JPH10332456A

JPH10332456A - ガスメーター用伝送装置の取付具

Info

Publication number: JPH10332456A
Application number: JP14670797A
Authority: JP
Inventors: Jiro Mizukoshi; 二郎水越; Noboru Isono; 昇磯野
Original assignee: Toyo Gas Meter Co Ltd
Current assignee: Toyo Gas Meter Co Ltd
Priority date: 1997-06-04
Filing date: 1997-06-04
Publication date: 1998-12-18
Anticipated expiration: 2017-06-04
Also published as: JP3113610B2

Abstract

(57)【要約】【課題】ガスメーターの集中監視システムを構成する
伝送装置をメーター本体に固定する作業を、簡便且つ迅
速に行えるガスメーター用伝送装置の取付具を提供する
ことにある。【解決手段】本発明のガスメーター用伝送装置の取付
具は、板体１の一面にメーター本体７の側面に係止する
第一係止部２を備え、他面に箱型を成す伝送装置８の背
面に係止する第二係止部３を備え、第一係止部２は、メ
ーター本体７の側面の前後両側に備わる組立用ネジＮの
突出する頭部に係止するように形成してあることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメーターの集
中監視システムを構成する伝送装置をメーター本体に固
定する為の取付具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、電話回線を利用してガスの使用量
やガスメーターの運転状況を遠隔地の監視センターで把
握し、また、緊急時にはガスメーター内の遮断弁を監視
センターから開閉操作すること等を目的とした集中監視
システムが実施されており、これに使用するガスメータ
ーは伝送装置を介して電話回線に接続されている。

【０００３】このためガスメーターには、伝送装置と通
信を行う接続端子、ガス使用量やガスメーターの運転状
況等を電気信号に変換する機能、電気信号によって遮断
弁の開閉をする機能が備わっている。また、伝送装置に
は、ガスメーターとの通信を行う接続端子並びに電話回
線への接続端子と、ガスメーターからの電気信号を電話
回線に乗せる為に適当な信号に変換する機能と、その反
対に電話回線からの電気信号をガスメーターに送る為に
適当な信号に変換する機能が備わっている。

【０００４】ところで、従来の伝送装置は建物の壁面に
付けたフックに吊下げて固定するのに適した構造をして
おり、実際その様に使用されてはいたが、壁面に取付け
ると体裁が悪く、しかも壁面自体が傷付くという欠点が
あったので、伝送装置とガスメーターを複数の固定金具
を介してネジ止し、両者を一体化する方法も行われてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法はまず固定金具をガスメーターにネジ止めし、次
に固定金具に伝送装置をネジ止めする必要があるので、
取付作業が厄介で、しかも時間がかかるという問題点を
有していた。

【０００６】本発明は上記実情に鑑みて成されたもので
あり、その目的とするところは、伝送装置をメーター本
体に取付ける作業を簡便且つ迅速に行えるガスメーター
用伝送装置の取付具を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ガスメーター
の集中監視システムを構成する伝送装置をメーター本体
に固定する為の取付具であって、板体の一面にメーター
本体の側面に係止する第一係止部を備え、他面に箱型を
成す伝送装置の背面に係止する第二係止部を備え、第一
係止部は、メーター本体の側面の前後両側に備わる組立
用ネジの突出する頭部に係止するように形成してあるこ
とを特徴とする。また、集中監視システムは電話回線を
利用したもので、ガスメーターを電話回線に接続する為
に両者の間に伝送装置を必要とするものである。

【０００８】また前記第一係止部は、板体の一面に各ネ
ジの頭部に引掛けて吊り下げる係止片を左右対称に突設
しても良い。

【０００９】前記板体の上部に弾性を備えた抜止め片を
上方に突設し、抜止め片はメーター本体の側面の中間部
に前後方向を横切るように備えたフランジの下面に、接
するように形成したものでも良い。

【００１０】前記第二係止部は板体の他面に伝送装置を
スライド式に着脱可能となるように形成しても良い。

【００１１】前記第二係止部は板体の他面の左右側縁部
に、伝送装置の側部を挟み且つ伝送装置を板体の他面に
押し付ける挟持片を夫々突設すると共に、板体の他面の
下縁部に伝送装置の下面部を支える支持壁を突設したも
のでも良い。

【００１２】前記板体の他面の上部に凸部を設け、該凸
部は伝送装置の上部に備える吊下片の抜孔に嵌まり込む
ように形成しても良い。

【００１３】

【発明の実施の形態】先ず、本発明のガスメーター用伝
送装置の取付具１０に使用するガスメーター（メーター
本体）７並びに伝送装置８について説明する（図１参
照）。

【００１４】ガスメーター７は図２に示すように、メー
ター表示部や伝送装置８への接続端子などを備える前方
体７ａと、本取付具１０を取付ける後方体７ｂとから構
成してある。後方体７ｂは、その左右両側面のどちらに
でも本取付具１０を固定できるもので、前方体７ａより
も左右両側方に張出した幅広形状をなし、左右両側面の
中央部にフランジ７１を前後方向を横切るように夫々備
えると共に、前後面の下部にカバーＣを有する。カバー
Ｃはその左右側縁部の上下２箇所に組立用ネジＮを、そ
の頭部を突出する状態で夫々設け、その上、カバーＣの
左右側縁部は、後方体７ｂの下部においては最も側方に
張出している。フランジ７１は前後両側部分よりも中央
部の張出し量が長くなるような円弧形状をなし、しか
も、該中央部はカバーＣの左右側縁部よりも側方に張出
している。

【００１５】伝送装置８は電話回線とガスメーター（端
末機器）との間に介在され、ノーリンギング通信と端末
発信を行う網制御装置である。これは、本来、壁面に固
定したフック（図示省略）に引掛けて吊下げる為に製作
されたもので、図４に示すように箱型形状をなす装置本
体の左右両側面並びに上下面の各中間部に、凸状の段差
部８１を全周に沿って連続して設け、上部にフックへの
吊下片８２を備え、該吊下片８２に抜孔８３を有してい
る。

【００１６】次に本発明によるガスメーター用伝送装置
の取付具１０の構造を、図１に基づいて説明すれば、伝
送装置８の背面に略等しい大きさを備えた板体１の一面
に、ガスメーター７の側面下部に係止する第一係止部２
を備え、板体１の他面に伝送装置８の背面側に係止する
第二係止部３を備えたものである。

【００１７】第一係止部２は取付具１０をガスメーター
７に両側から挟み込むように取付ける為のもので、図３
及び図５に示すように、板体１の一面における中間部の
左右両側並びに下部の左右両側に、一対二組の係止片２
１を夫々対称的に突設してある。そして、各係止片２１
は図５（Ｅ）に示すように、ネジ頭部の頂部面を覆う被
覆板２２に、ネジ頭部が嵌まり込む鉤型の引掛部２３を
備え、該引掛部２３によって取付具１０を落下しないよ
うに支持している。なお、取付具１０をガスメーター７
の右側面に取付ける場合、板体１の一面は、メーター本
体７に備わる前後カバーＣの右側縁の端面に当接するよ
うになる。

【００１８】板体１の上部には図３及び図５に示すよう
に開口窓１１を設けてあり、前記したようにメーター本
体７のフランジ７１の中央部はカバーＣの左右側縁部よ
りも側方に突設しているので、窓１１からフランジ７１
の中央部を突出するようにしてある。なお、窓１１の上
枠部をフランジ７１の中央部上面に引っ掛けるように形
成することによって、取付具１０におけるガスメーター
７の取付状態を強固にすることもできる。さらに、窓１
１の下枠部から弾性を備えた抜止め片１２をフランジ７
１の下面に接するように上方に突出し、抜止め片１２に
よって第一係止部２がネジ頭部に係止する状態を維持で
きるようにしてある。なお、フランジ７１の下面と抜止
め片１２の間には多少の隙間を設けても良い。但し、こ
の場合、隙間分だけ取付具１０を上方に動かして、抜止
め片１２をフランジ７１の下面に接するようにすること
が可能となるので、動かした際に、ネジ頭部から第一係
止部２が外れない程度に、間隔を設定することが肝要で
ある。

【００１９】第二係止部３は図６に示すように、板体１
の他面に伝送装置８の背面を押し当てた状態で保持する
もので、板体１の他面には、その中間部の左右側部に、
伝送装置８の段差部８１を挟み且つ伝送装置８を板体１
の他面に押付ける鉤型の挟持片３１を備え、その下縁部
に伝送装置８の下面を支える支持壁３２を突設し、その
左右側縁部に伝送装置８の側面を保持する側壁３３を突
設してある。また、板体１の上部に突片３４を上方に向
かって突設し、該突片３４に伝送装置８の吊下片８２の
抜穴８３に嵌まり込む凸部３５を設けてある（図５参
照）。

【００２０】上記した取付具１０をガスメーター７に固
定する場合は、各ネジＮの頭部の少し上方に係止片２１
を夫々配置し、そのままガスメーター７の側面に板体１
を押付けつつ引き下げ、図３に示すように各係止片２１
をネジＮの頭部に夫々引っ掛ける。尚、ガスメーター７
の側面に板体１を押付けた際には、前記した抜止め片１
２は弾性を備えているのでメータ本体７のフランジ７１
に当接して湾曲する。そして、板体１を引き下げた係止
状態では、抜止め片１２はフランジ７１から離れて復元
し、フランジ７１の下面に接するようになる。

【００２１】また、図３（Ｂ）及び図５（Ｃ），（Ｄ）
に示すように、板体１の一面に凸条ガイド１３を左右対
称的に設け、該ガイド１３をメーター本体７に備わる前
記カバーＣの側縁部の内側に沿うように形成してあり、
固定作業時にガイド１３がカバーＣの側縁部に沿ってス
ライドするようにしてある。なお、取付具１０をメータ
ー本体７に固定した状態では、両ガイド１３と四つの係
止片２１とでカバーＣの側縁部を挟むようになってお
り、取付具１０がメーター本体７に対して殆どがたつか
ないようになる。

【００２２】一方、取付具１０をガスメーター７から取
外す場合は、指を使って抜止め片１２を、その先部がフ
ランジ７１の外側に突出する程度まで湾曲させ、そのま
ま上方に引き上げる。なお、抜止め片１２に触れずに取
付具１０をそのまま引き上げると、抜止め片１２がフラ
ンジ７１の下面に当接し、この状態時において、第一係
止部２はネジＮの頭部に係止した状態を維持しているの
で、ガスメーター７から取付具１０は外れない。

【００２３】取付具１０に伝送装置８を取付ける場合は
図７に示すように、第二係止部３の上方に配置した伝送
装置８を、板体１の他面に押し付けつつ引き下げて第二
係止部３にスライド式に嵌め込む。また、この取付作業
時に、突片３４の凸部３５が板体１の一面に当接して突
片３４が湾曲し、最終的には凸部３５が伝送装置８に備
わる吊下片８２の抜孔８３に嵌合することによって、突
片３４が元通りに復元して、取付具１０から伝送装置８
を離脱不能にする（図６参照）。一方、取外す場合は、
突片３４を反対側に湾曲させて凸部３５を抜孔８３から
脱出させ、そのまま伝送装置８を引き上げる。

【００２４】

【発明の効果】請求項１に記載した本発明によるガスメ
ーター用伝送装置の取付具は、板体の一面にメーター本
体に係止する第一係止部を、他面に伝送装置に係止する
第二係止部を備え、しかも、第一係止部はメータ本体の
構造を巧みに利用して組立用ネジの突出する頭部に係止
するように形成してあるので、本取付具を用いることに
よって伝送装置をガスメーターに取付ける作業を簡便に
行うことができる。

【００２５】請求項２記載の取付具は、第一係止部が板
体の一面に係止片を左右対称に突設してあるので、各係
止片をネジの頭部に引っ掛けて吊り下げる状態でメータ
ー本体に取付けることができる。

【００２６】請求項３記載の取付具は、板体の上部に抜
止め片を上方に突設し、しかも抜止め片はメータ本体の
構造を巧みに利用してフランジの下面に接するように形
成してあるので、そのまま板体を上方に引き上げても抜
止め片がフランジの下面に当接して、第一係止部がネジ
頭部に係止する状態が維持されることになり、その結
果、取付具をメーター本体に固定した状態を確保でき
る。

【００２７】請求項４記載の取付具は、第二係止部が板
体の他面に伝送装置をスライド式に着脱可能となるよう
に形成してあるので、取付作業を迅速に行える。

【００２８】請求項５記載の取付具は、板体の他面の左
右側縁部に、伝送装置の側部を挟み且つ伝送装置を板体
の他面に押し付ける挟持片を夫々突設すると共に、板体
の他面の下縁部に伝送装置の下面部を支える支持壁を突
設してあるので、伝送装置を板体の上方から下部に向か
ってスライド式に押し込んで取付けられる。

【００２９】請求項６記載の取付具は、板体の他面の上
部に設けた凸部を、伝送装置の上部に備える吊下片の抜
穴に嵌まり込むように形成してあるので、板体の他面に
取付けた伝送装置を離脱不能にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるガスメーター用伝送装置の取付具
の使用状態を示す一部切欠正面図である。

【図２】（Ａ）図は本発明に用いるガスメーターの一部
切欠正面図であり、（Ｂ）図はガスメーターの側面図で
ある。

【図３】（Ａ）図は本取付具をガスメーターに取付けた
状態を示す一部切欠正面図であり、（Ｂ）図は（Ａ）図
の要部側面図である。

【図４】（Ａ）図は本発明に用いる伝送装置の側面図、
（Ｂ）図は伝送装置の正面図、（Ｃ）図は伝送装置の下
面図である。

【図５】（Ａ）図は本取付具の正面図、（Ｂ）図は
（Ａ）図の側面図、（Ｃ）図は（Ａ）図の背面図、
（Ｄ）図は（Ａ）図の下面図、（Ｅ）図は（Ａ）図中の
Ａ−Ａ線断面図、（Ｆ）図は（Ａ）図中のＢ−Ｂ線断面
図である。

【図６】（Ａ）図は本取付具に伝送装置を取付けた状態
を示す一部切欠下面図であり、（Ｂ）図は本取付具に伝
送装置を取付けた状態を示す一部切欠側面図である。

【図７】本取付具に伝送装置をスライド式に嵌め込む状
態を示す正面図である。

【符号の説明】

１板体２第一係止部３第二係止部７ガスメーター（メーター本体）８伝送装置１０ガスメーター用伝送装置の取付具１１開口窓１２抜止め片２１係止片３１挟持片３２支持壁３５凸部７１フランジＮ組立用ネジ８２吊下片８３抜孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ガスメーターの集中監視システムを構成
する伝送装置（８）をメーター本体（７）に固定する為
の取付具（１０）であって、板体（１）の一面にメーター本体（７）の側面に係止す
る第一係止部（２）を備え、他面に箱型を成す伝送装置
（８）の背面に係止する第二係止部（３）を備え、第一係止部（２）は、メーター本体（７）の側面の前後
両側に備わる組立用ネジ（Ｎ）の突出する頭部に係止す
るように形成してあることを特徴とするガスメーター用
伝送装置の取付具。
【請求項２】前記第一係止部（２）は、板体（１）の
一面に各ネジ（Ｎ）の頭部に引掛けて吊り下げる係止片
（２１）を左右対称に突設したものであることを特徴と
する請求項１記載のガスメーター用伝送装置の取付具。
【請求項３】前記板体（１）の上部に弾性を備えた抜
止め片（１２）を上方に突設し、抜止め片（１２）はメ
ーター本体（７）の側面の中間部に前後方向を横切るよ
うに備えたフランジ（７１）の下面に、接するように形
成してあることを特徴とする請求項１、又は２記載のガ
スメーター用伝送装置の取付具。
【請求項４】前記第二係止部（３）は板体（１）の他
面に伝送装置（８）をスライド式に着脱可能となるよう
に形成してあることを特徴とする請求項１、２又は３記
載のガスメーター用伝送装置の取付具。
【請求項５】前記第二係止部（３）は板体（１）の他
面の左右側縁部に、伝送装置（８）の側部を挟み且つ伝
送装置（８）を板体（１）の他面に押し付ける挟持片
（３１）を夫々突設すると共に、板体（１）の他面の下
縁部に伝送装置（８）の下面部を支える支持壁（３２）
を突設したものであることを特徴とする請求項４記載の
ガスメーター用伝送装置の取付具。
【請求項６】前記板体（１）の他面の上部に凸部（３
５）を設け、該凸部（３５）は、伝送装置（８）の上部
に備える吊下片（８２）の抜孔（８３）に嵌まり込むよ
うに形成してあることを特徴とする請求項１、２、３、
４又は５記載のガスメーター用伝送装置の取付具。