JPH09196463A - 空気調和機の据付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内機を据付板に押しつけながら据付けなく
ても容易に室内機を据付板に密接し固定できる空気調和
機の据付装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 室内の壁面３にネジ等で固着される金属
板製の据付板４の下部両側に前面に突出する引掛部６を
形成する一方、室内機１の底板部両側に第１支点８ｃを
有するベース部８ａと、前記第１支点８ｃに回動自在に
軸支され、中央部に第２支点８ｅを有するレバー具８ｂ
と、同レバー具８ｂの前記第２支点８ｅに回動自在に軸
支され、前記据付板４の前記引掛部６に係合される引掛
具８ｄと、前記レバー具８ｂの先端に設けた指掛け部８
ｆとからなるフック金具８により、前記引掛部６に前記
引掛具８ｄを係合させ、前記レバー具８ｂを手前に回動
し、前記室内機１の底板部に当接することにより、前記
室内機１を前記据付板４に固定支持し、据付け作業性を
向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機に係わり、詳
しくは、室内機の据付装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、空気調和機の室内機の据付けは、
図４に示すように、室内機２１を取付ける金属板製の据
付板２２を壁面（図示せず）にネジ等で固着し、同据付
板２２の上端両側に設けられた係止片２３に、室内機２
１の背面の上端両側部に設けられた凹陥部２４を係合し
て懸架し、この状態で図示してないが、室外機側に接続
される冷媒パイプ、電源ケーブル並びにドレンホースを
一体化した配管の接続作業を行い、この作業終了後、室
内機２１を少し持ち上げ壁側に押しつけながら下げて、
室内機２１の背面の下部ツメ２５を据付板２２の下部引
掛部２６に引掛け据付けていた。ところで、据付けの
際、据付板２２の下部引掛部２６が室内機２１の陰にな
り見えにくく、また配管が室内機背面外方にはみ出さな
いように注意し、室内機２１を少し持ち上げ壁側に押し
つけながら据付けなければならないため、据付け作業に
困難を伴うという問題点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑み、室内機を据付板に押しつけながら据付けな
くても容易に室内機を据付板に密接し固定できる空気調
和機の据付装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、平板の上端両側に上向きに起立した係止片
を形成し、室内の壁面にネジ等で固着される据付板と、
背面上部両側に下向きに開放する凹陥部を形成した室内
機とからなり、前記係止片に前記凹陥部を係合すること
により、前記室内機を前記据付板に固定支持してなる空
気調和機の据付装置において、前記据付板の下部両側に
前面に突出するＬ字状の引掛部を形成する一方、前記室
内機の底板部両側に、一端を回動自在に軸支されたレバ
ー具と、同レバー具の中央に回動自在に軸支され前記引
掛部に係止される引掛具とからなるフック金具を固着
し、同フック金具の前記引掛具を前記引掛部に係合し、
前記レバー具を手前に回動し前記室内機の底板部に当接
することにより、前記室内機の下部と前記据付板の下部
とを固定する構成とする。

【０００５】また、前記レバー具を折曲形成し指掛け部
を設けた構成とする。また、前記引掛部を上方に開口を
有するＬ字状に形成した構成とする。また、前記引掛部
を下方に開口を有する逆Ｌ字状に形成した構成とする。
また、前記フック金具を前記室内機の底蓋の内部に設け
た構成とする。

【０００６】

【作用】上記の構成であれば、室内機の底板部両側のフ
ック金具の引掛具を据付板の引掛部に係合させレバー具
を指で手前に回動するだけで、容易に室内機を据付板に
密接し固定することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１〜図３は夫々本発明による空気調和機
の据付装置の実施例を示す要部構成図である。図１、図
２において、１は空気調和機の室内機、２は被空調の室
内、３は室内機が取付けられる壁面、４は室内の壁面に
ネジ等で取付けられ室内機を固定支持する金属板製の据
付板である。

【０００８】５は前記据付板４の上端両側に上向きに起
立して設けられ、後述する室内機の凹陥部を係合し懸架
する係止片、６は前記据付板４の下部両側に設けられ、
後述する室内機の底板部に取付けられた引掛具を係合さ
せる引掛部、７は前記室内機１の背面上部の両側に設け
られ、下向きに開放部を有し、前記係止片５に係合し懸
架する凹陥部、８は前記室内機１の底部背後の両側に設
けられ、前記引掛部７に係合させ前記据付板４に前記室
内機１を密接に固定するための後述する、引掛具と、レ
バー具ととから構成されるフック金具である。

【０００９】図３は本発明の一実施例の詳細を表したも
ので、（Ａ）は前記室内機１の底板部に取付けられたフ
ック金具８の状態を表した斜視図、（Ｂ）は前記フック
金具８の取付け状態を側面から見た側面図、（Ｃ）はこ
れを下方から見た平面図を示す。図に示すように、フッ
ク金具８はベース部８ａによりネジ等で前記室内機１の
底板部背後に固着されている。先ずレバー具８ｂの第１
支点８ｃに回動可能に軸支されている引掛具８ｄを前記
据付板４の前記引掛部６に係合させる。次に前記レバー
具８ｂは第２支点８ｅで室内機１に固着された前記ベー
ス部８ａにより回動可能に軸支されており、レバー具８
ｂの先端の指掛け部８ｆを指で室内機１の手前Ａの方向
に引き倒すことにより、室内機１は前記据付板４に密接
される。

【００１０】このように構成された室内機の据付装置
は、室内機１の凹陥部７を据付板４の係止片５に係合し
懸架し、この状態で図示してないが、室外機側に接続さ
れる冷媒パイプ、電源ケーブル並びにドレンホースの接
続作業を行い、この作業終了後、前記フック金具８の引
掛具８ｄを前記据付板４の引掛部６に係合し、指掛け部
８ｆを指で室内機１の手前方向に引き倒すことにより、
容易に室内機１を据付板４に固定支持することができ
る。尚、上記実施例は前記引掛部の開口を上方に形成し
た例であるが、開口を下方に形成した場合でも同様の効
果が得られる。また、前記フック金具８は前記室内機１
の底蓋９の内部に設けられているため、据付け後底蓋９
を閉めることにより外観を損なわないように構成されて
いる。

【００１１】

【発明の効果】以上、説明したような据付装置であるな
らば、室内機の底板部背後にフック金具を設けることに
より、容易に室内機を据付板に密接し固定できるため、
据付けの作業性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】空気調和機の室内機の据付例を示す側面図であ
る。

【図２】本発明の室内機と据付板との据付け関係を示す
要部斜視図である。

【図３】本発明の実施例を表したもので、（Ａ）は室内
機の底部を示す要部斜視図、（Ｂ）は支持具の取付け状
態を示す要部側面図、（Ｃ）は支持具を下方から見た要
部平面図である。

【図４】従来の据付装置の例を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 室内機 ２ 室内 ３ 壁面 ４ 据付板 ５ 係止片 ６ 引掛部 ７ 凹陥部 ８ フック金具 ８ａ ベース部 ８ｂ レバー具 ８ｃ 第１支点 ８ｄ 引掛具 ８ｅ 第２支点 ８ｆ 指掛け部 ９ 底蓋

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平板の上端両側に上向きに起立した係止
   片を形成し、室内の壁面にネジ等で固着される据付板
   と、背面上部両側に下向きに開放する凹陥部を形成した
   室内機とからなり、前記係止片に前記凹陥部を係合する
   ことにより、前記室内機を前記据付板に固定支持してな
   る空気調和機の据付装置において、前記据付板の下部両
   側に前面に突出するＬ字状の引掛部を形成する一方、前
   記室内機の底板部両側に、一端を回動自在に軸支された
   レバー具と、同レバー具の中央に回動自在に軸支され前
   記引掛部に係合される引掛具とからなるフック金具を固
   着し、同フック金具の前記引掛具を前記引掛部に係合
   し、前記レバー具を手前に回動し前記室内機の底板部に
   当接することにより、前記室内機の下部と前記据付板の
   下部とを固定してなることを特徴とする空気調和機の据
   付装置。
2. 【請求項２】 前記レバー具を折曲形成し指掛け部を設
   けたことを特徴とする請求項１記載の空気調和機の据付
   装置。
3. 【請求項３】 前記引掛部を上方に開口を有するＬ字状
   に形成したことを特徴とする請求項１記載の空気調和機
   の据付装置。
4. 【請求項４】 前記引掛部を下方に開口を有する逆Ｌ字
   状に形成したことを特徴とする請求項１記載の空気調和
   機の据付装置。
5. 【請求項５】 前記フック金具を前記室内機の底蓋の内
   部に設けたことを特徴とする請求項１記載の空気調和機
   の据付装置。