JPH09198886A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09198886A
JPH09198886A JP2045796A JP2045796A JPH09198886A JP H09198886 A JPH09198886 A JP H09198886A JP 2045796 A JP2045796 A JP 2045796A JP 2045796 A JP2045796 A JP 2045796A JP H09198886 A JPH09198886 A JP H09198886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択ビット線とダミービット線の負荷バラン
スを一定に保ち、且つそれらの信号変化の時間ズレをな
くして、誤動作のない高速読出し動作を可能とした半導
体記憶装置を提供する。 【解決手段】 データが書込まれたメモリセルMCが配
列されたメモリセルアレイ1に対して、各ビット線BL
に沿うメモリセル配列の一端側にメモリセルの二値デー
タの中間の信号変化を出力するように設定されたダミー
セルDCが一列配列されたダミーセルアレイ3が配置さ
れる。メモリセルMC2が選択されてビット線BL0に
接続される時、これに隣接するビット線BL1が非選択
とされてダミービット線となり、選択ビット線BL0と
共に出力ビット線対B0,B1に接続される。ダミービ
ット線には一つのダミーセルが接続される。出力ビット
線対B0,B1の出力の差が差動型センス回路5により
検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NAND型マス
クROM等に適用して有用な半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりマスクROMにおいて、微小な
データ信号読出しを確実に行うために、ダミービット線
を用意して選択ビット線とダミービット線の信号レベル
差を検出する方式が用いられている。具体的には例え
ば、 メモリセルアレイとは別に、出力センスアンプの領域
内にダミーセルとダミービット線を配置する方式、 メモリセルアレイの一方の端にダミーセルとダミービ
ット線を配設して、メモリセルアレイのなかのあるビッ
ト線が選択された時に、これとダミービット線とを対と
して出力ビット線対に接続する方式、等が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】の方式は、ダミービ
ット線がメモリセルアレイ領域とは離れた位置に形成さ
れ、しかも位置的な制約から一般にはメモリセルアレイ
とは異なるレイアウトで配設される。従ってビット線と
ダミービット線の負荷容量が大きく異なる結果、高速動
作ができず、誤動作の原因ともなる。
【0004】これに対して、の方式は、選択ビット線
とダミービット線の負荷容量を等しくすることができ
る。しかし、メモリセルアレイの容量が大きくなると、
ワード線の遅延が問題になる。即ちメモリMOSトラン
ジスタのゲートに用いられる多結晶シリコンがそのまま
ワード線として用いられる場合、ダミービット線に近い
位置のビット線が選択される時と遠い側のビット線が選
択される時とでは、ワード線遅延が大きく異なり、これ
により選択ビット線とダミービット線の動きに時間のズ
レが生じ、誤動作の原因になる。
【0005】この発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、選択ビット線とダミービット線の負荷のバランスを
一定に保ち、且つそれらの信号変化の時間ズレをなくし
て、誤動作のない高速読出し動作を可能とした半導体記
憶装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、複数本ずつのビット線とワード線の交差部に
メモリセルがマトリクス配列されたメモリセルアレイ
と、このメモリセルアレイの各ビット線に沿うメモリセ
ル配列の一端側にメモリセルの二値データの中間の信号
変化を出力するように設定されたダミーセルが一列配列
されたダミーセルアレイと、前記メモリセルアレイの互
いに隣接するビット線のうち一方をメモリセルデータが
読み出される選択状態、他方を非選択状態とし、非選択
状態のビット線をダミービット線としてこれにダミーセ
ルデータを読み出して、一対の選択ビット線とこれに隣
接するダミービット線とを出力ビット線対に接続するビ
ット線選択手段と、前記出力ビット線対の差信号を検出
する差動型センス回路とを有することを特徴としてい
る。
【0007】この発明において好ましくは、前記メモリ
セルは、データが固定的に書き込まれた複数のメモリM
OSトランジスタと選択ゲートMOSトランジスタが直
列接続されたNAND型セルであり、前記ダミーセル
は、前記メモリセルの二値データの出力信号変化の中間
の出力信号変化を示すように設定されたNAND型セル
であることを特徴とする。
【0008】この発明において更に好ましくは、前記メ
モリセルは、直列接続された複数のメモリMOSトラン
ジスタをマスクプログラムによりEタイプ又はDタイプ
として二値データが書き込まれたNAND型セルであ
り、前記ダミーセルは、前記メモリセルのメモリMOS
トランジスタと同数でメモリMOSトランジスタよりチ
ャネル長が長く設定され、ゲートが全て電源に固定され
たEタイプMOSトランジスタと、メモリセルの選択ゲ
ートMOSトランジスタと同数のゲートが接地されたD
タイプMOSトランジスタとを直列接続して構成されて
いることを特徴とする。
【0009】この発明によると、専用のダミービット線
を設けることなく、選択ビット線に対して隣接するビッ
ト線がダミービット線として用いられるため、選択ビッ
ト線とダミービット線の配線容量は等しく、且つこれら
を選択するワード線遅延もほぼ等しくなる。従って、ダ
ミーセルを、選択されたメモリセルが“1”データを出
力する時と“0”データを出力する時の信号変化の中間
の出力信号変化を示すように予め設定しておくことによ
り、誤動作のないデータ読出し動作が可能になり、また
選択ビット線とダミービット線の信号が微小な差をもっ
て常に一定のバランスで変化するため、高速動作が可能
になる。
【0010】特にこの発明は、NAND型セルを用いた
マスクROMに適用したときに大きな効果が得られる。
NAND型マスクROMでは、メモリセルは、直列接続
された複数のメモリMOSトランジスタをマスクプログ
ラムによりEタイプ又はDタイプとして二値データが書
き込まれる。そしてメモリMOSトランジスタのゲート
電極となる多結晶シリコンがそのままワード線として配
設される。これに対してこの発明では、ダミーセルを、
メモリセルのメモリMOSトランジスタと同数で少なく
ともその中の一つがメモリMOSトランジスタよりチャ
ネル長が長く設定され、且つゲートが全て電源に固定さ
れたEタイプMOSトランジスタと、メモリセルをビッ
ト線に接続するための選択ゲートMOSトランジスタと
同数のゲートが接地されたDタイプMOSトランジスタ
とを直列接続したNAND型セル構成とする。これによ
り、ワード線遅延がデータ読出し動作に影響を与えない
状態で、メモリセルとダミーセルの微小な出力信号変化
の差を確実に検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
るマスクROMの模式的構成を示す。メモリセルアレイ
1は、複数本ずつのビット線とワード線の各交差部にメ
モリセルMCをマトリクス状に配列して構成されてい
る。メモリセルMCには、二値データがマスクプログラ
ムされる。図では、互いに隣接する二本のビット線BL
0,BL1とこれらに沿うメモリセルのみを示してい
る。ロウデコーダ2は、メモリセルアレイ1のワード線
の選択の他、ブロック選択、ビット線選択等を行う。
【0012】メモリセルアレイ1の各ビット線に沿うメ
モリセル配列の一端側には、一列のダミーセルDCが配
列されたダミーセルアレイ3が配置されている。これら
ダミーセルDCは、メモリセルMCの二値データの中間
の信号変化を出力するように設定されている。後述する
ように複数本のビット線は、この実施例では飛び飛びに
選択状態、非選択状態とされ、非選択ビット線がダミー
ビット線として用いられる。選択回路4は、ある選択ビ
ット線とこれに隣接する非選択ビット線の一対を選択し
て、出力ビット線対B0,B1に接続するために設けら
れている。出力ビット線対B0,B1には、出力信号差
を検出する差動型センス回路5が設けられている。
【0013】メモリセルアレイ1の中の一つのメモリセ
ル、例えば図1に斜線で示すメモリセルMC12のデー
タを読み出す場合には、このメモリセルMC12がビッ
ト線BL0に接続され、これに隣接するビット線BL1
は非選択状態とされる。そしてダミーセルアレイ3の中
から、ダミービット線として選ばれた非選択ビット線B
L1に近い斜線で示すダミーセルDC2が選択されてこ
れが非選択ビット線BL1に接続される。
【0014】次に図1をより具体化して、NAND型R
OMに適用した実施例を図2〜図5を参照して説明す
る。図1のメモリセルアレイ1は具体的には、図2に示
すように、4個のメモリセルが1メモリブロックを構成
して、各ビット線に沿って配列されている。図2では、
隣接するビット線BL0,BL1に沿う二つのメモリブ
ロック210 ,211 のみを示しているが、この様なメ
モリブロックが例えば、ビット線方向に64個、ビット
線と交差する方向に124個配置される。
【0015】各メモリセルMCは、図2中の小ブロック
で囲まれた中に、例えば図4(a)に示すようなワード
線WL0 〜WL15で選択される16段のnチャネルメモ
リMOSトランジスタM0 〜M15が直列接続され、これ
らに更に2つのnチャネル選択ゲートMOSトランジス
タが直列に接続されて構成されたNAND型セルであ
る。メモリMOSトランジスタM0 〜M15は、マスクプ
ログラムによりデータに応じてEタイプ、又はDタイプ
(図中、ゲート部に斜線を施して示す)に設定される。
【0016】メモリセルMCを選択的にビット線に接続
するための選択ゲートMOSトランジスタは、メモリブ
ロック210 について説明すれば、メモリセルMC11
については、EタイプMOSトランジスタS111 とDタ
イプMOSトランジスタS121 の二つである。このメモ
リセルMC11に隣接するメモリセルMC12について
は、DタイプMOSトランジスタS112 とEタイプMO
SトランジスタS122の二つである。これらの選択ゲー
トMOSトランジスタS111 ,S121 , S112,S122
は、相補的に“H”,“L”レベルになる第1の選択ゲ
ート線対SG11,SG12により選択される。即ち、これ
らの選択ゲート線SG11,SG12により、横方向に隣接
する二つのメモリセルMC11,MC12のいずれが選
択されることになる。
【0017】上の二つのメモリセルMC11,MC12
とビット線方向に隣接する二つのメモリセルMC13,
MC14についても同様である。即ちメモリセルMC1
3については、Eタイプの選択ゲートMOSトランジス
タS211 とDタイプの選択ゲートMOSトランジスタS
221 が直列接続され、これに隣接するメモリセルMC1
4についてはDタイプの選択ゲートMOSトランジスタ
S212 とEタイプの選択ゲートMOSトランジスタS22
2 が直列接続される。そして相補的に“H”,“L”レ
ベルになる第2の選択ゲート線対SG21,SG22によ
り、いずれか一つが選択される。
【0018】但し、メモリブロック210 内で、第1の
選択ゲート線対SG11,SG12と、第2の選択ゲート線
対SG21,SG22は、一方が活性化されたとき他方は非
活性に保持されるようになっている。これにより4個の
メモリセルMC11〜MC14の中の一つが選択され
て、選択ゲートMOSトランジスタS311 ,S312によ
りビット線BL0に接続される。この選択ゲートMOS
トランジスタS311 ,S312 もEタイプとDタイプの組
み合わせであり、相補的に“H”,“L”となる第3の
選択ゲート線対SG31,SG32により選択される。
【0019】ビット線BL0に隣接するビット線BL1
に沿うメモリブロック211 についても、ほぼ同様に構
成される。但し、メモリブロック211 における第3の
選択ゲート線対SG31,SG32により駆動される選択ゲ
ートMOSトランジスタS321 ,S322 のタイプは、メ
モリブロック210 のそれと逆の関係になっている。こ
れにより、隣接ビット線BL0,BL1の間では、一方
が選択されてメモリセルが接続されたとき、他方にはメ
モリセルが接続されずに非選択となる。
【0020】次に多数のビット線のうち、一対の隣接ビ
ット線BL0,BL1を選択して出力ビット線B0,B
1に接続する選択回路4の部分の具体構成を、図3に示
す。ローカルビット線BL0と一方の出力ビット線B0
との間に直列接続されたMOSトランジスタQ11,Q1
2、隣接するローカルビット線BL1と他方の出力ビッ
ト線B1の間に直列接続されたMOSトランジスタQ2
1,Q22の部分はカラム選択ゲートを構成している。こ
れらのMOSトランジスタはカラム選択線CSL0,C
SL1により選択駆動される。
【0021】なお実際には、後に具体例を挙げるが、カ
ラム選択線CSL0,CSL1はそれぞれ複数本ずつ配
設され、それらの組み合わせによりカラム選択ゲートの
入力が決まる。図3では簡単に、カラム選択線CSL
0,CSL1が共に“H”のときに二つのビット線BL
0,BL1がそれぞれ、出力ビット線B0,B1に接続
されるように示している。
【0022】隣接する二つのメモリブロック210 ,2
11 に対応するダミーセルDC1,DC2は、図4
(b)に示すような、メモリセルMCと基本的に同じ素
子パラメータをもつ16段のnチャネルのダミーセルM
OSトランジスタDM100〜DM115 ,DM200〜DM21
5 と、これらに直列接続される図3に示すnチャネルの
選択ゲートMOSトランジスタS411 ,S421 ,S412
,S422 を有する。ここまでは基本的にメモリセルと
同様の構成である。
【0023】但し、ダミーセルDC1,DC2は次の二
つの特徴を有する。第1は、図4(b)に示したよう
に、16段のMOSトランジスタに加えて、2段のDタ
イプのダミーセルMOSトランジスタDM116 ,DM11
7 ,DM216 ,DM217 が付加されていることである。
これは、選択されたメモリセルとビット線の間に、図2
に示す第3の選択ゲート線対SG31,SG32により駆動
される2段の選択ゲートMOSトランジスタS311 ,S
312 、S321 ,S322 が入ることを考慮して、選択ビッ
ト線とダミービット線に等しい数のトランジスタが接続
されるようにするためである。第2は、16段のMOS
トランジスタDM100 〜DM115 ,DM200 〜DM215
のチャネル長が、メモリセルMCのメモリMOSトラン
ジスタM0 〜M15に比べて少し長く設定されていること
である。
【0024】ダミーセルの16段のMOSトランジスタ
DM100 〜DM115 ,DM200 〜DM215 は全てEタイ
プであって、それらのゲートは電源VDDに固定されてい
る。付加されたDタイプのMOSトランジスタDM116
,DM117 ,DM216 ,DM217 は全てゲートが接地
されている。
【0025】そして相補的に“H”,“L”となる第4
の選択ゲート線対SG41,SG42が配設されて、選択ゲ
ートMOSトランジスタS411 ,S421 ,S412 ,S42
2 が選択駆動されるようになっている。即ちビット線B
L0が選択されたときには、ダミーセル対DC1,DC
2うち、DC2が隣接する非選択ビット線BL1に接続
され、ビット線BL1が選択されたときには、DC1が
隣接する非選択ビット線BL0に接続されるようになっ
ている。
【0026】次に、図1に示す差動型センス回路5は、
図5に示すように構成される。出力ビット線対B0,B
1には、それぞれ電流電圧変換を行うプリセンスアンプ
51a,51bが設けられる。これらのプリセンスアン
プ51a,51bは、ビット線の電流引き込みの有無を
検出するために通常用いられているもので、電源VDDと
出力ビット線B0,B1の間に直列接続されたnチャネ
ルMOSトランジスタQ51,Q52と負帰還用インバータ
I、及び電流供給用のpチャネルMOSトランジスタQ
53により構成されている。
【0027】二つのプリセンスアンプ51a,51bの
出力電圧の差を検出するために、例えばカレントミラー
型の差動アンプ52が設けられる。この差動アンプ52
の出力は、アドレスA1が入るEORゲート53とイン
バータ54を介してデータ補正して取り出される。即
ち、出力ビット線対B0,B1には、選択ビット線と非
選択ビット線からなるダミービット線とが、メモリセル
アレイのどの番地のメモリセルが選択されたかによって
入れ替わって接続されるので、アドレスの更新により交
互に“1”,“0”となるアドレスA1を利用して、デ
ータ反転を補正して出力する。
【0028】この様に構成されたNAND型マスクRO
Mの読出し動作を説明する。図2において、第1の選択
ゲート線対がSG11=“L”(=0V),SG12=
“H”(=VDD)、第2の選択ゲート線対がSG21=S
G22=“L”であり、且つ第3の選択ゲート線対がSG
31=“H”,SG32=“L”となって、メモリブロック
210 内の一つのメモリセルMC12が選択されてこれ
がビット線BL0に接続される。このとき、隣接ビット
線BL1はメモリセルデータが読み出されず、非選択状
態とされる。またこのとき、図3において、第4の選択
ゲート線対は、SG41=“L”,SG42=“H”とな
り、ダミーセルDC2が選択されてこれが非選択ビット
線BL1につながる。これが、図1に斜線を施して説明
した一つの選択状態である。そしてカラム選択線がCS
L0=CSL1=“H”となった時に、選択ビット線B
L0とダミーセルがつながった非選択ビット線BL1と
が出力ビット線B0,B1に接続される。
【0029】選択されたメモリセルMCでは、図4
(a)に示すワード線WL0 〜WL15のうち、選択ワー
ド線が“L”、残りのワード線が全て“H”となる。こ
れにより、NAND型セルの選択メモリMOSトランジ
スタがDタイプ(これを例えばデータ“1”とする)で
あれば、ビット線の電流引き込みが起こり、Eタイプ
(これをデータ“O”とする)であれば電流引き込みを
生じない。
【0030】一方、非選択ビット線BL1につながるダ
ミーセルDC側では、図4(b)に示すように、16段
のEタイプMOSトランジスタが全てゲートにVDDが与
えられてオンしており、これに2段のDタイプMOSト
ランジスタが付加されているから、常に一定の電流引き
込みを生じる。このダミーセルDCでの電流引き込み量
は、トランジスタ数がメモリセルと同じで且つEタイプ
MOSトランジスタのチャネル長がメモリセルMCのそ
れより長く設計されていることから、選択メモリセルが
データ“1”の場合より小さい。以上により、ダミービ
ット線となる非選択ビット線BL1の出力信号変化は、
選択ビット線BL0の出力データが“1”の時と“0”
の時の中間になる。
【0031】従って、選択ビット線BL0とこれに隣接
する非選択ビット線BL1の電流引き込みの差を出力ビ
ット線対B0,B1につながる差動センス回路5で検出
すれば、データ“1”,“0”の判別ができる。BL1
が選択ビット線となり、BL0がダミービット線となる
ときは、上の場合とデータが反転するから、図5で説明
したようにこれらを補正して出力することになる。
【0032】図6及び図7は、上記実施例のマスクRO
M回路をより具体的に、128column ×1024row
の場合について、アドレスのデコーダ信号が各回路に入
力される様子を示している。図6に示すように、メモリ
ブロックが縦に64段配列されて、16×64=102
4row となり、横に128ブロック(ビット線数256
本)配列されて、128column なる。図において、ワ
ード線選択を行う信号W0〜W15は、アドレスA7〜
A10のデコード信号である。信号BL0〜BL63
は、アドレスA11〜A16のデコード信号である。ま
た、Axは全てのアドレス信号を意味する。A1・BL
0,/A1・BL0が、図2の選択ゲート線SG32,
SG31に対応し、これにより隣接ビット線の一方が選
択、他方が非選択とされる。即ちアドレスA1により、
読出し可能ビット線が全体の1/2に制限されることに
なる。
【0033】図7は、図1の選択回路4に相当するカラ
ムデコーダ部分を具体的に示している。前述のカラム選
択線CSL0,CSL1に対応して、それぞれアドレス
A4〜A6の8本分、アドレスA2〜A3の4本分のデ
コード信号線が配設されて、カラム選択がなされ、一対
の互いに隣接する選択ビット線と非選択ビット線が出力
ビット線対B0,B1に接続される。図6でのアドレス
A1による隣接ビット線のいずれかを選択する動作に対
応して、同じアドレスA1により、ダミーセル選択がな
され、非選択ビット線に対してダミーセルが接続され
る。
【0034】以上のようにこの実施例によるマスクRO
Mでは、専用のダミービット線は設けられず、選択ビッ
ト線に対して隣接するビット線がダミービット線として
用いられる。このため、選択ビット線とダミービット線
の配線容量は等しく、またこれらを選択するワード線遅
延の影響もない。従って、一列だけ配置したダミーセル
を、選択されたメモリセルが“1”データを出力する時
と“0”データを出力する時の信号変化の中間の出力信
号変化を示すように予め設定しておくことにより、誤動
作のないデータ読出し動作が可能になり、また選択ビッ
ト線とダミービット線の信号が微小な差をもって常に一
定のバランスで変化するため、高速動作が可能になる。
また、全てのビット線が選択状態になり、更にその中の
一本を選択して出力する従来の方式と比べて、この実施
例の場合選択状態になるのは全ビット線の1/2である
から、ビット線を通して流れる無駄な貫通電流が抑制さ
れ、消費電力削減が図られる。
【0035】この発明は上記実施例に限られるものでは
なく、NOR型のマスクROMは勿論、マスクROM以
外のPROM,EPROM等にも同様に適用することが
可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、格
別のダミービット線を配設せず、選択ビット線に隣接す
るビット線を非選択状態としてこれをダミービット線と
して用いることにより、負荷バランスを一定に保ち、且
つそれらの信号変化の時間ズレをなくして、誤動作のな
い高速読出し動作を可能とした半導体記憶装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるマスクROMの模
式構成を示す。
【図2】 同実施例のメモリセルアレイの具体構成を示
す。
【図3】 同実施例のカラム選択部の構成を示す。
【図4】 同実施例のNAND型セル及びダミーセルの
構成を示す。
【図5】 同実施例のセンス回路構成を示す。
【図6】 同実施例のロウ選択の具体例を示す。
【図7】 同実施例のカラム選択の具体例を示す。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…ロウデコーダ、3…ダミー
セルアレイ、4…選択回路、5…差動型センス回路、B
L…ビット線、WL…ワード線、B0,B1…出力ビッ
ト線、MC…メモリセル、DC…ダミーセル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本ずつのビット線とワード線の交差
    部に二値データが書き込まれたメモリセルがマトリクス
    配列されたメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイの各ビット線に沿うメモリセル配
    列の一端側にメモリセルの二値データの中間の信号変化
    を出力するように設定されたダミーセルが一列配列され
    たダミーセルアレイと、 前記メモリセルアレイの互いに隣接するビット線のうち
    一方をメモリセルデータが読み出される選択状態、他方
    を非選択状態とし、非選択状態のビット線をダミービッ
    ト線としてこれにダミーセルデータを読み出して、一対
    の選択ビット線とこれに隣接するダミービット線とを出
    力ビット線対に接続するビット線選択手段と、 前記出力ビット線対の差信号を検出する差動型センス回
    路とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリセルは、二値データが固定的
    に書き込まれた複数のメモリMOSトランジスタと選択
    ゲートMOSトランジスタが直列接続されたNAND型
    セルであり、 前記ダミーセルは、前記メモリセルの二値データの出力
    信号変化の中間の出力信号変化を示すように設定された
    NAND型セルであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリセルは、直列接続された複数
    のメモリMOSトランジスタをマスクプログラムにより
    Eタイプ又はDタイプとして二値データが書き込まれた
    NAND型セルであり、 前記ダミーセルは、前記メモリセルのメモリMOSトラ
    ンジスタと同数でメモリMOSトランジスタよりチャネ
    ル長が長く設定され、ゲートが全て電源に固定されたE
    タイプMOSトランジスタと、メモリセルをビット線に
    接続するための選択ゲートMOSトランジスタと同数の
    ゲートが接地されたDタイプMOSトランジスタとを直
    列接続して構成されていることを特徴とする請求項2記
    載の半導体記憶装置。
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