は1ビットであり、例えば、再送する原
稿のとき「1」、新たな原稿のとき「0」の情報とし
て、送信機側から送られるが、自動再送機能を有するフ
ァクシミリ装置で使用される情報で、直接送信の場合に
は使用されない(請求項1と請求項2の発明)。なお、
すでに述べたように、この再送原稿であるか否かを示す
ビットは、必ずしも必要ではない。
【0032】しかし、希なケースとして、中断が発生し
た後に行われた代行受信でも、中断が発生したような場
合に、この情報をチェックすれば、ページの連続性を保
つことがより容易になり、正確な記録動作を行うことが
できる。“再送識別子”の内、後の「中断後に再送を行
うか否かを示すビット」も、自動再送機能を有するファ
クシミリ装置で使用される情報で、直接送信の場合には
使用されない(請求項1と請求項2の発明)。以上の動
作をフローに示す。
【0033】図4は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、受信機側の第1の実施の形態における主要な処理
の流れを示すフローチャートである。図において、#1
〜#8はステップを示す。
【0034】受信機側の網制御部2によって着信があっ
たことを検出すると、この図4のフローがスタートす
る。ステップ#1で、この着信に対応するファクシミリ
手順において、受信機側からのNSF(非標準機能識別
信号)で、当該送信原稿に付加する受信番号識別子(着
信の識別情報)を通知する。受信番号識別子は、図3
(1) に示したように、着信毎に「+1」されるので、そ
れぞれの着信原稿には異なる受信番号が付与される。
【0035】ステップ#2で、送信機側からのNSS
(非標準機能設定信号)を受信し、その原稿の受信番号
識別子の情報を得る。ステップ#3で、交信中断の履歴
があるかどうかチェックする。交信中断の履歴があると
きは、ステップ#4へ進み、交信中断があった受信番号
と一致するかどうかチェックする。交信中断があった受
信番号と一致したときは、ステップ#6へ進み、交信動
作を行う。
【0036】また、交信中断があった受信番号と一致し
ないときは、ステップ#5へ進み、代行受信を行って、
この図4のフローを終了する。他方、先のステップ#3
で判断した結果、交信中断の履歴がないときも、ステッ
プ#6へ進んで、交信動作を行う。ステップ#7で、交
信エラーが多く発生したかどうか監視する。交信エラー
が多く発生しなければ、正常な交信が行われたと判断し
て、この図4のフローを終了する。
【0037】これに対して、先のステップ#7で判断し
た結果、交信エラーが多発したときは、ステップ#8へ
進み、履歴(中断が発生したことを示す情報)とその受
信文書に付与した“受信番号識別子”、および中断が発
生した時間(日付けや時刻の情報)を登録情報蓄積用メ
モリ6に記憶させて保持して交信を中断し、この図4の
フローを終了する。このように、受信機側では、送信さ
れるファクシミリ信号を記録しながら、回線の状態によ
って受信を中断しなければならない状況になった場合に
は、以降の他の着信に対して代行受信とするために、履
歴と時間(日付けや時刻の情報)を登録情報蓄積用メモ
リ6に記憶させて保持し、交信を中断する。
【0038】以上のステップ#1〜#8の処理によっ
て、受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中
断が生じた場合に、残りの原稿が再送されたときは、記
録動作が行われ、他の着信があったときは、代行受信に
よって受信文書蓄積用メモリ5に記憶されるので、受信
文書のページの連続性が保たれる。この場合に、中断さ
れた交信について、送信機側から再送がないときは、代
行受信のままになってしまうので、中断の発生後(中断
発生時刻から)所定の時間が経過したときは、この機能
を無効にする(解除する)。
【0039】図5は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の
中断が生じた後の主要な処理の流れを示すフローチャー
トである。図において、#11〜#16はステップを示
す。
【0040】回線の影響等の不具合によって交信の中断
が生じると、この図5のフローがスタートする。ステッ
プ#11で、中断後の時間の計測を開始する。ステップ
#12で、所定の時間が経過した否か監視する。所定の
時間が経過しないときは、ステップ#13へ進み、中断
された交信の原稿が再送されたか否かチェックする。
【0041】ステップ#13で、中断された交信の原稿
が再送されたことを検知すると、ステップ#14へ進
み、登録情報蓄積用メモリ6に保持した履歴と時間(日
付けや時刻の情報)を消去する。ステップ#15で、代
行受信があったか否かチェックする。代行受信があった
ときは、ステップ#16で、その記録動作を行って、こ
の図5のフローを終了する。もし、代行受信がないとき
は、そのまま、図5のフローを終了する。
【0042】また、先のステップ#12で判断した結
果、所定の時間が経過したときは、ステップ#14へ進
み、登録情報蓄積用メモリ6に保持した履歴と時間(日
付けや時刻の情報)を消去する。以上のステップ#11
〜#16の処理により、受信途中で回線の影響等の不具
合によって交信の中断が生じた場合に、一旦代行受信モ
ードによる受信が可能になるが、再送が完了したり、所
定時間が経過したときは、本来の通常モードによる受信
に自動的に復帰される(請求項1の発明)。この場合
に、送信機側に、交信先のファクシミリ装置の番号と、
相手先からの着信の識別情報とを保持して発呼を行うリ
ダイヤル手段を設けておき、中断が生じた交信後の再送
時には、受信機側から通知される着信の識別情報に関係
なく、先に保持した着信の識別情報を送信原稿に先行し
て送出すれば、受信機側で、再送された原稿であること
を確実に検知することができる(請求項2の発明)。
【0043】この第1の実施の形態によれば、交信上の
不具合が発生した場合でも、受信文書のページの連続性
を保つことができるので、ファックスオペレータの仕分
けに要する時間を軽減することができる(請求項1と請
求項2の発明)。また、正常な交信については受信原稿
が作成されるので、正常に交信された文書の仕分け作業
が遅れるのを防止することができる(請求項1の発
明)。さらに、送信機側では、中断後の再送操作を正確
かつ迅速に行うことが可能になる(請求項2の発明)。
【0044】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項3の発明に対応してい
るが、請求項6の発明にも関連している。先の第1の実
施の形態では、直接送信(オペレータが操作する送信)
の場合について説明した。この第2の実施の形態は、自
動送信(メモリ送信)の場合であり、送信機側では、原
稿の送信に先立って、受信途中で回線の影響等の不具合
によって交信の中断が生じた場合に、残りの原稿を再送
するか否かの通知(再送予告通知)を行う点が異なって
いる。
【0045】ハード構成は、図1と同様であり、また、
着信があったときのファクシミリ手順において、送信機
側に対して図3(1) に示したようなNSF(非標準機能
識別信号)を着信の識別情報として送信機側へ送り、そ
の送信原稿に図3(2) に示したようなNSS(非標準機
能設定信号)の内に、指定した着信の識別情報を付与し
て送出するように通知する点、および送信機側から、受
信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が生
じたとき、中断後に残りの原稿を送信することを示す再
送予告通知を送出する点は、先に述べたとおりである。
受信機側では、送信機側からの“受信番号識別子”(着
信の識別情報)を受信した後、登録情報蓄積用メモリ6
に保持された中断履歴の有無によって、通常の受信によ
る記録動作を行うか、代行受信を行うかを決定する。
【0046】この場合に、登録情報蓄積用メモリ6に中
断履歴を保持させるか否かは、送信機側から再送予告通
知があったときのみであり、再送しない旨が通知された
ときは、中断履歴は保持しないが、自動再送機能を有す
るファクシミリ装置の場合には、2回とか3回のような
所定回数の自動再送が行われるので、受信途中で回線の
影響等の不具合によって交信の中断が生じても、実質的
には受信原稿のページの連続性が保持されることにな
る。以上の動作をフローに示す。
【0047】図6は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、受信機側の第2の実施の形態における主要な処理
の流れを示すフローチャートである。図において、#2
1〜#29はステップを示す。
【0048】受信機側の網制御部2によって着信があっ
たことを検出すると、この図6のフローがスタートす
る。ステップ#21〜#27は、先の図4のステップス
テップ#1〜#7と同様であり、ステップ#27で判断
した結果、交信エラーが多発したときは、ステップ#2
8へ進む。このステップ#28で、再送を行う旨を示す
再送予告通知があったことを検知すると、ステップ#2
9へ進み、履歴(中断が発生したことを示す情報)とそ
の受信文書に付与した“受信番号識別子”、および中断
が発生した時間(日付けや時刻の情報)を登録情報蓄積
用メモリ6に記憶させて保持して交信を中断し、この図
6のフローを終了する。
【0049】以上のステップ#21〜#29の処理によ
って、受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の
中断が生じた場合、中断後の交信によって残りの原稿が
自動的に再送されると、記録動作が行われ、他の着信が
あったときは、代行受信によって受信文書蓄積用メモリ
5に記憶されるので、受信文書のページの連続性が保持
される(請求項3の発明)。ところで、送信機側から再
送を行う旨を示す再送予告通知があったにもかかわら
ず、何らかの原因によって再送が行われないと、代行受
信のままになってしまうので、中断の発生後(中断発生
時刻から)所定の時間が経過したときは、通常モードに
よる受信に自動的に復帰させる。
【0050】この代行受信を解除するフローは、先の図
5に示したとおりである。この第2の実施の形態によれ
ば、自動送信(メモリ送信)のファクシミリ装置につい
て、先の第1の実施の形態で説明したファクシミリ装置
と同様の効果が得られる。
【0051】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項4と請求項5の発明に
対応しているが、請求項6の発明にも関連している。こ
の第3の実施の形態では、受信機側で、受信した画情報
を受信文書蓄積用メモリ5に一旦保持し、全ての交信が
終了した後に記録動作を開始する点に特徴を有してい
る。すなわち、受信途中で回線の影響等の不具合によっ
て交信の中断が生じた場合には、残りの原稿が再送され
るまで、中断前に受信した画情報を受信文書蓄積用メモ
リ5に保持させておき、再送された残りの原稿の画情報
が受信文書蓄積用メモリ5に記憶された時点で、一つの
文書として記録動作を開始するので、受信原稿のページ
の連続性が確実に保持される。
【0052】次に、この第3の実施の形態(請求項4の
発明)のファクシミリ装置について説明する。ハード構
成は、図1と同様であり、また、着信があったときのフ
ァクシミリ手順において、送信機側に対して図3(1) に
示したようなNSF(非標準機能識別信号)を着信の識
別情報として送信機側へ送り、その送信原稿に図3(2)
に示したようなNSS(非標準機能設定信号)の内に、
指定した着信の識別情報を付与して送出するように通知
する点、および送信機側から、受信途中で回線の影響等
の不具合によって交信の中断が生じたとき、中断後に残
りの原稿を送信することを示す再送予告通知を送出する
点も、先に述べたとおりである。
【0053】受信機側では、送信機側からの“受信番号
識別子”(着信の識別情報)を受信した後、受信した画
情報を受信文書蓄積用メモリ5に記憶させて保持する。
この交信において中断が発生したときは、受信文書蓄積
用メモリ5に、画情報の“受信番号識別子”も同時に格
納しておく。中断後に着信があったときは、送られてき
たNSS(非標準機能設定信号)の“受信番号識別子”
と、まだ記録動作が行われずに受信文書蓄積用メモリ5
に保持されている画情報に付加された“受信番号識別
子”とを比較する。
【0054】そして、両者が一致したときは、この受信
文書蓄積用メモリ5に保持されている画情報の内容に関
して、記録の可否(正常受信か否か)を判断する。も
し、全ページが正常に受信されていれば、その記録動作
を開始し、記録が終了した後に、受信文書蓄積用メモリ
5の画情報とその“受信番号識別子”を消去する。これ
に対して、全ページが正常に受信されていないときは、
すでに受信された受信文書蓄積用メモリ5内の画情報に
ページを付加して保持し、その後の再送時の交信に備え
ておく。
【0055】なお、この場合にも、最終の再送のとき
(再送の予告通知がないとき)は、履歴と時間を保持し
ておく必要はなく、すでに受信文書蓄積用メモリ5に保
持されている画情報の記録動作を開始する。以上のよう
に、この第3の実施の形態では、受信した全ての画情報
を一旦、受信文書蓄積用メモリ5に記憶させ、文書の全
ページが正常に受信されたことを確認してから記録動作
を開始するので、受信原稿のページの連続性が確実に保
持される(請求項4の発明)。次に、この第3の実施の
形態による動作をフローに示す。
【0056】図7は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、受信機側の第3の実施の形態における主要な処理
の流れを示すフローチャートである。図において、#3
1〜#40はステップを示す。
【0057】図1に示した網制御部2によって着信があ
ったことを検出すると、この図7のフローがスタートす
る。ステップ#31で、この着信に対応するファクシミ
リ手順において、受信機側からのNSF(非標準機能識
別信号)で、当該送信原稿に付加する受信番号識別子
(着信の識別情報)を通知する。
【0058】ステップ#32で、送信機側からのNSS
(非標準機能設定信号)を受信し、その原稿の受信番号
識別子の情報を得る。ステップ#33で、交信中断の履
歴があるかどうかチェックする。交信中断の履歴がある
ときは、ステップ#34へ進み、交信中断があった受信
番号と一致するかどうかチェックする。交信中断があっ
た受信番号と一致したときは、ステップ#35へ進み、
中断前に受信して受信文書蓄積用メモリ5に記憶させた
画情報に続く画情報として、受信文書蓄積用メモリ5に
記憶させる。
【0059】また、先のステップ#34で判断した結
果、交信中断があった受信番号と一致しないときは、ス
テップ#36へ進む。同様に、先のステップ#33で判
断した結果、交信中断の履歴がないときも、ステップ#
36へ進む。ステップ#36では、受信した画情報を、
受信文書蓄積用メモリ5に記憶させる。ステップ#37
で、交信エラーが多く発生したかどうか監視する。交信
エラーが多く発生しなければ、正常な交信が行われたと
判断して、ステップ#40で、受信文書蓄積用メモリ5
に記憶させた画情報の記録動作を行い、この図7のフロ
ーを終了する。
【0060】また、先のステップ#37で判断した結
果、交信エラーが多発したときは、ステップ#38へ進
み、次回再送の予告通知があるかどうかチェックする。
再送の予告通知があるときは、ステップ#39で、受信
文書蓄積用メモリ5に交信履歴と時間、およびその受信
番号識別子を記録して交信を中断し、この図7のフロー
を終了する。なお、先のステップ#38で判断した結
果、次回再送の予告通知がないときにも、ステップ#4
0へ進み、受信文書蓄積用メモリ5に記憶させた画情報
の記録動作を行い、この図7のフローを終了する。
【0061】以上のステップ#31〜#40の処理によ
り、受信した全ての画情報を一旦、受信文書蓄積用メモ
リ5に記憶させ、文書の全ページが正常に受信されたこ
とを確認してから記録動作が開始される。また、受信途
中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が生じた
場合は、残りの原稿が再送されて、文書の全ページが正
常に受信されたことを確認してから記録動作が開始され
る。したがって、受信文書のページの連続性が確実に保
持される。
【0062】この場合にも、中断された交信について、
送信機側から再送がないときは、中断前に受信文書蓄積
用メモリ5に記憶された画情報の記録動作が開始されな
いままになってしまうので、中断の発生後(発生時刻か
ら)所定の時間が経過したときは、受信文書蓄積用メモ
リ5に記憶された画情報の記録動作を開始する。この場
合のフローも、代行受信の有無をチェックする(ステッ
プ#16)代りに、中断前に受信し再送されない画情報
があるか否かをチェックする点が異なるだけで、基本的
な処理は、図5に示したとおりである。
【0063】このような動作によって、先に述べたよう
に、受信機側で交信ページの連続性を保つことが可能に
なる(請求項4の発明)。また、中断が生じた交信の受
信文書以外は、通常と同じように受信後直ちに記録され
るので、メモリがフルになることによって以降受信でき
なくなる、という不都合が生じる可能性が減少され、大
容量のメモリを装備する必要がなく、より安価なファク
シミリ装置が得られる(請求項4の発明)。この場合
に、交信先のファクシミリ装置の番号と、相手先からの
着信の識別情報とを保持する手段と、中断後の再送時
に、再送を行うか否かを予告する再送予告通知手段を設
けておき、最初の送信時には、受信側から通知された着
信の識別情報と再送を行うか否かの再送予告通知とを送
信原稿に先行して送出し、中断後の交信時には、受信側
から通知される着信の識別情報に関係なく、先に保持し
た着信の識別情報と、さらに再送を行うか否かの再送予
告通知とを送信原稿に先行して送出することにより、受
信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が生
じた場合、中断前に受信された受信画情報と、中断後に
受信された受信画情報との関連性を正確に管理すること
ができる(請求項5の発明)。
【0064】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、請求項6の発明に対応してい
るが、請求項1と請求項3と請求項4の発明にも関連し
ている。先の第1の実施の形態(請求項1の発明)で
は、主として直接送信(オペレータが操作する送信)の
場合、第2と第3の実施の形態(請求項3と請求項4の
発明)では、主としてメモリ送信(オペレータが直接関
与しない送信)の場合に、交信中断が発生したとき、受
信原稿のページの連続性の保持を可能にしたファクシミ
リ装置の構成と動作について説明した。
【0065】この第4の実施の形態(請求項6の発明)
のファクシミリ装置では、以上に説明した2つの機能、
すなわち、交信の中断が発生したとき、代行受信モード
(請求項1と請求項3の発明)、あるいはメモリ受信モ
ード(請求項4の発明)で受信する機能を有効とするか
有効としない(無効にする)かについて、その選択を可
能にした点に特徴を有している。すでに述べたように、
受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が
生じた場合に、代行受信モード(請求項1と請求項3の
発明)、あるいはメモリ受信モード(請求項4の発明)
で受信すれば、受信文書のページの連続性を保持するこ
とができる。
【0066】しかし、その反面で、中断後に残りのペー
ジが再送されない場合には、代行受信された着信(ファ
クシミリ通信)や、中断前にメモリ受信されて残りのペ
ージが再送されない着信(ファクシミリ通信)について
は、所定時間が経過するまで記録動作が行われないの
で、緊急性を要する着信の配布が遅れる、という不都合
がある。そこで、いわゆる装置の相性が悪くて、受信途
中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が多く発
生するような特定の相手先や、通常の送付枚数が比較的
多く、受信文書のページの連続性の保持を優先する方が
便利な特定の相手先についてのみ、代行受信モードある
いはメモリ受信モードで受信し、その他の相手先からの
着信については、従来のファクシミリ装置と同様に、そ
れぞれ着信があったとき、直ちに記録動作を行う。
【0067】この場合に、特定の相手先に応じた機能の
選択操作には、例えば、交信時に送信機側から送られる
RTI(非標準機能指定信号)あるいはTSI(送信末
端識別信号)と、受信機側で予めオペレータによって設
定されたRTIあるいはTSIとが一致したときのみ、
代行受信モードあるいはメモリ受信モードによる受信機
能を有効とする。このように、交信不具合が多く発生す
る相手先に限定するとか、送信枚数の多い相手先とかに
限定することによって、緊急性の高い交信が多い相手先
については着信と同時に記録動作を行うことが可能にな
り、配布の遅延が回避される。以上の動作をフローに示
す。
【0068】図8は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、受信機側の第4の実施の形態における主要な処理
の流れを示すフローチャートである。図において、#4
1〜#45はステップを示す。
【0069】ステップ#41で、代行受信モードあるい
はメモリ受信モードによる受信機能を有効にする相手先
の情報、すなわち、交信先のファクシミリ装置を特定す
る番号等の交信先情報を入力手段によって交信先情報記
憶手段に記憶させる。ステップ#42で、着呼があった
ことを検知すると、ステップ#43へ進み、送信機側か
らの交信先情報と、先に交信先情報記憶手段に記憶させ
た交信先情報(のリスト)とを比較する。もし、送信機
側からの交信先情報が、予め指定された特定の交信先情
報のリストと一致していれば、次のステップ#44で、
代行受信モードあるいはメモリ受信モードによる受信機
能を有効にして、この図8のフローを終了する。
【0070】その後は、図4や図6あるいは図7のフロ
ーと同様の処理を行う。これに対して、先のステップ#
43で判断した結果、送信機側からの交信先情報が、予
め指定された特定の交信先情報のリストと一致しないと
き(機能を有効とする特定の交信先でないとき)は、ス
テップ#45へ進む。ステップ#45で、受信した画情
報を直ちに記録して、図8のフローを終了する。以上の
ように、この第4の実施の形態では、予め指定した交信
先との間での交信時にのみ、代行受信モードあるいはメ
モリ受信モードによる受信を行い、その他の交信先から
の着信については、従来と同様に、直ちに記録動作を行
う。したがって、予め指定した相手先からの受信原稿に
ついては、ページの連続性が保持され、受信文書の管理
が容易になる。
【0071】また、緊急性を要するような相手先からの
受信原稿については、中断の有無に関係なく、直ちに記
録動作が開始されるので、配布に遅延が生じない(請求
項4の発明)。なお、以上の説明では、予め指定した特
定の交信先からの受信中に、中断が発生したときは、代
行受信モードによって受信を行うので、特定の交信先以
外からの着信については、代行受信されることになる。
そこで、他の実施の形態として、予め指定した特定の交
信先からの受信中に、中断が発生したときは、予め指定
した特定の交信先からの中断後の受信原稿について代行
受信を行い(代行受信の機能を有効にする)、特定の交
信先以外からの着信については、従来と同様に、直ちに
記録動作を行うようにしてもよい(請求項1と請求項3
の発明)。
【0072】この場合には、予め指定した特定の交信先
からの受信中に中断が発生し、再送が行われる前に、他
の特定の交信先以外からの着信があれば、中断前に記録
された受信原稿の次に、特定の交信先以外からの受信原
稿が記録されることになる。しかし、受信原稿の緊急性
を優先させれば、ページの連続性が多少犠牲になって
も、それを超える効果が期待できる。すなわち、受信原
稿のページの連続性と、受信原稿の緊急性とは両立しな
いので、いずれを優先されるかは、各ユーザによって異
なる。したがって、ユーザに、それぞれの機能の選択を
可能にすることにより、ファクシミリ装置の操作性(使
い勝手)が向上される。
【0073】
【発明の効果】請求項1のファクシミリ装置では、受信
途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が生
じ、受信途中で終ってしまったページがある場合に、以
降を代行受信とするようにしている。したがって、ペー
ジの連続性を失うことがなくなり、仕分けの手間が不要
になるので、より使用し易いファクシミリ装置が得られ
る。
【0074】請求項2のファクシミリ装置では、請求項
1のファクシミリ装置において、送信時に、交信先のフ
ァクシミリ装置の番号と、相手先からの着信の識別情報
とを保持して発呼を行うリダイヤル手段を設けておき、
中断が生じた交信後の再送時には、受信側から通知され
る着信の識別情報に関係なく、先に保持した着信の識別
情報を送信原稿に先行して送出するようにしている。し
たがって、送信が中断したときは、オペレータの介在が
必要な直接送信の場合でも、直ちに原稿を継ぎ足して再
送を行うことができる。
【0075】請求項3のファクシミリ装置では、メモリ
送信において、中断が発生した場合に、オペレータの関
与なしに予め設定された回数だけ再送することができる
ようにしている。したがって、請求項1のファクシミリ
装置と同様に、ページの連続性を失うことがなくなり、
仕分けの手間が不要になるので、より使用し易いファク
シミリ装置が得られる。
【0076】請求項4のファクシミリ装置では、一旦メ
モリ受信し、中断後に再送されたときは、中断前に受信
した原稿と再送された原稿との連続性を確認して、送信
原稿の全ページの受信が完了した後に、記録動作を開始
するようにしている。したがって、中断が発生した交信
の受信文書以外は、通常と同じように受信後直ちに記録
されるため、メモリがフルになって以降受信できなくな
る、という可能性が激減され、大容量のメモリを装備す
る必要がなく、より安価なファクシミリ装置が得られ
る。
【0077】請求項5のファクシミリ装置では、請求項
4のファクシミリ装置において、交信先のファクシミリ
装置の番号と、相手先からの着信の識別情報とを保持す
る手段と、中断後の再送時に、再送を行うか否かを予告
する再送予告通知手段を設けて、最初の送信時には、受
信側から通知された着信の識別情報と再送を行うか否か
の再送予告通知とを送信原稿に先行して送出し、中断後
の交信時には、受信側から通知される着信の識別情報に
関係なく、先に保持した着信の識別情報と、さらに再送
を行うか否かの再送予告通知とを送信原稿に先行して送
出する。したがって、着信のあったファクシミリ装置で
は、中断後の再送の有無を検知することが可能になり、
再送が予告されたときは、受信原稿のページの連続性を
保持し、再送されないときは、直ちに記録動作を開始す
ることにより、配布の遅延を防止する対応を行うことが
できる。
【0078】請求項6のファクシミリ装置では、請求項
1、請求項3または請求項4のファクシミリ装置におい
て、交信不具合が多く発生する相手先や、送信枚数の多
い相手先のような特定の相手先からの着信についての
み、代行受信モードあるいはメモリ受信モードによる受
信機能を有効とすることができる。したがって、緊急性
を要するような相手先については、特定の相手先から除
外することによって、配布の遅延を防止することが可能
となり、一層使用し易いファクシミリ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のファクシミリ装置について、その要
部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】ファクシミリ手順を示す図である。
【図3】この発明のファクシミリ装置の受信機側で使用
するNSFと送信機側で使用するNSSについて、その
実施の形態の一例を示す図である。
【図4】この発明のファクシミリ装置について、受信機
側の第1の実施の形態における主要な処理の流れを示す
フローチャートである。
【図5】この発明のファクシミリ装置について、受信途
中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が生じた
後の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】この発明のファクシミリ装置について、受信機
側の第2の実施の形態における主要な処理の流れを示す
フローチャートである。
【図7】この発明のファクシミリ装置について、受信機
側の第3の実施の形態における主要な処理の流れを示す
フローチャートである。
【図8】この発明のファクシミリ装置について、受信機
側の第4の実施の形態における主要な処理の流れを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 読取部 2 記録部 3 網制御部 4 主制御部 5 受信文書蓄積用メモリ 6 登録情報蓄積用メモリ 7 DCR

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも受信文書蓄積用メモリを有す
    るファクシミリ装置において、 着信があったときのファクシミリ手順において、当該着
    信の識別情報を送信側へ送り、送信側から前記着信の識
    別情報を付加した送信原稿を送出するように通知する通
    知手段と、 前記着信の識別情報の一致不一致を判断する判断手段
    と、 前記受信文書蓄積用メモリによって代行受信を行う代行
    受信モード設定手段とを備え、 受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が
    生じたときは、以降の着信について、着信の識別情報が
    不一致のときは代行受信とすることを特徴とするファク
    シミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のファクシミリ装置において、 送信時に、交信先のファクシミリ装置の番号と、相手先
    からの着信の識別情報とを保持して発呼を行うリダイヤ
    ル手段を備え、 中断が生じた交信後の再送時には、受信側から通知され
    る着信の識別情報に関係なく、先に保持した着信の識別
    情報を送信原稿に先行して送出することを特徴とするフ
    ァクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも受信文書蓄積用メモリを有す
    るファクシミリ装置において、 着信があったときのファクシミリ手順において、当該着
    信の識別情報を送信側へ送り、送信側から前記着信の識
    別情報を付加した送信原稿を送出するように通知する通
    知手段と、 前記着信の識別情報の一致不一致を判断する判断手段
    と、 受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が
    生じたとき、中断後に残りの原稿を送信することを示す
    再送予告通知を検出する検出手段と、 前記受信文書蓄積用メモリによって代行受信を行う代行
    受信モード設定手段とを備え、 受信途中で回線の影響等の不具合によって交信の中断が
    生じた場合に、再送予告通知があったときは、以降の着
    信について、着信の識別情報が不一致のときは代行受信
    とすることを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 受信文書蓄積用メモリを有するファクシ
    ミリ装置において、 着信があったときのファクシミリ手順において、当該着
    信の識別情報を送信側へ送り、送信側から前記着信の識
    別情報を付加した送信原稿を送出するように通知する通
    知手段と、 前記着信の識別情報の一致不一致を判断する判断手段
    と、 各交信の受信原稿に当該着信の識別情報を付加して、全
    て前記受信文書蓄積用メモリに蓄積した後に記録動作を
    開始する受信モードを設定するメモリ受信モード設定手
    段とを備え、 前記メモリ受信モードにおいて、受信途中で回線の影響
    等の不具合によって交信の中断が生じたときは、以降の
    受信原稿について着信の識別情報が一致した受信原稿
    を、前記受信文書蓄積用メモリに蓄積されている同一着
    信の識別情報の受信原稿に続けて記録することを特徴と
    するファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のファクシミリ装置において、 交信先のファクシミリ装置の番号と、相手先からの着信
    の識別情報とを保持する手段と、中断後の再送時に、再
    送を行うか否かを予告する再送予告通知手段を備え、 最初の送信時には、受信側から通知された着信の識別情
    報と再送を行うか否かの再送予告通知とを送信原稿に先
    行して送出し、中断後の交信時には、受信側から通知さ
    れる着信の識別情報に関係なく、先に保持した着信の識
    別情報と、さらに再送を行うか否かの再送予告通知とを
    送信原稿に先行して送出することを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項3、または請求項4の
    ファクシミリ装置において、 交信先のファクシミリ装置を特定する番号等の交信先情
    報を記憶する交信先情報記憶手段と、 前記交信先情報記憶手段に交信先情報を記憶させる入力
    手段と、 交信のファクシミリ手順において、送信先から送られた
    交信先情報と、前記交信先情報記憶手段に記憶された交
    信先情報とを比較し、一致したとき一致検出信号を発生
    する一致検出手段とを備え、 前記交信先情報記憶手段に保持された交信先情報と一致
    したときのみ、代行受信モードあるいはメモリ受信モー
    ドで受信することを特徴とするファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009130766A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Kyocera Mita Corp ファクシミリ装置

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JP2009130766A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Kyocera Mita Corp ファクシミリ装置

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