JPH09199719A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH09199719A JPH09199719A JP783596A JP783596A JPH09199719A JP H09199719 A JPH09199719 A JP H09199719A JP 783596 A JP783596 A JP 783596A JP 783596 A JP783596 A JP 783596A JP H09199719 A JPH09199719 A JP H09199719A
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Abstract
るp型MOSトランジスタを提供すること。 【解決手段】p型シリコン基板1の表面にGaをイオン
注入してアモルファス状態の第1の不純物領域5aを形
成し、次に第1の不純物領域5aの表面にBF2をイオ
ン注入して第2の不純物領域5bを形成し、次に熱処理
によりGa、Bを活性化してp型シリコン基板1の表面
に浅いp型ソース・ドレイン拡散層7を形成する。
Description
方法に係り、特に浅い接合の拡散層の形成方法に特徴が
ある半導体装置の製造方法に関する。
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
こと、つまり、素子の微細化により実現できる。しか
し、微細化に伴って種々の問題も発生し、さらなる高集
積化が困難になってきている。
ば、微細化に伴ってソース・ドレイン拡散層の接合深さ
が浅くなるため、不純物の濃度・深さ方向の制御が大き
な問題となってくる。
を形成する場合、通常、BまたはBF2 のイオン注入が
用いられるが、より浅い接合の形成に対しては、上記原
子の質量が小さいことから、イオン注入時にチャネリン
グが顕在化し、接合深さが深くなるため、深さ方向の制
御が困難になるという問題が生じる。
らかじめSi、Ge、C、F等の中性粒子を単結晶のn
型シリコン基板にイオン注入し、その表面部分をアモル
ファス化した後に、BまたはBF2 のイオン注入を行な
うことが提案されている(プリアモルファス法)。
浅い接合の形成方法には以下のような問題がある。すな
わち、イオン注入後の熱処理により、アモルファスシリ
コン/単結晶シリコンの界面付近に高密度の欠陥層が形
成され、pn接合特性が大幅に劣化するという問題があ
った。
を形成するには、不純物イオンの加速エネルギーを低く
する必要があり、これにより、イオン注入時の反射・ス
パッタリング効果が顕著により、不純物濃度の制御が困
難になる。したがって、従来のイオン注入法では、浅い
接合のソース・ドレイン拡散層を形成することは困難で
あった。
内方拡散よりも外方拡散のほうが起こり易くなる可能性
があるので、内方拡散および外方拡散の両拡散が起こる
という異常拡散が発生したり、寄生抵抗が増大するとい
う問題も生じる。
オン注入法(プリアモルファス法)により、接合の浅い
拡散層を形成すると、アモルファスシリコン/単結晶シ
リコンの界面近傍に高密度の欠陥層が形成され、pn接
合特性が大幅に劣化するという問題があった。
不純物イオンの加速エネルギーを低くする必要があり、
これにより、イオン注入時の反射・スパッタリング効果
が顕著になり、不純物濃度の制御が困難になるという問
題があった。さらに、イオン注入後の熱処理において
は、異常拡散が発生したり、寄生抵抗が増大するという
問題があった。
情を考慮してなされたもので、良質な浅い接合の拡散層
を容易に形成できる半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
ファス法におけるpn接合特性の劣化を防止でき、浅い
接合の拡散層を容易に形成できる半導体装置の製造方法
を提供することを目的としている。
イオン注入後の熱処理における異常拡散を防止でき、浅
い接合の拡散層を容易に形成できる半導体装置の製造方
法を提供することを目的としている。
速エネルギーを低くしても、所望の不純物濃度分布を有
する浅い接合の拡散層を容易に形成できる半導体装置の
製造方法を提供することを目的としている。
体装置の製造方法(請求項1)は、第1導電型半導体領
域の表面に第1の第2導電型不純物を導入して、前記第
1導電型半導体領域の表面にアモルファス状態の第1の
不純物領域を形成する工程と、この第1の不純物領域の
表面に前記第1の第2導電型不純物よりも低質量の第2
の第2導電型不純物を導入して、前記第1の不純物領域
の表面に第2の不純物領域を形成する工程と、熱処理に
より前記第1および第2の第2導電型不純物を活性化し
て、前記第1導電型半導体領域の表面に第2導電型拡散
層を形成する工程とを有することを特徴とする。
導電型半導体基板や、第1導電型半導体膜(層)であ
る。
ある。
間の熱処理により、第1および第2の第2導電型不純物
の活性化を行なう。
第2導電型不純物(例えばGa、In)の再配列が起こ
るようにするためであり、1000℃以下とするのは、
第1の第2導電型不純物の外方拡散を防止するためであ
る。
上にキャップ絶縁膜を形成した後に、熱処理により、第
1および第2の第2導電型不純物の活性化を行なう。こ
れは第2導電型不純物の外方拡散を防止するためであ
る。上記キャップ絶縁膜としては例えば窒化膜を用いる
と良い。
膜中に、第2導電型不純物領域外に第2導電型不純物が
拡散しないようにして行なう。
膜中に、アモルファス化された領域が結晶化しないよう
にして行なう。
方法(請求項2)は、第1導電型半導体領域の表面に、
最大不純物濃度の深さが前記表面から50nm以下にな
るように、第2導電型不純物を導入して、不純物領域を
形成する工程と、この不純物領域から前記第1導電型半
導体領域への前記第2導電型不純物の拡散が抑制される
条件でもって、前記不純物領域上にキャップ絶縁膜を形
成する工程と、前記キャップ絶縁膜を形成した後の熱処
理または前記キャップ絶縁膜の形成工程に伴う加熱によ
り、前記第2導電型不純物の活性化を行なうことによ
り、前記第1導電型半導体領域の表面に第2導電型拡散
層を形成する工程とを有することを特徴とする。
方法(請求項3)は、上記半導体装置の製造方法(請求
項2)において、700℃以下の成膜温度で前記キャッ
プ絶縁膜を形成した後の熱処理、またはこの形成に伴う
前記第2導電型不純物の活性化を行なうことを特徴とす
る。
を用いると良い。
方法(請求項4)は、上記半導体装置の製造方法(請求
項3)において、50℃/分以上の昇温速度でもって所
定の成膜温度に設定して前記絶縁膜を形成した後の、ま
たはこれに伴う熱処理により、前記第2導電型拡散層を
形成することを特徴とする。
方法(請求項5)は、上記半導体装置の製造方法(請求
項4)において、所定の成膜温度でもって前記キャップ
絶縁膜を形成した後、前記成膜温度よりも高い温度の熱
処理により、前記第2導電型拡散層を形成することを特
徴とする。
に、600℃以下の熱処理により、不純物領域を結晶化
しても良い。
方法(請求項6)は、第1導電型半導体領域の表面に、
最大不純物濃度の深さが前記表面から50nm以下にな
るように、第2導電型不純物を導入する工程と、前記第
1導電型半導体領域の表面に圧縮応力を加えるととも
に、前記第1導電型半導体領域を加熱することにより、
前記第2導電型不純物の活性化を行なうことにより、前
記第1導電型半導体領域の表面に第2導電型拡散層を形
成することを特徴とする。
方法(請求項7)は、上記半導体装置の製造方法(請求
項1〜請求項6)において、前記第1導電型半導体領域
の帯電を防止するとともに、イオン注入により前記第2
導電型不純物を前記第1導電型半導体領域の表面に導入
することを特徴とする。
性粒子ではなく第1の第2導電型不純物の導入によりア
モルファス化を行なっているので、アモルファス化の際
に形成される欠陥は第1の第2導電型不純物により修復
される。
純物濃度が不足し、所望の不純物濃度分布が得られなく
なる可能性があるが、本発明では第2の第2導電型不純
物の導入によりそれを補っているので、確実に所望の不
純物濃度分布が得られるようになる。
第2の第2導電型不純物のそれよりも大きいので、第1
の不純物領域が熱処理されることにより形成される第2
導電型拡散層の接合深さは浅いものとなる。
ファス法を用いても、pn接合特性の劣化を招かずに、
第1導電型半導体領域の表面に接合の浅い第2導電型拡
散層を容易に形成できるようになる。
純物濃度の深さが50nm以下の浅い接合の拡散層を形
成した場合には、図11に示すように、外方拡散による
不純物の減少が顕著により、所望の不純物濃度分布を有
する拡散層の形成が困難になることが明らかになった。
は、第2導電型不純物領域上にキャップ絶縁膜を形成し
て外方拡散による第2導電型不純物の減少を防止してい
る。また、絶縁膜の成膜の際に、第2導電型不純物が拡
散すると、外方拡散を防止する意味が無くなるので、本
発明では、第2導電型不純物の拡散(内方拡散)が抑制
される条件でもって、キャップ絶縁膜の成膜を行なうよ
うにしている。
発生を防止でき、所望の不純物濃度分布を有する浅い拡
散層を容易に形成できるようになる。
0℃以下の成膜温度で絶縁膜を形成しているので、第1
導電型半導体領域への第2導電型不純物の拡散を効果的
に抑制できるようになる。
っても加熱状態が長くなると、第2導電型不純物の拡散
量が多くなり、所望の不純物濃度分布を有する浅い拡散
層を形成できなく恐れがある。したがって、本発明(請
求項4)では、50℃/分以上の昇温速度でもって素早
く所定の成膜温度(700℃以下が好ましい)に設定す
るようにしている。
しては、本発明(請求項5)のように、所定の成膜温度
(700℃以下が好ましい)でキャップ絶縁膜を形成し
た後、上記成膜温度よりも高い温度の熱処理により、第
2導電型不純物の活性化を行なって拡散層を形成するこ
とがあげられるが、上記キャップ絶縁膜の形成に伴う加
熱により第2導電型不純物の活性化を行なっても良い。
導電型半導体領域の表面に圧縮応力が加わっているの
で、格子間隔が小さくなり、第2導電型不純物の外方拡
散が抑制される。したがって、本発明によれば、所望の
不純物濃度分布を有する浅い拡散層を形成できるように
なる。
型不純物の導入をイオン注入により行なう際に、第1導
電型半導体領域が帯電しないようにしている。これはイ
オン注入により浅い接合の拡散層を形成するためには、
不純物の加速エネルギーを低くする必要があり、このよ
うな場合には、第1導電型半導体領域に帯電した電荷に
より、不純物イオンの運動が影響を受け、所定領域に注
入されなくなり、注入量が減少するからである。
半導体領域の帯電の影響を受けずに済むので、不純物イ
オンの加速エネルギーを低くしても、所望の不純物濃度
分布を有する浅い拡散層を容易に形成できるようにな
る。
の実施の形態(実施形態)を説明する。
の実施形態に係るp型MOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図である。
n型シリコン基板1の表面に熱酸化によりフィールド酸
化膜2を形成する。
ン基板1の表面にゲート酸化膜3を形成した後、このゲ
ート酸化膜3上にゲート電極4となる多結晶シリコン膜
を形成し、この多結晶シリコン膜をパターニングして、
ゲート電極4を形成する。
4をマスクとして、加速エネルギー15keV、ドーズ
量2×1014cm-2の条件で、Gaをn型シリコン基板
1の表面にイオン注入して、アモルファス状態の第1の
不純物領域5aを形成する。次に同図(c)に示すよう
に、引き続き、ゲート電極4をマスクとして、加速エネ
ルギー5keV、ドーズ量2×1014cm-2の条件で、
BF2 をn型シリコン基板1の表面にイオン注入して、
第1の不純物領域5aの表面に、第2の不純物領域5b
を形成する。
圧CVD法により成膜温度400℃でもって、全面に層
間絶縁膜としてのシリコン酸化膜6を形成した後、90
0℃、30秒のRTAにより、n型シリコン基板1を熱
処理して、不純物の活性化および第1、第2の不純物領
域5a,5bの結晶回復(結晶化)を行なって、p型ソ
ース・ドレイン拡散層7を形成する。
り、層間絶縁膜であるシリコン酸化膜6にコンタクトホ
ールを開口し、ソース・ドレイン電極、ゲート配線など
の各電極・配線を形成する。
域5a,5bの不純物元素(Ga,B)の濃度分布を示
す図である。横軸は基板表面からの深さを示している。
となる深さは、Gaで約45nm、Bで約30nmであ
り、Bの方が浅いことが分かる。。これは、質量が重い
Gaのイオン注入を行なって基板表面をアモルファス化
した後、Gaよりも質量が軽いBのイオン注入を行なっ
たので、Bのチャネリングが抑制されたからである。
ソース・ドレイン拡散層7の正孔の濃度分布を示す図で
ある。
020cm-3、深さが約50nmの正孔の濃度分布が形成
され、高濃度の浅い接合のp型ソース・ドレイン拡散層
7が形成されていることが分かる。
タを調べた結果、接合リーク電流もGaのイオン注入に
伴うリーク電流の増加も見られなかった。すなわち、p
n接合特性の劣化は起こらなかった。
プリアモルファス化法を用いても、pn接合特性の劣化
を招かずに、高濃度で浅いp型ソース・ドレイン拡散層
7を形成でき、もって次世代LSIの性能を大幅に引き
出せる微細なMOSトランジスタを製造できるようにな
る。
能である。
のRTAにより不純物の活性化を行なったが、熱処理温
度は550℃以上1000℃以下の範囲で変更可能であ
る。
再配列が起こるようにするためであり、1000℃以下
とするのは、Gaの外方拡散を防止するためである。
上にキャップ絶縁膜を形成した後に、熱処理により、G
a、Bの活性化を行なう。これはGa、Bの方拡散を防
止するためである。上記キャップ絶縁膜としては例えば
窒化膜を用いると良い。
膜中に、第1、第2の不純物領域5a,5b外にGa、
Bが拡散しないようにして行なう。
成膜中に、アモルファス状態である第1、第2の不純物
領域が結晶化しないようにして行なう。
の実施形態に係るp型MOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図である。
n型シリコン基板11の表面に熱酸化によりフィールド
酸化膜12を形成する。
ン基板11の表面にゲート酸化膜13を形成した後、こ
のゲート酸化膜13上にゲート電極14となる多結晶シ
リコン膜を形成し、この多結晶シリコン膜をパターニン
グして、ゲート電極14を形成する。
14をマスクとして、加速エネルギー1keV、ドーズ
量5×1014cm-2の条件で、Bをn型シリコン基板1
1の表面にイオン注入して、低濃度の不純物領域15a
を形成する。
るように、エレクトロンシャワーにを使用して基板表面
の帯電を防止しながら、Bのイオン注入を行なう。
ゲート破壊を防止するために使用するものであって、本
実施形態のように帯電防止のために使用することは今ま
で行なわれていない。
圧CVD法により成膜温度380℃でもって、全面にシ
リコン酸化膜16を形成した後、RIE等の異方性エッ
チングによるエッチバックにより、ゲート部の側部およ
び上部にシリコン酸化膜16を選択的に残置させる。
形成するための側壁ゲート絶縁膜およびBの外方拡散を
防止するためのキャップ絶縁膜を果たす。
化膜16で覆われたゲート部をマスクとして、Bを加速
電圧1keV、ドーズ量5×1014cm-2の条件で、n
型シリコン基板1の表面にイオン注入して、不純物領域
15aよりも高濃度で深い不純物領域15bを形成す
る。
30秒のRTAにより、n型シリコン基板11を熱処理
して、不純物の活性化および不純物領域15a,15b
の結晶回復(結晶化)を行なって、LDD構造のp型ソ
ース・ドレイン拡散層17を形成する。なお、シリコン
酸化膜16を形成する前に600℃以下の温度で結晶化
を行なっても良い。
り、全面に例えば窒化シリコンからなる層間絶縁膜を形
成し、この層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、各
電極配線を形成する。
域15a,15bの不純物元素(B)の濃度分布を示す
図である。横軸は基板表面からの深さを示している。ま
た、図6は、従来方法によりp型MOSトランジスタを
形成した場合の不純物領域の不純物元素(B)の濃度分
布を示す図である。従来方法が本実施形態の方法のそれ
と異なる点は、シリコン酸化膜16をLPCVD法によ
り成膜温度780℃でもって形成したことにある。
濃度が4.6×1014cm-2と、設定注入量に対して1
0%不足しているがことが分かる。これはイオン注入時
の反射の影響であり、従来方法で見られるような大幅な
注入量の低下は見られない。すなわち、従来方法の場
合、図6によれば、不純物濃度が3.2×1014cm-3
と、設定注入量に対して60%程度しか注入されていな
い。これは、計算上イオン注入時の反射は10%以下で
あり、スパッタリングイールドは0.01nmであるこ
とから、その他の要因が支配的である。
ては、イオンビーム自体が持つ電荷が300eV相当で
あることから、基板表面にこの電荷量の帯電が起き、こ
れにより、1keVと低エネルギーのBイオンが基板表
面に飛んできた場合、基板表面に帯電した電荷により、
イオン散乱角が変化したことが推測される。
ャワーを用いているので、基板表面の帯電が抑制され、
これにより、基板電位によるエネルギーロスや、イオン
ビームが曲げられるなどの影響による注入量の低下は抑
制される。したがって、本実施形態の場合、注入量の低
下の原因としては、イオン注入時の反射の影響のみとな
り、計算上通りに設定注入量に対して10%不足する程
度となる。
ソース・ドレイン拡散層17の不純物の濃度分布を示す
図である。また、図8は従来方法により形成したp型ソ
ース・ドレイン拡散層の不純物の濃度分布を示す図であ
る。
おいては、不純物濃度は4.3×1014cm-2となり若
干ながら低下しているが、従来方法で見られるような大
幅な低下は起こらない。すなわち、従来方法の場合、図
8によれば、不純物濃度は5.5×1013cm-2と90
%は外方への拡散が起きていることが分かる。
としては、p型ソース・ドレイン拡散層を形成する際の
熱処理の前の側壁ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜16)
の成膜温度が高温なために、不純物領域の不純物が外方
拡散することが考えられる。特に、最大不純物濃度の深
さ50nm以下の浅い拡散層を形成する場合には、作用
で説明したように外方拡散が顕著になり大きな問題とな
る。
オン注入により形成した1次欠陥損傷領域である不純物
領域の欠陥が容易に2次欠陥へと成長し、これにより、
絶縁膜の成膜後において2次欠陥を介した拡散が起こ
り、不純物の拡散が顕著になることも考えられる。
成長することにより、p型ソース・ドレイン拡散層を形
成する際の熱処理により、欠陥を十分にアニールアウト
できないことが考えらる。
ドレイン拡散層17を形成する際の熱処理の前のシリコ
ン酸化膜16の成膜工程が低温なために、従来方法の場
合のような原因による不純物の拡散による不純物濃度の
低下は起こらず、不純物濃度の低下を効果的に抑制でき
る。
大濃度領域付近に格子間型の欠陥を高密度に有する。イ
オン注入の加速エネルギーの低電圧化に伴い、最大不純
物濃度領域の格子間型欠陥領域も基板表面に位置するよ
うになる。
た場合の拡散層のシート抵抗と熱処理時間との関係を示
す特性図である。図9から熱処理時間の長時間化に伴
い、シート層抵抗は大幅に増大していることが分かる。
行なう前に、不純物領域の不純物の最配列・拡散が既に
行なわれていることを示している。したがって、浅い接
合の拡散層を形成するために、不純物の活性化を伴う熱
処理前の工程を考慮する必要性がある。
50℃/分以上の昇温速度でもって短時間で所定の成膜
温度に設定してシリコン酸化膜16を形成することによ
り、熱処理を行なう前に、不純物領域の不純物の最配列
・拡散を効果的に防止できることが分かった。
Sトランジスタの製造方法が第2の実施形態のそれと異
なる点は、図4(e)の工程で、900℃、30秒のR
TAにより、不純物の活性化および不純物領域15a,
15bの結晶回復を行なう代わりに、層間絶縁膜の形成
時に伴う加熱により上記不純物の活性化、結晶回復を行
なって、p型ソース・ドレイン拡散層を形成することに
ある。この場合、層間絶縁膜の成膜温度は550℃程度
とすることが好ましい。本実施形態によれば、RTAが
不要になるので、プロセスの簡略化を図れるようにな
る。
り、シリコン基板の表面上にゲート酸化膜、ゲート電極
を形成し、さらにゲート電極をマスクとして、加速電圧
1keV、ドーズ量5×1014cm-2の条件でBのイオ
ン注入を行なって、深さ50nm以下の浅いp型ソース
・ドレイン拡散層となる不純物領域を形成する。
を形成し、シリコン基板を反らすことにより、p型シリ
コン基板の表面に圧縮応力を加え、この状態で700
℃、10分の熱処理により、不純物領域のBの活性化、
不純物領域の結晶回復を行なって、p型ソース・ドレイ
ン拡散層を形成する。
keV、ドーズ量5×1014cm-2の条件でBのイオン
注入を行なった後に、700℃、10分の熱処理を行な
う際に、シリコン基板の表面に加わる応力の影響を述べ
た結果である。
に引張応力が加わると、シリコンの結晶格子が広げられ
るため、格子間の隙間が大きくなり、Bの外方拡散がよ
り起こり易くなり、図10に示すように、シート抵抗は
500Ω/□以上の高い値となる。
応力を加えた場合には、シリコンの結晶格子が狭めら
れ、格子間隔が小さくなるためBの外方拡散が抑制さ
れ、図10に示すように、0.1〜0.5GPaの範囲
で300Ω/□以下のシート抵抗が得られる。
がシリコン中に分散した状態で存在するよりもクラスタ
ーもしくは析出物とした方がより安定となるため、再び
シート抵抗の上昇が起こる。しかし、引張応力が加わっ
た状態と比較すると、シリコン基板の表面に電気的に活
性化したBの濃度が高いために、シート抵抗は低い値と
なる。
n,P,As,Sbなどの不純物全てについて観察さ
れ、いずれも表面に圧縮応力を加えたほうがより望まし
い特性が得られることが見出された。
ン基板の表面に圧縮応力を加えながら熱処理を行なえ
ば、不純物の外方拡散を効果的に抑制できるので、所望
の不純物濃度分布を有する深さ50nm以下の浅いp型
ソース・ドレイン拡散層を容易に形成できるようにな
る。
るものではない。
オン種としては、In等のIII 族元素を用いることもで
きる。
であっても良く、さらに、単結晶シリコン基板上にCV
D法等によって単結晶シリコン層を形成し、これを新た
な基板として使用しても良い。
度を得るために、BF2 やBのイオン注入を行なった
が、他の不純物のイオン注入を行なっても良い。特に、
BやBF2 のようにイオン半径の小さい不純物を用いた
場合に、本発明の効果は顕著となる。
ンジスタの場合について説明したが、本発明はn型MO
Sトランジスタにも適用できる。例えば、第1の実施形
態の場合であれば、Sb等のV族元素をイオン注入した
後、それより質量が軽いP、As等のV元素をイオン注
入すれば良い。
の素子の浅い接合の拡散層にも適用できる。
ップ絶縁膜としてシリコン酸化膜を用いたが、不純物領
域に結晶変化が起こらない状況下で成膜するのであれ
ば、窒化膜やポリシリコン膜などを用いても良い。
り不純物の導入を行なったが、気相拡散や気相拡散など
により行なっても良い。さらに、イオンシャワー、プラ
ズマドーピングなどにより行なっても良い。
表面に拡散層を形成する場合につてい説明したが、本発
明は半導体層(膜)の表面に拡散層を形成する場合にも
適用できる。
1の実施形態のプリアモルファス法を適用しても良い。
め600℃以下の低温熱処理によりイオン注入によって
形成される一次欠陥をアニールアウトさせても良い。
で、種々変形して実施できる。
質な浅い接合の拡散層を容易に形成できるようになる。
ンジスタの製造方法を示す工程断面図
度分布を示す図
イン拡散層の正孔濃度分布を示す図
ンジスタの製造方法を示す工程断面図
度分布を示す図
を示す図
イン拡散層の不純物濃度分布を示す図
拡散層の不純物濃度分布を示す図
す特性図
力、引張り応力)と拡散層のシート抵抗との関係を示す
特性図
を示す特性図
Claims (7)
- 【請求項1】第1導電型半導体領域の表面に第1の第2
導電型不純物を導入して、前記第1導電型半導体領域の
表面にアモルファス状態の第1の不純物領域を形成する
工程と、 この第1の不純物領域の表面に前記第1の第2導電型不
純物よりも低質量の第2の第2導電型不純物を導入し
て、前記第1の不純物領域の表面に第2の不純物領域を
形成する工程と、 熱処理により前記第1および第2の第2導電型不純物を
活性化して、前記第1導電型半導体領域の表面に第2導
電型拡散層を形成する工程とを有することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】第1導電型半導体領域の表面に、最大不純
物濃度の深さが前記表面から50nm以下になるよう
に、第2導電型不純物を導入して、不純物領域を形成す
る工程と、 この不純物領域から前記第1導電型半導体領域への前記
第2導電型不純物の拡散が抑制される条件でもって、前
記不純物領域上にキャップ絶縁膜を形成する工程と、 前記キャップ絶縁膜を形成した後の熱処理または前記キ
ャップ絶縁膜の形成工程に伴う加熱により、前記第2導
電型不純物の活性化を行なうことにより、前記第1導電
型半導体領域の表面に第2導電型拡散層を形成する工程
とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】700℃以下の成膜温度で前記キャップ絶
縁膜を形成した後の熱処理、またはこの形成に伴う加熱
により、前記第2導電型拡散層を形成することを特徴と
する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】50℃/分以上の昇温速度でもって所定の
成膜温度に設定して前記キャップ絶縁膜を形成した後
の、またはこれに伴う熱処理により、前記第2導電型拡
散層を形成することを特徴とする請求項2に記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項5】所定の成膜温度でもって前記キャップ絶縁
膜を形成した後、前記成膜温度よりも高い温度の熱処理
により、前記第2導電型拡散層を形成することを特徴と
する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】第1導電型半導体領域の表面に、最大不純
物濃度の深さが前記表面から50nm以下になるよう
に、第2導電型不純物を導入する工程と、 前記第1導電型半導体領域の表面に圧縮応力を加えると
ともに、前記第1導電型半導体領域を加熱することによ
り、前記第2導電型不純物の活性化を行なうことによ
り、前記第1導電型半導体領域の表面に第2導電型拡散
層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】前記第1導電型半導体領域の帯電を防止す
るとともに、イオン注入により前記第2導電型不純物を
前記第1導電型半導体領域の表面に導入することを特徴
とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の半導体装
置の製造方法。
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