JPH09195782A - 過給機の過給圧制御装置 - Google Patents

過給機の過給圧制御装置

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JPH09195782A
JPH09195782A JP8005083A JP508396A JPH09195782A JP H09195782 A JPH09195782 A JP H09195782A JP 8005083 A JP8005083 A JP 8005083A JP 508396 A JP508396 A JP 508396A JP H09195782 A JPH09195782 A JP H09195782A
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pressure
pressure control
supercharging
supercharger
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Takashi Hayashi
孝士 林
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転条件の変化にかかわらず過給圧制御の応
答性を良好に維持する。 【解決手段】 航空機用過給機関1の過給圧を、排気タ
ーボチャージャ10のウエィストゲート弁26開度を調
節することにより制御する。制御装置は、大気圧と機関
回転数から定まるフィードフォワード量と、目標過給圧
とセンサ34で検出した実際の過給圧との偏差に基づい
て設定するフィードバック量との和として与えられる開
度に弁26開度を制御する。また、制御装置は、大気温
度や吸入空気圧力損失の標準状態における値からのずれ
量に応じて、フィードフォワード量を補正しフィードバ
ック量の変動範囲を小さくする。これにより、標準状態
からの運転状態のずれにより、フィードバック量による
開度補正量の増大が生じ、過給圧制御の応答性が低下す
ることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過給機の過給圧制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の過給圧制御装置の例としては、
例えば特開平6−10686号公報に記載されたものが
ある。同公報の装置は、航空機用過給機関の過給圧を応
答性良好にしかも精度良く目標過給圧に制御することを
目的として、フィードフォワード制御(オープンループ
制御)とフィードバック制御との両方を用いて過給機
(排気ターボチャージャ)のウエィストゲート弁の開度
を制御している。すなわち、同公報の装置は、大気圧、
機関回転数(すなわち、吸入空気量)、機関空燃比等
の、過給圧以外の過給機の運転状態パラメータに基づい
て、予め定めた数値マップから過給圧を目標値にほぼ一
致させるウエィストゲート弁開度設定値(フィードフォ
ワード量)を求めている。また、同公報の装置では、更
に実際に検出した過給圧と過給圧目標値との偏差に基づ
いてウエィストゲート弁開度補正量(フィードバック
量)を算出し、上記フィードフォワード量とフィードバ
ック量との和としてウエィストゲート弁開度を設定して
いる。
【0003】上記公報の過給圧制御装置では、ウエィス
トゲート弁の開度は大気圧、機関回転数、機関運転空燃
比等の値を用いて、実際の過給圧とは無関係にオープン
ループ制御により決定されるフィードフォワード量と、
実際の過給圧と目標過給圧との相違に基づいてフィード
バック制御により決定されるフィードバック量との和と
して与えられる。このため、上記数値マップから与えら
れるウエィストゲート弁開度設定値(フィードフォワー
ド量)のみで実際の過給圧が目標過給圧に一致する場合
には開度補正量(フィードバック量)はゼロになる。
【0004】上記フィードフォワード量は、数値マップ
から決定される量であるため、ターボチャージャ吸気圧
力、吸気量等が大きく変化した場合でも極めて短時間で
変化後の値に応じたフィードフォワード量が設定され
る。フィードフォワード量を算出するための数値マップ
は、機関性能やターボチャージャ性能の経年変化がな
く、しかも機関が標準的な運転条件(例えば、標準的な
大気温度、ターボチャージャの標準的な吸気圧力損失
等)で運転されている場合に基づいて作成されているた
め、例えば機関やターボチャージャの性能に経年変化が
生じたような場合には、数値マップから求めたフィード
フォワード量では、ウエィストゲート弁開度設定値は実
際の運転状態からずれたものとなり、フィードフォワー
ド量のみでウエィストゲート弁開度を決定していると、
実際の過給圧と目標過給圧との間に定常的な偏差が生じ
る場合がある。
【0005】一方、 フィードバック量は実際の過給圧
と目標過給圧との偏差に基づいて決定されるため、ター
ボチャージャの性能変化等が生じた場合でもフィードバ
ック量が増減され、過給圧が目標過給圧に一致するまで
ウエィストゲート弁開度が調節される。しかし、フィー
ドバック量の変化速度をあまり大きくすると制御が不安
定になることから、実際にはフィードバック量の変化速
度は比較的小さくなるように設定する必要がある。この
ため、フィードバック量のみでウエィストゲート弁開度
を制御すると、ターボチャージャや機関の運転状態が大
きく変化するような場合には、過給圧を目標過給圧に収
束させるまでに比較的長い時間を要する問題がある。
【0006】そこで、上記公報の装置ではフィードフォ
ワード量とフィードバック量との和をウエィストゲート
弁の開度指令値として与えることにより上記問題を解決
している。すなわち、上記公報の装置では、機関吸入空
気量や大気圧等の運転条件の変化に対しては、数値マッ
プから求まるフィードフォワード量によりウエィストゲ
ート弁開度を設定し、過給圧を直ちに目標過給圧近傍に
制御するとともに、機関性能の変化により生じる上記定
常的な偏差は、実際の過給圧と目標過給圧との差に基づ
いて設定されるフィードバック量により補正するように
している。通常、上記定常的偏差は比較的小さく、フィ
ードバック量は短時間で偏差を補正する値に到達するの
で、上記のようにフィードフォワード量とフィードバッ
ク量との和としてウエィストゲート弁開度を設定するこ
とにより、変化に対する応答性を良好に維持しながら精
度良く過給圧を目標圧力に収束させることが可能とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−10686号公報の装置のように、フィードフォワ
ード量を機関の標準的な運転状態に基づいて設定された
数値マップを用いて決定していると、過給圧制御の応答
性が低下する場合が生じる問題が判明している。すなわ
ち、上述したようにフィードフォワード量は、標準的な
運転状態(標準的な大気温度、標準的な吸気圧力損失)
に基づいて設定されるため、例えば大気温度や吸気圧力
損失等の条件が標準状態から大きく変化した場合には、
フィードフォワード量自体も最適値から大きくずれた値
になる。この場合も、実際の過給圧はフィードバック量
により目標過給圧に正確に収束するものの、フィードフ
ォワード量のずれが大きいと、それに応じてフィードバ
ック量によるウエィストゲート弁の開度補正量も大きく
なる。このため、過給圧の収束時間も長くなり制御応答
性が悪化する場合が生じるのである。特に、航空機用機
関の場合には、大気条件の変化が大きく、実際の運転状
態が標準状態から大きくずれる場合があり、それに応じ
てフィードフォワード量のずれも大きくなる場合が起こ
りやすい。
【0008】上記問題に鑑み、本発明は機関運転状態が
標準状態からずれた場合にも、過給圧制御の応答性を良
好に維持することが可能な過給圧制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、空気を昇圧し、被過給装置に供給する過給機の
過給圧制御装置であって、少なくとも大気圧と大気温度
とを含む、過給圧以外の過給機の運転状態パラメータを
検出する過給機運転状態検出手段と、検出された運転状
態パラメータと、予め定めた目標過給圧とに基づいて過
給圧制御量を設定する過給圧制御手段と、検出された大
気圧と大気温度とに基づいて、前記過給圧制御手段の設
定した過給圧制御量を補正する制御量補正手段と、補正
後の過給圧制御量に応じて過給機の過給圧を変化させる
過給圧調節手段と、を備えた過給機の過給圧制御装置が
提供される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記制御
量補正手段は、検出された大気圧から予め定めた関係に
基づいて標準大気温度を算出する標準大気温度算出手段
と、該標準大気温度と検出された大気温度との差に基づ
いて前記過給圧制御量を補正する補正手段と、を備えた
請求項1に記載の過給圧制御装置が提供される。請求項
3に記載の発明によれば、空気を昇圧し、被過給装置に
供給する過給機の過給圧制御装置であって、少なくとも
過給機の吸入空気圧力損失を含む、過給圧以外の過給機
の運転状態パラメータを検出する過給機運転状態検出手
段と、検出された運転状態パラメータと、予め定めた目
標過給圧とに基づいて過給圧制御量を設定する過給圧制
御手段と、過給機吸入空気圧力損失を検出する吸気圧損
検出手段と、検出された吸入空気圧力損失に基づいて、
前記過給圧制御手段の設定した過給圧制御量を補正する
制御量補正手段と、補正後の過給圧制御量に応じて過給
機の過給圧を変化させる過給圧調節手段と、を備えた過
給機の過給圧制御装置が提供される。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、前記過給
機運転状態検出手段は、大気圧を検出する手段を含み、
前記制御量補正手段は、検出された大気圧から予め定め
た関係に基づいて標準吸入空気圧力損失を算出する標準
吸気圧損算出手段と、該標準吸入空気圧力損失と前記吸
気圧損検出手段により検出された実際の吸入空気圧力損
失とに基づいて前記過給圧制御量を補正する補正手段
と、を備えた請求項3に記載の過給圧制御装置が提供さ
れる。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、更に、過
給機の過給圧を検出する過給圧検出手段と、検出された
過給圧と前記目標過給圧とに基づいて第2の過給圧制御
量を設定する第2の過給圧制御手段とを備え、前記過給
圧調節手段は、前記過給圧制御手段の設定した過給圧制
御量と前記第2の過給圧制御手段の設定した第2の過給
圧制御量とに基づいて過給機の過給圧を変化させる請求
項1から4のいずれか1項に記載の過給圧制御装置が提
供される。
【0013】請求項6に記載の発明によれば、前記過給
機運転状態検出手段は、前記被過給装置に供給される過
給空気温度を検出する手段を備え、前記第2の過給圧制
御手段は、検出された過給空気温度に基づいて前記目標
過給圧を補正する目標過給圧補正手段と、補正後の目標
過給圧と前記検出された過給圧とに基づいて前記第2の
過給圧制御量を設定する設定手段と、を備えた請求項5
に記載の過給圧制御装置が提供される。
【0014】請求項7に記載の発明によれば、前記過給
圧制御手段は、検出された過給圧とは無関係に、前記目
標過給圧と過給機の運転状態パラメータとのみに基づい
て過給圧制御量を設定し、前記第2の過給圧制御手段
は、検出された過給圧が目標過給圧に一致するように前
記第2の過給圧制御量を設定する請求項5に記載の過給
圧制御装置が提供される。
【0015】請求項8に記載の発明によれば、前記過給
圧制御手段は、検出された過給圧とは無関係に、前記目
標過給圧と過給機の運転状態パラメータとのみに基づい
て過給圧制御量を設定し、前記設定手段は、検出された
過給圧が前記補正後の目標過給圧に一致するように前記
第2の過給圧制御量を設定する、請求項6に記載の過給
圧制御装置が提供される。
【0016】以下、各請求項に記載の発明の作用につい
て説明する。各請求項に記載の発明では、過給圧以外の
過給機運転状態を表す運転状態パラメータの値と、予め
定めた目標過給圧とに基づいて、実際に検出した過給圧
を用いずに過給圧を制御する過給圧制御量が設定され、
過給圧調節手段はこの過給圧制御量に応じて実際の過給
圧を制御する。
【0017】また、このように、実際に検出した過給機
の過給圧とは無関係に過給圧制御量を設定していると、
過給機の運転状態の変化等により、設定された過給圧制
御量自体が実際の運転状態に合致しないものになるおそ
れがある。そこで、各請求項記載の発明では、過給機の
運転状態に影響を与える要因の変化に応じて、上記設定
された過給圧制御量を補正するようにして実際の過給機
運転状態の変化に応じたウエィストゲート弁開度が得ら
れるようにしている。
【0018】すなわち、請求項1の発明では、過給機の
性能に影響を与える要因である大気圧と大気温度とに応
じて過給圧制御量が補正され、補正後の過給圧制御量に
応じて過給圧が調節されるため、大気圧と大気温度との
変化による過給機の性能の変化に応じて過給圧が制御さ
れる。請求項2の発明では、過給圧制御量の設定に用い
た標準的な大気温度と実際の大気温度との相違に基づい
て過給圧制御量が補正されるため、大気温度の変化によ
り生じた過給機の標準状態からの性能の変化が補正され
る。
【0019】請求項3の発明では、過給機の性能に影響
を与える要因である吸気圧損の値に応じて過給圧制御量
が補正され、補正後の過給圧制御量に応じて過給圧が調
節されるため、吸気圧損の変化による過給機の性能の変
化に応じて過給圧が制御される。請求項4の発明では、
過給圧制御量の設定の際に用いた標準的な吸気圧損と実
際の吸気圧損との相違に基づいて過給圧制御量が補正さ
れるため、吸気圧損の変化により生じた過給機の標準状
態からの性能の変化が補正される。
【0020】請求項5の発明では、実際の過給圧と目標
過給圧とに基づいて第2の過給圧制御手段により第2の
過給圧制御量が設定され、過給圧調節手段は過給圧制御
量と第2の過給圧制御量との両方に基づいて過給圧を調
節する。このため実際の過給状態に応じた過給圧制御が
行われる。請求項6の発明では、目標過給圧が過給空気
温度に基づいて補正され、第2の過給圧制御手段は補正
後の目標過給圧と実際に検出された過給圧とに基づいて
過給圧を調節するため、被過給装置に供給する過給空気
量が過給空気温度の変化により変動することが防止され
る。
【0021】請求項7と請求項8の発明では、過給圧制
御手段はオープンループ制御により過給圧制御量を設定
し、第2の過給圧制御手段はフィードバック制御により
第2の過給圧制御量を設定する。このため、過給圧制御
の制御応答性と制御精度との両方が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は本発明の過給圧制御
装置を航空機用内燃機関に適用した場合の実施形態の概
略構成を示す図である。図1において、1は内燃機関本
体、2は機関1により駆動されるプロペラを示す。本実
施形態では機関1として多気筒(図1ではV型8気筒)
の4サイクルレシプロ機関が使用されている。また、図
1において5は機関1の各気筒の吸気ポートを共通の吸
気ダクト6に接続する吸気マニホルドである。吸気マニ
ホルド5の各気筒の吸気ポート接続部近傍には、それぞ
れ各気筒の吸気ポートに加圧燃料を噴射する燃料噴射弁
7が配置されている。
【0023】図1において、11で示したのは、インタ
クーラ8下流の吸気ダクト6内に配置されたスロットル
弁である。スロットル弁11は、操縦席に設けられたパ
ワーレバー12に制御ケーブルにより接続され、パワー
レバー12の操作量に応じた開度をとる。また、8は吸
気ダクト6上に設けられたインタクーラ、10は排気タ
ーボチャージャ、9はターボチャージャ10のコンプレ
ッサ16の吐出口15とインタクーラ8とを接続する吸
気ダクトを示している。
【0024】また、図1において21、22で示したの
は、機関1の両側のバンクの各気筒の排気ポートを共通
の排気管23に接続する排気マニホルドである。共通排
気管23はターボチャージャ10の排気タービン20の
排気入口17に接続されている。ターボチャージャ10
は遠心型コンプレッサ16と、コンプレッサ16を駆動
する遠心型の排気タービン20とからなる。機関1の吸
入空気は、エアクリーナ(図示せず)から吸気入口管1
3を経てコンプレッサ16に流入し、昇圧された過給空
気となって吸気ダクト9からインタクーラ8に供給さ
れ、インタクーラ8で冷却された後、吸気ダクト6、ス
ロットル弁11、吸気マニホルド5を通って機関1の各
気筒に供給される。
【0025】また、機関1の排気は、排気マニホルド2
1、22から排気管23を通り、排気入口17からター
ビン20に流入し、タービン20及びそれに接続された
コンプレッサ16を回転駆動した後、排気出口管19か
ら排出される。本実施形態では、排気管23とタービン
20の排気出口管19とを接続する排気バイパス通路2
4が設けられている。この排気バイパス通路24には、
バイパス通路24からタービン20をバイパスして排気
出口管19に流れる排気の流量を制御するウエィストゲ
ート弁26が設けられている。ウエィストゲート弁(以
下「WGV」と呼ぶ)26が全閉状態では、機関1から
の排気の略全量がタービン20に流入するためターボチ
ャージャ10の回転数が上昇し、コンプレッサ16の出
口圧力(デッキ圧)が上昇する。一方、WGV26が開
弁すると機関1の排気の一部はタービン20をバイパス
して排気出口管19に流出するためタービン20を通過
する排気流量が低下する。これにより、ターボチャージ
ャ10の回転は低下し、WGV26の開度に応じてデッ
キ圧が低下する。すなわち、WGV26の開度を調節す
ることにより、機関1のデッキ圧とターボチャージャ1
0の回転数とを所望のレベルまで低下させることができ
る。
【0026】図1において、25で示したのはWGV2
6を開閉駆動するアクチュエータである。アクチュエー
タ25は、後述するエンジン制御装置(EEC)30
(図2)からの開度指令信号に応じて作動し、WGV2
6をEEC30からの指令信号に応じた開度に制御す
る。なおアクチュエータ25としては、EEC30から
の指令信号に応じた開度にWGV26を駆動できるもの
であれば使用可能であり、例えば、公知のサーボ機構付
DCモータ、ステッパモータ、電気/油圧式のアクチュ
エータ等を使用することもできる。
【0027】本実施形態では、機関1により駆動される
プロペラ2は可変ピッチプロペラとされており、プロペ
ラ2のプロペラピッチを制御する回転数ガバナー31を
備えている。本実施形態では、プロペラガバナー31は
遠心型ガバナーとされ、図示しない回転伝達軸を介して
プロペラ2の駆動軸に接続されている。プロペラガバナ
ー31は機関回転数(プロペラ回転数)が設定回転数に
一致するようにプロペラピッチを調節する作用を行う。
すなわち、プロペラ回転数が設定回転数より高くなった
場合にはガバナー31はプロペラピッチを増加させ、プ
ロペラの吸収馬力を増大することにより機関回転数を低
下させる。また、プロペラ回転数が設定回転数より低く
なった場合にはガバナー31はプロペラピッチを低減
し、プロペラの吸収馬力を低下させることにより機関回
転数を増大させる。これにより、プロペラ回転数(機関
回転数)はプロペラガバナーの設定回転数に一致するよ
うに制御される。本実施形態では、回転数ガバナー31
はスロットル弁11とともに共通のパワーレバー12に
接続され、単一のパワーレバー12を操作することによ
りスロットル弁11開度(機関出力)と機関回転数(プ
ロペラ2のピッチ)との両方を同時に制御することがで
きるようにされている。このため、スロットル弁11と
ガバナー31の制御用ケーブルを、それぞれ機体特性に
応じた形状のカムを介してパワーレバーに連結し、パワ
ーレバー12の操作量に対するスロットル弁11とガバ
ナー31との動作量変化特性をそれぞれ適宜な特性に設
定することにより、機体特性に応じた最適な機関出力/
回転数特性を予め設定できるようになっている。
【0028】図2は、機関1の制御を行う制御装置(E
EC:エレクトリカルエンジンコントローラー)30の
構成を示す図である。図2に示すように、EEC30は
本実施形態では、RAM、ROM、CPU、及び入力ポ
ート、出力ポートを相互に双方向性バスで接続した公知
の構成のマイクロコンピュータとされている。本実施形
態では、EEC30は機関1の燃料噴射制御、点火時期
制御等の基本制御を行う他、後述するターボチャージャ
10の過給圧制御を行っている。これらの制御のため、
EEC30の入力ポートには、機関1のクランク軸(図
示せず)に設けられた機関回転数センサ(NEセンサ)
32から、機関1の回転数NEに応じたパルス信号が入
力されている。EEC30のCPUは、このパルス信号
に基づいて機関回転数NEを算出し、後述する種々の制
御に使用する。
【0029】また、EEC30の入力ポートには、吸気
マニホルド5にそれぞれ設けられた吸気圧力センサ(P
Mセンサ)33と吸気温度センサ(TMセンサ)38と
から吸気ダクト6内の絶対圧力PMと温度TMとに応じ
た電圧信号が、また、スロットル弁11上流の吸気ダク
ト6に設けられたデッキ圧センサ(PDセンサ)34か
ら、ターボチャージャ10の過給圧(デッキ圧)PD
(絶対圧力)に応じた電圧信号とが、それぞれAD変換
器67を介して入力されている。更に、EEC30の入
力ポートにはスロットル弁11近傍に設けられたスロッ
トル弁開度センサ(THセンサ)35からスロットル弁
11開度THに応じた電圧信号がAD変換器67を介し
て入力されている他、コンプレッサ16の吸気入口管1
3に配置されたコンプレッサ吸気圧力センサ(PINセ
ンサ)39からターボチャージャ吸気圧PINに応じた
電圧信号がAD変換器67を介して入力されている。ま
た、図1には図示していないが、航空機機体には大気圧
センサ(PAセンサ)36と大気温度センサ(TAセン
サ)37とが設けられており、EEC30の入力ポート
には、これらのセンサから大気圧PAと大気温度TAと
に応じた電圧信号が、それぞれAD変換器67を介して
入力されている。
【0030】また、EEC30の出力ポートは、機関1
の各気筒の点火プラグ4と燃料噴射弁7とにそれぞれ点
火回路68、駆動回路69を介して接続され、機関1の
燃料噴射量及び時期、点火時期を制御している。本実施
形態では、EEC30はPMセンサ33とNEセンサ3
2とによりそれぞれ検出した吸気圧力PMと機関回転数
NEとに基づいて、予めROMに格納した数値テーブル
から最適な燃料噴射量、噴射時期、点火時期を決定し、
これらに基づいて燃料噴射及び点火を行う。
【0031】また、EEC30の出力ポートは、更に駆
動回路69を介してWGV26のアクチュエータ25に
接続されており、WGV26開度を制御することによ
り、以下に説明する過給圧制御を行っている。次に、本
実施形態における過給圧制御について説明する。本実施
形態では、EEC30からWGV26のアクチュエータ
25に供給される開度指令信号TLSは、フィードフォ
ワード量FFとフィードバック量FBとの和となってい
る(すなわち、TLS=FF+FB)。
【0032】ここで、フィードフォワード量は、PDセ
ンサ34で実際に検出したデッキ圧(過給圧)とは無関
係に、コンプレッサ吸気圧力、吸気量等の運転状態パラ
メータに基づいてEEC30のROMに格納された数値
マップから決定される。また、フィードフォワード量
は、機関1及びターボチャージャ10の標準的な運転状
態(すなわち、後述するように各飛行高度における標準
大気温度、標準吸気圧力損失下で機関1とターボチャー
ジャ10の性能の経年変化がない状態)において、過給
圧PDを所定の目標過給圧に維持するために必要なWG
V26開度を与える開度指令値である。
【0033】一方、フィードバック量は、実際に検出し
たデッキ圧PDと目標過給圧との偏差に基づいてフィー
ドバック制御(本実施形態ではPI、すなわち比例積分
制御)により決定される値である。従って、機関1やタ
ーボチャージャ10が標準的な運転状態で運転されてお
り、フィードフォワード量によるWGV26開度で過給
圧が目標過給圧になる場合には、実際の過給圧と目標過
給圧との偏差が0になるためフィードバック量は0に設
定される。
【0034】すなわち、本実施形態のフィードフォワー
ド量は各請求項中の過給圧制御量に相当し、フィードバ
ック量は第2の過給圧制御量に相当する。フィードフォ
ワード量は、数値マップから決定される量であるため、
コンプレッサ吸気圧力、吸気量等が大きく変化した場合
でも極めて短時間で変化後の値に応じたフィードフォワ
ード量が設定されるが、機関性能等の経年変化が生じる
とフィードフォワード量と、実際に過給圧を目標過給圧
に維持するためのWGV26開度との間に定常的な偏差
が生じる。一方、フィードバック量は、実際の過給圧と
目標過給圧との偏差に基づいて決定されるため、フィー
ドバック量により機関1やターボチャージャ10の性能
変化等により、フィードフォワード量に上記定常的偏差
が生じた場合でもWGV26開度が実際の過給圧が目標
過給圧に一致するように調節されることになる。
【0035】そこで、本実施形態ではフィードフォワー
ド量とフィードバック量との和をWGV26の開度指令
値として与えることにより、フィードフォワード制御に
よる応答性の向上とフィードバック制御による制御精度
の向上との両方を達成している。また、本実施形態で
は、上記に加えて、数値マップから決定されたフィード
フォワード量を更に大気温度や吸気圧力損失の変化に応
じて補正するようにして、機関運転状態が標準状態から
ずれた場合の制御応答性を高めている。
【0036】すなわち、上述したようにフィードフォワ
ード量は、標準的な運転状態に基づいて設定されるた
め、例えば大気温度や吸気圧力損失等の条件が標準状態
から大きく変化した場合には、フィードフォワード量自
体も最適値から大きくずれた値になる。この場合でも、
実際の過給圧はフィードバック量により目標過給圧に正
確に収束するものの、フィードバック量は、機関1やタ
ーボチャージャ10の性能の経年的変化により生じた比
較的小さい定常的偏差を補償することを目的としてお
り、制御安定性を高めるためにフィードバック量の変化
速度は比較的小さくなるように設定されている。このた
め、運転状態の変化によるフィードフォワード量のずれ
が大きいと、それに応じてフィードバック量による過給
圧の収束時間も長くなり、制御応答性が悪化する場合が
生じる。しかし、本実施形態のように、数値マップから
決定されるフィードフォワード量そのものを、運転状態
の変化に応じて補正することにより、フィードフォワー
ド量が実際の運転状態に即した値になるため、フィード
バック量による補正量が小さくなり、制御応答性を更に
向上させることができる。
【0037】次に、本実施形態の過給圧制御について図
3から図13を参照して具体的に説明する。図3は、本
実施形態の基本的な過給圧制御動作を示すフローチャー
トである。本ルーチンは、EEC30により一定時間間
隔で実行される。図3においてルーチンがスタートする
と、ステップ301では、それぞれ対応するセンサ3
2、36、37、34、38及び39で検出された、機
関回転数NE、大気圧PA、大気温度TA、過給圧P
D、吸入空気温度TM及びコンプレッサ吸気圧力PIN
が、読み込まれる。
【0038】次いで、ステップ303から323では、
機関1がリーン空燃比で運転されているかリッチ空燃比
で運転されているかに応じて、目標過給圧TPD及びW
GV26の開度指令値のフィードフォワード量TDBS
が決定される。航空機用機関は、通常、最大出力が必要
とされる離着陸時等には機関燃焼室に供給する混合気の
空燃比をリッチ(過濃)にして燃料により燃焼系各部の
冷却を図る。また、航空機が巡航高度に到達して機関が
定常運転されるようになると、混合気の空燃比はリーン
(希薄)にされ、燃費の向上による航続距離の増大を図
る。すなわち、航空機用機関では、運転空燃比をリーン
とリッチとの間で切り換える運転が行われ、それに応じ
て機関やターボチャージャの運転特性も変化する。この
ため、本実施形態では、機関の運転空燃比がリッチかリ
ーンかに応じて、目標過給圧TPDと、フィードフォワ
ード量TDBSとが決定される。
【0039】すなわち、ステップ303では、フラグX
AFの値から、現在機関1がリッチ空燃比で運転されて
いるか、リーン空燃比で運転されているかが判断され
る。ここで、XAFは別途EEC30により実行される
燃料噴射量演算ルーチン(図示せず)により設定される
フラグであり、XAF=1は現在リッチ空燃比運転が行
われていることを、XAF=0はリーン空燃比運転が行
われていることをそれぞれ示している。
【0040】本実施形態では、目標過給圧TPDとフィ
ードフォワード量TDBSは以下のように設定される。
まず、ステップ305、313では機関運転空燃比がリ
ッチかリーンかに応じて、仮の目標過給圧TPDAが設
定される。ここで、ステップ305、313のTPD
L、TPDRはそれぞれ運転空燃比がリーンの場合とリ
ッチの場合の目標過給圧であり、本実施形態ではそれぞ
れ一定値とされる。次に、ステップ307から311及
びステップ315から319では、ステップ301で読
み込んだ、コンプレッサ16の吸入空気圧力PINか
ら、仮の目標過給圧TPDAに過給圧を制御した場合に
コンプレッサの圧力比(コンプレッサの吐出空気の圧力
と吸入空気の圧力との比)が最大圧力比KLまたはKR
を越えるか否かが判断され(ステップ307、31
5)、圧力比がKLまたはKRを越える場合には、真の
目標過給圧TPDが入口空気圧力PINと最大圧力比K
L(またはKR)の積として設定される(ステップ30
9、317)。また、仮の目標過給圧TPDAが最大圧
力比以下の圧力比で達成できる場合には、仮の目標過給
圧TPDAの値がそのまま真の目標過給圧TPDとして
設定される(ステップ311、319)。
【0041】上記のように、コンプレッサ16の最大圧
力比で目標過給圧を制限するのは、目標過給圧TPDに
実際の過給圧を制御した場合に、ターボチャージャ10
の回転数が最大許容回転数を越えてしまうことを防止す
るためである。なお、本実施形態ではリーン運転時とリ
ッチ運転時の最大圧力比KL、KRは、それぞれ一定値
とされる。
【0042】ステップ321と323では、それぞれ運
転空燃比がリッチかリーンかに応じてフィードフォワー
ド量TDBSが設定される。本実施形態では、TDBS
は、機関及びターボチャージャが標準状態、すなわち各
飛行高度での標準的な大気温度と吸入空気圧力損失とで
運転されており、機関とターボチャージャの性能の経年
変化が生じていない場合に、過給圧をほぼ目標過給圧T
PD(すなわちTPDLまたはTPDR)に維持するた
めに必要とされるWGV26開度に相当する値である。
TDBSは、コンプレッサ吸気圧力PINと機関回転数
NEとを用いた、図4に示す形式の数値マップとして、
予めEEC30のROMにリーン空燃比運転時用(図4
(A) )とリッチ空燃比運転時用(図4(B) )のものが格
納されている。コンプレッサ16の吐出圧力は、コンプ
レッサ16の吸気圧力PINと吸気流量およびターボチ
ャージャ回転数とにより決定される。また、コンプレッ
サの吸入空気流量は機関吸入空気量に等しく、ターボチ
ャージャ回転数は機関排気流量(すなわち、機関吸入空
気量)とWGV26開度とに応じて変化する。一方、機
関吸入空気量は機関回転数に応じて変化するため、結局
コンプレッサの吐出圧力(過給圧PD)を目標値TPD
に維持するために必要なWGV26開度は、概略コンプ
レッサ吸気圧力PINと機関回転数NEとの関数として
表すことができる。そこで、本実施形態では、標準吸気
圧力損失下で各飛行高度に相当する大気圧PAで機関1
の回転数を変えて運転し、過給圧を目標値TPDに維持
するために必要なWGV26開度を実測し、予めPAと
NEとを用いた数値マップ(図4(A) 、6(B) )を作成
しており、このマップに基づいて、PAとNEとからW
GV26開度指令値のフィードフォワード量TDBSを
決定するようにしている。なお、図4(A) 、図4(B) の
マップ中のTDBSL及びTDBSRは、それぞれリー
ン空燃比運転時とリッチ空燃比運転時のWGV26開度
指令値フィードフォワード量を表している。
【0043】上記により、目標過給圧TPDとフィード
フォワード量TDBSとを設定後、ステップ325、3
27ではセンサ38で検出した、機関1の吸気温度TM
に応じて目標過給圧が補正される。吸気温度TMに応じ
て目標過給圧TPDを補正するのは吸気温度の変化によ
る機関1の吸気量変動を防止するためである。過給空気
は、図1に示したようにインタクーラ8で冷却された後
に機関1に供給されるが、インタクーラ8の冷却条件が
変化すると機関1に供給される吸気の温度TMも変化す
ることになる。このため、目標過給圧TPD及び他の機
関運転状態が同一であっても、例えば吸気温度TMが上
昇すると実際に機関1に吸入される空気の重量流量は減
少してしまい、機関出力が低下するおそれがある。ま
た、逆に何らかの原因で吸気温度TMが低下すると、実
際に機関1に吸入される空気の重量流量は増大するため
高負荷運転時等では機関の燃焼圧力が増大して機関の耐
久性が低下する可能性がある。このため、本実施形態で
は、例えば吸気温度TMが高い場合には目標過給圧TP
Dも高くなるようにステップ325、327で目標過給
圧TPDを補正して、吸気温度TMの変化による機関吸
入空気量の変動を防止するようにしている。
【0044】なお、ステップ325、327の目標過給
圧の吸気温度による補正の詳細については後に詳述す
る。次に、ステップ329ではステップ321、323
で標準状態での数値マップから求めたフィードフォワー
ド量TDBSの値が、実際の運転状態に応じて補正さ
れ、最終的なWGV26の開度指令値のフィードフォワ
ード量がTLSBSとして算出される。この補正によ
り、図4のマップにより設定されるフィードフォワード
量TDBSが実際の運転状態の変化のために大きくずれ
た場合でも、TDBSは実際の運転状態に応じて補正さ
れるようになる。このため、後述するフィードバック量
による補正幅は小さくなり、過給圧制御の応答性が向上
することになる。
【0045】なお、ステップ329の詳細については、
後に詳述する。ステップ331、333はフィードバッ
ク量の算出のためのステップである。本実施形態では、
フィードバック量は目標過給圧TPDとセンサ34で検
出した実際の過給圧PDとの偏差ΔPDに基づくPI
(比例積分)制御により算出される。つまり、ステップ
331では、TPDとPDとの偏差ΔPDが、またステ
ップ333では偏差ΔPDの積分値がそれぞれ算出され
る。
【0046】ステップ335では、最終的なWGV26
の開度指令値TLSが、上記により算出したフィードフ
ォワード量(TLSBS)とフィードバック量(α×P
I+β×ΔPD)との和として算出される。また、ステ
ップ337では、上記により算出された最終的な開度指
令値TLSがWGV26のアクチュエータ25に出力さ
れ、WGV26が開度指令値TLSに応じた開度に駆動
される。なお、本実施形態では、TLSの値が小さいほ
どWGV26の開度が増大し、TLS=0でWGV26
が100パーセント開度になるように設定されている。
【0047】このように、WGV26開度を、実際の過
給圧とは無関係にフィードフォワード制御(オープンル
ープ制御)により設定されるフィードフォワード量と、
フィードバック制御により、目標過給圧と実際の過給圧
との偏差に応じて設定されるフィードバック量との和と
して設定することにより、精度が高くしかも応答性の良
好な過給圧制御が行われる。
【0048】次に、図3ステップ325、327で実行
される、目標過給圧TPDの吸気温度TMに基づく補正
について説明する。図3、ステップ325ではセンサ3
8で検出した機関1の吸気温度TMに基づいて、下記に
説明するように吸気温度補正量TPDTMが算出され、
ステップ327では、目標過給圧TPDから補正量TP
DTMを減算することにより、目標過給圧TPDが補正
される。
【0049】図5は、吸気温度TMと補正量TPDTM
との関係を示す図である。図5に示すように、補正量T
PDTMは吸気マニホルド温度TM(吸気温度)が高い
ほど小さな値に設定される。このため、補正後の目標過
給圧TPDは温度TMが高いほど大きな値に設定される
ようになる。過給圧が上昇すると、他の運転条件が同一
であっても機関1に吸入される空気量(重量流量)は増
大する。このため、図5のように補正量TPDを設定す
ることにより、吸気温度TMの上昇による機関吸気量
(重量流量)の減少が補償され、吸気温度上昇による機
関性能の低下が防止される。なお、図5の関係は、予め
EEC30のROMに一次元数値マップの形で格納され
ており、ステップ325では、検出したTMの値を用い
てこの数値マップからTPDTMの値が決定される。
【0050】次に、図3ステップ329で実行される、
フィードフォワード量TDBSの補正について説明す
る。ステップ329では、大気圧PA、大気温度TA、
コンプレッサ吸気圧力PINの各運転状態パラメータ、
及び図3ステップ325で算出された補正量TPDTM
の値に応じてTDBSが補正され、補正後の開度指令値
フィードフォワード量TLSBSが算出される。図6
は、図3ステップ329で実行されるサブルーチンを示
すフローチャートである。本サブルーチンでは、吸気温
度補正量DTLTMが補正量TPDTMに基づいて算出
され(ステップ601)、さらに大気温度補正量DTL
TAが大気圧PAと大気温度TAとに基づいて(ステッ
プ603)、吸気圧力損失補正量DTLPINが大気圧
PAとコンプレッサ吸気圧力PINとに基づいて(ステ
ップ605)、それぞれ算出される。上記補正量の算出
については、後に詳述する。
【0051】また、ステップ607では、上記により算
出された補正量と、図4のマップから求めたTDBSと
を用いて、補正後の開度指令値フィードフォワード量T
LSBSが、 TLSBS=TDBS+DTLTM+DTLTA+DT
LPIN として算出される。これにより、標準状態に基づく図4
の数値マップから決定されたフィードフォワード量TD
BSが、標準状態と実際の運転状態との相違に基づいて
補正されるため、補正後の開度指令値フィードフォワー
ド量TLSBSの値は実際の運転状態において目標過給
圧TPDを得るために必要なWGV26開度に極めて近
い値となる。従って、フィードバック制御によるWGV
26の開度補正量は運転状態の変化にかかわらず極めて
小さくなるため、運転状態の変化による過給圧制御の応
答性低下が防止される。なお、本実施形態では、各補正
量DTLTM、DTLTA、DTLPINは、機関始動
時に初期値0にイニシャライズされる。
【0052】以下、順を追って図6のサブルーチンで算
出される各補正量について説明する。ステップ601で
算出される吸気温度補正量DTLTMは、図3ステップ
325、327で目標過給圧TPDが吸気温度TMに基
づいて補正されたことに伴う補正である。前述のよう
に、数値マップから決定されるTDBSの値は、過給機
の各運転状態において、実際の過給圧を目標値TPD
(すなわち、図3ステップ303から319で設定され
る値)に一致させるための値である。このため、目標値
TPDが補正により変化した場合には、それに応じて図
4の数値マップから設定されたTDBSの値を補正しな
ければ、WGV26開度を補正後の目標過給圧TPDに
対応した値に設定することができない。そこで、本実施
形態では目標過給圧の吸気温度補正量TPDTMの値に
基づいてフィードフォワード量TDBSを補正すること
により、補正後の目標過給圧TPDに対応したフィード
フォワード量を得るようにしている。
【0053】図7(A) は、目標過給圧TPDの吸気温度
補正量TPDTMと、フィードフォワード量TDBSの
吸気温度補正量DTLTMとの関係を示す図である。図
7(A) から判るように、DTLTMの値は補正量TPD
TMが小さくなるほど(すなわち、目標過給圧TPDの
値が増大補正されるほど)大きな値に設定される。前述
のように、本実施形態では、TLSの値が大きくなるほ
どWGV26開度は減少するように設定されているた
め、上記により目標過給圧TPDの値が増大補正される
ほど、それに対応してWGV26の開度も小さく設定さ
れることになり、過給圧が上昇するようになる。
【0054】なお、図7(A) では補正量TPDTMのみ
に基づいてDTLTMの値を決定しているが、実際には
WGV26はバタフライ弁が使用されるため、開度指令
値TDBSの変化に対するWGV26の実効流路断面積
の変化は、WGV26の開度に応じて異なっている。す
なわち、目標過給圧の補正量TPDTMに相当するWG
V26の開度補正量DTLTMも、WGV26の開度に
より異なってくることになる。そこで、補正量DTLT
Mを目標過給圧の補正量TPDTMの他に補正前のWG
V26開度指令値フィードフォワード量TDBSを用い
て、図7(B) に示すような二次元数値マップから求める
ようにしても良い。図7(B) のマップは、各TDBSに
対応するWGV26開度での、開度指令値の単位変化量
当たりの実効有効流路断面積変化率を考慮して作成され
る。これにより、WGV26開度による実効流路断面積
の変化率の相違が補正され、さらに正確に補正量TPD
TMが算出されるようになる。
【0055】次に、図6ステップ603で算出される大
気温度補正量DTLTAについて説明する。大気温度T
A、すなわちコンプレッサ16の吸入空気温度が低下す
ると、コンプレッサ16の圧縮効率が向上するため他の
条件が同一であってもコンプレッサ吐出圧力、すなわち
過給圧は上昇する。一方、前述のように、フィードフォ
ワード量TDBSの算出に用いられる数値マップは、機
関の標準状態に基づいて決定されている。すなわち、大
気温度TAも各飛行高度(大気圧PA)における標準的
な大気温度TSTDに基づいて数値マップが作成されて
いる。このため、実際の大気温度が標準大気温度TST
Dと異なる場合、例えば実際の大気温度が標準大気温度
TSTDより高い場合には、図3ステップ321、32
3で設定されるTDBSの値でWGV26開度を設定す
ると、実際の過給圧は目標過給圧より低くなってしま
う。このため、本実施形態では実際の大気温度TAに基
づいてTDBSの値を補正することにより、実際の大気
温度TAに基づいたWGV26開度が得られるようにし
ている。また、上述のように、TDBS算出に用いる数
値マップは各大気圧PAにおける標準大気温度に基づい
て作成されているため、大気温度TAに基づく補正も実
際の大気温度TAの標準大気温度TSTDからのずれ量
に応じて行う必要がある。そこで、本実施形態ではセン
サ36で検出した大気圧PAから、その大気圧(飛行高
度)における標準大気温度TSTDを算出し、センサ3
7で検出した実際の大気温度TAの標準大気温度TST
Dからのずれ量ΔTに応じてTDBSの値を補正するよ
うにしている。
【0056】図8は、図6ステップ603の大気温度補
正量DTLTAの算出サブルーチンを説明するフローチ
ャートである。図8において、ステップ801ではセン
サ36で検出した大気圧PAに基づいて、TDBSの補
正に用いる標準大気温度TSTDが算出される。図9
は、大気圧PAと標準大気温度TSTDとの関係を示す
図である。図9に示すように、標準大気温度TSTD
は、大気圧PAが小さくなるほど(すなわち、飛行高度
が高くなるほど)低下する。
【0057】また、図8ステップ803では、センサ3
7で検出した実際の大気温度TAと標準大気温度TST
Dとの差ΔTが、ΔT=TA−TSTDとして算出され
る。更に、ステップ805では、算出されたΔTの値を
用いて、大気温度補正量DTLTAの値が、図10に示
す関係から算出される。図10に示すように、大気温度
補正量DTLTAの値は、ΔTの値が大きいほど、すな
わち実際の大気温度TAが標準大気温度TSTDより高
くなる程大きな値に設定される。このため、実際の大気
温度TAが高く、コンプレッサ16の吐出圧が低下傾向
にあるほどTDBSの値は大きく、すなわちWGV26
開度は小さく補正されるようになり、大気温度上昇によ
る過給圧の低下が防止される。
【0058】次に、図6ステップ605で算出される吸
入空気圧力損失補正量DTLPINについて説明する。
前述のように、WGV26の開度指令値のフィードフォ
ワード量TDBSは、図4の大気圧PAと機関回転数N
Eとを用いた数値マップから算出される。ところが、実
際にコンプレッサ吐出圧に影響を与えるのは大気圧PA
ではなく、コンプレッサ16の吸入空気圧力PINであ
る。TDBSの算出に用いられる図4の数値マップは、
コンプレッサの吸入空気圧力損失ΔPINを標準的な値
に設定することにより、大気圧PAと機関回転数NEと
からTDBSを設定している。このため、大気圧PAが
同一であってもコンプレッサ16の吸入空気圧力損失が
標準圧力損失からずれた値になった場合、例えば実際の
吸入空気圧力損失が標準圧力損失より大きくなった場合
には、図3ステップ321、323で設定されるTDB
Sの値でWGV26開度を設定すると、実際の過給圧は
目標過給圧より低くなってしまう。このため、本実施形
態では実際の吸入空気圧力損失ΔPINに基づいてTD
BSの値を補正することにより、実際の吸入空気圧力損
失ΔPINに基づいたWGV26開度が得られるように
している。
【0059】また、上述のように、TDBS算出に用い
る数値マップは各大気圧PAにおける標準圧力損失に基
づいて作成されており、大気圧が異なると標準圧力損失
も異なってくる。このため、本実施形態では現在の吸入
空気圧力損失ΔPINの値を一定の基準圧力(基準高
度)における圧力損失の値DPCRに換算し、この換算
圧力損失DPCRと基準高度における標準圧力損失との
差に基づいてTDBSの値を補正するようにしている。
【0060】図11は、図6ステップ605で実行され
る吸入空気圧力損失補正量DTLPIN算出サブルーチ
ンを説明するフローチャートである。図11においてサ
ブルーチンがスタートすると、ステップ1101では、
センサ32で検出した現在の機関回転数NEが、機関1
の定格回転数NER 付近にあるか否かが判定される(ス
テップ1101において、ΔN0 は、例えば100rp
m程度の一定値とされる)。
【0061】ステップ1101で、機関1が定格回転数
付近で運転されている場合にはステップ1103から1
109で、吸入空気圧力損失補正量DTLPIN0 が算
出される。すなわち、ステップ1103では、センサ3
6で検出した大気圧PAとセンサ39で検出したコンプ
レッサ吸気圧力PINとから、現在の吸入空気圧力損失
ΔPINが、ΔPIN=PA−PINとして算出され
る。また、ステップ1105では、センサ36で検出し
た現在の大気圧PAから、この大気圧における標準圧力
損失DPSTDが算出される。
【0062】図12は、各大気圧PA(飛行高度)での
機関定格回転数運転における標準圧力損失DPSTDの
値を示す図である。TDBSを算出するのに用いた図4
の数値マップは、各大気圧PAにおける上記標準大気圧
DPSTDの値を用いて作成されている。図12に示す
ように、標準圧力損失DPSTDの値は、或る大気圧
(図12にPACRで示す大気圧)までは大気圧ととも
に増加し、PACR以上の大気圧では大気圧が上昇する
ほど低下する。図3で説明したように、本実施形態では
ターボチャージャ回転数が最大許容回転数以下になるよ
うに、コンプレッサの圧力比が一定値以下になるように
過給圧を制限している(図3ステップ307から31
1、及びステップ315から319)。このため、飛行
高度が増大して大気圧が低下するとコンプレッサ圧力比
の制限を受けて過給圧は徐々に低下するようになり、同
一機関回転数であっても吸入空気量は徐々に低下するよ
うになる。図12の大気圧PACRは、圧力比による過
給圧の制限が開始される大気圧(高度)であり、この大
気圧に相当する高度をクリティカル高度と称する。
【0063】図12から現在の大気圧PAにおける標準
圧力損失DPSTDを求めた後、ステップ1107で
は、ステップ1103で算出した現在の圧力損失ΔPI
Nの値を、図12で求めた標準大気圧力損失DPSTD
を用いてクリティカル高度における圧力損失の値DPC
Rに換算する。換算圧力損失DPCRの値は、以下の式
により算出される。
【0064】 DPCR=(DPSTDCR/DPSTD)×ΔPIN ここで、DPSTDCRは、クリティカル高度(大気圧P
ACR)における標準圧力損失である(図12)。すな
わち、現在の大気圧における圧力損失ΔPINのクリテ
ィカル高度における換算値DPCRは、線型近似により
算出される。なお、圧力損失ΔPINの値の換算のため
の基準高度をクリティカル高度に設定したのは、クリテ
ィカル高度における吸入空気圧力損失が最大値を示すた
めである(図12参照)。
【0065】ついで、図11ステップ1109では、上
記によりクリティカル高度に換算した圧力損失の値DP
CRの、クリティカル高度における標準圧力損失DPS
TD CRからの偏差から、図13を用いて定格回転数NE
R における吸入空気圧力損失補正量DTLPIN0 が算
出される。図13は、クリティカル高度における標準圧
力損失からの実際の圧力損失のずれ、DPCR−DPS
TDCRと補正量DTLPIN0 との関係を示す図であ
る。図13に示すように、実際の圧力損失DPCRが標
準圧力損失より大きくなるほど(すなわち、DPCR−
DPSTDCRの値が大きくなるほど)、補正量DTLP
IN0 の値は大きくなる。このため、吸入空気圧力損失
が増大して過給圧が低下傾向にあるほどTDBSの値は
増大補正され、WGV26開度は減少するようになり、
吸入空気圧力損失の増大による過給圧の低下が防止され
る。
【0066】また、ステップ1111では、上記により
求めた定格回転数NER における吸入空気圧力損失補正
量DTLPIN0 を用いて、現在の機関回転数NEにお
ける吸入空気圧力損失補正量DTLPINが、 DTLPIN=DTLPIN0 ×(NE−A)/(NE
R −A) として算出される。すなわち、ステップ1107で算出
された補正量DTLPIN0 は機関が定格回転数NER
で運転されている場合の値であるため、ステップ111
1では、このDTLPIN0 の値と現在の機関回転数N
E及び定格回転数NER を用いて、図6のルーチンで使
用する現在の機関回転数NEにおける吸入空気圧力損失
補正量DTLPINを線型近似により算出する。なお、
上記線型近似式において、Aは線型近似補正係数であ
る。
【0067】一方、ステップ1101で、機関回転数N
Eが定格回転数付近にない場合(すなわち、|NE−N
R |≧ΔN0 の場合には、ルーチンは直接ステップ1
111に進み、前回のルーチン実行時に使用した機関定
格回転数NER における吸入空気圧力損失補正量DTL
PIN0 の値を使用して現在の回転数NEにおける吸入
空気圧力損失補正量DTLPINの値を線型近似で算出
する。このように、機関が定格回転数NEから離れた回
転数で運転されている場合に吸入空気圧力損失補正量D
TLPINを定格回転数における補正量DTLPIN0
を用いて線型近似により算出することにより、定格回転
数以外での吸入空気圧力損失の補正が簡略化される。
【0068】航空機では、稼働時間が長くなるにつれて
エアクリーナの汚れなどにより吸入空気圧力損失が徐々
に増大する。また、航空機の場合には、同一型式の機関
を異なる機体に搭載するのが一般的であるため、同一型
式の機関であっても吸気系のレイアウトの相違により機
体の種類毎に吸気圧力損失が異なる場合が多い。このた
め、航空機用機関では実際の圧力損失と標準圧力損失と
の偏差が大きくなる場合が生じやすく、標準圧力損失に
基づく数値マップから求めたTDBSを用いてWGV開
度を制御すると、フィードバック制御による補正量が大
きくなってしまい、過給圧制御の応答性が悪化する場合
が生じる。本実施形態では、上記のように吸入空気圧力
損失の標準圧力損失からのずれに基づいて、フィードフ
ォワード量TDBSを補正するようにしたため、吸入空
気圧力損失の値が標準圧力損失の値から大きくずれたよ
うな場合でも、フィードバック制御による補正量を小さ
く維持することが可能となり、過給圧制御の応答性を高
く維持することができる。
【0069】なお、図11では、吸入空気圧力損失の補
正は機関1が定格回転数近傍で運転されている場合の吸
入空気圧力損失補正量DTLPIN0 に基づいて算出し
ているが、機関の各回転数領域において、図12と図1
3に示した関係を予め求めておき、機関の回転数に応じ
て直接吸入空気圧力損失補正量DTLPINを算出する
ようにすることも可能である。
【0070】また、上述の実施形態では、本発明を航空
機用過給機関に適用した場合について説明したが、本発
明は上記実施形態に限定されるものではなく、他の過給
機付機関、例えば車両用機関などにも適用可能であるこ
とはいうまでもない。更に、ウエィストゲート弁開度に
影響するパラメータとしては、上述した大気温度、大気
圧等の他にも排気ガス温度、排気ガス圧力や排気系の圧
力損失等が挙げられる。従って、請求項1における大気
圧及び大気温度に代えて排気ガス温度、排気ガス圧力を
パラメータとして、また請求項3における過給機の吸入
空気圧力損失に代えて排気圧力損失等をパラメータとし
て、それぞれ上記と同様にウエィストゲート弁開度をフ
ィードフォワード制御することによっても本発明と同様
な効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、機関の
運転状態の標準状態からのずれ量に基づいて、フィード
フォワード量を補正するようにしたことにより標準状態
と実際の機関運転状態とのずれが大きくなった場合で
も、過給圧制御の応答性を高く維持することが可能とな
るという共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給圧制御装置を航空機用過給機関に
適用した実施形態の概略構成を示す図である。
【図2】図1の機関の制御ユニットの概略構成を示す図
である。
【図3】図1の過給圧制御装置の過給圧制御動作を説明
するフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートで使用する数値マップの
形式を示す図である。
【図5】図3のフローチャートで用いる補正量の設定を
示す図である。
【図6】図3のフローチャートのステップ329で実施
される補正操作の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【図7】図6のフローチャートで用いる補正量の設定を
説明する図である。
【図8】図6のフローチャートで用いる補正量の算出動
作を説明するフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートで補正量の算出に用いる
関係を示す図である。
【図10】図8のフローチャートで補正量の算出に用い
る関係を示す図である。
【図11】図6のフローチャートで用いる補正量の算出
動作を説明するフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートで補正量の算出に用
いる関係を示す図である。
【図13】図11のフローチャートで補正量の算出に用
いる関係を示す図である。
【符号の説明】
1…内燃機関 10…過給機 26…ウエィストゲート弁 30…EEC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 362 F02D 45/00 364E 364 G05B 11/32 F G05B 11/32 F02B 37/12 301G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を昇圧し、被過給装置に供給する過
    給機の過給圧制御装置であって、 少なくとも大気圧と大気温度とを含む、過給圧以外の過
    給機の運転状態パラメータを検出する過給機運転状態検
    出手段と、 検出された運転状態パラメータと、予め定めた目標過給
    圧とに基づいて過給圧制御量を設定する過給圧制御手段
    と、 検出された大気圧と大気温度とに基づいて、前記過給圧
    制御手段の設定した過給圧制御量を補正する制御量補正
    手段と、 補正後の過給圧制御量に応じて過給機の過給圧を変化さ
    せる過給圧調節手段と、 を備えた過給機の過給圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御量補正手段は、検出された大気
    圧から予め定めた関係に基づいて標準大気温度を算出す
    る標準大気温度算出手段と、該標準大気温度と検出され
    た大気温度との差に基づいて前記過給圧制御量を補正す
    る補正手段と、を備えた請求項1に記載の過給圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】 空気を昇圧し、被過給装置に供給する過
    給機の過給圧制御装置であって、 少なくとも過給機の吸入空気圧力損失を含む、過給圧以
    外の過給機の運転状態パラメータを検出する過給機運転
    状態検出手段と、 検出された運転状態パラメータと、予め定めた目標過給
    圧とに基づいて過給圧制御量を設定する過給圧制御手段
    と、 過給機吸入空気圧力損失を検出する吸気圧損検出手段
    と、 検出された吸入空気圧力損失に基づいて、前記過給圧制
    御手段の設定した過給圧制御量を補正する制御量補正手
    段と、 補正後の過給圧制御量に応じて過給機の過給圧を変化さ
    せる過給圧調節手段と、 を備えた過給機の過給圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記過給機運転状態検出手段は、大気圧
    を検出する手段を含み、 前記制御量補正手段は、検出された大気圧から予め定め
    た関係に基づいて標準吸入空気圧力損失を算出する標準
    吸気圧損算出手段と、該標準吸入空気圧力損失と前記吸
    気圧損検出手段により検出された実際の吸入空気圧力損
    失とに基づいて前記過給圧制御量を補正する補正手段
    と、を備えた請求項3に記載の過給圧制御装置。
  5. 【請求項5】 更に、過給機の過給圧を検出する過給圧
    検出手段と、 検出された過給圧と前記目標過給圧とに基づいて第2の
    過給圧制御量を設定する第2の過給圧制御手段とを備
    え、 前記過給圧調節手段は、前記過給圧制御手段の設定した
    過給圧制御量と前記第2の過給圧制御手段の設定した第
    2の過給圧制御量とに基づいて過給機の過給圧を変化さ
    せる請求項1から4のいずれか1項に記載の過給圧制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記過給機運転状態検出手段は、前記被
    過給装置に供給される過給空気温度を検出する手段を備
    え、 前記第2の過給圧制御手段は、検出された過給空気温度
    に基づいて前記目標過給圧を補正する目標過給圧補正手
    段と、 補正後の目標過給圧と前記検出された過給圧とに基づい
    て前記第2の過給圧制御量を設定する設定手段と、 を備えた請求項5に記載の過給圧制御装置。
  7. 【請求項7】 前記過給圧制御手段は、検出された過給
    圧とは無関係に、前記目標過給圧と過給機の運転状態パ
    ラメータとのみに基づいて過給圧制御量を設定し、前記
    第2の過給圧制御手段は、検出された過給圧が目標過給
    圧に一致するように前記第2の過給圧制御量を設定する
    請求項5に記載の過給圧制御装置。
  8. 【請求項8】 前記過給圧制御手段は、検出された過給
    圧とは無関係に、前記目標過給圧と過給機の運転状態パ
    ラメータとのみに基づいて過給圧制御量を設定し、 前記設定手段は、検出された過給圧が前記補正後の目標
    過給圧に一致するように前記第2の過給圧制御量を設定
    する、請求項6に記載の過給圧制御装置。
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