JPH09199575A - 半導体ペレットボンディング装置 - Google Patents

半導体ペレットボンディング装置

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JPH09199575A
JPH09199575A JP2347996A JP2347996A JPH09199575A JP H09199575 A JPH09199575 A JP H09199575A JP 2347996 A JP2347996 A JP 2347996A JP 2347996 A JP2347996 A JP 2347996A JP H09199575 A JPH09199575 A JP H09199575A
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JP
Japan
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jig
wafer
ring unit
wafer stage
stretching
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JP2347996A
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English (en)
Inventor
Makoto Arie
誠 有江
Yasushi Takeda
泰 武田
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Toshiba Mechatronics Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Mechatronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハステージを移動させるXYテーブルの
小型化を図るとともに、このXYテーブルの作動を高速
化できるようにすること。 【解決手段】 平面移動自在なウエハステージ11に載
置されたウエハリングユニット1から、半導体ペレット
を順次取り出して所定位置にボンディングする半導体ペ
レットボンディング装置10において、ウエハステージ
とは別位置に設けられたエキスパンド装置13と、この
エキスパンド装置にて作動され、ウエハリングユニット
のシート3を引き伸し、その引き伸し状態を保持する引
き伸し治具12と、この引き伸し治具をウエハステージ
とエキスパンド装置との間で移送する移送装置14と、
を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ペレットボン
ディング装置に係り、特に、ウエハを備えたウエハリン
グユニットをウエハステージに設置するに好適な半導体
ペレットボンディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ペレットボンディング装置は、X
YテーブルにてXY方向に移動自在なウエハステージに
ウエハリングユニットが載置され、このウエハリングユ
ニットから半導体ペレットを順次取り出してリードフレ
ームにボンディングするものである。上記ウエハステー
ジにはエキスパンド装置が搭載され、上記ウエハリング
ユニットは、このエキスパンド装置によりシートが引き
伸ばされ、この引き伸ばし状態が保持されて半導体ペレ
ットが取り出される。また、ウエハリングユニットは、
収納マガジンから取り出されてウエハステージ上のエキ
スパンド装置に搬入され、半導体ペレットが全て取り出
された後は上記収納マガジンに収納される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の半
導体ペレットボンディング装置では、XYテーブル上に
設置されたウエハステージにエキスパンド装置が搭載さ
れているので、このXYテーブルには、エキスパンド装
置の重量が作用し、XYテーブルの構造を頑丈なものに
する必要がある。
【0004】また、従来の半導体ペレットボンディング
装置ではエキスパンド装置が1台設置されただけなの
で、このエキスパンド装置から使用済のウエハリングユ
ニットを取り出し、未使用のウエハリングユニットをエ
キスパンド装置に搬入し、この未使用ウエハリングユニ
ットのシートを引き伸ばす引き伸ばし作業をするまで、
半導体ペレットのボンディング作業を停止しなければな
らず、装置の稼動率が低下する。
【0005】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、請求項1に記載の発明ではウエハステージ
を平面移動させる移動テーブルの小型化、作動の高速化
を図ることによりボンディングを高速化できる半導体ペ
レットボンディング装置を提供することにあり、請求項
2に記載の発明では、使用済ウエハリングユニットのシ
ート引き伸ばし解除から未使用ウエハリングユニットの
シート引き伸ばしまでの動作を半導体ペレットのボンデ
ィング作業中に実施して、装置の稼動率を向上させるこ
とができる半導体ペレットボンディング装置を提供する
ことにあり、請求項3に記載の発明では、装置の小型化
を図ることができる半導体ペレットボンディング装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、平面移動自在なウエハステージに載置されたウエハ
リングユニットから、半導体ペレットを順次取り出して
所定位置にボンディングする半導体ペレットボンディン
グ装置において、上記ウエハステージとは別位置に設け
られたエキスパンド装置と、このエキスパンド装置にて
作動され、上記ウエハリングユニットのシートを引き伸
ばし、その引き伸ばし状態を保持する引き伸ばし治具
と、この引き伸ばし治具を上記ウエハステージと上記エ
キスパンド装置との間で移送する移送装置と、を有する
ようにしたものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記引き伸ばし治具を少なくとも2個
用い、一つの引き伸ばし治具がウエハステージに載置さ
れ、この引き伸ばし治具にてシートが引き伸ばされたウ
エハリングユニットから半導体ペレットが取り出されて
ボンディングされるボンディング作業中に、エキスパン
ド装置が他の引き伸ばし治具を用いて未使用のウエハリ
ングユニットのシートの引き伸ばし作業を行なうように
したものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、エキスパンド装置と、ウエハリ
ングユニットを収納する収納マガジンとが鉛直方向に配
置されたものである。
【0009】請求項1に記載の発明には、次の作用があ
る。エキスパンド装置がウエハステージと別位置に設置
され、このエキスパンド装置が引き伸ばし治具を介して
ウエハリングユニットのシートを引き伸ばし或いは引き
伸ばし解除し、移送装置がエキスパンド装置及びウエハ
ステージ間で、ウエハリングユニットを装着した引き伸
ばし治具を移送することから、ウエハステージを載置し
て平面移動させる移動テーブルに、エキスパンド治具の
重量が作用しないので、移動テーブルへの負荷を軽減で
きる。この結果、移動テーブルの小型化、作動の高速化
が図れ、ボンディングの高速化が達成できる。
【0010】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。ウエハステージにおいて、一つの引き伸ばし治具を
用い半導体ペレットをボンディングするボンディング作
業中に、エキスパンド装置において、他の引き伸ばし治
具を用い、使用済ウエハリングユニットのシート引き伸
ばし解除から未使用ウエハリングユニットのシート引き
伸ばしまでの動作を実施するので、この半導体ペレット
ボンディング作業を停止して実施されるウエハステージ
におけるウエハリングユニットの交換は、引き伸ばし治
具の交換のみで足り、使用済ウエハリングユニトのシー
ト引き伸ばし解除から未使用ウエハリングユニットのシ
ート引き伸ばしまでの待ち時間が不要となる。このた
め、半導体ペレットボンディング作業の停止時間が短縮
して、装置の稼動率を向上させることができる。
【0011】請求項3に記載の発明には、次の作用があ
る。ウエハステージと別位置に配置されたエキスパンド
装置に対し、鉛直方向位置に収納マガジンが配置された
ので、収納マガジンをエキスパンド装置やウエハステー
ジと同一面に配置する場合に比べ、半導体ペレットボン
ディング装置を小型化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る半導体ペ
レットボンディング装置の一つの実施の形態を示す正面
図である。図2は、図1の半導体ペレットボンディング
装置の平面図である。図3は、図1のIII-III 矢視図で
ある。図4は、図3のIV矢視図である。図5は、図3の
V-V 線に沿う断面図である。図6は、図3のVI-VI 線に
沿う断面図である。図7は、図1の引き伸ばし装置の平
面図である。図8は、図7の引き伸ばし装置の作動を示
す斜視図である。図9は、図1の引き伸ばし治具の平面
図である。図10は、図9のX-X 線に沿う断面図であ
る。図11(A)は、図9のXIA- XIA線に沿う断面図
であり、図11(B)は、図9のXIB- XIB線に沿う断
面図である。図12は、引き伸ばし治具の開き動作を示
す作動図である。図13は、待機コンベヤにウエハリン
グユニットを供給する動作を示す作動図である。図14
は、待機コンベヤから引き伸ばし治具にウエハリングユ
ニットを挿入する動作を示す作動図である。図15は、
ウエハシートを引き伸ばす動作を示す作動図である。図
16は、引き伸ばし治具をウエハステージに供給する動
作を示す作動図である。
【0013】図1に示すように、半導体ペレットボンデ
ィング装置10は、ウエハステージ11に載置されたウ
エハリングユニット1から図示しない半導体ペレットを
順次取り出して、リードフレーム(不図示)にボンディ
ングするものであり、上記ウエハステージ11、引き伸
ばし治具12、エキスパンド装置13、移送装置14、
待機コンベヤ15及び収納マガジン16を有して構成さ
れる。
【0014】A.引き伸し治具(図9、図10、図11) 上記引き伸ばし治具12は、図9及び図10に示すよう
に、エキスパンドリング17、プレスリング18及び複
数本(例えば3本)のねじ19を有して構成される。エ
キスパンドリング17はフランジ部17Aを有する円筒
形状であり、上端部が支持部17Bとして機能する。こ
のエキスパンドリング17のフランジ部17Aの周方向
に適宜間隔をもって複数本、例えば3本のねじ19が挿
入され、これらのねじ19がナット部20を介してプレ
スリング18に螺装される。このナット部20は、プレ
スリング18に回転一体に結合される。上記ねじ19
は、後に詳説するが、エキスパンド装置13にて締め付
け或いは緩められて、エキスパンドリング17のフラン
ジ部17Aとプレスリング18との間隔が変更され、引
き伸ばし治具12を開閉する。
【0015】ここで、上記ウエハリングユニット1は、
ウエハリング2にウエハシート3が支持され、このウエ
ハシート3にウエハ4が貼着されたものである。このウ
エハ4は、多数の半導体ペレット(不図示)にダイシン
グされている。
【0016】引き伸ばし治具12のねじ19をエキスパ
ンド装置13にて緩めて、エキスパンドリング17のフ
ランジ部17Aとプレスリング18とが離反され引き伸
ばし治具12が開かれた状態で、上述のようなウエハリ
ングユニット1がエキスパンド17とプレスリング18
との間に挿入される(図10の2点鎖線表示)。また、
ねじ19をエキスパンド装置13にて締め付けて、引き
伸ばし治具12を閉じることにより、プレスリング18
にてウエハリングユニット1のウエハリング2が押し下
げられ、かつ、エキスパンドリング17の支持部17B
にてウエハリングユニット1のウエハシート3が支持さ
れて、このシート3が引き伸ばされ(図10の1点鎖線
表示)、この引き伸ばし状態が維持されて、ウエハリン
グユニット1の半導体ペレット間に所定寸法の間隙が形
成される。
【0017】上述のような引き伸ばし治具12のプレス
リング18の下面には、ウエハリングユニット1の挿入
方向に延びる断面L字形状のガイド21(図11
(B))が固着され、このガイド21によりウエハリン
グユニット1の引き伸ばし治具12内への挿入が案内さ
れる。また、プレスリング18には、ウエハリングユニ
ット1の挿入方向両側に、移送装置14の移送ピン66
(後述)に係合可能な係合孔22(図11(A))が穿
設される。
【0018】更に、引き伸ばし治具12のエキスパンド
リング17におけるフランジ部17Aには、ウエハリン
グユニット1の挿入方向両側に当接面23が形成され、
ウエハリングユニット1の挿入方向片側に係合面24が
形成される。これらの当接面23及び係合面24は、45
度の傾斜面に構成される。尚、上記ねじ19の少なくと
も1本は、他のねじに対し逆ねじ構造に構成されてもよ
い。
【0019】B.ウエハステージ(図1、図2) さて、ウエハステージ11は、図1及び図2に示すよう
に、XYテーブル25に載置され、このXYテーブル2
5により同一平面内で直交するX方向及びY方向に移動
可能とされる。本実施の形態では、XYテーブル25は
同一水平面内でウエハステージ11をX方向及びY方向
に移動させるものであるが、同一鉛直面内でウエハステ
ージ11を直交する2方向に移動させるものでも良い。
【0020】このウエハステージ11の載置部26に、
図2にも示すように2本のストッパ27と、2本の押え
爪28が設置される。ストッパ27は、エキスパンド装
置13側に45度傾斜して形成され、引き伸ばし治具12
の当接面23に係合可能に設けられる。また、押え爪2
8は、図10に2点鎖線で示すように載置部26におけ
るエキスパンド装置13側に軸支され、その爪面28A
が45度に傾斜して形成される。この押え爪28の爪面2
8Aは、引き伸ばし治具12の係合面24に係合可能に
設けられる。これらストッパ27及び押え爪28の係合
により、引き伸ばし治具12はウエハステージ11の載
置部26に対して位置決めされ、引き伸ばし治具12の
移送方向前後及び左右方向ばかりか上下方向にも移動が
拘束される。
【0021】上記押え爪28は、固定フレーム29に設
置された第3プッシャ30にて作動される。この第3プ
ッシャ30は、軸31に固定され、この軸31がアーム
32を介し第3エアシリンダ33のピストンロッド34
に連結される。この第3エアシリンダ33の作動により
第3プッシャ30が軸31の回転とともに回転操作され
て、押え爪28が開閉作動される。
【0022】C.エキスパンド装置(図1、図2、図7、
図8) 前記エキスパンド装置13は、図1及び図2に示すよう
にウエハステージ11とは別位置に設置され、昇降台3
5を備えた昇降装置36と、ドライバ37を備えたドラ
イバユニット38と、熱風供給装置39とを有して構成
される。
【0023】昇降装置36は、支柱40に固着されたレ
ール41に、昇降台35に固着されたスライダ42が嵌
合され、支柱40に設置されたスクリュー43が、昇降
台35に設置されたナット部材44に螺装され、モータ
45を正逆方向いずれか一方に回転させることにより昇
降台35を昇降させるものである。
【0024】この昇降台35は、エキスパンド治具12
を収納する下側収納部46及び上側収納部47と、収納
マガジン16を載置するマガジン載置台48とを備え
る。下側収納部46及び上側収納部47は、仕切板46
A、47A及びマガジン載置台48にて画成される。こ
れらの仕切板46A及び47Aに、ウエハステージ11
側に45度傾斜したストッパ49が設置され、このストッ
パ49が引き伸ばし治具12のエキスパンドリング17
における当接面23を係止して、下側収納部46、上側
収納部47内に収納された引き伸ばし治具12を位置決
めする。また、下側収納部46、上側収納部47の上
部、つまり仕切板47A、マガジン載置台48の下面に
は不図示の真空源に適宜接続可能な吸盤50が設置され
る。この吸盤50は、引き伸ばし治具12のねじ19を
緩めることにてエキスパンドリング17のフランジ部1
7Aから離反されたプレスリング18(図10の2点鎖
線表示)を吸着する。
【0025】ドライバユニット38は、図7及び図8に
も示すように、昇降台35の下側収納部46、上側収納
部47に収納され位置決めされた引き伸ばし治具12の
ねじ19に対応する位置に複数個、例えば3個配置され
る。各ドライバユニット38は、モータ51のモータ軸
にドライブプーリ52が固定され、ドライバ37にドリ
ブンプーリ53が固定され、これらのドライバプーリ5
2及びドリブンプーリ53間にタイミングベルト54が
巻き掛けられて構成される。昇降装置36の昇降台35
を下降させて、ドライバユニット38のドライバ37を
引き伸ばし治具12のねじ19に係合させ、モータ51
を正逆いずれかの方向に回転させることにより、この引
き伸ばし治具12のエキスパンドリング17とプレスリ
ング18の間隔を変更可能とする。
【0026】図1に示す下側収納部46に収納されたエ
キスパンド治具12に対しては、ドライバユニット38
のドライバ37は、仕切板46Aに形成された図示しな
い貫通孔を貫通して、この引き伸ばし治具12のねじ1
9に係合する。下側収納部46に引き伸ばし治具12が
収納されていない状態で、上側収納部47に収納された
引き伸ばし治具12に対しては、ドライバユニット38
のドライバ37は、仕切板46A及び47Aに形成され
た図示しない貫通孔を貫通して、上側収納部47内の引
き伸ばし治具12のねじ19に係合する。
【0027】上記熱風供給装置39は、昇降台35の下
側収納部46又は上側収納部47内の引き伸ばし治具1
2に保持されたウエハリングユニット1のシート3に熱
風を供給するものである。引き伸ばし治具12にて一旦
引き伸ばされたウエハリングユニット1のシート3は、
この引き伸ばしが解除された状態ではたるんでいるの
で、上記熱風供給装置39からの熱風の供給により、シ
ート3を加熱してこのたるみを取り除く。このために、
仕切板46A、47Aの略中央部には、熱風供給装置3
9からの熱風をシート3に供給可能とする不図示の開孔
が形成されている。
【0028】D.収納マガジン(図1、図12) 前記収納マガジン16は、図1に示すように、エキスパ
ンド装置13における昇降台35のマガジン載置台48
に載置されて、エキスパンド装置13の鉛直上方に配置
される。この収納マガジン16は、図12〜図16に示
すように、ウエハリングユニット1を水平状態で積層し
て収納可能とする。
【0029】E.待機コンベヤ(図1、図2) 前記待機コンベヤ15は、昇降装置36(及び収納マガ
ジン16)とウエハステージ11との間で、ウエハステ
ージ11におけるピックアップコレット55によるピッ
クアップ位置から昇降装置36側に外れた位置に設置さ
れる。これにより、待機コンベヤ15に後述の如くウエ
ハリングユニット1が待機されているときにも、ピック
アップコレット55を用いた半導体ペレットボンディン
グ作業が実施可能とされる。
【0030】この待機コンベヤ15は、図2に示すよう
に、左右1組のコンベヤユニット56が固定フレーム2
9に設置され、各コンベヤユニット56は、図1に示す
ように、上下一対の長尺状のコンベヤフレーム57のそ
れぞれの両端にプーリ58が軸支され、これらのプーリ
58にコンベヤベルト59が巻き掛けられたものであ
る。上記コンベヤフレーム57は固定フレーム29に固
定され、上下のコンベヤベルト59は接触する。これら
のコンベヤベルト59には、モータ60の回転駆動力が
タイミングベルト61及びギヤ62を介して伝達され
て、1組のコンベヤユニット56の上下のコンベヤベル
ト59が正逆いずれかの方向に同期して走行される。
【0031】エキスパンド装置13における昇降台35
の下側収納部46或いは上側収納部47に収納された引
き伸ばし治具12と、昇降台35のマガジン載置台48
に載置された収納マガジン16との間で、未使用或いは
使用済のウエハリングユニット1を交換する際に、上記
1組のコンベヤユニット56の上下のコンベヤベルト5
6の作動によって、上記ウエハリングユニット1が上下
のコンベヤベルト59間に引き込まれて待機される。
【0032】F.移送装置(図1〜図6) 前記移送装置14は、収納マガジン16と下側収納部4
6、上側収納部47内の引き伸ばし治具12との間でウ
エハリングユニット1を移送するウエハリングユニット
移送機能と、下側収納部46、上側収納部47内とウエ
ハステージ11との間で引き伸ばし装置12を移送する
引き伸ばし治具移送機能とを有する。この移送装置14
は、図1及び図2に示すように、ウエハリングユニット
移送機能を実施する第1プッシャ63、チャック65及
び第2プッシャ64と、引き伸ばし治具移送機能を実施
する移送ピン66及び移送ガイド67を有して構成され
る。
【0033】第1プッシャ63は、昇降装置36におけ
る支柱40の上端部に設置され、側面視く字形状のアー
ム68を介して第1エアシリンダ69に連結される。こ
の第1エアシリンダ69の作動によって、第1プッシャ
63が昇降台35のマガジン載置台48上で進退作動
し、マガジン載置台48に載置された収納マガジン16
内のウエハリングユニット1を待機コンベヤ15側へ押
し出し可能とする。
【0034】一方、固定フレーム29にはエキスパンド
装置13からウエハステージ11の方向に沿ってガイド
レール70が敷設され、このガイドレール70に可動フ
レーム71が摺動自在に嵌合される。また、固定フレー
ム29には複数個の案内プーリ72が設置されるととも
に、モータ73のモータ軸に連結されたドライブプーリ
74が設置され、これらの案内プーリ72及びドライブ
プーリ74にタイミングベルト75が巻き掛けられる。
このタイミングベルト75の一部はガイドレール70に
沿って配設され、タイミングベルト75のこの部分に可
動フレーム71が固定される。従って、モータ73の正
逆いずれかの方向の回転によって、可動フレーム71が
エキスパンド装置13とウエハステージ11との間で往
復移動する。
【0035】可動フレーム71の上端部にアッパアーム
用エアシリンダ76及びロアアーム用エアシリンダ77
が並設される。上記アッパアーム用エアシリンダ76
に、図3、図4及び図6に示すように、側面視L字形状
のアッパアーム78が、連結バー79及び連結ロッド8
0を介して連結される。更に、このアッパアーム78
は、可動フレーム71に固着されたレール81(図6)
にスライダ82を介して摺動自在に設けられる。上記レ
ール81は鉛直方向に配置される。従って、アッパアー
ム78は、アッパアーム用エアシリンダ76の作動によ
り、可動フレーム71に対し鉛直方向に移動可能に構成
される。
【0036】このアッパアーム78の先端部に、図5に
も示すように、ブロック83を介して上記チャック65
が固着される。このチャック65は、第1プッシャ63
にて押し出された収納マガジン16内の未使用のウエハ
リングユニット1を把持して、可動フレーム71の移動
により、このウエハリングユニット1を待機コンベヤ1
5の上下のコンベヤベルト59間へ導くとともに、昇降
台35の下側収納部46又は上側収納部47内に収納さ
れた引き伸ばし治具12から使用済のウエハリングユニ
ット1を把持して、可動フレーム71の移動により、こ
のウエハリングユニット1を待機コンベヤ15の上下の
コンベヤベルト59間へ導く。また、このチャック65
は、チャックエアシリンダ65Aにて作動される。更
に、このチャック65は、アッパアーム用エアシリンダ
76の作用で、アッパアーム78を介して昇降可能とさ
れる。
【0037】更に、アッパアーム78の先端部には第2
エアシリンダ84が設置され、この第2エアシリンダ8
4のプッシュロッド85にホルダ86を介して、二又形
状の上記第2プッシャ64が結合される。この第2プッ
シャ64は、アッパアーム78に固着されたレール87
に、スライダ88を介して摺動自在に配設される。
【0038】従って、第2プッシャ64は、第2エアシ
リンダ84の作動で、チャック65の前方位置(図5の
2点鎖線表示)と後方位置(図5の実線表示)との間を
進退可能とされる。これにより、第2プッシャ64は、
待機コンベヤ15の上下のコンベヤベルト59間に導か
れた使用済のウエハリングユニット1を、この待機コン
ベヤ15から収納マガジン16内へ挿入する際、並びに
未使用のウエハリングユニット1を待機コンベヤ15か
ら引き伸ばし治具12へ挿入する際に、最終段階で押し
込み可能とする。また、この第2プッシャ64は、アッ
パアーム用エアシリンダ76の作用で、アッパアーム7
8を介し昇降可能とされる。
【0039】図1及び図3に示すように、前記ロアアー
ム用エアシリンダ77に、側面視L字形状のロアアーム
89が、連結バー90及び連結ロッド91を介して連結
される。更に、このロアアーム89は、可動フレーム7
1に鉛直方向に沿って固着されたレール92に、スライ
ダ93を介して摺動自在に設けられる。また、ロアアー
ム89の先端部に、前記移送ピン66が下方に垂設され
る。この移送ピン66は、引き伸し治具12におけるプ
レスリング18の係止孔22に係合可能とされる。
【0040】従って、ロアアーム用エアシリンダ77を
作動して移送ピン66を引き伸し治具12の係止孔22
に係合させ、この状態で可動フレーム71を移動させる
ことにより、エキスパンド装置13の昇降台35におけ
る下側収納部46又は上側収納部47とウエハステージ
11との間で、引き伸し治具12を移送可能とする。
【0041】前記移送ガイド67は、図2に示すように
左右一対あり、固定フレーム29に固定されるととも
に、図1に示すように、ウエハステージ11の載置台2
6と同一水平レベルに配置される。この移送ガイド67
は、下側収納部46、上側収納部47とウエハステージ
11との間で上記移送ピン66により引き伸し治具12
を移送する際に、この引き伸し治具12を案内する。
【0042】尚、図1中の符号94は、半導体ペレット
のボンディング操作時に、ウエハリングユニット1の半
導体ペレットを下方から突き上げて、ピックアップコレ
ット55によるピックアップを容易化する突き上げ装置
である。
【0043】G.半導体ペレットボンディング装置10の
作用(図12〜図16) 1.下側収納部46内の引き伸し治具12へのウエハリン
グユニット1のセット(ウエハリングユニット1のシー
ト3の引き伸し)
【0044】引き伸し治具12を開く(図12) 先ず、昇降装置36の昇降台35を下降させ、この昇降
台35の下側収納部46に収納された引き伸し治具12
のねじ19を、エキスパンド装置13のドライバユニッ
ト38におけるドライバ37に係合させる。次に、モー
タ51を作動してドライバ37を回転させ、引き伸し治
具12のねじ19を緩めて、この引き伸し治具12のプ
レスリング18をエキスパンドリング17のフランジ部
17Aに対し離反させ、この引き伸し治具12を開く。
この状態で、プレスリング18は昇降台35の吸盤50
に吸着される。
【0045】待機コンベヤ15にウエハリングユニッ
ト1を供給(図13) 先ず昇降台35を上昇させ、収納マガジン16の最下段
に収納された未使用のウエハリングユニット1を待機コ
ンベヤ15に対応させる。次に、移送装置14のチャッ
ク65による把持位置まで、収納マガジン16内の未使
用のウエハリングユニット1を第1プッシャ63で押し
出す。次に、このウエハリングユニット1をチャック6
5で把持し、この後、可動フレーム71をウエハステー
ジ11側へ移動して、このウエハリングユニット1を待
機コンベヤ15の上下のコンベヤベルト59間に挟まれ
る位置まで引き出す。
【0046】その後、チャック65によるウエハリング
ユニット1の把持を解除し、アッパアーム用エアシリン
ダ76を作動してアッパアーム78を上昇させ、チャッ
ク65を待機コンベヤ15の上方に移動させる。次に、
待機コンベヤ15のコンベヤベルト59を回転し、この
未使用のウエハリングユニット1を待機コンベヤ15の
上下のコンベヤベルト59間に移す。
【0047】待機コンベヤ15から引き伸し治具12
に未使用のウエハリングユニット1を挿入(図14) 先ず、昇降台35を上昇させ、この昇降台35の下側収
納部46に収納された引き伸し治具12を待機コンベヤ
15に対応させる。次に、待機コンベヤ15の上下のコ
ンベヤベルト59を逆回転させ、未使用のウエハリング
ユニット1を上記下側収納部46内の引き伸し治具12
内へ挿入できるところ迄挿入する。その後、移送装置1
4における第2エアシリンダ84を作動して、第2プッ
シャ64をチャック65の前方位置に押し出し(図5の
2点鎖線表示)、この第2プッシャ64にて未使用のウ
エハリングユニット1を下側収納部46内の引き伸し治
具12内に完全に挿入する。この挿入の際、未使用のウ
エハリングユニット1は、引き伸し治具12におけるプ
レスリング18のガイド21(図11(B))に支持さ
れる。
【0048】ウエハリングユニット1におけるシート
3の引き伸し(図15) 昇降台35を下降させ、この昇降台35の下側収納部4
6に収納された引き伸し治具12のねじ19を、ドライ
バユニット38のドライバ37に係合させる。次に、こ
のドライバ37で上記引き伸し治具12のねじ19を締
め付け、この引き伸し治具12のプレスリング18を下
降させて引き伸し治具12を閉じ、ウエハリングユニッ
ト1のシート3を引き伸す。
【0049】2.引き伸し治具12のウエハステージ11
への供給 引き伸し治具12をウエハステージ11に供給する
(図16) この際、ウエハステージ11は、図2の1点鎖線で示す
位置(受け渡し位置)に、XYテーブル25の作用で移
動されており、ウエハステージ11の押え爪28は、第
3エアシリンダ33の作用で第3プッシャ30にて開状
態となっている。この状態で昇降台35を上昇させ、こ
の昇降台35の下側収納部46内に収納された引き伸し
治具12を、移送装置14の移送ガイド67に対応させ
る。次に、移送装置14のロアアーム用エアシリンダ7
7を作動して、移送ピン66を、引き伸し治具12のプ
レスリング18に形成されたウエハステージ11側の係
合孔22に係合させる。
【0050】その後、可動フレーム71を移動させて、
この可動フレーム71のストローク分だけ上記移送ピン
66を用いて、引き伸し治具12をウエハステージ11
上へ引出す。次に、ロアアーム用エアシリンダ77を作
動して移送ピン66を引き伸し治具12の係合孔22か
ら抜き出し、可動フレーム71をエキスパンド装置13
側へ移送して移送ピン66を引き伸し治具12の後方
(昇降台35側)に移動させる。この後、再びロアアー
ム用エアシリンダ77を作動させて移送ピン66を下降
させ、この引き伸ばし治具12の後部に移送ピン66を
位置付け、又は引き伸し治具12の後部に形成された係
合孔22に上記移送ピン66を係合させて、引き伸し治
具12をウエハステージ11上に押し込み、この引き伸
し治具12の当接面23(図10)をウエハステージ1
1のストッパ27に係合させる。
【0051】最後に、第3プッシャ30を後退させて押
え爪28を閉じ、この押え爪28の爪面28Aを引き伸
し治具12の係合面24(図10)に係合させる。これ
らのストッパ27及び係合爪28により、引き伸し治具
12はウエハステージ11の載置台26上で位置決めさ
れ、前後・左右方向はもちろんのこと上下方向への移動
も拘束される。
【0052】3.半導体ペレットボンディング動作 上述のように、未使用のウエハリングユニット1を装着
した引き伸し治具12をウエハステージ11に供給した
後、図1に示すピックアップコレット55を用い、更に
突き上げ装置94の作用で、ウエハリングユニット1の
半導体ペレットをピックアップして位置決め台に移送
し、必要ならばこの半導体ペレットの位置を修正した
後、図示しないボンディングヘッドを用いて、この半導
体ペレットをリードフレーム(図示せず)にボンディン
グする。
【0053】4.昇降台35の上側収納部47内の引き伸
し治具12へウエハリングユニット1をセット(ウエハ
リングユニット1のシート3の引き伸し) 上述の半導体ペレットのボンディング作業中に、昇降台
35の上側収納部47に収納された引き伸し治具12へ
未使用のウエハリングユニット1を、上記〜の動作
でセットする。
【0054】このとき、の動作において、エキスパン
ド装置13におけるドライバユニット38のドライバ3
7は、昇降台35の図示しない貫通孔を貫通して、上側
収納部47内の引き伸し治具12のねじ19に係合す
る。また、の動作において、移送装置14のチャック
65及び待機コンベヤ15のコンベヤベルト59は、収
納マガジン16内の下から2段目の未使用のウエハリン
グユニット1を引き出す。更に、の動作において、待
機コンベヤ15のコンベヤベルト59及び移送装置14
の第2プッシャ64は、昇降台35の上側収納部47内
の引き伸し治具12へ未使用のウエハリングユニット1
を挿入する。また、の動作において、エキスパンド装
置13のドライバユニット38は、上側収納部47内の
引き伸し治具12に挿入されたウエハリングユニット1
のシート3を引き伸す。
【0055】5.ウエハステージ11上の引き伸し治具1
2と昇降台35上の引き伸し治具12との交換(図16
参照) 上記3.の半導体ペレットのボンディング動作終了後、ウ
エハステージ11上で使用済のウエハリングユニット1
を装着した引き伸し治具12と、昇降台35上の下側収
納部46又は上側収納部47内に収納されて未使用のウ
エハリングユニット1を装着した引き伸し治具12とを
交換する。
【0056】先ず、XYテーブル25を作動させて、ウ
エハステージ11を図2の1点鎖線に示す受け渡し位置
に移動させる。次に、昇降台35を移動させ、引き伸し
治具12が収納されず、空状態となっている下側収納部
46を移送ガイド67に対応させる。また、第3プッシ
ャ30にて押え爪28を開状態とする。
【0057】この状態で、可動フレーム71を移動し、
ロアアーム用エアシリンダ77を作動して、移送ピン6
6をウエハステージ11上の引き伸し治具12のプレス
リング18における昇降台35側の係合孔22に係合さ
せる。そして、可動フレーム71を昇降台35側へ移動
して、ウエハステージ11上の引き伸し治具12を昇降
台35側へ移送ガイド67に沿って昇降台35の近傍位
置まで移動させる。次に、ロアアーム用エアシリンダ7
7を作動して移送ピン66を昇降台35側の係合孔22
から引き抜き、可動フレーム71をウエハステージ11
側へ移動し、この後再びロアアーム用エアシリンダ77
を作動させて、移送ピン66を引き伸し治具12の後部
(ウエハステージ11側)に位置付け、又は、この引き
伸し治具12のウエハステージ11側の係合孔22に係
合させる。この状態で、可動フレーム71を昇降台35
側へ移動して、引き伸し治具12を昇降台35の下側収
納部46内に押し込み、この引き伸し治具12の当接面
23(図10)を下側収納部46のストッパ49に係合
させる。
【0058】次に、昇降台35を下降して、上側収納部
47に収納されて未使用のウエハリングユニット1を装
着した引き伸し治具12を、移送ガイド67に対応させ
る。この状態で、上記(図16)の動作と同様にし
て、移送装置14の移送ピン66を上側収納部47内の
引き伸し治具12のウエハステージ11側の係合孔22
に係合させて、この引き伸し治具12をウエハステージ
11側へ移動し、次に、移送ピン66を引き伸し治具1
2の昇降台35側に位置付ける等して、この引き伸し治
具12をウエハステージ11に装着する。その後、ピッ
クアップコレット55等を用いて、半導体ペレットのボ
ンディング作業を実施する。
【0059】6.ウエハリングユニット1の交換 ピックアップコレット55等を用いた半導体ペレットの
ボンディング作業中に、昇降台35の下側収納部46内
の引き伸し治具12と収納マガジン16との間で、使用
済のウエハリングユニット1と未使用のウエハリングユ
ニット1とを交換する。
【0060】先ず、(図12)の動作と同様にして、
ドライバユニット38のドライバ37により、下側収納
部46内の引き伸し治具12を開く。次に、熱風供給装
置39からウエハリングユニット1のシート3に熱風を
吹き掛け、たるんだシート3のたるみを除去する。その
後、図14のように、下側収納部46内の引き伸し治具
12を待機コンベヤ15に対応させる。この状態で、
の動作と同様に第1プッシャ63及びチャック65を用
いて、下側収納部46内の引き伸し治具12の使用済の
ウエハリングユニット1を、待機コンベヤ15上に移
す。次に、図13のように昇降台35を下降させて、収
納マガジン16内の最下段を待機コンベヤ15に対応さ
せる。その後、の動作と同様に、待機コンベヤ15の
コンベヤベルト59及び第2プッシャ64の作用で収納
マガジン16内に使用済のウエハリングユニット1を収
納する。
【0061】上述のようにして使用済のウエハリングユ
ニット1を収納マガジン16に収納した後、〜(図
13〜図15)の動作で、収納マガジン16内の下から
3段目の未使用のウエハリングユニット1を、第1プッ
シャ63、チャック65及び待機コンベヤ15を用いて
引き出す。次に、昇降台35の下側収納部46内の引き
伸ばし治具12内に上記未使用のウエハリングユニット
1を挿入し、ドライバユニット38を用い、この下側収
納部46内の引き伸し治具12にて未使用の上記ウエハ
リングユニット1を引き伸す。
【0062】H.半導体ペレットボンディング装置10の
効果 エキスパンド装置13がウエハステージ11と別位置に
設置され、エキスパンド装置13のドライバユニット3
8が引き伸し治具12を介してウエハリングユニット1
のシート3を引き伸し、或いは引き伸し解除し、また、
移送装置14の移送ピン66、移送ガイド67及び可動
フレーム71が、エキスパンド装置14の昇降台35と
ウエハステージ11との間で、ウエハリングユニット1
を装着した引き伸し治具12を移送することから、ウエ
ハステージ11を載置してXY方向に移動させるXYテ
ーブル25に、エキスパンド装置13の重量が作用しな
いので、XYテーブル25への負荷を軽減できる。この
結果、XYテーブル25の小型化、作動の高速化が図
れ、ボンディングの高速化が達成できる。
【0063】また、ウエハステージ11とは別位置にエ
キスパンド装置13が設置されるとともに、引き伸し治
具12が少なくとも2個使用され、1つの引き伸し治具
12をウエハステージ11に設置し、この引き伸し治具
12に装着されたウエハリングユニット1を用いて半導
体ペレットのボンディング作業を実施している間に、他
の引き伸し治具12をエキスパンド装置13の下側収納
部46又は上側収納部47に設置して、使用済のウエハ
リングユニット1のシート3の引き伸しを解除し、未使
用のウエハリングユニット1のシート3の引き伸しを実
施することから、半導体ペレットボンディング作業を停
止して実施されるウエハステージ11におけるウエハリ
ングユニット1の交換は、引き伸し治具12の交換のみ
で足り、使用済のウエハリングユニット1のシート3の
引き伸し解除から、未使用のウエハリングユニット1の
シート3の引き伸しまでの待ち時間が不要となる。この
ため、半導体ペレットボンディング作業の停止時間が短
縮して、半導体ペレットボンディング装置10の稼動率
を向上させることができる。
【0064】更に、ウエハステージ11と別位置に配置
されたエキスパンド装置13に対し、鉛直方向に収納マ
ガジン16が配置されたので、収納マガジン16をエキ
スパンド装置13及びウエハステージ11と同一水平面
に配置する場合に比べ、半導体ペレットボンディング装
置10を小型化できる。
【0065】尚、上記実施の形態では、昇降装置36の
昇降台35に引き伸し治具12を2個収納する場合を述
べたが、XYテーブル25への負荷軽減からは1個でも
良く、また、3個以上の複数個収納させても良い。
【0066】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
係る半導体ペレットボンディング装置によれば、ウエハ
ステージを移動させる移動テーブルの小型化、作動の高
速化が図れ、ボンディングの高速化を達成できる。ま
た、請求項2に記載の発明に係る半導体ペレットボンデ
ィング装置によれば、使用済のウエハリングユニットの
シート引き伸し解除から未使用のウエハリングユニット
のシート引き伸しまでの動作を、半導体ペレットのボン
ディング作業中に実施して、装置の稼動率を向上させる
ことができる。更に、請求項3に記載の発明に係る半導
体ペレットボンディング装置によれば、装置の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る半導体ペレットボンディ
ング装置の一つの実施の形態を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の半導体ペレットボンディング装
置の平面図である。
【図3】図3は、図1のIII-III 矢視図である。
【図4】図4は、図3のIV矢視図である。。
【図5】図5は、図3のV-V 線に沿う断面図である。
【図6】図6は、図3のVI-VI 線に沿う断面図である。
【図7】図7は、図1の引き伸ばし装置の平面図であ
る。
【図8】図8は、図7の引き伸ばし装置の作動を示す斜
視図である。
【図9】図9は、図1の引き伸ばし治具の平面図であ
る。
【図10】図10は、図9のX-X 線に沿う断面図であ
る。
【図11】図11(A)は、図9のXIA- XIA線に沿う
断面図であり、図11(B)は、図9のXIB- XIB線に
沿う断面図である。
【図12】図12は、引き伸ばし治具の開き動作を示す
作動図である。
【図13】図13は、待機コンベヤにウエハリングユニ
ットを供給する動作を示す作動図である。
【図14】図14は、待機コンベヤから引き伸ばし治具
にウエハリングユニットを挿入する動作を示す作動図で
ある。
【図15】図15は、ウエハシートを引き伸ばす動作を
示す作動図である。
【図16】図16は、引き伸ばし治具をウエハステージ
に供給する動作を示す作動図である。
【符号の説明】
10 半導体ペレットボンディング装置 11 ウエハステージ 12 引き伸し治具 13 エキスパンド装置 14 移送装置 15 待機コンベヤ 16 収納マガジン 17 エキスパンドリング 18 プレスリング 19 ねじ 25 XYテーブル 29 固定フレーム 36 昇降装置 38 ドライバユニット 46 下側収納部 47 上側収納部 48 マガジン載置台 59 コンベヤベルト 63 第1プッシャ 64 第2プッシャ 65 チャック 66 移送ピン 67 移送ガイド 71 可動フレーム 76 アッパアーム用エアシリンダ 77 ロアアーム用エアシリンダ 78 アッパアーム 89 ロアアーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面移動自在なウエハステージに載置さ
    れたウエハリングユニットから、半導体ペレットを順次
    取り出して所定位置にボンディングする半導体ペレット
    ボンディング装置において、 上記ウエハステージとは別位置に設けられたエキスパン
    ド装置と、 このエキスパンド装置にて作動され、上記ウエハリング
    ユニットのシートを引き伸ばし、その引き伸ばし状態を
    保持する引き伸ばし治具と、 この引き伸ばし治具を上記ウエハステージと上記エキス
    パンド装置との間で移送する移送装置と、 を有することを特徴とする半導体ペレットボンディング
    装置。
  2. 【請求項2】 上記引き伸ばし治具を少なくとも2個用
    い、 一つの引き伸ばし治具がウエハステージに載置され、こ
    の引き伸ばし治具にてシートが引き伸ばされたウエハリ
    ングユニットから半導体ペレットが取り出されてボンデ
    ィングされるボンディング作業中に、 エキスパンド装置が他の引き伸ばし治具を用いて未使用
    のウエハリングユニットのシートの引き伸ばし作業を行
    なう請求項1に記載の半導体ペレットボンディング装
    置。
  3. 【請求項3】 エキスパンド装置と、ウエハリングユニ
    ットを収納する収納マガジンとが鉛直方向に配置された
    請求項1又は2に記載の半導体ペレットボンディング装
    置。
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