JPH09194192A - フック体固定構造 - Google Patents

フック体固定構造

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JPH09194192A
JPH09194192A JP747496A JP747496A JPH09194192A JP H09194192 A JPH09194192 A JP H09194192A JP 747496 A JP747496 A JP 747496A JP 747496 A JP747496 A JP 747496A JP H09194192 A JPH09194192 A JP H09194192A
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JP
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hook
detection weight
boom
overwinding
hook support
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JP747496A
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English (en)
Inventor
Hajime Watabe
肇 渡部
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Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブームもしくはジブに対してフック体を過巻検
出ウエイトとともに定位置に安定して固定することによ
って、特に走行時のフック体のガタつきを防止し、ま
た、フック体における構成要素の着脱作業を容易に行な
うことができるフック体固定構造の提供を目的としてい
る。 【解決手段】本発明は、フック支持体47aを筒状に形
成し、また、過巻検出ウエイト50を、筒状の本体部6
1と、この本体部61の上端から外側に突出して設けら
れブームもしくはジブの先端部45に当接可能な環状の
フランジ部62とから構成するとともに、ワイヤロープ
22を巻き上げてフック支持体47aを過巻検出ウエイ
ト50に当接させる際に、フック支持体47a内に過巻
検出ウエイト50の本体部61を受け入れてフック支持
体47aの上端を過巻検出ウエイト50のフランジ部6
2の下面に当接させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブームもしくはジ
ブの先端から垂下されるワイヤロープの先端に取り付け
られた荷吊り用のフック体を、ワイヤロープの過巻状態
を検出するために使用される過巻検出ウエイトととも
に、ブームもしくはジブの先端部に当接固定するための
フック体固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールクレーンやトラッククレーンな
どのクレーン車は、そのブームもしくはジブの先端から
垂下させたワイヤロープに荷吊り用のフック体を取り付
け、このフック体のフック部によって荷を吊り下げて作
業を行なう。
【0003】一般に、フック体は、重荷重のクレーン作
業に適した主フック体と、軽荷重のクレーン作業におい
て適した補助フック体とに大別される。このうち、主フ
ック体は、荷を引掛けてこれを支持する主フックと、主
フックを固定支持するフック支持体とからなり、ブーム
のブームヘッドに取着されたシーブとフック支持体のシ
ーブとの間で多索巻回されるウインチからのワイヤロー
プによってブームの先端から昇降自在に垂下されるよう
になっている。
【0004】一方、補助フック体は、荷を引掛けてこれ
を支持する補助フックと、補助フックを固定支持する筒
状のフック支持体とからなり、ブームヘッドのシーブか
らブームヘッドもしくはジブの先端に設けられた補助シ
ーブに掛け渡された別個の単索ワイヤによって昇降自在
に垂下されるようになっている。
【0005】こうしたフック体、とりわけ多索クレーン
作業を行なう主フック体は、クレーン車の走行時におい
ては、車体に設けられたフック係止部にそのフックが係
止されることにより車体側に固定され、走行時における
その遊動が防止される。すなわち走行時の安全性が確保
される。具体的には、フックを車体側のフック係止部に
係止できる程度までワイヤロープを車体に設けられたウ
インチから繰出し、フックをフック係止部に係止させた
状態で今度はワイヤロープを巻き取って、ワイヤロープ
の張力によりフックをフック係止部に固定するようにし
ている。
【0006】また、最近では、フック体を車体側に固定
することなく、ブームの先端部に当接させた状態で固定
する手法が行なわれている。具体的には、ワイヤロープ
をウインチによって一杯に巻き取った過巻状態でフック
体のフック支持体をブームの先端部に突き当て、この状
態をウインチをロックすることによりワイヤロープの張
力で維持している。
【0007】ところで、クレーン車には、一般に、荷吊
り用のフック体を昇降自在に支持するワイヤロープの巻
き過ぎによってフック体の前記フック支持体がブームも
しくはジブに衝突してブームもしくはジブを損傷させて
しまうことを防止するため、ワイヤロープの巻き過ぎを
検出する過巻検出機構が設けられている。
【0008】この過巻検出機構は、ブームもしくはジブ
の先端部に連結された過巻検出器と、この過巻検出器か
ら所定長の吊索を介して垂下されたリング状または円筒
状の過巻検出ウエイトとを備えており、過巻検出ウエイ
トの重量によって過巻検出器が下方に付勢されて過巻検
出器のスイッチがOFF状態にある場合にはウインチに
よるワイヤロープの巻き取りを可能とするが、ワイヤロ
ープが過度に巻き取られてワイヤロープによって吊り上
げられるフック体のフック支持体が過巻検出ウエイトに
突き当たって過巻検出ウエイトを下方から支持するよう
になると、過巻検出器に過巻検出ウエイトの重量が作用
しなくなり、これによって過巻検出器のスイッチがON
状態に切換わってウインチによるワイヤロープの巻き取
りを規制するようになっている。
【0009】こうした過巻検出機構の過巻検出ウエイト
もまた、荷吊り用のフック体と同様、走行時に遊動しな
いように何等かの方法で固定しておく必要がある。その
ため、従来、走行時にフック体をブームの先端部に当接
固定させる場合においては、過巻検出ウエイトをブーム
とフック体のフック支持体との間に挟み込むようにして
固定する手法も行なわれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、走行
時にフック体をブームの先端部に当接固定させる場合、
過巻検出ウエイトをブームとフック体のフック支持体と
の間に単に挟み込むようにして固定すると、フック体が
過巻検出ウエイトを介してブームに間接的に当接固定さ
れる状態となるため、ブームに対するフック体の座りが
悪くなる。すなわち、この突き当て状態では、リング状
または円筒状の過巻検出ウエイトと、フック体のフック
支持体との位置決めがうまくなされず、過巻検出ウエイ
トとフック支持体との座りが悪くガタついたり、あるい
は、走行時にフック支持体とブームとの間で過巻検出ウ
エイトが横滑りしてブームに対するフック体の当接固定
強度が低下してしまう虞がある。
【0011】こうした問題を解決するためには、過巻検
出ウエイトをブームに安定して突き当てるとともに、過
巻検出ウエイトに対してフック支持体を安定して突き当
てて、ブームに対するフック体の座り性を良くする必要
がある。そのためには、例えば特公平3ー29719号
公報に提案されているように、過巻検出ウエイトとフッ
ク支持体との係合部をそれぞれテーパ状に加工し、ま
た、ブームに当接される過巻検出ウエイトの上面を平滑
面にすることが考えられる。
【0012】すなわち、この特公平3ー29719号公
報に提案されているものは、図6に示すように、環状の
過巻検出ウエイト100の上下にそれぞれ円形のフラン
ジ部100a,100bを同心的に設けて、下部フラン
ジ部100bを下側に向かってテーパ状に広がる傘状に
形成するとともに、吊り用のフック体110の筒状のフ
ック支持体102の上端部を先細りのテーパ部102a
として形成している。そして、フック体110をジブ1
06に当接固定する場合には、図7に示すように、フッ
ク体110を支持するワイヤロープ101を巻き取るこ
とによりフック体110を上昇させて、過巻検出ウエイ
ト100の下部フランジ部100bにフック支持体10
2のテーパ部102aを嵌め入れて係合支持させるとと
もに、さらにワイヤロープ101を巻き取って過巻検出
ウエイト100の上部フランジ部100aをジブ106
に当接させるものである。なお、図6および図7中にお
いて、105は、ジブ106の一方の側面に連結された
過巻検出器、104は、過巻検出器105の下端とジブ
106の他方の側面とにそれぞれ過巻検出ウエイト10
0を連結する吊索、108はワイヤロープ101が巻回
されたシーブ、112はフック支持体102に固定支持
されたフックである。
【0013】この特公平3ー29719号公報の構成を
ブームとフック体との当接固定に適用すれば、過巻検出
ウエイトとフック支持体との位置決めが容易となり、ブ
ームに対するフック体の当接固定強度を向上させること
ができる。
【0014】しかし、この公報のものは、過巻検出ウエ
イト100に当接されるフック支持体102の上端部が
先細りのテーパ部102aとして形成されるとともに、
このテーパ部102aが過巻検出ウエイト100の下部
フランジ部100bの傘状のテーパ面に係合するように
なっているため、過巻検出ウエイト100とフック支持
体102とが比較的径の小さい環状の面で当接すること
となり、過巻検出ウエイト100とフック支持体102
との当接面積が小さく、過巻検出ウエイト100に対す
るフック支持体102の座り性、ひいては、ブームに対
するフック体110の座り性を安定に保つことができ
ず、走行時にフック体110がガタつく虞がある。
【0015】また、フック体110は、そのフック11
2がフック支持体102内でピンジョイントによってロ
ープソケットに連結されているが、前記公報のようにフ
ック支持体102の上端部が先細りのテーパ部102a
として形成されていると、フック支持体102内にその
上端開口部から手を挿入して前記ロープソケットのピン
を着脱する場合に、その作業が非常にしずらいという問
題がある。
【0016】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ブームもしくはジブ
に対してフック体を過巻検出ウエイトとともに定位置に
安定して固定することによって、特に走行時のフック体
のガタつきを防止し、また、フック体における構成要素
の着脱作業を容易に行なうことができるフック体固定構
造を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブームもしくはジブの先端部から昇降可
能に垂下されるワイヤロープの端部に取り付けられ、荷
吊り用のフックとこのフックを支持するフック支持体と
からなるフック体と、前記ワイヤロープの過巻状態を検
出するためにブームもしくはジブの先端部から垂下さ
れ、ブームもしくはジブの先端部と前記フック体との間
に位置するとともに、ワイヤロープの巻き上げによって
上昇するフック体のフック支持体と当接可能な過巻検出
ウエイトとを備え、ワイヤロープを過巻状態に巻き上げ
ることにより、過巻検出ウエイトをフック支持体とブー
ムもしくはジブの先端部との間で挟圧して、フック体を
ブームもしくはジブの先端部に対して押し付けて固定す
るようにしたフック体固定構造において、前記フック支
持体を筒状に形成し、また、前記過巻検出ウエイトを、
筒状の本体部と、この本体部の上端から外側に突出して
設けられブームもしくはジブの先端部に当接可能な環状
のフランジ部とから構成するとともに、ワイヤロープを
巻き上げてフック支持体を過巻検出ウエイトに当接させ
る際に、フック支持体内に過巻検出ウエイトの本体部を
受け入れてフック支持体の上端を過巻検出ウエイトのフ
ランジ部の下面に当接させるようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施形態について説明する。図1はホイールクレ
ーン(ラフテレーンクレーン)1を示している。このホ
イールクレーン1は、クレーン作業と走行運転の両方を
兼用できる兼用運転室(以下、キャブという。)14を
備え、ブーム18をキャブ14の下側まで傾斜させた状
態に倒伏させて走行することができる。これにより、走
行時における側方の視界を十分に確保でき、また、車体
の重心が低くなるため、走行時における車体の安定性が
良好となる。
【0019】また、ホイールクレーン1は、走行車体と
してのキャリア10を備えており、キャリア10上には
旋回台12が載置されている。また、旋回台12上に
は、キャブ14と伸縮ブーム18とを備えた旋回体16
が回転自在に搭載されている。この場合、伸縮ブーム1
8は、複数段のブームが伸縮自在に連結されて成り、図
示しない伸縮シリンダによって伸長可能であるととも
に、旋回体16と基端側ブーム18aの下面との間に掛
け渡された図示しない起伏シリンダにより起伏動作され
るようになっている。
【0020】キャリア 10の前後の両側にはそれぞれ
アウトリガ26が取り付けられている。これらのアウト
リガ26は、クレーン作業時にキャリア10の側方にビ
ームを張り出し、ビームの先端に取着されたシリンダ・
ピストン構造のジャッキ部26aを伸長させることによ
り、ジャッキ部26aの下端に取り付けられた接地板2
6bを地面に圧接させて、キャリア10を支えるように
なっている。
【0021】なお、図示しないが、キャリア10の車体
フレーム11上には、伸縮ブーム18の長さを補うため
のジブがブーム18の側面もしくは下面に格納されてい
る。また、旋回体16にはウインチ(図示せず)が設け
られており、このウインチによりワイヤが巻き取られ、
或いは、繰り出されるようになっている。ウインチから
繰り出されたワイヤは、ブーム18のブームヘッド25
に取着された上側のシーブ24と下側のシーブ(図示せ
ず)とに掛け渡された後、前記下側のシーブと主フック
体30のフック支持体30aに設けられたシーブとの間
で多索巻回されて、ブーム18の先端から主フック体3
0を昇降自在に垂下させることができるようになってい
る。なお、フック支持体30aには、荷を引掛けてこれ
を支持する主フック30bが固定支持されている。
【0022】また、主フック体30は、ブーム18に対
して当接状態で固定されるようになっている。すなわ
ち、ブーム18のブームヘッド25には略三角形状のブ
ラケット35が支点38を中心に回動自在に取り付けら
れており、主フック体30を昇降自在に支持するワイヤ
を巻き上げることによりブラケット35に対して主フッ
ク体30のフック支持体30aを当接させるとともにこ
の当接状態からさらにワイヤを巻き上げると、ワイヤの
巻き上げ線に対して偏心している支点38を中心とした
回転モーメントがブラケット35に作用し、ブラケット
35が主フック体30とともにブーム18の下面側に向
けて内側に回動して、主フック体30がブーム18に隣
接した格納状態(図示の状態)に位置される。そして、
この格納状態は、ウインチをロックすることによって得
られるワイヤの張力により保持される。
【0023】一方、ブームヘッド25の先端には、補助
シーブ29を備えたシーブブラケット15が好ましくは
突没自在に設けられている。シーブブラケット15の補
助シーブ29にはブームヘッド25のシーブ24に巻回
された別個の単索ワイヤ22が掛け渡されており、この
単索ワイヤ22の端部には補助フック体47が着脱自在
に取り付けられている。すなわち、補助フック体47
は、単索ワイヤ22によってブーム18の先端から昇降
自在に垂下されるようになっている。
【0024】補助フック体47は、荷を引掛けてこれを
支持する補助フック47bと、補助フック47bを固定
支持する筒状のフック支持体47aとからなる。そし
て、補助フック体47は、ブーム18のブームヘッド2
5に対して当接状態で固定されるようになっている。こ
の当接固定機構について詳しく説明すると、まず、ブー
ムヘッド25に設けられたシーブブラケット15には略
三角形状のブラケット45が支点ピン39を中心に回動
自在に取り付けられており、補助フック体47を昇降自
在に支持する単索ワイヤ22を過巻状態まで巻き上げる
と、過巻ウエイト50を介して補助フック体47のフッ
ク支持体47aがブラケット45に当接するようになっ
ている(これについては後述する)。そして、この当接
状態からさらにワイヤ22を巻き上げると、ワイヤ22
の巻き上げ線に対して偏心している支点ピン39を中心
とした回転モーメントがブラケット45に作用し、ブラ
ケット45が補助フック体47とともにブーム18の下
面側に向けて内側に回動して、補助フック体30がブー
ムヘッド25に隣接した格納状態(図示の状態)に位置
される。この場合、補助フック体47の内側への回動は
ブーム18側に設けられたストッパ49によって規制さ
れ、図示の格納状態はウインチをロックすることによっ
て得られる単索ワイヤ22の張力により保持される。
【0025】次に、補助フック体47をブーム18側に
当接固定するための構造(フック体固定構造)について
図2ないし図4を参照しながらさらに詳しく説明する。
図2に示すように、シーブブラケット15は互いに対向
する一対の側板15a,15bを有しており、これらの
側板15a,15b間に補助シーブ29が支持されてい
る。各側板15a,15bにはブラケット45を形成す
る側板45a,45bが支点ピン39により回動自在に
取り付けられている。また、ブラケット45の端部に
は、後述する過巻検出ウエイト50の上端面を受ける当
接板52が側板45a,45b同士を連結するように設
けられている。また、ブラケット45の側板45a,4
5b間には補助シーブ29に掛け渡され単索ワイヤ22
をガイドするガイドローラ46が支持されている。
【0026】ブラケット45の側板45a,45bには
それぞれ第1および第2の支持部51,53が側方に突
出して設けられている。そして、第2の支持部53には
過巻検出器56が回動可能に取り付けられている。具体
的には、過巻検出器56の上端部に設けられた延出体5
4が支持部53に対して回動可能に取り付けられる。な
お、過巻検出器56のふらつきを防止するため、側板4
5aには延出体54と当接可能なストッパ55が突設さ
れている。
【0027】また、過巻検出器56の下端と第1の支持
部51にはそれぞれ所定長の鎖57,57が垂れ下がる
ようにして取り付けられており、これらの鎖57,57
によって略円筒状の過巻検出ウエイト50が略水平に支
持されている。
【0028】この過巻検出ウエイト50は、図3に詳細
に示すように、筒状の本体部61と、本体部61の上端
に形成された環状のフランジ部62とからなる。フラン
ジ部62の上面は平面として形成されており、本体部6
1の下端部は、その外径が下方に向かって小さくなる先
細りのテーパ部60として形成されている。言い換えれ
ば、過巻検出ウエイト50は、環状体62に先細りの筒
状突出部61を設けた形状をなしている。なお、フラン
ジ部62には一対の取り付け部59,59が互いに対向
するように設けられており、取り付け部59,59には
鎖57,57が接続される接続穴58,58が設けられ
ている。
【0029】なお、過巻検出器56によって動作される
過巻防止装置は、過巻検出ウエイト50の重量によって
過巻検出器56が下方に付勢されて過巻検出器56のス
イッチがOFF状態にある場合には、ウインチによる単
索ワイヤ22の巻き取りを可能とするが、単索ワイヤ2
2が過度に巻き取られてワイヤ22によって吊り上げら
れる補助フック体47のフック支持体47aが過巻検出
ウエイト50に突き当たって過巻検出ウエイト50を下
方から支持するようになると、ウインチによるワイヤ2
2の巻き取りを規制する。これは、フック支持体47a
が過巻検出ウエイト50に突き当たって過巻検出ウエイ
ト50を下方から支持するようになると、過巻検出器5
6に過巻検出ウエイトの重量が作用しなくなり、これに
よって過巻検出器のスイッチがON状態に切換わるため
である。
【0030】図2に示すように、シーブブラケット15
の補助シーブ29に掛け渡された単索ワイヤ22は、ガ
イドローラ46によって案内されながら過巻検出ウエイ
ト50の内孔63を貫通して延びており、その端部には
補助フック体47が取り付けられている。具体的には、
補助フック体47のフック支持体47aにピン69を介
してワイヤロープソケット68が取り付けられており、
このワイヤロープソケット68に単索ワイヤ22が屈曲
された状態で固定されている。なお、屈曲された単索ワ
イヤ22の端部は、挟持体67により、過巻検出ウエイ
ト50を貫通して延びる単索ワイヤ22の部位とともに
取り纏められるようにして挟圧固定されている。なお、
フック支持体47aの下部外面には、外部からのピン6
9の着脱作業を可能にする開口部66が形成されてい
る。また、フック支持体47aにはピン70を介して補
助フック47bが取り付けられている。
【0031】筒状のフック支持体47aの上端部内面に
は、環状のフランジ部65が内側に突出して設けられて
いる。このフランジ部65の上部内面は、上方に向かっ
て外側に広がるテーパ面64として形成されている。こ
のテーパ面64の傾斜角は過巻検出ウエイト50のテー
パ部60の傾斜角と略同一であり、また、フランジ部6
5の内径は、過巻検出ウエイト50の本体部61の外径
と略同一かそれよりも若干大きく設定されており、単索
ワイヤ22を巻き上げた際にフランジ部65の開口を通
じて過巻検出ウエイト50の本体部61をフック支持体
47a内に容易に挿入することができるようになってい
る。
【0032】次に、補助フック体47を過巻検出ウエイ
ト50とともにブーム18側に当接固定させる動作につ
いて説明する。まず、過巻検出器56によって動作する
過巻防止装置の電気回路を遮断した後、図2に示す状態
から単索ワイヤ 22を巻き上げて補助フック体47を
上昇させる。単索ワイヤ22が所定量巻き上げられる
と、過巻検出ウエイト50の本体部61がフランジ部6
5の開口を通じてフック支持体47aの内部に挿入され
るとともに、フック支持体47aのフランジ部65の上
面が過巻検出ウエイト50のフランジ部62の下面に当
接される。
【0033】なお、この場合、過巻検出ウエイト50の
下部に先細りのテーパ部60が設けられ且つフック支持
体47aの上部フランジ部65に広がりテーパ面64が
形成されていることから、単索ワイヤ22を巻き上げて
いく動作中にフック支持体47aと過巻検出ウエイト5
0とが揺動した場合でも、フック支持体47aのフラン
ジ部65のテーパ面64が過巻検出ウエイト50のテー
パ部60に当接することによりテーパ部60がテーパ面
64に沿って案内されるため、フック支持体47aと過
巻検出ウエイト50との位置決めがなされ、過巻検出ウ
エイト50の本体部61がフック支持体47a内へ容易
に挿入される。
【0034】フック支持体47aのフランジ部65の上
面が過巻検出ウエイト50のフランジ部62の下面に当
接した状態からさらに単索ワイヤ22を巻き上げると、
フック支持体47aは、過巻検出ウエイト50を下側か
ら支持した状態で上昇し、過巻検出ウエイト50のフラ
ンジ部62の上面をブラケット45の当接板52に当接
させる。すなわち、単索ワイヤ22を巻き上げによっ
て、フック支持体47aは、当接板52との間に過巻検
出ウエイト50を挟持した状態で当接板52に対して押
し付けられる。この状態が図4に示されている。また、
この時の過巻検出ウエイト50に対するフック支持体4
7aの当接領域(フランジ部65の上面)81が図5の
(b)に斜線で示されている。図6および図7に示した
従来構成の当該当接領域80(図5の(a)参照)と比
べれば、過巻検出ウエイト50とフック支持体47aと
が径の大きい環状の面で当接し過巻検出ウエイト50と
フック支持体47aとの当接面積が格段に大きいことが
分かる。これは、図6および図7に示された従来構成に
おけるフック支持体102の上端部102aが先細りの
テーパ部として形成されこのテーパ部102aが過巻検
出ウエイト100の下部フランジ部100bの傘状のテ
ーパ面に係合するようになっているのに対し、本実施形
態のフック支持体47aは、過巻検出ウエイト50の本
体部61を受け入れることができるようその全長にわた
って径が均一な筒状に形成され、また、その上端が、外
側に広く延出して広い範囲でブラケット15の当接板5
2と当接するフランジ部62に対して押し当てられるた
めである。したがって、過巻検出ウエイト50に対する
フック支持体47aの座り性、ひいては、ブラケット4
5に対する補助フック体47の座り性は安定に保たれ
る。
【0035】この状態からさらに単索ワイヤ22を巻き
上げると、過巻検出ウエイト50と補助フック体47
は、ブラケット45とともにブーム18の下面側に向け
て内側に回動し、ブームヘッド25に隣接した格納状態
に位置される。そして、この格納状態はウインチをロッ
クすることによって得られる単索ワイヤ22の張力によ
り保持される。
【0036】以上説明したように、本実施形態では、過
巻検出ウエイト50の本体部61を雄側としてこれを雌
側であるフック支持体47aの内部に挿入し、フック支
持体47aと過巻検出ウエイト50とをほぼ嵌合した状
態で係合させてフック支持体47aと過巻検出ウエイト
50との当接面を大きくするようにしたため、ブラケッ
ト45ひいてはブーム18に対して補助フック体47を
過巻検出ウエイトとともに定位置に安定して固定するこ
とができ、特に走行時の補助フック体47のガタつきを
防止することができる。
【0037】また、本実施形態では、図6および図7の
従来例のようにフック支持体47aの上部が縮径してい
ないため、フック支持体47a内にその上端開口部から
手を挿入して行なう作業がし易くなる。
【0038】さらに、本実施形態のフック体固定構造
は、従来からある既存のフック支持体と過巻検出ウエイ
トとを単に加工してやるだけで実現することができるた
め、経済的である。
【0039】なお、本実施形態では、前述したフック体
固定構造を補助フック体47に適用した例を示したが、
これを主フック体30に適用することも可能である。ま
た、本実施形態では、フック体47を過巻検出ウエイト
50とともにブラケット45に当接固定する場合につい
て示したが、ブラケット45を設けることなくフック体
47を過巻検出ウエイト50とともに直接にブーム18
に当接固定するようにしても良い。また、本実施形態で
は、ブーム18に対する補助フック体47の当接固定構
造について示したが、ジブに対して補助フック体47を
当接固定する場合にもこの固定構造を適用できることは
言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブームもしくはジブに対してフック体を過巻検出ウエイ
トとともに定位置に安定して固定することができ、特に
走行時のフック体のガタつきを防止することができる。
また、フック体における構成要素の着脱作業を容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフック体固定構造が適用されるホイー
ルクレーンの全体図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るフック体固定構造の
構成図である。
【図3】(a)は図2のフック体固定構造を構成する過
巻ウエイトの平面図、(b)は(a)の過巻ウエイトの
側断面図である。
【図4】図2のフック体固定構造によってフック体を固
定した状態を示す図である。
【図5】(a)は図6及び図7の従来例におけるフック
体の過巻ウエイトに対する当接面積を示す図、(b)は
図2のフック体固定構造におけるフック体の過巻ウエイ
トに対する当接面積を示す図である。
【図6】従来のフック体固定構造の一例を示す構成図で
ある。
【図7】図6のフック体固定構造によってフック体を固
定した状態を示す図である。
【符号の説明】
18…ブーム、22…単索ワイヤ、47…フック体、4
7a…フック支持体、50…過巻検出ウエイト、56…
過巻検出器、60…テーパ部、61…本体部、62…フ
ランジ部、64…テーパ面、65…フランジ部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームもしくはジブの先端部から昇降可
    能に垂下されるワイヤロープの端部に取り付けられ、荷
    吊り用のフックとこのフックを支持するフック支持体と
    からなるフック体と、 前記ワイヤロープの過巻状態を検出するためにブームも
    しくはジブの先端部から垂下され、ブームもしくはジブ
    の先端部と前記フック体との間に位置するとともに、ワ
    イヤロープの巻き上げによって上昇するフック体のフッ
    ク支持体と当接可能な過巻検出ウエイトとを備え、 ワイヤロープを過巻状態に巻き上げることにより、過巻
    検出ウエイトをフック支持体とブームもしくはジブの先
    端部との間で挟圧して、フック体をブームもしくはジブ
    の先端部に対して押し付けて固定するようにしたフック
    体固定構造において、 前記フック支持体を筒状に形成し、また、前記過巻検出
    ウエイトを、筒状の本体部と、この本体部の上端から外
    側に突出して設けられブームもしくはジブの先端部に当
    接可能な環状のフランジ部とから構成するとともに、ワ
    イヤロープを巻き上げてフック支持体を過巻検出ウエイ
    トに当接させる際に、フック支持体内に過巻検出ウエイ
    トの本体部を受け入れてフック支持体の上端を過巻検出
    ウエイトのフランジ部の下面に当接させるようにしたこ
    とを特徴とするフック体固定構造。
  2. 【請求項2】 前記フック支持体の上端部内面に上方に
    向かって広がる第1のテーパ面を形成し、過巻検出ウエ
    イトの本体部の下端部外面に下方に向かって先細りにな
    る第2のテーパ面を形成し、第1のテーパ面に沿って第
    2のテーパ面を案内することによりフック支持体内に過
    巻検出ウエイトの本体部を受け入れるようにしたことを
    特徴とする第1項に記載のフック体固定構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074607A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Kato Works Co Ltd クレーンの過巻き検出装置
CN107244613A (zh) * 2017-07-08 2017-10-13 佛山市正略信息科技有限公司 一种智能限载起重装置
JP2020200155A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 コベルコ建機株式会社 ジブ係留装置
CN113602972A (zh) * 2021-07-02 2021-11-05 中际联合(北京)科技股份有限公司 一种起重设备的臂头及海上吊机

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