JPH091975A - スクラッチ用多孔質シート - Google Patents

スクラッチ用多孔質シート

Info

Publication number
JPH091975A
JPH091975A JP7175443A JP17544395A JPH091975A JP H091975 A JPH091975 A JP H091975A JP 7175443 A JP7175443 A JP 7175443A JP 17544395 A JP17544395 A JP 17544395A JP H091975 A JPH091975 A JP H091975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
scratch
masking layer
masking
scratching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7175443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3805003B2 (ja
Inventor
Takayuki Aikawa
隆行 相川
Yoshihisa Okamoto
好央 岡本
Tetsuji Ota
哲司 太田
Nami Matsuo
奈美 松尾
Koji Shimizu
孝司 清水
Yasunori Sugiyama
靖典 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimoto Co Ltd filed Critical Kimoto Co Ltd
Priority to JP17544395A priority Critical patent/JP3805003B2/ja
Publication of JPH091975A publication Critical patent/JPH091975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3805003B2 publication Critical patent/JP3805003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下地の文字、画像等を完全に隠蔽し、スクラ
ッチによって下地の文字、画像等を明りょうに認識する
ことができ、スクラッチ後の削り滓や剥離シートなどの
ゴミを出すことがなく、簡易な方法によってスクラッチ
品を作製可能なスクラッチ用シートを得る。 【構成】 保護層2、透明化可能な多孔質からなる隠蔽
層1および粘着層3を順次積層した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラッチをした際
に、文字、画像等を表出するように工夫を施した、スク
ラッチくじ、カード、葉書、日用品、学用品等のスクラ
ッチ品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピードくじ等に、スクラッチ品
の利用が知られている。これらはくじを購入前に、ある
いは入手前に、その当たり、外れ等が判別できてはなら
ない。また、情報を隠蔽していた物が復元してもなら
ず、その不正防止も必要である。
【0003】現在、市販されているスクラッチ品の多く
は、予めオフセット等で印刷された文字、画像等の上に
スクリーン印刷によって隠蔽性を有するインキで厚塗り
された隠蔽層を有する構成になっている。そのスクラッ
チ品を受け取った者が、爪、硬貨等を利用し隠蔽層をス
クラッチすると下地に印刷されていた文字、画像等が表
出する仕組みである。
【0004】しかしながら、この種のスクラッチ品は、
スクラッチした際に隠蔽層から削り滓が出る欠点があっ
た。さらに、この削り滓は、スクラッチ面、あるいは
爪、硬貨等に付着し、見た目にも不快である。
【0005】この欠点を解決するようなスクラッチ品と
して、隠蔽層をサインペン等のインキでなぞることによ
って、下地に印刷された文字、画像等を表出させるもの
がある(特開平4−220399号)。しかし、このス
クラッチ品は、厚み方向への液の浸透距離による画像の
濃淡によって下地に印刷された文字、画像等を認識する
という方法であるために、文字、画像等を認識しにくい
という欠点があった。
【0006】一方、葉書等にも個人の私文書、個人デー
タといった第三者には知られてはいけない情報を記載す
ることが多くなっている。このような葉書にもスクラッ
チ品の利用が考えられるが、これらのスクラッチ品は隠
蔽層の形成に印刷機等を使用するため、簡易に作製する
ことはできず、手書き等による個人が使用する葉書等に
は利用が困難である。
【0007】この欠点を解決するスクラッチ品が開示さ
れている(実開平6−55762号)。これは透明な基
材に対し、一方の面に隠蔽性を有するインキで隠蔽層を
形成し、他方に粘着層を設けて、葉書等への使用を可能
にしたものである。しかし、これもスクラッチした際に
削り滓が出るといった欠点が解決されていない。
【0008】このような方法によらず、葉書等の情報を
第三者から秘密にできるものとして、隠蔽性を有する剥
離可能なシートを積層する方法が利用されている。しか
し、この方法は、隠蔽性を有する剥離シート自体がゴミ
になったり、また、比較的高価であるため、前述のもの
と同様に手書き等による個人が使用する葉書等に利用し
にくいという欠点がある。
【0009】このような従来の欠点を解決するものが望
まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の欠点を解決するスクラッチ品を得ることができる
スクラッチ用シートを提供することを目的とするもので
ある。すなわち、下地の文字、画像等を完全に隠蔽し、
スクラッチによって下地の文字、画像等を明りょうに認
識することができ、スクラッチ後の削り滓や剥離シート
などのゴミを出すことがなく、簡易な方法によってスク
ラッチ品を作製可能にするスクラッチ用シートを得るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、隠蔽層に、隠
蔽性を有する多孔質を用いることにより、削り滓を出す
ことなく隠蔽層を透明化することが可能であるという知
見に基づいて完成したものである。
【0012】なお、本発明において「スクラッチ」とい
う語を用いているが、この語は本来「引っ掻く」等の意
味の語である。しかし、スクラッチカード、スクラッチ
品等として、隠蔽された文字を表出することの総称とし
て「スクラッチ」の語が一般に定着している事実に鑑み
て、本発明では隠蔽された文字を表出するという広い意
味で「スクラッチ」の語を用いているものである。
【0013】以下、本発明の構成について説明する。
【0014】本発明のスクラッチ用多孔質シートは、隠
蔽性を有し、かつ透明化可能な多孔質からなる隠蔽層を
有することを特徴とするものである。
【0015】すなわち、本発明の隠蔽層は、多孔質構造
を有するものである。多孔質構造は樹脂中に無数の気泡
を含有するものであり、市販の発泡プラスチックフィル
ムを用いることも可能であるが、任意の多孔質形状を得
ることができることから塗工膜とすることが好ましい。
多孔質構造は、無数の気泡による光の拡散によって層自
体が不透明となり、下地の文字などを隠蔽することが可
能となる。
【0016】また、隠蔽層は透明化可能である必要があ
る。透明化の手段としては、加熱、加圧、溶媒浸漬等が
あげられる。すなわち、多孔質構造を有する隠蔽層を加
熱、加圧、溶媒浸漬等することによって、隠蔽層中の無
数の気泡が破壊されて、多孔質を構成していた樹脂が平
坦化するために透明化するものである。したがって、多
孔質構造を形成する樹脂自体は、ある程度透明性を有し
ている必要がある。
【0017】多孔質を構成する樹脂としては、水溶性樹
脂、有機溶剤可溶性樹脂の何れでも良い。
【0018】水溶性樹脂としては、デンプン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、ポリウレタン、ポリエチレングリコール、ポリエチ
レンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
ポリアミド、水溶性ポリエステル、ポリアクリル酸アミ
ド等の樹脂があげられ、また、これらの変性物、あるい
は共重合体も使用できる。さらに、これらは単独あるい
は2種類以上混合することも可能である。
【0019】有機溶剤可溶性樹脂としてはアクリル系、
塩化ビニル系、酢酸ビニル系、セルロース系、フェノー
ル系、ウレタン系、ナイロン系、スチレン系、変性ゴム
系、マレイン酸系、エチレン系、プロピレン系等の樹脂
があげられ、また、これらの変性物、あるいは共重合体
も使用できる。さらに、これらは単独あるいは2種類以
上混合することも可能である。これらの中で、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合樹脂は加圧、加熱によって透明化
しやすい点で特に好ましい。
【0020】これらの樹脂により多孔質を形成するに
は、例えば、樹脂を溶媒に溶解し、支持体上に塗布・乾
燥させる方法が使用できる。溶媒としては樹脂に対する
良溶媒と貧溶媒を組み合わせて使用する。支持体は種類
を選ばないが、本発明の隠蔽層だけを得ようとする場合
は、支持体に使用した樹脂と接着性の悪いものを使用し
て、多孔質構造を形成後に支持体より剥離すれば良い。
【0021】なお、支持体は後述する保護層として使用
することも可能であり、この場合の支持体は透明なもの
が望ましい。このような支持体の好適な例としては、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート等からなる透明プラスチックフィルムが
あげられる。
【0022】隠蔽層の膜厚としては、隠蔽性維持のため
に下限として1μm、さらには3μmが望ましい。膜厚
が厚くなると隠蔽性は向上するが、スクラッチし難くな
るために上限は200μm、さらには50μmが望まし
い。
【0023】また、本発明の隠蔽層の性能として、隠蔽
性が必要となる。この隠蔽性は多孔質構造によって得る
ことができるものであるが、隠蔽性を向上させるために
染料、または顔料等を添加することも好ましい。このよ
うな染料としては、特に種類を選ばないが、例えば、直
接染料、酸性染料、塩基性染料、酸性媒染染料、金属錯
塩染料、硫化染料、バット染料、可溶性バット染料、ア
ゾイック染料、分散染料、反応染料、酸化染料、けい光
増白染料、油溶染料等があげられる。これらは単独ある
いは2種類以上添加してもかまわない。更に、マイクロ
カプセル等を使用して、加圧、加熱、溶媒浸漬によっ
て、発色・無色化を調節できるようにしても構わない。
【0024】前述した顔料としては特に種類を選ばない
が、一般に使用されている無機顔料と有機顔料が使用で
きる。特に、酸化チタン、酸化亜鉛、パール顔料等隠蔽
性の高い顔料を添加するのが好ましい。これらは単独あ
るいは2種類以上添加しても構わない。
【0025】更に、隠蔽層には上記物質の他に、諸性能
を損なわない程度に酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活
性剤等を添加しても良い。
【0026】このような隠蔽層は、文字、画像等の印刷
されたカード等の被貼着物に直接貼り付けることも可能
であるが、隠蔽層をコインなどで擦った場合に隠蔽層が
削り取られて、削り滓を発生させることがある。このよ
うな削り滓の発生を防止するために、図1に示すように
隠蔽層1上に保護層2を設けることができる。保護層2
を設けると、削り滓の発生が防止できるとともに、加圧
によって隠蔽層を透明化しやすくなる。
【0027】このように保護層2はスクラッチする面に
設けることができるが、カード等の被貼着物の面にも設
けることも可能である。被貼着物の面に保護層2を設け
ることにより、被貼着物が柔軟なものであっても加圧に
よるスクラッチが容易となる。
【0028】前述の保護層2は特に種類を選ばないが、
隠蔽性のない樹脂をコーティングなどの手段により設け
る。あるいは、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート等からなる透明プラス
チックフィルムを積層することも可能である。
【0029】保護層2と隠蔽層1との接着が悪い場合
は、両者の間に接着層を設けても良い。
【0030】保護層2の膜厚は、薄くなると耐スクラッ
チ性が低下するため、下限として1μmが好ましい。更
に好ましくは10μm以上あると良い。また、膜厚が厚
くなるとスクラッチした際に隠蔽層1を透明化し難くな
るため、上限として200μmが好ましく、更に好まし
くは100μm以下であると良い。前述の耐スクラッチ
性とは、保護層2がコイン等により擦った際に破れてし
まわないという耐久性のことを指す。耐スクラッチ性を
向上させるために、保護層2上にハードコート層を設け
ることも可能であり、保護層2自体をハードコート用樹
脂で構成しても良い。
【0031】このような保護層2は、前述したように多
孔質構造を形成する際に使用した支持体をそのまま保護
層2として使用することもできる。
【0032】なお、隠蔽層1上に保護層2を設けた場合
には、透明化する手段として溶剤浸漬を使用することは
困難となるため、加熱又は加圧が好ましく採用される。
【0033】また、スクラッチ用多孔質シートを文字、
画像等の印刷されたカード等に接着させるために、図2
に示すように、隠蔽層1上に粘着層3を設けても良い。
【0034】粘着層3には一般の接着剤、粘着剤が使用
でき、例えば、ビニル重合体系、ゴム系、重縮合、重付
加物系、無機接着剤系、天然接着剤系等があげられる
が、できれば隠蔽性の少ないものを使用した方がよい。
【0035】粘着層3の膜厚は、膜厚が薄いと接着性の
低下を招くため、下限としては3μm、更に好ましくは
10μm以上が良い。膜厚が厚いとスクラッチした際に
透明化し難くなるため、上限としては50μm、さらに
30μm以下が好ましい。
【0036】
【作用】本発明のスクラッチ用多孔質シートは、スクラ
ッチしても削り滓が出ないものである。尚、この多孔質
はスクラッチしてしまうとその孔を潰されるため、再
び、隠蔽性を取り戻すことは非常に困難となり、不正に
秘密状態を破棄したことが明らかとなるものである。
【0037】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。
【0038】[実施例1]塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂(日本ゼオン製、400×150S)10重量部
と有機溶剤可溶性染料(保土谷化学工業製、愛染スピロ
ン BlackMH S−Liq)1重量部をメチルエ
チルケトン65重量部とn−ブタノール35重量部に溶
解し、塗布液とした。厚さ100μmのポリエステルフ
ィルムの片面には、前述の塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂と接着の悪くなる処理を施した(ポリビニルアル
コール水溶液を塗布)。その上に、前述の塗布液をメイ
ヤーバーにて塗布した後、60℃で10分間乾燥し、膜
厚が8μmの平均0.8μmの開放孔を有する隠蔽層を
形成した。この隠蔽層をポリエステルフィルム上から剥
離し、スクラッチ用多孔質シートを得た。この隠蔽層上
に両面テープ(ニチバン製、ナイスタック)を用いて、
文字、画像等が記載された隠蔽性の高い厚紙上に添付し
たところ、文字、画像等は判別はできなかったが、爪に
よってスクラッチした際に、文字、画像等が明りょうに
判別できるようになった。この際、削り滓がでることは
なかった。
【0039】[実施例2]塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂(日本ゼオン製、400×150S)10重量部
と有機溶剤可溶性染料(保土谷化学工業製、愛染スピロ
ン BlackMH S−Liq)1重量部をメチルエ
チルケトン65重量部とn−ブタノール35重量部に溶
解し、塗布液とした。厚さ100μmのポリエステルフ
ィルムに、メイヤーバーにて塗布した後、60℃で10
分間乾燥し、膜厚が8μmの平均0.8μmの開放孔を
有する隠蔽層を形成した。これにより前述のポリエステ
ルフィルムを、保護層として使用するスクラッチ用多孔
質シートを得た。このシートの隠蔽層上に、両面テープ
(ニチバン製、ナイスタック)を用いて、文字、画像等
が記載された隠蔽性の高い厚紙上に添付したところ、文
字、画像等は判別はできなかったが、爪によって保護層
上から加圧した際に、文字、画像等が容易に判別できる
ようになった。また、保護層を設けているため、実施例
1に比べて加圧した際の隠蔽層の透明化が容易であっ
た。
【0040】[実施例3]実施例1及び実施例2のシー
トの隠蔽層上に、アクリルエマルジョン(一方社油脂
製、エマポールR−22)を積層し、粘着層を設けた。
これにより、手書き等による個人が使用する葉書、手紙
等に削り滓のでないスクラッチ用多孔質シートを簡易に
添付することが可能になった。
【0041】[比較例1]実施例2の塗布液の膜厚が2
μmとなるよう、厚さ100μmのポリエステルフィル
ムに塗布・乾燥させて、平均0.8μmの開放孔からな
る隠蔽層を有するスクラッチ用多孔質シートを得た。
【0042】[比較例2]塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂(日本ゼオン製、400×150S)10重量部
と有機溶剤可溶性染料(保土谷化学工業製、愛染スピロ
ン BlackMH S−Liq)1重量部をメチルエ
チルケトン65重量部に溶解し、塗布液とした。厚さ1
00μmのポリエステルフィルムに、前述の塗布液をメ
イヤーバーにて塗布した後、60℃で10分間乾燥し、
多孔質構造を有しない膜厚が8μmの透明シートを得
た。
【0043】実施例2、比較例1、比較例2の各サンプ
ルを文字、画像等が記載された隠蔽性の高い厚紙上に添
付し、比較した結果を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】(多孔質生成)隠蔽層に多孔質が生成した
ものを「○」、生成しなかったものを「×」とした。
【0046】(隠蔽性)隠蔽層によって、隠れている文
字、画像等が透けて見えないものを「○」、見えたもの
を「×」とした。
【0047】(文字等の認識)スクラッチした後の文
字、画像等の認識が容易なものを「○」、容易でないも
のを「×」とした。
【0048】実施例1及び実施例2により得られたスク
ラッチ用多孔質シートと、市販されている宝くじ(スク
ラッチ品、以後市販品と略記)との比較を試みた。市販
品の隠蔽層をスクラッチすることにより削り取り、隠れ
ていた印字部に実施例1及び実施例2のシートを両面テ
ープ(ニチバン製、ナイスタック)によって添付した。
【0049】市販品と比較、評価した結果を表2に示
す。
【0050】
【表2】
【0051】(隠蔽性)隠蔽層によって、隠れている文
字、画像等が透けて見えないものを「○」、見えるもの
を「×」とした。
【0052】(削り滓の有無)隠蔽層を爪によってスク
ラッチした際に削り滓が生じなかったものを「○」、生
じたものを「×」とした。
【0053】(文字等の認識)スクラッチした後の文字
等の認識が良いものを「○」、悪いものを「×」とし
た。
【0054】
【発明の効果】本発明のスクラッチ用多孔質シートは、
下地の文字、画像等を完全に隠蔽し、スクラッチによっ
て下地の文字、画像等を明りょうに認識することがで
き、スクラッチ後の削り滓や剥離シートなどのゴミを出
すことがなく、簡易な方法によってスクラッチ品を作製
することができる。
【0055】本発明のスクラッチ用多孔質シートによれ
ば、手書き等による個人の葉書、手紙等にも簡易に、秘
密状態を確保することが可能となる。また、隠蔽層の復
元が困難であるため、情報流失の判別が容易となり、不
正行為の防止に非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクラッチ用多孔質シートの一実施例
を示す断面図。
【図2】本発明のスクラッチ用多孔質シートの他の実施
例を示す断面図。
【図3】本発明のスクラッチ用多孔質シートの他の実施
例を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・隠蔽層 2・・・保護層 3・・・粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09C 5/00 B41M 5/18 113 (72)発明者 松尾 奈美 埼玉県与野市鈴谷4丁目6番35号 株式会 社きもと開発研究所内 (72)発明者 清水 孝司 埼玉県与野市鈴谷4丁目6番35号 株式会 社きもと開発研究所内 (72)発明者 杉山 靖典 埼玉県与野市鈴谷4丁目6番35号 株式会 社きもと中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隠蔽性を有し、かつ透明化可能な多孔質か
    らなる隠蔽層を有することを特徴とするスクラッチ用多
    孔質シート。
  2. 【請求項2】前記隠蔽層を透明基材上に設けたことを特
    徴とする請求項1記載のスクラッチ用多孔質シート。
  3. 【請求項3】前記隠蔽層の片面あるいは両面に保護層を
    有することを特徴とする請求項1記載のスクラッチ用多
    孔質シート。
  4. 【請求項4】前記隠蔽層の片面に、直接あるいは保護層
    を介して、粘着層を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のスクラッチ用多孔質シート。
JP17544395A 1995-06-19 1995-06-19 スクラッチ品 Expired - Fee Related JP3805003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17544395A JP3805003B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 スクラッチ品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17544395A JP3805003B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 スクラッチ品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH091975A true JPH091975A (ja) 1997-01-07
JP3805003B2 JP3805003B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=15996178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17544395A Expired - Fee Related JP3805003B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 スクラッチ品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3805003B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4521752Y1 (ja) * 1966-08-13 1970-08-28
JPH01146979U (ja) * 1988-03-31 1989-10-11
JPH0385443U (ja) * 1989-08-07 1991-08-29
JPH07257051A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Dainippon Printing Co Ltd 感熱記録媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4521752Y1 (ja) * 1966-08-13 1970-08-28
JPH01146979U (ja) * 1988-03-31 1989-10-11
JPH0385443U (ja) * 1989-08-07 1991-08-29
JPH07257051A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Dainippon Printing Co Ltd 感熱記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3805003B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100424044B1 (ko) 식별정보매체의확산을이용한보안라벨및그작성방법
JPS6192896A (ja) 浮出し箔
JP2000500082A (ja) インクジェット印刷用シート
JPH091975A (ja) スクラッチ用多孔質シート
JP4959064B2 (ja) カード用被記録材及びそれを用いたカード
JPS60179295A (ja) 隠しマ−クを施した樹脂成型品の製造法
JP3432617B2 (ja) スクラッチ形隠蔽印字シート
JPH08150796A (ja) スクラッチ形隠蔽シート
JP4253057B2 (ja) 情報隠蔽媒体及びその使用方法
JP2004025698A (ja) 情報カード
JP3267934B2 (ja) スクラッチ用シート及びその製造方法
CN218505568U (zh) 烫金膜及水转印花纸
JP4334695B2 (ja) スクラッチ印刷物
JP2573150Y2 (ja) ラベル
JP4406502B2 (ja) スクラッチシート
JPS62278083A (ja) 記録媒体
JP2000052676A (ja) 発色機構及び該機構を具備する被記録材
JP2000326671A (ja) スクラッチ印刷物
JPH10264565A (ja) スクラッチカード
JP2020107373A (ja) 磁気記録媒体
JP2685838B2 (ja) 蛍光表示体
JP2020107374A (ja) 磁気記録媒体
JP2000229490A (ja) プラスチックカード
JP2525336Y2 (ja) 二次情報印字カード用の基材シート
JPH03259977A (ja) 隠蔽用粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060112

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees