JPH09193818A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH09193818A
JPH09193818A JP8023469A JP2346996A JPH09193818A JP H09193818 A JPH09193818 A JP H09193818A JP 8023469 A JP8023469 A JP 8023469A JP 2346996 A JP2346996 A JP 2346996A JP H09193818 A JPH09193818 A JP H09193818A
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JP
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hydraulic
control
oil
working
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JP8023469A
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English (en)
Inventor
Koichi Komatsu
浩一 小松
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Tadaharu Yokota
忠治 横田
Toshinori Aihara
俊徳 相原
Norihiro Saida
憲宏 齋田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Priority to DE19700638A priority patent/DE19700638A1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が複雑で高価な可変容量ポンプを使用し
ている。また、アクチュエータの非作動時、ポンプの吐
出量が零となり、発熱で作動油が劣化する。 【解決手段】 固定容量ポンプ4から吐出される作動油
をアクチュエータ1に導く作動油圧通路7を設ける。こ
の作動油圧通路7の途中に、アクチュエータ1への作動
油の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁
8を設ける。チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路
7内の圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレータ9
を設ける。作動油圧通路7内の圧力が所定圧力に達した
とき、チェック弁8よりも下流側で、作動油圧通路7に
吐出された作動油のドレン通路11への流入量を制御す
る制御装置10を設け、この制御装置10にチェック弁
8よりも下流側の作動油圧通路7の作動油を導く制御油
圧通路15を連通させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に施用し
て良好なパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等には、操舵操作を軽快ならしめ
るために、操舵機構に設けたアクチュエータに作動油を
給排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置が用
いられており、各種の改良されたパワーステアリング装
置が提案されている。
【0003】例えば、特開昭61−85272号公報に
は、制御バルブとパワーシリンダとで構成されるアクチ
ュエータと、電動モータで駆動される油圧ポンプとの間
の油圧回路に、アキュームレータを設け、前記油圧回路
の圧力を圧力センサで検知し、この圧力センサの検出信
号が入力されるコントローラによって前記電動モータの
駆動・停止を制御するようにしたパワーステアリング装
置が開示してある。
【0004】この改良されたパワーステアリング装置
は、前記油圧回路内の圧力低下を圧力センサが検知した
時点で、予めアキュームレータに作動油圧を蓄圧してお
くことにより、急操舵時等において、油圧ポンプの始動
時にその立ち上がり特性により吐出油量不足が生ずるこ
とによる不具合を解消するようにしてある。
【0005】しかしながら、前記従来例にあっては、電
動モータによって作動油のためのポンプを回転駆動する
ため、内燃機関を搭載した自動車等にあっては、機関の
駆動エネルギが、電動モータの作動効率のみならず、オ
ルタネータの発電効率によっても減じられることにな
り、エネルギ損失が大きくなる虞がある。また、油圧回
路内の圧力を電気的に検出して電動モータを制御するた
め、圧力センサ、コントローラ等を必要とするから、装
置全体が高価となる虞がある。
【0006】これを対策するために、例えば、特開平4
−321803号公報には、可変容量ポンプと、この可
変容量ポンプの吐出量を減少させる方向に付勢するばね
と、このばねのばね力抗して可変容量ポンプの吐出量を
増大させる方向に付勢する制御装置と、前記可変容量ポ
ンプの吐出油を荷役制御弁を介してアクチュエータに導
く油圧回路と、この油圧回路の残圧を所定量に保持する
アキュームレータと、前記油圧回路と制御装置とを連結
する導圧路に設けられた開閉弁と、この開閉弁を開閉操
作する荷役スイッチとを有し、アクチュエータの非作動
時は前記開閉弁を閉弁して可変容量ポンプの吐出量を零
とする一方、荷役スイッチからの信号によって開閉弁を
開弁することにより、アキュームレータによって所定圧
力に保持されていた油圧回路の残圧を制御装置に導き、
可変容量ポンプの吐出量を増大させるようにしたパワー
ステアリング装置が開示してある。
【0007】この改良されたパワーステアリング装置
は、前記可変容量ポンプを常時作動させつつ、アクチュ
エータの非作動時はポンプの吐出量を零として動力損失
を避けることができると共に、電動モータ及びこれを制
御する各種部品を不要にして、低廉化が図れるものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、アクチュエータに供給される作動油量
を変化させるために可変容量ポンプを使用している。こ
の可変容量ポンプは固定容量ポンプに比較して構造が複
雑となり、高価となる虞がある。
【0009】また、アクチュエータの非作動時は可変容
量ポンプの吐出量が零になるように制御している。しか
しながら、吐出量が零であると、作動油はポンプの内部
に滞留し、攪拌される状態が継続されることになる。そ
うすると、ポンプの構成部品が摩擦摺動することによっ
て発熱することと相俟って、作動油の温度が上昇し、作
動油が早期に劣化する虞がある。延いては、パワーステ
アリング装置の耐久性を損なう虞がある。
【0010】本発明は上記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、構造の簡単な固定容量ポンプを用いてアクチ
ュエータに供給する作動油量を変化させることができ、
低廉なパワーステアリング装置を得ると共に、アクチュ
エータの非作動時、固定容量ポンプから吐出される作動
油を、アクチュエータを通過させることなく直ちにドレ
ン通路に還流させることにより、作動油の温度上昇を抑
制することができ、耐久性に優れたパワーステアリング
装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、操舵機
構のアクチュエータに作動油を給排して操舵助勢力を得
るパワーステアリング装置において、駆動手段によって
常時回転駆動される固定容量ポンプと、該固定容量ポン
プから吐出される作動油をアクチュエータに導く作動油
圧通路と、該作動油圧通路の途中に設けられ、前記固定
容量ポンプからアクチュエータへの作動油の流通を許容
し、逆方向の流通を阻止するチェック弁と、該チェック
弁よりも下流側の作動油圧通路に接続され、該作動油圧
通路内の圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレータ
と、前記作動油圧通路内の圧力が所定圧力に達したと
き、前記チェック弁よりも上流側で、作動油圧通路に吐
出された作動油のドレン通路への流入量を制御する制御
装置と、該制御装置に、チェック弁よりも下流側の作動
油圧通路の作動油を導く制御油圧通路と、を備えた構成
にしてある。
【0012】なお、従属請求項は本発明の有利な実施の
態様に関するものである。
【0013】前記固定容量ポンプは、内燃機関等の駆動
手段によって常時回転駆動されており、この固定容量ポ
ンプから吐出される作動油は、作動油圧通路及びチェッ
ク弁を介してアクチュエータに導かれる。このアクチュ
エータに導かれる作動油は、操舵助勢力を必要とするア
クチュエータの作動時、適宜操舵助勢力を発揮するため
に消費される。
【0014】前記固定容量ポンプから作動油が吐出され
ている状態において、操舵助勢力が不要となり、アクチ
ュエータが作動状態から非作動状態に移行すると、アク
チュエータで消費される作動油量は漸減して遂には零と
なり、固定容量ポンプから吐出される作動油の多くは、
チェック弁及びこのチェック弁よりも下流側の作動油圧
通路を介してアキュームレータに供給され、このアキュ
ームレータに蓄圧される。したがって、このアキューム
レータはアクチュエータの非作動時に、チェック弁より
も下流側の作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持す
る。
【0015】前記チェック弁よりも下流側の作動油圧通
路内の作動油は、制御油圧通路を介して制御装置に導か
れており、この作動油の油圧の増大によって、制御装置
は固定容量ポンプから吐出された作動油のチェック弁よ
りも上流側からのドレン流量を漸増させる。つまり、前
記制御装置は、制御油圧通路を介して与えられる作動油
の圧力が増加するにしたがってドレン流量を漸増させ、
作動油圧通路の最大圧力で固定容量ポンプの吐出量の全
量をチェック弁よりも上流側からドレン通路に還流させ
る。これにより、固定容量ポンプからアクチュエータへ
吐出される作動油量が実質的に減じることになる。な
お、前記作動油圧通路の作動油を導く制御油圧通路の途
中には、所定絞りのオリフィスを設けることが可能で、
この場合には、このオリフィスが制御油圧通路を介して
制御装置に導かれる作動油の圧力変動を減衰させる。
【0016】ここで、前記制御装置は、制御ばねが一端
側に付属する制御ピストン及びこの制御ピストンの他端
側に形成した制御油室を備え、前記制御ピストンの軸方
向略中央部には、外周ランド部を軸方向に分割する溝を
形成してなり、該溝に臨んで、前記チェック弁よりも上
流側の作動油圧通路内の作動油を導く分岐通路及びドレ
ン通路を開口させると共に、前記制御油圧通路を前記制
御油室に連通させた構成にすることが可能である。この
場合に、前記制御油室に導かれる制御油圧の増大によっ
て、制御ピストンは制御ばねのばね力に抗して移動し、
制御ピストンの溝を介して分岐通路とドレン通路とが連
通する。これによって、前記固定容量ポンプから吐出さ
れた作動油の一部または全部が、チェック弁よりも上流
側の作動油圧通路から分岐通路を介して直ちにドレン通
路に還流される。
【0017】前記制御装置(の制御油室)に導かれる作
動油圧通路の圧力が所定の最大圧力に達し、制御装置
(の制御ピストン)が、前記チェック弁よりも上流側
で、作動油圧通路に吐出された作動油の全量をドレン通
路へ還流させている状態では、固定容量ポンプは駆動手
段によって継続して回転駆動されているけれども、吐出
油はチェック弁よりも上流側、即ち固定容量ポンプから
吐出された直後に、実質的に通路抵抗等を受けない状態
で直ちにドレン通路に還流されることになるから、固定
容量ポンプの消費エネルギは最小限に抑制され、動力損
失が有利に回避される。また、作動油が固定容量ポンプ
の内部に滞留することがなく、吸入通路からドレン通路
に循環することになり、作動油の温度上昇が有利に防止
される。
【0018】前記固定容量ポンプから吐出された作動油
が制御装置を介してドレン通路に還流している状態で
は、この固定容量ポンプから吐出される作動油はチェッ
ク弁よりも下流側の作動油圧通路には供給されないけれ
ども、このチェック弁よりも下流側の作動油圧通路は、
チェック弁によって上流側との連通が遮断されており、
前記の如くアキュームレータによる加圧力が与えられて
所定圧力に保持されている。これによって、急操舵時等
においては、前記チェック弁よりも下流側の作動油圧通
路及びアキュームレータに蓄圧された作動油がアクチュ
エータに速やかに供給され、円滑な操舵助勢動作が成就
される。
【0019】前記アクチュエータの作動によってアキュ
ームレータに蓄圧されたエネルギが消費され、チェック
弁よりも下流側の作動油圧通路の圧力が低下すると、こ
の作動油圧通路内の作動油が導かれる制御装置(の制御
油室)の圧力が減じられることになる。この圧力が減じ
られることによって、制御装置は作動油圧通路に吐出さ
れた作動油のドレン通路への流入を漸減させ、遂には流
入を阻止する。詳しくは、前記制御装置の制御油室の圧
力が減じられることによって、制御ばねのばね力が勝
り、このばね力によって制御ピストンが移動し、制御ピ
ストンの溝を介しての分岐通路とドレン通路との連通を
遮断する。
【0020】前記固定容量ポンプから吐出された作動油
はアクチュエータ及びアキュームレータに供給され、適
宜操舵助勢動作を司る。
【0021】これによって、構造が簡単な固定容量ポン
プを使用して、アクチュエータに供給する作動油量を変
化させることができることにより、低廉なパワーステア
リング装置が得られる。
【0022】また、アクチュエータの非作動時、固定容
量ポンプから吐出される作動油が、アクチュエータを通
過することなく、制御弁を介して直ちにドレン通路に還
流することにより、作動油の循環が生じるから、作動油
の温度上昇を抑制することができ、耐久性に優れたパワ
ーステアリング装置が得られる。
【0023】更に、操舵助勢力が不要の場合は、固定容
量ポンプから吐出される作動油の全量が、制御装置によ
ってチェック弁よりも上流側の作動油圧通路からドレン
通路に直ちに還流することにより、作動油は実質的に通
路抵抗等を受けることがないから、固定容量ポンプの駆
動力の消費は少なく、動力損失を有利に回避することが
可能なパワーステアリング装置が得られる。
【0024】また更に、アクチュエータの非作動時にポ
ンプの駆動を中止するクラッチ機構等を設ける必要がな
いと共に、アクチュエータ側の作動油圧通路内の圧力に
関連して、制御手段によってドレン流量を制御してアク
チュエータに供給する作動油量を連続的に変更可能であ
るから、可変容量ポンプの吐出量を操作するための開閉
弁等を用いる必要がなく、パワーステアリング装置全体
の構成の簡素化が有利に達成できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0026】図1は本発明の実施の形態を示すパワース
テアリング装置の説明図である。図において、1はパワ
ーステアリング装置のアクチュエータで、このアクチュ
エータ1は、センタークローズド型の制御バルブ2とパ
ワーシリンダ3を備えている。前記制御バルブ2は、後
述する作動油圧通路側に設けられる常閉バルブ2a及び
ドレン通路側に設けられる常開バルブ2bを備えてい
る。
【0027】4は固定容量ポンプで、この固定容量ポン
プ4は、駆動手段としての内燃機関6によって常時回転
駆動されることが可能である。
【0028】7は前記固定容量ポンプ4から吐出される
作動油をアクチュエータ1に導く作動油圧通路で、この
作動油圧通路7の途中には、前記固定容量ポンプ4から
アクチュエータ1への作動油の流通を許容し、逆方向の
流通を阻止するチェック弁8が設けてある。9は前記チ
ェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7に接続された
アキュームレータで、このアキュームレータ9は作動油
圧通路7内の圧力を所定圧力に保持可能である。
【0029】10は制御装置で、この制御装置10は前
記制御油圧通路7内の圧力が所定圧力に達したとき、前
記チェック弁8よりも上流側で、作動油圧通路7内に吐
出された作動油のドレン通路11への流入量、即ち還流
量を制御する。
【0030】この制御装置10は、この実施の形態にお
いて、制御ばね12が一端側に付属する制御ピストン1
3及びこの制御ピストン13の他端側に形成された制御
油室14を備えている。この制御装置10の制御油室1
4内には、制御油圧通路15を介してチェック弁8より
も下流側の作動油圧通路7内の作動油を導くようにして
ある。これによって、この制御装置10の制御ピストン
13は、制御ばね12のばね力及び制御油室14に導か
れる作動油の圧力に応じて移動可能である。
【0031】前記制御装置10の制御ピストン13は、
その軸方向略中央部に、ランド部18を左右に分割する
溝19を形成してあり、この溝19に臨んで、チェック
弁8よりも上流側の作動油圧通路7内の作動油を導く分
岐通路20及びドレン通路11が開口している。
【0032】21は前記制御油圧通路15の途中に設け
られたオリフィスで、このオリフィス21は、制御油圧
通路15を介して制御装置10に導かれる作動油の圧力
変動を減衰させることが可能である。22は固定容量ポ
ンプ4の吸入通路、23は貯油タンクである。
【0033】斯かる構成において、前記固定容量ポンプ
4は、内燃機関(駆動手段)6によって常時回転駆動さ
れており、この固定容量ポンプ4は貯油タンク23から
吸入通路22を介して作動油を吸入し、作動油圧通路7
に吐出する。この作動油圧通路7に吐出される作動油
は、チェック弁8を介してアクチュエータ1に導かれ
る。このアクチュエータ1に導かれる作動油は、操舵助
勢力を必要とするアクチュエータ1の作動時、適宜操舵
助勢力を発揮するために消費される。即ち、このアクチ
ュエータ1の制御バルブ2は、上流側(作動油圧通路7
側)に常閉バルブ2aが配置され、下流側(ドレン通路
11側)に常開バルブ2bが配置されており、この制御
バルブ2が図外のコントローラによって選択的に開閉制
御されることにより、パワーシリンダ3が選択的に駆動
され、アクチュエータ1が作動することになる。これに
よって、アクチュエータ1に導かれる作動油が、適宜操
舵助勢力を発揮するために消費される。
【0034】前記固定容量ポンプ4から作動油が吐出さ
れている状態において、操舵助勢力が不要となり、アク
チュエータ1が作動状態から非作動状態に移行すると、
アクチュエータ1で消費される作動油量は漸減して遂に
は零となり、固定容量ポンプ4から吐出される作動油の
多くは、チェック弁8及びこのチェック弁8よりも下流
側の作動油圧通路7からアキュームレータ9に供給さ
れ、このアキュームレータ9に蓄圧される。したがっ
て、このアキュームレータ9は、アクチュエータ1の非
作動時にチェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内
の圧力を所定圧力に保持する。
【0035】前記アキュームレータ9によって保持され
る所定圧力は、制御装置10の制御ピストン13に付属
する制御ばね12のばね力によって決定可能である。
【0036】前記チェック弁8よりも下流側の作動油圧
通路7内の作動油は、制御油圧通路15を介して制御装
置10(の制御油室14)に導かれており、この作動油
圧の増大によって、制御装置10は固定容量ポンプ4か
ら吐出された作動油のドレン流量を漸増させる。つま
り、この制御装置10に与えられる付勢力は、チェック
弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の作動油の圧力に
比例して与えられ、作動油の圧力が増加するにしたがっ
てドレン流量を増加させ、実質的に固定容量ポンプ4か
らアクチュエータ1への吐出量を漸減させる。詳しく
は、前記制御装置10の制御油室14に導かれる制御油
圧の増大によって、制御ピストン13が制御ばね12の
ばね力に抗して移動し、制御ピストン13の溝19を介
して分岐通路20とドレン通路11とが連通する。これ
によって、前記固定容量ポンプ4から吐出された作動油
の一部または全部が、チェック弁8よりも上流側の作動
油圧通路7から分岐通路20を介してドレン通路11に
還流される。
【0037】前記作動油圧通路7内の作動油が制御油圧
通路15を介して制御装置10に導かれるとき、この制
御油圧通路15に設けたオリフィス21は、作動油の圧
力変動を減衰させる。
【0038】前記制御装置10(の制御油室14)に導
かれる作動油圧通路7の圧力が所定の最大圧力に達する
と、制御装置10の制御ピストン13が制御ばね12の
ばね力に抗して図において最も左側に移動し、制御ピス
トン13の溝19を介して分岐通路20がドレン通路1
1に最大の開口面積をもって連通する。これによって、
作動油圧通路7に吐出された作動油の全量が、前記チェ
ック弁8よりも上流側で、ドレン通路11へ還流される
ことになる。つまり、この状態では、前記固定容量ポン
プ4から吐出された作動油は、吐出された直後、即ちチ
ェック弁8よりも上流側で、実質的に通路抵抗等を受け
ることなく、分岐通路20から制御ピストン13の溝1
9を介して直ちにドレン通路11に還流される。
【0039】したがって、作動油が固定容量ポンプ4に
滞留することなく、吸入通路22からドレン通路11に
循環することになり、作動油の温度上昇が有利に防止さ
れる。また、前記固定容量ポンプ4は内燃機関(駆動手
段)6によって継続して回転駆動しているけれども、吐
出油は直ちにドレン通路11に還流されるから、ポンプ
としての仕事量は僅かとなり、固定容量ポンプ4の駆動
力の消費は少なく、動力損失が有利に回避される。
【0040】前記固定容量ポンプ4から吐出された作動
油の全量が分岐通路20から制御装置10を介してドレ
ン通路11に還流されている状態では、この固定容量ポ
ンプ4から吐出される作動油はチェック弁8よりも下流
側の作動油圧通路7内には供給されないけれども、チェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7は、チェック弁
8によって上流側との連通が遮断されており、アキュー
ムレータ9による加圧力が与えられて所定圧力に保持さ
れている。これによって、急操舵時等においては、前記
チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7及びアキュ
ームレータ9に蓄圧された作動油がアクチュエータ1に
速やかに供給され、円滑な操舵助勢動作が成就される。
【0041】前記アクチュエータ1の作動によってアキ
ュームレータ9に蓄圧されたエネルギが消費され、チェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の圧力が低下
すると、この作動油圧通路7内の作動油が導かれる制御
装置10(の制御油室14)の圧力が減じられることに
なるから、この圧力に応じて制御装置10は作動油圧通
路7に吐出された作動油のドレン通路11への流入量を
漸減し、ついには零とする。詳しくは、制御装置10制
御油室14内の圧力が減じられることによって、制御ピ
ストン13が制御ばね12のばね力によって制御油室1
4側に移動し、制御ピストン13の溝19を介しての分
岐通路20とドレン通路11との連通が遮断される。こ
れによって、作動油圧通路7の作動油が分岐通路20を
介してドレン通路11へ還流することが中止される。
【0042】前記固定容量ポンプ4から吐出された作動
油はアクチュエータ1及びアキュームレータ9に供給さ
れ、適宜操舵助勢動作を司る。
【0043】これによって、構造が簡単な固定容量ポン
プ4を使用して、アクチュエータ1に供給する作動油量
を変化させることができることにより、低廉なパワース
テアリング装置が得られる。
【0044】また、アクチュエータ1の非作動時、固定
容量ポンプ4から吐出される作動油が、アクチュエータ
1を通過することなく、チェック弁8よりも上流側の作
動油圧通路7から制御弁10を介して直ちにドレン通路
11に還流することにより、作動油の循環が生じるか
ら、作動油の温度上昇を抑制することができ、耐久性に
優れたパワーステアリング装置が得られる。
【0045】更に、操舵助勢力が不要の場合は、固定容
量ポンプ4から吐出される作動油の全量が、制御装置1
0によって、アクチュエータ1を通過することなく、チ
ェック弁8よりも上流側の作動油圧通路7からドレン通
路11に直ちに還流することにより、作動油は実質的に
通路抵抗等を受けることがないから、固定容量ポンプ4
の駆動力の消費は少なく、動力損失を有利に回避するこ
とが可能なパワーステアリング装置が得られる。
【0046】また更に、アクチュエータ1の非作動時に
ポンプの駆動を中止するクラッチ機構等を設ける必要が
ないと共に、アクチュエータ1側の作動油圧通路7内の
圧力に関連して、制御手段10によってドレン流量を制
御してアクチュエータ1に供給する作動油量を連続的に
変更可能であるから、可変容量ポンプ4の吐出量を操作
するための開閉弁等を用いる必要がなく、パワーステア
リング装置全体の構成の簡素化が有利に達成できる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、構造の簡単な固定容量ポンプを用いてアクチュ
エータに供給する作動油量を変化させることができ、低
廉なパワーステアリング装置が得られる。また、アクチ
ュエータの非作動時、固定容量ポンプから吐出される作
動油が、アクチュエータを通過することなく直ちにドレ
ン通路に還流することにより、作動油の温度上昇を抑制
することができ、耐久性に優れたパワーステアリング装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 4 固定容量ポンプ 6 内燃機関(駆動手段) 7 作動油圧通路 8 チェック弁 9 アキュームレータ 10 制御装置 11 ドレン通路 12 制御ばね 13 制御ピストン 14 制御油室 15 制御油圧通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 俊徳 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 齋田 憲宏 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵機構のアクチュエータに作動油を給
    排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置におい
    て、駆動手段によって常時回転駆動される固定容量ポン
    プと、該固定容量ポンプから吐出される作動油をアクチ
    ュエータに導く作動油圧通路と、該作動油圧通路の途中
    に設けられ、前記固定容量ポンプからアクチュエータへ
    の作動油の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェ
    ック弁と、該チェック弁よりも下流側の作動油圧通路に
    接続され、該作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可
    能なアキュームレータと、前記作動油圧通路内の圧力が
    所定圧力に達したとき、前記チェック弁よりも上流側
    で、作動油圧通路に吐出された作動油のドレン通路への
    流入量を制御する制御装置と、該制御装置に、チェック
    弁よりも下流側の作動油圧通路の作動油を導く制御油圧
    通路と、を備えてなることを特徴とするパワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御油圧通路の途中には所定絞りの
    オリフィスが設けられてなる、請求項1記載のパワース
    テアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、制御ばねが一端側に付
    属する制御ピストン及びこの制御ピストンの他端側に形
    成した制御油室を備え、前記制御ピストンの軸方向略中
    央部には、外周ランド部を軸方向に分割する溝を形成し
    てなり、該溝に臨んで、前記チェック弁よりも上流側の
    作動油圧通路内の作動油を導く分岐通路及びドレン通路
    を開口させると共に、前記制御油圧通路を前記制御油室
    に連通させ、この制御油室に導かれる油圧によって制御
    ピストンを移動させることにより、作動油圧通路に吐出
    された作動油のドレン通路への流入量を制御するように
    してなる、請求項1記載のパワーステアリング装置。
JP8023469A 1996-01-18 1996-01-18 パワーステアリング装置 Pending JPH09193818A (ja)

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GB9700264A GB2309211B (en) 1996-01-18 1997-01-08 Power assisted steering apparatus for automotive vehicle
DE19700638A DE19700638A1 (de) 1996-01-18 1997-01-10 Lenkkraftverstärker für Kraftfahrzeuge
KR1019970001372A KR970059027A (ko) 1996-01-18 1997-01-18 자동차용 동력 보조 조향 장치

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