JP4334695B2 - スクラッチ印刷物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容を秘匿すべき情報が不用意に人目に触れないようにしたスクラッチ印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の印刷物は、情報を広めるために大量複製され、複製された情報の隠蔽の必要性は少ないが、印刷物によっては、内容が見えることにより支障が生じるものもある。
例えば、くじの「当たり」や「外れ」等の文字、あるいはその他の様式による当落情報が見えてしまうと、くじの持つべき偶然性が失われ、くじの意味が無くなる。抽選を後日行なうために一連の抽選番号を印刷して個人に渡すような場合にも、抽選番号が人目に触れることにより、後日、当選者が特定される等により、トラブルが生じる可能性もある。
これらとは別に、個人のプライバシー情報のように、必ずしも直接の経済的不利益に結びつかない場合でも、個人が情報の秘匿を強く希望する場合がある。例えば、年金に関する通知を官庁が行なう場合等である。
また、金融機関との取り引きやコンピュータネットワークの利用の際に使用する暗証番号を、金融機関やプロバイダが各個人宛に通知する際に、暗証番号が人目に触れて悪用されると、経済的、あるいはその他の損失を被ることがある。
【0003】
上記のような種々のケースにおいて、秘匿すべき情報を隠蔽するためのものとして、スクラッチ印刷物が知られており、基材上に印刷した上に金属の微粉末をビヒクル中に含むインキで形成した隠蔽層で被覆し、印刷を透視できないようにしている。情報を見るときは、コインの角等により隠蔽層を「引っ掻いて除去する」(=スクラッチ)ものであり、このことからスクラッチ印刷物と呼ばれる。
ただ、このスクラッチ印刷物は、隠蔽層の上方からの透視を防止するものの、基材が薄い場合には、裏面からの透視により本来の目的が果たせなくなる恐れがあり、対策として、厚紙を使用するか、2枚の用紙をアルミニウム等の金属層を介して貼り合わせることにより、透視性を無くしていた。
例えば、実開昭62−9569号公報には、光遮蔽能を有する金属系層(特にアルミニウム層)が中心に位置した紙等の支持体上に、抽選情報を有し、その上を剥離可能な隠蔽層により目視不可能な状態でし隠蔽した抽選券が記載されている。
しかし、この技術においては、支持体層間に金属系層を介在させるために高度な技術を要し、製造が面倒である上、紙基材と金属系層との熱膨張率の違いにより伸縮の差を生じて、基材のカールが発生しやすくなり、カールが発生すると、印刷、断裁等の工程での取扱いに支障を生じ、不良品が発生しやすくなる。また、このやり方では、金属系層を一面に形成することになるため、内容を秘匿すべき情報の印刷を基材の一部に行なう場合には、金属系層の素材の無駄が避けられず、コスト高も避けられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題の1は、基材の準備のための加工が容易で、かつ、隠蔽性を与えるための加工によりカールが発生することがなく、印刷、断裁等の工程での取扱い上の支障や不良品の発生を無くすことが可能なスクラッチ印刷物を提供することである。
また、本発明の課題の2は、内容を秘匿すべき情報の印刷を基材の一部に行なう場合においても、素材の無駄を省くことである。
【0005】
【課題を解決する手段】
本発明においては、スクラッチ印刷物の基材を、厚くしたり、金属系層を基材の層間に介在させることなく、自身は隠蔽性の乏しいシート状基材を貼り合わせながらも、その間に、光遮蔽性の着色剤を含む光遮蔽層を介することにより、課題を解決した。
【0006】
第1の発明は、第一のシート状基材と第二のシート状基材が何れかの少なくとも一部で接着剤を介して積層され、積層部分の第一のシート状基材又は第二のシート状基材の表出面には秘匿すべき情報が印刷又はプリントにより形成され、前記秘匿すべき情報はさらにスクラッチ可能な隠蔽材料で目視不能に被覆され、前記第一のシート状基材と前記第二のシート状基材が積層された状態で、前記秘匿すべき情報が形成された領域の前記第一のシート状基材及び前記第二のシート状基材の表裏四領域の少なくとも一領域に着色インキによる光遮蔽層が形成されたことを特徴とするスクラッチ印刷物に関するものである。第2の発明は、第1の発明において、積層部は葉書の一部となっていることを特徴とするスクラッチ印刷物に関するものである。第3の発明は、第2の発明において、積層部は葉書から切り離し可能に形成され、切り離し予定部にはミシン目が形成されたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1を引用して、本発明のスクラッチ印刷物の構造例を説明する。本発明のスクラッチ印刷物1は、例えば、2枚のシート状基材(便宜上、図中、第一のシート状基材を上側のシート状基材2aともいい第二のシート状基材を下側のシート状基材2bともいう。)が積層されたものの上面に、即ち、上側のシート状基材2aの上面に、印刷又はプリントにより形成された秘匿すべき情報(以下、内容を秘匿すべき情報の印刷3ともいう。)が施されているものである。図1(b)は、図1(a)に示すものの右端の部分に、印刷3を施しただけの状態を示す図で、この例では、「暗証番号は99999」の字句の印刷3が施されている。さらに印刷3上を覆う位置(図1(b)中、破線で示す位置に相当)に、スクラッチ可能な隠蔽材料(以下、この部分をスクラッチ可能なスクラッチ隠蔽層4という)で目視不能に被覆され、スクラッチ隠蔽層4の下にある印刷3は上方からは透視ができないよう構成されている。印刷3はプリンタ等で可変情報を出力したものでも、印刷機により固定情報を印刷したものでもよい。なお、図示はしないが、内容を秘匿する必要のない字句や模様等の印刷を上側のシート状基材2aの上面や下側のシート状基材2bの下面に、目視できるように形成してあってよい。図1(c)は、スクラッチ印刷物1の断面を示す図であって、この図の例では上側のシート状基材2aの、上面には印刷3およびスクラッチ隠蔽層4を有しており、また、下面には上面の印刷3に相当する位置に光遮蔽層5aが積層され、下側のシート状基材2bの上面にも、上側のシート状基材2aの上面の印刷3に相当する位置に光遮蔽層5bが積層されている。光遮蔽層5aおよび5bは両方あれば、透視性を失わせる意味で確実性がより高いが、いずれか一方でも足りる。光遮蔽層5aおよび5bの大きさは、図1(c)においては、印刷3よりも大きめに、かつ、スクラッチ隠蔽層4と同じ大きさに描いてあるが、印刷3を下側から透視することを防止できる大きさであればよく、印刷3と同じ大きさであってもよい。上下のシート状基材2aおよび2bの間の全面、ならびに光遮蔽層5aおよび5bがある部分では、光遮蔽層5aおよび5bの間が接着剤層6により接着して積層されている。
【0008】
図2は、光遮蔽層を形成する位置を説明するためのもので、層5cおよび5dが追加された以外は、図1(c)に示す構造と同様なものを示す。光遮蔽層を形成する位置は、上側のシート状基材2aおよび下側のシート状基材2bの間でなくても、上側のシート状基材2aと印刷3の間、あるいは下側のシート状基材2bの下面に形成することも可能で、要は、シート状基材2a2bの表裏の合計4箇所のうちの任意の1箇所以上を選ぶことができる。このうち、図1を引用して説明したように、両シート状基材の内側に形成した光遮蔽層5aおよび5bは、表裏からは、直接、その存在が見えにくいし、見えたとしてもシート状基材を損なわずに光遮蔽層を除去し、印刷3の情報を見ることも難しい利点がある。上側のシート状基材2aの上面に光遮蔽層を形成した場合は(符号5cの位置)、印刷3の形成、ならびにスクラッチ隠蔽層4の形成およびスクラッチによる除去の際の支障が無ければ、光遮蔽層5c、印刷3、およびスクラッチ隠蔽層4を同じ面に形成できる利点がある。下側のシート状基材2bの下面に光遮蔽層を形成した場合は(符号5dの位置)、両シート状基材が積層された状態のものの下側の面に光遮蔽層を形成できる利点もある。ただ、この構造のものは、下側の面から光遮蔽層を除去する試みを生む余地がある。
【0009】
図1および図2を引用した以上の説明においては、上下のシート状基材2a、2b間に接着剤層6を介在させたが、シート状基材の素材によっては、接着剤層6を省くこともできる。上側のシート状基材2aまたは/および下側のシート状基材2bが熱融着性か、あるいはそれらのシート状基材の積層面の表面が熱融着性層を有している場合である。また、接着剤層を用いてラミネートする場合、接着剤層に光遮蔽層の機能を兼ねさせることもでき、そのためには、光遮蔽層5a〜5dで用いる光遮蔽のための素材を接着剤層中に配合しておく。
【0010】
本発明における第一,第二のシート状基材2a,2bを構成する材質としては、紙、合成紙、プラスチックフィルム、もしくはその他のシート、またはそれらの複合体であり、具体的には、次のようなものである。
(1)紙類;例えば、コート紙、上質紙、再生紙、感熱紙、感圧紙、又はノンインパクトプリンター用紙等がある。
(2)合成紙;例えば、ポリプロピレン(OPP、CPP)や発泡PET等をベースとするか、あるいは、適宜なシートに塗装を施したものがある。
(3)プラスチックフィルム;例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、又はポリプロピレン等がある。白色もしくはそのほかの色で着色されていることが好ましい。
(4)上記の他、不織布がある。
本発明におけるシート状基材としては、目的に鑑みて、十分な光遮蔽性を有する厚いものを除く。素材にもより、また、2枚のシート状基材の厚みが同一か相違するかによっても異なるが、1枚当たりの厚みが50〜300μm程度のものである。厚みの下限未満では、剛性が不足して使用しにくく、厚みの上限を越えると、自身の光遮蔽性が高く、本発明の意義が薄れる。
【0011】
印刷3における、内容を秘匿すべき情報としては、抽選券の抽選番号、くじの「当たり」または「外れ」の当落情報等のほか、一般家庭からパソコンで預貯金を行なうための、いわゆるホームバンキングカード、使用者を特定した公衆電話料金支払い用カードや振込依頼書、もしくは、インターネット上で商品を購入する等、多様なサービス提供を受けるための、いわゆるパソコンアクセスカード等における暗証番号等が代表的なものとして挙げられるが、これら以外であっても、個人が情報の秘匿を強く希望する情報であれば、いずれの情報でもよい。
【0012】
スクラッチ隠蔽層4を構成するインキは、ゴム系天然樹脂(天然ゴム、塩酸ゴム等)、ジエン系樹脂(ポリブタジエン、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン等)や、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂をビヒクル(顔料を被印刷面に転移、固着させるための成分)としたものである。さらに、スクラッチ隠蔽層4には、下地の隠蔽性を得るために、着色剤としての金属系微粉末(アルミニウム粉末、黄銅微粉末、銅微粉末)やそれらの酸化微粉末等を40〜60重量%含有している。また、スクラッチ隠蔽層4の下地の隠蔽性を向上させるために、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を1〜2重量%含有させてもよい。スクラッチ隠蔽層4を以上の組成物から構成することにより、印刷適性とスクラッチ適性との双方を満足することができるようになる。
スクラッチ隠蔽層4は、上記の組成物を溶剤で希釈したものを図示の例ではシート状基材に、印刷もしくは塗布して形成する。比較的厚く盛る目的で、シルクスクリーン印刷が適しているが、他の方式でもよい。
スクラッチ隠蔽層4は印刷3上に直接形成してもよいが、別の透明フィルム(図示せず。)を介し、その透明フィルム上に印刷または塗布して形成してもよい。
なお、スクラッチ隠蔽層4上には、任意のデザインの印刷を施して外観意匠を高めてもよい。このように印刷を施すことにより、スクラッチ隠蔽層4を強調することができる。また、印刷をスクラッチ隠蔽層4上の少なくとも大部分に施したり、印刷の模様を地紋とすることにより、スクラッチ隠蔽層4の下の秘匿すべき情報の印刷が、スクラッチ隠蔽層4を通して透けて見えるのを防止する助けになり、スクラッチ隠蔽層4の隠蔽効果がより確実になる利点がある。
【0013】
スクラッチ隠蔽層4上には保護層を形成してもよい。保護層は、フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、またはポリウレタン樹脂などをビヒクルとするインキ組成物を使用して印刷・形成し、保護層の下層のスクラッチ隠蔽層が一定以上の摩擦力がかかると容易に剥離するが、かつ保管環境下では傷が付かないよう、樹脂系、厚み等を選択する。
【0014】
なお、印刷3とスクラッチ隠蔽層4との間には、オーバープリント層(=OP層)を形成して、上層のスクラッチ隠蔽層4が一定以上の摩擦力がかかると容易に剥離するが、かつ印刷工程や保管中に受ける可能性のある不用意な外力では剥離しないよう、樹脂系、厚み等を選択して積層してもよい。
OP層は、上記の保護層形成用のインキ組成物に用いるビヒクルと同様なものを使用し、ただし、これらビヒクルに、シリコーン、ワックス、またはその他のワニスを多く含有させたインキ組成物を使用して印刷して形成するとよい。
【0015】
光遮蔽層5は、光遮蔽性のある染料もしくは顔料等の着色剤を適宜なビヒクル中に分散したもので構成され、カーボンブラック等の隠蔽性の高い顔料も使用できる。ビヒクルとしては、スクラッチ隠蔽層4を保護する保護層形成用に挙げたものが使用できる。接着剤層6に光遮蔽性を持たせる場合には、同様な着色剤を接着剤形成用樹脂中に分散させて使用する。接着剤形成用樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等)、シアノアクリレート、ポリビニルアルキルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、熱可塑性エポキシ、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル酸エチルコポリマー等の樹脂を使用することができる。いずれの場合も適宜な溶剤で溶解ないし分散したものを印刷、もしくはコーティングにより適用し、光遮蔽層5もしくは光遮蔽性を有する接着剤層を形成するとよい。印刷、コーティング以外でも、熱および/または圧力による転写、貼り付けによっても光遮蔽層を形成することができる。なお、上記の接着剤形成用樹脂中に光遮蔽性のある染料もしくは顔料等の着色剤を添加しないものは、通常の接着剤として使用できる。これらの適用方法によるために、常に全面に形成してくても、部分的に、もしくはパターン状に形成することが可能である。
【0016】
図3は、本発明の適用例の一つであり、図示の例では、上2枚のシート状基材2aおよび2bが向かって右側の部分で積層されていて、かつ、上側のシート状基材2aの上面には、内容を秘匿する必要のない情報の印刷9(図3(a))および内容を秘匿すべき情報の印刷3(図3(b)で示す。)が施されており、図3(b)中、破線で示す位置、即ち、印刷3を覆う位置にスクラッチ隠蔽層4が積層されて、印刷3を上方から透視できないよう構成してある。図3(b)は、図3(a)に示すものの右端部においてスクラッチ隠蔽層4の無い状態を示している。両シート状基材2aおよび2bの間には、上側のシート状基材2aの上面の印刷3に相当する位置に、光遮蔽層5aおよび5bの両方が形成されているが、いずれか一方でもよい。また、図2を引用して説明したように、光遮蔽層は、それら以外の様々な位置に形成することができる。図3(a)の向かって左側の部分には、向かって右側の部分の下側にある下側のシート状基材2bが延長した延長部分を有しており、この延長部分は葉書の所要事項の印刷8が施されて葉書部7を形成している。また、葉書部7と、向かって右側の部分のシート状基材2aおよび2bの積層部分との境界には、印刷又は切込みによるミシン目10が形成されていて、葉書部が切り離し可能になっている。葉書部7の下側の面には、必要に応じて、所定の記入欄等を印刷してあってもよい。なお、上側にある方の上側のシート状基材2aを延長して葉書部を形成することもできる。この様な葉書部7と、内容を秘匿すべき情報の印刷3をスクラッチ隠蔽層4で覆い、しかも、印刷3を裏面側からも透視できないよう構成したものは、暗証番号や当選番号、あるいはその他、個人が秘匿を強く希望する情報の連絡用に使用し、受け取った者が、スクラッチ隠蔽4層をコイン等で擦って除去し、現れた情報を確認することができ、添付の葉書を切り離して使用し、必要事項の返信等を行なうことができる。なお、葉書部を形成するかわりに、延長部分に所定の欄を形成した振込依頼書とすることもできる。
【0017】
【発明の効果】
第1の発明によれば、第一のシート状基材と第二のシート状基材が何れかの少なくとも一部で接着剤を介して積層され、積層部分の第一のシート状基材又は第二のシート状基材の表出面には秘匿すべき情報が印刷又はプリントにより形成され、前記秘匿すべき情報はさらにスクラッチ可能な隠蔽材料で目視不能に被覆され、前記第一のシート状基材と前記第二のシート状基材が積層された状態で、前記秘匿すべき情報が形成された領域の前記第一のシート状基材及び前記第二のシート状基材の表裏四領域の少なくとも一領域に着色インキによる光遮蔽層が形成されたことにより、光遮蔽層を必要な箇所にのみ部分的に形成でき、秘匿すべき情報の印刷を裏面側から透視することができないスクラッチ印刷物を提供できる。また、金属系材料層を支持体層間に形成する従来のものにくらべて、安価に構成できる。第2の発明によれば、積層部は葉書の一部となっていることにより第1の発明の効果に加え、秘匿すべき情報を持つ部分と返信用等の葉書とを一体に形成したスクラッチ印刷物を提供できる。第の発明によれば、第の発明の効果に加え、葉書部の分離が容易なスクラッチ印刷物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクラッチ印刷物を示す図である。
【図2】光遮蔽層の形成位置を示す図である。
【図3】葉書への応用例を示す図である。
【符号の説明】
1 スクラッチ印刷物 2 シート状基材
3 秘匿すべき情報の印刷,印刷 4 スクラッチ隠蔽層
5 光遮蔽層 6 接着剤層
7 葉書部 8 印刷
9 秘匿する必要のない情報の印刷
10 ミシン目

Claims (3)

  1. 第一のシート状基材と第二のシート状基材が何れかの少なくとも一部で接着剤を介して積層され、
    積層部分の第一のシート状基材又は第二のシート状基材の表出面には秘匿すべき情報が印刷又はプリントにより形成され、
    前記秘匿すべき情報はさらにスクラッチ可能な隠蔽材料で目視不能に被覆され、
    前記第一のシート状基材と前記第二のシート状基材が積層された状態で、前記秘匿すべき情報が形成された領域の前記第一のシート状基材及び前記第二のシート状基材の表裏四領域の少なくとも一領域に着色インキによる光遮蔽層が形成されたことを特徴とするスクラッチ印刷物。
  2. 前記積層部は葉書の一部となっていることを特徴とする請求項1に記載のスクラッチ印刷物。
  3. 前記積層部は葉書から切り離し可能に形成され、切り離し予定部にはミシン目が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のスクラッチ印刷物。
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