JPH09198063A - 音楽再生装置 - Google Patents

音楽再生装置

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JPH09198063A
JPH09198063A JP8006846A JP684696A JPH09198063A JP H09198063 A JPH09198063 A JP H09198063A JP 8006846 A JP8006846 A JP 8006846A JP 684696 A JP684696 A JP 684696A JP H09198063 A JPH09198063 A JP H09198063A
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JP
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performance
music
singing
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performances
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Pending
Application number
JP8006846A
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English (en)
Inventor
Takuya Inoue
卓哉 井上
Yoshibumi Kato
義文 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by EKUSHINGU KK, Brother Industries Ltd, Xing Inc filed Critical EKUSHINGU KK
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1曲分の曲演奏情報のデータ量を増やすこと
なく輪唱用の演奏も可能とした音楽再生装置を提供す
る。 【解決手段】 リモコン12において、曲番号が入力さ
れると、そのリモコン12内のCPUは、演奏態様の選
択を利用者に促すための表示を液晶表示盤に出す。そこ
で輪唱態様を選択すると、輪唱演奏回数の選択を促す表
示を出す。演奏回数が入力されると、次に、演奏開始間
隔の入力を促す表示を出す。そして、演奏開始間隔が入
力されることによって、それらの情報を伴ったリクエス
ト情報としてカラオケ装置1内に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカラオケ装
置など、曲演奏用情報を用いて少なくとも演奏音を出力
する演奏処理を行なう音楽再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばカラオケ装置では、曲演奏
用情報としてのカラオケデータをハードディスク等の記
憶手段に記憶しており、その記憶されたカラオケデータ
を用いてカラオケ演奏処理を行なっていた。ところで、
曲の中にはいわゆる輪唱曲というものがあるが、この場
合も、最初から、基本となる演奏情報を所定の演奏開始
間隔で所定の演奏回数だけ重複しながら繰り返して演奏
可能なデータとして作成したものが記憶されることとな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式によると1曲が、基本の演奏情報は全く同じで
あるにもかかわらずそれを時間的にずらして演奏すると
いうだけで、演奏回数分だけの基本の演奏情報を重複し
て保持する状態となる。このため、輪唱曲については通
常の曲と比較して多くのデータ量となる。また、これら
の場合には、予め固定の演奏開始間隔及び演奏回数であ
るため、もしもこれらを変更した輪唱曲とするために
は、その変更した状態での1曲分のデータを別個記憶し
ておく必要がある。
【0004】このように、輪唱曲は1曲分のデータ量が
多く、輪唱曲を多く備えるほど大容量の記憶手段が必要
となってくるため、記憶容量の制限によって輪唱曲を記
憶させるのを控えるといった選択をしなくてはならなく
なる。あるいは、輪唱曲を多く記憶させたため、全体と
して記憶している曲数が減ってしまうといった不都合も
でてくる。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、1曲分の曲演奏情報のデータ量
を増やすことなく輪唱用の演奏も可能とした音楽再生装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この目的
を達成するためになされた請求項1記載の発明は、曲演
奏用情報を記憶する記憶手段と、該曲演奏用情報を用い
て少なくとも演奏音を出力する演奏処理を行なう曲演奏
手段とを備えた音楽再生装置であって、前記曲演奏手段
は、1曲についての曲演奏用情報を、所定の演奏開始間
隔をおいて所定の演奏回数だけ重複演奏することによっ
て、輪唱用の演奏処理を実行することを特徴とする音楽
再生装置である。
【0007】前記重複演奏は、曲演奏用情報を多重化し
たものを1チャネルから出力させてもよいし、あるいは
演奏音の出力するための複数のチャネルを備えており、
1曲についての曲演奏用情報を、異なる演奏音出力チャ
ネルより所定の演奏開始間隔で演奏開始させ所定の演奏
回数だけ重複演奏させてもよい。
【0008】本発明の音楽再生装置によれば、曲演奏手
段が、記憶手段に記憶されている曲演奏用情報を用いて
少なくとも演奏音を出力する演奏処理を行なうのである
が、この曲演奏手段は、1曲についての曲演奏用情報
を、所定の演奏開始間隔をおいて所定の演奏回数だけ重
複演奏して輪唱用の演奏処理を実行する。
【0009】つまり、曲演奏用情報は同じものを使用し
ながら、所定の演奏開始間隔をおいて所定の演奏回数だ
け重複演奏することによって、いわゆる輪唱を実現でき
るのである。そして、この場合、曲演奏用情報は輪唱用
の演奏処理をしない場合にも必要な最低限の情報である
ので、記憶手段に記憶する曲演奏情報を、従来のように
予め輪唱用のものとして重複させて記憶していたものと
比べて格段にデータ量を減らすことができる。すなわ
ち、1曲分の曲演奏情報のデータ量を増やすことなく輪
唱用の演奏も可能である。このようにすれば、元々輪唱
用の曲とされていなかったものでも輪唱用の演奏をさせ
ることができ、もちろん、曲演奏情報のデータ量を増や
すこともない。
【0010】従来、輪唱曲のデータ量が通常の曲と比較
して多くなっていたため、記憶手段の記憶容量の制限に
よって輪唱曲を記憶させるのを控えるといった選択をし
たり、あるいは、輪唱曲を多く記憶させたため、全体と
して記憶している曲数が減ってしまうといった不都合も
あったが、本案のようにすれば、このような不都合がな
く、曲の演奏に最低限必要なデータ量を記憶しておくだ
けで、どの曲でも輪唱曲とすることができる。
【0011】なお、請求項2に示すように、演奏開始間
隔及び演奏回数の内の少なくともいずれか一方が曲演奏
用情報中に設定されており、曲演奏手段は、その設定さ
れている演奏開始間隔及び演奏回数の内の少なくともい
ずれか一方に基づいて輪唱用演奏処理を実行するように
してもよいし、請求項3に示すように、さらに、演奏開
始間隔及び演奏回数の内の少なくともいずれか一方を外
部から指定するための指定手段を備え、曲演奏手段は、
指定手段によって指定された演奏開始間隔及び演奏回数
の内の少なくともいずれか一方に基づいて輪唱用演奏処
理を実行するようにしてもよい。
【0012】輪唱演奏とさせるためには、演奏開始間隔
と演奏回数を設定する必要があるが、これについては、
予め固定しておき、例えばどの曲についても一律に1小
節間隔で3回繰り返して演奏するというようにすること
もできる。しかしながら、曲によって適切な輪唱という
のがあるので、請求項2のように、演奏開始間隔及び演
奏回数の内の少なくともいずれか一方を曲演奏用情報中
に設定しておいてもよい。さらには、請求項3のように
指定手段を介して利用者自らが指定できるようにしてお
けば、もともと輪唱曲でない場合も所望の輪唱曲にする
ことができる。なお、演奏開始間隔を指定する場合に
は、一般的に「小節」単位が考えられる。そして、あま
り間隔が長くなっても実質的な輪唱曲になり難いので、
例えば1〜4小節程度までの中から選択指定するように
することが好ましい。
【0013】また、1曲が前奏部と歌唱部と後奏部とか
ら構成されるような曲があるが、この場合前奏部や後奏
部を重複演奏してもあまり意味をなさない。そのため、
請求項4に示すように、このような曲について曲演奏手
段が輪唱用演奏処理を実行する場合には、重複演奏にお
ける最初の演奏において前奏部及び歌唱部の演奏を行
い、最後の演奏において歌唱部及び後奏部の演奏を行
い、それ以外の演奏においては歌唱部のみの演奏を行う
ことが考えられる。
【0014】したがって、最初の演奏においては前奏部
の演奏を行い、続けて歌唱部の演奏を開始してから所定
の演奏開始間隔後に、次の演奏においては歌唱部の演奏
を開始する。このように各演奏において順次歌唱部の演
奏を開始していき、最後の演奏においては歌唱部の演奏
に続いて後奏部の演奏を行うのである。
【0015】また、曲の中には歌付きのものもあり、そ
の場合には、曲演奏用情報に歌詞テロップが含まれ、曲
演奏手段が演奏処理として演奏音の出力に同期して前記
歌詞テロップを表示するよう構成されている。この場合
には請求項5に示すように、曲演奏手段が輪唱用演奏処
理を実行する場合、重複演奏となる各演奏音の出力に同
期した歌詞テロップもそれぞれが視認可能なように重複
表示することが考えられる。これは、特にカラオケ装置
に適用した場合に有効である。カラオケの場合には歌詞
テロップを見て利用者が歌唱することが多く、輪唱曲の
場合には、複数人が各自のパートを歌うこととなるが、
それぞれが歌詞テロップを参照できるようにしておくと
便利である。したがって、例えば表示手段としてのテレ
ビモニタの画面を分割して、各分割画面に演奏開始間隔
毎ずれたタイミングで歌詞テロップを表示するようにす
ればよい。もちろん、画面分割でなく、上下に並べて表
示してもよい。さらには、識別するために表示する色を
替えてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の音楽再
生装置をカラオケ装置として適用した場合の構成を示す
ブロック図である。
【0017】本実施例のカラオケ装置1は、装置全体の
制御を行う制御手段としてのCPU4の指令によって動
作し、CPU4には、ホストコンピュータと通信を行う
ための通信手段としてのモデム2と、「曲演奏用情報」
としてのカラオケデータを保存するための「記憶手段」
としてのハードディスク6と、利用者が選曲等でカラオ
ケ装置を操作する際に用いる「指定手段」としてのリモ
コン12から発する信号を受信するリモコン受光部3
と、前記リモコン12により入力された曲番号等を表示
して利用者に入力状況を告知するためのLED7と、前
記カラオケデータの内の演奏データを音声信号に変換し
てアンプ13に出力する再生装置5と、利用者が歌う際
に参照する背景画および歌詞などを合成して映像信号を
出力するビデオミキサ8が接続されている。
【0018】また、利用者が歌う時に使用するマイク1
5をカラオケ装置1に接続することにより、入力された
音声信号が、前記再生装置5が出力する音声信号と合成
されて前記アンプ13へ出力されるような仕組みとなっ
ている。このアンプ13は前記合成音声信号を増幅して
接続されたスピーカ14に出力する。さらに、曲演奏時
にCPU4は、カラオケデータに含まれる歌詞テロップ
情報を演奏に同期して、動画再生プレーヤ10から出力
される背景画とともにビデオミキサ8を介してディスプ
レイ11に表示する。
【0019】なお、CPU4、再生装置5、アンプ13
及びスピーカ14を基本とし、ビデオミキサ8及びディ
スプレイ11も含めて、本発明における「曲演奏手段」
に相当する。また、本実施例では、再生装置5からアン
プ13、スピーカ14を介して出力される音声信号につ
いては、複数の(例えば4つ)のチャネル(以下の説明
では、演奏音出力チャネルとも呼ぶ。)を使用して発音
することができるようにされている。
【0020】ここで、ハードディスク6に記憶されてい
るカラオケデータについて説明する。カラオケデータ
は、伴奏音楽の情報であるMIDI(Musical Instrume
nt Digital Interface)規格の演奏情報、歌詞情報、歌
詞の切替や色替えのタイミングを指定するためのタイミ
ング情報等からなっている。そして、1曲のカラオケデ
ータは前奏部と歌唱部と後奏部の3つに分割可能であ
り、当然のことであるが、前奏部と後奏部は演奏情報だ
けから構成され、歌唱部のみに歌詞情報やタイミング情
報等が付加されることとなる。
【0021】ここで、1曲のカラオケデータが前奏部と
歌唱部と後奏部の3つに分割可能であるということは、
例えば前奏部や歌唱部そして後奏部から演奏を開始させ
たり、前奏部のみ、歌唱部のみ、そして後奏部のみを演
奏させたりすることができることを意味する。つまり、
通常演奏の場合は、前奏部から演奏を開始させ、続いて
歌唱部、後奏部と順番に演奏させていくことで1曲の演
奏が完了する。そして、詳しくは後述するが、輪唱演奏
の場合には、歌唱部のみを所定の間隔で演奏開始させる
ことで実現できる。
【0022】続いて、リモコン12についても補足説明
しておく。リモコン12は周知のCPU、ROM、RA
M等を備えており、テンキーによって任意の番号を入力
できるようにされている。また、入力した番号を確定さ
せる確定キーや取り消すための取消キー、さらには入力
した番号等を表示するための液晶表示盤等を備えてい
る。
【0023】次に、本実施例のカラオケ装置1における
動作について説明する。本カラオケ装置1は演奏を指示
されると、「演奏回数」が指定されているかどうかを確
認する。これはリモコン12を通じて利用者が設定して
もよいし、カラオケデータ内部に予め固定の値を設定し
ておき、その設定値を使用するようにしてもよい。そし
て、演奏回数が指定されていなければ、カラオケデータ
を通常通り演奏して終了する。演奏回数が指定されてい
た場合には、演奏開始間隔として指定された時間(演奏
回数と同様にリモコン12を通じて利用者が設定しても
よいし、カラオケデータ内部に規定値を設定しておき、
その設定された規定値を使用するようにしてもよい。)
で演奏回数だけメロディラインを演奏する。
【0024】図2は、上述した演奏回数及び演奏開始間
隔についても利用者がリモコン12を介して指定可能な
場合の、リモコン12において実行されるリクエスト処
理を示すフローチャートである。まず、最初のステップ
S10においては、曲番号が入力されたかどうかを判断
する。例えばテンキー等で所定の桁数の数字が入力さ
れ、確定キーが押下されることによって曲番号の入力が
完了する。なお、曲番号として英字等も混ぜるようにし
ても構わない。
【0025】そして、曲番号が入力された場合には(S
10:YES)、S20へ移行して、演奏態様の選択を
利用者に促すための表示を液晶表示盤(図示せず)に出
す。演奏態様としては通常演奏と輪唱演奏があり、例え
ば『通常演奏の場合には「1」を、輪唱演奏の場合には
「2」を入力して下さい。」といったような内容の表示
を出す。
【0026】通常演奏の場合の「1」あるいは輪唱演奏
の場合の「2」のどちらかが入力されると、S30にて
どちらが選択されたのかを判断する。もし、通常演奏の
「1」が選択入力されていた場合には、S90へ移行
し、入力された曲番号のみをリクエスト情報として装置
本体(図1中のカラオケ装置1の意)に送信する。な
お、この送信されたリクエスト情報は、カラオケ装置1
のリモコン受光部3にて受信され、所定のリクエスト受
付テーブル(CPU4の内部メモリあるいはハードディ
スク6中に設定される。)に登録される。このリクエス
ト受付テーブルは、その後のカラオケ演奏処理時に用い
られる。
【0027】一方、S30で輪唱演奏を示す「2」が選
択入力されていた場合には、S40へ移行し、演奏回数
の入力を促す表示を出す。これは、例えば『輪唱させた
い演奏回数を「2〜5」の内から選択してテンキーで入
力して下さい。」といったような内容の表示である。な
お、輪唱であるから、演奏回数は2回以上でなければな
らない。また、指定できる最大の演奏回数は適宜設定す
ればよいが、例えば20回といった回数は多すぎてあま
り現実的でないので、上記例のように例えば指定可能な
最大の演奏回数を5回に設定しておくことも好ましい。
もちろん、曲が短い場合などの理由で、10回程度まで
輪唱させてもよい場合もあるので、設定可能な最大数に
ついては、アプリケーションに応じて適宜設定すればよ
い。
【0028】そして、続くS50では、演奏回数が入力
されたかどうかを判断する。テンキーで所定の数字が入
力され、確定キーが押下されることによって演奏回数の
入力が完了する。演奏回数が入力された場合には(S5
0:YES)、S60へ移行し、次は演奏開始間隔の入
力を促す表示を出す。これは、例えば『輪唱させたい演
奏の開始間隔を小節単位で「1〜4」の内から選択して
テンキーで入力して下さい。」といったような内容の表
示である。なお、元々輪唱用に作曲された曲の場合に
は、例えばハーモニーがくずれないようにといった音楽
的な観点から所定の演奏開始間隔を決めていることが多
い。そしてこれは小節単位であることが多く、また1小
節の演奏開始間隔で輪唱を行なうものが多い。このよう
な点をふまえ、本案でも利用者が指定できる演奏開始間
隔も「小節」単位とし、また、あまり演奏開始間隔が長
くても輪唱演奏として現実的でなくなるので、ここでは
指定できる最大の演奏開始間隔も4(小節)としてあ
る。もちろん、曲によってはそれよりも多い小節間隔で
演奏を開始しても不自然でない可能性もあるので、例え
ばさらに多い8(小節)まで指定できるようにしても構
わない。
【0029】そして、続くS70では、演奏開始間隔が
入力されたかどうかを判断する。テンキーで所定の数字
が入力され、確定キーが押下されることによって演奏開
始間隔の入力が完了する。こうして演奏回数及び演奏開
始間隔の2つの項目が入力されると、S80へ移行し、
入力された曲番号・演奏回数・演奏開始間隔をセットに
してリクエスト情報として装置本体に送信する。上記演
奏回数の場合と同様に、この送信されたリクエスト情報
は、カラオケ装置1のリモコン受光部3にて受信され、
所定のリクエスト受付テーブルに受付順に登録されて、
その後のカラオケ演奏に用いられる。したがって、リク
エスト受付テーブルには、演奏回数及び演奏開始間隔の
情報が含まれているもの(これが輪唱演奏用となる)と
含まれていないもの(これが通常演奏用となる)との2
種類のリクエスト情報が登録されることとなる。
【0030】なお、上記説明では、演奏回数・演奏開始
間隔のそれぞれの入力の際に、確定キーの押下によって
個別に入力を確定させていたが、例えば演奏回数・演奏
開始間隔の順番に入力させ、2つの項目が入力された時
点で初めて確定キーの押下をさせるようにしてもよい。
【0031】以上は、リクエスト処理についての説明で
あったが、次は、カラオケ装置1にて実行されるカラオ
ケ演奏処理について、説明する。カラオケ演奏は、上述
したリクエスト受付テーブルに登録されているリクエス
ト情報を順次読み出して実行する。リクエスト受付テー
ブルに登録されているリクエスト情報の内、基本的には
リクエスト時期が早いリクエスト情報から順番に読み出
し、そのリクエスト情報に基づくカラオケ曲を演奏して
いくこととなる。図3は、読み出したリクエスト情報に
基づいてカラオケ曲を演奏する処理を示すフローチャー
トである。
【0032】まず、最初のステップS110では、指定
された演奏態様が輪唱かどうかを判断する。これは、読
み出したリクエスト情報中に演奏回数・演奏開始間隔が
適切に設定されていれば輪唱演奏が指定されていると判
断し、それらが含まれていない場合には通常演奏である
と判断する。
【0033】S110で否定判断、すなわち輪唱演奏で
ないと判断された場合には、通常演奏であるので、S2
10へ移行し、所定の演奏音出力チャネルで通常の演奏
を実行する。つまり、リクエスト情報中の曲番号に応じ
たカラオケデータをハードディスク6から読み出して、
再生装置5に転送し、例えば第1の演奏音出力チャネル
を使用して演奏音を出力する。上述したように、再生装
置5からアンプ13、スピーカ14を介して出力される
音声信号については、例えば4つの演奏音出力チャネル
を使用して発音することができるようにされているの
で、その内の1つを使用して演奏音を出力するのであ
る。
【0034】なお、上述したように、1曲のカラオケデ
ータは前奏部と歌唱部と後奏部の3つに分割可能である
が、通常演奏の場合には、まず前奏部の演奏を開始さ
せ、前奏部の演奏が終了すると続いて歌唱部、後奏部と
順番に演奏させていくことで1曲の演奏が完了する。ま
た、歌唱部には歌詞テロップ情報が設定されているの
で、演奏音の出力に同期して、動画再生プレーヤ10か
ら出力される背景画とともにビデオミキサ8を介してデ
ィスプレイ11に表示される。なお、動画再生プレーヤ
10から出力される背景画は、カラオケデータの演奏開
始と共に表示されることとなる。
【0035】以上は通常演奏の場合の処理であったが、
次に輪唱演奏の場合の処理(S120〜S200)につ
いて説明する。輪唱演奏の場合にはS110で肯定判断
され、S120へ移行する。S120では、第1の演奏
音出力チャネル(1ch)において前奏部を演奏し、そ
の前奏部の演奏が終了すると、続くS130にて、同じ
1chにおいて歌唱部を演奏する。
【0036】そして、S140にて、次に演奏音を出力
するチャネル(次演奏チャネル)を「2」にセットして
からS150へ移行する。S150では、指定された演
奏開始間隔が経過したかどうかを判断し、経過していな
い場合には(S150:NO)、S190へ移行する。
このS190の処理については後述する。一方、指定さ
れた演奏開始間隔が経過した場合には(S150:YE
S)、S160へ移行して、指定された演奏回数だけ演
奏したかどうかを判断する。
【0037】指定された演奏回数の演奏がされていない
場合には(S160:NO)、S170へ移行し、次演
奏チャネルで歌唱部を演奏する。最初のS170の処理
では、S140でセットされた2chにて歌唱部の演奏
がなされる。続くS180では、次演奏チャネルをイン
クリメントする。最初のS180の処理では、S140
でセットされた2chをインクリメントして3chにセ
ットすることとなる。
【0038】その後S190にて、全てのチャネルでの
歌唱部の演奏が終了したかどうかを判断し、終了してい
なければS150へ戻る。再度指定された演奏開始間隔
が経過した場合には(S150:YES)、S160に
て指定された演奏開回数だけ演奏したかどうかを判断
し、指定された演奏回数の演奏がまだ終了していない場
合には(S160:NO)、S170にて次演奏チャネ
ルで歌唱部を演奏する。2回目のS170の処理では、
前回のS180にてインクリメントされたため、3ch
を用いて歌唱部の演奏がなされる。
【0039】このようにして、指定された演奏回数の演
奏がなされた場合には(S160:YES)、S190
へ移行する。したがって、S150で否定判断の場合に
は直接S190へ、また肯定判断でもS160からS1
90へ移行するため、S190での肯定判断を待つこと
となる。
【0040】そして、全ての演奏音出力チャネルにおい
て歌唱部の演奏が終了した場合には(S190:YE
S)、S200へ移行し、一番最後に歌唱部の演奏を開
始した演奏音出力チャネル(最終演奏チャネル)におい
て後奏部を演奏する。この後奏部の演奏が終了すれば、
1曲の輪唱演奏が終了する。
【0041】なお、図4は、上述した処理によって輪唱
演奏をさせた場合のカラオケデータの演奏タイミングの
概略を示す説明図である。上述したように、まず1ch
において前奏部を演奏し(図3のS120参照)、続け
て同じ1chで唱部を演奏した後(図3のS130参
照)、所定の演奏開始間隔をおいて2chにて歌唱部の
みの演奏を開始する(図3のS170参照)。同様に、
2chにて演奏を開始してから所定の演奏開始間隔をお
いて3chにて歌唱部のみの演奏を開始する(図3のS
170参照)。こうして、順次異なる演奏音出力チャネ
ルにて、所定の演奏開始間隔をおいて歌唱部のみの演奏
を開始させた後、最終演奏チャネルにおける歌唱部の演
奏が終了すると(図3のS190で肯定判断)、その最
終演奏チャネルにおいて後奏部を演奏する(図4の[N
ch]参照)。
【0042】したがって、1曲の演奏として見ると、図
4に示すように、[1ch]で前奏部の演奏→[1c
h]で(最初の)歌唱部開始→[2ch]で(輪唱1回
目の)歌唱部開始→3chで(輪唱2回目の)歌唱部開
始→……→[Nch]で(輪唱最後の)歌唱部開始→
[Nch]での歌唱部終了→後奏部演奏というような順
番での演奏となる。後奏部の演奏が終了すれば、1曲の
演奏が終了する。
【0043】一方、この場合の歌詞テロップの表示につ
いて説明する。上述の通常演奏の場合でも説明したよう
に、カラオケデータとしての歌唱部には歌詞テロップ情
報が設定されているので、演奏音の出力に同期して、動
画再生プレーヤ10から出力される背景画とともにビデ
オミキサ8を介してディスプレイ11に表示される。但
し、輪唱演奏の場合には歌唱部の演奏情報が所定の演奏
開始間隔をおいて順次演奏されることとなるため、各演
奏音出力チャネルにおける演奏音の出力に同期した歌詞
テロップもそれぞれが視認可能なようにディスプレイ1
1に重複表示させることが考えられる。
【0044】これは、カラオケの場合には歌詞テロップ
を見て利用者が歌唱することが多く、また輪唱曲の場合
には、複数人が各自のパートを歌うこととなるが、それ
ぞれが歌詞テロップを参照できるようにしておくと便利
だからである。したがって、例えばディスプレイ11の
画面を分割して、各分割画面に各chでの演奏音出力タ
イミングに同期させて歌詞テロップを表示するようにす
ればよい。
【0045】以上説明したように、本カラオケ装置1に
よれば、ハードディスク6に記憶されているカラオケデ
ータを用いて、カラオケ演奏として通常演奏あるいは輪
唱演奏のどちらかを選択して実行させることができる。
ハードディスク6に記憶されているカラオケデータは、
前奏部・歌唱部・後奏部からなり、歌唱部は輪唱用の演
奏処理をしない場合に必要な最低限の情報である。そし
て、輪唱演奏の場合には同じ歌唱部を繰り返して演奏す
ることによって実現している。そのため、ハードディス
ク6に記憶しておくカラオケデータを、従来のように輪
唱用のものとして予め歌唱部を所定演奏開始間隔をおい
て所定回数重複させた状態で記憶していたものと比べ、
格段にデータ量を減らすことができる。すなわち、1曲
分のカラオケデータ量を通常演奏の場合から増やすこと
なく輪唱用の演奏もできるようにしたのである。
【0046】このようにすれば、元々輪唱用の曲とされ
ていなかったものでも輪唱用の演奏をさせることがで
き、もちろん、カラオケデータ量を増やすこともない。
すなわち、従来は、輪唱曲のデータ量が通常の曲と比較
して多くなっていたため、ハードディスク6の記憶容量
の制限によって輪唱曲を記憶させるのを控えるといった
選択をしたり、あるいは、輪唱曲を多く記憶させたた
め、全体として記憶している曲数が減ってしまうといっ
た不都合もあったが、本カラオケ装置1のようにすれ
ば、このような不都合がなく、曲の演奏に最低限必要な
データ量のみの記憶で、どの曲でも輪唱曲とすることが
できる。
【0047】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる実施の形態を採用できる。例えば、上記実
施例においては、リモコン12を用いて、利用者が演奏
回数及び演奏開始間隔を共に指定するようにしたが、そ
れら2つの内の少なくともいずれか一方が予めカラオケ
データ中に設定されているようにしてもよい。例えば、
上述したように、元々輪唱用に作曲された曲の場合に
は、例えばハーモニーがくずれないようにするといった
音楽的な観点から所定の演奏開始間隔を決めている。し
たがって、演奏開始間隔は曲毎に予め固定しておいても
構わない。同様に演奏回数だけを固定としてもよく、も
ちろん、演奏回数及び演奏開始間隔を共に利用者からは
自由に設定できない固定値としておき、利用者は輪唱演
奏させるか通常演奏させるかだけの選択をするようにし
てもよい。
【0048】また、上記実施例では、演奏音出力チャネ
ルを複数備えており、1曲のカラオケデータの歌唱部
を、異なる演奏音出力チャネルより所定の演奏開始間隔
で演奏開始させ、所定の演奏回数だけ重複演奏させるよ
うにしたが、1チャネルしか備えない構成でもよく、そ
の場合は、歌唱部を多重化したものをその1チャネルか
ら出力させればよい。
【0049】そしてまた、上記実施例においては、音楽
再生装置としてカラオケ装置1に適用した例を説明した
が、カラオケには限られず、例えば、BGM等として用
いる普通の(例えばボーカル抜きのカラオケに対してボ
ーカル入りという意味)の曲演奏データであっても適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音楽再生装置をカラオケ装置として
適用した場合の構成を示すブロック図である。
【図2】 リモコンにおいて実行されるリクエスト処理
を示すフローチャートである。
【図3】 カラオケ装置において実行されるカラオケ演
奏処理を示すフローチャートである。
【図4】 輪唱演奏をさせた場合のカラオケデータの演
奏タイミングの概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カラオケ装置 2…モデム 3…リモコン受光部 4…CPU 5…再生装置 6…ハードディスク 8…ビデオミキサ 10…動画再生プレー
ヤ 11…ディスプレイ 12…リモコン 13…アンプ 14…スピーカ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲演奏用情報を記憶する記憶手段と、該
    曲演奏用情報を用いて少なくとも演奏音を出力する演奏
    処理を行なう曲演奏手段とを備えた音楽再生装置であっ
    て、 前記曲演奏手段は、1曲についての曲演奏用情報を、所
    定の演奏開始間隔をおいて所定の演奏回数だけ重複演奏
    することによって、輪唱用の演奏処理を実行することを
    特徴とする音楽再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音楽再生装置におい
    て、 前記演奏開始間隔及び演奏回数の内の少なくともいずれ
    か一方が前記曲演奏用情報中に設定されており、 前記曲演奏手段は、その設定されている演奏開始間隔及
    び演奏回数の内の少なくともいずれか一方に基づいて前
    記輪唱用演奏処理を実行することを特徴とする音楽再生
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の音楽再生装置に
    おいて、 さらに、前記演奏開始間隔及び演奏回数の内の少なくと
    もいずれか一方を外部から指定するための指定手段を備
    えており、 前記曲演奏手段は、前記指定手段によって指定された演
    奏開始間隔及び演奏回数の内の少なくともいずれか一方
    に基づいて前記輪唱用演奏処理を実行することを特徴と
    する音楽再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の音楽再
    生装置において、 前記曲演奏手段は、1曲が前奏部と歌唱部と後奏部とに
    分割可能な曲演奏用情報を用いて前記輪唱用演奏処理を
    実行する場合には、重複演奏における最初の演奏におい
    て前奏部及び歌唱部の演奏を行い、最後の演奏において
    歌唱部及び後奏部の演奏を行い、それ以外の演奏におい
    ては歌唱部のみの演奏を行うことを特徴とする音楽再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記曲演奏用情報には歌詞テロップも含
    まれ、前記曲演奏手段は、前記演奏処理として、演奏音
    の出力に同期して前記歌詞テロップを表示するよう構成
    されている請求項1〜4のいずれかに記載の音楽再生装
    置において、 前記曲演奏手段は、前記輪唱用演奏処理を実行する場
    合、重複演奏となる各演奏音の出力に同期した前記歌詞
    テロップもそれぞれが視認可能なように重複表示するこ
    とを特徴とする音楽再生装置。
JP8006846A 1996-01-18 1996-01-18 音楽再生装置 Pending JPH09198063A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014010373A (ja) * 2012-06-30 2014-01-20 Daiichikosho Co Ltd カラオケ楽曲の後奏区間における演奏終了システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014010373A (ja) * 2012-06-30 2014-01-20 Daiichikosho Co Ltd カラオケ楽曲の後奏区間における演奏終了システム

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